ビブリア古書堂の事件帖

2023年01月16日

先週は4本、全作微妙・・・「ファミリア」「Dr.コトー診療所」「剣客」「ビブリア古書堂の事件手帖」

〇(スクリーンで鑑賞)「ファミリア」
(★★★?☆)(2022年日本)
ブラジル人労働者との交流から生まれる崇高で悲しい物語


01Familia

陶芸家の神谷、アフリカでプラント建造を担っている息子が現地の娘を嫁として伴って一時帰国、異国から新しい家族を迎えて幸せなひとときを過ごす神谷、ある日ブラジル人の若者マルコスが半グレとの揉め事に巻込まれ神谷の工房に転がり込んでくる、以来なにかとブラジル人移民と交流を深めていく神谷だったが、ある日悲報が神谷の元に届く、さらにマルコスと半グレとの揉め事は殺人事件に発展、神谷はマルコスを半グレから守る決意を固める、、、



良心に溢れた崇高な心を持つ日本人の物語なのですが、日系ブラジル人労働者の過酷な環境、国際結婚、テロ、覚醒剤、家族を失った半グレ、そして家族とは?などちょっと多くのファクターを盛り込みすぎたかな、複雑な状況が一体となってラストの破局に向かって転がっていく!というイメージで作られたと思いますが、どうもその混沌とした状況の劇的一体化効果は思ったほどでは無かったようです、とくに悪役半グレ側にも情状設定をしたのがどうもマズかったと感じました、


出だしのドローン撮影での導入カットはとても上手で、これは期待できる!!と感じたのですが、後半は間延びした不用カットが散見、銃弾に倒れたのに綺麗過ぎる2人の顔、服を着ていたはずなのになぜか全裸で毛布にくるまり抱き合う2人、意図はあるのでしょうが冗長で不用意なカットが物語の底流にある崇高な志を台無しにしていました、


海外のエピソードを完全削除、ブラジル人の劣悪環境強化、半グレを完全悪役にして、悲劇のラストになだれ込むサスペンスを主眼にしたらもっと面白かったかも、役所広司は貫禄の演技、佐藤浩市も味が出て来たなあ、




〇(スクリーンで鑑賞)「Dr.コトー診療所」

(★★★?☆)(2022年日本)

お馴染みDr.コトーの現在は?2006年から16年振りのシリーズ最新作


01Dr.コトー

日本最西端の孤島の医療を19年間たった一人担っている医師五島、看護師の彩佳と結婚し第1子ももうすぐ誕生する、赴任してきた腰掛け研修医、問題を抱えている五島の後を継ぐと期待されている剛洋、五島自身も寄る年波に勝てず身体に不調の影が、、、そんなある夜、台風が孤島を襲う、土砂崩れで多数の怪我人が発生、さらに災害は拡がりコトー診療所はパニック状態になる・・・




2003年と2006年にTVシリーズ化されているそうです、もちろん観た記憶はあります、それから16年後という設定はリアルな時間経過とシンクロ、オリジナルキャストがすべて揃っています、ここまで長い時間を開けてのオリジナルキャスト揃い踏みは凄い!製作陣の勝利、ま、その分みなさん16年の歳を取っているわけで、少々くたびれた感もありますが、


物語はTVシリーズの延長線上、台風の夜という設定も新味なし、オリジナルキャストの個性に引っ張られ過ぎた感あり、次々と担ぎ込まれる患者、剛洋の挫折、彩佳の出産、五島自身の病魔との闘いと、これでもかこれでもかと厄災が襲いかかりますがサスペンスは盛り上がらない、さすがに最後の救命行為と手術シーンは緊張しますが、、、オチもまあそうだろうなという感じ、『誰も死なせない!』という決め台詞連発もいささか過剰だったか、




◆(自宅で鑑賞)「剣客」

(★★★☆☆)(2020年韓国)(原題:The Swordsman)

17世紀の朝鮮半島、宮廷を追われた剣の達人が牙を剥く


01剣客

反乱により宮廷を追われた剣の達人テユルは娘テオクと2人で山奥で隠遁生活を送っている、追っ手との闘いで眼を負傷、徐々に視力が落ちていく、そんな時、大国清が朝鮮半島に進出、女性を奴隷市場に売るため略奪を開始、目の治療のため都に出てきたテオクも捕らわれてしまう、争い事を避けてきたテユルだがテオク救出のため再び剣を抜く、、、




剣の殺陣がメインの韓国時代劇、悪行の限りを尽くす清の使者に眼が見えなくなっているテユルが単身挑むという構図は観ていてワクワクするし、主人公もなかなか存在感あります、殺陣のクオリティもまずまず、、、でも、テユルがちょっと強すぎて途中から感情移入できなくなってしまいました、もう一人の宮廷の剣客のエピソードもしっくり来ず、テユルももう少し苦しんだ方が盛り上がったかな、


でも、休日のノンビリ鑑賞にはもってこいかもです、




◆(自宅で鑑賞)「ビブリア古書堂の事件帖」

(★★?☆☆)(2018年日本)

古書店店主が1冊の古書本から推理する事件の全容は


01ビブリア古書堂

初の同作2回目映画評です^^)

2018年にスクリーンで鑑賞、原作小説1作目を偶然読んで好感、好きな小説です、TVシリーズもあったのでその記憶か?映画は観てなかったかな?と思って観たら、、、観ていました、、、記憶朦朧^^)

ので、前回記事を推敲リライトして掲載します、


前回記事はこちらから ⇒


大輔は昔、祖母の本を盗み読んだために祖母からひどく怒られた記憶がある、その祖母が亡くなり残された「夏目漱石全集」から“夏目漱石”直筆と思われる署名が入った「それから」の文庫本を見つける、この署名に興味を持った大輔は北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」に文庫本を持ち込み鑑定を依頼、若き女性店主・栞子は大輔が持ち込んだ「それから」を手に取って一見しただけで見事な推理を展開、大輔の祖母の秘密を解き明かしていく、そして、これをきっかけに大輔は古書に纏わる重大事件に関わることになってしまう、、、




主人公の古書堂店主の栞子は、文庫本の表紙イラストの影響もあり、かなりイメージが固定化していると思われますが、黒木華はワタシ的には最適のキャスティングです、TVドラマ版では剛力彩芽がショートヘアのままだったのでガッカリ、今回の黒髪のロングヘアがやはり栞子さんのイメージです、


映画では3つのエピソードが最終的に一つに繋がっていて驚きの結末に、という欲張った展開になっていますが、ラストのシークエンスが唐突で大失敗、ドタバタせずに落ち着いて古書と人にフォーカスした物語にした方が原作の良さを引き出せたと思います、黒木華が好演だっただけにもったいなかったね、





syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)