まともじゃないのは君も一緒

2021年03月29日

先週、映画館・自宅で観た映画~先週観た3本とも優作品、お奨めは「まともじゃないのは君も一緒」。

先週、映画館・自宅で観た映画~

先週観た3本とも優作品

お奨めは「まともじゃないのは君も一緒」。

「ミナリ」「ハリエット」も観てください。


(★★★★★)(2021年日本)
数学的でエモーショナルなラブコメディ!

202103まともじゃない

数学脳の予備校講師大野は『人とのコミュニケーション力ゼロ!!』と生徒の女子高生香住から鋭く指摘を受ける、そのままでは一生結婚できないと言われた大野は一念発起、香住に“普通の恋愛”が出来るよう指南を受けることにする、香住は自分の憧れの恋を成就させるために大野を当て馬にする計画を立てるが、、、



ポイント消化で鑑賞、これが当たりました!とってもキュートなラブコメディでした、主演の2人がとても上手で、前半は2人の会話だけで相当楽しめました、後半は徐々に覚醒する大野の恋愛能力の高さが面白い、立場逆転、実は恋愛下手の香住の気持ちも良く分かる、そしてお約束とはいえしっかり収まるとこに収まる心地良さ、

何が普通で、何がまともじゃないのか?普通に生きるために努力をしたり、嘘をついたり、群れてみたり、そんな現実の脆さを大野の数学脳がたたき割るのもテーマ、人は正直にまっすぐに生きるしかない!というメッセージ、

そうだろうなあ、と思っていた小泉孝太郎は嵌り役、こういう役、似合いますね~、



〇(スクリーンで鑑賞)「ミナリ」
(★★★★☆)(2020年米国)
ひたむきに生きる移民物語の主人公は?

202103ミナリ

アーカンソー州の荒れ果てた農地に移住してきた韓国系移民、両親と姉、弟、さらに祖母も呼び寄せなんとか生計を立てていこうと奮闘するが、期待した成果が上がらず夫婦喧嘩が絶えない、それでも破天荒な祖母と幼い弟は心を通わしていく、やっと成果が出るかと思われた矢先、一家を事件が襲う、、、それでも家族の絆は緩みない、



鳴り物入り映画、映画祭やゴールデングローブ賞受賞ということで鑑賞、まずまず、全体に平板なのは狙いなのだろうから仕方ない、ラストの事件はちょっと切ない、それでも淡々と幕を閉じる物語、主人公はだれだ??ミナリ(セリ)の畑が青々と生い茂るのが未来への希望か?もう少し拾って欲しかった感じ、

昨年のアカデミー賞受賞で韓国映画の株急上昇、これもまた!と思ったら製作は米国なんですね、それでも韓国も中国も世界市場にヒューマンな映画を送り込んでいる、日本はアニメ作品や時代活劇?ガンバってほしいです、



◆(自宅で鑑賞)「ハリエット」
(★★★★☆)(2019年米国)
170年ほど前の米国の奴隷制の恐怖

202103ハリエット

1849年米国、奴隷制があるメリーランド州、農場の経営危機のため奴隷のミンティは売買されることに、自由な身分を求めるミンティは単身脱走、奴隷制が廃止されたペンシルベニア州を目指す、過酷な逃亡に奇跡的に成功したミンティは1年後、夫を救い出すために再びメリーランドへ潜入、多くの奴隷を救出することになる、、、



前半の脱走劇がサスペンス満載、奴隷制のなかでは“人間”ではない黒人奴隷、捕獲されれば最後、人としての人生を歩めなくなる、文字通り命をかけた逃避行です、何回か出てくる心象シーンや後半の饒舌なミンティに少し違和感もありますが、やはり観てヨカッタ作品、

女性奴隷解放活動家のハリエット タブマンの実話を下敷きにした物語、彼女は新しい20ドル紙幣にも肖像が採用されたそうです、彼女は南北戦争にも指揮官として参戦(もちろん北軍)、この時期は奴隷制廃止の過渡期で“奴隷”と“自由黒人”が混在していたのも初めて知りました、当時から奴隷解放に協力していた白人がたくさんいたことにも心動かされます、ぜひ鑑賞を、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)