コロナウイルス

2020年03月26日

先週観た映画20-028~「Fukushima50」(★★★★☆)(2020年・日本・122分)

先週観た映画20-028、

「Fukushima50」(★★★★☆) (2020年・日本・122分)



もう一度、しっかり原発の事を考えるきっかけに!

2011年3月11日、大津波に襲われた福島第一原発事故、
世界最悪の原発事故に決死の覚悟で立ち向かう東電職員の奮闘を描く、



2011年3月11日、M9.0の大地震による大津波が福島第一原発を襲う、敷地内が浸水、非常用電源他全電源を失い冷却できなくなった原子炉は暴走、炉心溶融を起こすのは時間の問題になる、世界最悪の原発事故を目前にしながら、1号機中央制御室に勤務中だった伊崎、所長の吉田らは現場に踏みとどまりながら原子炉のコントロールを試みるが、、、

202003Fukushina50

現場で事故対応に奮闘した人々の群像劇、そして東電本社(映画では東都電力とかになっている)の無能ぶり、当時の首相(菅直人氏だがこれもたしか名前は出ない)の対応など、事実に基づいた物語となっています、命を懸けてなんとか炉心溶融(メルト ダウン)を未然に防ごうと最後まで業務を遂行した最前線の職員の方々には敬意を表して然るべき、と素直に感じました、



日本映画としては比較的リアリティを担保しており健闘しています、それなりのサスペンスもある、が、やはり説明的台詞や情緒的シーンが過多、たしかに様々な感情が入り乱れた現場だっただろうが、もっとクールに事故の状況を描いて欲しかった、メインの2人にフォーカスが当たりすぎた感があり、その割に登場人物が多く各々のキャラクターまでは描ききれなかった、

感動的な現場職員の奮闘と対照的に機能不全な東電本社と政府官僚、最近の関西電力を見ても電力会社の機能不全(ガバナンス・コンプライアンスの崩壊)はもう当たり前なので驚きはないし、菅首相の描き方が妥当なのかどうか?分からないがまあこんな感じだったのかな?という感じ、



映画を観て一番感じたのは『やはり原発は人間にはコントロールできないな』という根源的な問題、撮影セットとはいえ劇中で原子炉建屋内の様子、中央制御室の様子を観ることが出来たのが収穫、

原発はとても複雑で繊細な怪物であることを実感、あの建屋内の広大巨大なコンビナート的配管施設を見ると、とても“原発は完全にアンダーコントロール”などと自信を持って云える人はいないだろう、もし放射能が漏れたら(実際に漏れたのだが)修理やメンテはほぼ不可能、造れるけどコントロールできない、あんなものはやはりもう作ってはいけない事を再確認、

中央制御室の設備も、え!?なイメージ(技術的なことは分かりませんが)、原子炉内の圧力や温度を計測するゲージなどがあんな簡便なものしかないのに驚きました、バックアップとか、自立電力の監視装置とかありますよね、きっと、それでも通常時は良いとして、災害時にはあっという間に無力化するのも無理はない(再稼働審査レベルではもっと強化・進化しているのでしょうか?)、



予告編で強調していた“初の米軍全面協力”はこけおどし、「トモダチ作戦」には感謝していますが、劇中のシーンはテーマとは直接関係ないし貧弱、



そして、ラストがいけない、イケてない、ネタバレはあまり書きたくないのですが、まるで原発問題はすでに終息、福島は復興オリンピックで湧いている(これも延期になりましたが)、というような心象を残すエンディング、これは違うなあ~とガッカリしました、

もし、この映画が発するメッセージがあるとすれば、、、
『福島の原発事故はまだ終わっていない』 
『廃炉は今後40年、いや100年掛かるかもしれない』、
『この事故の教訓を日本の未来に活かさなければならない』というところではないかと思います、
もっと踏み込むなら、『日本政府は原発路線を変えず、再稼働を推進している』ということか、

こういうエンターテーメントで原発問題に関する関心を高める、啓発するのが映画人の務めだと思います、



最後まで命を懸けて闘ったFukushima50の方々の無私の奮闘に無条件に感動します、
彼らに敬意を表して星は★4つにします、

そして、この映画が原発問題啓発の一端になることを祈ります、

(私的ざっくり鑑賞おススメ度★)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★ =観て損はなし
★★★  =時間があれば観てみよう
★★   =観なくても良いです
★    =観たらがっかりするかも




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)

2020年03月25日

コロナウイルス感染拡大で映画の公開延期も相次いでいます、“No Time to Die from coronavirus”。

コロナウイルスのために映画の公開延期も相次いでいます



本来なら春休みの子どもターゲットの映画が一気に封切られる時期ですが軒並み公開延期に、

そりゃそうだ、公開して親子連れにどっと押し寄せられては、感染拡大のリスクが高まる、それでは「ドラえもん」の主旨に合わないものね、



かたや、この時期に公開しても興行収入が見込めない、という製作サイドの判断もあるでしょうね、巨額の制作費を投入している大作では資金の回収を最優先にするのも当然、仕方ない、

「007」や「ワイルド スピード」なんかはそんな感じでしょうね、



楽しみにしていた『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

202003007

今作のワールドプレミアム(世界初の上映会)、なんと中国北京で予定されていたらしいです、

やはり中国資本と観客は世界的にみてもっとも大きな市場なんだろうなあ~、もう日本は目じゃないんでしょうね



でも、コロナ騒ぎで早々に中国でのワールドプレミアムは中止、3月31日にロンドンで開催されることになっていたそうですが、映画公開が11月に延期されたので当然ワールドプレミアムも延期なんでしょう、

女王陛下も楽しみにされていたに違いない、残念~



で、タイトルの『ノー・タイム・トゥ・ダイ』ですが、、、

英文では「No Time to Die」、、、これは
どんな感じのニュアンスなんでしょうね、

直訳すると“死ぬのに時間がない”??

“オマエ!死んでる場合やないで”的なニュアンスでしょうか?

なにやら皮肉なタイトルのような感じもします、、、



“No Time to Die from coronavirus”、、、

『コロナウイルスに負けへんで!!』、そんな意味にはならないかな?、、、

英語力弱し!!



【TOHOシネマのHPから抜粋】

公開が延期された映画(2020年3月16日現在)

『映画しまじろう「しまじろうと そらとぶふね」』
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』
『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』
『映画プリキュアミラクルリープみんなとの不思議な1日』
『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』

『2分の1の魔法』
『ドクター・ドリトル』
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
『ソニック・ザ・ムービー』
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
『ムーラン』
『クワイエット・プレイス PARTⅡ』
『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』

(抜粋ここまで)





syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)