2021年04月12日

先週、映画館・自宅で観た映画~先週は劇場で小品ながら良作の2本、お奨めは「サンドラの小さな家」。

先週、映画館・自宅で観た映画~

先週は劇場で小品ながら良作の2本、
お奨めは「サンドラの小さな家」、


〇(スクリーンで鑑賞)「サンドラの小さな家」
(★★★★☆)(2020年アイルランド・英国合作)
小さな家を自力で作る、という夢見るような映画ではありません、

202104サンドラの小さな家

DV被害に遭っていたサンドラは幼い娘2人を連れて夫から逃げだす、公営住宅は入居待ち、ホテル住まいでは蓄えもなくなっていく、ある日ネットで自分でも家を作れる事を知ったサンドラは友人の力を借りながら自力で家を建てることに挑戦する、



いきなりの夫のDV、小気味よく夫から逃げ出し、娘2人と暮らし始めるサンドラ、テンポ良く物語は進むが、その先には母娘だけで暮らす3人にやりきれない困難が待ち受けている、公営住宅には入れない、ワンオペの疲労感、そしてDV夫の娘との面会権への不安、

少しずつサンドラの世界が壊れていく時、助けてくれるのは友人たち、土地も建築士も揃って家が建ち始めますが、夫はサンドラの親権を奪おうと法に訴える、バランスが崩れた時に悲劇が起こります、なんとなく予感はしていましたが、

予定調和的なところがありますが、それでも観後感はとても良い、ラストシーンも良い、97分と短いので是非観てください、



〇(スクリーンで鑑賞)「旅立つ息子へ」
(★★★☆☆)(2020年イスラエル・イタリア合作)
自閉症の息子をどこまでも守り切る父親の覚悟、それにも限界が

202104旅立つ息子へ

売れっ子デザイナーだったアハロン、すべてをなげうって自閉症スペクトラムの息子ウリと2人で生活している、ウリを支援施設に入れるべきと主張する別居中の妻と諍いが絶えない、しぶしぶ支援施設へ入ることを承諾したアハロンはウリと2人で施設に向かうが、突然ウリは施設に入ることを拒否、ウリを心から愛するアハロンはウリと2人での逃避行を決意する、、、



自閉症の息子への惜しみない愛情がともすると空回りするアハロン、無垢のウリを守り続けることが出来るのか?家族や友人を頼って逃避行を続けるが、親権を持った妻とも上手くいかず、お金の工面にも困った挙げ句にアハロンは間違いを犯してしまう、

そして、ウリもまた施設で問題を起こし八方塞がりに、、、しかし、そこまで行き着いたからこそ新たな世界が開けます、結局、誰もウリを守り続ける事は出来ない、誰もが一人で誰かを守り続けることは出来ない、庇護するべきでもない、そんな物語の結末は清々しいです、

でも、結末があまりにあっけなく、うん?という感じ(ワタシがなにかを見逃しているのかもしれません)、ペットボトルを取る件くらいしか無かったウリの成長、もう少し伏線を張って欲しかった感あり、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)映画 

2021年04月05日

先週、映画館・自宅で観た映画~先週観た4本、みんな良作、お奨めは、期待以上だった「あのこは貴族」

先週、映画館・自宅で観た映画~

先週観た4本、みんな良作、
お奨めは、期待以上だった「あのこは貴族」


〇(スクリーンで鑑賞)「あのこは貴族」
(★★★★★)(2021年日本)
誰もが幸せで不幸せ?ただそこにある、必死に生きる人達の物語

202104あの子は貴族

病院を経営する父を持つ良家の3女 華子は婚約者に婚約を破棄される、家族から早々に結婚することを奨められ、疑うことも無くお見合いや婚活を続ける華子、そんな中、理想的なお相手の弁護士の幸一と出会い結婚する、一方地方都市から努力して一流大学に入学した美紀は経済的な理由で大学を中退、東京に留まり懸命に働いていた、美紀は幸一と大学の同級生で深い仲でもあった、、、



原作小説は読んでいません、日本の“階級社会”がモチーフ、出だしのセレブな家族での会食シーンはとっても映画的でいきなり期待感が膨らみました、で、地方都市の普通の家族との対比、セレブな生活、上には上がある階級、とくに事件が起こるわけではありませんが、最後までグイグイと引っ張られます、

どうみてもセレブな華子にして、もう一つ上の階級と言わしめる幸一の一族は大企業社主と政治家の一家、二人の結婚は申し分の無い理想の結婚に間違いない、もう一人の美紀の実家には俗物の父親と弟、地方都市の普通の家庭、これが普通の日本の家庭?たしかにそんな感じもする、学費が続かずに水商売に入り、そのまま中退、それでもしっかりと生きている美紀もまたエエ感じ、それでもセレブな華子の方に分がある人生なのか?

結局、幸せはどこにある?というテーマか?予定調和では終わらない、過剰なこじつけも無い、ただ、そこにいる必死に生きる人達を淡々と描きます、必見、


〇(スクリーンで鑑賞)「騙し絵の牙」
(★★★★☆)(2020年日本)
どう騙されるか?楽しみに身構えて観てもきっと騙される

202104騙し絵の牙

不振が続く雑誌編集部にやり手の編集長速水が着任、次々と奇策を打ち出して雑誌復活を目指す、文芸誌編集部を追い出された恵も速水にインスパイアされ奮闘、創業経営者が亡くなり後継争いが勃発、社内の派閥争いに巻き込まれながら、速水と恵、雑誌編集者たちはこれまでに無い雑誌企画で立ち向かうが、、、



なるほど、そういうことか、、、予告編では“みんな曲者”みたいは感じでしたが、物語はいたってまともな展開、劇中にあれこれ仕掛けがあって、徐々にそれが回収されていくのは小気味良く成功しています、

原作の小説は大泉洋に当て書きされたとPR、予告編からして、大泉の格からして、大泉のキャラからして、主役は大泉=速水だということを疑う余地は無い、そこにホントの“騙し絵”がありました、ホントにしたたかなのは?予告編の編集にも巧みな“騙し絵”が入っています、

終盤、大きな騙し絵が一枚見えてきてからが見所、もう1枚、もう1枚、そしてさらにもう1枚、最後の1枚にはやられました、観後感良し!観て損は無し!


〇(スクリーンで鑑賞)「ノマドランド」
(★★★★☆)(2020年米国)
現代の遊牧民ノマド、車上生活者の高潔な生き方、

202104ノマドランド

リーマンショックで会社が採掘業を廃業、企業城下町だったネバダの町が一つ消滅してしまう、行き場を失ったファーンはキャンピングカーで生活をするノマドの道を選ぶ、短期労働をしながら車で転々とする生活の中でのさまざまな出会いと別れ、家族から、恋人から定住生活を奨められるファーンが選んだ道は、、、



複数の映画祭、ゴールデングロープ賞などを受賞、アカデミー賞にもノミネートされている話題作は、ノマド=車上生活をする人たちの物語、職を求めて各地を転々、少し働いてゆっくりと人生を楽しむスタイル、そこにどんな魅力があるのか?

原作はノンフィクション、劇中でもあきらかに本物のノマドの独白と見て取れるシーンが出てきます、たしかに米国ならこういう生き方もありだな、という感じだが、日本社会にいる我々には少し縁遠いか?実感するのは難しい、

各地のレストランや農場、国立公園事務所やアマゾンの倉庫などで働くファーンはとても優秀、それでも定住しないノマドの精神とミニマムな生き方、米国の暗部が生み出した良き生き方なのか?観後感はとても良いです、



(★★★★★)(2019年米国)
突然、音が聞こえなくなる恐怖、そして“聞こえない”ことの意味

202104サウンドオブメタル

ボーカルのルーとバンドを組むドラマーのルーベンはある日突然耳の不調を訴える、あっという間に聴力を失ったルーベン、聞こえないという恐怖の中、ルーの奨めでろう者の支援グループに入り、徐々に“聞こえない人の生活様式”を習得していくが、音楽生活を取り戻したいという欲求は治まらず聴力回復手術を受ける、、、



アカデミー賞ノミネート作品、音が聞こえなくなる世界をとても映画的に上手に表現、いきなり聞こえなくなる恐怖が息詰まるような切迫感で迫ってきます、そして、元に戻りたいという欲求は誰にでも理解できる、、、はずだが、、、

音楽を諦められないルーベン、なんとか聴力を回復しようとする衝動は健常者からするといたって当たり前のように思えますが、そんな簡単なことではなかった、健常であることの意味、不自由であることの意味、あるべき生き方とは?ラストで音の無い世界を噛みしめるルーベンの心中は如何に?これも必見です、

副題はこの映画の本質に迫っているのでOK、





syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)映画 

2021年03月29日

先週、映画館・自宅で観た映画~先週観た3本とも優作品、お奨めは「まともじゃないのは君も一緒」。

先週、映画館・自宅で観た映画~

先週観た3本とも優作品

お奨めは「まともじゃないのは君も一緒」。

「ミナリ」「ハリエット」も観てください。


(★★★★★)(2021年日本)
数学的でエモーショナルなラブコメディ!

202103まともじゃない

数学脳の予備校講師大野は『人とのコミュニケーション力ゼロ!!』と生徒の女子高生香住から鋭く指摘を受ける、そのままでは一生結婚できないと言われた大野は一念発起、香住に“普通の恋愛”が出来るよう指南を受けることにする、香住は自分の憧れの恋を成就させるために大野を当て馬にする計画を立てるが、、、



ポイント消化で鑑賞、これが当たりました!とってもキュートなラブコメディでした、主演の2人がとても上手で、前半は2人の会話だけで相当楽しめました、後半は徐々に覚醒する大野の恋愛能力の高さが面白い、立場逆転、実は恋愛下手の香住の気持ちも良く分かる、そしてお約束とはいえしっかり収まるとこに収まる心地良さ、

何が普通で、何がまともじゃないのか?普通に生きるために努力をしたり、嘘をついたり、群れてみたり、そんな現実の脆さを大野の数学脳がたたき割るのもテーマ、人は正直にまっすぐに生きるしかない!というメッセージ、

そうだろうなあ、と思っていた小泉孝太郎は嵌り役、こういう役、似合いますね~、



〇(スクリーンで鑑賞)「ミナリ」
(★★★★☆)(2020年米国)
ひたむきに生きる移民物語の主人公は?

202103ミナリ

アーカンソー州の荒れ果てた農地に移住してきた韓国系移民、両親と姉、弟、さらに祖母も呼び寄せなんとか生計を立てていこうと奮闘するが、期待した成果が上がらず夫婦喧嘩が絶えない、それでも破天荒な祖母と幼い弟は心を通わしていく、やっと成果が出るかと思われた矢先、一家を事件が襲う、、、それでも家族の絆は緩みない、



鳴り物入り映画、映画祭やゴールデングローブ賞受賞ということで鑑賞、まずまず、全体に平板なのは狙いなのだろうから仕方ない、ラストの事件はちょっと切ない、それでも淡々と幕を閉じる物語、主人公はだれだ??ミナリ(セリ)の畑が青々と生い茂るのが未来への希望か?もう少し拾って欲しかった感じ、

昨年のアカデミー賞受賞で韓国映画の株急上昇、これもまた!と思ったら製作は米国なんですね、それでも韓国も中国も世界市場にヒューマンな映画を送り込んでいる、日本はアニメ作品や時代活劇?ガンバってほしいです、



◆(自宅で鑑賞)「ハリエット」
(★★★★☆)(2019年米国)
170年ほど前の米国の奴隷制の恐怖

202103ハリエット

1849年米国、奴隷制があるメリーランド州、農場の経営危機のため奴隷のミンティは売買されることに、自由な身分を求めるミンティは単身脱走、奴隷制が廃止されたペンシルベニア州を目指す、過酷な逃亡に奇跡的に成功したミンティは1年後、夫を救い出すために再びメリーランドへ潜入、多くの奴隷を救出することになる、、、



前半の脱走劇がサスペンス満載、奴隷制のなかでは“人間”ではない黒人奴隷、捕獲されれば最後、人としての人生を歩めなくなる、文字通り命をかけた逃避行です、何回か出てくる心象シーンや後半の饒舌なミンティに少し違和感もありますが、やはり観てヨカッタ作品、

女性奴隷解放活動家のハリエット タブマンの実話を下敷きにした物語、彼女は新しい20ドル紙幣にも肖像が採用されたそうです、彼女は南北戦争にも指揮官として参戦(もちろん北軍)、この時期は奴隷制廃止の過渡期で“奴隷”と“自由黒人”が混在していたのも初めて知りました、当時から奴隷解放に協力していた白人がたくさんいたことにも心動かされます、ぜひ鑑賞を、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)映画 

2021年03月22日

先週、映画館・自宅で観た映画~先週観た3本、ちょっと小粒です、お奨めは「野球少女」。

先週、映画館・自宅で観た映画~

先週観た3本、ちょっと小粒です、
お奨めは「野球少女」、スポーツ映画ではなく青春映画でした、


〇(スクリーンで鑑賞)「野球少女」
(★★★☆☆)(2019年韓国)

202103野球少女

リトルリーグから野球を続けてきた女子高生スイン、卒業を目前に控えて将来の進路が決まらない、母親や先生、野球部のコーチから諭されてもプロ野球選手になることを諦めきれないスインの強い想いはコーチを動かし、球団のトライアウトに参加することが出来ることになるが、現実はそんなに甘くない、、、



タイトル通り、女性がプロ野球選手を目指す奮闘記、でも試合シーンは少ないし練習シーンも軽いモノ、スポーツ映画と云うよりスインの想いと周囲の空回り、母親との確執を描いた青春映画でした、

スインはピッチャー、でも投球シーンに迫力は感じない、練習シーンも、え!?こんなに簡単にシンカーを会得するの!?試合シーンのレトリックは面白いけどスポーツ映像としての迫力はもの足らない、全体に平板な印象、それでも観後感が良いのは、母親とのエピソードの成功と、ある意味現実的なハッピーエンドだから、

スインはナックルも投げるのだが、これって「野球狂の詩」が下敷きかな?水原勇気もイイ選手だったなあ^^)



〇(スクリーンで鑑賞)「ブレイブ 群青戦記」
(★★★☆☆)(2021年日本)

202103ブレイブ

スポーツ名門校の校舎と生徒が戦国時代にタイムスリップ、時は戦国時代、織田信長が今川義元と対峙している桶狭間の合戦前夜、人質に取られた生徒を救出するためにスポーツクラブの面々が織田方の砦に攻め入ることになるが、さすがに兵には勝てない、次々と倒れていく生徒たち、そして、のちの家康、秀吉も参戦するこの戦は意外な展開を見せる、



無料鑑賞ポイント消化のために全然期待せずに鑑賞、展開は早い、いきなりタイムスリップした生徒たちが兵に次々と惨殺されるのには驚いた、各スポーツクラブのキャラクター設定も面白く良く活かされている、次々と倒れていく生徒たちに感情移入も出来ました、ガンバって作っているなあ、というのが正直な感じ、

でも、合戦シーンでの説明的な台詞、情緒的な台詞が多すぎてリアリティを無くしてしまいましたね、キャラクター設定が成功しているので台詞はほとんど不要、気持ちは伝わっていた、最後の30分間をクールに演出していたら、ひょっとするとヒットしたかも!?惜しいなあ、、、



◆(自宅で鑑賞)「エクスペンダブル3 ワールドミッション」
(★★★☆☆)(2014年米国)

202103エクスペンダブル3

バーニー率いる消耗軍団エクスペンダブルは仇敵コンラッドの出現でチームがバラバラに、若返りを図った新メンバーでコンラッド生け捕りを目論んだバーニーだが、敵の術中に嵌り新メンバー全員が捕虜になってしまう、捕虜奪還のため単身敵地に乗り込むバーニーだが、、、



たまには理屈抜きで休日の息抜きに自宅で鑑賞、このシリーズ、3作目もあったんだ、知らなかった、くらいの感じでのんびり鑑賞、面白かったですよ、はい、あり得ない強さだけど^^)

ハリウッドの映画は暗黒面が好きですね、この単純明快物語でも仇敵は主人公の暗黒面を突いてくる、そこですか?と思ってしまうが、これがお約束、最後の対決が殴り合いなのもお約束、

仇敵役のメル ギブソンはエエ役者ですね、ハリソン フォードもシュワちゃんも今作では本気で参戦しました^^)




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)映画 

2021年03月15日

先週、映画館・自宅で観た映画~先週観た3本、すべてお奨めです、中でも「ある人質 生還までの398日」は見応えあります。

先週、映画館・自宅で観た映画~

先週観た3本、すべてお奨めです
中でも「ある人質 生還までの398日」は見応えあります。


〇(スクリーンで鑑賞)「ある人質 生還までの398日」
(★★★★★)(2019年デンマーク・ノルウェー・スウェーデン合作)

202103ある人質

怪我で五輪に出場できなくなったデンマーク人ダニエルは体操選手を断念、市井の人々の生活を撮る写真家に転身、内戦で荒れるシリアに入り非戦闘地区の人々を撮影中にISに誘拐される、ISからの身代金要求は破格、国家はテロリストと交渉しない!の原則、家族はなんとか身代金を払おうと奮闘する、、、



実話を元にした物語、398日間の監禁の恐怖、ジワジワと迫ってくる死の恐怖、ISには慈悲も人間らしさも無い、長期間の監禁と拷問の苦しみのため死さえ安楽に思えてくる、本当に怖ろしい状況、

ダニエルを救い出すための家族の物語でもあります、交渉人を雇い、国の役人とやり合い、巨額の身代金を集めるのは絶望的、それでもけっして諦めない家族の結束力が最後に身を結びます、

2時間18分と長いですが、最後の18分間はこの物語を完結させるために必要な時間でした、泣かされました、


◆(自宅で鑑賞)「きみはいい子」
(★★★★☆)(2015年日本)

202103きみはいい子

新米小学校教師の岡野は荒気味のクラスの子供たちに愛情を注げず手を焼いている、
心に傷を負う雅美は一人娘についつい手を上げてしまう、
独居老人のあきこは認知症が進行中、我知らずにスーパーで万引きをしてしまう、
それぞれが抱える問題が、ある一つの行為で少し前に進むことになる、



荒れるクラス、いじめ、モンスターペアレンツ、事なかれ主義の教員、
児童虐待、過去の虐待体験、障害がある子供、その子供を持つ母親の苦しみ、
弱者に顕著に表れる現代社会の歪み、解決できそうにない閉塞感が漂いますが、当たり前の仕草、視点の変換、苦しみの共有が救いの手を差し伸べる事もあるという、そこはホントにそうなんだなと共感、

原作は短編3本、映画でもそれぞれのエピソードはほとんど交差することなく進みます、それでもそこから発せられるメッセージはしっかり一つにまとまって伝わってくる、脚本・監督とも上手です、



〇(スクリーンで鑑賞)「ステージ マザー」
(★★★★☆)(2020年カナダ)

202103ステージマザー

長年音信不通だった息子がゲイバーのステージ上で急死、テキサスの田舎からサンフランシスコへ出向き息子の死と向き合うメイベリン、ゲイバーのメンバーから息子の生き様を聞くにつれやっと少し息子を理解し始める、そして、なんと息子が残したゲイバーの再建に乗り出すことに、、、



LGBTがテーマの映画が多い昨今、この作品もゲイへの偏見、ゲイの息子を持つ親の苦しみ、周囲の無理解、麻薬、性暴力など重いテーマを扱っていますが、、、物語はとても快活で楽しい、観後感がとっても良い物語に仕上がっています、

母親メイベリンがとにかく男前です、テキサスの保守的な家庭、息子への無理解への悔やみ、そんなモノを乗り越えて、ゲイバーの再建とともに、メンバーが抱える問題・苦しみからもガンガン救っていくメイベリン、とにかく前向きなお母さんです、

ワタシは洋楽音痴ですが、ゲイバーのステージで歌われる楽曲も聴きやすくて絶好調、93分とは思えない満足感があります、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)映画 

2021年03月08日

先週、映画館で観た映画~2本ともお奨めです!「世界で一番しあわせな食堂」と「花束みたいな恋をした」

先週、映画館で観た映画~

先週観たのはスクリーンで2本、
2本ともお奨めです!「世界で一番しあわせな食堂」と「花束みたいな恋をした」


(★★★★☆)(2019年フィンランド・英国・中国合作)

202103世界でいちばん

フィンランドの田舎町に降り立った中国人シェフのチェンと息子、チェンは恩人を探してこの町に来たのだが手がかりが無い、食堂の主人シルカの好意で部屋を借り、お返しに中国料理を振る舞うようになる、常連客も徐々にチェンの料理に魅了されていくのだが、恩人は見つからず、チェンと息子との関係も悪化、帰国を決断するチェンだが、、、



軽妙で洒落た映画、短く感じる映画は良い映画?あっという間に終盤へ、分かりやすさもこれだけやられると心地良いです、

これまた料理がモチーフの物語、海外映画にしては珍しく中国料理を食べる食べる、メニューの紹介もしっかりと、そして料理も美味しそう、中国が出資しているからかな?でも、やはりシズルカットはほとんど無くグルメ映画ではありません、シズルカットを多用するのは日本映画だけかな?



ある意味、中国のプロパガンダ映画でもあります、食堂の常連が食べていたのはマッシュポテトとソーセージとサラダバー、毎日毎日これ、これがフィンランドの料理だ!と自負していた常連も、次第に中国料理の美味しさと身体への優しさに気づきます、

薬膳スープ、太極拳など中国文化推奨のオンパレ、中国人の団体ツアー客も来店しますが、比較的お行儀が良い、一昔前のステレオタイプな描き方ではありません、これは結構中国のイメージアップに繋がっていると思います、エンタメへの投資も半端なく多い中国、アニメやコミック、ゲームに胡座をかいていると日本映画はホントに世界から取り残されそうです、



〇(スクリーンで鑑賞)「花束みたいな恋をした」
(★★★★☆)(2021年日本)

202103花束みたいな

最終電車を逃した麦と絹、ひょんなことから始発までの時間を共有することに、そこでお互いが読む小説、観る映画、遊ぶゲームなどの志向が似ていることに好感、これ以上無いほどの相性の良さに当然のように付き合うことになる、一緒に住むようになると麦はイラストレータへの夢を中断して生活のために就職、絹も新しい仕事に挑戦、それまで2人を束ねていた情緒豊かな世界観が徐々に壊れていく、、、



タイトル、配役からして今時の恋愛映画かなと敬遠していたのですが、評判が良いので鑑賞、してやられました、ちょっと目線は高いけど、とても洒落たハイブローな台詞が飛び交う良く出来た映画でした、

2人のモノローグの掛け合いが巧み、小説・映画・コミック・ゲーム・舞台・写真などのカルチャーが虚実織り交ぜて頻出、実在のゲームや映画が出てくるけど、知らない名前もたくさん、どこまでがリアルな情報なんだろう?全部リアルなら現代のカルチャーのほとんどを知らないワタシ!!

カラオケ、居酒屋、合コンなどの今時若者の生活生態もリアルに、食事シーンは映画史上過去最多を更新したのでは?と思えるほど多い、現代の若者の興味の中心は食か?個人的には食と性に関する吉行淳之介のエッセイを連想しました、



ラスト前のシークエンスは独特の手法、あざといけど心が揺れるのが良く伝わる、
サッカーワールドカップのエピソードもしっかり物語のテーゼとして拾われてしまいました、脚本上手、観て損は無し!




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)映画 

2021年03月05日

T字路sが「あさイチ」に生出演、ドラゴンドラでのライブ映像も公開♫

本日2021年3月5日(金)です、

観ま~す♫

T字路sが「あさイチ」に生出演、ドラゴンドラでのライブ映像も公開

T次郎skai




syougai1pon at 09:03|PermalinkComments(0)NHKの回し者 

2021年03月01日

先週、映画館・自宅で観た映画~お奨めは「幸せの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」

先週、映画館・自宅で観た映画~

先週観た3本ともなかなかの映画でした、
お奨めは「幸せの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」


(★★★★★)(2016年カナダ・アイルランド合作)

202102幸せの絵の具

カナダの田舎町、持病のあるモードは両親を失い兄から見放され伯母の元に身を寄せている、家に閉じ込められているモードは家政婦の仕事を得て家を飛び出す、雇い主のエベレットは粗野な男、家事をこなしながら大好きな絵を描き始めるモードに厳しく当たるエベレットだが、モードの才能を見抜く女性が来て、、、



とても良い映画でした、実在の画家モード・ルイスの半生記、彼女の名前は存じ上げませんでしたが、画をみると思い当たります、こんな画風です、

モードルイス

なにやら少し身体に障害があるように見えるモード(実際にはリュウマチの持病があったようです)がはかなげで泣きそう、でも希に見る集中力で書く画の美しさ、周囲から疎まれながらも誠実に、そしてなにより強い心根を持って生きていくモードの姿に感動します、畏敬の念を禁じ得ない、

粗野な夫の心の動き、モードの才能を発見するサンドラの存在、モードの兄の罪、伯母の罪、映画としての見所もサスペンスもあります、★5つでお願いします、





〇(スクリーンで鑑賞)「ファースト ラヴ」
(★★★★☆)(2021年日本)

202102ファーストラヴ

父親殺しで環菜が逮捕された、罪を認めるもののあやふやな供述を繰り返す環菜の心にうちに興味を持った公認心理師の由紀は彼女と面談、義弟の弁護士迦葉と共に事件の実像を浮き彫りにしようとする、環菜の幼少期の家庭環境に問題があることが判明、事件の様相は一変、さらに由紀自身の過去と迦葉との関係も複雑に絡み合う、果たしてなぜ環菜は父親を殺したのか?



テーマが悲壮なので、なんとも悲しい物語ではありますが、監督持ち前の王道の力業でなんとか前向きな観後感の映画に仕立てられました、観るまでは北川景子さんの印象が強すぎるので(たしかに彼女のアップがとっても多い^^)、タイトルと相まって事前にはあまりサスペンスを期待していなかったのですが、観てみると物語は映画的でサスペンスあります、序盤の環菜の支離滅裂な態度が徐々に解きほぐされていく過程は上手です、映画としては由紀と迦葉のエピソードを割愛して環菜に焦点を絞った方が良かったかも、

北川景子さん綺麗すぎ(監督がアップを多用したくなるのも分かる^^)、ドローン撮影多過ぎ、芳根京子さん熱演拍手、中村倫也さん嵌り役、



〇(スクリーンで鑑賞)「羊飼いと風船」
(★★★☆☆)(2019年中国)

202102羊飼いと風船

中国が少子化政策を始めた時代のチベット自治区、牧羊で生計を立てる夫婦、のびのびと育つ子供たち、祖父は変わっていく生活様式を眺めながら転生を願う、慎ましく穏やかに見えるチベットの生活にも時代の流れは確実に押し寄せてくる、ある誤解から妻の妹が出家、祖父が亡くなり、少子化政策の中、妻が妊娠、徐々にバランスを失っていくチベットの家族の現実、



牧歌的なタイトルとは対照的にクールな目線でチベットの家族の現実を描いています、個人的には中国映画で良く感じる一種の冷徹さみたいな怖さが一番印象に残りました、ま、これは個人的な傾向です、

いきなり牧童がオートバイに乗っている、中国近代化の波、子供が遊んでいる風船はコンドーム、少子化政策の象徴、リアルな羊の種付け、妻の妹と男の誤解、転生を信じる夫、少子化政策の中4人目の子供を産むことを決断できない妻、牧歌的なタイトルと現実のギャップがこの映画のテーゼなんでしょうが、観後感に後味が残るので、、、★は3つで、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)

2021年02月22日

先週、映画館・自宅で観た映画~先週観た3本ともなかなかの映画だと思います、「すばらしき世界」、上手な監督やなあ~、と思いました。

先週、映画館・自宅で観た映画~

先週観た3本ともなかなかの映画だと思います、
「すばらしき世界」、上手な監督やなあ~、と思いました、


〇(スクリーンで鑑賞)「すばらしき世界」
(★★★★☆)(2021年日本)

202102すばらしき世界

殺人の罪で14年間服役、出所した元ヤクザの三上は今度こそ更生しようと心に誓って再出発を図るが、一本気な三上、就職先もなく生活保護を受けて暮らす自分の不甲斐なさに忸怩たる想いがある、チンピラに絡まれている他人を助けて思わず喧嘩をしてしまい、更生の道を踏み外してしまいそうになるが、三上を見守る人たちもいる、、、



「ヤクザと家族」についで“出所してきたヤクザの生き辛さ”がモチーフになっています、いずれも『硬直化した日本社会の価値観」への批判的な視点で描かれていますが、その視線の方向は全く違うモノ、そして結末も真逆なのですが、両作とも悲しみしか残らない、日本人の非一律・非同質なモノへの不寛容さに関してはつくづく悲しい、でも、ヤクザという存在の絶対的矛盾についてはやはり壁を突き抜けることは出来ないんだな、と本作を観て思いました、

監督は上手ですね、キャラクターが立っているし、思わず笑ってしまうシーンも多い、劇中の良い人たち同様に三上の更生が成功して欲しいと願う気持ちになる、道を踏み外しそうな三上にハラハラ、だからハッピーエンドであっても良いかなとも思いますが、、、それが出来ないのが“ヤクザという存在の絶対的矛盾”を乗り越えられない日本社会、いや、ワタシの不寛容さなのかもしれません、



役者がみなさん素晴らしいです、役所広司さん、仲野太賀さんは大成功、脇役もみなさんイキイキしています、「ヤクザと家族」でヤクザだった北村有起哉さんが今回はケースワーカーでとっても良い人、さすがの役者さんです、

ヤクザを扱った映画ですが、今回は★付け可能でした、

(★★★★☆)(2012年フランス・スペイン合作)

202102シェフ!

天才的な料理の才能に恵まれているジャッキーだが、その天才肌ゆえに職場で疎まれ一つの職場に定着できない、恋人から定職に就くように諭されアルバイト生活を始めるが、ひょんなことから三つ星レストランのシェフに見いだされ就職に成功、しかしレストランオーナーとシェフとの確執に巻き込まれ、恋人からも三行半を突きつけられピンチに!!



85分の小品、これくらいの長さで楽しめる映画は良い映画、テンポ良く進む物語、天才的なジャッキーの才能に非の打ち所がないのも映画的、

前にも何かの映画評で書きましたが、本作も日本的グルメ映画ではありません、料理がテーマだし、ジャッキーの台詞ではレシピが溢れ出しますが、食するシーンはほとんどなし、格付け調査員も一口食べるだけで料理を絶賛、美味しい美味しいと料理にむしゃぶりつく日本グルメ映画的シーンはなし、あの感覚って東洋的感覚なのかな?韓国映画の食事シーンには出て来ますからね、

気楽に楽しめるので休日の自宅鑑賞に最適の1作、



〇(スクリーンで鑑賞)「さんかく窓の外側は夜」
(★★★☆☆)(2021年日本)

202102さんかく窓の外

幼い頃から霊が見えてします三角(みすみ)、ある日除霊師の冷川にその能力を見込まれて心霊探偵の仕事に就く、警察から依頼された遺体探しで結果を出す三角、しかし彼らの前に強力な霊能力を持つ謎の少女ヒウラが現れる、彼女は呪いの力で次々と殺人を犯していた、冷川と三角は彼女との対決に挑むのだが、事態は意外な展開を見せる、、、



こういう怖そうな映画は観ない主義、怖いから^^)でも、他に時間の合う映画がなかったので鑑賞、、、で、予想外に良く出来た映画でした、

単純な善側の心霊探偵vsワルモノ悪霊との単純な対決モノかと思いきや、筋立てはなかなか凝ったモノ、登場人物の立場がどんどん変わっていく様が面白かった、ここをもっと前面に押し出せばヨカッタのに、と思わせる出来映え、

しかし、クライマックスのオカルトシーンはやはりいただけず、もっとシンプルで怖そうな描写があったような気もするし、過去の惨事の描写も舞台が大きすぎてかえって平板に見えてしまった、

それでも期待以上に集中して観れたので良作、ということかな、
滝藤賢一さん、嵌りました!
北川景子さん、30秒でスクリーンから消えてしまったのにはビックリ!!^^)
続編あるのか?




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)

2021年02月18日

藤沼伸一さん監督作品「GOLD FISH」、エキストラ募集のお知らせです♫

元アナーキーの藤沼伸一さん、

ワタシは泉谷しげるのライブで拝見していたのですが、

なにやら、映画監督もされているようです

Fujinuma藤沼伸一201710



で、Facebookでエキストラ募集の記事が出ていました、

ほ~~、エンドロールにもクレジットされるそうです、

3月3日、新宿のライブハウス、

ご興味のある方は是非いかがですか?



【藤沼伸一さんのFBから転載】

エキストラ募集のお知らせ❗️

fujinumaGOLDF

私(藤沼伸一)監督の映画【GOLD FISH】も
クランクインまで一週間を切り!
リハーサルも始まり、
スタッフ一丸となって稼働中です。

そこでエキストラ募集のお知らせです。
友人知人の方々にも、情報を流して頂けたら幸いです。
下記内容での募集になります。

日時:2021年3月3日(水)16〜22時
場所:新宿WildSide Tokyo
〒160-0022 
東京都新宿区新宿1-34-13 貝塚ビルB1
条件:18歳以上
老若男女40人(パンクやロック好きな格好のライブハウス観客)

ご協力いただくのですが、現場までの交通費、駐車場代、食費などは、皆さまの負担となります。
ご参加いただいた方には、オリジナル記念品をお渡し致します。

エンドロールにはお名前もクレジットさせていただきます。
アナーキーファンの方はもちろん、映画や撮影現場に興味がある方、ご友人と一緒に楽しく参加したい!方など、ぜひご応募くださいませ!
ご協力よろしくお願いいたします。

※応募について※
必要事項を記載の上、下記メールアドレスにお送りいただきますようお願いいたします。
定員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申し込みください!
ご応募お待ちしております。
ikki-k@dogsugar.co.jp
件名:
【GOLD FISH】エキストラ応募
本文:
・名前
・年齢
・住所
・電話番号
・メールアドレス
宜しくお願いします❗

(転載ここまで)





syougai1pon at 09:10|PermalinkComments(0)映画