2021年03月08日
先週、映画館で観た映画~2本ともお奨めです!「世界で一番しあわせな食堂」と「花束みたいな恋をした」
先週、映画館で観た映画~
先週観たのはスクリーンで2本、
2本ともお奨めです!「世界で一番しあわせな食堂」と「花束みたいな恋をした」
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〇(スクリーンで鑑賞)「世界でいちばんしあわせな食堂」
(★★★★☆)(2019年フィンランド・英国・中国合作)

フィンランドの田舎町に降り立った中国人シェフのチェンと息子、チェンは恩人を探してこの町に来たのだが手がかりが無い、食堂の主人シルカの好意で部屋を借り、お返しに中国料理を振る舞うようになる、常連客も徐々にチェンの料理に魅了されていくのだが、恩人は見つからず、チェンと息子との関係も悪化、帰国を決断するチェンだが、、、
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軽妙で洒落た映画、短く感じる映画は良い映画?あっという間に終盤へ、分かりやすさもこれだけやられると心地良いです、
軽妙で洒落た映画、短く感じる映画は良い映画?あっという間に終盤へ、分かりやすさもこれだけやられると心地良いです、
これまた料理がモチーフの物語、海外映画にしては珍しく中国料理を食べる食べる、メニューの紹介もしっかりと、そして料理も美味しそう、中国が出資しているからかな?でも、やはりシズルカットはほとんど無くグルメ映画ではありません、シズルカットを多用するのは日本映画だけかな?
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ある意味、中国のプロパガンダ映画でもあります、食堂の常連が食べていたのはマッシュポテトとソーセージとサラダバー、毎日毎日これ、これがフィンランドの料理だ!と自負していた常連も、次第に中国料理の美味しさと身体への優しさに気づきます、
ある意味、中国のプロパガンダ映画でもあります、食堂の常連が食べていたのはマッシュポテトとソーセージとサラダバー、毎日毎日これ、これがフィンランドの料理だ!と自負していた常連も、次第に中国料理の美味しさと身体への優しさに気づきます、
薬膳スープ、太極拳など中国文化推奨のオンパレ、中国人の団体ツアー客も来店しますが、比較的お行儀が良い、一昔前のステレオタイプな描き方ではありません、これは結構中国のイメージアップに繋がっていると思います、エンタメへの投資も半端なく多い中国、アニメやコミック、ゲームに胡座をかいていると日本映画はホントに世界から取り残されそうです、
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〇(スクリーンで鑑賞)「花束みたいな恋をした」
〇(スクリーンで鑑賞)「花束みたいな恋をした」
(★★★★☆)(2021年日本)

最終電車を逃した麦と絹、ひょんなことから始発までの時間を共有することに、そこでお互いが読む小説、観る映画、遊ぶゲームなどの志向が似ていることに好感、これ以上無いほどの相性の良さに当然のように付き合うことになる、一緒に住むようになると麦はイラストレータへの夢を中断して生活のために就職、絹も新しい仕事に挑戦、それまで2人を束ねていた情緒豊かな世界観が徐々に壊れていく、、、
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タイトル、配役からして今時の恋愛映画かなと敬遠していたのですが、評判が良いので鑑賞、してやられました、ちょっと目線は高いけど、とても洒落たハイブローな台詞が飛び交う良く出来た映画でした、
タイトル、配役からして今時の恋愛映画かなと敬遠していたのですが、評判が良いので鑑賞、してやられました、ちょっと目線は高いけど、とても洒落たハイブローな台詞が飛び交う良く出来た映画でした、
2人のモノローグの掛け合いが巧み、小説・映画・コミック・ゲーム・舞台・写真などのカルチャーが虚実織り交ぜて頻出、実在のゲームや映画が出てくるけど、知らない名前もたくさん、どこまでがリアルな情報なんだろう?全部リアルなら現代のカルチャーのほとんどを知らないワタシ!!
カラオケ、居酒屋、合コンなどの今時若者の生活生態もリアルに、食事シーンは映画史上過去最多を更新したのでは?と思えるほど多い、現代の若者の興味の中心は食か?個人的には食と性に関する吉行淳之介のエッセイを連想しました、
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ラスト前のシークエンスは独特の手法、あざといけど心が揺れるのが良く伝わる、
ラスト前のシークエンスは独特の手法、あざといけど心が揺れるのが良く伝わる、
サッカーワールドカップのエピソードもしっかり物語のテーゼとして拾われてしまいました、脚本上手、観て損は無し!
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syougai1pon at 05:30│Comments(0)│映画