2022年12月19日
やはり師走は忙しい、先週も4本、女性の映画「母性」「燃ゆる女の肖像」、薬物依存「ビューティフル ボーイ」コミック「ブラック アダム」
◆(自宅で鑑賞)「燃ゆる女の肖像」
(★★★★!)(2019年フランス)(原題:Portrait de la jeune fille en feu)
貴族の娘と、その娘の肖像画を描く画家の恋、完成度の高い秀作
18世紀のフランス、画家のマリアンヌはお見合い用の肖像画制作の依頼を受け孤島にある屋敷に向かう、その屋敷には母親と娘エロイーズ、そして家政婦のソフィしかいない、エロイースは母親が勧める縁談に乗り気では無く、お見合い相手に送る肖像画の制作にも協力しようとしない、散歩相手として来たと偽り、散歩をしながらエロイーズをさりげなく観察、密かに肖像画を描くマリアンヌ、ついに肖像画は完成するがエロイーズは頑としてその画を認めない・・・
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冒頭からエンディングまで独特の淡々とした語り口、無駄な台詞がそぎ落とされたエッジの効いたカメラはジッと見つめるように4人の女性を映し続けます、意味のある男の台詞は皆無、女性目線の女性のための女性の恋と苦悩の物語、
冒頭からエンディングまで独特の淡々とした語り口、無駄な台詞がそぎ落とされたエッジの効いたカメラはジッと見つめるように4人の女性を映し続けます、意味のある男の台詞は皆無、女性目線の女性のための女性の恋と苦悩の物語、
18世紀、まだ写真がなかった時代、見合い相手には肖像画を送ったようですね、エロイーズは修道院で暮らし、母親の決めたミラノの男の元へ嫁ぐ、海に入ったこともなく、恋をしたこともない不機嫌なエロイーズと、画家の家系に産まれたエリートのマリアンヌ、家政婦ソフィは地元の村の娘、3人は期待通りに自己主張しながら、男社会への反骨と女性の幸せについて語ってくれます、邦題は上手、
必見!
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〇(スクリーンで鑑賞)「母性」
〇(スクリーンで鑑賞)「母性」
(★★★?☆)(2022年日本)
こちらも母と娘のとって怖い愛憎物語、湊かなえ原作
ルミ子と娘の清佳、ルミ子は母親に気に入られる事を最優先に生きてきた、清佳にもそういう躾をしている、しかし事故でルミ子は母親を眼前で失い、夫の実家に同居する事になる、姑の執拗なイジメに耐えるルミ子を見かねた清佳は反発するが、逆にルミ子にたしなめられる、そんなある日、清佳は父の秘密を知ってしまう、、、
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こちらも女性目線の物語、物語の中ではオトコはまったく機能していません、意味あるオトコの存在はごく僅か、母親こそが物語を動かします、3人の母親が異なる母性で子どもたちにあたっていく物語、愛しているには違いないのに、愛を分かち合えない悲劇、とっても湊かなえ的ワールドなのですが、、、
こちらも女性目線の物語、物語の中ではオトコはまったく機能していません、意味あるオトコの存在はごく僅か、母親こそが物語を動かします、3人の母親が異なる母性で子どもたちにあたっていく物語、愛しているには違いないのに、愛を分かち合えない悲劇、とっても湊かなえ的ワールドなのですが、、、
どうも、没入できない映画でした、筋立てもレトリックも巧みなのに、、、物語がささくれ過ぎているからなのか?それともワタシが機能しないオトコだからか、、、
高畑淳子がとんでもない存在感を示しています、流石、
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◆(自宅で鑑賞)「ビューティフル ボーイ」
◆(自宅で鑑賞)「ビューティフル ボーイ」
(★★★★☆)(2018年米国)(原題:Beautiful Boy)
薬物依存から抜け出せない息子と父親の愛情物語
学業優秀で文学的才能もあるニック、ちょっとした冒険心からドラッグに手を出し泥沼に嵌ってしまう、その異変に気付いた父デイビッドは時に厳しく時に大きな心でニックを窮地から救い出す、がニックは何度もドラッグの泥沼へ堕ちていく、、、
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こちらは父親と息子の物語、オトコの物語は情けないほどシンプルで分りやすい、何度も更生の機会を与えられながらドラッグから抜け出せないニックは薬物依存の典型、立ち直って堕ちて、立ち直って堕ちて、と執拗に悲しい場面を観せられますが、、、
こちらは父親と息子の物語、オトコの物語は情けないほどシンプルで分りやすい、何度も更生の機会を与えられながらドラッグから抜け出せないニックは薬物依存の典型、立ち直って堕ちて、立ち直って堕ちて、と執拗に悲しい場面を観せられますが、、、
これは実話に基づく物語だそうです、父親と息子がそれぞれの体験を書き綴った2冊の本が原作というから驚き、現実はやはり映画のようには完結しない、どれだけ愛情を注いでも実らないこともある、
何度も堕ちるし、何度も時系列が行き来するので集中力が必要、BGMも挿入歌も独特の感性、綺麗な映像もある、それでも薬物依存の怖さは消えません、
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〇(スクリーンで鑑賞)「ブラックアダム」
〇(スクリーンで鑑賞)「ブラックアダム」
(★★★?☆)(2022年米国)(原題:)
DCコミックス映画、先週は他作品が重いのでお気楽鑑賞に
5000年の眠りから覚めた破壊神ブラックアダムを成敗するためにJSA(ジャスティスソサエティ オブ アメリカ)のヒーロー達が結集、ブラックアダムに挑むが、、、真の敵は、、、
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「バットマン」もスクリーンでは観ない、DCコミックスはほとんど観てない、でも、ついうっかり観ちゃいました、
コミックの世界ですから、まあ、難しいことは考えずに楽しみましょう、主人公にドゥエイン ジョンソンが起用されたことで分りやすくなりました、JSAのヒーロー達とはひと味違うダークヒーローはとってもチャーミング、2時間しっかり楽しめます、
「バットマン」もスクリーンでは観ない、DCコミックスはほとんど観てない、でも、ついうっかり観ちゃいました、
コミックの世界ですから、まあ、難しいことは考えずに楽しみましょう、主人公にドゥエイン ジョンソンが起用されたことで分りやすくなりました、JSAのヒーロー達とはひと味違うダークヒーローはとってもチャーミング、2時間しっかり楽しめます、
タイトルバック後に次の対戦相手が登場、あのヒーローです、
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syougai1pon at 05:30│Comments(0)│映画