2019年10月16日
先週観た映画~「ジョーカー」 (★★★☆☆) (2019年アメリカ)
先週観た映画、
「ジョーカー」 (★★★☆☆) (2019年アメリカ)
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「バットマン」最強の悪役“ジョーカー”の強烈な生い立ちと誕生を描く、
第79回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞、
ゴッサムシティの片隅で大道芸人を生業にするアーサー、いつか檜舞台に立つ夢を描いているが、虐待の後遺症があり周囲の理解もなく上手く生きられない、軽率な行動で職を失い、はずみで富裕層の会社員を殺害してしまう、格差の拡大で不満が鬱積していた民衆はアーサーの殺人を美化、道化師の仮面を被った反市制運動に発展、そんな中アーサーにTV出演のチャンスが巡ってくる、、、
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ご存じ「バットマン」の悪役ジョーカーがどのようにして誕生したかを描くオリジナルストーリー、ブルース・トゥエインの幼少期も描かれています、世界観は“ゴッサムシティ”映画そのもの、いつも暗く雨が降っている(イメージ)、不正が横行する格差社会、主人公アーサーもその理不尽な仕打ちに徐々に心が壊れていきます、
主人公が心の底に病巣を持っているのは、いまやアメコミ映画の必須条件、にしても障害を持つアーサーに対する社会の仕打ちは酷過ぎて、思わずジョーカーを応援したく、、、ならないこともないが、、、
あまりゴッサムシティの映画は好きではないのですが、「バットマン ビギン」からの3部作は面白かったので「ジョーカー」も観ました、が、やはりあまり好きにはなれない、この街は、
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演出的には、イメージカットと云うか観念的なカットが多く(これもワタシは好まない)、ジョーカーの心の動き(壊れていく)を表現しているのでしょうが、あまりピンとは来ない、彼女と上手くいっているようなシーンもすべてジョーカーの妄想だったのか?何とも悲しい、
ジョーカーを演じたホアンキン・フェニックスはアタリ役、鬼気迫る好演、ジョーカーを演じたこともあるデニーロ演じるMCはなんとも皮肉な役回り、ブルース・トゥエインも可哀想、
「バットマン」の原作はDCコミックとの事、アベンジャーズが所属するマーベルではないんだ、知らなかった、それだけアメコミ系映画は観ていない証拠、
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全編濃密な内容で良く出来た映画、格差社会への警鐘でもあるのかもしれません、、、が、とにかく観後感が良くない、人が死に過ぎる、ジョーカーの殺人には共感しきれない、、、というのが正直なところ、民衆がジョーカーを神格化するのも危険な感じ、
ということで、鑑賞おススメ度は★3つでお願いします、
いや、映画としても観ても損は無いのですが、、、
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(ざっくり、鑑賞おススメ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★ =観て損はなし
★★★ =時間があれば観てみよう
★★ =観なくても良いです
★ =観たらがっかりするかも
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