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2020年02月26日

先週観た映画20-018~「37セコンズ」(★★★★★)(2019年・日米合作・115分)

先週観た映画20-018、

「37セコンズ」(★★★★★) (2019年・日米合作・115分)



これは絶対に観るべし!!

脳性麻痺の女性の自立と大人への成長を描く、
邦画かと思いきや日米合作、その効果あり、監督の才能に今後も期待、

20200237セコンズ

脳性麻痺で車椅子生活のユマは友達の漫画家のゴーストライターをやっている、表の世界に出られない、出して貰えないことに不満を持ち、まったく違う作風を目指してアダルト漫画を雑誌社に原稿を持ち込むが“セックスの経験がないあなたにアダルトは描けない”と諭される、一念発起ユマはSNSの交際サイトや男娼とのセックスを試してみるが上手に出来ない、そんな時、障害者の相手をする娼婦マイと知り合い、新しい世界が徐々に開けていく、、、



なんとも強いインパクト、人への大きな優しさに満ち溢れた映画でした、もう先に書いておきますが絶対に観て欲しい映画です、

毎度の如く、まったく予備知識なしで観ました、出だしのタイトルの出方が違う、東京の風景が違う、なにやら外国映画っぽい、と思ったら日米合作、なるほど、同じ風景をとっても何かが違うんだね、

主人公ユマを演じるのは実際に脳性マヒで四肢が不自由な佳山明さん、“体当たりの演技”という表現は語弊があるか?しかし、その通り、不自由な体で堂々と主人公を演じきった、リアリティの勝利、彼女はオーディションで選ばれたそうな、素晴らしい、



出だしでいきなりユマを入浴させるシーンがリアルに描かれる、自分で立たず、服を脱ぐにも苦労する、とても自分には出来そうにないと思わされる、いきなりパンチを食らう感覚、、、

この映画のサスペンスはホントの障害者が役を演じているというところにもあります、ずっとスクリーンで不自由な障害者の動きや台詞を観る聴くことになるので、ある意味健常者的緊張の連続、が、それは途中からなんの意味も無くなってきます、障害者の方の動きや言葉が気になるのはワタシの視点が健常者の視点であるからだと気付きます、障害者の動きや台詞、心根や気持ちにどんどん触れていくと、その動きや台詞はまったく自然のものと分かってくる、

障害者のセックスを扱うこともなにやらちょっと後ずさりしてしまう自分がいる、が、それもしっかり、ホントの事を観せてくれる、障害者の恋も愛もセックスも何ら健常者と変わらない、いや終盤ではユマの健常者以上の深い大きな愛情が溢れだします、素晴らしい物語、



最近の流行か、傾向か?物語は後半に急展開、ヒント無しにちょっと唐突かと思う事実も発覚しますが、監督の技量がそこをカバー、とても自然に物語の終わりを迎えることができます、監督のHIKARIさんがプロデュース、企画、脚本も担当、こういう強い映画への想いが見事に結実しています、物語的には再度出版社を訪ねてくれてとても嬉しかったです、



女性陣が素晴らしい映画でもあります、というか男性があまり出てこない^^)主役はもちろん、監督のHIKARIさんは大阪出身、アメリカで経験を積んだマルチ映像作家という感じ、これからの活躍に期待、母親役の神野三鈴さん迫真!、マイ役の渡辺真起子さん嵌りました!板谷由夏さん美味しい役どころ、最後の台詞が泣けます!!



タイトルの「37seconds」(37秒)は、ユマが生まれる時に呼吸しなくて酸素が欠乏した時間、人間のカラダは何と繊細で精密、そして厳しい運命、しかし、みんな違うカラダに是非はない、

もちろん★は5つ、2020年の日本映画ベストになるかもしれません、

(私的ざっくり鑑賞おススメ度★)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも




syougai1pon at 05:30│Comments(0)映画 

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韓国のシンガーソングライター、イ・ランさんが2018年に発表している「イムジン河」、이랑 イ・ラン - 임진강 イムジン河♪急遽中止となりました!!”50周年記念日 ~ 金森幸介”♪『ジェームス・ブルース・ランド』♪