先週は5本、低予算邦画が躍動「MONDAYS」「映像研には手を出すな!」、凄い撮影「ミアとホワイトライオン」快調「エノーラ・ホームズの事件簿2」など先週も5本、ミステリアスな「ザリガニの鳴くところ」、安定の「すずめの戸締まり」、これはどうだ?「ある男」、他に「オンリーザブレイブ」「シンウルトラマン」

2022年11月21日

先週も5本、王道のラブコメディ「チケット トゥ パラダイス」、垂涎の料理「土を喰らう十二ヵ月」、他に「犯罪都市ラウンドアップ」「グッバイレーニン」「ブレイブワン」

〇(スクリーンで鑑賞)「チケットトゥ パラダイス」
(★★★★☆)(2022年米国)(原題:Ticket to Paradise)
2大俳優共演の王道ラブコメディ、期待以上に楽しめました

11チケットパラダイス

20年前に離婚したデヴィッドとジョージアは犬猿の仲、一人娘リリーが晴れてロースクールを卒業、友達とバリ島へ卒業旅行に出掛けるが、そこで海藻農園を営む現地の青年グデと恋に落ち電撃結婚する事に、これに驚いたデヴィッドとジョージアは一時休戦、協同してリリーの結婚式を阻むため勇躍2人でバリ島へ向かうが、、、



久々にハリウッドらしい完成度の高いコメディを楽しみました、結婚を阻むためにあれやこれやと策略を巡らす両親が滑稽、軽妙な会話が絶妙、お互いに反目しながらも、それでも娘を思う心からの行動には強い想いがあります、そして、2人の協同妨害工作はいつしか自らの気持ちを見つめ直す事になって行く展開がなかなか上手、

ラストは期待通りやってくれます、伏線となるワードがよく効いていました、バリ島の風景が美しすぎるし、ジュリアロバーツもジョージクルーニーも芸達者、気楽に鑑賞して爽快な気分になれる王道のラブコメディでステーション、

タイトルバックのNGシーン、アドリブ連発、撮影現場ってこんな感じなのか、楽しそう、



〇(スクリーンで鑑賞)「土を喰らう十二ヵ月」
(★★★★☆)(2022年日本)
肉も魚も出てこない料理映画、じっくり四季を映した良心的力作

11土を喰らう

信州の山里に独り暮らす作家のツトム、山の幸や畑の実りを食して日々を暮らしている、東京から原稿を取りにやってくる編集者の真知子はツトムの料理が大好き、無邪気に食らいつく料理の数々、季節が流れていく中で淡々と進む毎日、それでも人生には様々な物語がさざ波のように寄せて来る、、、



うん、良い映画でした、全篇ほぼこれ食!とにかく食べる、食べる、食べる、野菜が、御飯が、味噌汁が美味しそう!肉も魚も一度も出てこない、精進料理のみ、それでも滋味溢れる料理で心もお腹も一杯になります、

二十四節季に乗せて観せる隠遁生活、そこには心の穏やかさをかき乱すモノなど無いのではないかと思っていると、これがそうでもないのが人生、欲と向き合い死と向き合うのも人生、

「キネマの神様」が急遽の代役だった沢田研二、それに比べるとじっくり年月を掛けて撮った本作は好演、嵌っていました、

とにかく出てきた料理を思い出せるかぎり書いておきましょう、
干し柿、里芋焼き、山椒、筍、胡瓜と茄子糠漬け、雪の下の根菜、沢庵、おひたし、大根、味噌、なめこ、60年前の梅干し、紫蘇、胡麻豆腐、茄子の味噌炒め、瓜、素麺、栗、そして白飯、

白飯、味噌汁、大根の焚いたんに味噌、梅干しの膳、食べてみたい、



〇(スクリーンで鑑賞)「犯罪都市 THE ROUNDUP」
(★★★!☆)(2022年韓国)(原題:The Roundup)
マ・ドンソク演じる豪腕刑事が暴れまくる

11犯罪都市

ベトナムで自首してきた逃亡犯の身柄を引き取るためハノイへ向かったソクト刑事、現地で思わぬ誘拐事件に巻き込まれ部長が負傷、誘拐犯ヘサンは身代金強奪のため韓国へ舞い戻る、ヘサンを逮捕するためソクト刑事もソウルに戻り捜査に乗り出すが、一歩先にヘサンはまたも誘拐に成功する、、、



ハリウッドデビューを果たしたマ・ドンソクが暴れまくります、韓国では刑事もヤクザも拳銃を所持しないので、武器はナイフ・包丁・棍棒、そして鉄拳、なのでとりあえず殴り合いと接近戦の連続で少々食傷気味にもなりますが、終盤の身代金引き渡しのシークエンスはそれなりにサスペンスもあり楽しめました、



◆(自宅で鑑賞)「グッバイ レーニン」
(★★★!☆)(2003年ドイツ)(原題:Good Bye Lenin!)
東西ドイツ統合の間で暮らす東ドイツ庶民の悲喜交々の物語、シリアスかコメディか?

11グッバイレーニン

1989年10月、東西統一前の東ドイツ、反体制デモに参加している息子を目撃した社会主義信奉者の母親は心筋梗塞で倒れ8ヵ月間意識不明に、その間にベルリンの壁は崩壊、東ドイツ社会主義は風前の灯に、大きなショックを与えると再度の心臓発作による死の危険があると医師に言われた息子は母親にこの事実を隠して部屋の中だけで暮らすように仕向けるが、、、



コメディ?シリアス?親子の物語?社会主義体制への批判?自由主義体制への皮肉?

独特の語り口で物語は進行、母親に東ドイツ社会主義の終焉を悟らせないために、息子は涙ぐましい努力をします、東ドイツの食品をかき集め、ニセのニュース番組を作り、古い友を呼んで東ドイツの繁栄を祝う、、、それはいつしか息子本人の社会主義への憧憬へと変わっていったようにも観れます、

母親を捨てて西ドイツへ亡命した父親とのエピソードが良く出来ていて、後半の微妙な展開に観入ることになります、母親はどこまで真実を知っていたのか?あの微笑みと息子への優しい視線が気になります、



◆(自宅で鑑賞)「ブレイブ ワン」
(★★★☆☆)(2007年米国)(原題:The Brave One)
暴漢に襲われ夫を失った女性の苦悩と反撃

11ブレイブワン

ある夜、散歩をしていたエリカは暴漢に襲われ重症を負い夫は死亡、犯人の手がかりはなく恐怖のため外出も出来ないリリーは護身用の拳銃買い求めようとするが申請に時間が掛かる、結局売人から闇の拳銃を買ってしまうエリカ、ある日エリカは地下鉄車内でまたもや若者に襲われるが、これを拳銃で射殺、エリカの中でなにかが解き放たれる、、、



冒頭のエリカが襲われるシーンは相当怖い、でも警察がほとんど動かないのが不思議、何か裏でもあるのかと思いましたが単なる怠慢?どんどんエリカの心が復讐心に蝕まれていく様は悲しくもあります、冒頭の怠慢がラストで回収されますが、、、ちょっとどうなの?という結末、う~ん、これでは心は満たされません、

ジョディ・フォスター、この頃から強い女性を演じるようになったのかな?やはり魅力的な俳優です、









syougai1pon at 05:30│Comments(0)映画 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
先週は5本、低予算邦画が躍動「MONDAYS」「映像研には手を出すな!」、凄い撮影「ミアとホワイトライオン」快調「エノーラ・ホームズの事件簿2」など先週も5本、ミステリアスな「ザリガニの鳴くところ」、安定の「すずめの戸締まり」、これはどうだ?「ある男」、他に「オンリーザブレイブ」「シンウルトラマン」