2022年04月18日

先週も5本、オススメは「ジョゼと虎と魚たち」「用心棒」「世界大戦争」、スクリーンでは「英雄の証明」もがんばっている。

(★★★★★)(2003年日本)
障害のある少女と普通の大学生の不思議で切実な物語

04ジョゼと虎と

大学生活をエンジョイしている恒夫、バイト先の麻雀店で不思議な話を聞く、早朝に老婆が乳母車を押して街中を徘徊しているらしい、ある日、その乳母車が坂道を暴走、ガードレールに激突するのを目撃した恒夫、その乳母車の中には少女ジョゼが乗っていた、、、



原作は1985年発表の田辺聖子さんの短編小説、40年近く前の田辺さんの感性が素晴らしい!社会の障害者への視線、必死に生きる障害者、健常者の思いやりとためらい、21世紀でもなおかつ存在する様々な問題がぎゅっと詰まっています、それでいて物語は素直で爽やか、大阪のおばちゃんはサイコーです、

出演者がみなさん初々しくて観ていても楽しいです、あの顔この顔、全部若い、江口のりこさんが今のキャラクターの原型のような役回り、監督に力眼あり、

アニメ版、韓国リメイク版もあるので全部観ましょう!



◆(自宅で鑑賞)「用心棒」
(★★★★★)(1961年日本)
クロサワ・三船コンビの痛快娯楽時代劇、文句なく楽しめます

04用心棒

浪人があてもなく流れ着いた宿場町はヤクザの抗争真っ最中、すぐに立ち去るよう脅されるが浪人はなぜか宿場に居残り、両方の組に自分を用心棒として雇うよう持ちかける、浪人の見事な剣捌きを見たヤクザは自陣に引き込もうと躍起になるが、、、



やはり面白い、ヤクザの裏をかく浪人の巧みな立ち回りに110分間目が離せません、バッサバッサと切るわけではない、知略でヤクザをギャフンと云わせます、

この浪人の本名は明かされていませんが劇中では桑畑三十郎と名乗っています、もちろん偽名、ということは「椿三十郎」(1962年)の主人公=椿三十郎と同一人物の設定なのか?初見の時はそういう風には見ていませんでしたが、これの続編ですね、そういうと相手の裏をかく戦略もまったく同じ、

50年ほど前、イタリア版リメイク「荒野の用心棒」を先に鑑賞、クロサワの「用心棒」はずいぶん後に再映で鑑賞、棺桶から覗き見するシーンがそっくりなのに驚いた記憶があります、



◆(自宅で鑑賞)「世界大戦争」
(★★★★☆)(1961年日本)
1961年、第3次世界大戦の危機に平和を願う日本の人たち

04世界大戦争

敗戦から16年、一面の焼け野原から復興を果たした東京、しかし世界ではふたたび東西両陣営の緊張が高まっていた、慎ましく普段通りの生活を営んでいた市井の人たちだったが、いつの間にか最終兵器の水爆ミサイルがいつ発射されてもおかしくない事態に、、、



戦争映画のようなタイトルですが、確固たる信念を持った反戦映画、普通の家族の物語であります、しかし、たった1発の核兵器でそんないつもの生活が一瞬にして無くなってしまう悲劇、ちょっと切ない映画でありました、

1961年、「用心棒」と同じ年の作品、他には「モスラ」も同年制作、模型とピアノ線操作の特撮ですがなかなかがんばっています、ワタシが初めてスクリーンで観た特撮映画は1962年の「妖星ゴラス」、本作は存在すら知りませんでした、

ロシアのウクライナ侵攻で緊張感が高まる今、観る価値がある作品です、



〇(スクリーンで鑑賞)「英雄の証明」
(★★★★☆)(2021年イラン・フランス合作)(原題:A Hero)
善行を行なったはずが、事態はどんどん悪くなっていく、2021年カンヌグランプリ作品

04英雄の証明

事業の借金を持ち逃げされ刑務所に入っているラヒム、仮出所(劇中では休暇中と呼んでいます!)中に婚約者が17枚の金貨が入ったバッグを拾う、誘惑に駆られながらも落とし主を探し出し金貨を返すことにする、この美談が評判になり一躍時の人になったラヒムだが、この美談はでっち上げではないかという噂がSNSで飛び交い、、、



なんとも切ない物語、ラヒムが正直者であることは物語を観ている観客には分る仕組み、でも劇中の登場人物は英雄のラヒムに飛びつき、そして、どんどんラヒムを追い詰めていくという不条理なお話、それでも真実を証明するチャンスは最後まで残されているのだが、、、

日本映画ならこういう結末はないだろうなあ、なんというか社会観が違う、きっと逆転劇を期待する日本人が多いだろう、SNSは冷酷でイラン社会はもっと厳しい、、、

イランの刑期には“休暇”があり、その間は家に戻れるみたいです、軽罪服役者だけだろうけど、日本の刑務所運用の厳しさを再確認、



(★★☆☆☆)(2021年米国)(原題:The Hitman's Wife's Bodyguard)
シリーズ2作目、とにかく撃ちまくるアクションコメディ!だが、、、

04ヒットマンズ

前作の任務で失敗したマイケルは悪夢に悩まされている、セラピストに休暇を取るようにアドバイスを受けリゾート地へ、しかし、そこで殺し屋ダリウスの妻ソニアが現れダリウス救出作戦に巻き込まれる、さらにインターポールからはテロリストとの囮捜査の指令が、3人は再びチームを組むのだが、、、



前作はサブスクで予習鑑賞、まずまずでしたが、、、今作はちょっとイケていません、『ユーモアがちりばめられたアクション映画』は面白いですが、『アクションが派手なだけコメディ』は眠たくなりました、とにかく派手な撃ち合いとカーアクション、でも主人公には絶対に弾は当たらないので緊張感無し、延々と続く単調なアクションと凸凹コメディアンヌの台詞回しに途中で眠たくなりました、

先週の自宅鑑賞が秀作ばかりだったので余計に残念な事に、、、





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2022年04月11日

先週も5本、オススメは「ワンダー 君は太陽」、奇怪な迷作!?「チタン」、お気楽に「アンビュランス」、そしてクロサワ作品を2本。

◆(自宅で鑑賞)「ワンダー 君は太陽」

(★★★★★)(2017年米国)(原題:Wonder)

障害を持って生まれた少年と家族の物語、明るく心暖まる映画です


04ワンダー
 

生まれつきの障害で人とは違う顔で生まれたオギー、そのため表へ出ることをせず母親が自宅学習をしてきたが、小学5年生の歳に初めて学校に通うことになる、一人異形のオギーは周囲から好奇の眼で見られ、イジメにも遭う、それでも明るく利発なオギー、徐々に周囲と溶け込んでいけるように思えたのだが、、、


オギーの障害は両親が共に特別な遺伝子を持っていたための障害と説明されていました、偶然の障害、健常者の姉が『ワタシも障害を持って生まれたかもしれない』と語るシーンが切ないです、両親も姉もオギーのことを心から愛しているので、ステレオタイプですが安心して観ていられる良き映画です、


 いじめっ子の両親が如何にも!!^^)ジュリア・ロバーツがグッと抑えた演技で好感、オススメです、


〇(スクリーンで鑑賞)「TITANE チタン」

(★★???)(2021年フランス・ベルギー合作)(原題:Titane)

2021年カンヌ映画祭最高賞作品、グロくて奇怪な作品、ワタシは評価不能ということで


04チタン


幼少期の自動車事故の治療で頭にチタンを埋め込まれたアクレシア、以来自動車に異常な興味を示すようになり自動車と愛を交わす、自動車ショーのダンサーとして働くアクレシアに言い寄ってきた男をいきなり殺害、堰を切ったように異常な殺人を繰り返すようになり警察からも追われるハメになったアクレシアがとった異様な行動とは、、、


2021年カンヌ映画祭最高賞のパルムドール作品、奇天烈な映画とは思っていましたが、、、想像以上のエロ・グロ・奇怪な物語、前半はまだしも、自動車とのセックスシーンから物語はとんでもない事に、途中から出来れば退席したくなりましたが、なんとか観了、たしかに終盤は少しなにか感じるモノはありますが、、、ワタシはダメでした、評価も不能???


怖いもの観たさで観てください、オススメはしませんが^^)


〇(スクリーンで鑑賞)「アンビュランス」

(★★★★☆)(2022年米国)(原題:Ambulance)

救急搬送中の救急車が乗っ取られた、文字通りのノンストップムービー


04アンビュランス

キャムは日々患者の命を病院まで20分で運ぶ優秀な救急隊員、銀行強盗の現場に駆け付けたキャムは撃たれた警官を病院へ搬送する途中で、強盗一味の2人に救急車はジャックされる、逃走する犯人と病院へ患者を搬送したいキャム、警察は総動員でこの救急車を追跡し始める、車内で必死の治療を続けるキャムだが患者の容態は次第に悪化、ついに、、、


ほぼリアルタイムくらいの時間の物語、血まみれの警官を乗せたままの逃走、何度も捕獲に失敗する警察、サクッとお金を盗んで新天地を目指す計画がどんどん破綻、大事になっていく、という分かりやすいノンストップムービー、100分もあれば十分な物語ですが136分もあります、これでもかこれでもかと逃し続ける警察が情けない、患者ももう失血死するんじゃない?と心配になるほどしつこいです、監督、粘着質かな?^^)それでも最後まで退屈せずに観れたので、やはり監督の手腕か?


 高価な車が壊れまくります、これはちょっと持続可能な映画じゃないな^^)


◆(自宅で鑑賞)「羅生門」

(★★★★☆)(1950年日本)

云わずと知れた、黒澤明の名前を世界に轟かせた不朽の名作


04羅生門

平安時代、都の朽ち果てた羅生門で一つの事件の様子が語られる、武士が殺されその下手人と思われる男、武士の妻、そして殺された武士までが巫女の力を借りて事件のいきさつを語るが、その内容は三者三様、似て非なる事件の始末、果たして本当のことを話しているのは誰なのか?真実はどこにあるのか?


原作は芥川龍之介の「藪の中」という短編(恥ずかしながらたぶん未読です)、人間の本性の怖さ、愚かさ、弱さをシンプルな語り口でぐいぐい見せつけます、言葉がなくても分かる筋立て、演出、俳優の力、そりゃ世界中のだれが観ても魅了される映画であることがよく分かります、クロサワの映画的センスが爆発した作品ですね、


 何十年ぶりかで鑑賞、ほとんど憶えていないのにびっくり、 


◆(自宅で鑑賞)「蜘蛛巣城」

(★★★★☆)(2057年日本)

主君を討って城主に成り上がった大将の悲劇


04蜘蛛の巣城


家来の謀反で窮地に陥った主君を助け、出世した武時は城に戻る途中で不思議な老婆から『城の次の主はお前だ』と告げられる、主君に忠誠を使う武時だったが、妻の執拗な甘言に惑わされ、友を謀殺し、主君までも殺してしまう、お告げ通り城主になった武時だが、老婆の予言にはもう一つ、『その次の城主は友の息子だ』があった、、、


ラストの弓矢を射られるシーンが圧巻、世界中の映画人が間違いなく驚嘆したシーン、ドキュメンタリーでこのシーンの撮影で弓矢を射っているのは大学の弓道部の生徒だとか、実際に本物の矢を射っているそうで、三船敏郎は無保険で演じたそうです、マジか!?今では考えらない撮影ですが半世紀前のお話、クロサワの完璧主義極まれり、


シェイクスピアの『マクベス』が下敷き、森が動くシーンもあります、これは全編通して観たことがなかったのか?憶えのあるシーンはラストの弓矢と森が動くシーンだけ、記憶力落ちているなあ、








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2022年04月04日

先週は5本、オススメは「ベルファスト」「ナイトメア アリー」、自宅で凸凹コンビ3作「悪人伝」「ヒットマンズ ボディガード」、そしてあの名作も鑑賞。

〇(スクリーンで鑑賞)「ベルファスト」
(★★★★☆)(2021年英国)(原題:Belfast)
少年が見たベルファストでの宗教対立暴動、でも、とってもチャーミングな映画

03ベルファスト

1969年、北アイルランドのベルファスト、9歳のパディは家族の愛に包まれて完璧な少年時代を過ごしていた、が、8月15日に世界は一変、プロテスタントの過激な一団がカソリック信者が住む街を襲撃、ベルファストの街の平和があっという間に失われる、家族でのイングランドへの移住を考える家族、パディは愛しのベルファストを離れたくない、



物語の背景のベルファストでの宗教対立自体はまったく知りませんでした、プロテスタントとカソリックの対立がここまで根深いのは驚き、深刻な事件に発展しますが、、、

映画自体はとってもチャーミング、家族やご近所さんに囲まれて屈託のない少年時代のパディが愛しいです、監督自身の自叙伝的物語、パディの目に映る映画や音楽、TV番組やおもちゃ、モノクロで描かれる当時の生活が懐かしく感じるのはワタシも年齢が近いから、パートカラーの映画「チキチキバンバン」の1シーンも鮮烈、当時最先端のエンターテーメント!驚嘆、

ぜひスクリーンで鑑賞を!オススメです、



〇(スクリーンで鑑賞)「ナイトメア アリー」
(★★★★☆)(2021年米国)(原題:Nightmare Alley)
どん底からショービジネス界を這い上がった男と女の行き着く先は?

03ナイトメアアリー

宿無しのスタンは旅のカーニバル一座に拾われ下働きを始める、そこで利発な才気を発揮したスタンは芸人ジーナと駆け落ち、読心術ショーを始めた2人は一躍ショービジネスの世界で成功を収める、そんなスタンに謎の美女リッター博士が近づいてくる、、、



スタンの猟奇的な旅立ち、獣人や不気味な出し物で人を呼ぶカーニバル一座、前半はおどろおどろしい世界の物語、2人が駆け落ちしてからは一転見事なトリックで観客を驚かせるショービジネスの世界へ、そしてそこから始まる悲劇的な結末、150分の濃密な物語、小説が原作、さもありなんという感じの見応えのあるフィルムでした、

リッター博士の復讐だったのか?スタンが罠に気付いた一言の意味は?ジーナのその後は?いろいろと疑問は残るものの、前半のくどいほどの伏線をしっかり回収、いかにも小説的な結末にニヤリ、

スタンのコンプレックスがテーマ?その辺りは難解すぎて、、、



◆(自宅で鑑賞)「悪人伝」
(★★★★☆)(2019年韓国)(原題:The Gangster, the Cop, the Devil)
殺人鬼、マフィアのボス、問題児刑事、三つ巴の消耗戦

03悪人伝

管内で殺人事件が頻発、同一犯による連続殺人であることを見抜くチョン刑事だが上司は取り合わない、そんな時、マフィアのボス ドンスが襲われるがなんとか殺人鬼を撃退、唯一の生きた被害者となったドンスは復讐を決意、チョン刑事もドンスに接触、殺人鬼の情報提供を迫る、マフィアと刑事は裏取引、共同で殺人鬼を追うことになるが、、、



マフィアと警察、複雑な利害関係にマフィアの内部抗争、警察の権力争いと腐敗が絡んで事態がこんがらがりなかなか捜査が進まない間に、殺人鬼はのうのうと犯行を続けるのがなんとももどかしい、やっとこさ殺人鬼を追い詰めるのだが、その先にも厄介な問題が、、、最後は如何にも東洋的な解決となります、

主演のマ・ドンソクは迫力満点、ハリウッド進出も頷けます、



〇(スクリーンで鑑賞)「ヒットマンズ ボディガード」
(★★★★☆)(2017年米国)(原題:The Hitman's Bodyguard)
宿敵の殺し屋を護ることになったボディガード、ストレス無く楽しめます

03ヒットマンズボディガード

任務に失敗した一流ボディガードのプライス、今は三流ボディガードに落ちぶれている、一方、独裁国家の悪行を暴く国際司法裁判の証人に殺し屋キンケードが召喚されるが、護送中に襲撃を受けキンケードは負傷しながら逃げ延びる、そして、キンケードのボディガードとしてプライスが呼び出される、最悪の凸凹コンビは法廷にたどり着けるのか?



理屈抜きで楽しめるコメディアクション、犬猿の仲の2人のやりとりが笑えます、飄々としたライアン レイノルズ、「レッド ノーティス」と同じキャラ、サミュエルLジャクソンの減らず口も止まりません、休日ののんびり鑑賞に、

続編「ヒットマンズ ワイフズ ボディガード」が公開待ち、この2人には強~い奥さんがいるのです、恐いよ~^^)



◆(自宅で鑑賞)「隠し砦の三悪人」
(★★★★☆)(1958年日本)
黒澤明・三船敏郎コンビの大型娯楽時代劇、

03、隠し砦の三悪人

戦で立身を企てた農民凸凹コンビの2人、味方は敗れ落ち延びる途中の山中で隠し砦に隠れ住む姫と護衛の武将と遭遇、軍資金の黄金の存在を知り欲に駆られる2人、姫と共に同盟国へ向かうことにするが、、、



海外で評価の高い黒澤作品、本作の農民2人がスピルバーグ監督「STAR WARS」シリーズの凸凹コンビ「C-3PO」「R2D2」のネタ元ではないか?というのは有名なエピソード、最後まで口喧嘩しながら抱き合う2人はまさしくネタ元でしょう、

一体、何年ぶりに観たのか?圧巻の「城攻めシーン」や「火祭りシーン」よりも、「秋月藩」という藩名や、何気ない「三叉路でのドタバタ」シーンや「同盟国へ逃げる経路を地面に書く」シーンなどを鮮明に憶えていました、ヒトの記憶って不思議なものです、



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2022年03月28日

先週は4本、★5つ「湯を沸かすほどの熱い愛」、秀作「マヤの秘密」、「ガンパウダー ミルクシェイク」、そして「MIFUNE THE LAST SAMURAI」。

(★★★★★)(2016年日本)
惜しみなく熱い愛を家族に注ぎ込む明るい母さんの悲しい物語、
文句なく★5つ

03湯を沸かすほど熱い愛

風呂屋を営む幸野一家、父の一浩は1年前、パチンコに行くと出掛けたまま行方不明、風呂屋を休業し、気の弱い一人娘安澄をしっかり見守る母の双葉だったが、突然のガン告知で余命数カ月の宣告を受ける、双葉は死ぬ前に家族をしっかりと繋ぐことを決意、一浩を探し出すが、一浩は幼い女の子を養っていた、、、



宮沢りえ演じる双葉が素晴らしい、学校でいじめられている一人娘を一人前に育て上げる、出奔した夫へも余りある愛を注ぎ込む、突然現れた連れ子へも惜しみなく愛を与える、そして安澄の出自、自身の悲しい思い出も全部清算して旅立っていきます、

難病モノですが、あきらかに他作と一線を画した素晴らしい出来映え、安澄と双葉自身の過去を開いていく映画的レトリックも上手、

ぜひ、鑑賞をお奨めします!間違いなく名作です、


〇(スクリーンで鑑賞)「マヤの秘密」
(★★★★☆)(2020年米国)(原題:The Secrets We Keep)
偶然が呼び込む過去と現在の悲劇、果たして真相は?そして衝撃の結末へ

03マヤの秘密

1960年頃のアメリカ、夫と一人息子と幸せに暮らすマヤだったが、ある日第2次世界大戦下での忌まわしい出来事を思い出させる男を街で見かける、その男は元ドイツ兵でマヤとマヤの妹を陵辱した男にそっくりだった、マヤはその男を誘拐、自宅の地下室に軟禁して告白を迫るが、男は人違いだと主張する、、、



上映時間97分、ファーストシーンでマヤは男を見つける、そしてあっという間に事態は進展、そこからの90分間ほどは不安定なサスペンスで緊張の連続、15年前の悪夢の真実は?この男は本当にあのドイツ兵なのか?無実の男なのか?の間で揺れ続け、マヤと夫の葛藤と共にラストシーンになだれ込みます、

最近、こういう映画が多いそうです、女性活躍・男女逆転、主婦が誘拐を実行、夫がそれに振り回される、♯Mee too運動の影響だとか、たしかに虐げられた女性はもう黙ってはいない!


(★★★★☆)(2021年フランス・ドイツ・アメリカ合作)
(原題:Gunpowder Milkshake)
こちらも♯Mee too、年代・都市不明、独特な世界観の女殺し屋銃撃アクション、

03ガンパウダーミルクシェイク

敏腕殺し屋サム、ある仕事で闇組織ボスの息子を殺してしまい闇組織から追われる、さらに身内組織の金を奪った男から金を取り戻す任務中にアクシデントが、その男の娘が誘拐され、盗まれた金は身代金だった、サムは任務から外れ娘と身代金を交換しようとするが、、、



年代、都市名不明(ゴッサムシティな感じ)、スマホではなく数世代前の携帯電話、昔ながらのダイナー、サムと母との思い出と確執、謎の女性組織、なんとも不思議な世界観の中であらゆるものが躍動します、幼い娘と共に2つの組織から追われるハメになった絶体絶命のサムですが、銃も格闘も滅法強いんです、これまた♯Mee too、

人が死に過ぎですが、ストレス無く観れます、オススメ、


(★★★☆☆)(2016年日本)
俳優三船敏郎の素顔をあぶり出すドキュメンタリー、知らなかったこと多いです

03MIFUNE

黒澤明作品を中心に1950年代~活躍した三船敏郎の素顔を、同時期に活躍した俳優、スタッフ、海外の一流監督などへのインタビューと、名作映画のシーンとで解き明かしていくドキュメンタリー映画、



三船さん、たくさんの映画を観ましたが、このドキュメンタリーを観てちょっと印象変わりました、とても真面目で、我慢強く、勉強家で、そしてお酒が好きだったんですね、

「羅生門」「蜘蛛巣城」、「隠し砦の三悪人」などのシーンも凄い、黒澤明と三船敏郎という2つの才能が共鳴熟成していった感じが凄いです、

80分と短いので気楽に鑑賞できます、




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2022年03月22日

先週は4本、オススメは「交渉人」、スクリーンの「ボブという名の猫2」「ウエディングハイ」も健闘!

◆(自宅で鑑賞)「交渉人」
(★★★★☆)(1998年英国)(原題:The Negotiator)
ピカイチの人質交渉人2人が対峙するタイトロープサスペンス

03交渉人

シカゴ警察のダニーは署内切っての人質交渉人、ある日相棒ネイサンから署内の不正について相談される、直後にネイサンは何者かに殺害され、その嫌疑がダニーに掛かる、無実の罪でダニーは停職、裁かれることに、内務調査局のニーバウムが黒幕だと気付いたダニーは無実を証明するために彼を人質に立て籠もる、そしてもう一人の切れ者人質交渉人クリスを交渉人に指名する、、、



ダニーの優秀さが冒頭の事件で紹介された後、事態は一気に動きます、冒頭の20分くらいで立て籠もりが始まり終盤まで、交渉人2人の緊迫した駆け引きが続きます、2人の駆け引きの中で徐々に明らかになる黒幕の存在、署長や幹部、隊長に同僚、誰が不正に関わっているのか?分らないまま、状況がどんどん悪化していく過程はサスペンスたっぷり、

毎度お馴染みFBIは狂言回しで役に立たず、顔つきが如何にもFBI顔(知らんけど)なのには笑いました、主演のサミュエル・L・ジャクソンが若い、ケビン・スペイシー迫真、


(★★★☆☆)(2020年英国)(原題:A Christmas Gift from Bob)
どん底生活で喘ぐ青年と猫のボブとの愛情物語、続編、

03ボブという名の猫2

路上演奏と雑誌「ビッグイシュー」の販売で食いつないでいるジェームズ、愛猫のボブはいつも彼の肩に乗って外へ出掛ける、ある日、動物福祉局の役人の目に留まり、ジェームズに猫を飼う社会的資格があるか?調査されることになる、さらにいくつかの不運が重なり、ボブの健康を守ることが出来なかったジャームズはボブを手放す決断をする、



大ヒットした「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」の続編、物語も出版に成功したジェームズの回想という形で進むので結末は心配しなくても良い、それでも度重なる不運、意地悪な役人、暴漢とジェームズが追い込まれていくと切なくなります、それ以上の心温かい友人達がいるのだけども、、、

猫のボブは今作も本人(本猫^^)実在のボブが演じていました、2作続けての主演、前作が2016年公開だから5~6年振り、凄いなあと感心していたらエンドロールでボブへの哀悼が、、、残念ながら亡くなったようです、うん、仕方ない、天国で映画を楽しんでいるでしょう、



〇(スクリーンで鑑賞)「ウエディングハイ」
(★★★☆☆)(2022年日本)
人生最大のイベント 結婚披露宴で巻き起こる悲喜交々のアクシデントと人間模様

03ウエディングハイ

ウエディングプランナー中越、今日も結婚披露宴を全力で進行していく、が、主賓と乾杯の挨拶でなんと1時間押しになってしまう、友人の余興をカットすることを提案するが花嫁は首を縦に振らない、なんとかすべての余興を行なうために次から次へと奇策を繰り出す中越、はたして披露宴は無事に終わるのか?、、、



結婚披露宴の成功に情熱を注ぐウエディングプランナー、花嫁と花婿、披露宴出席者の歴々、それに花嫁の元カレ、そして謎の男が入り乱れてのウエディングコメディ、ウエディングプランナーの物語かと思いきや、群像劇に近い、登場人物それぞれにスポットライトを当てる脚本はラストの伏線回収でよく効いてきます、脚本のバカリズム、なかなかクレバーです、バイプレーヤー達もがんばりました、

元カレと謎の男のエピソードが本線と交わっているにも関わらず、ヒントが少なかったのは残念、もっと何度もチラ見せさせた方が面白かったかな、



◆(自宅で鑑賞)「LUCY ルーシー」
(★★★☆☆)(2014年フランス)(原題:Lucy)
謎の物質が脳の機能を全開、超人的な能力を身につけていくルーシー

03ルーシー

友人に運び屋を頼まれたルーシーはヤクザ組織に取り込まれ、体内に謎の物質を埋め込まれ密輸を強制されるが、トラブルで謎の物質を摂取したことから猛烈なスピードで脳が活性化、次々と超人的な能力を身につける、そして、追ってくるヤクザ組織に対してルーシーは一人反撃に出る、


リュック・ベンソン監督作品、冒頭からテンポ良く事件は転がっていきます、脳科学学者のシーンが繰り返し出てきますが、終盤で種明かし、ちょっと強引なところもありますが、簡潔に89分でまとめられた物語は観やすく分りやすい、休日のお気楽鑑賞に、

最初のシーンで観たことがあることに気付きましたが、結局そのまま最後まで鑑賞、良く出来ていたと云うことかな?監督の手腕?





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2022年03月14日

先週の5本、オススメは「Ribbon」「JUNK HEAD」「博士と彼女のセオリー」、お気楽に「アンチャーテッド」「レッド ノーティス」。

〇(スクリーンで鑑賞)「Ribbon」
(★★★★☆)(2021年日本)
女優のん、企画・主演・脚本・監督作品、期待以上の出来です

03Ribbon

コロナ禍の2020年初春、卒業制作展がコロナ禍で中止になった美大生のいつか、自宅に卒業制作を持ち帰り制作を進めようとするが、一向にやる気が出ず進まない、自宅で鬱々とし近所を散歩するだけのうんざりする毎日、それでも芸術は必要なのか?



女優のんがコロナ禍の世情を正面からしっかり切り取ったね、俳優の企画・主演・脚本・監督ということで、ちょっと危うさを感じながら鑑賞、出だしが抽象的なシーンだったので、不安的中か!?と焦りましたが、、、なんのなんの、しっかりテーマをつかみ取ってエンディングまで持って行きました、中盤までのユル~い会話劇も楽しいし、終盤はちょっとしたサスペンスもあり、そしてラストもちゃんとテーマを昇華、たいした才能です、

コロナ禍での流行語?『不要不急』、芸術は不要不急なのか?生きていく上で芸術は有益ではないのか?様々なジャンルのアーティストが抱えるコロナ禍の自己矛盾と憤懣、それを映画という芸術で答えを出すという、コロナ禍の世情をここまでしっかり捉えた作品は初めてじゃないかな、それだけでこの作品の意味はあります、

Ribbon=リボンは劇中の卒業制作のモチーフ、度々抽象シーンに登場、こういうのは苦手なのですが、、、鑑賞後にリボン⇒リボーン(再生)みたいな洒落なのか?と深読み^^)


◆(自宅で鑑賞)「JUNK HEAD」
(★★★★?)(2017年日本)
一人のクリエイターの情熱が凄い映画になりました、驚異の手作りコマ撮りムービー

03JUNKHEAD

環境破壊で地上に住めなくなった人類は地下に生活空間を開発、地下労働力として“マリガン”を生み出したが、マリガンは独自に進化、人類と争うことになる、それから1600年後、生殖能力を失った人類は地下のマリガンから生殖遺伝子を奪うべく一人の男が地下に送り込まれる、、、



なんとまあ、凄い映画でした、★4つですがそれ以上の怪作です^^)

作ったのは堀貴秀さんというクリエイター、なんと原案、絵コンテ、脚本、編集、撮影、演出、照明、アニメーター、デザイン、人形、セット、衣装、映像効果などほとんどの作業を一人でこなしています、コマ撮りアニメーション、総コマ数は14万コマとか、とても人のなせる業とは思えません、

そして、そのセンスが抜群なのです、セットや衣装、そして多数登場するマリガンや謎のクリーチャー達、独特のテイストですがセンスが光っています、脚本も台詞も洒落ていて面白い、コマ撮りで動くキャラクター達がラストでは生きているように見えてくるから不思議、

ちょっと曲者ですが、99分後にはきっとファンになっています、オススメです、


(★★★★☆)(2014年英国)(原題:The Theory of Everything)
難病ALSを煩った天才スティーブ・ホーキング博士と妻ジェーンの物語

03博士と彼女のセオリー

ケンブリッジ大学で物理学を学ぶ青年スティーブン、難解な証明を簡単に解いてしまう天才、詞を研究するジェーンと知り合い学生生活を謳歌するが、、、突然歩けなくなり、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断され、余命2年と宣告される、落胆のスティーブンをジェーンが支え続けるが、、、



発症前のホーキング博士の躍動を見るとなんとも云えない気持ちになります、こんな天才にこんな難病が襲いかかるとは、、、神も厳しい試練を与えます、神を信じないホーキンス博士と信心深い妻ジェーンとの関係は終盤に思わぬ展開となりますが、それでも良き人生、2人の愛情物語と博士の奮闘に拍手、

余命2年と宣告された博士ですが、発症から50年以上研究を続け、2018年3月76歳で死去、ジェーンとの間に3人の子どもをもうけています、

ちなみにアインシュタインの『一般相対性理論』は『General Theory of Relativity』、原題はホーキング博士が目指したもっとシンプルで包括的なセオリー(理論)という意味かな?



〇(スクリーンで鑑賞)「アンチャーテッド」
(★★★☆☆)(2021年韓国)(原題:Uncharted)
伝説の黄金を巡るトレジャーハンターと殺し屋達の冒険談

03アンチャーテッド

ネイトはNYのバーテンダー、手先が器用で盗みも働く、そこへ現れたトレジャーハンターのサリー、行方不明になっているネイトの兄が遺した財宝のありかを示すヒントを探している、さらに女トレジャーハンターのクロエや、富豪、殺し屋が黄金の財宝の争奪戦を繰り広げており、ネイトもそれに巻き込まれていく、



全編、退屈せずに最後まで楽しめますが、、、なんか、既視感がありワクワクドキドキは少ないかも、出だしは若き日のインディ・ジョーンズ?地下迷宮を彷徨い、ラストは「グーニーズ」(古!!)を思い出しました、この映画の原作もゲームなんですね、そういうDNAは感じます、

でも、続編は決まっているようです、新たな人気シリーズになるかな?休日のお気楽鑑賞に、

原題の「Uncharted」は『海図に載っていない』というような意味だそうです、



◆(自宅で鑑賞)「レッド ノーティス」
(★★★☆☆)(2021年米国)(原題:Red Notice)
インターポール、FBIと美術品泥棒の秘宝を巡る虚々実々の駆け引き

03レッドノーティス

FBI捜査官ジョンはインターポールの敏腕捜査官ダスと組み、クレオパトラの秘宝を狙う詐欺師ノーランを逮捕するが、謎の黒幕ビショップの罠にはまりノーラン共々監獄送りとなってしまう、そこで「クレッパトラの3つの卵」にまつわる争奪戦の実情を聞き、自らの無実を証明するためにノーランと手を組みビッショップの裏をかくことにするが、、、



Netflix制作映画、そんな感じアリアリのお気楽クライムアドベンチャームービー、FBI、インターポール、詐欺師、美術品泥棒が入り乱れてのお宝争奪戦、相手の裏をかく駆け引きは2転3転、冒頭から仕掛けられていた映画的レトリックには気付かず、すっかり欺されました、

こちらも休日のお気楽鑑賞に、




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2022年03月07日

先週の5本、オススメは「ドリーム プラン」「ハードヒット」、自宅では「マンチェスターバイ ザ シー」、「Mr&Mrsスミス」「ロイヤル トリートメント」、秀作揃い。

〇(スクリーンで鑑賞)「ドリーム プラン」
(★★★★☆)(2021年米国)(原題:King Richard)
テニスプレイヤー ビーナス&セリーナ姉妹を育て上げた風変わりな親爺さん

03ドリームプラン

父リチャードはTVでテニス大会の高額賞金に魅せられ、娘のビーナスとセリーナの姉妹をテニスプレイヤーにする事を決意、テニス経験の全くないリチャードだが、周囲の目を気にせず独自の方法論で姉妹にテニスを教える、そして、姉ビーナスについにプロへの道が開けそうになるが、、、



とにかく風変わりで頑固な父親です、リチャード、セオリーを無視したテニス練習、有名プロコーチや選手にも怯む事無くアプローチ、数々の困難に直面するが、自分の信じる道が唯一の成功への道という信念は揺るがない、ブレない、それはホントに凄く強い信念であるだけに妻や関係者との軋轢もまた多い、スポンサーからの高額契約オファーを断ってしまうし、回りからすると困った親爺なんだけど、、、

娘5人を厳格に育て上げるリチャード、5人とも利発、道理をわきまえた良い娘ばかり、その辺りはなかなかエエ親爺でもある、そして、決して娘達を裏切らない、信じ続ける、そんなところはやはりただモンではないのだろう、

家族の絆の映画ですが、スポーツ映画としても楽しめます、テニス試合シーンもそれなりに迫真のプレイ、そして観後感も由、オススメです、ぜひ映画館でご覧ください、



〇(スクリーンで鑑賞)「ハード ヒット」
(★★★★☆)(2021年韓国)(原題:Hard Hit)
ノンストップジェットコースタームービー、爆弾を仕掛けられた車の父娘の運命は?

03ハードヒット

投資銀行支店長のソンギュ、ある朝、娘と息子を乗せて学校へ送る途中でスマホに『車に爆弾を仕掛けた』という電話が入る、イタズラと思い無視していたが、目の前で副支店長が乗った車が爆破される、犯人の要求は多額の現金、外部と連絡を取ったり車から出ると即爆破、絶体絶命のピンチにソンギュは一人立ち向かうが、、、



後半少しペースは落ちるものの、始まってすぐに事件は始まり94分間息つく暇も無い展開、ご多分に漏れず警察はソンギュが逃げ回るのを犯罪者として追いかけ回す、警察に事情を説明出来ない設定にストレスが溜まりますが、これが映画のサスペンス、

細かいところを観ると、え!?それは無いんじゃない、おいおい、警察しっかりしろよ、というところもあるけど、ま、細かなところは気にしない、気にしない、

ラストは韓国映画らしくウエット感が出てきて、思わぬ事になりますが、94分という長さが程よく、最後まで楽します、気楽に楽しめるエンターテーメントです、


(★★★★☆)(2016年米国)(原題:Manchester by the Sea)
過去のトラウマから逃れられない男、甥っ子の後見人になるが、、、

03マンチェスターバイザシー

兄が急死、一人残った甥っ子の高校生パトリックの後見人に指名されたリー、海辺の街マンチェスターへ行き遺産整理、過去の苦い事件の記憶から逃れられないリーはマンチェスターには住みたくない、マンチェスターで暮らしたいパトリックと対立しながらも、なんとか折り合いを見つけようと努力するが、、、



全編、なんとも云えない憂鬱な空気が漂う、リーはマンチェスターで過去にある過失を犯し、娘を2人失っている、切れやすく、すぐにケンカもしてしまう粗暴なイメージ、人付き合いも会話も上手ではない、それは自分の過ちが許せないから、理解を示す友人、リーの粗暴さに不快感を表わす人、分かり合えない甥っ子、別れた妻との再会、海辺の街での物語はズンと重い、

それでもリーは少しずつ事態を整理、いくつかのアイデアが実を結んでいく、そして甥っ子と自分にとって最良の方法を見つけていく過程が興味深いです、重い話ですが観後感は悪くない、オススメの秀作です、



◆(自宅で鑑賞)「Mr.&Mrs.スミス」
(★★★★☆)(2005年米国)(原題:Mr. & Mrs. Smith)
運命の出会いを果たして結婚した2人だが、実は2人とも殺し屋だった!!??

03MrMrsスミス

旅行中に運命の出会いを果たしたジョンとジェーンは幸せな結婚生活を送っている、しかし、実は2人とも殺し屋稼業、偶然同じ暗殺案件を請け負った2人は現場で遭遇、お互いの正体を知った2人は殺し合いハメに、、、



結婚して7年経ってもお互いの正体に気付かない殺し屋って!!??そんな理屈は抜きにして気楽に楽しみましょう^^)正体がばれてからの展開はスピーディで楽しめます、自宅で銃や武器を使いながらの派手な“夫婦喧嘩”は結構笑えます^^)

休日のお気楽鑑賞にオススメ、


(★★★★☆)(2022年米国)(原題:The Royal Treatment)
某国の王子とNYの街の美容師のシンデレラストーリー

03ロイヤルトリートメント

ローラは明るく陽気なイタリア系でみんなの人気者、NYの街場で庶民的な美容院を親子3代で経営している、小国の王子メナはアメリカの富豪令嬢との結婚準備のためNYへ、ちょっとした間違いで執事は王子のヘアカットをローラの店に依頼、明るく陽気で王子にもフランクに当たる奔放なローラにメナの気持ちは動く、そして自国での結婚式当日のヘアメイクもローラに依頼する、



身分に縛られた不自由な生活の王子と、明るく奔放な女性、ステレオタイプな物語、でも、ま、安心して観ることができるコメディです、王子の婚約者の富豪令嬢だけが型に嵌っていなかったのもヨカッタ、みんなでハッピーエンディング、

こちらも、休日のお気楽鑑賞に、




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2022年02月28日

先週の5本、微妙な作品も、オススメは「ラスト ディール」「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」、微妙な「ちょっと想い出しただけ」ほか。

(★★★★☆)(2018年フィンランド)(原題:Tumma Kristus)
老画商が手に入れた一架の肖像画、美術映画と言うよりも家族の物語

02ラストディール

引退間近の画商オラヴィ、オークションハウスの壁に掛かった1枚の肖像画に心を惹かれる、作者不詳のこの作品、密かに調査を進めるが作者の確たる証拠が見つからない、疎遠な孫のオットーが職業体験でオラヴィの元へ、意外にも美術への興味を持ったオットーはITと行動力を駆使して作者の正体へと迫っていくが、、、



埋もれた名画の謎に迫る!という物語ではありますが、それがメインテーマではありません、画廊の運営資金も亡くなりつつある老爺、シングルマザーの母親、そして、もちろん母親の言いつけを守らない孫、そんなギクシャクした家族に謎の名画が飛び込んでくる、最後の仕事としてやり遂げたい老爺、でも買い付ける資金もない、当然、家族の関係はより一層ギクシャクする家族、

でも、この映画が成功しているのはしっかりと家族再生への光が見えたこと、遅きに失したかもしれませんが、、、観後感は良し、オススメです、

悪徳画商が名画を奪いに来ます、欺しの手口、あいつは許せない!!^^)



(★★★★☆)(2018年ロシア)(原題:T-34)
捕虜となったロシア戦車兵たちの大胆な脱走計画

02T34

第2次世界大戦の東部戦線、初めて前線に出た士官イヴシュキンはナチスとの戦車戦で奮闘するも捕虜になってしまう、収容所で行なわれる戦車戦模擬訓練の標的として無弾のソ連戦車T-34に乗ることに、彼らは独軍戦車の演習の餌食になるはずだったが、ほんの僅かな幸運がイヴシュキン達に訪れる、、、



スピーディな展開と迫力あるカメラワーク、CGの効果も相まって緊迫した戦車戦を見ることが出来ます、戦車というのは大きな車体に強力な火力と防御性能を持っていますが、接近戦となると小回りが効かないのですね、そして毎回弾込めもしなければならない、シンプルですが結構手に汗握るサスペンス溢れる戦闘シーンでした、

戦車戦映画というと、「フューリー」が初めてCGを駆使した戦車戦を描いたような気がします、とても面白かった、それに劣らない戦車戦映画でした、ちなみにT-34は当時のソ連主力戦車、独軍の強力な戦車陣ティガーやパンツアーと渡り合った、こちらも名戦車です、



〇(スクリーンで鑑賞)「ちょっと想い出しただけ」
(★★★?☆)(2022年日本)
女性タクシードライバーの恋物語、洒落た映画でしたが、、、

02ちょっと思い出しただけ

タクシードライバーの葉、目標は整備工になること、そして目的地までお客を運ぶことが好きで淡々とタクシードライバーを続けている、舞台照明の仕事をしている照生、彼もまた大きな目標を失い、日々の生活を淡々とこなしている、この2人の間にあるのは?徐々に2人の過去が浮かび上がってきます、、、



タイトルがこの映画の最大の映画的レトリックでした、物語は現在から少しづつ過去に戻っていき、そしてまた現在に戻って来る時間軸の中で葉と照生の恋物語が少しづつ解きほぐされていきますが、、、

伊藤沙莉が光っていますね、池松壮亮も良いのだけれど、、、エピソードの積み重ねなのでどうも2人のキャラクターの輪郭が浮かび上がってこない、台詞回しが自然すぎてどうも刺さってこない、タクシー客のエピソードも紋切り型、照生のエピソードもステレオタイプ、充実の脇役陣も本筋には絡めていないし、

ということで、洒落た映画で、観てると楽しいのだが観終わったときに何が残るのか?あ、葉はそういうことになったんだ、くらいな感じで、、、

みなさんの評価が高いのでワタシの見損じがあるのかもしれません、、、

(★★★?☆)(2008年米国)(原題:Little Miss Sunshine)
親子3代家族5人と1人の風変わりなロードムービー

02リトルミスサンシャイン

娘のオリーブが繰り上げ当選で子ども美人コンテスト決勝に出場することに、それぞれに問題を抱えた家族5人と伯父の6人でカリフォルニアまでのクルマ旅、クルマは不調、父親は期待していた契約を失い、空軍パイロットを目指して無言行をしていた息子にも悲劇が、酒と女と麻薬を楽しむ祖父も途中で倒れてしまう、そんなこんなでコンテスト会場へはたどり着けそうにない6人だが、、、



サンダンス映画祭で賞賛を浴び、第19回東京国際映画祭で最多3部門受賞作品、映画サイトの評価も凄く高い作品、でも、、、これまた微妙な感じ、たしかにてんでバラバラ、奇天烈な家族なんだけど、最後はしっかり絆を確認するというところは見所ありました、けど、結局この家族はこれでヨカッタのか?目の前の結束は掴んだけれども、その後はどうするんだ?みたいな消化不良感が残るエンディング、
これまた?印が付く映画でした、

子ども美人コンテストの異様さが恐かったです、



(★★★☆☆)(2022年英国)(原題:Operation Mincemeat)
ヒトラーを罠に嵌めようと練られた英国諜報機関の綿密な計画は?

02OPミンスミート

1943年、対ナチス戦で挽回を狙う英国、シチリアへの上陸作戦の陽動作戦として偽情報をヒトラーに掴ます『ミントミース作戦』を立案、突飛押しもないこの作戦をチャーチルも承認、かくして偽情報を持った英国兵士の死体を海に投じ、スペインへ漂着させる事になる、、、



シリアスな諜報戦映画です、第2次世界大戦の物語ですが戦闘シーンはほとんどありません、前半は英国情報部での会話劇、綿密に練られていく計画の描写が少々退屈、作戦が実行されてからは流石に少しサスペンスが出てきますが、それでもやはり映画的には重厚、もうちょっとテンポが欲しかった、期待して観ただけに残念、

戦時中のロンドンでの生活ぶりが凄いです、食事、お酒、ダンス、観劇、欧州では基本戦争は軍と軍との闘い、市民の生活は守るのがルール(2次大戦ではこのルールも破られましたが)、日本の戦時中との違いまざまざ、



2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻、市民生活も攻撃されているようです、

世界は早期の終息を目指すべきですね、





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2022年02月21日

先週の5本、オススメは「クレッシェンド」「ANNA」「ブルーバイユー」、「インターンシップ」「あしやのきゅうしょく」もまずまず。

(★★★★☆)(2019年ドイツ)(原題:Crescendo - #makemusicnotwar)
イスラエルとパレスチナ、解決不能な問題に音楽が挑む

02クレッシェンド

世界的な指揮者スポルクは、紛争が続くイスラエルとパレスチナの若者で楽団を結成、コンサートを開く企画を承諾、オーディションに合格した20数名を合宿所に集める、音楽を通して両者の融和を図る筈の楽団だったが、両者は常に対立、ケンカが絶えない、それでも少しずつ相手に敬意を払うようになっていく若者達、試みは成功するかに思えたが、、、



音楽で政治的問題を解決できるのか?、、、答えはノーである、それでもそれを試みる事に価値があることをラストシーンで教えてくれます、欧州映画らしい結末と終わり方、邦画ではこういう風には終わらないだろうな、政治の壁はいつまでも残るのであります、

音楽映画の最も重要なシーン、それは役者さん達の演奏シーンです、今作もそこはしっかり担保されています、邦画ではここまでの完成度の演奏シーンになかなか出会えない、役者の技量練習量なのか?編集のチカラか?

思わぬ展開で、望外のアルプスの風景を堪能できたのはラッキーでした、


◆(自宅で鑑賞)「ANNA」
(★★★★★)(2019年フランス・米国合作)(原題:Anna)
虚々実々、KGBとCIAの間で自由を求める無敵の女スパイ

02ANNA02

貧しい生活で生きる意味を見失っていたアナはロシアKGBにスカウトされ、殺人専門のスパイにへと養成される、数々の困難な任務をこなしていくアナ、しかし、やはり生きていく意味を見いだせないでいた、そんなある任務で珍しくミスを犯してしまったアナ、そこにはアメリカCIAの巧みな罠が用意されていた、、、



面白かったです!アナのアクション、虚々実々KGBとCIAの頭脳戦駆け引き、どちらも楽しめます、時間軸が行ったり来たりするので冒頭は少し分りにくいですが、上手な編集でグイグイ引き込まれます、そして明かされていくアナの秘密、途中からはアナ、KGB、CIA3者の視点も交錯し巧妙な映画的レトリックが完成します、人がたくさん死にますが観後感は良いです、休日のお気楽鑑賞にどうぞ、

人を使い捨てにしていくKGBとCIA、なにやら五輪フィギアのドーピング問題と重なりました、


〇(スクリーンで鑑賞)「ブルーバイユー」
(★★★★☆)(2021年米国)(原題:Blue Bayou)
有色人種が主役の米国映画、米国の移民を襲う悲壮な現実

02ブルーバイユー

韓国で生まれ3歳の時に養子縁組で米国に来たアントニオ、白人の妻とその娘と幸せに暮らしている、が、思わぬトラブルで逮捕される、すぐに釈放されるような軽犯罪だったが、いきなり国外退去を命じられる、アントニオ本人も自覚していなかった法的問題がそこに横たわっていた、なんとか国外退去命令を撤回させようとするアントニオだったが、、、



主演の韓国系アメリカ人ジャスティン・チョンが監督・脚本も務めたそうです、なるほど、20世紀に世界中から養子縁組で米国に入った子どもたち、しかし、本人も知らない法的問題で米国での永住権が認められないケースが多発しているそうです、そういう問題を当事者に近いチョンが映画にした、ということかな、

妻の元夫が警察官というのもサスペンス、警察に目を付けられたアントニオは嫌がらせに苦しみます、人種問題も絡んでなんとも陰鬱な展開になってしまいますが、それでも少し米国の正義みたいなモノも出てきて、映画的にはなんとか成功したように思えます、

“ブルーバイユー”は劇中で唄われる曲、米国南部の湿地帯を指す言葉みたいです、



◆(自宅で鑑賞)「インターンシップ」
(★★★★☆)(2013年米国)(原題:The Internship)
IT音痴がGoogleのインターンシップに!?痛快コメディ

02インターンシップ

巧みなトークで高級時計を売るセールスマンのビリーとニック、しかし、会社がいきなり解散、職を失った2人はあの“Google”のインターンシップに応募、なぜか合格したもののIT音痴の2人、正社員になれるのは1チームだけのセレクションに落ちこぼれ4人組と共に挑むが勝算はゼロ、4人組からも見離されてしまう、、、



とにかく、ビリーとニックがしゃべりまくります、お世辞にも真面目で賢明とはいえない2人、マシンガントークで人を煙に巻き高級時計を売ってきた実績はGoogleにもIT勝者にも通用しないのを徐々に察知、そこは中年のど根性で必死にITを学ぶところあたりが常人とは違うところか?そして、ITでは解決できない問題があることもGoogleは知っていました、

なんと、Google本社でロケを敢行したようです、画に描いたような最新の、そして遊び心満載のオフィスは先端企業のお手本なんでしょうね、そういうとワタシの元職のオフィスも影響されていたかも、

こちらも休日のお気楽鑑賞にオススメ、


〇(スクリーンで鑑賞)「あしやのきゅうしょく」
(★★★☆☆)(2022年日本)
兵庫県芦屋市市政80周年記念事業映画、給食風景を観ているとお腹が減りました

02あしやのきゅうしょく

芦屋市で生まれ育った菜々は市立小学校の栄養士となり給食を通して子ども達の成長を見守ることになる、芦屋市の給食のモットーは『食べることは生きること』、セントラルキッチンではなく自校ですべての調理を行なう芦屋、先輩達と創意工夫をこらしながら毎日の給食を作っていきます、、、



映画的には凡庸な仕上がりです、映画的サスペンスはほとんどありません、癖のある先輩も実はすぐに良い先輩になるし、菜々のミスも良き隣人達が即カバーします、行政の記念事業、公金を使って撮っているわけですから、規定演技の連続になるのもやむなしか、

それでも最後まで美味しく観れる映画です、アレルギー除去や宗教食など、あれこれ勉強にもなります、そして今の給食は凄い、ホントに美味しそうでお腹がしっかり減りました、これは映画としては一応成功していると評価しなければなりますまい、

ちなみに芦屋市は小さな市、小学校数は7校、そんな環境だから出来る自校式給食、芦屋の小学生は幸せです、




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2022年02月14日

先週の5本、オススメは「ホリデー」「ゴーストバスターズ アフターライフ」「空白」、「キネマの神様」はきちっと出来上がり、話題の「大怪獣のあとしまつ」も観ちゃった^^)

◆(自宅で鑑賞)「ホリデイ」
(★★★★★)(2006年米国)(原題:The Holiday)
軽快でハッピーなラブコメディ、キャメロン・ディアスの魅力炸裂

02ホリデイ

ハリウッドの映画予告編制作会社社長アマンダ、英国の片田舎に住むライターのアイリス、2人は失恋の傷を癒やすためお互いの自宅で休暇を過ごすことに、アマンダはすぐにハリウッドが恋しくなり翌日には帰ろうとするが、そこにアイリスの兄が現れ恋に落ちる、アイリスもご近所の老映画脚本家と知り合いハリウッドの生活に馴染んでいく、自宅交換の期限が迫ってくる中、2人の心にも変化が、、、



かろやかでしなやかなラブコメディ、大胆で奔放なアマンダと引っ込み思案のアイリスがお互いに知らない世界に踏み込んでいく様が楽しく描かれます、まあ、こんなに上手くいかないだろう!という展開もラブコメディならでは、ハリウッドの老脚本家の存在が光っていました、

キャメロン・ディアス嵌り役、ケイト・ウインスレットも好演、ハッピーエンドなのも嬉しい、休日に気楽に楽しめる1本です、


(★★★★☆)(2021年米国)(原題:Ghostbusters: Afterlife)
リメイクではない、21世紀に蘇るゴーストバスターズ

02ゴーストバスターズ

家賃が払えずアパートを追い出されたフィービー一家、祖父が遺した田舎の古屋敷に移り住む、期待した遺産など無く悲嘆に暮れる母親をよそに、フィービーは屋敷の地下室で謎のハイテク装備を発見、実は祖父はあのゴーストバスターズの一人だった、そしてこの町にはゴースト襲来の危機が迫っていた、、、



「ゴーストバスターズ」(1984年)のリメイクではなく、その孫世代のゴーストとの闘いを描いた正統派後継物語、一世を風靡した映画だけあって、ゴースト退治のクルマやアイテムがあれもこれも懐かしい、物語はシンプルでちょっとした間違いからボスキャラゴーストが復活してしまう事になり、幼い兄妹と友達が立ち向かうのだが、いかんせん戦力としては弱い、誰か助けに来ないのか?と思っていたらなんとサプライズのあの顔もこの顔も観ることが出来ます、

主人公のフィービー、兄、友達がなかなかエエ感じ、アジア系、アフリカ系を登場させるのは現代のハリウッドのデフォルト、あまり期待していなかったので拾いモノでした、



◆(自宅で鑑賞)「空白」
(★★★★☆)(2021年日本)
古田新の強烈なモンスター親爺、それでも救いはあります

02空白

万引きをした女子高生花音が逃げる途中で交通事故に遭い死亡、追いかけたスーパー店長青柳は自責の念に苛まれる、2人暮らしだった花音の父親添田は粗暴な漁師、娘の死に納得できない添田は娘の無実を信じて青柳をどんどん追い詰めていく、なんとか対応しようとする青柳だが徐々に生きる気力を失っていき、、、



とにかく古田新の添田が恐い、娘のことには無頓着だったのに一途に娘の無実を信じて青柳や周囲に毒をまき散らす添田、理不尽に思える展開にストレスが溜まる映画ですが、それだけなら高評価は得られなかったかも、たしかに終盤の添田の心の動きや行動はそれなりに納得出来るものもありますが、それでもやはり辛い映画、勝者も敗者もいない物語、いや添田のために命を絶った彼女が悲しい、、、

細部にわたって完成度高いですが観後感はそれほど良くないです、寺島しのぶさんが壊れなくてヨカッタ、お好みでご鑑賞ください、



◆(自宅で鑑賞)「キネマの神様」
(★★★★☆)(2021年日本)
志村けんさんの後をジュリーが熱演、映画華やかしき頃の青春

02キネマの神様

酒と博打が好きで気ままに暮らしているゴウは妻淑子と娘の3人暮らし、ついに娘の歩の会社にまで借金取りから電話が入り、年金用の通帳とカードを召し上げられてしまう、小遣いがないゴウは親友が経営する街の小さな映画館で懐かしい映画を観ることになる、それは昔ゴウが助監督を務めていた映画だった、、、



懐かしの銀幕の世界を作っていたゴウと、現在のやさぐれたゴウが行き来しながら、映画作りに情熱を燃やした若者たちの青春群像が爽やか、アイデア自体は類似作品もあるが、山田監督らしく丁寧に往年の映画撮影所とそこに関わる人を描いています、好感、

松竹映画100周年記念作品、当初志村けんさんがゴウを演じる予定だったが新型コロナで死去、沢田研二さんが代役を好演、北川景子往年の大女優嵌り役、永野芽郁演技達者、野田洋次郎エエキャラですね、宮本信子さんも可愛い、そして今作品でも寺島しのぶさん、彼女がいると映画が引き締まります、



〇(スクリーンで鑑賞)「大怪獣のあとしまつ」
(★★☆☆☆)(2022年日本)
話題の怪作、奮闘しましたが、、、やはりアカン映画でした

02大怪獣のあとしまつ

東京を襲った大怪獣が突如大きな光に包まれて死んでしまう、残った巨大な大怪獣の死体をどう処理するのか?内閣は右往左往、大怪獣の死体には腐敗ガスがたまり始め、爆発を防ぐために特務隊、自衛隊が入り乱れ、ついにミサイルで怪獣にガス抜き穴を空けることになるが、、、



話題の怪作観ました^^)超駄作!?いやいや「時効警察」監督が放つ異作なのか?恐いモノ観たさで鑑賞、結果は、、、

ま、途中まではなんとかシリアスコメディとしての体裁を保っています、撮影も思ったより真面目だし(真面目って^^)ところが終盤で完全に破綻してしまいました、脚本も三木監督なのですが、どうして終わらせるのかが書けなかったのかな?いや、これがやりたかったのか?個人的には一番安易でやったらアカン結末でした^^)配信が始まったら確認してください、




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