くれなずめ

2021年05月17日

映画館が再開も今ひとつ、自宅ではイーストウッド祭り、オススメは断然イーストウッド作品。

映画館が再開も今ひとつ、自宅ではイーストウッド祭り、
オススメは断然イーストウッド作品、


◆(自宅で鑑賞)「ダーティ ハリー」
(★★★★★)(1971年米国)
若きクリント・イーストウッドがカッコ良すぎる映画

202105ダーティハリー

サンフランシスコで無差別殺人事件が発生、犯人を追う市警のハリー・キャラハンは“ダーティ ハリー”と呼ばれる敏腕刑事、上司のウケは悪いが実績は抜群、殺人犯を追い詰め逮捕するが強引な捜査手法で裁判に持ち込めず犯人は釈放、そして、またもや大きな事件を犯す犯人、ハリーは単身逮捕に向かうが、、、



クリント・イーストウッドの記念碑的作品、とにかくイーストウッドがカッコ良い、台詞が洒落ている、冒頭の伏線がラストシーンでしっかり回収されるのが爽快、

初演公開時に父親と一緒に観た記憶があります、高校生かな?映画代を奢ってもらえるので一緒に観に行くのだが、これ以降は一緒に観た記憶なし、当時はビックリ陶酔したな~、50年後の鑑賞でも色褪せず、



◆(自宅で鑑賞)「許されざる者」
(★★★★☆)(1992年米国)
イーストウッドのDNA!本格西部劇、アカデミー賞作品

202105許されざる者

1870年頃、無法者の過去を持つマニー、妻を失い子供2人と農夫として慎ましく暮らしていたが、若いガンマン キッドの誘いに乗り、相棒ネッドと共に娼婦に暴力をふるい賞金の掛ったカウボーイ2人の命を狙うことに、被害者の娼婦がいる町の保安官ダゲットは賞金稼ぎが町に入ることを嫌い、ネッドを捕らえ拷問にかける、自制していたマニーの怒りが暴発、、、



タイトルの「許されざる者」とは誰のことなのか?娼婦に暴力をふるうカウボーイか?専制的な保安官ダゲットか?それとも無法者のマニーか?見て見ぬ振りの町の住民か?150年前の建国途上の米国に現代の価値観は通用しない、いや、変わらない価値観もある、しかし勝者のいない物語は悲しい、

イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、名優3人が凄すぎます、この3人がいるだけで名作になってしまいました、

30年近く前の作品、忘れているエピソードがいっぱいありビックリ、新鮮な気持ちで楽しめました、



◆(自宅で鑑賞)「ヒア アフター」
(★★★★☆)(2010年米国)
初見、イーストウッド監督作品では珍しい?サイキックな物語

202105ヒアアフター

災害で臨死体験をしたフランスの美人ジャーナリスト、早世した双子の兄との再会を望むロンドンの少年マーカス、死者と会話が出来る特殊能力があるがために苦しみ悩むサンフランシスコの青年ジョージ、3人の人生がなにかに導かれるように徐々に距離を縮めていく、、、



不思議な物語ですが、そこにはしっかりとした規律があるのがイーストウッド監督らしい、サイキックな物語はともすれば“何でもあり”の状態で収拾がつかなくなったりしがちですが、この物語はきっちりと映画的な結末を迎えます、観後感が良いのが流石です、

マッド・デイモンにアクションなし、これまたイーストウッドの狙いか?料理教室で知り合った女性とのエピソードが哀れで、、、なんとかしてあげたいと切に思いました、

冒頭に津波のシーンがあるので鑑賞には注意が必要です、



〇(スクリーンで鑑賞)「るろうに剣心 最終章」
(★★★☆☆)(2021年日本)
殺陣が迫力満点、物語は漫画、あ、漫画で良いのか^^)

202105るろうに剣心

明治初期の東京、首都東京が無差別攻撃の標的となる、首謀者は上海マフィアの頭領 雪代縁、縁は剣心が自ら斬った妻巴の実弟、強い復讐の念に燃える縁は徒党を組み剣心に迫る、剣心に組する警察や隠密組織も加わっての総力戦となるが、、、



シリーズ3作目ですか?スクリーンで観るのは初めて、全2作と同じく殺陣シーンはオリジナリティがあり、とても良く撮れているので楽しめます、が、物語部分はちょっといただけません、説明的な台詞、陳腐な対峙シーンなどは不要、コミックが原作だからといって映画は別物、もっとクールな物語に仕立てればヨカッタのに、110分くらいで再編集を望みます、

土屋太鳳の体当たりアクションに好感^^)



〇(スクリーンで鑑賞)「くれなずめ」
(★★☆☆☆)(2021年日本)
青春群像物語かと思いきや、、、かなり失敗感のある結末、

202105くれなづめ

高校時代の仲間6人が友人の結婚披露県を機に集合、懐かしい馬鹿話に花を咲かせているが、、、



とても大きな映画的レトリックが仕込まれているので、物語自体の説明が不能、

冒頭からテーマがちょっとよく分からない、うん?というシーンや台詞が続き、中盤にはその映画的レトリックが徐々に姿を露わに、なるほど!!そういう仕掛けですか、なるほどね、と好感を持って受け入れたのですが、、、

残念ながらラスト20分ほどで映画的に崩壊、★2つは中盤までの運び方への好感でのオマケ、「嵐電」と同様の要因による失敗作だと思います、観後感ダメダメ、

イーストウッド監督がサイキックなテーマを、冷静にハートウォームな作品に仕上げたのとは対照的、映画は情緒イメージを広げれば良いというモノではない、ということを実証した作品、観なくて良いです、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)