2018年11月09日
先週観た映画~「ビブリア古書堂の事件手帖」(★★★☆☆)
先週観た映画、
「ビブリア古書堂の事件手帖」(★★★☆☆)
、
2011年から始まった小説「ビブリア古書堂の事件手帖」の初映画化、
原作を読んでいるので観ました、
五浦大輔は昔、祖母の本を盗み読んだために祖母からひどく怒られた記憶がある、その祖母が亡くなり残された「夏目漱石全集」から“夏目漱石”直筆と思われる署名が入った「それから」を見つける、
興味を持った大輔は北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」にその本を持ち込み鑑定を依頼、若き女性店主・篠川栞子は大輔が持ち込んだ本を手に取って見ただけで、見事な推理で大輔の祖母の秘密を解き明かす、そして、これをきっかけに古書に纏わる事件へと発展していく、、、
、
原作は1作~3作まで読んで、そこで止まってしまっていますが、現在第7作目まで出版されているようです、
映画では1作目のエピソード(原作は1作にいくつかの古書に纏わるエピソードを収録)、実在の本「夏目漱石全集・新書版」、太宰治の「晩年」初版本、そして原作にはない漫画「人造人間」?という本が登場、(この本は実在しないのではないかな?原作には足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦」が2作目に収録されています)
一冊の古書から、様々な人の運命的な過去が浮かび上がってくるという、原作の痛快さを割としっかり表現しています、
、
主人公の古書堂店主の篠川栞子は、文庫本の表紙イラストの影響もあり、かなりイメージが固定化していると思われますが、黒木華は現状最高の配役だと思います、同原作のTVドラマ版では剛力彩芽が演じましたが、残念ながらショートヘアのままでの出演、今回の黒髪のロングヘアがやはり栞子さんのイメージ、
、
原作は古書一冊に纏わる一つのエピソードという形式、映画ではなにか趣向が欲しくなるのは分かるのですが、、、映画では3つのエピソードが最終的に一つに繋がっていて驚きの結末、という欲張った展開に、が、少々欲張り過ぎたようで結末に説得力がないです、映画的なラストの展開も唐突で効果なし、
もっと落ち着いて人の感情にフォーカスした脚本の方が原作の良さを引き出せたかも、黒木華が好演だっただけにもったいなかったかな、
、
あと、北鎌倉という舞台設定が魅力的なのでオールロケで作ってほしかった、せめて古書堂外観は、、、
、
あ~もったいない!★は3つで、、、
(ざっくり★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★ =観て損はなし
★★★ =時間があれば観てみよう
★★ =観なくても良いです
★ =観たらがっかりするかも
、
、