先週観た映画~「嵐電」(★☆☆☆☆) (2019年日本)やり切った感満載の泉谷しげる♪『泉谷しげる 全力6時間ライブ』♪自分が70歳超えの時はどうなってるのか!?イメージできないわ^^汗)

2019年07月13日

先週観た映画~「新聞記者」(★★★★☆) (2019年 日本)

先週観た映画、


「新聞記者」(★★★★☆) (2019年 日本)




現在の日本政治に纏わる問題をテーマにした硬派エンターテーメント、
原案は東京新聞記者・望月衣塑子さんの同名ノンフィクション、


201907新聞記者

東都新聞の記者吉岡のもとに、経済特区を活用した内閣府主導の医療系大学新設計画の情報が匿名で送られてくる、事実を確認するため調査に乗り出す吉岡、一方外務省から内閣調査室に出向中の杉原はSNSによる世論操作に従事しており、その仕事内容には少なからず疑問を持っている、そんな折に杉原が尊敬する外務省の上司神崎が謎の自殺を遂げ、その背後には新設大学に絡んだ政権の暗部が見え隠れする、記者と内閣調査室職員、2人の想いがぶつかり融合する先には、、、




まず、劇中で扱われている政権の不正が、この数年日本で現実に表面化した加計学園他の問題を下敷きにしていることは明らかで、そういう意味ではこんな取り上げ方をした映画は本邦初、よくぞここまで出来ました!というところの評価が有ってしかるべきです、


過去の社会悪、企業悪や個人悪を追求する映画はたくさんありますが、現代の日本の政治悪をテーマにするのはそれなりに大変なことがいろいろとあると思います、ある意味それを成し遂げた感はあります、


ただ、現実の政治の問題にも決着がついていない以上、映画的にも最終的な結論を明確に突きつけられないというジレンマもあります、劇中の陰謀があまりにも突飛押しもなく、話題になっているラストシーンもあのような落としどころしかなかったのかもしれません、、、あと何年かしたら「記者たち」のようなもっと現実味のある明快な答えが出せるかもしれませんが、




主演の韓国の女優シム・ウンギョ、日本語の台詞をなんとかこなしています、日本の父、韓国人の母を持つ帰国子女という設定ですが、それでもやはりたどたどしい日本語は気になります、そのせいか台詞も極力シンプルになっており彼女の心情が画面に溢れ出ることがなかったのが残念、日本人女優が演じればまた別の映画になったかもしれません、


内閣調査室の画はいつもブルーのハーフトーン、如何にも冷徹な感じの室長とその仕事の内容を揶揄しているのでしょう、悪くはないと思いました、それよりも新聞社内の画がずっとブレ画面、これもまた何かの比喩かと思いますが、、、ブレ過ぎで観にくい、ちょっと過多な技巧でした、




話題のラストは、、、ワタシも分からず、これはまあ仕方ないとして、その前の長すぎるハイスピードのシーンは不要でした、ラストシーンを際立たるなら、もっとクールな演出が他にあったと思います、


一か所、非常に映画的なレトリックでサスペンス溢れるシーンがあります、ここはヨカッタ、映画ってやはりこういうレトリックの積み重ねなんだなあと実感、




ということで、こういう映画を作ったことを意気に感じて★は4つでお願いします、

しかし、この映画、シネ・リーブル梅田(122席)で観たのですが立観まで出てました、大きなシネコンがこの映画を上映しないのは?なにか政府からの圧力でもあるのかしら?とか、勘ぐってしまいました^^)、、、案外ホンマかも・・・




(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも






syougai1pon at 05:30│Comments(0)映画 

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先週観た映画~「嵐電」(★☆☆☆☆) (2019年日本)やり切った感満載の泉谷しげる♪『泉谷しげる 全力6時間ライブ』♪自分が70歳超えの時はどうなってるのか!?イメージできないわ^^汗)