コットンテイル

2024年03月18日

先週は5本、「52ヘルツのクジラたち」「ゼニガタ」「コットンテイル」「ウエストサイド ストーリー」「バイオハザードザ ファイナル」

〇(スクリーンで鑑賞)「52ヘルツのクジラたち」
(★★★!☆)(2024年日本)
ヤングケアラー、DV被害児、トランスジェンダー、必死に生きる彼らの行きつく先は?

0352ヘルツ

海沿いの町に一人引っ越してきた貴瑚、ある日、港で口を利かない男の子を見つける、その風体から虐待を受けていると察した貴瑚は男の子の母親に迫るが、母親は子供をムシと呼びすて、ついにはムシを捨てて出奔してしまう、ムシを引き取る覚悟を決めた貴瑚、彼女にもつらい過去があった・・・



貴瑚はヤングケアラー、高校卒業後は父親の介護に人生を費やしていた、そんな貴瑚を救い出したアンさんこと安吾との過去エピソードと、現在のムシとの関りが行き来しながら物語が進行します、貴瑚を想い懸命に支援するアンさんもまた重い宿命を抱えています、裕福な恋人が出来た貴瑚はやっと人生に光が見えたと感じますが、そこから騒動が起こり、アンさんの宿命までもが炙りだされてしまいます、

直視すべき現代日本が抱える日常の闇を描くなんとも悲しい物語ですが、ラストには救いもあります、観後感は悪くない、

タイトルは“声が特別な周波数のため仲間と交信できない”クジラのことだそうです、



◆(自宅で鑑賞)「ゼニガタ」
(★★★!☆)(2018年日本)
居酒屋「銭形」を営む銭形兄弟、実は街の高利貸し、容赦なく利子を取り立てるのだが・・・

03ゼニガタ

小さな漁港の町の居酒屋「銭形」には金に困った人間と、金に目が眩んだ人間が集まってくる、法外な利子を取り立てる富男と静香の兄弟、取り立ててでやり合ったボクサー崩れの八雲も仲間に入る、浪費癖のある珠は水商売のアルバイトをしながら銭形からの借金を重ねる、そこに銭形の宿敵、ヤクザの磯ヶ谷が出所して街に戻ってくる、珠は磯ヶ谷の持っている現金を盗みとる計画を立てるが・・・



銭形の利子は10日間で3割=トサンというべらぼうな額、それでも金を借りに来る人間が後を絶たない、銭形兄弟はアコギな金貸しではあるが、どうもそれだけではなさそうだ、トサンではあるが、必死に生き延びようともがいている人間にも金を貸し、どうやって生きていくべきかを問う富男、膨大な金を手元に置いても心が休まらない静香、その金の意味を見極めたい八雲、

お金に縛られないで生きていく事の難しさ、みたいなのが裏のテーマのようです、たしかに生きていくのに絶対に必要なお金、でも、金が絡むと人の心がどんどん劣化していく様がなんとも怖いです、

小品ながら佳作、観て損は無し、



〇(スクリーンで鑑賞)「コットンテイル」
(★★★☆☆)(2023年英国・日本合作)(原題:Cottontail)
先立たれた妻の遺灰を英国の湖に散骨する夫と息子の物語

03コットンテイル

妻に先立たれた兼三郎は生きる希望を失ってしまい自暴自棄に、そんな醜態を息子から叱咤される、なんとか妻の葬儀を済ませるが、そこで住職から妻の遺言を受け取る、そこには思い出の地である英国の湖に自身の遺灰を巻いてほしいと書かれていた、驚いた兼三郎だが、息子夫婦と孫と共に英国へ渡る、そこでも息子と衝突した兼三郎は独り遺灰を持って湖を目指すことになるが・・・



新進の英国人監督・脚本作品、合作となるとやはり独特の雰囲気が出ます、冒頭の東京のシーンは奇妙な緊張感がある出来栄えになっていますが、英国に渡ってからは少し退屈、兼三郎の性格が良く分からない、妻を失ったことで、息子との葛藤が顕在化しているのでしょうが、それにしても行動に脈絡が無い、成り行きで身を寄せた英国人農家でのエピソードも中途半端な感じ、

リリーフランキーは嵌っています、彼以外ではこういう作品にはならなかったのではないか、と思わせるのは流石、英国の田舎の風景も収穫、

東京の鮨屋のシーンがヨカッタ、タコの寿司が食べたくなりました^^)



(★★★!☆)(2021年米国)(原題:West Side Story)
NYマンハッタン、ポーランド系とプエルトリコ系グループの対決と悲恋の物語

03ウエストサイド

再開発により住む場所を奪われるプエルトリコ移民の若者グループ「シャークス」は白人グループの「ジェッツ」といがみ合っている、元ジェッツのリーダーで保護観察中のトニーはダンスパーティでシャークスのリーダーの妹マリアと恋に落ちる、もちろん周囲は2人に諦めるように諭すが2人を引き裂くことはできない、2人の関係が明るみに出てジェッツとシャークスは決闘することになり、そこで悲劇が起こる、



1961年に映画化された名作ミュージカルのスピルバーグによるリメイク、王道のミュージカル映画で、とにかくいきなり歌いだします^^)恋人が死にかけているのに歌われてもなあ、と思ってしまうミュージカル苦手者です、

キレッキレのダンスは素晴らしいし、「Tonight」「Cool」「Maria」など聞き覚えある名曲もたくさん流れます、これはこれで楽しいのですが、、、やはりミュージカルではない「ウエストサイド ストーリー」を観てみたいと思ってしまいました、



(★★★☆☆)(2016年米国)(原題:Resident Evil: The Final Chapter)
お馴染み「バイオハザード」シリーズ、ファイナルという事ですが、終わらない!?^^)

03バイオハザードF

アンデッドの世界と化した地球、わずかに残った人類もあと2日で滅亡する危機、人類最後の希望アリスは、アンデッドを一気に壊滅させるワクチンを手に入れるために、この危機を招いた首謀社アンブレラ社に乗り込む、幾多の危機を乗り越えてアリスは人類を救うことが出来るのか?



日本製ゲームソフトが2002年に映画化されたシリーズの最終章、1作目と2作目は観ましたが、今作は6作目
(他にリブート作品が1作あり)、間の3作は観ていませんが、ま、だいたい物語の想像はつくので、今作だけ見ても楽しめます、

ゲーム原作という世界観は守られており、とにかく強い主演ミラのアクションシーン+ゲーム感覚のスリリングな脱出ステージの連続、1作目に出てきたレーザー通路?もしっかり出て来て楽しめます、アリス役もオリジナルのミラなのでしっくりきます、

ま、休日のお気楽鑑賞に、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)