映画

2019年07月24日

先週観た映画~「ザ・ファブル」(★★★★☆) (2019年日本)

先週観た映画、


「ザ・ファブル」(★★★★☆) (2019年日本)




人気コミックの原作を岡田准一主演で映画化、
ほとんど吹き替え無し、ノースタントの岡田アクションは素直に観応えあり、


201907ファブル

伝説の殺し屋“ファブル”、派手な仕事の後にボスから1年間の休業を命じられる、相棒のヨウコと共に大阪へ移り住み、一般人として“普通の生活”をすることになる、1年間は殺人を固く禁じられて、、、ファブルは偶然知り合ったミサキにアルバイトを紹介してもらい普通の生活を始めるが、ミサキにヤクザ社会の手が伸び誘拐されてしまう、ファブルを付け狙う若手殺し屋も東京から参戦してきて事態は最悪に、誰一人殺さずにミサキを救出することが出来るのか、、、




コミック原作の雰囲気が映画でも滲み出ています、物語はシンプルで突飛おしもなく分かりやすい、そんな映画にしっかり肉付けしたのが岡田准一のアクション、ほとんど吹き替えなしで挑むアクションシーンは素直に見応えがありました、アジトに乗り込むシーンで壁をひょいひょい登っていく岡田准一、ちょっと憧れます、


アクションシーンのカメラも日本映画では最高レベルの撮影を実現したのではないかな、さらにフランス人アクション監督のアラン・フィグラルズ、日本の殺陣スタッフから富田稔が参加して今までにない和製接近戦格闘シーンが出来上がりました、20分くらいの逃亡格闘シーンがお値打ち、




ファブルは普通の生活をしたことがない設定、ここらでヒロインとの日常生活でコミック的ギャグがいくつか挿入されます、これもそんなに嫌味ではなくまずまず笑えます、個人的にはここをもっと深めに、殺し屋とヒロインの交流を暖かく撮り込めたらもっと面白かったかなと思います、




事件をややこしくするヤクザ役の柳楽優弥が好演、スクリーンに緊張感を与えています、相棒のヨウコもお約束の騎兵隊の役回りで回収していただきました、


大阪に来た設定なので大阪ロケがあるのかな?と期待していましたが、通天閣が映るだけで街中でのロケシーンは無し?だっけ?、、、ま、どこの下町でも撮れる映画ですね、たしかに、




鑑賞おすすめ度は、、、岡田准一の体当たりアクションに敬意を表してに★4つでお願いします、




(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも






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2019年07月21日

先週観た映画~「アマンダと僕」(★★★☆☆) (2018年フランス)

先週観た映画、

「アマンダと僕」(★★★☆☆) (2018年フランス)


一人暮らしの青年と母親を亡くした姪っ子、二人の絆を描いたヒューマンストーリー、
2018年東京国際映画祭でグランプリと最優秀脚本賞のダブル受賞作品、


201907アマンダと僕

7歳のアマンダは母サンドリーヌとの2人暮らし、サンドリーヌの弟ダビッドは24歳、小植栽の枝打ちとアパート管理のアルバイトをして暮らしている、ダビッドには恋人が出来そうな予感もあり、それなりに幸せな暮らしを送る3人に突然の悲劇が襲う、母親のサンドリーズがテロに巻き込まれ突然他界してしまったのだ、7歳で独りぼっちになってしまったアマンダ、祖母と叔母、そしてダビッドの3人が後見人の候補だがダビッドは7歳の姪っ子と一緒に暮らす自信がない、、、




全編に漂う優しい風、とても上質なフューマンドラマに仕上がっています、24歳の青年が7歳の姪っ子を引き取ることに躊躇する様子がリアルに描かれていきます、周りの人達の視線も優しいく二人のことを見守っていきます、でも、最後に決めなければならないのは当人たち、紆余曲折ありながらも徐々に距離を縮めていく二人におおいに好感を持ちました、


ただ、物語が少々単調なように感じました、ワタシの観方が悪いのか?テロの件では友人や恋人がテロに巻き込まれた様子なのですが、そこらもよく分かりませんでした、もう少し説明があっても良かったかもしれません(普段は説明っぽい台詞やシーンは嫌いなのですが)、

カメラは奇をてらったところがなく、淡々としっかりと物語を語り進めていきます、俳優さんはみなさん素敵です、母親も恋人もとても魅力的、ダビッドも好青年、役柄でもほとんど嫌な人が出てこないという意味で稀有な映画になっています、それだけにダビッドの恋が実りそうにないと分かった時は悲しかった、



布石として映画冒頭で“Elvis has left the building”というセンテンスが出てきます、直訳すると“エルビスは建物を出た”、アメリカでは有名な慣用句らしいです、調べてみると他の映画のセリフとしても何度も出て来ているようですし、似た言い回しの洒落た台詞もあるみたいです、意味は、、、まあ、映画の中でも説明されているので観ていただければ良いと思いますが、この“Elvis has left the building”、当然映画の最後に回収される訳ですが、その舞台設定が割りとベタな感じで、あらら、という感じでした、もっとさりげない生活の中にこの台詞が出て来た方が良いと思いました、

窓越しにペンを投げるシーンは素敵でした、




とても上質な出来栄えだし、物語も俳優も素敵です、観てて退屈もしなかったし観後感も良い、、、けど、起伏に掛けた展開とベタなラストというところで迷いました、

おすすめ度は、、、★4つにするべきか迷いましたが、★3つでお願いします、
あ、観ても損はないと思います、



(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも






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2019年07月18日

先週観た映画~「ゴールデン・リバー」(★★★★★) (2018年アメリカ・フランス・ルーマニア・スペイン合作)

先週観た映画、


「ゴールデン・リバー」(★★★★★) (2018年アメリカ・フランス・ルーマニア・スペイン合作)




久しぶりの本格西部劇、堪能できました、
2018年・第75回ベネチア国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞、


201907ゴールデンリバー

1851年、ゴールドラッシュに沸くアメリカ、“提督”に雇われている殺し屋イーライとチャーリーの“シスターズ兄弟”はある山師を殺すために西へ向かう、先行する連絡係のジェイクは首尾良くターゲットの山師リズと接触、旅を共にしながらシスターズ兄弟が追い付くのを待っていたが、リズと親しくなるにつれ、彼を殺すことに疑問を持ち始める、そしてすべてはリズが考え出した画期的な金採取方法を巡る争いであることが明るみになり、4人の運命の歯車が狂い始める、、、




2017年の「マグニフィセント・セブン」以来の本格西部劇、原作物ですが原作は読んでいません、毎度の如く細かいストリーの情報も摂取せず鑑賞、過剰な表現(撃ちまくり殺しまくる)も多いのですが(この時代の銃の発砲音はホントに怖い)、映画らしい映画でした、前半がやや単調という嫌いもありますが、シスターズ兄弟の狂気が常時スクリーンに緊張感を漂わせています、


後半はちょっと突飛な方法で金採取が行われます、ここだけがちょっとリアリティが無くなり、弟チャーリーのヘマで残念なことになりますが、ま、映画的にはなんとか乗り切ります、




原題(小説名も)は『The Sisters Brothers』、観ればこの映画がシスターズ兄弟の人間性と命運を描いていることは明らかで、邦題の「ゴールデン・リバー」から連想されるような”金に目が眩んで殺し合う”映画ではありません、この邦題については不満プンプンの感想が多いですね、その気持ちとてもよく分かりますが、事前情報なしで観たのでワタシはあまり気になりませんでした、


それよりも、金を巡る仲間割れかなんかでグチャグチャになるのかと思いきや、ジェイクとリズには思わぬ運命が待っており、シスターズ兄弟の最後の闘いも思わぬ幕切れ、そしてラストシークエンスは意外にも、、、シスターズ兄弟の人間性が細かく描かれていたことがしっかり活きるラストは好きです、




アメリカのゴールドラッシュが始まったのは1848年、”サンフランシスコ49’s”ですからね、日本で云うと江戸時代末期、この頃の西部への旅は過酷ですね、電気は無い、水道は無い(当たり前)、馬に乗って山で寝て、熊が出て、搾取者がいて無法者がいて、なんといっても命が軽い、それでも日々開拓されていく西部、先週無かった町が今週は出来ている、そんなエネルギッシュな西部開拓の雰囲気も細かく描かれています、


兄イーライは優しく新しいもの好き、当時珍しかった歯ブラシを買い求め、立派なホテルに水洗トイレがあるのに驚き、恋人からもらったショールの香りを嗅ぐ、そして容赦なく人を殺す、これが西部開拓、アメリカの原点かな、




好きなタイプのしっかり作られた映画でした、時間を忘れて観れました、

おすすめ度は、、、おおいにオマケして★5つとします、ぜひご覧ください、




(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも






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2019年07月16日

先週観た映画~「COLD WAR あの歌、2つの心」(★★★☆☆) (2018年 ポーランド・イギリス・フランス合作)

先週観た映画、

「COLD WAR  あの歌、2つの心」(★★★☆☆) (2018年 ポーランド・イギリス・フランス合作)




冷戦下のポーランドで始まり、冷戦に翻弄される音楽家とシンガーの恋の物語、
全編モノクロ・スタンダードサイズの世界、とても上質な映画です、


201907coldwar

東西冷戦(COLD WAR)下の1949年のポーランド、音楽舞踏学校のテストに合格したズーラはピアニストのヴィクトルと恋に落ちる、当時ポーランドはソビエトの支配下にあり、舞台でもソビエト賞賛の強要があるなど重苦しい冷戦時代、ヴィクトルは東ベルリンの公演時に自由を求めてフランスに亡命するが、ズーラは待ち合わせ場所に現れなかった、そこから東西に分かれた二人の運命の糸が時に共鳴し、時に離れていく、、、




友人の推薦で鑑賞、事前知識ゼロで観ました、ので、まずはモノクロ・スタンダードサイズのスクリーンにビックリ、


タイトルの“COLD WAR”はそのまま冷戦という意味、「僕たちは希望という名の列車に乗った」同様、重苦しい冷戦時代の物語、そんな時代でも音楽はイキイキと歌い継がれていく、サブタイトルになっている“2人の心”というポーランドの伝統的な歌(たぶん)、劇中で何度もいろんなアレンジで唄われます、少しづつ形を変えて時に陰鬱に、時に未来を見つめて、他にも西側のパリのクラブで演奏されるジャズやロックンロールが楽しい、音楽のパワーを感じさせてくれます、


もう一つ目を引くのが舞台での民族衣装、ポーランドの民族衣装がとても素敵です、まったく知識がないので“ブルガリアのような綺麗な民族衣装”という愚直な感想(ブルガリア・ヨーグルトのイメージだけ)、


歌にしても衣装にしても、ポーランドのアイデンティティが映画の軸になっているのは、周りの強国に翻弄され支配され、一時は国さえなくなったポーランドの苦闘の歴史が国を愛する心を強くしているから、この映画の真のテーマであると云っても良いと思います、




物語は数年ごとに場所や2人の関係性を変えながらラストを迎えます、波乱万丈と云うか行き違いや感情に流され別れを繰り返す2人、後半は展開(時の流れも環境の変化も)が早いので2人の心の動きにちょっとついて行けませんでした、


あ、そうそう、監督の好みでしょうか?鏡に映った構図を多用されていました、効果的なカットもあったし、そうでないのも、、、好みなんでしょうね、




とても上質な映画(アカデミー賞監督、撮影、外国映画賞にノミネート)だし、観後感も良いのですが、、、

おすすめ度となると★3つでお願いします、



(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも






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2019年07月13日

先週観た映画~「新聞記者」(★★★★☆) (2019年 日本)

先週観た映画、


「新聞記者」(★★★★☆) (2019年 日本)




現在の日本政治に纏わる問題をテーマにした硬派エンターテーメント、
原案は東京新聞記者・望月衣塑子さんの同名ノンフィクション、


201907新聞記者

東都新聞の記者吉岡のもとに、経済特区を活用した内閣府主導の医療系大学新設計画の情報が匿名で送られてくる、事実を確認するため調査に乗り出す吉岡、一方外務省から内閣調査室に出向中の杉原はSNSによる世論操作に従事しており、その仕事内容には少なからず疑問を持っている、そんな折に杉原が尊敬する外務省の上司神崎が謎の自殺を遂げ、その背後には新設大学に絡んだ政権の暗部が見え隠れする、記者と内閣調査室職員、2人の想いがぶつかり融合する先には、、、




まず、劇中で扱われている政権の不正が、この数年日本で現実に表面化した加計学園他の問題を下敷きにしていることは明らかで、そういう意味ではこんな取り上げ方をした映画は本邦初、よくぞここまで出来ました!というところの評価が有ってしかるべきです、


過去の社会悪、企業悪や個人悪を追求する映画はたくさんありますが、現代の日本の政治悪をテーマにするのはそれなりに大変なことがいろいろとあると思います、ある意味それを成し遂げた感はあります、


ただ、現実の政治の問題にも決着がついていない以上、映画的にも最終的な結論を明確に突きつけられないというジレンマもあります、劇中の陰謀があまりにも突飛押しもなく、話題になっているラストシーンもあのような落としどころしかなかったのかもしれません、、、あと何年かしたら「記者たち」のようなもっと現実味のある明快な答えが出せるかもしれませんが、




主演の韓国の女優シム・ウンギョ、日本語の台詞をなんとかこなしています、日本の父、韓国人の母を持つ帰国子女という設定ですが、それでもやはりたどたどしい日本語は気になります、そのせいか台詞も極力シンプルになっており彼女の心情が画面に溢れ出ることがなかったのが残念、日本人女優が演じればまた別の映画になったかもしれません、


内閣調査室の画はいつもブルーのハーフトーン、如何にも冷徹な感じの室長とその仕事の内容を揶揄しているのでしょう、悪くはないと思いました、それよりも新聞社内の画がずっとブレ画面、これもまた何かの比喩かと思いますが、、、ブレ過ぎで観にくい、ちょっと過多な技巧でした、




話題のラストは、、、ワタシも分からず、これはまあ仕方ないとして、その前の長すぎるハイスピードのシーンは不要でした、ラストシーンを際立たるなら、もっとクールな演出が他にあったと思います、


一か所、非常に映画的なレトリックでサスペンス溢れるシーンがあります、ここはヨカッタ、映画ってやはりこういうレトリックの積み重ねなんだなあと実感、




ということで、こういう映画を作ったことを意気に感じて★は4つでお願いします、

しかし、この映画、シネ・リーブル梅田(122席)で観たのですが立観まで出てました、大きなシネコンがこの映画を上映しないのは?なにか政府からの圧力でもあるのかしら?とか、勘ぐってしまいました^^)、、、案外ホンマかも・・・




(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも






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2019年07月12日

先週観た映画~「嵐電」(★☆☆☆☆) (2019年日本)

先週観た映画、


「嵐電」(★☆☆☆☆) (2019年日本)




京都市内を走る路面電車“嵐電”をテーマにした映画、
馴染みのある電車なので楽しみに観に行きましたが、、、


201907嵐電

鎌倉から来た男はなにやら物語を書くつもりらしく“嵐電”に纏わる不思議な話を取材発掘している、8ミリで“嵐電”を撮り続ける高校生に一目惚れした修学旅行生、街角の弁当屋の女店員と俳優の恋みたいなことがスクリーンに映っていました、、、それ以上は分かりませんでした、




以下は読まなくても良いです、とくに得るところはありません、建設的なことを書けませんでした、★は1つです、




“嵐電”という素敵なモチーフを全く活かせなかった映画でした、は~、なんと書いたらよいのか、、、今年初の★1つです、始まってすぐの女店員と俳優さんが撮影所で再会してひと言交わすシーンで“こりゃダメだ”と直感的に分かりました、で、それは結局最後まで変わりませんでした、ワタシの好みと真逆の映画、2つほど原因があります、


一つ目、途中からやたら出てくる心象風景シーンというか抽象表現の数々、狐と狸の夫婦が運行する嵐電、物語をこういう他人にはわからないイメージの世界へ引きづり込むのは商業映画では禁じ手です、脚本と監督の無能ぶりを証明するだけのこと、この映画が実験映画なら興業上映はしない方が良いと思います、本編中で狸と狐の夫婦漫才シーンの完成度だけが高いのが皮肉、


二つ目、基本的な映画制作の作法がちゃんとできていないように思います、録音ダメ=聞き取れない台詞多数、カメラダメ=まるで魅力のないカメラアングルの連続、編集ダメ=ダラダラした長いだけの1カット、脚本ダメ=何をメッセージしたいのか?書いた方も分かっていないのでは?、監督ダメ=まるで舞台演技のような俳優さんたちがなんか可哀想でした、監督がスクリーンでの演技を理解していないと思う、




この映画には京都市が後援しています、気持ちは分かりますが、残念ながら無駄遣いでしたね、


某芸術大学も制作に参加、監督は准教授だとか、あらま、大学で映画を教えるならまずは基本動作をしっかり教えてあげてください、脚本、監督の役割、演技指導の要点、撮影、照明、録音、編集、まずは各々の基本動作の意味と大切さを教えてあげてください、独り善がりな抽象表現手法とか小手先の映画的レトリックなどは反面教師としてあきらめますので、




劇中に“嵐電”が何回登場しただろう、この車両映像だけを繋いでも本作よりは良いドキュメントが出来上ったと思います、「帷子ノ辻」駅の地下コンコースがエエ感じに映っています、ここは知らなかったなあ、一度行ってみたいと思いました、


ということで、厳しいようですが★は1つでお願いします、
製作、脚本、監督は猛省を、




(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも





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2019年07月09日

先週観た映画~「ガラスの城の約束」(★★★★☆) (2017年アメリカ)

先週観た映画、


「ガラスの城の約束」(★★★★☆) (2017年アメリカ)




「凪待ち」に続いて、ある意味“性格破綻者”の映画、
でも、この性格破綻者は常に前向きだわ、イラつきながら観て、観後感は爽やかな映画、


201907ガラスの城

NYでコラムニストとして成功しているジャネット、婚約も決まり仕事・私生活共に充実している、が、ある日ホームレス生活をしている両親を見かけて声もかけられない、実は彼女の生い立ちは壮絶、夢を追い続ける両親と姉弟妹たちと全米各地を転々としながら学校へも行かずあるがままに育てられた、そんな生活に耐えきれず家を飛び出し独学の末に掴んだ成功、彼女は両親と絶縁することを決意するが、、、




アメリカ人の生き方は多様だ、こんな生活の家族もいるのだろうな、と思わせる放浪の生活、日本なら絶対に破綻しそうな生活もギリギリのところで成立します、が、夢を追い続ける父親はやはり性格破綻者と云うべき人物、元空軍パイロット、真面目で厳格ではあるがアルコール依存症でもある、その横暴な振る舞いは観ている者をイラつかせるのに充分、


脚本が上手で現在のジャネットと彼女の生い立ち、過去の生活ぶりを交互に見せながら徐々に彼女と家族のあり方を提示、理解させてくれる、この映画の成功はこの辺りにあったと思います、


この前に観た「凪待ち」の性格破綻者(ギャンブル依存症)が最後までネガティブだったのと対照的に、ジャネットの家族は貧しいながらも常にポジティブに生きていく、国民性の違いか?映画作り視点の違いか?観後感も真逆、この映画から受け取るメッセージはとても明快、気持ち良い、




母親役のナオミ・ワッツが素敵、画家であり夢追い人の良き理解者、洋画では珍しく大口でバクバク食事をするシーンさえ愛おしい、ホームレスの設定なので、やはり西洋では口いっぱいにほうばって食べるのはそういう意味性を持つんだなと理解、劇中の上流階級の人間はチマチマ食べるだけでしたわ^^)


ということで、星は★は4つでお願いします、
良い映画でした、




(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも






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2019年07月05日

先週観た映画~「凪待ち」(★★★☆☆) (2019年日本)

先週観た映画、

「凪待ち」(★★★☆☆) (2019年日本)




香取信吾気迫の演技!のサスペンス映画、
なかなか骨太の映画なのです、、、が、、、


201906凪待ち

印刷技術者の木野本は内縁関係の亜弓と亜弓の長女美波と暮らしている、競輪好きで酒にもルーズな木野本は会社をしくじり、末期癌が判明した亜弓の父親が住む石巻に移り住む、地元の印刷会社に就職し地道に働く木野本は競輪好きの同僚、面倒見の良い近所の友人、亜弓の前夫など地元の人間と少しづつ馴染み、そして軋んでいく、ある日、亜弓とのいさかいから美波が家を飛び出し夜になっても帰ってこない、木野本と亜弓が探しに出掛けるが、そこから家族の歯車が狂いはじめ、悲劇が勃発する、



予備知識ゼロで観ましたが、ポスターのコピーは読んでいたので、それが影響していたのか?予想していたような映画ではありませんでした、


木野本はギャンブル依存症で、かつ酒にも溺れるタイプ、映画のテーマがどうもこの人物描写に終始した感があります、何度も立ち直るチャンスがあったのにその度に深い淵に落ちていく木野本と家族との絆を描きたかったのかもしれませんが、印象に残るのは木野本の性格破綻ぶりばかり、祖父や義理の娘の心の動きが今ひとつ浮かび上がってこなかった、


さらに一番の失敗は、、、殺人事件も起こるのですが、この事件の描き方がおざなり過ぎます、異邦人が殺人事件と内縁の家族との葛藤の中に放り込まれるというサスペンスの構図がせっかくあるのに、殺人事件の構図の描写がほとんどなく、家族との葛藤から木野本が落ちていく姿もなにか一人相撲に見えてしまう、本作は家族と殺人事件を絡めてもっとサスペンスフルに描くべきだったでしょう、警察や会社社長、近所の人達の眼、じわじわと追い込まれていく木野本が壊れていく、そんなサスペンスがあるべきでした、ちょっと追い込まれたらすぐに暴発する木野本、あ~もったいない、


祖父の過去や、殺人事件の真実(犯人も予想通り)もご都合主義で興醒め、そこに感動は生まれないのです、結局最後までネガティブなギャンブル依存症の木野本に感情移入出来ず、いったいこの映画で何に?誰に?共感して良いのか?分からないまま終わってしまいました、脚本なのか?監督の意図なのか?とにかく核心のところで間違ってしまいましたね、




この作品の次に観た「ガラスの城の約束」が同じく性格破綻者を描いた映画でしたが、その前向きなメッセージに驚きと共感があったのと比べると残念な仕上がりとなりました、




香取クンは気迫の演技を見せています、大人になったな~というのが一番の感想ですが、これからこういう演技で光るものが出て来る予感はありました、これが唯一の救い、


ということで、厳しいようですが★は3つでお願いします、

次回作に期待、




(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも





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2019年07月03日

先週観た映画~ 「長いお別れ」(★★★★★) (2019年日本)

先週観た映画、

「長いお別れ」(★★★★★) (2019年日本)



認知症になった父親と向き合う家族の物語、
誰もが直面する可能性のある問題を映画的に上手に観せてくれます、

201906長いお別れ

小学校の校長を務めたまじめで厳格な父親の認知症が徐々に進行していくことに気付いた家族、妻が献身的に介護していくのを家族が助ける、が、長女は夫の仕事で在アメリカ、子供の問題で悩んでいる、次女は自分探しで模索中もがき苦しんでいる、それでも家族は父親のことが愛おしく一生懸命に出来ることをしていく、徐々に遠ざかって行く父親の魂、それでも明るさを失わない家族にも最期の時が訪れる、、、



もはや全日本人が向き合わなければならない高齢者の認知症、家族、いや自分自身が認知症になった時、いったい何が出来るのか?まったく自信のないワタシとしては、この明るくて絆が強い家族がとてもうらやましく見えました、



認知症になってどんどんと遠くへ行ってしまう父親を山崎努さんが好演、次第に子供のようになっていく父親、静かに進行する病状はサスペンスであり、人の生きる意味を問う物語でもあります、そこにはなんの罪もなくひたすら人間が生きるという事の意味を煮詰めていっている感じ、社会的な枠組みから外れていく認知症患者を社会的枠組みで支える努力が必要なんでしょう、

先日、山ちゃんと結婚して一躍名を上げた蒼井優さんが秀逸、彼女でこの映画のトーンが決まりました、明るく前向きで野心家で努力家、躓いても倒れても前へ進む、役柄にピッタリというより彼女がこの役柄を作ってしまった感じ、芸達者です、

松原知恵子さんも矍鑠たる演技、良き母親像を演じながら芯の強さを露わにした時はハッとしました、貴重な女優さんです、



長女の家庭の話が少しぼんやりしてしまったのと、ラストのシークエンスが???ですが、全体の穏やかな流れ、画面に溢れる静かな映画的サスペンス、退屈せずに観れました、上質な仕上がりです、こういう地味な映画をちゃんと作るのは案外難しいと思うので評価します、

★はちょっとオマケして5つで良いでしょう、
ぜひ見て欲しいと思います、、



(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★   =時間があれば観てみよう
★★    =観なくても良いです
★     =観たらがっかりするかも





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2019年06月28日

先週観た映画~「ゴジラ キング オブ モンスター」(★★★☆☆) (2019年アメリカ)

先週観た映画、

「ゴジラ キング オブ モンスター」(★★★☆☆) (2019年アメリカ)




米国版ゴジラとしては3作目、前作(2014年)の「ゴジラ」からの続編、
キングギドラ、モスラ、ラドンと怪獣総出演のモンスターバトル!

201906ゴジラ

2014年にサンフランシスコでムートとの激闘の後、怪獣たちは束の間の眠りについていた、しかし世界中に眠る怪獣を目覚ませる謀略が進行、怪獣たちを監視してきた『モナーク』はその計画の阻止に奔走するが次々に怪獣が覚醒する、一旦はゴジラと痛み分けになったギドラを頂点とする怪獣世界支配が進む中、モスラと人類の手によってゴジラが復活、ギドラとの最終決戦に挑む、、、




東宝ゴジラが大好きです、「シンゴジラ」も大好きです、が米国版となると今ひとつ、前作もそれなりに楽しめましたが、やはりなんか米国流の“ゴジラ感”がしっくりこないと思っていました、、、が、、、


今回の「ゴジラ」はキングギドラ、モスラ、ラドン他の怪獣総出演の大乱闘戦、ある意味米国ゴジラの世界観を打ち捨てて東宝ゴジラの世界観に傾倒した作品になっています、


キングギドラ(本作ではギドラ)、モスラ、ラドンなどの怪獣の性格描写?もとても東宝的で、とにかく怪獣としての立ち振る舞いが正しい=暴れ放題!それに立ち向かうモナークと米国軍隊もまったくの無力で、怪獣を倒すのは怪獣、ということ怪獣映画絶対的法則で我らが不死身のゴジラが地球を守るために戦います、、、なんとまあ、こんな日が来るとは、


東宝ゴジラに対する畏敬の念は物凄くて、ラドンやモスラの立ち位置も全くの東宝的、ザ・ピーナッツが唄っていた『モスラのテーマ』?もアレンジされてしっかりと織り込まれているし、モスラは案外強い、音楽で云えばあの伊福部昭のテーマも随所でフューチャーされており、聴いていて観ていて大変気持ちがヨロシイ、




難を云えば、映画全編を通して夜か雨か嵐、ずっと暗いシーンが続きます、この辺りは譲れない米国式怪獣出現シチュエーションイメージなんでしょうが、ワタシ的には陽が燦々と降る中のゴジラが好きです、富士山麓を悠々と進むゴジラ、武蔵小杉から多摩川に出るシンゴジラ、あんなシーンが好きです、自作はぜひ明るい場所で対峙してください、




一応書いておきますと、、、最後に1シーンありますのでエンドクレジットは最後まで観ましょう、で、その1シーンが示唆するのは?本編後半ではやたらと髑髏島の怪獣への言及がありました、が、ラストシーンはコングを連想させるものではありませんでした、さて、いったい次作はどんな展開になるのかな?




ゴジラ好きのためのゴジラ映画、

そうでない人には、、、星は3つにしておきましょう、



(ざっくりおすすめ度★評価)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★  =観て損はなし
★★★    =時間があれば観てみよう
★★      =観なくても良いです
★        =観たらがっかりするかも






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