2015年08月22日
映画、『日本のいちばん長い日』を観てきました、非常に感銘を受けました、“観るべき映画”です。
映画、『日本のいちばん長い日』を観てきました、非常に感銘を受けました、
映画としての出来云々というより、これはある程度のドキュメンタリーという認識で、終戦の1945年8月15日に至るまでの数か月に何が起こったのか?を知るためにぜひ観ておくべき映画ですね、
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偶然、この春に原作『決定版 日本のいちばん長い日』(半藤一利著文春文庫)を読み、映画を楽しみにしていました、
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先週には前作『日本のいちばん長い日』(1967年:東宝)もDVDでチェック、
微かな記憶とはずいぶん違いました、
加山雄三はNHK職員でしたが「玉音録音盤を持って逃げる」シーンがあったように記憶していましたが、アナウンサー役でそのようなシーンはありませんでした、
でも、登場人物と大まかな流れを事前確認するのは大変有効でしたね、
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で、48年振りのリメイク、本作『日本のいちばん長い日』(2015年:松竹)、
【解説】
昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」を、「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」の原田眞人監督が映画化。
1945年8月15日に玉音放送で戦争降伏が国民に知らされるまでに何があったのか、歴史の舞台裏を描く。
太平洋戦争末期の45年7月、連合国軍にポツダム宣言受諾を要求された日本は降伏か本土決戦かに揺れ、連日連夜の閣議で議論は紛糾。
結論の出ないまま広島、長崎に相次いで原子爆弾が投下される。
一億玉砕論も渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣や鈴木貫太郎首相、そして昭和天皇は決断に苦悩する。
出演は阿南惟幾役の役所広司、昭和天皇役の本木雅弘をはじめ、松坂桃李、堤真一、山崎努ら。
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前作とのいちばんの違いは、、、なんといっても本木雅弘さん演じる昭和天皇の描き方でしょう、
前作でももちろん昭和天皇は登場しますが、さすがに時代背景が違う(当時は昭和天皇は存命、今生天皇だった)ので、生身の人間としての描写が少なく、セリフを話すシーンなども背中からのショットなどがほとんど、表情も映りません(役者は松本幸四郎)、
今回の本木昭和天皇は“平和を願う”その思いをスクリーンいっぱいに語りかけてきます、日本国民を思うその迫真の演技に本当に心を打たれました、
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「昭和天皇を描く」ということが出来るようになり映画の重心はそちらに移ったようで、
陸軍将校による反乱への急傾斜、緊迫の玉音放送録音、偽命令に決起した近衛師団による宮内庁での玉音放送録音原盤捜索のサスペンス、などは前作のほうが“いちばん長い日”らしく描かれています、
今作はその辺りは案外淡泊でした、
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前作にはないエピソードも非常に多く挿入されており、それはそれで目新しさを十分感じられますが、その分展開スピードは非常に早い(上映時間は前作よりやや短い)ので、やはり原作や前作他での予習をした方が安心して観れると思います、
今作では場所明示のスーパーのみ出ますが、登場人物名や役職、軍の職位階級などは表示されませんので、まったくの初見ではたしかにちょっと辛いかもしれませんね、
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本木雅弘さんの演技がイイですね、キムラ緑子さんも(意外にも)関西弁でエエ味出したはりました、
おすすめの一作です、
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これで今年観た映画はこんな感じ、、、映画の出来云々ではなく“観るべき映画”ということでトップに書かせていただきます、
・『日本のいちばん長い日』
・『味園ユニバース』
・『駆け込み女と駆け出し男』
・『バケモノの子』
・『あん』
・『アメリカンスナイパー』
・『中島みゆき「縁会2012~3 劇場版」』
・『深夜食堂』
・『天才ヴァカボン』
・『龍三と七人の子分たち』
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この記事へのコメント
恐竜ハイブリット種のや年老いたシュワちゃんのやスタント無しを自慢してたトムクルーズのも それはそれで 面白そうやけど、、年なのか 日本映画がいいわ~~
あっ 遅ればせながら 残暑お見舞い申し上げます!
見過ごしてた!スンまへん、