ザホエール
2023年05月01日
先週も5本、胸が痛む「トリとロキタ」「ザ ホエール」、新作公開前にインディジョーンズ シリーズ3作鑑賞
〇(スクリーンで鑑賞)「トリとロキタ」
(★★★★!)(2022年ベルギー・フランス合作)(原題:Tori et Lokita)
ベルギーで必死に生きていこうとするアフリカからの移民2人

アフリカからベルギーに流れ着いた2人、年上のロキタは就労ビザがないため希望する家政婦の職に就けず、麻薬販売の手伝いをしながら年下のトリを護ろうと必死で生きている、しっかり者のトリもロキタを助けるために走り回る、しかし、渡航費を取り立てる移民仲介業者、麻薬ビジネスの片棒を担ぐ調理人など、2人が必死にもがいても抜け出ることが出来ない裏社会の泥沼、ビザの申請も上手く行かないロキタは仕送りのために過酷な麻薬ビジネスの下働きに出るが、、、
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主役の2人は演技経験のない新人だそうです、このキャスティングが物語にリアリティとともに強い悲哀を与えています、普通に真面目に生きていきたいだけなのに、普通の生活が出来ない2人、容赦なく2人を追い詰める裏社会の大人たち、助けの手を差し伸べない行政、それでも健気に振る舞う2人に胸が締め付けられます、
主役の2人は演技経験のない新人だそうです、このキャスティングが物語にリアリティとともに強い悲哀を与えています、普通に真面目に生きていきたいだけなのに、普通の生活が出来ない2人、容赦なく2人を追い詰める裏社会の大人たち、助けの手を差し伸べない行政、それでも健気に振る舞う2人に胸が締め付けられます、
ドキュメント風の“苦しむ移民”物語に終始するのかと思いきや、後半は静かでタイトロープなサスペンスがスクリーンに溢れ出します、2人の反撃、トリとロキタの奮戦が冷酷非情な大人たちを倒したかに見えますが、、、突然、思いがけない結末を迎えます、
圧倒的パワーのある作品、鑑賞推奨!
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〇(スクリーンで鑑賞)「ザ ホエール」
(★★★★☆)(2022年米国)(原題:The Whale)
ほぼ1つのリビングルームだけで展開される壮絶な愛情物語、2023年アカデミー賞2冠

オンライン講師で生計を立てているチャーリー、実は体重272kg、パートナーを失ったショックから立ち直れずに過食症で体重が増え続け立つことさえままならない、心臓病の脅威から世話人のリズは入院を勧めるが頑として受け入れないチャーリー、8年前に分かれた妻との間に生まれた娘エリーは退学寸前の高校生、偶然訪問してきた新興宗教の伝道師、それぞれの悲しみを抱えながら“生きる”ためにもがき苦しんでいる、
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チャーリーは心臓病の悪化で死期が近づいている、最期の1週間の物語、物語の95%はチャーリーのリビングルームで進行、チャーリー、世話人のリズ、娘のエリー、若き伝道師のトーマス、主要な登場人物はこの4人だけ、全員が心に深い傷を負っており、もがき苦しみ、お互いを傷つけ合ってしまう、その心情は難解、パートナーを失って生きる目的がなくなったチャーリーの心の奥底は計り知れませんが、それでも、誰もが心の奥深くに沈め込んでいる愛を浮び上がらせることが出来るのだと語っているような気がしました、、、
チャーリーは心臓病の悪化で死期が近づいている、最期の1週間の物語、物語の95%はチャーリーのリビングルームで進行、チャーリー、世話人のリズ、娘のエリー、若き伝道師のトーマス、主要な登場人物はこの4人だけ、全員が心に深い傷を負っており、もがき苦しみ、お互いを傷つけ合ってしまう、その心情は難解、パートナーを失って生きる目的がなくなったチャーリーの心の奥底は計り知れませんが、それでも、誰もが心の奥深くに沈め込んでいる愛を浮び上がらせることが出来るのだと語っているような気がしました、、、
単調になりかねないシチュエーションドラマですが、ラストまで緊迫した画面に惹き付けられるのは監督の手腕か、
2023年アカデミー賞主演男優賞、メイク賞(272kgの巨漢特殊メイク)受賞作品、
2023年アカデミー賞主演男優賞、メイク賞(272kgの巨漢特殊メイク)受賞作品、
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◆(自宅で鑑賞)「レイダース/失われたアーク」
(★★★★!)(1981年米国)(原題:Raiders of the Lost Ark)
「インディ ジョーンズ」シリーズ、記念すべき1作目

第2次世界大戦前夜の1936年、インディは世界各地の古代遺跡宝物の発掘実績で知られる考古学者、彼の元にアメリカ政府から、ナチが追い求めている「聖櫃」(アーク)の捜索依頼が舞い込む、モーゼの『十戒』の石版が収められており、神秘のパワーを持つと言われているアーク、インディはアークを求めてネパールへ飛ぶが、ナチの追っ手も迫っていた、、、
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この夏、封切られるシリーズ最新作を前にシリーズを1作目から3作復習鑑賞、
この夏、封切られるシリーズ最新作を前にシリーズを1作目から3作復習鑑賞、
この作品を劇場で初めて観たときは「スタウォーズ」以上にワクワクドキドキしました、古代遺跡宝物という今までにない世界観の物語、学者であり冒険家でもあるインディの魅力溢れるキャラクター、大仕掛けな古代遺跡アクション、コメディセンス溢れるサスペンス、今観ると少し色褪せているところもありますが、映画史に残る快作であることは間違いありません、
ハリソン フォードが若い!そりゃそうか、42年前の作品、観応えあります、ぜひ休日に鑑賞してみてください、
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◆(自宅で鑑賞)「インディジョーンズ 魔宮の伝説」
(★★★★☆)(1984年米国)(原題:Indiana Jones and the Temple of Doom)
インドに不時着したインディは、子どもたちを救うため邪教が支配する魔宮へ乗り込む

1935年上海、秘宝取引がトラブルになり命からがら脱出したインディだが、飛行機がインドに不時着、近くの村にたどり着くと、村人が大切に護ってきた霊力がある石が奪われ、子どもたちも連れ去られていた、石の奪還と子どもたちの救出のためマハラジャの宮殿に乗り込むインディ達、しかし宮殿は邪教の復活を目指す悪の集団に支配されていた、、、
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シリーズ2作目、1作目の1年前の1935年の設定、今回の宝物は不思議な力を持つ“石”、伝説の宝物探しというよりは邪教集団との闘いがメイン、1作目のヒットを受けて制作された感が強く、公開時に観たときはあまりピンと来なかった記憶があります、
シリーズ2作目、1作目の1年前の1935年の設定、今回の宝物は不思議な力を持つ“石”、伝説の宝物探しというよりは邪教集団との闘いがメイン、1作目のヒットを受けて制作された感が強く、公開時に観たときはあまりピンと来なかった記憶があります、
が、今回観直すとかなり面白いです、ウジャウジャする昆虫集団はホントに気持ち悪い^^)コメディタッチがはっきり意識されるようになり、笑えるネタが満載、最後までハラハラドキドキの鑑賞、休日のお気楽鑑賞にピッタリ!
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◆(自宅で鑑賞)「インディ ジョーンズ 最後の聖戦」
(★★★★☆)(1989年米国)(原題:Indiana Jones and the Last Crusade)
「インディ ジョーンズ」シリーズ3作目、父親役にショーン コネリーが登場

大学で教鞭を執るインディ、そこへ父親ヘンリーが行方不明になったという報が入る、ヘンリーが追い求めていた“聖杯”の手掛り求めてベニスへ向かうインディ、そしてオーストリアでついにヘンリーを発見するが、そこではナチによる聖杯捜索が行われていた、永遠の命を得ることが出来るという聖杯を追うインディとナチはついに聖杯を発見するが、、、
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父親役にショーン コネリーを迎えて完成度が高まったシリーズ3作目、父と息子というテーマはこのシリーズに限って云うと、コメディタッチを強調するためのエッセンス、面倒くさいお話はありません、いつも通り暴れまくるインディ、いやヘンリーとインディ、
父親役にショーン コネリーを迎えて完成度が高まったシリーズ3作目、父と息子というテーマはこのシリーズに限って云うと、コメディタッチを強調するためのエッセンス、面倒くさいお話はありません、いつも通り暴れまくるインディ、いやヘンリーとインディ、
冒頭では若き日のインディの冒険談も、3部作完結にふさわしい謎解きや楽屋落ちも満載、休日のお気楽鑑賞にぜひ!
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)