デューン砂の惑星
2021年10月25日
先週は4本、オススメはやはり心震えた「MINAMATA」
先週は4本、オススメはやはり心震えた「MINAMATA」
〇(スクリーンで鑑賞)「MINAMATA」
(★★★★☆)(2020年米国)(原題:Minamata)
水俣で発生した水銀中毒を世界に知らしめた写真家の物語
数々の名写真を撮ってきたユージンだが、今は酒に溺れ、借金に追われている、ある日、日本人アイリーンから水俣で起こっている水銀中毒公害の撮影依頼を受ける、気乗りしないユージンだがアイリーンの熱意で水俣を訪れることに、そこでユージンが見たのは悲惨な水俣病の現実とチッソと官憲の横暴だった、、、
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もちろん、現実の水俣病を元に描いたフィクション、物語自体はステレオタイプな描写(チッソ・官憲の横暴や漁師の生活など)が目立ち、日本人が観るとあまりリアリティがあるとは云えない、しかし、ラストの写真を観た途端に鳥肌が立ち、涙がこぼれました、物語の出来映えよりも実際にユージンが撮った写真のチカラ!このシーンのためにある映画でした、
もちろん、現実の水俣病を元に描いたフィクション、物語自体はステレオタイプな描写(チッソ・官憲の横暴や漁師の生活など)が目立ち、日本人が観るとあまりリアリティがあるとは云えない、しかし、ラストの写真を観た途端に鳥肌が立ち、涙がこぼれました、物語の出来映えよりも実際にユージンが撮った写真のチカラ!このシーンのためにある映画でした、
エンドクレジットでは世界の公害がフラッシュバックされ、そして『チッソと日本政府は今も責任を果たしていない』、『2013年の日本の首相(安部)の“水銀中毒を克服した”という発言は偽りである』とハッキリと断言、
日本もこういう映画が作れるような国になって欲しいです、「モリカケ問題」「桜を見る会」「巨額買収事件」、いくらでもテーマはあります、
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〇(スクリーンで鑑賞)「デューン/砂の惑星」
〇(スクリーンで鑑賞)「デューン/砂の惑星」
(★★★☆☆)(2021年米国)(原題:Dune)
スペースオペラの原典的SF小説の再映画化、複雑過ぎて、、、
西暦10190年、レト公爵は貴重な抗老化作用のある香料を産出する惑星アラキスを統治するために息子ポールとその母ジェシカとともに移住してきたが、採掘設備は老朽化しており問題山積、レト公爵を惑星アラキスに呼び寄せたのは宿敵と皇帝の陰謀だった、ある日奇襲を受けてレト公爵の軍は壊滅、かろうじてポールとジェシカは生き延びるが、、、
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とりかく登場人物が多く、設定が複雑、そして人やモノの名前が覚えられない(もともと苦手)ので、状況説明の序盤は眠たくなりますが、中盤から冒険活劇になって楽しく観れました、
とりかく登場人物が多く、設定が複雑、そして人やモノの名前が覚えられない(もともと苦手)ので、状況説明の序盤は眠たくなりますが、中盤から冒険活劇になって楽しく観れました、
スターウォーズ(SW)のちょっと精神面強調版のようなテイスト、いや、こちらが本家でSWが影響を受けた側、しかし本作を観てSWシリーズのエンターテーメント性の高さを再認識、
本編155分、それでも物語はまだ序盤、SWエピソード4~6のような感じで、次回作は「反抗準備編」、3作目は「帝国との最終決戦編」となるのか?ま、来たらまた観ますが、壮大なCGは見慣れてしまったので★は伸びず、
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〇(スクリーンで鑑賞)「かそけき サンカヨウ」
〇(スクリーンで鑑賞)「かそけき サンカヨウ」
(★★★★☆)(2021年日本)
父と娘、そこに父の恋人と小さな娘、か弱き娘の揺れる心は?
高校生の陽、母が陽を置いて出て行ったので父と二人暮らし、そんな家庭に父の恋人美子と幼い娘ひなたがやってくる、戸惑いながらも高校では美術クラブに所属、同級生の陸とほのかな恋も、そんな時、実の母親が水彩画の個展を開いているのを知る、、、
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繊細で平板な演出が続き、こちらもやはりウトウトしてしまいました、音楽無しの長回し1カットの会話シーンなど監督の意図がアリアリ、こういう監督なんかな、エライ線の細い映画やな~とか思っていたら、、、
繊細で平板な演出が続き、こちらもやはりウトウトしてしまいました、音楽無しの長回し1カットの会話シーンなど監督の意図がアリアリ、こういう監督なんかな、エライ線の細い映画やな~とか思っていたら、、、
“かそけき”(幽き)っていう言葉、今にも消えてしまいそうな薄い、淡い、仄か(ほのか)な様子、っていう意味だそうです、なるほど!映画自体が“かそけき”であるべき映画なんだ、
ちなみに“サンカヨウ”は花の名前、花びらは水に濡れると透明になる珍しい花、劇中では陽の境遇になぞらえ早咲きの花とも説明されています、
淡い、仄かな映画ですが、一度だけ美子が感情を溢れさせ陽を抱きしめるシーンでは泣きました、
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◆(自宅で鑑賞)「続・座頭市物語」
◆(自宅で鑑賞)「続・座頭市物語」
(★★★☆☆)(1962年日本)
1作目「座頭市物語」のヒットで急遽作られた続編
お馴染み座頭市の活躍、1作目のヒットを受けて急遽撮影された急造(半年後に公開)2作目なので余り期待していなかったが、これがなかなか面白い、兄の若山富三郎が敵役も映画的レトリックがあって面白い、
ただ、制作時間がなかったのか?物語は尻切れトンボの72分、ここで★伸びず、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)