映画

2022年11月14日

先週は5本、低予算邦画が躍動「MONDAYS」「映像研には手を出すな!」、凄い撮影「ミアとホワイトライオン」快調「エノーラ・ホームズの事件簿2」など

〇(スクリーンで鑑賞)「MONDAYS」
(★★★★!)(2022年日本)
同じ1週間を繰り返すタイムループに陥った広告代理店マンたちの脱出劇

11MONDAYS

小さな広告代理店、プレゼン準備のための泊まり込み作業を終えて迎えた月曜日の朝、なんとかプレゼンは無事終了するが、クライアントのワガママな要望に今週もハードな作業が続きそう、、、と、馬車馬のように1週間働いてまた次の月曜日の朝を迎えると、それは、、、先週とまったく同じ事が起こる月曜日だった!?



面白い!同じ月曜日の朝のシーンが何回も繰り返されながら物語が進行、タイムループに陥っていることが明らかになっていく段がとっても面白く目が離せない、やっとのことで全員がタイムループを共有、脱出に向けての計画を進めるためのプレゼンテーションも面白い、解決の段で腰砕けになりそうな予感も見事に乗り切って最後まで楽しめました、

タイムループやパラレルワールドものは、矛盾無く破綻無く上手に解決するのが難しい、いや、元々矛盾した設定なのでご都合主義的な終わり方しか無いのだが、、、本作はその結末をまったく違うモチーフを持ち出すことで上手にテーマをすり替えた、そこが監督の上手なところ、

主演の円井わんがチャーミング、マキタスポーツは良き役回り、観て損は無し、

(★★★★!)(2020年日本)
コミック原作、乃木坂46主演と侮るなかれ、アニメ愛たっぷりの青春コメディ

11映像研には

全員にクラブ活動が義務づけられている芝浜高校、生徒会が全員のクラブ活動を厳しく取り締まっている、みどりは“アニメは設定が命!”の監督肌、アニメータ志望のツバメ、プリデューサーのさやかの3人で「映像研究同好会」を設立するが、生徒会は乱立するクラブの統廃合に乗り出す、存続の危機を迎えた映像研は文化祭で自主制作アニメ映画を上映することでクラブの存続を図るが、、、



これまた面白い!とにかくアニメへの愛が深いのがヨロシイ、みどりの妄想的深~いアニメへの愛と蘊蓄がほとばしる映画作り作業が傑作、ステレオタイプの生徒会の過激な設定も笑えます、劇中の完成したアニメ映画をもっと観たかった気がするけど、、、制作費が足りなかったのかな?大作商業作品の予算を削ってこの映画に回して欲しかったなあ、と思える良質なコメディでした、もう1回観たい映画、

齋藤飛鳥、役者やのう^^)

(★★★★☆)(2022年米国)(原題:)
名探偵ホームズの妹エノーラシリーズ2作目、エノーラがキュートでスマート

11エノーラ2

1800年代後半、前回の事件解決で晴れて探偵事務所を開いたエノーラだったが依頼人はとんと現れない、そんな時、幼い少女から行方不明になった姉の捜索依頼がある、姉が勤めていたマッチ工場に潜入したエノーラは事件の匂いを嗅ぎつける、同じ頃兄のシャーロックも官憲の汚職事件を追いかけていた、手柄を争って兄と張り合うエノーラだったが事件は意外な展開をみせる、、、



シリーズ2作目も快調です、19世紀末のロンドンを舞台にキュートなおてんば探偵が活躍します、兄のシャーロックは相変わらず堅物ですが、妹にはなかなか優しい態度でホッとします、意外な事件の黒幕、宿敵モリアーティ教授も登場とサービス満点、肩の凝らない2時間、、休日の映画鑑賞に、

Netflixで配信中、

(★★★★☆)(2018年フランス)(原題:Mia et le lion blanc)
野生ライオンと少女の物語、そしてやりきれないレジャーハンティング問題も

11ミアとホワイト

南アフリカでライオン育成園を経営するミアの一家、心の病を抱える兄を支える母、育成園経営に苦しむ父、ミアが孤立感を高まらせていたある日、ホワイトライオンが生まれる、ミアと白いライオンは日々一緒に暮らし強い絆で結ばれていくが、いつか別れの日が来ます、



まず撮影手法が凄い、実際のホワイトライオンの誕生から3年の時間を掛けて、ミアとライオンの成長をリアルに追う形で撮影されています、ミアも3年間でずいぶん成長しました、もちろんライオンはもう成獣になります、それでもCG無しの実写だけでヒトとライオンの共演を撮影したのが凄い、

物語は今も南アフリカで合法的に行われているトロフィーハンティング(商業的な模擬野生動物狩り)問題をあぶり出します、ヒトだけが楽しみのために野生動物を殺す、この現実と減り続ける野生動物、考えさせられるテーマです、

ぜひ鑑賞を!



◆(自宅で鑑賞)「テイクオーバー」
(★★?☆☆)(2022年オランダ)(原題:The Takeover)
悪事を暴いたハッカーに襲いかかる闇の組織

11テイクオーバー

天才的ハッカーのメル、軽い気持ちで悪事を働く企業のシステムをダウンさせて憂さを晴らしている、が、ある日、メルが企業のシステムをダウンさせると、メルが殺人を犯す動画がさらされ警察から追われることに、さらに謎の集団もメルを追い始める、、、



序盤は快調なのですが、後半は脚本が粗く、え?なぜ?どうして?の連続、ちょっと失速してしまいました、珍しいアムスレルダムが舞台の物語、異国情緒は楽しめます、

恥ずかしながらハッカーの意味を誤解していました、ハッカー=コンピュータを利用した犯罪者?と思っていました、ハッカーは本来犯罪者ではなく『コンピュータシステムに詳しい人』という意味なんですね、犯罪を働くハッカーは“クラッカー”と呼ぼうという提案もあるそうです、なるほど、




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2022年11月07日

先週は6本、すべてベースon実話「西部戦線異状なし(2022)」、「アムステルダム」「キュリー夫人」「グッドナース」「殺人の追憶」「プリンセス ダイアナ」

◆(自宅で鑑賞)「西部戦線異状なし」(2022リメイク版)
(★★★★☆)(2022年ドイツ)(原題:Im Westen nichts Neues)
名作(1930)のリメイク、戦争の悲惨さと無意味さをしっかりと感じて欲しい、必見

11西部戦線

第一次世界大戦、膠着状態が続く西部戦線(独軍vs英仏軍)に続々とドイツの若者が投入される、戦場で手柄を上げるよう鼓舞する大人、意気揚々と戦場へ向かう若者、しかし現実の戦場は過酷の一言、延々と続く狭い塹壕での戦闘、食料も十分ではない、古典的突撃には新兵器機関銃の威力が凄まじい、次々と命を落としていく若者達、そこには栄光はなかった、、、



1930年制作の同タイトル映画のリメイクです、リメイク版にはオリジナル版を彷彿とさせるシーンもあります、こちらも必見、

第一次世界大戦(1914~1918)は戦車・航空機・機関銃・毒ガス・有刺鉄線などの新兵器が投入され戦死者が飛躍的に増えた近代戦争、騎士道的決闘の様相(銃剣とスコップが武器!)が残っていたそれまでの戦争とは一変、古典的な銃剣突撃は機関銃の前に無力化、守勢有利となったためスイスから英仏海峡まで700kmに渡る塹壕が掘られ、5年近くにわたる膠着状態が続き、この間前線はほとんど動かず、僅か数百メートルの陣地を取り合うために1300万人以上が戦死しました、この悲惨な近代戦争の本質をぜひ脳裏に焼き付けていただきたいです、

ロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル発射と21世紀になっても争いの種はなくなりません、一旦戦争になると勝者などいないのが現代の戦争、本作でも描かれていますが一番有効な戦争抑止力は外交力です、兵器は勝利を呼ばないことを憶えておきましょう、

Netflixで配信中、



〇(スクリーンで鑑賞)「アムステルダム」
(★★★?☆)(2022年米国)(原題:Amsterdam)
1930年代、戦友2人と女性が友人の謎の死から大きな陰謀の渦に巻き込まれます

11アムステルダム

第一次世界大戦の西部戦線で戦友となったバートとハロルド、そして看護師ヴァレリーは戦後のアムステルダムで平和なひとときを過ごした後、別れ別れに、NYで医師となったバートはハロルドから不審死体の解剖を依頼される、殺人を予感させる証拠を見つけるが関係者が目の前で殺害され、その容疑が2人に掛かる、罪を晴らすために頼った資産家の家でヴァレリーと再会、3人の奇妙な闘いが始まる、、、



これもベースon実話、第一次世界大戦後のNY、関係者が次々と殺害されていく裏には第2次世界大戦へと続く大きな陰謀の力が働いていました、、、という、シリアスな物語なのですが、映画は独特のタッチ、ゴージャスなキャスト・素晴らしい衣装・美術なのに、、、これは?コメディとして観た方が良いのか?と思ってしまうような演出も、監督の意図でしょうが、個人的には本格派ミステリーの方が観たかったかも、、、

マーゴット・ロビー以下の女性俳優陣が美しすぎます、



(★★★★☆)(2019年英国)(原題:Radioactive)
放射能を発見したノーベル賞科学者キュリー夫人の伝記物語

11キュリー夫人

ポーランドからパリに移ってきたマリは頑固一徹、化学実験に取り組んでいるが女性科学者への理解はなく大学からの支援も打ち切られてしまう、そんなマリの才能を見抜いた科学者ピエール・キュリーはマリとの共同研究を提案、その後2人は結ばれ、画期的な研究成果を生み出していくのだが、、、



名前だけは知っているキュリー夫人の功績と苦悩を知ることが出来たのがまず収穫、2人の最大の発見が“Radioactive”=放射能である事も知らなかった、ラジウム元素の発見=放射能の発見だったんですね、スクリーンではこの放射能に纏わる歴史的事件(ヒロシマ・ネバダ・チェルノブイリなど)も映し出されます、偉大な発見につきまとう功罪がテーマ、キュリー夫人の男性社会への反抗は徹底しているのにビックリ、後半生の名声失墜も意外でした、

夢想シーンが多いものの観やすい映画でした、鑑賞お奨めします、ロザムンド・パイクが魅力的、



◆(自宅で鑑賞)「グッドナース」
(★★★★☆)(2022年米国)(原題:The Good Nurse)
病院で続く不審死の真相は?厳しい状況で奮闘する看護師の物語

11グッドナース

夜間勤務の看護師エイミーの仕事は激務、シングルマザーで自らも持病を抱えているが1年間勤務しないと保険適用されないので必死に働いている、そんな夜間シフトにベテラン看護師のチャーリーが補充される、エイミーとチャーリーは良好な関係を構築、そんな時患者が病院で死亡、警察が調査に入ろうとするが病院当局は調査に協力的では無い、、、



ヒリヒリする不安感が冒頭から全編に漂います、後半はサイコキラー的な恐怖も沸き起こってきます、怖い物語でした、これも実際に起こった事件だそうです、怖い怖い、

米国でも看護師の就労状況は過酷、気の抜けない夜間勤務の中で絆を築く2人に共感を覚える間も無く発生する死亡事件、米国では“病院で人が死ぬ”事は異常事態、救急以外で病院内で死ぬ人はホントに少ないようです、日本とは大違い、ここらも興味深いです、

Netflixで配信中



◆(自宅で鑑賞)「殺人の追憶」
(★★★★☆)(2003年韓国)(原題:Memories of Murder)
こちらも実話、農村で起こる連続猟奇殺人に挑む刑事

11殺人の追憶

1986年、のどかな農村で若い女性を狙った猟奇殺人が発生、地元警察の2人の刑事は見込み捜査を続けるが思うように成果が上がらない中、同じ手口の2人目の被害者が出る、何人かの容疑者を逮捕拷問するも真犯人ではない、ソウル警察からエリート刑事も捜査に参加するが犯人は浮かび上がってこない、が、ついにホンボシと思われる青年にたどり着く、、、



実話を元にしているのでもどかしい、フィクションなら僅かな手がかりから見事な推理で犯人を見事に追い詰めて、、、となるのでしょうが現実の捜査は遅々として進まずもどかしいです、そしてラストも、、、

見応えのある映画ですが、モヤモヤは治まりません、



〇(スクリーンで鑑賞)「プリンセス・ダイアナ」
(★★★★☆)(2022年英国)(原題:The Princess)
こちらはドキュメンタリー、婚約から事故死までのダイアナ妃16年間の記録

11プリンセスダイアナ

1981年チャールズ皇太子の婚約者として一躍注目を集めた保育士のダイアナ、荘厳で華麗なロイヤルウェディングから2人の息子をもうけるが、皇太子の不倫、女王との確執などダイアナを襲う試練、そして離婚後の慈善活動、自らのスキャンダル、そして衝撃的な事故死(1996年)、世界が悲しんだ葬儀、、、悲劇のプリンセスの16年間、



没後25年を期に映画「スペンサー ダイアナの決意」も公開、映画版・ドキュメンタリーともやるせない、でも、知らなかった生々しい王室の内情、とっても人間臭い英国王室にもビックリ!と好感も、

しかし、もしダイアナが生きていたら、、、と思ってしまうのはワタシだけではないでしょう、哀悼、、、




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2022年10月31日

先週も5本、明るい難病物語「こんな夜更けにバナナかよ」、苦境に立ち向かう「私は世界一幸運よ」「そして父になる」、独特の話法「スペンサー」「告白」

(★★★★☆)(2018年日本)、
難病モノながら全編笑いと愛に溢れています

10こんな夜更けに

筋肉が徐々に衰える難病の鹿野、多くのボランティアに支えられワガママに生きている、医学生の田中は高い志を持ち鹿野の介護ボランティアに、恋人の美咲も渋々ボランティアに、鹿野のワガママは度を超えているが、何故かボランティアは嬉々として鹿野を支える、そんな鹿野の生死を決める事態が発生、、、



鹿野のワガママは度を超しており、ついに美咲がぶち切れてボタンティアを辞めてしまう、うん、その気持ち分ります^^)しかし、そこから先がとっても映画的実話、そんなワガママな鹿野が起こす奇跡に魅せられていく美咲やボランティアのメンバー、志を持ちながらも現実に直面して挫折する医学生田中、鹿野のワガママが周りの人達の人生を変えていく様が魅力的な物語になっていました、

正直、難病を扱う物語は苦手だな、という先入観を見事にひっくり返す秀作、実話がベースなので実在の鹿野さんが素晴らしい人だったのだと思うが、それを演じた大泉洋も素晴らしい、キャスティングの勝利、全編楽しく観れる物語です、



◆(自宅で鑑賞)「私は世界一幸運よ」
(★★★★☆)(2022年米国)(原題:Luckiest Girl Alive)
逞しくビジネス界を生き抜く彼女が挑むのは、男社会の不条理

10私は世界一

雑誌社で下ネタ記事を書くライターのアニーは上昇志向に溢れている、婚約者や上司、同僚などと巧みに渡り合い、手玉にとりながらのし上がる勢い、しかし、彼女は高校時代に学校内での銃乱射事件に巻き込まれた過去がある、生き残った彼女は犯人の手引きをしたのではないかという疑惑が今もつきまとっている、結婚を前にアニーがその過去と向き合う決意をした時、事件の裏に潜む邪悪な真実が浮かび上がってくる、、、



自伝的小説が原作みたいです、うむ、こりゃ重いなあ、、、物語前半のアニーはあまり好感を持てない女、本当の言葉を発していない、裏表がある性格、血や凶器、殺意などのフラッシュバックと相まって不穏な展開を予感させます、銃乱射事件に関する取材を受けることになり、徐々に事件の輪郭とその裏に潜んでいた真実があぶり出されてくると、アニーへの視点ががらりと変わります、

銃乱射、性被害、誹謗中傷、政治的利用、重いテーマがずっしりのしかかってきます、観ていて楽しい物語ではありませんが、出版社の上司の役回りが秀逸、ラストのアニーの一言が痛快、そこで救われます、

Netflixで配信中、



◆(自宅で鑑賞)「そして父になる」
(★★★★☆)(2013年日本)
出産時の子ども取り違えに6年後に直面した2つの家族の物語

10そして父になる

高級マンションに暮らすエリート社員の野々宮一家3人、田舎町のみすぼらしい電機店を
経営する斎木一家3人、それぞれに幸せな生活を送っていたが、ある日、両家族の子どもが病院のミスで取り違えられていたことを知らされる、6年間の生活が一気に崩れ落ちる家族、それでも出口を求めてギクシャクした家族の交流が始まる、、、



6年間我が子として育ててきたのが他人であった、これがまず受け入れがたい、想像を絶する絶望感、、、交流することで徐々に気持ちを解きほぐしていく両親と子どもだが、やはり底には越えられない大きな河が流れていました、本当にこの事件の解決策はあるのだろうか?今も分りません、

エリート一家と庶民的一家、子どもの幸せが何処にあるのか?という1面だけで観ると、なかなか皮肉な結果となっているのがとても映画的、福山雅治でも解決できない事件があるというのもこれまた皮肉か?^^)監督のエッセンスのふりかけ方が上手です、



〇(スクリーンで鑑賞)「スペンサー ダイアナの決意」
(★★★☆☆)(2021年ドイツ・英国合作)(原題:Spencer)

10スペンサー

1991年のクリスマス、英国王室恒例のクリスマスを過ごす3日間、夫チャールズの不倫、エリザベス女王との確執などがあり、ダイアナは王室のしきたり因習にうんざりしていた、晩餐会で料理を口にせず、夜中に屋敷の周りを徘徊と奇行を繰り返すダイアナ、唯一の友お気に入りの衣装係も左遷され、ダイアナの精神状態は極限にまで追い詰められていく、、、



没後25年のダイアナ妃に哀悼、

もっとリアルな物語かと思って鑑賞しましたが、心象的なシーンが連続する構成、出だしのタイトルにも出ていますが、“事実を元にした寓話”、冒頭の15分ほどはほぼダイアナの視点映像と独白、数々の奇行や反抗、そして壊れていくダイアナの描写もあくまでも“寓話”ということなんでしょう、でも史実はこの5年後にダイアナは王室を離れることになります、それほどの大きな決断させた3日間だった、ということなのでしょうが、、、

ラスト近くの雉撃ちからラストまでがとっても開放的、ダイアナが望んだ未来がまさしくそこにあったように見えました、

個人的には心象シーンを好まないので、映画全体としてはちょっと退屈、ダイアナ役のクリスティンがとても美しい、


◆(自宅で鑑賞)「告白」
(★★★?☆)(2010年日本)
2009年本屋大賞の原作を映画化、独特の手法で映像化しています、

10

愛娘を事故で失い退職する教師の森口、最後の授業でクラスの生徒に向かって「私の娘はこのクラスの2人の生徒によって殺された」と語りかけ生徒に動揺が拡がる、事実、その2人はある計画を以て騒ぎを起こそうと企てていた、殺人は予期せぬ結果、しかし一度狂った歯車は悲劇を呼び寄せる、、、



これまた独特の語り口、タイトル通り、登場人物の“告白”というカタチで物語は進行、時系列も若干前後しながら徐々に事件の真相が明かされていきます、実験的な映像描写を多用、心象シーンも多くあまり好みの映画でははずですが、全編“告白”というカタチで最後まで作り上げたのが奏功、見応えのある作品にはなっています、

予感通りでありながら、ラストの映画的レトリックは衝撃的、松たか子奮闘、、、

なぜか2回目の鑑賞、途中の岡田将生の空虚な台詞で突然思い出しました、最近こういうのが多いなあ、ボケてます^^)



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2022年10月24日

先週も5本、見応えあり!「千夜、一夜」、最後まで怖ろしい「藁にもすがる獣たち」、期待以上「ダウントン・アビー」、懐かしい「ブラックレイン」「容疑者xの献身」

〇(スクリーンで鑑賞)「千夜、一夜」
(★★★★☆)(2022年日本)
行方不明の連れ合いを待ち続ける妻の苦悩と葛藤、そして、、、

10千夜一夜

日本海に面した島、登美子の夫は30年以上前に突然姿を消したまま生死も分らない、それでも待ち続ける登美子、同じ町に住む奈美の夫も2年前に突然行方不明に、事故なのか?失踪なのか?自殺?拉致被害?生きているのか?死んだのか?今何をしているのか?いつ決着が付くか知れない状況にそれぞれのやり方で向き合う2人、この2人の人生が思わぬ形で交錯します、



観応えのあるしっかり作られた映画です、日本海側の島(佐渡島かな?)での行方不明者、すぐに思いつくのが北朝鮮による拉致、劇中でも拉致疑惑は語られますが、物語の本筋は残された家族の気持ちとその人生、いつ終わるとも知れない境遇にどこまで向き合えば良いのか?想像しがたい苦痛であることは間違いない、もちろん拉致被害者家族の胸中も同じはず、、、

北海の荒波に象徴される心象シーンは多い、が、物語はリアルに進行、そこが成功の源泉のような気がします、ともすれば果ての無い苦しみを描くことになりそうなテーマをグッと現実に引き戻した脚本の勝利、主演3人(田中裕子・尾野真千子・ダンカン)は皆良い、が、中でもダンカンががんばった!

(★★★★☆)(2022年米英合作)(原題:Downton Abbey: A New Era)
20世紀初頭、英国貴族一家の愛とユーモアと新たなる時代への物語

10ダウントンアビー

1928年、英国ダウントンの伯爵一家、祖母の体調は優れず、栄華にも陰りが?屋根裏の雨漏りの修繕費用の工面もままならない様子、そんな時、ハリウッドから屋敷を使っての映画撮影話が舞い込む、突然南仏リゾートの別荘を孫が相続することに、これには若き頃の祖母の恋愛話が絡んでいるらしい、さらに使用人たちの中でも様々な変化が、、、



TVシリーズはチラ見程度で予備知識無し、旅先の朝の散歩中に時間があったので飛び込み鑑賞、全き期待しないで見始めると、最初は人間関係がよく分らず、ま、こういう家族劇がつづくのかな?と思いきや、、、

後半は俄然ピッチが上がり、映画撮影のドタバタからの恋愛模様や思わぬ才能の開花物語、祖母の若き日の情熱的な物語からの当主の出生の新事実?使用人達の新たな人生も開けていきます、なるほど、こういう映画だったのかと得心、面白かったです、

TVシリーズを予習しておくともっと面白いんだろうな、



(★★★★!)(2021年韓国)(原題:Beasts Clawing at Straws)
置き忘れられた鞄の中の10億ウォンを巡り、欲深き獣たちが、、、

10藁にもすがる

事業に失敗したジュマンはバイト先のロッカーで10億ウォンが入った忘れ物の鞄を見つける、恋人の借金でヤクザに追い回されるテヨンは金策に奔走、ミランはDVに苦しみ若い男との逢瀬を楽しむ、それぞれのお金を巡る物語がやがて1つに重なっていくと、そこには思いも寄らぬ結末が、、、



とにかく怖い話です、欲深き者たちの10億ウォン(約1億円)を巡る駆け引き、その裏でうごめくさらに欲深い企みが次々と事件を誘発、どんどん血が流れ、もう後戻りできない泥沼に堕ちていきます、3つの話がパラレルに進行しているようで、実は時系列を操る映画的レトリックが効果的、終盤の濃厚な展開に上手に繋がります、

原作はなんと日本の曽根圭介氏の小説(未読)、これを映画にしてしまう韓国映画界のパワフルさ、日本映画界も奮起して欲しい、



◆(自宅で鑑賞)「ブラックレイン」
(★★★★☆)(1989年米国)(原題:Black Rain)
NYの刑事が大阪で取り逃がした犯人を追う!松田優作の遺作、オール大阪ロケ

10ブラックレイン

NYで殺人事件を起こした佐藤を日本へ護送するNY市警のニックとチャーリーだが、大阪に到着した途端、ニセ刑事に佐藤を奪われてしまう、奪還を目指す2人だが大阪府警の壁に阻まれ捜査は進まない、唯一、府警の刑事松本だけが2人の熱意に徐々に協力的になっていく、そんなある夜チャーリーが佐藤に殺害される、復讐を誓うニック、僅かな手がかりを元にヤクザの勢力争いの中に身を投じていくが、、、



当時スクリーンで鑑賞、強烈な印象、これは憶えているよと思っていましたが、観直すと、、、ほとんど憶えていない!!記憶の曖昧さよ、松田優作の遺作という面が記憶では強調されてしまっていましたが、日本側の主役は高倉健でした、ほぼ出ずっぱり、他にガッツ石松、内田裕也、神山繁、若山富三郎、みなさん英語の台詞も達者です、国内シーンはオール大阪ロケ、今となっては無くなってしまった懐かしい43年前の大阪が映っているのも余禄、

松田優作が若い!記憶ではもっと不気味な感じがしたような気がしますが、今観るととっても若い!!でも、流石にカッコ良い!!マイケル・ダグラスを凌駕していました、



◆(自宅で鑑賞)「容疑者xの献身」
(★★★☆☆)(2008年日本)
安定の福山=物理学者湯川のガリレオシリーズ第1作、出演者全員若いです

10yougisya

河川敷で顔を潰され指紋を焼かれた死体が発見される、容疑者として浮かんだのは前妻の花岡靖子親子、しかし2人には鉄壁のアリバイがあり捜査は難航、刑事内海の協力依頼を断っていた湯川だが、靖子のアパートの隣人が大学時代の同級生・転載数学者の石神としり興味を抱く、石神と再会した湯川は靖子に対する石神の微妙な感情の揺らぎを感じ取り、事件の真相にたどり着く、、、



事件は映画冒頭で映し出されるので、鑑賞者には犯人は分っています、しかしその後の展開が謎だらけ、とにかく原作のトリックが凄く良く出来ていて、物語はそれをなぞるだけ、それでも犯人の鉄壁のアリバイは崩れない、警察は迷走を続けます、2人の天才学者と計算しきれない“愛”との闘い、最後までミステリーとして楽しめます、

公開当時スクリーンで鑑賞、これはほぼ憶えていましたね、原作も読了していたからかな、出演者みなさん若いですね、原作では登場しない柴咲コウは歳を重ねた3作目の方が良い感じ、

(余談)雪山登山のシーンは原作にもあったっけ?無かったような気もしますが未確認、しかし、あれはもう遭難しています、はい、無理な登山は控えましょう^^)




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2022年10月17日

先週は5本、今年度最高!!「アイアムまきもと」、健闘「川っぺりムコリッタ」、観るのも辛い「ブロンド」、他に「RED」「海賊とよばれた男」

〇(スクリーンで鑑賞)「アイアムまきもと」
(★★★★★)(2022年日本)
孤独死の人達を一人送り続ける市役所職員“まきもと”の奮戦が人の心を動かします

10アイアムまきもと

山形県庄内の市役所で働く“まきもと”が一人で担当するのは「おみおくり係」、孤独死など身寄りも無く亡くなった人達の葬式を自費で出して日々死者を見送っている、死後2週間して見つかった蕪木、警察は身寄りは無いと判断、“まきもと”に市役所で引き取るように要請、しかし“まきもと”は僅かなヒントから蕪木に娘がいる可能性を信じ、娘捜しに奔走する、、、



良い映画でした!2022年これまでの邦画No.1で良いと思います、ぜひ観てください!

空気が読めない、察しが悪い、人の気持ちが読めない、すぐに反応できない“まきもと”、一途に孤独死の人達の葬儀を行い火葬し遺骨は市役所に保管、回りも見て見ぬ振り、唯我独尊で日々無縁仏を送り続ける“まきもと”を阿部サダヲが好演、嵌り役、阿部でなければこの映画は成功していなかったと思わせます、これはもう大成功の証、

“まきもと”との会話が全員ことごとく噛み合わず結構笑えます、それでも、蕪木の関係者は皆、自然と蕪木の真の姿を“まきもと”に吐露してしまう、“まきもと”の不思議な力で徐々に蕪木の過去が浮かび上がってくる段は映画的に成功しています、そしてラスト前の事件もとっても映画的、そしてラストのシークエンスは泣けます、孤独死がテーマながら観後感が良いのが良作の証明、

“まきもと”は発達障害なんでしょうね、その分、人の本当の姿を見極める力がある、最後までやり通す力がある、人の心を動かす力がある、『まきもとさん、あなたの粘り勝ちですよ』、その通り!

ちなみにワタシは右と左の概念がもの凄く弱いです、とっさに右か左を問われると答えられません、これも発達障害らしいです、でも他に得意なことがあるから、、、怖くない!発達障害^^)



〇(スクリーンで鑑賞)「川っぺりのムコリッタ」
(★★★★☆)(2022年日本)
川っぺりの安アパートに住む住人達のリアルで滑稽でほろ苦い日常

10川っぺりのムコリッタ

事情のある山田は小さな塩川工場で職を見つけ働き出す、賃金は安い、紹介してもらった格安アパート「ハイツ ムコリッタ」に入居、小さな幸せを見つけてひっそりと新生活を始めるが、隣人の島田がズケズケと家に上がり込んでくる、最初は困惑する山田だが島田との奇妙な関係が進展、大家の南や住人の溝口らとも少しずつ接近、そんな時、役所から父親の死を知らされる、、、



“ムコリッタ”、初めて聞きました、劇中でも語られていますが仏教用語で時間の単位=刹那(0.013秒くらい)と同じ列にあり、約48分ほどの時間を指すそうです、転じて『小さな幸せ』という意味もあるようです、この物語のテーマは小さな幸せ?しかし、それと相反する“人の死”というのもつきまとってきます、登場人物全てに人の死の匂いが、、、でも、それは明るく乾いた死の匂い、仏教用語をタイトルにした人の小さな幸せと死の映画か?

松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり(「アイアムまきもと」にも出演)、吉岡秀隆、さらには柄本佑と芸達者がリアルに滑稽にほろ苦い小さな幸せを演じます、白飯とイカの塩辛がホントに美味しそうです、みんなですき焼きを食べるシーンは傑作、あのまま最後までリアルに終わって欲しかったと思いましたが、、、終盤の観念的なシーンが余計だったような、、、ゴミ捨て場での交信や空飛ぶイカはピンときませんでした、惜しい!

豪華脇役、田中美佐子カメオ出演、江口のりこ半カメオ、薬師丸ひろ子はカメオでは無かったのでクレジット観るまで気付きませんでした^^)



◆(自宅で鑑賞)「ブロンド」
(★★★??)(2022年米国)(原題:Blonde)
マリリン・モンローの生涯を描いたフィクション、壮絶2時間47分の怪作

10ブロンド

父親を知らないノーマ・ジーン、母親とも上手くいかず、自立を目指し若くして映画界に身を投じる、ここでも様々なハラスメントを受けながらも一躍スターの座を掴むが、自らの意志とは裏腹の虚像に悩み苦しむことになる、、、



なんとも壮絶なマリリン・モンローの生涯、原作は小説のようであくまでもフィクション、たしかに史実と違う設定で始まりますが、彼女を襲う幾多の辛苦、虐待・ハラスメント、妊娠と中絶、流産、結婚と離婚、舞台役者への情熱と映画への不満、情緒不安定、薬物依存、、、はたして、ほんとのマリリン・モンローとは?

2時間47分と長いのも苦痛ですが、それよりも内容が壮絶過ぎて観るのも辛い、ワタシは2回に分けて観ました、1回で観通す体力無し!



◆(自宅で鑑賞)「RED」
(★★★?☆)(2010年米国)(原題:Red)
無敵の元CIAエージェント、B・ウィルスがとにかく強い

10RED

年金生活のフランク、役所の年金担当の女性サラと電話デートを楽しんでいる、がいきなり謎の集団の襲撃を受ける、フランクの情報をすべて把握している敵からサラを守るためにサラを誘拐、2人の逃避行が始まる、



定番の無敵の元CIAエージェント、執拗にフランクを追い詰めるCIA上層部、だいたい黒幕も筋書きも見えてきます、でも面白いのはフランクの元CIA同志、ライバルのKGBや米国政府も絡んだ人間関係が2転3転、え!?あれ!?それもあり?ということで、何回も訪れる危機もフランクなら大丈夫的な気分でお気楽鑑賞できます、

休日の鑑賞にぴったり!

、、

◆(自宅で鑑賞)「海賊とよばれた男」
(★★★?☆)(2016年日本)
日本の石油産業の先端を走り続けた男の半生記

10海賊とkai

大正期の北九州門司、石炭を扱う商人田岡は次世代燃料の石油の時代が来ると確信、石油業に乗り出す、関門海峡では下関の会社との争い、満州国では米国メジャー石油会社と争う、敗戦後はGHQからの無理難題に取組み、ふたたび米国メジャーとの闘いに臨む田岡、数々の苦難を乗り越え一大石油商としての地位を掴み取るが、、、



モデルは出光石油創業者の出光佐三さん、明治~大正~昭和、そして敗戦後の復興と、多少の前後はありますが網羅的に佐三さんの人生を追っていきます、ので、どうしてもオムニバスになってしまう、たしかに相当の苦闘難行だったと思いますが、映画的にはそうねそうねという感じに、、、1つの時代に絞った方が映画としては面白かったかも、、、希望は戦中~戦後の奮戦記、

綾瀬はるかをキャスティングしているのに妻ユキの影薄く凄くモッタイナイ、もっと映画的に扱ってもヨカッタかな?

監督の得意技CGは石油タンカーなどにしっかり活かされていますが、戦争描写での夜間戦闘機「月光」とB-29の戦闘シーンは(史実かもしれませんが)サービスカット、個人的には観れてヨカッタですが「月光」は惨敗^^)





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2022年10月10日

先週は6本、オススメは「イーディ、83歳 はじめての山登り」、健闘「マイブロークンマリコ」、他に「ルー」「地獄の花園」「真夏の方程式」「探偵なふたり リターンズ」

(★★★★☆)(2017年英国)(原題:Edie)
独り思い出の山に登る夫を亡くした83歳イーディ、この山登り、なんか沁みるなあ

10イーディ

夫の死によって30年間に及ぶ介護生活に終止符が打たれる、自分を押さえつけてきた生活から解放された今、父親との記憶が蘇って来る、2人であの奇妙な形の山に登ろう、1枚の写真から蘇った父親との約束、83歳のイーディはその山に登ることを決意、スコットランドへ向かう、地元の青年の協力を得て登山準備を整えいよいよ独り登山を開始、しかし幾多の困難がイーディを待ち受けていた、、、



夫の無理解、娘との諍い、老人ホームも居心地が悪いそんな場所から83歳にして初めて我が儘な行動に出るイーディを応援したくなる!この時点でこの映画はほぼ成功していますね、1枚の古い写真が見つかり、次いで物置から続々出てくる古いキャンプ道具やテントにヤッケ、「それはもう役に立たないかも」「それで登山は危ないよ」とか心配していたら、ちゃんと物語の中で解決してくれました、ホッ、

とにかくイーディ83歳がキュート、若者とバーで吞み、無謀を諫められると反発、最新の登山ウエアやアイテムを見て眼をキラキラさせ爆買いするイーディが可愛い、登山シーンでは“それは無いよ!それは危ない!”というシーンが散見されますが、ま、映画ですから、ラストまで良き人に囲まれての83歳はじめての山登り、イーディと一緒に山登りを楽しんだら良いと思います、

Amazonプライム他で配信中、ぜひ鑑賞を!!



〇(スクリーンで鑑賞)「マイ ブロークン マリコ」
(★★★★☆)(2022年日本)
親友を失った喪失感と後悔の念からほとばしる疾走感、永野芽郁熱演

10マイブロークンマリコ

シイノはTVニュースで親友のマリコが自殺したことを知る、幼い頃からの親友でなにもかも共有していると思っていた親友の死を受け入れられないシイノ、しかしマリコの劣悪な家庭環境と卑劣な父親の所業を知っているシイノは激情に任せてマリコの遺骨を強奪!遺骨を抱いてマリコとの思いでの海を目指し旅に出る、、、



物語は親友の死で始まります、絶望的な喪失感と親友ならもっと出来ることがあったのかもという誰もが思う後悔の念、そこから一気に物語は転がり始めます、ここから始まる疾走感が凄い、遺骨との旅が徐々にズルズルになって行くのも面白い、最後の着地点の事件がもうちょっと丁寧に撮れば最高だったのになあ、惜しい!!

永野芽郁が熱演、この人は俳優だね~、エエ目つきしていますわ、ベランダからの跳躍シーンも上手に撮れました、それと食事シーンが印象に残ります、永野芽郁が食べまくる爽快感、ワタシは好きなんですけどね、食事シーン、人がガッツり食べるシーンに執着するのはアジアの文化かな?洋画では滅多に観ませんもんね、

観て損は無し!



◆(自宅で鑑賞)「地獄の花園」
(★★★?☆)(2021年日本)
普通のOLがヤンキーOLの頂上決戦に巻き込まれるが、、、漫画だけど予想外に楽しい

10地獄の花園

平凡なOL直子、社内ではヤンキーOLによる熾烈な派閥争いが繰り広げられているが直子は静観、そこに蘭が中途入社、蘭はあっという間に社内のOLを平定、近隣の会社も次々と配下に収める、そして最強のヤンキーOL鬼丸との闘いが始まるが、直子が人質に取られてしまう、直子救出のために単身敵地に乗り込む蘭だが、、、



スクリーンは見送りましたが、永野芽郁繋がりで自宅鑑賞、ま、漫画なので^^)期待せずに鑑賞、社内のOLがヤンキーで派閥争いをしている!?最強OLヤンキー派閥軍団が遠藤・勝村・松尾・丸山!?全員男ですやん!!という設定に目くじらを立てていてはいけません、あ、そうなのね、という気持ちで観ていると案外楽しいです、

小池栄子嵌ってました、惜しむらくは永野芽郁はアクションはあまり得意じゃないのかな?あの腕の振りではちょっと、、、いやいや、そういうことは気にしない気にしない、

休日のお気楽鑑賞に!



(★★★☆☆)(2018年韓国)(原題:The Accidental Detective 2: In Action)
シリーズ2作目、失踪人探しの依頼が連続殺人事件に繋がり、さらに深い闇が

10探偵なふたりR

元敏腕刑事ノと推理マニアのカン、最初の事件を見事解決したのに気をよくして、2人で探偵事務所を開設したものの依頼者はさっぱり現れず、やっと来た依頼は失踪人の捜索、高額な謝礼に目が眩み引き受けたものの、調査を始めると関係者が次々と殺害される事態に、陰謀の可能性を訴えるも警察の協力も得られず、独断で調査を進めていくと、深い闇の組織が見えてきた、、、



1作目を観ていたので鑑賞、基本は軽いコメディ、こういう感じは嫌いでは無い、登場人物が入り組んでいて韓国名が憶えられないので台詞が意味不明になってしまいましたが、最後はなんとなく想像通りの結末、

主人公の2人+1人のコンビがエエ感じ、3作目あれば観るかな、



◆(自宅で鑑賞)「真夏の方程式」
(★★★☆☆)(2013年日本)
未観のガリレオシリーズ2作目、湯川の推理が早すぎてビックリ!

10真夏の方程式

美しい海辺の街、海洋開発の説明会に出席する湯川が泊まった民宿の客が翌朝変死体で発見される、もちろん我関せずの湯川だが、被害者が元警察庁の刑事と判明したことから他殺説が浮上、警視庁から旧知の刑事岸谷が捜査に参加、湯川に捜査協力を依頼する、、、



3作目「沈黙のパレード」(公開中)からの流れで鑑賞、ガリレオシリーズは映画1作目の「容疑者Xの献身」のトリックが凄すぎて、過去の事件が因縁となる2作目3作目の物語に深みがない、湯川の推理もちんまりしているし、推理完結が早すぎる^^)(3作目もね)、
バディ刑事は吉高由里子、個人的には柴咲コウのほうがしっくりきます、

安心して観れるから安心です^^)



◆(自宅で鑑賞)「LOU/ルー」
(★★★?☆)(2022年米国)(原題:LOU)
誘拐された隣人の娘の救出に向かう豪腕ルーと母親の闘い

10ルー

田舎町の森の中で隠遁生活をしている謎の女性ルー、隣人の幼い娘が死んだはずの父親に誘拐される?という謎の事態が発生、ルーは迷わず武器を取って追跡を開始する、誘拐された娘の母親も同行、2人は徐々に犯人に追いついていくが、途中犯人の仲間と遭遇、ルーは圧倒的な戦闘能力でこれを倒し、隠されていた自分の過去を明かすことになる、、、



不安定な出だし、ルーが何者で何を企んでいるのか?登場人物紹介のシーンなのになにやら嫌な出来事が起こりそうでハラハラします、と、いきなりの誘拐事件、乱暴な手口、母親へのメッセージ、なんとなくルーの正体は分りますが、母親へのメッセージに隠されたレトリックは意外なものでした、

母親と子どもの物語でしたが、もっとシンプルなルーの追跡劇の方が面白かったかも、でも物語のトーンは嫌いじゃない、

観て損はなし!




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2022年10月03日

先週は5本、家族物語3本「3つの鍵」「靴紐のロンド」「犬も食わねどチャーリーは笑う」、2転3転「ヘルドッグス」、「ミッドナイトランナー」。

〇(スクリーンで鑑賞)「3つの鍵」
(★★★?☆)(2021年イタリア・フランス合作)
(原題:Tre piani)
同じアパートに住む3家族の人間ドラマ、家族は難しい

093つの鍵

ローマの高級住宅街のアパートで暮らす3つの家族、3階の裁判官の息子がアパートに車で突っ込む事故があり近所の女性が死亡、2階の妊婦は産気づくが夫は単身赴任で不在、1階の夫婦はやむを得ない事情で幼い娘を隣人の老夫婦に預けるが、この老人には認知症の疑いが、、、事故を起こした息子は両親との生活に耐えきれず姿を消し、無事出産した妻は育児ノイローゼになり、娘の父親は老人の孫娘に誘惑され、、、3家族のバランスは大きく崩れていきます、



日本で云うと高級マンション、1つ屋根の下に暮らし笑顔で挨拶を交わす3家族だが、それぞれに悩みと秘密を抱えています、偉大な父と生き方が違う息子、つい誘惑に負けて社会的名誉を失いかける夫、妻の育児ノイローゼに気付かず仕事に邁進する男、複雑な現代社会の中でもがき苦しむ“家族”、洋の東西を問わず21世紀映画の大きなテーマになっています、

冒頭シーンから物語はどんどん悪い方へ進んでいきますが、ラストは少し救われます、身につまされますが我慢強く最後まで見守りましょう、しかし21世紀の家族映画は疲れますわ、



〇(スクリーンで鑑賞)「靴紐のロンド」
(★★★?☆)(2020年イタリア・フランス合作)(原題:Lacci)
一家4人が織りなす家族模様、時間の経過と共に現れた家族の本当の姿

09靴紐のロンド

1980年代のナポリ、アルドとヴァンダ夫婦と娘と息子は平穏な生活を送っていたが、仕事でローマへ行くようになったアルドに美しい愛人が出来ると家族の生活は一変、徐々に壊れていくヴァンダ、意外と冷静な子ども達、別居生活が始まって数年、そしてさらに数十年、時と共に互いの軋轢も薄れ元の鞘に収ったかに見えた家族だったが、、、思わぬ事件が発生、家族の本当の姿が浮き彫りになる、、、



こちらの家族も普通の家族、夫の浮気、壊れる妻、それでも続く家族の繋がりは一見普通に見えますが結構壊れています、

ま、現代の家族の縮図、物語はおおかた3つの時間帯80年代~数年後~数十年後と流れていきます、事件軸が行き来するので少し混乱しますが、最後に家族を襲う事件の下りは分りやすい、そして、ちょっと怖いです、、、



(★★★?☆)(2022年日本)
こちらは日本の夫婦の物語、一見仲睦まじい2人の本音のぶつかり合い

09犬も食わねど

ホームセンターで働く裕次郎は几帳面な性格、妻日和との生活を楽しんでいたが、偶然、夫をディスるSNS『夫デスノート』で日和が人気投稿者であることを知ってしまう、うまくいっていると思っていた夫婦生活は突如として崩壊、お互いの不満をぶつけ合う生活に!そして、ついに日和は家を出て行ってしまう、、、



日本の典型的な夫婦、つまり、妻の不満にまったく気付いていない夫、という構図、裕次郎が几帳面な性格だけに余計に増大する日和の不満、きっとそうなんだろうなあ、分かり合えない女と男、居心地が悪くなりました、

ラストは妙に台詞が多く理屈っぽくなってしまったのが残念、もっと情緒的な解決方法があったような気がしますが、、、香取慎吾好演、岸井ゆきのは上手ですね、

ちなみにチャーリーは2人が飼っているペットの名前、


〇(スクリーンで鑑賞)「ヘルドッグス」
(★★★★☆)(2022年日本)
ひらパー園長のアクションムービー、ヒリヒリする潜入捜査の恐怖は観応えあり

09ヘルドッグス

復讐のために闇の世界に落ちた元巡査の兼高、警察組織は兼高を潜入捜査官に仕立て上げてヤクザ組織壊滅を目論む、無事に組織に潜入した兼高の相棒は狂犬と呼ばれる室岡、圧倒的な知力と体力で2人は組織の上層部へと登り詰める、しかし、ほんのちょっとした油断から兼高の素性が割れる危機に、、、



岡田准一の魅力爆発のアクションムービー、前半のヤクザ映画的進行は少々血なまぐさ過ぎますが、後半の潜入捜査官物語はハラハラ面白い、いくつかの映画的トラップも見事に決まってやられた感アリアリ、まさしく映画的な結末に満足、

岡田准一のアクションは相変わらずキレッキレ!偽闘指導も彼がクレジットされていました、相棒の坂口健太郎の壊れた狂犬も良し!大竹しのぶ貫禄、観て損はなし!

(★★★★☆)(2017年韓国)(原題:Midnight Runners)
凸凹コンビ警察学校生が偶然目撃した誘拐犯を追い詰める

09ミッドナイトランナー

警察学校生のギジュンとヒヨル、羽を伸ばしに繰り出した夜の街で少女誘拐現場に出会す、必死に犯人を追跡する2人だが取り逃す、警察に訴えても取り合って貰えず遅々として捜査は始まらない、業を煮やした2人は独自捜査に乗り出すが、、、



108分と簡潔、スピーディな展開に好感、なかなか残虐な事件、中盤は少々間延びします、それでもシンプルなお話と展開でサクッと楽しめます、

休日のノンビリ鑑賞にお奨め、




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2022年09月26日

先週も6本、原作モノ2本「アキラとあきら」「沈黙のパレード」、悲しすぎる「Love Life」、異色の「探偵 ホン・ギルドン」、あとはアクション2本。

〇(スクリーンで鑑賞)「アキラとあきら」
(★★★★☆)(2022年日本)
同期入社の大手銀行マン2人、それぞれの信念のもと一流バンカーを目指す

09アキラとあきら

一流銀行にトップ入社した2人、瑛は倒産した父親の町工場を救おうとした銀行員に憧れ、彬は大企業の御曹司、一族経営を嫌い一流バンカーなるために入行、考え方がまったく合わない2人だが、、、左遷されながらもひたすら企業を助けることに奔走する瑛、エリート街道まっしぐらの彬、もう接点はないかと思われた2人だが、彬の父親の会社に危機が!!



池井戸潤の小説を映画化、何度も観ている企業戦士モノ、最後には努力と信念が報われる予定調和の結末、そんなに期待せずに観たのですが、、、やられました、悔しいけど泣かされました、物語はなんとなく想像していた通りの展開、ま、なんとかなるだろうと分っていても結構ハラハラさせられます、いくつかの映画的レトリックがピリッと利いていたのも好感、

竹内涼真が嵌り役、愚直なまでにどこまでも誠実な銀行マンに最後は泣かされます、ユースケサンタマリア好演、観て損はなし!



〇(スクリーンで鑑賞)「沈黙のパレード」
(★★★☆☆)(2022年日本)
野放しにされている殺人犯を追い詰めようとした矢先、事件は意外な展開をみせる

09沈黙のパレード

未来ある少女が行方不明に、3年後に死体で発見される、状況証拠から逮捕された蓮沼、過去にも同様の事件で逮捕されているが完全黙秘を貫き送検できなかった曰く付きの人物、犯人である事を確信した刑事草薙、物理学者湯川に協力を依頼する刑事薫、そんな中、今回も釈放された蓮沼は被害者家族の前に悠然と姿を現す、、、



東野圭吾原作のガリレオシリーズ3作目、オリジナルキャストが全員続投、安心して鑑賞できますが、今回のトリックでは湯川が関わる必然性が弱い感じ、「容疑者Xの献身」ほど心理的動機のレトリックも強くない、パレードの開催というモチーフもご都合、大方の物語は想定内、最後の逆転はそれを補うためのネタとしか見えない、

ということで安心して鑑賞できるシリーズもの、というところでの評価となりました、



〇(スクリーンで鑑賞)「Love Life」
(★★★?☆)(2022年日本)
夫婦を襲う突然の悲劇、ぽっかり空いた穴を埋められるのは、、、

09ラブライフ

息子の啓太を連れて二郎と再婚した妙子、3人は慎ましく静かな生活を送っていた、が、ある日突然3人を悲劇が襲う、ぽっかりと空いた穴に二郎と妙子は向き合おうとするが、妙子の元夫が現れさざ波が立ち、二郎は元カノと再会、揺れ動く2人に明日はあるのだろうか?



悲劇の度合いが強過ぎて、2人の心持ちはちょっと想像が付きません、物語が粛々と進んでいくことが救い、もっと激しく壊れる可能性もあっただろうに、、、

福祉の仕事に就く夫婦、韓国人の元夫、元カノへの恋慕、両親との葛藤、生活保護、ひょっとするといろんなモノを詰め込みすぎたのかもしれないか?とも思いましたが、この悲劇はこれくらいいろんな矛盾命題と同居させないと直視できないのかもしれない、そんな気持ちにもなりました、

観後感はそんなに悪くないですが微妙な仕上がり具合、なんとも中途半端な終わり方が『こうでしか終われないよね』と納得させられる重いテーマの物語でした、

モチーフは矢野顕子の同名曲、劇中でも流れてきます、彼女の透き通った声も救いといえば救い、

(★★★★☆)(2016年韓国)
独特の世界観で転がる探偵物語、キャラクターが立っていて楽しめます

09ホンギルドン

1980年代?最強の探偵ホンギルドンは20年間追い続けていた宿敵の左目が不自由な男キムを追い詰めるが、すんでのところで謎の集団に先を越されてしまう、残された男の孫娘2人を連れて追跡を続けるホン、そこには謎の集団の不穏な企みが隠されていた、



不思議な世界観の物語です、携帯電話がとっても大きいので1980年代後半か?その20年前にホンを襲った悲劇、その復讐のためにキムを追うホン、そこに幼い孫娘2人がくっついたことでコメディ要素も出てきます、妹の方が芸達者でこの映画のキーマンといっても良いほどの演技振りです、最後の対決とその意外性はあまりピンと来ず、やはり探偵と少女の珍道中が観どころかな、

個人的には気に入りました^^)

(★★★★☆)(2013年米国)(原題:Jack Ryan: Shadow Recruit)
愛国心に燃える経済アナリストがスパイ合戦の現場で活躍!

09エージェントライアン

負傷で軍人を退役、経済界へ、さらに裏の顔としてCIAの分析官に転身したジャック ライアン、その分析力を武器に諜報活動を支えている、東側のテロと経済テロの同時攻撃の可能性に気付いたジャックは商談を装ってモスクワへ、ジャックを追ってモスクワへやって来た恋人のキャサリンも事件に巻き込まれる、



トム クランシー原作の「ジャック ライアン」シリーズ、今作は若き日のライアンがCIAの諜報員になるきっかけのエピソード、経済アナリストがこんなに銃の扱いが上手で格闘に強いか!?とツッコミどころ満載、恋人まで巻き込んでの諜報活動は危機の連続、こんな危ない仕事を2人で引き受けたらいけません!的な展開ですが、楽しめました、

休日ののんびり鑑賞に、



◆(自宅で鑑賞)「イーグルアイ」
(★★★?☆)(2008年米国)(原題:Eagle Eye)
謎の人物に操られて国家犯罪に関わってしまう2人

09イーグルアイ

コーヒーショップで働くジェリーはテロリストに仕立て上げられ、法律事務所で働くレイチェルは娘を人質に取られ、次々と送られてくる謎の女アリアからの指令に従わざる得なくなる、FBIや軍特捜部に追われる2人だが、あらゆる電子機器を操るアリアの仕業で追っ手を振り切り、最終目標に迫っていくが、、、



電車・自動車・信号・携帯電話、あらゆる電子機器を操り、あらゆる監視映像を駆使する謎の女性アリア、この正体が物語のキモ、冒頭の米軍の誤爆シーンが重要なシークエンス、、、と、観ていると大体の想像はつきます、14年前の作品ですが、2022年には映画に近いような事が現実に行われているような気もします、

深刻に考えるとちょっと怖いけど、基本アクション映画、お気楽に鑑賞を、




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2022年09月20日

先週は6本、キャスティングの勝利「さかなのこ」、菅田将暉最新作より「糸」、う~ん?「ブレッドトレイン」、やっぱり凄かった「AKAI」他。

〇(スクリーンで鑑賞)「さかなのこ」
(★★★★★)(2022年日本)
最後は“のん”が“さかなクン”にしか見えなくなる!さかなクンの自叙伝を映画化、良作!

09さかなのこ

ミー坊は魚が大好き、1日中魚の事ばかり考えているちょっと変わった子ども、でもヤンキー達も惹き付ける不思議な能力も持っている、なんとか高校を卒業して社会人に、水族館や水槽コーディネイトなど魚に関わる仕事するがどれも上手く行かない、そんなミー坊を優しく見守り続ける母親、そして同級生のヤンキー達もミー坊にエールを送る、、、



キャスティングの勝利!!というか、“のん”がいなければこの映画は成立しなかったのではないかと思わせる“のん”の怪演が素晴らしい、ジェンダーを飛び越えたキャスト“のん”が学生服を着て演じるミー坊にまったく違和感を感じないという摩訶不思議な映画、考えてみたら“さかなクン”がすでにジェンダーを飛び越えた唯一無二のキャラクターなのかも、その生き様を演じる“のん”もまた唯一無二のキャラクター、ラストシーンの“のん”が怖いくらい“さかなクン”と一体化しているのが凄い、これぞ俳優!!という仕事ぶりでした、

プロデューサーも監督も俳優も、この異色作を“異色”にせず、清々しい青春~人間物語に仕立てたのが素晴らしい、“のん”というキャラクターを得て、“さかなクン”に正面から切り込んだ成果、難問には正面からぶつかれ!逃げるな!!という教訓の証明でもあります、

“のん”を囲む俳優陣も全て良く機能しています、井川遥初の?老け役好演、観て損は無い良作です、



◆(自宅で鑑賞)「糸」
(★★★★☆)(2020年日本)
すれ違う2人の18年間の人生を中島みゆきの名曲「糸」で紡ぎます

09糸

舞台は北海道、13歳の蓮と葵は恋に落ちるが、葵はDVを受けていた、蓮は葵を救い出そうとするが大人の手によって引き離されてしまう、8年後、友人の結婚式で再会する2人だが、その後2人の人生が交わることはなく、それぞれの幸せを求めて奮闘、しかし蓮にも葵にも過酷な運命が待ち受けている、、、



菅田将暉主演の最新作「百花」を観る前に、最近作では唯一見逃した「糸」を鑑賞、結果的には「糸」の方が楽しめました、

18年にも及ぶ物語なのでどうしてもオムニバス的な語り口になってしまうのは致し方なし、波瀾万丈の半生、ちょっと劇的過ぎますが、それでもなんとかギリギリのところで踏みとどまり、伏線の回収も含めラストシーンまでしっかり紡いでくれました、

主題歌「糸」も良いですが、劇中歌「ファイト」の方がズンと来た♪唄いたくなりました、主演の2人とも演技上手ですね、倍賞美津子好演、



〇(スクリーンで鑑賞)「ブレット トレイン」
(★★★?☆)(2022年日本)(原題:Bullet Train)
東京から京都へ向かう高速列車の中での謎のドタバタアクション

09ブレッドトレイン02

世界一運の悪い殺し屋レディバグ、代役で引き受けた仕事は東京発の超高速列車からブリーフケースを盗み、次の駅で降りれば完了!のはずだったが、次から次へと現れる謎の人物に命を狙われるハメに、さらに親娘の確執騒ぎからの親息子孫騒動だの事態は混乱を極め、途中下車どころか終着駅京都も突破して、、、



世界市場を見据えた日本製作映画、新幹線をベースにした超高速列車内で起こる物語、リアルな日本感はなく、カワイイ・キャラクター・オモテナシ・ヤクザ・カタナ・キズナと世界のどこかでだれかが日本を誤解釈するのに充分過ぎるエキゾチックな仕上がり、車内限定アクションにも限界があり、五重の塔に突っ込む超高速列車はもはやプラレール感覚、

伊坂幸太郎の原作を読んでいないのでなんとも云えませんが、このセンスは個人的にアカンやつでした、ブラッド ピットの存在感、レモンのキャラとエピソードは好感、ま、自宅鑑賞でも良いかな、



〇(スクリーンで鑑賞)「百花」
(★★?☆☆)(2022年日本)
認知症で記憶を失っていく母、その息子の記憶にある母と息子の葛藤

09百花

泉の母 百合子が認知症を発症、徐々に物事があやふやになっていく母を親身に見守る泉だが、子供の頃のある記憶がずっと心の棘となっている、「あの時母はどうしてボクを一人にしたのか?」目の前の認知症の母と過去の記憶の中の母の間で揺れ動く泉、そんな時百合子が突然『半分の花火が観たい』と云いだす、



菅田将暉と原田美枝子主演、これは期待してしまいますが、、、なにがしたかったのか?分からないまま物語は終わってしまいました、原作を読んでいないから?なら致し方なし、映画としてはそこまでの作品、阪神淡路大震災が絡んできますが必然性感じず、原作・脚本・監督を一人でやるとこうなります、という感じアリアリ、

菅田将暉独白の話法が多過ぎたか?長澤・永瀬がもったいない、25歳くらい?若い百合子を原田美枝子が演じ分けたのは凄いと思いましたが、別キャストの方が時の流れが感じられて効果的だったかも、

『半分の花火』のレトリックだけがなるほど!という感じ、ここだけを映像で見せたかった!のかな?



〇(スクリーンで鑑賞)「AKAI」
(★★★★☆)(2022年日本)
天才ボクサー赤井英和の現役時代を追うドキュメンタリー

09AKAI

赤井英和、高校のボクシング部に入部、21歳でプロデビュー、12連続KO、19勝を上げるが世界タイトルマッチで初の敗戦、さらに復帰戦では負傷、生死をさまようことになる、、、



現在は俳優として活躍する赤井英和の現役時代の活躍と引退までの経緯を追うドキュメンタリー、ボクシングファンではありませんが12連続KOの試合は圧巻、まさに喧嘩ボクシング、インタビューのコメントも赤井の素顔が垣間見れて面白い、そして世界戦でのダウン、謎の引退騒ぎ、そして復帰戦での悲劇は分かっていても怖い、

類稀な赤井の人生のかけらを観ることができます、こういう映画もあり、ドキュメント映像に心を揺さぶられます、



◆(自宅で鑑賞)「地球防衛軍」
(★★★☆☆)(1957年日本)
「ゴジラ」「ラドン」に次いで制作された東宝特撮映画

09地球防衛軍

突如富士山麓に現れた宇宙人ミステリアンは地球への移住を求めてくる、対応に苦慮する日本政府、徐々に本性を現すミステリアンは怪獣ロボット モゲラや謎の光線を使い支配範囲を広げようとする、日本政府も新兵器を次々に開発ミステリアンとの決戦に挑む、、、



1957年制作ということでスクリーンでの鑑賞なし、TVで一度鑑賞、今回はサブスクで鑑賞、便利な世の中です、

物語部分が結構面白かったです、エイリアンが地球移住を望み、徐々に侵略が始まる、という筋立ては21世紀の映画にも影響を与えているかも?怪獣ロボット モゲラは案外弱い^^)




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2022年09月12日

先週も5本、必見2作!世界初のレストランの物語「デリシュ!」は必見、みなぎるサスペンス「ドラゴンタトゥーの女」、心地よい風が吹く「ターシャ チューダー」も秀作。

〇(スクリーンで鑑賞)「デリシュ!」
(★★★★★)(2020年フランス・ベルギー合作)
(原題:Delicieux)
世界で初めてレストランを作った3人に、思わず喝采を送りたくなります

09デリシュ

フランス革命前夜の18世紀フランス、公爵お抱え料理人マンスロンはパーティ料理でちょっとした自己主張をしたことから解雇されてしまう、息子と2人で実家の旅籠に戻り細々と暮らし始めるが、謎の女性ルイーズが弟子入りを志願してくる、渋々弟子入りを認めたマンスロンは少しずつ料理の道に戻ろうとしていた、そんなある日、公爵邸への復帰のチャンスが巡ってくる、、、



今では当たり前のレストランでの外食、フランス革命以前はそのレストランそのものがなかった!?豪勢な料理は貴族のもの、庶民が外食で美味しい料理を味わう機会はなかったそうです、生粋の料理人は本当に美味しい料理を庶民に提供することに慶びと生き甲斐を見つけ出します、

レストランそのものが無い世の中で今の常識が次々と生み出されていく様が面白いです、テーブルと椅子を並べる、食器とナイフフォークをテーブルにセットする、メニューを書く、チラシを作る、パンを切って出す、フランスではあまり食べなかったジャガイモをスライスして揚げてみる(フライドポテトだ!)、そんな当たり前の事が徐々に編み出されていきます、

サスペンスの要素も少しあります、これが必要だったのか?ちょっと疑問ですが、フランス革命での貴族の没落と庶民が外食という楽しみを手に入れるという話法には必要だったのかもしれません、調理道具や食器、衣装も素晴らしく楽しめます、

もちろん、料理作りの描写もとても美しく観た後の空腹は間違いなし、必見です、



(★★★★★)(2011年米国)(原題:The Girl with the Dragon Tattoo)
40年前の少女失踪事件を追う雑誌記者と敏腕女性調査員

09ドラゴンタトゥー

雑誌記者のミカエル、大物実業家の不正を告発する記事を発表するが裁判で敗訴、全財産と名誉を失う、そんな時、別の実業家から過去の一族の事件調査を依頼される、それは40年前の少女行方不明事件、真相解明は難しいと思いながら調査を開始するミカエルは持ち前の粘り強さで真相に迫っていく、一族の秘密に事件のカギがあると睨んだミカエルが調査のパートナーに選んだのは、社会から阻害されているが、ハッキングと調査に特異な才能を発揮するドラゴンの入れ墨がある女リスベット、奇妙な関係の2人の鋭い調査の矛先には犯人の異常な素顔が、、、



原作はスウェーデンの推理小説、その独特の世界観はこの映画にも色濃く反映されていて、成功していると思います、記者ミカエルは裁判敗訴で苦悩を抱え、リスベットは過去の犯罪歴から後見人が必要な不自由な生活、武器商人実業家や変態後見人など最悪の人間たち、北欧ミステリー特有のどんよりした空気感で押しつぶされそうになります、

ミカエルは粘り強いが優柔不断、肝心なところでミスを犯してしまい拷問を受けることに、ここではダニエル・クレイグ=007ジェームズ・ボンドも形無しです、かたやリスベットが抜群の知性と判断力・行動力でどんどん真実に迫ってくのが爽快です、

犯人の異常性、少女行方不明のカラクリとその正体の映画的レトリックも面白い、ラストはもの悲しいですが、原作が3部作なのでこうなってしまいます、過激な表現もありますが、本格ミステリーとして楽しめる1作です、



(★★★★☆)(2017年日本)
絵本作家で、庭やスローライフを愛したターシャ・テューダーのドキュメンタリー

09ターシャチューダ

アメリカの絵本作家で、自然に囲まれたスローな生活スタイルが注目されたターシャ・テューダーのドキュメンタリー、
米国バーモント州の町外れの1軒屋に暮らすターシャ・チューダー、誰もが彼女の絵を一度は目にしている絵本作家である、自ら植え育てた植物で埋め尽くされた庭、相棒はコーギー犬、四季を愛で18世紀の農村の生活様式をこよなく愛する彼女、控えめに語られるこれまでの人生と哲学、聴き入るうちに『静かな水のように生きていきたい』という彼女の言葉がすっと腑に落ちます、



米国の有名作家のドキュメンタリーですが、これがなんと日本映画です、日本でも彼女の絵本は広く愛されており、そのスローライフをNHKが追い続けて4度も番組になっているそうです、この映画はこれまでの過去映像に加え未公開映像・最終収録映像を加えて映画化されたそうです、NHKも良い企画を実現しましたね、

2008年、彼女は92歳で他界、最後まで人生の楽しさを語ってくれた彼女に哀悼、



〇(スクリーンで鑑賞)「ぜんぶ、ボクのせい」
(★★★☆☆)(2020年日本)
施設を抜け出して母親に会いに行く少年の行き着く先は、、、惜しい!

09ぜんぶボクのせい

児童養護施設で暮らす優太、いつか母親が迎えに来てくれるのを心待ちにしていたが、偶然母親の居場所を知った優太は独り施設を抜け出し母親の住むアパートへたどり着く、ひととき親子の情を交わしたものの同居する男を選ぶ母親、優太はまた独り彷徨ううちに壊れたクルマで暮らすホームレスの坂本と出会い奇妙な2人の生活が始まる、坂本に惹かれる女子高生の詩織も加わり、優太は初めて家族の優しさのようなモノを感じとっていく、しかし、坂本には近隣から厳しい目が向けられていた、、、



惜しい!

終盤までそれなりの構成力で観客を惹き付けていく、子どもに愛情を注ぎきれない母親からの自立、不自由の無い暮らしに満たされない女子高生、奔放に生きる坂本、それぞれの欠けたパーツがしっくり嵌るかと思った終盤、思わぬ厄災が優太に襲いかかるのだが、ここから急に説得力が無くなりました、優太と詩織のシークエンスは成功しているだけに惜しい!!

とくにラストシーンの台詞回しが酷かった、あそこはまったく逆のレトリックが必要なシーン、そうでないとタイトルが活きてこない、刑事の陳腐な台詞がそれまでの成果をぶち壊してしまいました、惜しい!!



◆(自宅で鑑賞)「冤罪 無実の証明」
(★★☆☆☆)(2022年米国)
パートナーの車に乗ったばっかりに殺人容疑をかけられる恐怖

アニーは大事な会議に遅刻しそうになり、パートナーのオリバーの車で会社に向かう、会議を成功させた帰宅途中、警官に止められ車中から血の付いた包丁が出てきたことでアニーに殺人容疑がかけられる、無実を主張アニー、しかしオリバーとは連絡が取れなくなり、皿にオリバーなる人物の存在さえ確認出来ないことからアニーは窮地に、、、



期待して観ましたが今ひとつ、とくに終盤は2時間ドラマレベルのご都合主義的な結末、

ま、休みの日の暇つぶしなら、、、





syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)