2019年10月04日
先週観た映画~「ホテル ムンバイ」 (★★★★☆) (2018年オーストラリア・アメリカ・インド合作)
先週観た映画、
「ホテル ムンバイ」 (★★★★☆) (2018年オーストラリア・アメリカ・インド合作)
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2008年11月にインドのムンバイで起こった同時多発テロを映画化、
テロリストに乗っ取られた一流ホテル、逃げ遅れた客と従業員の運命は、、、R15+指定、
インドのムンバイ、殺人マシーンとして教育されたまだ子供とも云える齢のテロリストがムンバイに侵入、駅、レストラン、ホテルなどで同時多発的に銃火器による無差別殺人を実行する、このテロ攻撃にムンバイ警察は対応できず、1300km離れたニュー・デリーからの特殊部隊を待つことに、長期化するホテル占拠、客と従業員は懸命に生き延びる努力を続けるが、非常なテロリストたちの攻撃に被害者はどんどん増えていく、それでもホテル従業員は不屈の精神で客を守り続ける、、、
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正直、凄い映画を観てしまった、という感じがします、冒頭の数分を除いてサスペンス(不安と緊張感)の連続、こんなサスペンス連続の映画は観たことないかも、それが実話を基にしているというから更なる驚きとサスペンス、
犯人のテロリストたちは年端もいかない青年たち、宗教的な信念に基づいて異教徒を殺害しまくります、異教徒は人間ではないと教えられているテロリスト、その殺害になんの躊躇いも怖れもない、淡々と着実に殺人を遂行していく、無抵抗な人間に対しても慈悲はない、この描写が怖いです、教育がここまで人を狂わせる、いつの戦争でも起こっている悲劇、教育が人を狂わせる、
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多発テロ発生後、占拠された一流ホテルに物語の焦点が合い、文字通りのグランドホテル形式で様々な事情を抱えた客とホテルの従業員達のサバイバルストーリーが展開されます、恋人たち、家族、富裕層、ホテルマンの矜持、テロに対抗する知恵と勇気、、、武器を持たないホテルマンが知恵勇気を振り絞ってテロリストに対抗、普通の映画ならある程度の成果が得られますが、、、この物語ではその“知恵と勇気”も予想以上に無慈悲なテロに屈することになり、観ていてストレスが最大化します、とにかく酷すぎる、、、
事実としては、このテロの黒幕は逮捕されていないようですが、インドの隣国パキスタンのテロ組織の関与が疑われています、そのせいか、映画の中でのテロ実行犯の描き方が過剰なようも気がしますが、実際の被害者の数(テロ全体で死者170余名、負傷者239名)を考えると致し方ないか、
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映画の本編には実際の現場を撮影したと思われる映像も一部使用され、クレジットでも事実の一部が伝えられます、このテロ事件の記憶もなかった自分が情けない、でも、これでもう忘れないでしょう、
人が死に過ぎるきらいがありますが、映画としてのサスペンスが全編にたっぷり、ホテルマンの矜持も素晴らしい、この作品もまた今の世界に必要な映画かもしれません、
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★は(5つにするか)迷いましたが、、、
鑑賞おススメ度は★4つでお願いします、
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(ざっくり、鑑賞おススメ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★ =観て損はなし
★★★ =時間があれば観てみよう
★★ =観なくても良いです
★ =観たらがっかりするかも
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