2022年04月18日
先週も5本、オススメは「ジョゼと虎と魚たち」「用心棒」「世界大戦争」、スクリーンでは「英雄の証明」もがんばっている。
◆(自宅で鑑賞)「ジョゼと虎と魚たち」
(★★★★★)(2003年日本)
障害のある少女と普通の大学生の不思議で切実な物語
大学生活をエンジョイしている恒夫、バイト先の麻雀店で不思議な話を聞く、早朝に老婆が乳母車を押して街中を徘徊しているらしい、ある日、その乳母車が坂道を暴走、ガードレールに激突するのを目撃した恒夫、その乳母車の中には少女ジョゼが乗っていた、、、
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原作は1985年発表の田辺聖子さんの短編小説、40年近く前の田辺さんの感性が素晴らしい!社会の障害者への視線、必死に生きる障害者、健常者の思いやりとためらい、21世紀でもなおかつ存在する様々な問題がぎゅっと詰まっています、それでいて物語は素直で爽やか、大阪のおばちゃんはサイコーです、
原作は1985年発表の田辺聖子さんの短編小説、40年近く前の田辺さんの感性が素晴らしい!社会の障害者への視線、必死に生きる障害者、健常者の思いやりとためらい、21世紀でもなおかつ存在する様々な問題がぎゅっと詰まっています、それでいて物語は素直で爽やか、大阪のおばちゃんはサイコーです、
出演者がみなさん初々しくて観ていても楽しいです、あの顔この顔、全部若い、江口のりこさんが今のキャラクターの原型のような役回り、監督に力眼あり、
アニメ版、韓国リメイク版もあるので全部観ましょう!
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◆(自宅で鑑賞)「用心棒」
◆(自宅で鑑賞)「用心棒」
(★★★★★)(1961年日本)
クロサワ・三船コンビの痛快娯楽時代劇、文句なく楽しめます
浪人があてもなく流れ着いた宿場町はヤクザの抗争真っ最中、すぐに立ち去るよう脅されるが浪人はなぜか宿場に居残り、両方の組に自分を用心棒として雇うよう持ちかける、浪人の見事な剣捌きを見たヤクザは自陣に引き込もうと躍起になるが、、、
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やはり面白い、ヤクザの裏をかく浪人の巧みな立ち回りに110分間目が離せません、バッサバッサと切るわけではない、知略でヤクザをギャフンと云わせます、
やはり面白い、ヤクザの裏をかく浪人の巧みな立ち回りに110分間目が離せません、バッサバッサと切るわけではない、知略でヤクザをギャフンと云わせます、
この浪人の本名は明かされていませんが劇中では桑畑三十郎と名乗っています、もちろん偽名、ということは「椿三十郎」(1962年)の主人公=椿三十郎と同一人物の設定なのか?初見の時はそういう風には見ていませんでしたが、これの続編ですね、そういうと相手の裏をかく戦略もまったく同じ、
50年ほど前、イタリア版リメイク「荒野の用心棒」を先に鑑賞、クロサワの「用心棒」はずいぶん後に再映で鑑賞、棺桶から覗き見するシーンがそっくりなのに驚いた記憶があります、
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◆(自宅で鑑賞)「世界大戦争」
◆(自宅で鑑賞)「世界大戦争」
(★★★★☆)(1961年日本)
1961年、第3次世界大戦の危機に平和を願う日本の人たち
敗戦から16年、一面の焼け野原から復興を果たした東京、しかし世界ではふたたび東西両陣営の緊張が高まっていた、慎ましく普段通りの生活を営んでいた市井の人たちだったが、いつの間にか最終兵器の水爆ミサイルがいつ発射されてもおかしくない事態に、、、
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戦争映画のようなタイトルですが、確固たる信念を持った反戦映画、普通の家族の物語であります、しかし、たった1発の核兵器でそんないつもの生活が一瞬にして無くなってしまう悲劇、ちょっと切ない映画でありました、
戦争映画のようなタイトルですが、確固たる信念を持った反戦映画、普通の家族の物語であります、しかし、たった1発の核兵器でそんないつもの生活が一瞬にして無くなってしまう悲劇、ちょっと切ない映画でありました、
1961年、「用心棒」と同じ年の作品、他には「モスラ」も同年制作、模型とピアノ線操作の特撮ですがなかなかがんばっています、ワタシが初めてスクリーンで観た特撮映画は1962年の「妖星ゴラス」、本作は存在すら知りませんでした、
ロシアのウクライナ侵攻で緊張感が高まる今、観る価値がある作品です、
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〇(スクリーンで鑑賞)「英雄の証明」
〇(スクリーンで鑑賞)「英雄の証明」
(★★★★☆)(2021年イラン・フランス合作)(原題:A Hero)
善行を行なったはずが、事態はどんどん悪くなっていく、2021年カンヌグランプリ作品
事業の借金を持ち逃げされ刑務所に入っているラヒム、仮出所(劇中では休暇中と呼んでいます!)中に婚約者が17枚の金貨が入ったバッグを拾う、誘惑に駆られながらも落とし主を探し出し金貨を返すことにする、この美談が評判になり一躍時の人になったラヒムだが、この美談はでっち上げではないかという噂がSNSで飛び交い、、、
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なんとも切ない物語、ラヒムが正直者であることは物語を観ている観客には分る仕組み、でも劇中の登場人物は英雄のラヒムに飛びつき、そして、どんどんラヒムを追い詰めていくという不条理なお話、それでも真実を証明するチャンスは最後まで残されているのだが、、、
なんとも切ない物語、ラヒムが正直者であることは物語を観ている観客には分る仕組み、でも劇中の登場人物は英雄のラヒムに飛びつき、そして、どんどんラヒムを追い詰めていくという不条理なお話、それでも真実を証明するチャンスは最後まで残されているのだが、、、
日本映画ならこういう結末はないだろうなあ、なんというか社会観が違う、きっと逆転劇を期待する日本人が多いだろう、SNSは冷酷でイラン社会はもっと厳しい、、、
イランの刑期には“休暇”があり、その間は家に戻れるみたいです、軽罪服役者だけだろうけど、日本の刑務所運用の厳しさを再確認、
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イランの刑期には“休暇”があり、その間は家に戻れるみたいです、軽罪服役者だけだろうけど、日本の刑務所運用の厳しさを再確認、
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〇(スクリーンで鑑賞)「ヒットマンズ ワイフズ ボディガード」
(★★☆☆☆)(2021年米国)(原題:The Hitman's Wife's Bodyguard)
シリーズ2作目、とにかく撃ちまくるアクションコメディ!だが、、、
前作の任務で失敗したマイケルは悪夢に悩まされている、セラピストに休暇を取るようにアドバイスを受けリゾート地へ、しかし、そこで殺し屋ダリウスの妻ソニアが現れダリウス救出作戦に巻き込まれる、さらにインターポールからはテロリストとの囮捜査の指令が、3人は再びチームを組むのだが、、、
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前作はサブスクで予習鑑賞、まずまずでしたが、、、今作はちょっとイケていません、『ユーモアがちりばめられたアクション映画』は面白いですが、『アクションが派手なだけコメディ』は眠たくなりました、とにかく派手な撃ち合いとカーアクション、でも主人公には絶対に弾は当たらないので緊張感無し、延々と続く単調なアクションと凸凹コメディアンヌの台詞回しに途中で眠たくなりました、
前作はサブスクで予習鑑賞、まずまずでしたが、、、今作はちょっとイケていません、『ユーモアがちりばめられたアクション映画』は面白いですが、『アクションが派手なだけコメディ』は眠たくなりました、とにかく派手な撃ち合いとカーアクション、でも主人公には絶対に弾は当たらないので緊張感無し、延々と続く単調なアクションと凸凹コメディアンヌの台詞回しに途中で眠たくなりました、
先週の自宅鑑賞が秀作ばかりだったので余計に残念な事に、、、
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syougai1pon at 05:30│Comments(0)│映画