わたしは最悪

2022年07月25日

先週の5本、全部面白い!おススメは痛快!な「レッドカーペット」、すごい実話「チア☆ダン」、不思議な彼女「わたしは最悪」、あとは「荒野のストレンジャー」「シルミド」

◆(自宅で鑑賞)「レッドカーペット」
(★★★★★)(2014年韓国)(原題:Red Carpet)
ピンク映画監督がホントに作りたかった映画作りを目指す痛快恋愛物語

07レッドカーペット

ピンク映画監督のジョンウは仲間たちと日々低予算ピンク映画を制作している、ある日、ジョンウの部屋に突然ウンスが転がり込んでくる、部屋貸詐欺で寝るところがないウンスを数日泊めることに、子役の経験があるウンスはジョンウの勧めでオーディションを受けてみると、、、あっという間に売れっ子になったウンスはちょっとしたすれ違いから部屋を出ていく、一方ジョンウは自ら書いた脚本の映画化を目論むが、、、



ステレオタイプなストーリーですが、やはりこういう物語は痛快で観ていて楽しい、ジョンウたちが作っている映画はアダルトビデオではなく、R指定の昔で云う『ピンク映画』、スタッフも役者もみんな映画が好きで懸命にピンク映画を作っているのが好感、しかし、ジョンウへの世間の目は所詮“ピンク映画監督”、そのジョンウが書いた脚本が認められるが、ピンク映画監督作品では売れないとの判断で他の有名監督作品として世に出ることに、これに反発するジョンウとスタッフたち、ここらから恋物語と映画物語が上手に交錯していきます、ワクワク、1

ラストが期待通りでタイトルの世界への道が開けます、観後観良し、ステレオタイプでも面白い映画はやはり面白い、ピンク映画でも面白いものは面白い、とも云えるかも、

鑑賞オススメします!


◆(自宅で鑑賞)「チア☆ダン」
(★★★★☆)(2017年日本)
チアダンスで全米制覇を成し遂げた福井商業高校の実話を映画化

07チアダン

希望に溢れた高校生生活が始まった、おおらかな性格のひかりは同級生の野球部孝介を応援するためにふらりとチアダンス部に入部、そこには鬼のような顧問早乙女が!早乙女はチアダンス部を全国優勝に導き、全米選手権でも優勝するという壮大なプランを持っていたが、スパルタ練習に辞める部員が続出、県大会でも惨敗、チアダンス部廃部の危機が訪れる、、、



なんとも凄い実話です、チアダンスの全米選手権を制覇する!という、とてつもなく無茶な目標のように思えますが、それを実現しているのですからホントに凄い、『夢はどれだけ大きくてもあきらめなければ実現する』という理想論を体現した彼女たちに賞賛の拍手、

広瀬すず他の部員役の役者も相当練習したのではないでしょうか?チアダンスのシーンもリアリティがあり安心して観れます、が、映画が成功している最大の要因は鬼顧問早乙女役の天海祐希のキャスティングかな、代役が効かないと思わせる当たり役でした、

広瀬すず主演のしっかり作られた映画です、観て損はなし、


〇(スクリーンで鑑賞)「わたしは最悪」
(★★★★☆)(2021年ノルウェー・フランス・スウェーデン・デンマーク合作)(原題:The Worst Person in the World)
ひたすら自分探しを続ける彼女を巡る物語、アカデミー賞ノミネート・カンヌ主演女優賞を受賞

07わたしは最悪

学業優秀、芸術や文才にも恵まれているユリヤだが、未だに本当にやりたいことが見つからない、パートナーのコミック作家と出産や家庭の在り方で衝突、モヤモヤした生活を送っている、ある夜、見知らぬパーティーに紛れ込んだユリヤはアイヴィンと朝まで語り明かす、そして偶然再会した2人は恋に落ちるのだが、それでもやはりユリヤの自分探しが決着することはない、、、



うん、アカデミーが好きそうな映画です、主人公のユリヤは利発で才能豊か、が、自分がやりたいことが見つからない、利発が故に見つからないのか?パートナーや恋人との蜜月もちょっとした意見のすれ違いから簡単に壊してしまうユリヤに振り回される周囲の人たち、故意も悪意もないのにいろんなものを失っていく現代人の宿命?

知的な恋愛関係はホント難しい、考えたらアキマセン^^)人はもっと思いのまま生きるべし!!、ということかな、それでも観後観良し、


(★★★★☆)(1972年米国)(原題:High Plains Drifter)
西部の町に現れた風来坊の正体は?C・イーストウッド監督作品

07荒野のストレンジャー

西部の町ラーゴに風来坊が現れる、抜群のガン捌きで町の荒くれ者をあっという間に射殺、それを見ていた保安官はなぜか風来坊に町の用心棒を依頼する、1年前、この街を牛耳っていたやくざ者3人を逮捕することに成功したが、その3人が刑期を終えて出所、復讐にこの町へ戻ってくるのではと町中が怯えていたのだ、興味を示さなかった風来坊だが、保安からの破格の提案に用心棒を引き受けることになるが、、、



クリント・イースドウッド2作目の監督作品、勧善懲悪の物語に観えますが、イーストウッドらしくそこは一筋縄ではいきません、ラーゴで起こった1年前の出来事が徐々に明らかになるにつれ、なにやらこの風来坊も関りがあるのではないか?という思わせぶりな演出が続きます、そして3人のやくざ者との対決の時、風来坊は奇怪な行動に出ます、さて、この風来坊は何者なのか?最後のセリフからある想像が湧きたちますが、それでは筋が通らない、、、

半世紀前の作品ですが西部開拓期が舞台なので(衣装や小道具は今と同じで)全然古びていません、観応えあります、鑑賞おススメします、

原題は『高い平原の放浪者』みたいな意味、


◆(自宅で鑑賞)「シルミド」
(★★★★☆)(2003年韓国)(原題:Silmido)
1968年韓国、金日成暗殺計画のために組織された特殊部隊の顛末

07シルミド

北朝鮮特殊部隊による韓国大統領府襲撃事件が発生、これに対抗するために韓国政府は死刑囚・重犯罪人を集めて特殊工作部隊を編制、金日成主席暗殺計画を立案する、恩赦や生きがいを求める死刑囚たちは厳しい訓練に耐え、精鋭部隊へと成長、いよいよ計画実行のため北朝鮮へ潜入するその夜に、、、



1968年に実際にあった襲撃事件と特殊工作部隊編成、当時の南北関係の緊張度が伝わって来ます、タイトルは死刑囚たちが集められた実在の島の名前、

特殊部隊育成のための訓練物語は他でもあり、既視感がありますが、こちらは史実を基にしたフィクションだけに重さが違う、政府の思惑に翻弄される運命の死刑囚たちにちょっと味方したくなるラストです、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)