先週は5本、上質だけど悲しすぎる「流浪の月」、重厚な「オフィサー アンド スパイ」、陰謀渦巻く「ザ・インタープリター」気楽に楽しめる「ノンストップ」、「オーシャンズ8」。先週は4本、必見の「エルヴィス」、ワタシはちょっと??「ベイビーブローカー」、観ているうちにハマってくる「エマEMMA」、空の大怪獣も

2022年07月04日

先週も5本、お奨めは心地良い観後感「メタモルフォーゼの縁側」、ラストが惜しかった「神は見返りを求める」、シャーロック系2本のうち「エノーラ・ホームズの事件簿」は楽しめます、

〇(スクリーンで鑑賞)「メタモルフォーゼの縁側」
(★★★★★)(2022年日本)
一人暮らしの老人と女子高生がBLで盛り上がります、とっても良い映画

06メタモルフォーゼの縁側

一人暮らしの幸、表紙の画が綺麗だからと勝ったマンガ本はなんとBL(ボーイズラブ)だった、しかし、読み始めてみるとその世界にはまり込む幸、書店のアルバイトうららも実は隠れBL好き、いつしか2人はBLについて語り合う友達に、そして、うららはBLマンガを書いてみることにする、



上質でほんわかとする良き映画です、独居老人と高校生がBLで繋がる!?となると、奇天烈な映画か?となりそうですが、とっても優しい登場人物だけで構成された無垢な映画であります、

宮本信子をキャスティングした時点でこの映画は成功を約束されましたね、まさしく当たり役、芦田愛菜も好演、そして、ギターやベースのシンプルな劇判も良いなあ思って観ていたら、なんとこれが“T字路’s”でした!!ビックリポン!!エエはずです、

芦田愛菜、走るのが早い!!^^)宮本とのデュエットのエンディング曲も清々しい、鑑賞お奨めします!!


〇(スクリーンで鑑賞)「神は見返りを求める」
(★★★★☆)(2022年日本)
冴えないYoutuberと中年男の善意のやりとりがいつしか憎しみを生む

06神は見返りを

Youtuber優里はあれこれ工夫を凝らした動画をアップするが一向にチャンネル登録は増えない、見かねた田母神はあれこれと優里を手伝い始める、無償の奉仕に感謝する優里とそれで心地良い満足感を得ていた田母神、2人の関係はこれ以上無い理想的な関係と思われたが、ちょっとした転換点が2人の関係をとんでもない方向にねじ曲げてしまう、、、



出だし快調、テンポ良く2人のYoutuber生活が描かれます、田母神も優里も如何にも現実にいそうな小市民、善意とひたむきな想いがこのまま結実すれば良いなあ、と思わせますが、、、田母神の人の良さが裏目に出て事態は一転、どんどん深みにハマっていく田母神が怖い、そして優里もまた怖い、

それでも、チラッと見せる2人の心根の良さに救いがあるのかと思いきや、、、ラストは既視感のあるシーンで終了、、、惜しいなあ、ホントに惜しい、私的にはもう少し性善説に落とし込んでも良かったような気もします、


(★★★★☆)(2020年韓米国)(原題:Enola Holmes)
シャーロック・ホームズには実は頭脳明晰な妹がいた!という探偵物語

06エノーラシャーロック

母親から厳しく、そして優しく愛を注がれ育ったエノーラだったが、ある日当然母親が失踪、兄のマイクロフトとシャーロックは実家に舞い戻り、エノーラを寄宿学校に入れようとする、しかし母親からの謎のメッセージを見つけたエノーラは単身ロンドンへ向かう、その途中事件に巻き込まれ、図らずも探偵業を始めることになる、



もう1本の「シャーロック 忌まわしき花嫁」同様、19世紀末の英国の世情を背景にしたシャーロック・ホームズ外伝的な物語、こちらの妹エノーラの物語は快活で愉しい、何度もマイクロフトやシャーロックを出し抜くエノーラもこれから名探偵への道を歩むんでしょう、度々出てくるエノーラの男装は民主主義の転換点の象徴かな?

2022年に続編が公開されるようです、楽しみ、


(★★?☆☆)(2015年英国)(原題:Sherlock: The Abominable Bride)
19世紀末のロンドン、シャーロック・ホームズが難事件に挑むのだが、、、珍作

06シャーロック花嫁

自殺した花嫁が殺人を犯すという奇怪な事件が発生、シャーロック・ホームズは事件の調査に乗り出す、いつも通り明晰な頭脳で着々と真相に迫るシャーロック、しかし、死者が殺人を犯すという事件が頻発、事態は混迷を深め、さらに宿敵モリアーティ教授の影がちらつき始める、、、



舞台を現代に移したベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマ(BBC制作)の1作、これは19世紀末の英国に舞台を戻したシャーロック物語かと思いきや、後半にとってもヘンテコな展開が待ち受けていました、まったく予備知識無しで観たので少々興醒め、

19世紀末の英国が抱えていた課題、映画のテーマは「エノーラ・ホームズの事件簿」と奇しくも一緒、なるほどなあ、


(★★★☆☆)(2021年日本)
会社乗っ取りに巻き込まれたロボット開発者が選んだ反撃の方法は?

06夏の扉

将来を嘱望されている若き天才ロボット開発者宗一郎、養育してくれた科学者松下の娘と平穏な日々を過ごしていた、ある日、社長と秘書白石の裏切りにあい、会社の共同経営者の地位を失い、完成間近だったプラズマ蓄電池の研究成果も奪われてしまう、失意の中、なんとか反撃に出ようとする宗一郎と璃子だが、逆に白石の術中にハマってしまい宗一郎は永い眠りにつく、



タイトルから純愛物語かと思いきや、ロボット開発、コールドスリープ、そして途中からはヒューマロイドやタイムトラベルも出てくる展開に、これだけ揃えば複雑なトリックも伏線も張り放題、だが、あまりその効果が出ているとは思えない、そうだろうな、な感じの終盤への展開、璃子も眠りについたのが意外でしたが、、、




syougai1pon at 05:30│Comments(0)映画 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
先週は5本、上質だけど悲しすぎる「流浪の月」、重厚な「オフィサー アンド スパイ」、陰謀渦巻く「ザ・インタープリター」気楽に楽しめる「ノンストップ」、「オーシャンズ8」。先週は4本、必見の「エルヴィス」、ワタシはちょっと??「ベイビーブローカー」、観ているうちにハマってくる「エマEMMA」、空の大怪獣も