パリに見出されたピアニスト
2021年11月15日
先週は4本、オススメは「そして、バトンは渡された」、しっかりとした映画作り、そして泣かされます
先週は4本、オススメは「そして、バトンは渡された」、しっかりとした映画作り、そして泣かされます
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〇(スクリーンで鑑賞)「そして、バトンは渡された」
〇(スクリーンで鑑賞)「そして、バトンは渡された」
(★★★★☆)(2021年日本)
風変わりな家族と共に明るく愛情深く生きる人たちの物語
女子高生の優子は気弱な父親?の森宮さんとの2人暮らし、学校ではいつもニコニコ笑いながら同級生からの嫌みをやり過ごしている、一方泣き虫みぃたんの父親は夢を追って妻と娘を置いて単身海外へ、妻の梨花はみぃたんを溺愛、ピアノを弾きたいというみぃたんの夢を叶えるため資産家と再婚するが、しばらくして梨花も姿を消してしまい、みぃたんは独り置き去りにされてしまう、、、
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原作は読まずに鑑賞、本屋大賞を受賞した原作がしっかりしているのでしょう、映画もしっかり出来上がりました、前半は映画的レトリックで優子とみぃたんの2人の日常が描かれていきます、最初の映画的レトリックは、ま、そうだろうな、とすぐに察しが付きますが、その次に用意されているレトリックは最後まで姿を見せません、これもまた予感の通り、終盤での伏線の回収がしっかりしていて、さらに善意の収束に泣かされました、
原作は読まずに鑑賞、本屋大賞を受賞した原作がしっかりしているのでしょう、映画もしっかり出来上がりました、前半は映画的レトリックで優子とみぃたんの2人の日常が描かれていきます、最初の映画的レトリックは、ま、そうだろうな、とすぐに察しが付きますが、その次に用意されているレトリックは最後まで姿を見せません、これもまた予感の通り、終盤での伏線の回収がしっかりしていて、さらに善意の収束に泣かされました、
大きなスクリーンで観たのですが、撮影、メイク、衣装すべてヨカッタ、スタッフもしっかりされています、永野芽郁のアップをみているだけでも楽しめる映画です^^)
永野芽郁流石の主演演技達者、田中圭、石原さとみ、みなさん好演です、観後感良し、
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〇(スクリーンで鑑賞)「ユージュアル サスペクツ」
〇(スクリーンで鑑賞)「ユージュアル サスペクツ」
(★★★★☆)(1995年米国)(原題:The Usual Suspects)
偶然出会った5人の犯罪常習者が謀略に巻き込まれるクライムサスペンスの名作
麻薬密輸船が爆破され多くの犠牲者が出る、真相を探るためにただ一人の生き残りキントを尋問するNY警察、5人の犯罪常習者(Usual Suspects)が結託して行なった犯罪が次々明るみになり、さらにその黒幕としてカイザー・ソゼという謎の人物の浮かび上がる、カーザー・ソゼを追っていたFBIも加わり事件の真相とソゼに迫るが、、、
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26年前の作品を映画館の午前10時上映で鑑賞しました、たぶん初演時にスクリーンで鑑賞しているのですが、導入部はまったく観憶えなし、中盤のカリフォルニアでの麻薬取引のシーンは観憶え有り、そしてラストのネタばらしを観てやっと想い出しました^^)そうそう、こういうお話でしたよね、
26年前の作品を映画館の午前10時上映で鑑賞しました、たぶん初演時にスクリーンで鑑賞しているのですが、導入部はまったく観憶えなし、中盤のカリフォルニアでの麻薬取引のシーンは観憶え有り、そしてラストのネタばらしを観てやっと想い出しました^^)そうそう、こういうお話でしたよね、
全編映画的レトリックで構成されています、予感はあるものの、ラストのネタはなかなか見破れません、まぁ上手に騙されたなあ~と楽しんで鑑賞しましょう、
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◆(自宅で鑑賞)「パリに見出されたピアニスト」
◆(自宅で鑑賞)「パリに見出されたピアニスト」
(★★★★☆)(2018年フランス・ベルギー合作)(原題:Au bout des doigts)
パリ郊外に住む貧しい青年と、彼の才能に賭ける音楽ディレクターの物語
パリ郊外に住むマチューの楽しみはパリ北駅の駅ピアノを弾くこと、音楽ディレクターのピエールはマチューの才能を見出す、しかしマチューは悪い仲間と盗みを働き逮捕される、ピエールの計らいで音楽学校での社会奉仕を命ぜられたマチューはエリート学生たちの中でピアノの才能を開花させていくが、格差の壁がマチューを翻弄する、、、
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他の映画で何度も出てきますが、“パリ郊外”というのは貧困のキーワードなんですね、優雅なパリジェンヌ(富裕層)が住んでいるのは“パリ市内”のようです、今作でもエリート学生、恋人、音楽家と、別世界で生きている人たちの間でマチューが苦しみます、何度も折れそうになるマチュー、最大の敵は思わぬところに潜んでいましたが、恋人との出会い、ラストでの悪い仲間の描写が清々しい、
他の映画で何度も出てきますが、“パリ郊外”というのは貧困のキーワードなんですね、優雅なパリジェンヌ(富裕層)が住んでいるのは“パリ市内”のようです、今作でもエリート学生、恋人、音楽家と、別世界で生きている人たちの間でマチューが苦しみます、何度も折れそうになるマチュー、最大の敵は思わぬところに潜んでいましたが、恋人との出会い、ラストでの悪い仲間の描写が清々しい、
ピアノ映画って多いですが肝はやはり演奏シーン、今作でも俳優本人の指の動きにリアリティがあるのが成功の基本でした、
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〇(スクリーンで鑑賞)「燃えよ剣」
(★★★☆☆)(2021年日本)
副長土方歳三の生涯を軸にした新撰組列伝
武州多摩の農家の出の土方歳三は近藤勇、沖田総司などと共に京に入り会津藩の庇護の元長州などの倒幕派との戦いに明け暮れる、池田屋事件で一躍名を上げた新撰組だが世の中の流れは一気に倒幕へと進み、鳥羽伏見の戦いで敗れた幕府軍と共に新撰組も敗走を続ける、
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ずいぶん昔にTVドラマ「燃えよ剣」(1966年)を熱心に観ていた記憶があります、栗塚旭さん主演、懐かしい、
ずいぶん昔にTVドラマ「燃えよ剣」(1966年)を熱心に観ていた記憶があります、栗塚旭さん主演、懐かしい、
今でも熱狂的ファンが多い新撰組、その強烈な個性と怒濤の流転、悲劇的な展開と、カリスマ的要素をすべて持った希有な集団であることは間違いなし、「燃えよ剣」の秀逸なところは一人一人の隊士の個性と顛末に光を当てているところ、今作でも魅力的な隊士が続々登場します、山南敬助、藤堂平助、永倉新八、斉藤一などなど、
しかし、新撰組の始末は内紛の歴史であるのもたしか、清河八郎、芹沢鴨、伊東甲子太郎など歴代首班局長の謀殺はもちろん、厳しい隊律での切腹、スパイの疑いでの処刑と、池田屋事件の功績がなかったら結構生臭い話しか残らなかったかも、
岡田准一の切れ味抜群のアクションが映画をしっかり締めていますが、一話完結での「燃えよ剣」ではどうしても総花的になってしまう、京都時代に絞ってもヨカッタかも、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)