クリスタルスカルの王国
2023年04月24日
先週は5本、必見「パリタクシー」秀作「エアー」「聖地には蜘蛛が巣を張る」「マルモイ ことばあつめ」「インディジョーンズ クリスタルスカルの王国」
〇(スクリーンで鑑賞)「パリタクシー」
(★★★★★)(2022年フランス)(原題:Une belle course)
たまたま乗せた92歳女性とさえないタクシー運転手の一期一会のお話

激務だが儲けが上がらないパリのタクシー運転手シャルル、交通違反で免停まであと2点、兄とも反りが合わずストレスが溜まる毎日、この日乗せたのは92歳の女性マドレーヌ、彼女は目的地へ行く途中であれこれ我が儘な要求を突きつける、長距離客なので渋々付き合うシャルル、話好きのマドレーヌが自分の生涯を語り始めると、、、数奇で波瀾万丈の彼女の人生がシャルルの心を動かす、、、
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久しぶりに劇場で観てヨカッタ!!と思える良心的な秀作です、
久しぶりに劇場で観てヨカッタ!!と思える良心的な秀作です、
パリの反対側までタクシーで行く92歳のマドレーヌ、彼女自身の回想の形でファーストキスから始まり、出産、家庭内暴力、夫への反撃と、これまでの彼女の人生が語られます、渋々付き合っていたシャルルも徐々に彼女の話にのめり込んでいきます、お互いに敬意を払いながら楽しむタクシーでの小さな旅という感じ、悲惨な回想もありますが観ていて微笑ましい善人の2人、
ラストは想定内、それでも涙がこぼれてきます、あ~、2人の出会いがあってヨカッタ、原題は「素晴らしい旅」とか「素晴らしい軌跡」という感じでしょうか、
ぜひ劇場で鑑賞してください、
ぜひ劇場で鑑賞してください、
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〇(スクリーンで鑑賞)「AIR エアー」
(★★★★☆)(2023年米国)(原題:Air)
伝説のシューズ“エア ジョーダン”を生んだナイキ社員の奮闘物語

1984年、バスケットシューズのシェアでアディダスやコンバースの後塵を拝するナイキ、事業の建て直しを命じられたソニーはドラフトに上がった新人候補から、未だ無名に近いマイケル・ジョーダンを全予算をつぎ込んでも獲得すべきと主張、しかしマイケルはナイキ嫌い、上司も経営者もリスクが高いその計画に首を縦に振らない、ソニーは独断でルール破りのマイケルの母親との直談判に乗り込むが、、、
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事件は何も起こりません、それでも映画的サスペンスが持続する会話劇、英語が理解できればもっと面白いんだろうな、と思わせる軽妙でユーモア溢れる、そして真摯で激しい会話の連続、周りの全員と反りが合わないように見えるソニー、それでも自らの眼力を信じて(ビジネスマンとして)暴れ回るのが痛快、
事件は何も起こりません、それでも映画的サスペンスが持続する会話劇、英語が理解できればもっと面白いんだろうな、と思わせる軽妙でユーモア溢れる、そして真摯で激しい会話の連続、周りの全員と反りが合わないように見えるソニー、それでも自らの眼力を信じて(ビジネスマンとして)暴れ回るのが痛快、
実話を基にしているので、アディダスもコンバースも実名で登場、後にナイキはコンバースを買収しているようなので良しとしても、アディダスのことをこっぴどくこき下ろしています、日本なら実現出来ない表現です、この交渉までスポーツ選手に商品化ロイヤルティが支払われていなかったことにもビックリ、40年前だもんね、そういう時代か、
マット デイモンが太っちょのソニーを好演、お腹に詰め物入れているかな^^)観て損は無し、
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〇(スクリーンで鑑賞)「聖地に蜘蛛が巣を張る」
(★★★!☆)(2022年デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス合作)
(原題:Holy Spider)
聖地で起こる連続殺人事件の真相に迫るジャーナリストの闘い

2000年頃のイラン、聖地マシュハドで娼婦連続殺人事件が発生、10数人の被害者が出ても一向に犯人が捕まらない、“スパイダーキラー”と名乗る犯人は「聖地の浄化」を目的に犯行声明を重ねる、ジャーナリストのラヒミは長引く事件の真相に迫るが、警察は重い腰を上げようとしない、取材を続けるラヒミの周辺でも被害に遭う娼婦が出るに至り、ラヒミは自らが囮になって犯人をおびき寄せることにする、、、
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犯人捜しがテーマではありません、劇中では早々に犯人の目星は付きます、だが、なぜか何度も同じパターンで犯行を繰り返す犯人は捕まらない、「聖地の浄化」という大義に犯人を支持する者さえ現れる、警察も本気で捜査していないのか?とも思える、正義感溢れる女性ジャーナリストの行動が事件解決の糸口になるが、、、犯人逮捕後にこの映画のテーマとサスペンスが溢れ出てきます、いったい結末はどうなるのか?不安定な終盤にハラハラ、
犯人捜しがテーマではありません、劇中では早々に犯人の目星は付きます、だが、なぜか何度も同じパターンで犯行を繰り返す犯人は捕まらない、「聖地の浄化」という大義に犯人を支持する者さえ現れる、警察も本気で捜査していないのか?とも思える、正義感溢れる女性ジャーナリストの行動が事件解決の糸口になるが、、、犯人逮捕後にこの映画のテーマとサスペンスが溢れ出てきます、いったい結末はどうなるのか?不安定な終盤にハラハラ、
正義はどこにあるのか? 原題は『聖なる蜘蛛』、
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◆(自宅で鑑賞)「マルモイ ことばさがし」
(★★★★☆)(2019年韓国)(原題:Malmoe: The Secret Mission)
日本統治下の朝鮮半島、朝鮮語辞典を編纂しようと奮闘する人たち

1940年代、日本の統治下にある朝鮮半島、日本国は朝鮮国民に日本語の使用、日本名への改名、そして皇軍の一員としての出兵を命じていた、母国語を残したいジョンファンは密かに朝鮮語辞典の編纂を企て朝鮮語を集めていた、そんなジョンファンの鞄を盗んだパンスは盗みの常習犯、パンスはひょんな縁から辞書編纂を手伝うことになるが、日本軍の取り締まりは辞書編纂チームにもジワジワと迫ってくる、
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物語自体はフィクションです、しかし、日本国の統治下で行われた同化政策は朝鮮民族にとっては極めて屈辱的であったことは想像に難くありません、
物語自体はフィクションです、しかし、日本国の統治下で行われた同化政策は朝鮮民族にとっては極めて屈辱的であったことは想像に難くありません、
物語は母国を愛する者たちの辞書編纂への熱意と、満足に読み書きできないパンスと学者肌のジョンファンの友情物語、この縦糸と横糸で上手に物語が織り上げられていきます、とくに無教養でがさつ、読み書きもできないパンスが徐々に向上心と愛国心に目覚め、身を以て辞書編纂資料を護る、という映画的レトリックがよく効いています、
秀作、Amazonプライムで配信中、
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◆(自宅で鑑賞)「インディジョーンズ クリスタルスカルの王国」
(★★★☆☆)(2008年米国)
(原題:Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)
シリーズ4作目、南米の謎の王国に眠るクリスタルの頭蓋骨を巡る冒険

ソ連の諜報組織に拉致された考古学者インディはクリスタルの頭蓋骨(スカル)を見つける、命からがら追っ手から逃れたインディの元に若者マットが訪ねてくる、母親のマリーからの言付けをインディに伝えるためだ、その内容に好奇心をかきたてられたインディはマットと共に南米へ向かう、そこには想像を絶する古代文明国家が存在した、
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大好きなシリーズ、毎度の危機一髪の連続のアクションは楽しめますが、シリーズのコアである古代文明の摩訶不思議なパワーといったエッセンスは正直ちょっと弱い、ラストの謎解きも、ま、なんでもありという感じ、
大好きなシリーズ、毎度の危機一髪の連続のアクションは楽しめますが、シリーズのコアである古代文明の摩訶不思議なパワーといったエッセンスは正直ちょっと弱い、ラストの謎解きも、ま、なんでもありという感じ、
シリーズ1作目(1981年)は名作、スクリーンでワクワクドキドキしたものです、シリーズ3作目「最後の聖戦」(1989年)も父親役ショーン コネリーが嵌り役で上々の仕上がり、これでシリーズ完結かと思いきや19年振りに本作が作られました、出来映えは???
5作目の前に1作目から復習しておきましょう^^)
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)