ジャスティスリーグ
2023年04月17日
先週は5本、「わたしの幸せな結婚」「キル ボクスン」「パッチギ!」「GOLDFISH」「ジャスティスリーグ」
〇(スクリーンで鑑賞)「わたしの幸せな結婚」
(★★★★☆)(2023年日本)
文明開花時の日本、謎の悪霊から首都を護る超能力者たちの闘いと愛情物語
帝を中心に首都の治安を護る超能力を持つ“異能”者たち、その家系に産まれながら異能を持たない美世は継母から強烈ないじめを受け、異能者の軍人清霞の元へ婚約者として家を出される、冷徹で知られる清霞は悪霊から首都を護る特殊部隊長、これまで何人もの婚約者が清霞から去っている、しかし、日々謎の災いに対応する清霞と、それを一途に支える美世の間に不思議な愛情が芽生え始める、そんな時、首都に謎の疫病が蔓延、美世は異能家系の謀略に巻込まれ誘拐される、清霞は美世を救い出すための闘いに挑む、、、
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コミック原作、アイドルキャスト、柔なタイトルなのに和風超能力者モノ?結婚物語?う~~ん、どうかな、、、と、なんの事前情報も無く、まったく期待せずに鑑賞したのが効奏したか?最後まで集中して観られました、
「帝都物語」のような世界観、明治期の日本?“ゴッサムシティ”的な東京、悪霊との闘いは観慣れた感じ、それよりも異能家系の派閥争い、継母と異母妹の壮絶なイジメ、清霞の意外な性格、美世の一途さなどが印象に残りました、そして、終盤は“やはり美世は・・・”な展開、シリーズ2作目も作られるのでしょうね、
たまには2時間ほど肩の凝らない異能な世界へ没入するのもヨカッタかな、
◆(自宅で鑑賞)「キル ボクスン」
(★★★★☆)(2023年韓国)(英題:Kill Boksoon)
シングルマザーで完璧な暗殺者ギル ボクスンを悩ませる正義感と娘の教育
A級の暗殺を仕事にしているギル ボクスン、彼女の仕事に失敗はなく組織内でも尊敬の的、しかし、家では思春期の娘ジョヨンの教育には頭を痛めている、ジョヨンのために引退を考え始めたギル
ボクスン、最後の仕事を請負うが、その暗殺の裏にある陰謀に気付いたキル ボクスンは任務を放棄、組織や仲間、同業者からも狙われるハメになる、、、
完璧な暗殺者も思春期の娘の不安や不満を上手に受け止めることができない、娘の教育に悩む暗殺者というちょっとコミカルなシチュエーション、そして、韓国映画お得意の接近戦でのギル
ボクスンの圧倒的な強さ、この落差がサスペンスの源泉、仲間や同業者を次々と倒していく辺りはちょっと日本的感覚でいうと素直に受け入れられないかも、、、とくに、協力者の後輩の顛末はちょっと可哀想かな、
タイトルは「キル ビル」をなぞっていて、『ボクスンを殺せ』ということかと思っていたのですが、映画.comではキル=金?名字の扱い、日本語字幕もそうだったかな?どうもしっくり来ないと思っていたら、なんと彼女の名字、正しくはギル=Gilのようです、韓国表記での映画タイトルは「Gilbogsun」、英題は「Kill Bok-soon」、ややこしいですが、英題の段階で「ボクスンを殺せ」になったようです、なんとなく納得、
そうそう、主演女優が撮影中の事故で負傷、完成が遅れたようです、格闘アクションの撮影も大変ですね、
新作、Netflixで配信中、
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◆(自宅で鑑賞)「パッチギ!」
(★★★★!)(2004年日本)
1960年代の京都、日本人と在日朝鮮人高校生の青春群像劇、井筒監督の最高傑作
1960年代の京都、高校生の康介と紀男、ひょんなことから朝鮮高校へサッカーの親善試合を申し込みに行く事になる、そこで康介は番長の妹キョンジャを見初める、「イムジン河」という曲を頼りに徐々に朝鮮人との交流を深める康介、しかし、日本の高校と朝鮮高校の抗争は激化、事故で友だちのチェドキが死んだことから最後の決戦が始まる!
井筒監督の最高傑作!数奇な運命で発売中止になった「イムジン河」、訳詞者の松山猛のエピソードを元に日朝の高校生の青春を見事に描ききっています、もう7~8回目の鑑賞、
60年代アルアルの小ネタを仕込んで、物語はスピーディに展開、グループサウンズ、朝鮮高校生徒の暴走、日教組の先生、フリーセックス、11PM、レオポン、3時間待ちのボーリング場、女体の神秘、フォークギター、ベトナム戦争、京大西部講堂、観慣れた風景のロケ、ほぼリアルタイムのわたしはとても楽しく鑑賞できます、
主役の2人(塩谷瞬・沢尻エリカ)以外の若手俳優が今や大活躍、高岡蒼佑、波岡一喜、桐谷健太、小出恵介、尾上寛之、真木よう子、江口のり子と蒼々たる顔ぶれ、脇をベテランが固めています、キムラ緑子、前田吟、笹野高史、大友康平、光石研、余貴美子、徳井優、木下ほうか、そしてオダギリジョー、音楽はもちろん加藤和彦、「悲しくてやりきれない」は泣けます、
ラスト、それまでのエピソードが一点に収束していく辺りはお見事です、タイトルの「パッチギ」は頭突きのことかな、
〇(スクリーンで鑑賞)「GOLDFISH」
(★★★☆☆)(2023年日本)
1980年代に活躍した伝説のパンクバンド「ガンズ」の再結成とその結末
メンバー“ハル”の不祥事で活動を休止していた「ガンズ」、30年振りに再結成の機運がたかまり、メンバー4人が終結、5人目のハルの説得に乗り出す、しかしハルは酒に溺れる日々、なんとかリハーサルにこぎ着けるがハルは満足に演奏も出来ない状態、それでもなんとかライブは決行されることになるが、、、
パンクバンド「アナーキー」のギタリスト藤沼伸一の初監督作品、「アナーキー」の自伝的物語のようです、スイマセン、パンクはまったく聴かないので知らないのです、でも藤沼さんはずっと泉谷しげるのステージで拝見しています、知り合いもエキストラ出演している、とか縁があったので鑑賞、
「アナーキー」やその背景を知らないのでどっぷり物語に浸かることは無し、バンド内のいざこざや表現者の悩みなんかはなんとなく分る^^)ので、それなりに最後まで鑑賞、
監督の手腕、上手だなと思ったのはまずはやはり音、ライブ演奏はもとより、台詞は聞きやすいし(録音が悪い映画はNG)、劇判も良い、映像的には心象シーンの風景カットやラストの壁画などにはセンスを感じました、
パンクファンはぜひ!
◆(自宅で鑑賞)「ジャスティスリーグ」
(★★★!☆)(2017年米国)(原題:Justice League)
最強の敵にスーパーヒーローも一致団結して闘います
人類を滅ぼす力のあるスッテペンウルフが再び姿を現す、バットマンとワンダーウーマンはスーパーマン亡き後、新たなジャスティスリーグを作るべく、アクアマン、サイボーグ、フラッシュを招集、なんとか5人が揃ったとき、ステッペンウルフの最終攻撃が始まる、圧倒的な力の前に5人も絶体絶命、、、、
DCコミックのスーパーヒーローもの、どうやら前作でスーパーマンが死んでしまったようだ、ワンダーウーマンはとっても強い、バットマンは基本人間で超人とは違うんだ、とかそんなレベルで鑑賞、
お金は掛っているので安心して観られます、休日のお気楽鑑賞にピッタリ、
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