2019年09月06日
先週観た映画~「あなたの名前を呼べたなら」(★★★★☆) (2018年インド・フランス合作)
先週観た映画、
「あなたの名前を呼べたなら」(★★★★☆) (2018年インド・フランス合作)
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インド人女性監督ロヘナ・ゲラの長編デビュー作
階級社会の壁に阻まれる二人の恋のお話、
新婚数か月で夫に先立たれたラトナは村の風習で一生再婚できない、頭減らしのためムンバイへ出稼ぎに出され高級マンションに住むアシュヴィンの家政婦として働いている、アシュヴィンも結婚式をドタキャンされ傷心の日々、毎日を一緒に過ごす2人、アシュヴィンは次第にひたむきなラトナに惹かれていくが、階級社会の壁は二人には高すぎる、、、
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インドの現代劇映画を観るのは初めて、面白かったです、今でも階級制度が絶対的なインド、ということか、いや、ずいぶんと自由にはなってきているとも聞きます、昔は階級により就ける職業が決まっていたそうですが、今は新しい職業が増えてきたのでそれを目指して必死に頑張っているとか、裕福になったそういう階層の人もいるとか、にしても、このタワーマンションに住む富豪と農村出身の娘ではつり合いが全く取れないようです、
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家政婦の仕事を真面目にひたむきにこなすラトナは可憐で弱い存在、主人のアシュヴィンはお金持ちだが心優しいインド人、良き二人の恋物語を応援したくなるのは監督の狙い通り、
台詞もカットも短いです、もう少し話して!もっと見せて!と思ってしまう、これも監督の狙いか?それとも階級差があるので話しさえできないのか?
階級差といっても日本のそれとは雰囲気が違う、とてもフランクでジェントルです、妙な儀礼的作法は無い、階級が下でもレディーファーストであります、この辺の感じはインドへ行かないと分からないんだろうな、
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ラストシーンが秀逸です、99分とやや短いのでラストはいきなり訪れます、それが気持ち良い演出で、、、やられました、このラストカットだけで幸せな気分になれます、
原題は「SIR(サー)」、ラトナは“サー”としか彼のことを呼べない、邦題は興業的に分かりやすくしているのでしょうが、ラストを観れば原題の意味が分かります、
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観後感がとてもヨロシイ、99分と云う尺もちょうどヨロシイ、
鑑賞おススメ度は★4つでお願いします、
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(ざっくり、鑑賞おススメ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★ =観て損はなし
★★★ =時間があれば観てみよう
★★ =観なくても良いです
★ =観たらがっかりするかも
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