バイオレンスアクション

2022年08月29日

先週は秀作5本、オススメは「今夜、世界からこの恋が消えても」「アフタースクール」、他にも「スノーデン」「宇宙でいちばんあかるい屋根」。

(★★★★☆)(2022年日本)
若者難病恋愛物語なれど、良く出来たプロットに泣かされます

08今夜、世界から

交通事故の後遺症で朝起きると前日の記憶が無くなっているという難病の真織、前日の行動を確認するために、明日の自分へ日記という形で自分の記憶を明日へ送り続けている、ある日同級生の透から悪戯で告白されるが、真織はそれを受け入れ恋人のフリをすることを提案する、1日で記憶が無くなることを隠しながら付き合っていくうちに透に心が傾いていくが、ある事がきっかけで真織の秘密を知られてしまう、それでも透は真織との交際を続けるのにはある理由があった、、、



良く出来た物語です、難病の少女を暖かく見守る同級生や家族、しかし物語はそんなステレオタイプな枠組を飛び出して意外な展開をみせます、出だしからの伏線がしっかり生きて、構図の逆転が映画的レトリックで上手に描かれています、恋愛物語+サスペンスがあります、

終盤は結構泣かされました、近くに座っていた女子高生は後半1時間泣きっぱなし、感受性豊かだなあと感心しきり、

1日で無くなる記憶、一体どういう生活になるのか?想像がつきません、実際にはあんなに明るくは振る舞えないだろうな、劇中でも病名が語られていますが“前向性健忘症”というのがこの症状に近いようです、怖いです、なりたくない、



◆(自宅で鑑賞)「アフタースクール」
(★★★★★)(2007年日本)
絶対に欺される事間違い無し!俳優3人が織りなすコメディサスペンス

08アフタースクール

一流企業に勤務する木村は妻の出産を控えたある日姿を消す、高校の同級生で学校教諭の神野は謎の探偵北沢から神野が女とホテルから出てくる写真を見せられ、神野探しにかり出される、その女はどうやら企業の不正に関わる証拠を掴んでおり、神野もそれに加担しているように見えるのだが、、、



これまた、出だしから映画的レトリックの連続、伏線だらけなんだけどそんなことは微塵も感じさせない自然な流れ、でも、なんとなく不安定、やっぱり探偵と神野の凸凹コンビの探偵物語かと思いきや、終盤で全部ひっくり返されてしまいます、いやはや、やられました、大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人が存分に役者冥利を発揮しています、のんびりしたタイトルさえ映画的レトリックの一環か、

2回目の鑑賞ですが、それでも十分楽しめました、トリックはほとんど忘れていました、やはり脚本が良いと映画は楽しいですね、



◆(自宅で鑑賞)「スノーデン」
(★★★★☆)(2016年米国・ドイツ・フランス合作)
米国国家安全保障局NSAの不正を暴いた職員スノーデンの実話

08スノーデン

特殊部隊に志願していたスノーデン、訓練中に傷病を負いやむなく退役、国家の役に立ちたいとNSA職員として勤務、情報収集業務にあたっていたが、NSAの監視システムの違法性に気付いたスノーデンはこの事実を暴露する決意、パートナーや仲間を危険にさらしながらスノーデンは機密情報を持ち出そうとする、、、



2013年に英国紙によりスクープされた米国の国家的監視プログラム、当時のオバマ大統領も存在を肯定する描写があります、のちに違法性が認められたそうですが、9年目にスノーデン事件として報道されましたがまったく憶えていません、今の世界、個人情報の収集など当たり前のように行なわれています、はたして現在はどうなっているのか?闇の中ですよね、

スノーデンはその後、米国パスポートを取り消されロシアへ入国、永住権を得て今もロシア国内に留まっているそうです、スノーデンがやったことは正しいと思いますが、結果米国から閉め出されたまま、2022年のロシアとウクライナの現状を考えると皮肉な感じがします、

(★★★?☆)(2020年日本)
不思議な感覚の家族の物語、ファンタジーなのか?現実なのか?

08宇宙でいちばんあかるい屋根

ツバメは父親と継母との3人暮らし、もうすぐ異母妹も生まれる、隣の亨に仄かな恋心を抱いているがなかなか言い出せないツバメ、そんなある日、小さなビルの屋上で謎の老婆“星バア”と知り合う、星バアは俗世に生きているようでもあり、解脱した世界にいるようでもある、ツバメの悩みに人生の先輩として有用なアドバイスをする星バアとツバメの郷里は徐々に縮まる、そんな時、亨が交通j帰庫で入院、ツバメと亨の関係も進展していく、、、



う~ん、なんとも不思議な感覚の物語です、ファンタジーのような、いや、これは現実に起こっている物語のような気がします、“星バア”の桃井かおりが嵌り役、彼女の存在がこの映画の屋台骨です、キャスティングの勝利、

演技派としても評価がある主演の清原果耶ですが、ワタシはどうも苦手で、、、演技派と云うより演技している様にしか見えない彼女の演技、それでもラストまで楽しめる上質な映画ではあります、



〇(スクリーンで鑑賞)「バイオレンスアクション」
(★★★☆☆)(2022年日本)
B級ながら健闘するかと思いきや、後半ロケシーン崩壊、予算不足か?

08バイオレンスアクション

ホテルに派遣された少女、風俗嬢かと思いきや腕利きの殺し屋、バッタバッタとヤクザを撃ち倒してピンチのアイドルを救出、ケイはプロの殺し屋、どんなに難しい任務もプロとしてやり遂げる、そんなケイに舞い込んだ次の仕事は身内抗争中のヤクザから奪われた現金を取り戻すというもの、サクサク仕事をこなしていくケイだが心を奪われた男がターゲットと分かり揺れる恋心、さらに強敵も現れ激戦となるが、、、



ま、コミック原作モノなのでシリアスな視点では語れません、それでも前半はテンポ良く転がります、ケイの活躍が小気味良い、このまま行けばひょっとすると成功するかな?と思わせますが、後半は失速、予算がなかったのか?倉庫街でのカーチェイス、廃屋ビル、鉄道操作場、ダムでのロケシーンがTV仮面ライダー的なアクションにしか見えなくなります、惜しいなあ、

橋本環奈奮闘、岡村隆史も奮闘しただけに惜しい、同様の趣向の「ベイビーわるきゅーれ」(2021)と対照的な仕上がりとなりました、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)