2019年03月02日
先週観た映画~「女王陛下のお気に入り」(★★★☆☆)
先週観た映画、
「女王陛下のお気に入り」(★★★☆☆)、
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2019年鑑賞2作目の英国王室もの映画、
女王役のオリビア・コールマンは本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞、
18世紀初め、フランスとの戦争が長引く英国のアン女王は病身、側近で幼馴染のサラが実権を握っている、そこへ没落した貴族の娘アビゲイルが職を求めて宮殿にやってくる、巧みな処世術でサラに取り入り一歩一歩出世するアビゲイル、やがてアン王女にも近づき、サラとの確執が深まっていく、二度と没落の憂き目に遭わないことを心に決めたアビゲイルはあらゆる手段を使ってサラを追い詰めていくが、、、
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300年ほど前の英国王室を舞台にしたドロドロの女の闘い、出世物語、女王・側近・没落貴族の娘、三者三様に病んでいる、いや貴族全員が病んでいた、そんな時代だったかもしれないと思わせる王室と役人と議会の退廃ぶりを余すところなく描きます、庶民は全く描かれることなくすべての物語は宮殿の中で進みます、退屈な貴族を観るのも結構退屈、
主人公の3人とも悪人ではないが、善人でもない、18世紀の世の中の不条理の中にどっぷりと浸かっている3人、時代環境がちがいすぎるので素直に共感できないか?誰に思い入れをしたらよいのか?結構まともな側近か?過去の不幸を背負っている女王か?必死に這い上がろうとする没落貴族か?よく分からないままラストを迎えることになります、やはり消化不良、エマ・ストーンは可愛いけど、
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衣装やセット?美術は素晴らしい、宮殿内部はロケセットなのか?セットなのか?とても気になりました、終始使用される広角レンズの効果も気になる、暗い廊下、蝋燭の炎、だまし絵のような扉、もう18世紀の宮殿のイメージがしっかりできあがりました、
しかし、この頃のファッションとか風俗は面白いというか悪趣味というか、貴族の男はかつらを被り、化粧をしている、女性の化粧もエキゾティックというか趣味が悪い、退廃イメージを強調するための演出だとは思いますが、、、現代の化粧がナチュラルすぎるのかな、
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なぜか2019年初めは英国王室映画が続きます、すでに公開されている「ヴィクトリア女王 最期の秘密」、この後には「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」が続きます、2作観たところで感じるのは、英国王室や女王の描き方がもう凄い、人間としての弱さ、強欲さ、退廃ぶり、我儘や性癖などすべてを描きます、いやはやこれはこれでどうなんかなとも思ってしまう、まだまだ修行が足りません、
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映画としては重厚で素晴らしい、話も面白い、アカデミー主演女優賞も獲得しています、が演出が重厚過ぎて少々退屈だったのも確か、どう評価したらいいのか難しい1本、
迷いましたが少し辛めの星は3つでお願いします、
(ざっくり★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★ =観て損はなし
★★★ =時間があれば観てみよう
★★ =観なくても良いです
★ =観たらがっかりするかも
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