先週は秀作揃い、オススメは「きみに読む物語」「キャッシュトラック」「ベイビードライバー」先週は4本、オススメは「そして、バトンは渡された」、しっかりとした映画作り、そして泣かされます

2021年11月08日

先週はバタバタで3本のみ、オススメは「由宇子の天秤」、なんとも云えない矛盾と苦悩、「ビースト」も同じような破綻劇

先週はバタバタして3本のみ、オススメは「由宇子の天秤」、なんとも云えない矛盾と苦悩、「ビースト」も同じような感覚の破綻劇、


〇(スクリーンで鑑賞)「由宇子の天秤」
(★★★★☆)(2020年日本)
いじめ事件の真実を暴こうとするドキュメンタリー作家の身に降りかった厄災とは

202111由宇子の天秤

木下由宇子、信念を持ってドキュメンタリー映像を作る作家、ドキュメント発注元の会社と衝突しながらも、いじめ事件の真相を暴くため関係者に執念の取材を続ける、そんな時、由宇子の父親が経営する学習塾の生徒の妊娠が判明、生徒の庇護者として振る舞う由宇子だが、思わぬ真実が目の前に現れる、、、



事前情報あまりなく鑑賞、ドキュメンタリー作家とマスコミとの軋轢葛藤がテーマと思いきや、もっと重いテーマの映画でした、主人公に降りかかった厄災がそのままドキュメンタリー作家としての由宇子のアイデンティティに関わるという巧みな設定、この時点で相当の確度でこの映画は成功しています、

さらに常にクールな(この映画の)カメラ視点と由宇子の高潔な作家魂が相まって、映画的サスペンスが最後まで溢れる作品となりました、破綻していく由宇子の生き様、したたかな女子高生、このまま真実は葬り去られるのか?と思った瞬間、由宇子の感情が暴発します、

必見、



〇(スクリーンで鑑賞)「ビースト」
(★★★★☆)(2019年韓国)(原題:The Beast)
連続殺人犯を追い詰める2人の敏腕刑事だが,思わぬことからほころびが拡がっていく、

202111ビースト

バラバラ殺人事件を担当する2班ミンテ、捜査の進展がないため1班のハンスも投入される、かつてコンビだった2人だが今は手柄を上げるために張り合っている、死体が発見され捜査が進展、連続殺人事件の様相が浮かび上がる、ハンスの独特の嗅覚が殺人犯を追い詰めていくが、情報提供者の思わぬの行動でハンスは窮地に、ミンテはハンスの窮地を知ると、、、



ハンスの独特の捜査勘が秀逸、しかし、その間の不正捜査が事態を複雑にします、韓国映画らしくこれでもかこれでもかと事態は深刻化、最後はそこまでやりますか?という感じ、

ちとやり過ぎの感がある結末、観後感は余り良くない、それでも最後まで緊張感ある展開で★を伸ばしました、しかし、あの犯人は怖いな、、、



◆(自宅で鑑賞)「Pushing Tin」
(★★★☆☆)(1999年米国)(公開時邦題:「狂っちゃいないぜ」)
世界一過密な空を仕切るNYの航空管制官の物語、パニック映画ではありません

202111Pushing tin

NY航空管制局の敏腕管制官のニック、世界一過密なNYの空を取り仕切っている、そんな時、地方管制局からやってきたラッセル、風変わりなラッセルだが彼もまた一流の管制官だった、なにかとラッセルと張り合うニックだが、うっかりラッセルの美人妻メアリーと関係を持ってしまう、、、



宣伝文にはスカイパニックとか書いてありますが、基本は男と男とその妻たちの物語、緊張状態が続く航空管制官の奮闘と苦悩、そして緊張感の開放の矛先がちょっと意外な方向へ、、、

原題の『Pushing Tin』は、管制官が航空機に指示を出す時に手元のスイッチを押す仕草のことかな、

アンジェリーナ・ジョリーが若い!





syougai1pon at 05:30│Comments(0)

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