ジーサンズ

2021年11月01日

先週は秀作揃い、オススメは「きみに読む物語」「キャッシュトラック」「ベイビードライバー」

先週は秀作揃い、オススメは「きみに読む物語」「キャッシュトラック」「ベイビードライバー」

◆(自宅で鑑賞)「きみに読む物語」
(★★★★☆)(2004年米国)(原題:The Notebook)
生涯愛を貫く青年とその妻、二人の半生記の物語

202110きみに読む物語

老人ホームで読み聞かせをしているデューク、認知症のカルフーン夫人は気乗りしない様子だが、徐々にデュークの読む物語に興味を抱くようになる、それは1940年代の南部、労働階級の青年ノアと富豪の令嬢アリーとの波瀾万丈の純愛物語だった、、、



現代と1940年代~60年代の2つの物語が進行していきます、もちろん映画的なレトリックが仕込まれています、まあ、そうだろうなあと見当はつくのですが、それでもラスト近くの2つの物語の終幕には心打たれます、

デューク役はジャエームズ・ガーナー、云われなければ分らなかったなあ、「ロックフォードの事件メモ」が懐かしい、



〇(スクリーンで鑑賞)「キャッシュトラック」
(★★★★☆)(2021年米国・英国合作)(原題:Wrath of Man)
現金輸送会社に凄腕ドライバー登場、強盗撃退、しかし彼の本当の狙いは、、、

202110キャッシュトラック

現金輸送車を襲う事件が多発、そんな中、新人のパトリックが入社、正体不明のパトリックだが強盗6人を撃退する活躍、一気に株を上げる、しかし彼の周辺にはFBIの捜査の手も、過去を隠して現金輸送会社に就職したパトリックの真の狙いは、、、



「ワイルドスピード」のジェイソン・ステイサム主演、沈着冷静な判断、正確無比な射撃、どんな襲撃にもひるまず敵を倒していくの無敵のパトリックは痛快、パトリックの真の狙いが分ってからは,過去と現在のシーンが交錯しますが、説明臭くならずに上手に編集されています、最後の襲撃での銃撃戦は壮絶、

ただ、人が死にすぎる、警備会社の同僚も次々と倒れていく、、、それでも観後感はまずまず、B級感も漂いますが、最後までしっかり追い切れているので★伸びました、



◆(自宅で鑑賞)「ベイビードライバー」
(★★★★☆)(2017年米国)(原題:Baby Driver)
やむなく強盗の運転手を引き受けた青年、恋と組織との狭間で出す答えは??

202110ベイビードライバー

抜群のドライブテクニックを誇る通称ベイビー、ひょんな事からことから組織に与えた損害を返済するため逃走ドライバーを引き受ける、返済のための最後の仕事が終わり恋人と旅に出ようとした前夜、組織から最後の仕事が入ってくる、断り切れないベイビー、これでお仕舞いというところで計画が破綻する、、、



ベイビーは過去の事故で耳鳴りが止まないPTSDに、常に音楽を聴いていないといけない設定、スクリーンにも音楽が流れ続け、ミュージカルのような仕掛けも出てきます、変わった映画やなあ,と思って観ていると、一人の狂気から計画が狂い始めてからは地獄へ転がり落ちるような展開にハラハラ、タイトロープなシーンが楽しめます、

恋物語も清純でヨロシイ、事件後の描写も簡潔ながらなるほどという伏線回収、観後感も良く★伸びました、



〇(スクリーンで鑑賞)「ジーサンズ」
(★★★★☆)(2017年米国)(原題:Going in Style)
銀行に自宅を差し押さえされ、企業合併で年金も無くなった3人組の最後の計画は、

202110ジーサンズ

工場で真面目に働いてきた3人組、しかし企業吸収で年金が消えてしまう、自宅を差し押さえられる,持病が悪化、最後に一花咲かせたいとそれぞれ苦境に立った3人組が企てたのはなんと、,,銀行強盗だった、、、



モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンと役者が揃った老人一発逆転コメディ、かの国も老人には決して優しいわけじゃない、銀行員や企業主、医師などから受ける屈辱を晴らすため、そして娘や孫に大金を残すためについに本当に銀行強盗までしてしまうのですが、、、これが憎めないというか、なんというか、

『捕まっても刑務所へ行くだけ、3食テレビ付だ』という台詞に笑いました、なるほど,人間開き直りが大切です、



〇(スクリーンで鑑賞)「ビルドアガール」
(★★★☆☆)(2019年英国)(原題:How to Build a Girl)
冴えない女子高生が文章力だけでのし上がっていく!!

202110ビルドアガール

英国の田舎に暮らす冴えない女子高生のジョアンナ、刺激の無い生活に悶々としていたある日、ロック雑誌の音楽書評コンテストに応募、ロンドンの雑誌社まで押しかけて強引に仕事を手に入れる、当初は斬新な表現がウケた彼女の記事だが、ミュージシャンとねんごろになり仕事を失ってしまう、、、



自伝的小説が原作、ホントにロック雑誌の記者はこんな感じなんだろうか?とにかくずっとハイテンションで汚い言葉を連発しながら記事を作っていました、英語が分ればもっと面白いのか、、、オエッとなるのか。どっちなんだろう?

テンポ良く最後まで楽しめますが、ラストシーンで寝落ちました、なんでだろう?



◆(自宅で鑑賞)「シン ゴジラ」
(★★★★☆)(2016年日本)
お馴染み東宝ゴジラの最新作、着ぐるみから抜け出した新東宝ゴジラは?

202110シンゴジラ

東京湾から謎の巨大生物が蒲田に上陸、当初は上陸後に死んでしまうとみられていた巨大生物は変態を遂げてどんどん進化,東京を蹂躙して海に帰っていく、ゴジラと名付けられた巨大生物がふたたび鎌倉に上陸、最新装備の自衛隊の防衛戦をいとも簡単に突破するが、品川駅付近で活動を停止する、、、



1954年初演の東宝ゴジラの王道、vs内閣+自衛隊の奮戦記、怪獣レスリングと化したハリウッドゴジラよりもやはりこういう東宝ゴジラの方がしっくりきます、

総監督の力量とゴジラ愛がCGゴジラで見事に結実、自衛隊全面協力、伊福部音楽で胸が躍ります、個性的なG対策チームの面々、余貴美子、國村隼の自衛隊コンビも腹が据わっていてヨロシイ、都合5回目くらいの鑑賞も楽しかったです、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)