2023年05月29日

2週間で6本、「TAR ター」「TOKYO MER 走る緊急救命室」「ノーザンリミットライン 南北海戦」「名探偵コナン 黒鉄に魚影」「決戦は日曜日」「レジェンド&バタフライ」

〇(スクリーンで鑑賞)「TAR ター」
(★★★★!)(2022年米国)(原題:Tar)
天才女性指揮者の栄光と奮闘、苦悩と挫折、そして・・・

05Tar

ベルリンフィル初の女性首席指揮者の座を射止めたリディア、ライブ録音演奏のリハーサルに新曲作り、若手育成プログラムに子育てと寝る間もない働きぶり、彼女の指揮者としての才能はまちがいなく一級品、だが、それ故に周りとの軋轢、妬み、誤解、策略など、リディアの心持ちが穏やかになることはない、それでも最高の作品作りに邁進するリディア、ところがほんのちょっとしたほころびから思わぬ厄災が彼女に襲いかかる、



158分と長いです、覚悟していたのですが冒頭で少しウトウトしてしまいました、前半は会話劇かな?と思わせる進行、ここらが長い、そして説明的カットがほとんど無いので分りにくい、それでもリディアが深い沼に嵌っていく中盤以降はスクリーンになんとも云えない緊張感と不安定感がずっとみなぎっています、目の離せない展開、

天才が故に、周りとの関係が上手く行かないリディア、楽団幹部、副指揮者、パートナーのバイオリニスト、若手チェロ演奏者、そして育成プログラムの学生、徐々に軋み始める人間関係と不安定になっていくリディア、そこに決定的な事件が発生、窮地に陥るリディア、そして彼女の心は思わぬカタチで暴発してしまいます、

最後の20分ほどが必要なのか?ちょっと疑問に思いましたが、にしてもケイト・ブランシェット熱演、カメラ(画が凄く綺麗)も衣装(リディアの衣装がサイコー)も台詞も一級品です、

あれこれ覚悟してご覧ください、


〇(スクリーンで鑑賞)「TOKYO MER 走る緊急救命室」
(★★★!☆)(2023年日本)
自らの危険を顧みず高層ビルのテロ火災現場で負傷者の命を守る救急隊員たち

05MER

死者ゼロを目指し、大規模事故現場で危険に晒されながら負傷者の命を救う喜多見が率いるTOKYO MER、横浜ランドマークタワーで発生したテロ火災現場に駆けつけると、そこには新たに編成された横浜MERチームも駆けつけていた、反目し合いながらも救助活動を続ける両チーム、火災も鎮火に向かうと思われたが新たな爆発が発生、高層階にいた人達が取り残される、喜多見ら東京MERは決死の覚悟で高層階に向かう、そこには偶然居合わせた身重の喜多見の妻もいた、、、



ご存じTVドラマの劇場版、ワタシはTVドラマを観ていないのですが、キャラクターや過去の経緯をおさらいしながら物語は進むので無問題^^)

テロ現場は「タワーリング インフェルノ」の21世紀版、超人的な活躍を見せるMERや即応消防隊の描写はツッコミ所満載ですが、喜多見他のキャラクターへの共感が勝るので、最後までしっかり鑑賞出来ます、診断から応急処理・緊急手術のシーンはテンポ良い早いカット割りで緊迫感を生み出すことに成功、都知事や政治家レベルの駆け引き、東京都MERと横浜MERの対立、そして家族が巻込まれるというパニックストーリーからの現場一致団結、邪心あるモノは排除されるという王道の展開、

はたして、今回も死者ゼロで終わることは出来るのか?


(★★★!☆)(2015年韓国)(原題:Northern Limit Line)
北朝鮮軍と対峙する韓国軍海上警備隊の日常と突然の実戦

05南北海戦

ドンヒョクは医務兵として韓国軍海上警備隊の高速艇に着任、厳格な艦長の下、厳しい訓練に明け暮れる、転属間近の操舵長や子供が生まれたばかりの兵器長など、個性溢れる同僚と共に成長していくドンヒョク、あらたに新人も配属されてくる、そんな日常が続くかと思いきや、不審な動きを繰り返す北朝鮮艦艇と海上軍事境界線を挟んでにらみ合いに、、、と、いきなり北朝鮮艦艇が発砲、海上での近接戦闘が勃発する、



2002年、サッカーワールドカップ日韓大会開催中に実際に起こった銃撃戦を描いています、劇中の戦闘シーンは30分ほど、これは実際の戦闘時間約30分と同じ長さで描写されたそうです、自動小銃、機関銃、機関砲などでの交戦ですが、これが結構長くて痛々しい、撃っても撃っても終わらない交戦、次々と負傷していく兵士たち、艦艇の近接戦闘は初めて観るような気がします、乗艦していた全員が負傷、6名が死亡という戦闘でした、

韓国と北朝鮮の朝鮮戦争は1953年に休戦、ということは21世紀の今も戦争は終わっていないのです、この休戦中に小競り合いは幾度となく発生、戦死者も出ています、戦争状態が継続されているので韓国には今も徴兵制度があります、劇中でも職業軍人ではない徴兵兵士が死んでいきます、悲しい物語です、


〇(スクリーンで鑑賞)「名探偵コナン 黒鉄の魚影」
(★★☆☆☆)(2023年日本)
お馴染みコナンくん、今回は潜水艦を相手に大活躍!?大ヒット中ですが、、、

05コナン

八丈島に建設された世界中の監視カメラ映像を管理するインターポールの海上情報センター、そこでは“老若認証システム”と呼ばれる新技術が開発されていた、過去の写真などから現在の容姿を推定、監視カメラ映像からその人物を特定する新技術、そんなセンター内で誘拐と殺人事件が発生、さらにコナンの盟友灰原も誘拐される事態に、偶然居合わせたコナンは捜査を始めるが、コナンも灰原も“老若認証システム”でその正体を知られることになる、、、



はい、無料鑑賞ポイント消化で鑑賞、なにせ公開24日間で興行収入100億円突破と大ヒット、シリーズ最大のヒット作になっているので、念のためにね、

物語・映像ともとくに新味なし、コナンの子供化に関与する組織との対決、“老若認証システム”によるコナンの危機!というのもそこまで緊迫しない、潜水艦との対決もまあまあコナンくんだから目くじら立てずに許そう、というかそんなことは関係ないのだ、キャラクターをていねいに育ててきたスタッフ・関係者の永年の努力と愛情が大ヒットの要因、ということですね、


◆(自宅で鑑賞)「決戦は日曜日」
(★★★!☆)(2022年日本)
選挙の裏側と日本の政治家の空っぽさを皮肉るコメディ

05決戦は日曜日

衆議院議員の父親が入院、後継候補として擁立された娘の有美、もちろん政治は素人の世間知らずのお嬢様、有美を支える秘書達は有美の天真爛漫な振る舞いに振り回されながらも当選を目指して奮闘、しかし後援会の旧態依然とした政治感、有美を擁立した県議会議員達との対立などに嫌気がさした有美は、、、ナント落選を目指すことにする、、、



たしかにこんな感じで選挙は進んでいるんだろうなと思わせるコメディ、政治が大切だと分っていながら、一向に関心度が上がらない日本の政治、投票率が伸びない日本の選挙、皮肉るだけでは状況は変わらないと分っていても、だよね~~という気分にさせられます、

選挙の定石を破る有美の気ままな行動はすぐさま炎上を起こしますが、それでも「当選しますから」とクールな秘書、「事前の世論調査結果と地盤があれば当選するんです」、これが真実だから投票率が上がらないのか?投票率が上がらないから結果が変わらないのか?なんとも悲しい我が国の選挙の裏側、

宮沢りえが好演、こんな選挙はおかしい!!と正論を吐き、落選を目指してあの手この手で炎上を誘う様がしっくりきます、

休日のノンビリ鑑賞ながら考えさせられる1本、


(★★★☆☆)(2022年日本)
信長と正室濃姫を新しい視点で描いた愛情物語

05レジェンド&バタフライ

1549年、敵国美濃の濃姫は織田信長の元へ嫁いでくる、信長の首を取りに来たと公言して憚らない濃姫だが、桶狭間の戦では信長に貴重な助言をするなど、2人の距離は徐々に縮まっていく、しかし、信長の比叡山延暦寺焼き討ちなどの残虐な所業に濃姫は離縁を申し出、城を去る、幾多の戦を勝ち抜き上洛、天下人目前になった信長の元に濃姫病の報が入り、再び濃姫を安土城に呼び寄せる信長、そして自らは京へ上り本能寺を宿とする、、、



織田信長の戦エピソードを濃姫と信長の視点で描くというアイデアは面白いかも、しかし、キムタクがどうしても“キムタク”にしか見えず、信長に見えない、絵空事の映画になってしまいました、他の役者なら成功したかもね、

戦国時代劇ですが合戦シーンはありません、あくまで2人の愛情物語、さすがに本能寺の変は描かれています、観所は綾瀬はるかのアクションかな、彼女のアクションは小気味良い、でも、それだけで168分は持ちませんでした、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)映画 

2023年05月23日

昨日まで5日間、青森県へ旅行に行ってました

昨日まで5日間、青森県へ旅行に行ってました、

国内未踏破県が2つ残っていました、青森県と秋田県、

生憎の天気でしたが、今回初青森県です、


一度ぜひ行きたかった“三内丸山遺跡”、

三内丸山kai

縄文時代の1700年にも及ぶ定住跡遺跡、凄いことです、


恐山は凄みありました、

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硫化水素の匂いと相まって、まさしくあの世と繋がっている感満載でした、


山は2座、残雪の八甲田山、

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夏道がまだ雪に隠れているのでルートファインディングがとっても難しかったです、

登り下りとも迷いまくりました、


翌日の岩木山は、、、

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八合目までクルマで登ったのですが、、、

強風と濃霧で10m先も見えない有様、登山不能でした、残念、


五所川原市の立佞武多は素晴らしかった!

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もちろん酒場探訪もしっかり、これは追々こちらで紹介しますね、



ということで、今週の映画評はお休みです、







syougai1pon at 07:57|PermalinkComments(0)日記 

2023年05月18日

【業務連絡】今日から青森県へ行きます

【業務連絡】今日から青森県へ行きます

今日から久しぶりの旅行です、

行き先は青森県、

酒場探訪+ハイキング+観光です、

でも、またまた週末は転向悪い予報、、、

トホホ、、、

来週月曜日の映画評はお休みします、

無事に帰還したら、また記事掲載再開しますね、

引き続きのご愛読をお願いします、


テリー・イシダ


syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)日記 

2023年05月15日

連休もなんとか4本、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」「銀河鉄道の父」「ローマの休日」「戦場のメリークリスマス」

(★★★★☆)(2023年日本・米国合作)(原題:The Super Mario Bros. Movie)
ご存じNINTENDOのマリオが大活躍、ゲームの世界観そのままに映画化成功

05マリオ

NYブルックリンの水道配管工のマリオとルイージ兄弟、水漏れ修理の最中に魔法の世界へ通じる土管に吸い込まれる、そこでは大魔王クッパがスーパースターを手に入れ、ピーチ姫のキノコ王国へ攻め入ろうとしていた、人質になったルイージを救うべくマリオはコング族の応援を得、クッパとの最終対決に挑むが、、、



いやはや、面白かった!期待以上の出来映えに仕上がっています、物語は実写版のアドベンチャーもの・ヒーローものを踏襲、幾多の危機を乗り越えて、か弱き(可愛い)キノコ王国を救うためにピーチ姫が立ち上がり、キノコ王国と敵対するコング族も仲間に加わる流れはまさしくヒーローものの王道、マリオも何度も叩きのめされながらもその度に復活^^)

そして、素晴らしいのはゲームの世界観がそのまま映画になっていること、マリオのアクション、マリオカートの疾走感(マッド マックスだ!)、猫マリオにタヌキマリオも登場、キノピオ、ノコノコ、クリボー、パタパタ、パックンフラワーにマグナムキラー(眼が付いたミサイル)などなど、ゲームなのに映画?映画なのにゲーム?音楽もゲーム音楽を上手にフーチャー♪任天堂の宮本さんが共同プロデュースした成果がありありと出ています、

ラストもヒーローものの王道、絶体絶命のマリオを救うのは!?

ストレス解消鑑賞にピッタリの1本、


〇(スクリーンで鑑賞)「銀河鉄道の父」
(★★★!☆)(2023年日本)
作家・詩人 宮沢賢治と、賢治を心の底から愛した父親 政次郎の物語

05銀河鉄道

岩手県花巻の質屋の長男として生まれた賢治、病弱だったが人一倍学問への探究心旺盛、弟と2人の妹と仲睦まじく暮らしていた、中学を卒業すると質屋を継ぐことを父親から迫られるが、学問への欲求と農民生活への憧憬から盛岡高等農林学校へ進む、しかし、そこにも賢治が求める生き甲斐はなく迷走する賢治、そんな賢治に政次郎は迷いながらも愛情を注ぎ続ける、



父親政次郎がなかなか面白いキャラクターです、江戸時代生まれの祖父とは違う行き方を模索する明治の男、賢治が赤痢に罹ると自ら看病(当時としては異例)、度重なる賢治の我が儘を結局は聞き入れてしまうどこか憎めない父親像、賢治の迷走奇行も赦し理解しようとします、

かたや、賢治はどこへ向かっているのか?サッパリ分らない、中学、高等学校と進学するも迷走、いきなり学校を止めて荒唐無稽な事業を始めようとしたり、宗教の道に入ろうとしたり、、、

それでも賢治はとても魅力的、物語前半は父親のキャラが立っていますが、やはり賢治には敵わない、スクリーンでは両者のバランスがちょっと空回りしているような印象もありますが、前半を引き締めた立役者はしっかり者の上の妹でした、そして後半は間違いなく賢治が作った物語や詩が主役です、賢治の作品が登場すると圧倒的な存在感が物語を支配しました、そりゃそうだわね、

賢治の創作モチベーションとなった出来事はとっても悲しい、そして再び、、、
「11月3日」のシーンでは涙が溢れました、あれは反則ワザ!!泣けました~、、、


◆(自宅で鑑賞)「ローマの休日」
(★★★★!)(1953年米国)(原題:Roman Holiday)
窮屈な生活を強いられている王女と新聞記者の一夜の夢物語

05ローマの休日

ヨーロッパ各国を歴訪中の王女アン、分刻みの公式行事スケジュールに疲れ果てヒステリックに、医者に鎮静剤の注射をされたアン、ふとホテルの窓から街を見ると楽しそうに夜を過ごす市民達、アンは思わずホテルから抜け出し夜の街を楽しむが鎮静剤の効果で眠り込んでしまう、偶然出逢った新聞記者のジョーはやむなくアンを自分の部屋で休ませる、翌日、ジョーはアンが王女である事に気づく、なんとか特ダネを取ろうと素知らぬふりでローマ見物をすることを提案、アンの行動を隠し撮りする事にする、



70年前の作品ですが、未だ色褪せなハッピーコメディ、良く出来た1本です、特ダネで金を稼ごうとするジョー、無垢なアンはまんまと欺されていくのですが、いつしか2人の間には、、、「真実の口」のいたずら、エンディングの王女と新聞記者のやりとりなど、2人の会話はなんとも洒落ています、

そしてオードリーのなんと美しい事よ、ついつい見惚れてしまいます、「真実の口」「トレビの泉」などローマの観光名所巡りも出来ます、

連休休日の心と眼の保養の1本でした、


(★★★!☆)(1983年日本・イギリス・ニュージーランド合作)
(原題:Merry Christmas Mr. Lawrence)
第2次世界大戦中のジャワ、英軍捕虜と日本将校の奇妙な関係

05戦場のメリー

英軍捕虜を収容する日本軍捕虜収容所、軍曹ハラの厳しい管理に捕虜達は怒りを覚えている、そんな時、軍属が捕虜を陵辱する事件が発生、収容所所長ヨノイとハラは厳しくその対応にあたる、そんな時、新たな捕虜ジャックが収容所に入ってくる、軍人としての誇りを押し出すジャックにヨノイは奇妙な共感を覚える、しかし、収容所内での不祥事に業を煮やしたヨノイは捕虜全員を集め怒りを露わにする、その時ジャックはヨノイの頬にキスをする、、、



坂本龍一、デビット ボウイ、北野武という異色のキャスティングで実現した大島渚監督作品、監督のテーマはなんだったのか?日本軍の横暴?英国軍の誇り?そして、ヨノイとジャックの愛憎?同性愛がテーマの1つになっているのは、冒頭のエピソードと、坂本とデビットの頬へのキスシーンで明らかですが、今観るとちょっと定型的、ジャックの回想シーンも良く理解できない、でも坂本もデビットの好演、たしかに凄い映画、

その中でもっとも成功したのは北野武のラストシーンの台詞、これは何度観ても鳥肌が立ちます、「メリークリスマス、ミスター・ロレンス」

坂本教授、哀悼視聴、




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2023年05月08日

先週は4本、王道西部劇「シルバラード」、ガン殺陣「ジョン ウイック」シリーズ3本一気観

◆(自宅で鑑賞)「シルバラード」
(★★★★☆)(1985年米国)(原題:Silverado)
脛に傷を持つガンマン4人が家族と友と正義のために立ち上がる

05シルバラード

凄腕のガンマン エメット、仲間に裏切られた無法者のペイドン、差別を受ける黒人ガンマンのマル、そして絞首刑目前のエメットの弟ジェイク、偶然知り合った4人は力を合わせて窮地を脱出、それぞれの目的のために一旦離ればなれになるが、利権を独り占めする牧場主と悪徳保安官の悪行に耐えかね再び集結、正義のために闘うことになる、、、



王道の西部劇です、まだまだ法の支配が及ばない西部開拓時代、4人のガンマンも聖人君主では無い、それでも弟や姉、母親、友人のための正義の心を持っている、かたや、利権をむさぼる牧場主と暴力で町を支配しようとする悪徳保安官は悪行三昧、悪と正義という分りやすい構図は、今はもう観れなくなった王道の西部劇ならでは、

1985年制作、ガンマンのキャラクターと4人が出会っていく過程は「荒野の7人」か?、力を合わせて悪の支配者と対決する構図は「スターウォーズ」も連想させました、なんとなくですがそんな気がします、

若き弟役にケビン コスナー、4人をサポートする博打打ちにジェフ ゴールドブラムと、懐かしい顔を観る楽しみもあります、今も色褪せない西部劇、面白かったです、


◆(自宅で鑑賞)「ジョン ウィック」
(★★★★☆)(2014年米国)(原題:John Wick)
無敵度合いが半端ない伝説の殺し屋ジョン ウィック シリーズ1作目

05ジョンウイック01

どんな仕事も完璧に実行する殺し屋のジョン、妻にする女性と巡り会い今は暗殺者組織を引退、静かに暮らしていたのだが妻が病死、さらにロシアンマフィアの放蕩息子がジョンの愛車を強奪、愛犬を殺害する、復習に燃えるジョンは暗殺者組織のルールを破りロシアンマフィアに闘いを挑み、ボスと放蕩息子を追い詰めていく、、、



とにかく強すぎるジョン、劇中に何度もある大量の敵との戦闘ではガンと格闘術で次々と倒していきます、ある意味、日本の時代劇で一人の剣豪がバッタバッタと切りまくる殺陣と同じ感じ、これが結構新しくて楽しめます、

この殺陣、モノの解説によると“ガン”と“カンフー”を組み合わせた「ガンフー」なんていう呼び方もあるそうです、なるほどね、たしかにカンフーもあるけど、ワタシの観た印象は“時代劇の殺陣”と“マーシャルアーツ”の合体かな、とにかくワルモノは撃たるためにバンバン飛び込んで来ます^^)

人が死に過ぎますけど、ま、理屈抜きの大型連休鑑賞にはピッタリでした、


(★★★!☆)(2017年米国)(原題:John Wick: Chapter 2)
シリーズ2作目、暗殺者組織への復活を迫られたジョンの選択は?

05ジョンウイック02

引退していながら私事の復讐を行ったジョン、組織内の内輪もめから望まない理不尽な暗殺実行を迫られる、やむなく完璧に実行したが、依頼人は暗殺を実行したジョンをも抹殺しようとする、またもや怒りに燃え上がったジョンは徹底抗戦、次々と刺客を倒し、組織の中枢に迫っていく、



物語は続いています、厳しいルールで規律が保たれている暗殺者組織、誓約の重要性や暗殺オーダーのシステムが出てきます、そこには無数の登録者(暗殺者)が存在、ジョン ウィックは彼らの畏敬と尊敬の的、と同時に多額の賞金が掛ったターゲット、窮地に追い込まれたジョンに力を貸す組織内の協力者も現れ、闘いはさらにエスカレートします、

“ガンフー”アクションもさらにヒートアップしますが、さすがに2作目となっては、それだけでは盛り上がらないかも、後味の悪い暗殺もあり、1作目よりは少し低い評価になるかな、


(★★★★!)(2019年米国)(原題:John Wick: Chapter 3 - Parabellum)
組織のルールを破ったジョンは世界中の暗殺者から命を狙われることに

05ジョンウイック03

組織のタブー=唯一、誰も血を流していけない聖地で宿敵を倒してしまったジョンは追放処分に、ジョンの首には1400万ドルの賞金が掛り世界中の暗殺者がジョンを付け狙う事態に、ジョンは組織トップとの交渉を試みるも、提示された条件は組織内の協力者である友人を暗殺することだった、、、



シリーズ3作目、物語は2作目直後から一気に展開、組織を敵に回したジョンはあらゆるシーンで標的となってしまいます、戦闘シーンも3倍盛り、それでも死なないジョンって!?ナニモノ?笑) “ガンフー”も進化しています、“時代劇殺陣”+“マーシャルアーツ”+今回は“完全防弾兵士”や“日本風?忍者風”な強敵も出現、もうゲップが出るくらい戦闘シーンが続きます、

1作目から物語のエッセンスになっていた犬も活躍、パワーアップした見応えのある“ガンフー”と合わせて3作目が一番面白いかも!!と思わせる出来上がりになりました、



COVID-19他の影響で公開が遅れている4作目も完成しているようで、今秋に見ることができるかもしれません、それまでに予習しておきましょう、




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2023年05月01日

先週も5本、胸が痛む「トリとロキタ」「ザ ホエール」、新作公開前にインディジョーンズ シリーズ3作鑑賞

〇(スクリーンで鑑賞)「トリとロキタ」
(★★★★!)(2022年ベルギー・フランス合作)(原題:Tori et Lokita)
ベルギーで必死に生きていこうとするアフリカからの移民2人

04トリとロキタ

アフリカからベルギーに流れ着いた2人、年上のロキタは就労ビザがないため希望する家政婦の職に就けず、麻薬販売の手伝いをしながら年下のトリを護ろうと必死で生きている、しっかり者のトリもロキタを助けるために走り回る、しかし、渡航費を取り立てる移民仲介業者、麻薬ビジネスの片棒を担ぐ調理人など、2人が必死にもがいても抜け出ることが出来ない裏社会の泥沼、ビザの申請も上手く行かないロキタは仕送りのために過酷な麻薬ビジネスの下働きに出るが、、、



主役の2人は演技経験のない新人だそうです、このキャスティングが物語にリアリティとともに強い悲哀を与えています、普通に真面目に生きていきたいだけなのに、普通の生活が出来ない2人、容赦なく2人を追い詰める裏社会の大人たち、助けの手を差し伸べない行政、それでも健気に振る舞う2人に胸が締め付けられます、

ドキュメント風の“苦しむ移民”物語に終始するのかと思いきや、後半は静かでタイトロープなサスペンスがスクリーンに溢れ出します、2人の反撃、トリとロキタの奮戦が冷酷非情な大人たちを倒したかに見えますが、、、突然、思いがけない結末を迎えます、

圧倒的パワーのある作品、鑑賞推奨!



〇(スクリーンで鑑賞)「ザ ホエール」
(★★★★☆)(2022年米国)(原題:The Whale)
ほぼ1つのリビングルームだけで展開される壮絶な愛情物語、2023年アカデミー賞2冠

04ホエール

オンライン講師で生計を立てているチャーリー、実は体重272kg、パートナーを失ったショックから立ち直れずに過食症で体重が増え続け立つことさえままならない、心臓病の脅威から世話人のリズは入院を勧めるが頑として受け入れないチャーリー、8年前に分かれた妻との間に生まれた娘エリーは退学寸前の高校生、偶然訪問してきた新興宗教の伝道師、それぞれの悲しみを抱えながら“生きる”ためにもがき苦しんでいる、



チャーリーは心臓病の悪化で死期が近づいている、最期の1週間の物語、物語の95%はチャーリーのリビングルームで進行、チャーリー、世話人のリズ、娘のエリー、若き伝道師のトーマス、主要な登場人物はこの4人だけ、全員が心に深い傷を負っており、もがき苦しみ、お互いを傷つけ合ってしまう、その心情は難解、パートナーを失って生きる目的がなくなったチャーリーの心の奥底は計り知れませんが、それでも、誰もが心の奥深くに沈め込んでいる愛を浮び上がらせることが出来るのだと語っているような気がしました、、、

単調になりかねないシチュエーションドラマですが、ラストまで緊迫した画面に惹き付けられるのは監督の手腕か、

2023年アカデミー賞主演男優賞、メイク賞(272kgの巨漢特殊メイク)受賞作品、



(★★★★!)(1981年米国)(原題:Raiders of the Lost Ark)
「インディ ジョーンズ」シリーズ、記念すべき1作目

04レイダース

第2次世界大戦前夜の1936年、インディは世界各地の古代遺跡宝物の発掘実績で知られる考古学者、彼の元にアメリカ政府から、ナチが追い求めている「聖櫃」(アーク)の捜索依頼が舞い込む、モーゼの『十戒』の石版が収められており、神秘のパワーを持つと言われているアーク、インディはアークを求めてネパールへ飛ぶが、ナチの追っ手も迫っていた、、、



この夏、封切られるシリーズ最新作を前にシリーズを1作目から3作復習鑑賞、

この作品を劇場で初めて観たときは「スタウォーズ」以上にワクワクドキドキしました、古代遺跡宝物という今までにない世界観の物語、学者であり冒険家でもあるインディの魅力溢れるキャラクター、大仕掛けな古代遺跡アクション、コメディセンス溢れるサスペンス、今観ると少し色褪せているところもありますが、映画史に残る快作であることは間違いありません、

ハリソン フォードが若い!そりゃそうか、42年前の作品、観応えあります、ぜひ休日に鑑賞してみてください、



◆(自宅で鑑賞)「インディジョーンズ 魔宮の伝説」
(★★★★☆)(1984年米国)(原題:Indiana Jones and the Temple of Doom)
インドに不時着したインディは、子どもたちを救うため邪教が支配する魔宮へ乗り込む

04魔宮の伝説

1935年上海、秘宝取引がトラブルになり命からがら脱出したインディだが、飛行機がインドに不時着、近くの村にたどり着くと、村人が大切に護ってきた霊力がある石が奪われ、子どもたちも連れ去られていた、石の奪還と子どもたちの救出のためマハラジャの宮殿に乗り込むインディ達、しかし宮殿は邪教の復活を目指す悪の集団に支配されていた、、、



シリーズ2作目、1作目の1年前の1935年の設定、今回の宝物は不思議な力を持つ“石”、伝説の宝物探しというよりは邪教集団との闘いがメイン、1作目のヒットを受けて制作された感が強く、公開時に観たときはあまりピンと来なかった記憶があります、

が、今回観直すとかなり面白いです、ウジャウジャする昆虫集団はホントに気持ち悪い^^)コメディタッチがはっきり意識されるようになり、笑えるネタが満載、最後までハラハラドキドキの鑑賞、休日のお気楽鑑賞にピッタリ!


(★★★★☆)(1989年米国)(原題:Indiana Jones and the Last Crusade)
「インディ ジョーンズ」シリーズ3作目、父親役にショーン コネリーが登場

04最後の聖戦

大学で教鞭を執るインディ、そこへ父親ヘンリーが行方不明になったという報が入る、ヘンリーが追い求めていた“聖杯”の手掛り求めてベニスへ向かうインディ、そしてオーストリアでついにヘンリーを発見するが、そこではナチによる聖杯捜索が行われていた、永遠の命を得ることが出来るという聖杯を追うインディとナチはついに聖杯を発見するが、、、



父親役にショーン コネリーを迎えて完成度が高まったシリーズ3作目、父と息子というテーマはこのシリーズに限って云うと、コメディタッチを強調するためのエッセンス、面倒くさいお話はありません、いつも通り暴れまくるインディ、いやヘンリーとインディ、

冒頭では若き日のインディの冒険談も、3部作完結にふさわしい謎解きや楽屋落ちも満載、休日のお気楽鑑賞にぜひ!




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2023年04月24日

先週は5本、必見「パリタクシー」秀作「エアー」「聖地には蜘蛛が巣を張る」「マルモイ ことばあつめ」「インディジョーンズ クリスタルスカルの王国」

〇(スクリーンで鑑賞)「パリタクシー」
(★★★★★)(2022年フランス)(原題:Une belle course)
たまたま乗せた92歳女性とさえないタクシー運転手の一期一会のお話

04パリタクシー

激務だが儲けが上がらないパリのタクシー運転手シャルル、交通違反で免停まであと2点、兄とも反りが合わずストレスが溜まる毎日、この日乗せたのは92歳の女性マドレーヌ、彼女は目的地へ行く途中であれこれ我が儘な要求を突きつける、長距離客なので渋々付き合うシャルル、話好きのマドレーヌが自分の生涯を語り始めると、、、数奇で波瀾万丈の彼女の人生がシャルルの心を動かす、、、



久しぶりに劇場で観てヨカッタ!!と思える良心的な秀作です、

パリの反対側までタクシーで行く92歳のマドレーヌ、彼女自身の回想の形でファーストキスから始まり、出産、家庭内暴力、夫への反撃と、これまでの彼女の人生が語られます、渋々付き合っていたシャルルも徐々に彼女の話にのめり込んでいきます、お互いに敬意を払いながら楽しむタクシーでの小さな旅という感じ、悲惨な回想もありますが観ていて微笑ましい善人の2人、

ラストは想定内、それでも涙がこぼれてきます、あ~、2人の出会いがあってヨカッタ、原題は「素晴らしい旅」とか「素晴らしい軌跡」という感じでしょうか、

ぜひ劇場で鑑賞してください、



〇(スクリーンで鑑賞)「AIR エアー」
(★★★★☆)(2023年米国)(原題:Air)
伝説のシューズ“エア ジョーダン”を生んだナイキ社員の奮闘物語

04エアー

1984年、バスケットシューズのシェアでアディダスやコンバースの後塵を拝するナイキ、事業の建て直しを命じられたソニーはドラフトに上がった新人候補から、未だ無名に近いマイケル・ジョーダンを全予算をつぎ込んでも獲得すべきと主張、しかしマイケルはナイキ嫌い、上司も経営者もリスクが高いその計画に首を縦に振らない、ソニーは独断でルール破りのマイケルの母親との直談判に乗り込むが、、、



事件は何も起こりません、それでも映画的サスペンスが持続する会話劇、英語が理解できればもっと面白いんだろうな、と思わせる軽妙でユーモア溢れる、そして真摯で激しい会話の連続、周りの全員と反りが合わないように見えるソニー、それでも自らの眼力を信じて(ビジネスマンとして)暴れ回るのが痛快、

実話を基にしているので、アディダスもコンバースも実名で登場、後にナイキはコンバースを買収しているようなので良しとしても、アディダスのことをこっぴどくこき下ろしています、日本なら実現出来ない表現です、この交渉までスポーツ選手に商品化ロイヤルティが支払われていなかったことにもビックリ、40年前だもんね、そういう時代か、

マット デイモンが太っちょのソニーを好演、お腹に詰め物入れているかな^^)観て損は無し、


〇(スクリーンで鑑賞)「聖地に蜘蛛が巣を張る」
(★★★!☆)(2022年デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス合作)
(原題:Holy Spider)
聖地で起こる連続殺人事件の真相に迫るジャーナリストの闘い

04聖地には

2000年頃のイラン、聖地マシュハドで娼婦連続殺人事件が発生、10数人の被害者が出ても一向に犯人が捕まらない、“スパイダーキラー”と名乗る犯人は「聖地の浄化」を目的に犯行声明を重ねる、ジャーナリストのラヒミは長引く事件の真相に迫るが、警察は重い腰を上げようとしない、取材を続けるラヒミの周辺でも被害に遭う娼婦が出るに至り、ラヒミは自らが囮になって犯人をおびき寄せることにする、、、



犯人捜しがテーマではありません、劇中では早々に犯人の目星は付きます、だが、なぜか何度も同じパターンで犯行を繰り返す犯人は捕まらない、「聖地の浄化」という大義に犯人を支持する者さえ現れる、警察も本気で捜査していないのか?とも思える、正義感溢れる女性ジャーナリストの行動が事件解決の糸口になるが、、、犯人逮捕後にこの映画のテーマとサスペンスが溢れ出てきます、いったい結末はどうなるのか?不安定な終盤にハラハラ、

正義はどこにあるのか? 原題は『聖なる蜘蛛』、



(★★★★☆)(2019年韓国)(原題:Malmoe: The Secret Mission)
日本統治下の朝鮮半島、朝鮮語辞典を編纂しようと奮闘する人たち

04マルモイ

1940年代、日本の統治下にある朝鮮半島、日本国は朝鮮国民に日本語の使用、日本名への改名、そして皇軍の一員としての出兵を命じていた、母国語を残したいジョンファンは密かに朝鮮語辞典の編纂を企て朝鮮語を集めていた、そんなジョンファンの鞄を盗んだパンスは盗みの常習犯、パンスはひょんな縁から辞書編纂を手伝うことになるが、日本軍の取り締まりは辞書編纂チームにもジワジワと迫ってくる、



物語自体はフィクションです、しかし、日本国の統治下で行われた同化政策は朝鮮民族にとっては極めて屈辱的であったことは想像に難くありません、

物語は母国を愛する者たちの辞書編纂への熱意と、満足に読み書きできないパンスと学者肌のジョンファンの友情物語、この縦糸と横糸で上手に物語が織り上げられていきます、とくに無教養でがさつ、読み書きもできないパンスが徐々に向上心と愛国心に目覚め、身を以て辞書編纂資料を護る、という映画的レトリックがよく効いています、

秀作、Amazonプライムで配信中、


(★★★☆☆)(2008年米国)
(原題:Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)
シリーズ4作目、南米の謎の王国に眠るクリスタルの頭蓋骨を巡る冒険

04クリスタルスカル

ソ連の諜報組織に拉致された考古学者インディはクリスタルの頭蓋骨(スカル)を見つける、命からがら追っ手から逃れたインディの元に若者マットが訪ねてくる、母親のマリーからの言付けをインディに伝えるためだ、その内容に好奇心をかきたてられたインディはマットと共に南米へ向かう、そこには想像を絶する古代文明国家が存在した、



大好きなシリーズ、毎度の危機一髪の連続のアクションは楽しめますが、シリーズのコアである古代文明の摩訶不思議なパワーといったエッセンスは正直ちょっと弱い、ラストの謎解きも、ま、なんでもありという感じ、

シリーズ1作目(1981年)は名作、スクリーンでワクワクドキドキしたものです、シリーズ3作目「最後の聖戦」(1989年)も父親役ショーン コネリーが嵌り役で上々の仕上がり、これでシリーズ完結かと思いきや19年振りに本作が作られました、出来映えは???

そして2023年今年には今度こそ最終作になりそうな5作目が公開(6月30日日米同時公開)されます、これは楽しみ!

5作目の前に1作目から復習しておきましょう^^)




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2023年04月17日

先週は5本、「わたしの幸せな結婚」「キル ボクスン」「パッチギ!」「GOLDFISH」「ジャスティスリーグ」

(スクリーンで鑑賞)「わたしの幸せな結婚」

(★★★★☆)(2023年日本)

文明開花時の日本、謎の悪霊から首都を護る超能力者たちの闘いと愛情物語

04わたしの幸せな結婚


帝を中心に首都の治安を護る超能力を持つ“異能”者たち、その家系に産まれながら異能を持たない美世は継母から強烈ないじめを受け、異能者の軍人清霞の元へ婚約者として家を出される、冷徹で知られる清霞は悪霊から首都を護る特殊部隊長、これまで何人もの婚約者が清霞から去っている、しかし、日々謎の災いに対応する清霞と、それを一途に支える美世の間に不思議な愛情が芽生え始める、そんな時、首都に謎の疫病が蔓延、美世は異能家系の謀略に巻込まれ誘拐される、清霞は美世を救い出すための闘いに挑む、、、

コミック原作、アイドルキャスト、柔なタイトルなのに和風超能力者モノ?結婚物語?う~~ん、どうかな、、、と、なんの事前情報も無く、まったく期待せずに鑑賞したのが効奏したか?最後まで集中して観られました、

 

「帝都物語」のような世界観、明治期の日本?“ゴッサムシティ”的な東京、悪霊との闘いは観慣れた感じ、それよりも異能家系の派閥争い、継母と異母妹の壮絶なイジメ、清霞の意外な性格、美世の一途さなどが印象に残りました、そして、終盤は“やはり美世は・・・”な展開、シリーズ2作目も作られるのでしょうね、

たまには
2時間ほど肩の凝らない異能な世界へ没入するのもヨカッタかな、

 


(自宅で鑑賞)「キル ボクスン」

(★★★★☆)(2023年韓国)(英題:Kill Boksoon)

シングルマザーで完璧な暗殺者ギル ボクスンを悩ませる正義感と娘の教育

04キルボクスン02


A
級の暗殺を仕事にしているギル ボクスン、彼女の仕事に失敗はなく組織内でも尊敬の的、しかし、家では思春期の娘ジョヨンの教育には頭を痛めている、ジョヨンのために引退を考え始めたギル ボクスン、最後の仕事を請負うが、その暗殺の裏にある陰謀に気付いたキル ボクスンは任務を放棄、組織や仲間、同業者からも狙われるハメになる、、、

 


完璧な暗殺者も思春期の娘の不安や不満を上手に受け止めることができない、娘の教育に悩む暗殺者というちょっとコミカルなシチュエーション、そして、韓国映画お得意の接近戦でのギル ボクスンの圧倒的な強さ、この落差がサスペンスの源泉、仲間や同業者を次々と倒していく辺りはちょっと日本的感覚でいうと素直に受け入れられないかも、、、とくに、協力者の後輩の顛末はちょっと可哀想かな、

 

タイトルは「キル ビル」をなぞっていて、『ボクスンを殺せ』ということかと思っていたのですが、映画.comではキル=金?名字の扱い、日本語字幕もそうだったかな?どうもしっくり来ないと思っていたら、なんと彼女の名字、正しくはギル=Gilのようです、韓国表記での映画タイトルは「Gilbogsun」、英題は「Kill Bok-soon」、ややこしいですが、英題の段階で「ボクスンを殺せ」になったようです、なんとなく納得、

 

そうそう、主演女優が撮影中の事故で負傷、完成が遅れたようです、格闘アクションの撮影も大変ですね、

 

新作、Netflixで配信中、

 



(自宅で鑑賞)「パッチギ!」

(★★★★!)(2004年日本)

1960年代の京都、日本人と在日朝鮮人高校生の青春群像劇、井筒監督の最高傑作

04パッチギ!


1960
年代の京都、高校生の康介と紀男、ひょんなことから朝鮮高校へサッカーの親善試合を申し込みに行く事になる、そこで康介は番長の妹キョンジャを見初める、「イムジン河」という曲を頼りに徐々に朝鮮人との交流を深める康介、しかし、日本の高校と朝鮮高校の抗争は激化、事故で友だちのチェドキが死んだことから最後の決戦が始まる!

 

井筒監督の最高傑作!数奇な運命で発売中止になった「イムジン河」、訳詞者の松山猛のエピソードを元に日朝の高校生の青春を見事に描ききっています、もう78回目の鑑賞、

 

60年代アルアルの小ネタを仕込んで、物語はスピーディに展開、グループサウンズ、朝鮮高校生徒の暴走、日教組の先生、フリーセックス、11PM、レオポン、3時間待ちのボーリング場、女体の神秘、フォークギター、ベトナム戦争、京大西部講堂、観慣れた風景のロケ、ほぼリアルタイムのわたしはとても楽しく鑑賞できます、

 

主役の2(塩谷瞬・沢尻エリカ)以外の若手俳優が今や大活躍、高岡蒼佑、波岡一喜、桐谷健太、小出恵介、尾上寛之、真木よう子、江口のり子と蒼々たる顔ぶれ、脇をベテランが固めています、キムラ緑子、前田吟、笹野高史、大友康平、光石研、余貴美子、徳井優、木下ほうか、そしてオダギリジョー、音楽はもちろん加藤和彦、「悲しくてやりきれない」は泣けます、

 

ラスト、それまでのエピソードが一点に収束していく辺りはお見事です、タイトルの「パッチギ」は頭突きのことかな、

 


(スクリーンで鑑賞)GOLDFISH

(★★★☆☆)(2023年日本)

1980年代に活躍した伝説のパンクバンド「ガンズ」の再結成とその結末

04ゴールドフィッシュ


メンバー“ハル”の不祥事で活動を休止していた「ガンズ」、30年振りに再結成の機運がたかまり、メンバー4人が終結、5人目のハルの説得に乗り出す、しかしハルは酒に溺れる日々、なんとかリハーサルにこぎ着けるがハルは満足に演奏も出来ない状態、それでもなんとかライブは決行されることになるが、、、

 

パンクバンド「アナーキー」のギタリスト藤沼伸一の初監督作品、「アナーキー」の自伝的物語のようです、スイマセン、パンクはまったく聴かないので知らないのです、でも藤沼さんはずっと泉谷しげるのステージで拝見しています、知り合いもエキストラ出演している、とか縁があったので鑑賞、

 

「アナーキー」やその背景を知らないのでどっぷり物語に浸かることは無し、バンド内のいざこざや表現者の悩みなんかはなんとなく分る^^)ので、それなりに最後まで鑑賞、

 

監督の手腕、上手だなと思ったのはまずはやはり音、ライブ演奏はもとより、台詞は聞きやすいし(録音が悪い映画はNG)、劇判も良い、映像的には心象シーンの風景カットやラストの壁画などにはセンスを感じました、

パンクファンはぜひ!

 


(自宅で鑑賞)「ジャスティスリーグ」

(★★★!☆)(2017年米国)(原題:Justice League)

最強の敵にスーパーヒーローも一致団結して闘います

04ジャスティスリーグ

人類を滅ぼす力のあるスッテペンウルフが再び姿を現す、バットマンとワンダーウーマンはスーパーマン亡き後、新たなジャスティスリーグを作るべく、アクアマン、サイボーグ、フラッシュを招集、なんとか5人が揃ったとき、ステッペンウルフの最終攻撃が始まる、圧倒的な力の前に5人も絶体絶命、、、、

 

DCコミックのスーパーヒーローもの、どうやら前作でスーパーマンが死んでしまったようだ、ワンダーウーマンはとっても強い、バットマンは基本人間で超人とは違うんだ、とかそんなレベルで鑑賞、

 

お金は掛っているので安心して観られます、休日のお気楽鑑賞にピッタリ、

 

 



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2023年04月10日

先週は4本、「RRR」「生きる」「生きる LIVING」「フラッシュ ゴードン」

〇(スクリーンで鑑賞)「RRR」
(★★★★!)(2022年インド)(原題:RRR)
植民地時代のインド、不思議な因縁で結ばれた英雄2人の壮大な物語

04RRR

1920年代、英国の植民地下のインド、横暴な英国総統に娘を略奪された部族は最強の戦士ビームに娘の救出を指示、ビームは首都デリーに潜入しチャンスを窺う、一方、別の部族出身のラーマは警察官として英国統治に協力、出世を目指している、街で偶然出逢った2人はお互いの正体を知らずに友情を育んでいくが、ビームが娘救出のため英国総統のパーティーの席に乱入、ついに警官ラーマと対決する事になる、



2時間59分という長さに怖じ気づいて公開時に観られなかったのですが、アカデミー賞受賞(インド初・歌曲賞受賞)で再び上映回数が増えたおかげで、時間が合ったので鑑賞、いや、3時間近くの大河ドラマでしたが、最後までスクリーンに釘付けになりました、

おそらく日本なら3部作くらいになる物語です、友情編・対決編・完結編みたいな?物語の発端で英国統治への民衆の不満が描かれます、そんな中、偶然に導かれた戦士2人は熱い友情で結ばれます、しかし、2人の立場はその友情さえも切り裂き非情な対決へ、事態は2転3転、ビームもラーマも一時は囚われの身になりますが、不屈の精神力が折れることはありません、

あるだろうなと思ったら、やはりいきなり踊りまくりインド映画、タイトルバックには植民地解放の英雄たち、そういう想いのアクション映画なんですね、尺は長いですが中身は濃いので最後まで楽しめます、

スクリーンでも、そのうち自宅ででも、絶対観ておきたい1本です、



◆(自宅で鑑賞)「生きる」
(★★★★★)(1952年日本)
淡々と勤め上げた役所の係長、ガン宣告を受けてもがき苦しんだ先にあるのは

04生きる

市役所の市民課長渡辺、30年間無遅刻無欠勤、淡々と日々の仕事をこなしている、役所には“仕事は適当にやって忙しいふりをする”空気がまん延、市民からの水溜まりの改善と公園設置の陳情も各課でたらい回しが当たり前、そんなある日、渡辺は胃に不調を感じ検査を受ける、医者は胃潰瘍だと言うがガンである事を直感した渡辺、これまでの人生を振り返り、なにも為し遂げてこなかった自分を恥じ自暴自棄になる、そして行き着いた先は、、、



2023年に英国でリメイク(映画評はこの下にあります)されたのをきっかけに鑑賞、「羅生門」(1950年)と「七人の侍」(1954年)の間に作られた黒澤ヒューマンドラマの傑作、これ以降しばらく時代劇が続くので、とても貴重な1作となっています、

物語はとてもシンプルなんですが143分とやや長い、渡辺が自暴自棄になって夜を徹して盛り場を彷徨うシークエンスや、部下の女性とのエピソードはやはりちょっと長い、普通なら無駄に長いと評されそうなところですが、これが黒澤の粘着度合い、お付き合いください、死期迫る渡辺の表情もなんともいえない迫力を生み出しています、

この時代、ガンは不治の病、医者は患者本人や家族にガン告知をしないのが当たり前だったようです、後半では渡辺がガンである事を知っていたのか?が関係者の興味の焦点になりますが、、、このシークエンスの主眼は役所の非生産的な組織的問題への皮肉のように見えます、渡辺が死の直前に闘ったのは自分の人生を形作った役所という組織、その反逆に個人の尊厳が垣間見えます、

この映画も必見です、



〇(スクリーンで鑑賞)「生きる LIVING」
(★★★!☆)(2022年英国)(原題:Living)
黒澤作品「生きる」を1950年代のロンドンを舞台にしたリメイク

04Living

1953年ロンドン、仕事一筋のウィリアムズはガン宣告を受ける、最後の数カ月を有意義に過ごそうと考えるウィリアムズだが、散財しても飲み歩いても満たされる事はない、役所の部下のマーガレットと再会し、快活な彼女の生き方に触発されたウィリアムズはふたたび役所に戻り、新しい一歩を踏み出すことにする、



黒澤作品1952年「生きる」のリメイク、ノーベル賞作家 カズオ・イシグロが脚本を担当し、アカデミー賞候補にもなった作品、上質なドラマに仕上がっています、

「生きる」の雰囲気を上手に再現しています、でもやはり英国、ガンはしっかり本人に告知されるので、「生きる」にあった映画的レトリックだけでは物語が平板になりそうだったからか、いくつかの新しいエピソードも用意されていますが、ウィリアムズからの手紙のエピソードはちょっと分りにくかった、

驚いたのは1952年のロンドンにUFOキャッチャーがあったこと、それで吊り上げるのは「生きる」でも登場した“白いウサギ”のおもちゃ、これにはニンマリ、上手でした、



〇(スクリーンで鑑賞)「フラッシュ ゴードン」
(★?☆☆☆)(1980年米国)(原題:Flasu Gordon)
1980年のカルト的人気!?作品の4Kリマスター版、ついうっかり観てしまいました

04フラッシュゴードン

突如、月が地球に接近、衝突の危機が発生、科学者のロケットの偶然乗り込んだフラッシュ ゴードンは地球の危機を救うべく謎のエネルギーを操る皇帝ミンと闘うことになる、、、



1980年制作、「スターウォーズ」1作目が1978年に公開され予想外の大ヒット、このSFブームにあやかろうと作られたとんでもなく怪作、4Kリマスタが観れるというので、うっかりスクリーンで鑑賞しましたが、、、観なくて良い映画でした^^)(一部のカルトファンを除く^^)

皇帝軍、異星人、クリーチャー、ポスターデザイン、あちこちにSWから引用(というか真似し)したアイデアが散見、でも、、、キッチュというよりチープ、コスチュームは「ショッカー」か「地球防衛軍」(東宝1957年)レベル、ひたすら悪趣味なカラーコーディネイト、チープな小道具やセット、陳腐な物語、笑い飛ばすことも出来ません、眠たかった、、、クイーンのキャッチーな主題歌を聴いてもむなしさだけが残ります、

怖いものが観たい方はどうぞ、





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2023年04月03日

先週も5本、「雑魚どもよ、大志を抱け!」「ロストケア」「タレンタイム」「ザ・タウン」「ロマンス オン メニュー」

〇(スクリーンで鑑賞)「雑魚どもよ、大志を抱け!」
(★★★★☆)(2023年日本)
小さな町に暮らす小学生たちの日常と冒険、大人よりも息苦しい少年達の世界

03雑魚どもよ

瞬ら小学生4人組、入院中の母親、前科者の父親、宗教にのめり込む母親、そして望まない塾通いと母親のガン再発と、それぞれに息苦しい日常を送りながらも溌剌と遊び回っている、裕福な家庭の西野は映画制作が趣味、4人組は西野と一緒に映画作りする事になる、しかし西野は同学年の番長からカツアゲを受けていた、そこから4人と西野、さらに距離を置いていた番長グループとの関係がギクシャクし始める、、、



今年も1本、良い少年映画が出て来ました、少年映画を観る度に“男の子はアホやな~^^)”と思うと同時に、彼らの瑞々しい心持ちと行動力、友を思う気持ちに感動させられます、

映画的レトリックとしての“悪魔のトンネル”や“中学生の政ちゃんの恐怖”よりも、4人組や西野の何気ない言動や、悩める子どもらしい思考回路が映画の核になっています、幼いが故の悩みや後悔、何も出来ない自分への腹立たしさ、男の子たちの小さな胸は怒りと悲しみと喜びでいつも張り裂けそうなのです、そして思いが溢れ出した時、彼らは疾走します!

映画のマル必テーマ「恋の話」はほとんど出てきません、そう、あくまでも男の子たちの胸の内の物語、必見です!



〇(スクリーンで鑑賞)「ロストケア」
(★★★★☆)(2032年日本)
優秀な介護ケアマネージャーの犯罪を追いつめる女性検事、法はこの罪を裁けるのか?

03ロストケア

斯波は優秀なケアマネージャー、誠心誠意お年寄りの介護と向き合っている、ある日、介護センター所長が介護老人自宅で死体となって発見される、捜査にあたる検事大友と事務官の椎名、事故死の線で捜査を終わらせようとするが、過去に斯波が担当する老人が次々と死亡していることが判明、斯波を尋問すると彼はあっさりと犯行を認める、しかし、それは殺人では無い、究極の介護だと主張、正義感の強い大友はそんな斯波を絶対に許せないのだが、、、



老人介護、おそらくこれからの20年くらいは日本社会の構造的問題としてずっと続いていくのでろう大きな課題、介護に疲れ果て崩壊していく家族の生活、それを支える介護事業者にも限界がある、そんな先が見えない介護生活から患者と家族を救うために殺人を繰り返した斯波、それを絶対に許せない大友、

物語の主眼は捜査サスペンスでは無く、この殺人の意味を問うという視点、そういう意味では地味な物語、日本が直面している大きな問題ではありますが、禅問答のような取り調べだけではたかぶらない、しかし!

とても効果的な映画的レトリックがラストで炸裂、尋問では決着が付かなかった物語の様相がいきなり生身の出来事として眼前に拡がります、冒頭の伏線も上手、ここがこの映画の観所でしたね、長澤まさみ好演、



(★★★!☆)(2009年マレーシア)(原題:Talentime)
学校の至芸発表会=タレンタイムの出演者の群像青春物語

03タレンタイム

学校の一大イベント“タレンタイム”の開催が決まり、教師や生徒も浮き足立つ、決勝進出者の練習時間をとるために出演者一人ひとりにバイクでの送迎役の生徒が割り当てられる、ピアノ演奏で出場するムルーの担当は耳が不自由なマヘシュ、2人は恋に落ちるのだがお互いの家庭はそれを認めない、成績優秀なハフィズの母親はガンで入院中、ライバルの優等生のカーホウは二胡で出演、それぞれの想いを乗せながらタレンタイム当日を迎える、



マレーシアは多民族国家、その多様性がこの映画の底流に流れているそうです、なるほど、そう思ってみると少し理解しやすくなる、それでもやはり、ほとんどマレーシアのことを知らないワタシにとっては細かなニュアンスはちょっと分りにくいかな、

登場人物はみんな饒舌です、大人も子どももよく喋る、良く喋るのにホントの心の内はストレートには明かさない、マレーシアの国民性?そんな生活風景を監督は少し引いた目線で淡々と綴っていきます、そしてタレンタイムのステージ、心に響く歌唱、副題を付けたくなるのも頷けます、

ムルーの父親の描き方が秀逸、エエ奴やったんや^^)



◆(自宅で鑑賞)「ザ・タウン」
(★★★!☆)(2010年米国)(原題:The Town)
銀行強盗専門犯が襲撃した銀行の美人支店長と恋に落ちるが、、、

03ザタウン

全米でもっとも銀行強盗が多い街ボストン、ダグはそんな銀行強盗専門チームのリーダー、ある日襲った銀行の支店長クレアを予定外の人質に取り逃走、もちろん無傷で開放するのだが、仲間からの心配を受けてクレアにそ知らぬ素振りで接近、警察との捜査状況を確認するだけのつもりがクレアに恋をしてしまう、、、



銀行強盗サスペンスと、強盗と被害者とのラブロマンス、ちょっとバランスをとるのが難しいテーマだったかも、ダグは心からクレアを愛し、組織から足を洗う決意をしますが、警察の捜査も迫り、ことはそう簡単には運びません、

ラスト近くのクレアの咄嗟の機転と、ダグの罪滅ぼしが観後感を良くしてくれました、


(★★★☆☆)(2020年オーストラリア・米国合作)(原題:Romance on the Menu)
NYのレストランシェフがオーストラリアの田舎町へ、もちろん恋に落ちます

03ロマンスオンメニュー

NYのレストランのシェフ キャロライン、料理評論家の来店を控えてナーバスになっている、そんな時、オーストラリアの田舎町で小さな食堂を経営する大叔母が亡くなり、残った食堂を引き継いで欲しいという話が舞い込む、懐かしい町に帰ってきたキャロラインは食堂を売る決意をしていた、シェフのサイモンや食堂のスタッフはなんとか食堂を継続したいのだが、、、



はい、とっても分りやすい物語、ハイエンドレストランの女性シェフと田舎町の小さな食堂のシェフ、レストラン売却を巡って対立する2人の恋の結末は?サイモンが粗野な田舎者、となればステレオタイプな展開になるのですが、サイモンは結構洗練されたシェフでDIYの才能と優しい気持ちを持ち合わせています、なので、平板ながらも結構安心して鑑賞できます、ハッピーエンド以外は考えられない^^)

休日のお気楽鑑賞にぜひ、




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