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2020年03月05日

先週観た映画20-021~「スキャンダル」(★★★★☆)(2019年・カナダ・アメリカ合作・109分)

先週観た映画20-021、

「スキャンダル」(★★★★☆) (2019年・カナダ・アメリカ合作・109分)



2016年に米国で実際に起こったセクハラ事件を実名で映画化、
豪華3大女優共演で熾烈なTVキャスターの世界を生々しく描く、

202002スキャンダル

2016年、全米視聴率No.1ニュースTV局FOXニュース社、ベテランのグレンチェル、人気キャスターのメーガン、メインキャスターに登り詰める野心を抱く若手のケイラ、それぞれが華やかなTVニュースの世界で生き馬の目を抜く日々を送っていた、CEOロジャーはセクハラ、パワハラを繰り返し行い、ロジャーの意向に沿わない姿勢を見せたグレンチェルは首になり職を失う、しかし彼女はロジャーを訴える準備を在職中から粛々と準備していた、多くの女性キャスターが賛同してくれると信じ、グレンチェルは一人ロジャーをセクハラで訴えるが、、、



まずは、わずか4年ほど前のスキャンダラスな事件を実名(人物・社名とも)でこういう映画にしてしまう米国映画界に畏敬の念を抱かざるを得ない、日本でも風刺的に政治家を扱う映画がありましたが、さすがに実名では無理!と思ってしまうのは、日本と云うガラパゴスな社会に飼いならされている証か、、、2年程前の「記者たち」と「新聞記者」の違いで感じた感覚と同じ、

若手のケイラは創作の人物のようですが、グレンチェル、メーガン、ロジャーは実在の人物、FOX社の関係者や弁護士、政治家(トランプ大統領もニュース映像で出てくるし、CEO側の登場人物とも親しい関係者として描かれている)他諸々、実在の人物が多数登場、ドキュメンタリーのような趣の作風となっています、

ちなみに『トランプはFOXニュースしか観ない』という台詞がありました、そういう放送局なんですね、そんな局内での上司のセクハラを訴えるのにどれほどの勇気が必要か、黙り込む、もみ消す、懐柔される、脅される、そりゃなんでもありの世界、物語は遅々として進まず、正義と私欲の間で揺れ動くキャスターたち、重苦しいサスペンスが続きます、



実名で描くことの意味は大きいと思いますが、ドキュメンタリーを意識した作風はどうだったか?そうしないと成立しなかったのか?純粋にフィクション映画として撮っても良かったような気はします、日時、登場人物説明のテロップはまだ分かるとしても、妙にドキュメンタリーぽいズームインアウトのカメラワークはちょっと鼻につきました、



実名の役柄ということで主役3人は本人に似せた特殊メイクをしています、

202002スキャンダル2

シャーリーズ・セロンはより切れ味のある顔に、ニコール・キッドマンは丸顔に、ロジャー役のジョン・リスゴーは如何にも好色な親爺にメイクされています、日本では実在の本人の顔はほとんど知られていないのでこのメイクはあまり効果的ではありませんが、米国ではここは拘らないとリアリティがなかったんでしょうね、個人的にはニコール・キッドマンは素顔で観たかったかな^^)



特殊メイクのカズ・ヒロはこの作品で第92回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞しています、2018年の「ウインストン・チャーチル」以来2回目、カズ・ヒロはもちろん日本人ですが、すでにアメリカ国籍を取得、日本国籍から離脱されているそうです、理由を聞いてドキッとします、『日本の文化が嫌い』、、、やはりガラパゴスなのか、、、“日本人にこだわりすぎる日本人”“日本にこだわりすぎる日本人”たしかに!最近の日本でとてもよく感じる感覚です、



原題は「Bombshell」、沈黙の爆弾、という感じか、怖い~、

このテーマを真正面から取り上げたことに敬意を表して★4つでお願いします、

(私的ざっくり鑑賞おススメ度★)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★ =観て損はなし
★★★  =時間があれば観てみよう
★★   =観なくても良いです
★    =観たらがっかりするかも




syougai1pon at 05:30│Comments(0)映画 

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