ラストスタンド

2020年11月30日

先週、映画館・自宅で観た映画~今週の3本はいずれも面白かったですが、おススメは「罪の声」、久々骨太の邦画です。

先週、映画館・自宅で観た映画~

今週の3本はいずれも面白かったので、どれもおススメですが、まずは「罪の声」、久々に骨太の邦画です、140分と長いですがサスペンスが続くので退屈しません、



〇(スクリーンで鑑賞)「罪の声」
(★★★★★)(2020年日本)

202011罪の声

昭和最大の未解決事件、企業社長誘拐に始まり、お菓子に青酸ソーダを混入し、警察やマスコミに挑戦状を送り続けた劇場型犯罪、身代金受け渡し指示に使われたのが子供の頃の自分の声だったことを知った曽根は一人当時の事情を探り始める、一方新聞記者の阿久津も独自の取材を続けていた、時効を過ぎて少しずつ明かされていく当時の様子、そして曽根と阿久津が交差すると、驚きの真実が眼前に姿を現す、、、



すべてフィクションとして描かれていますが、もちろん「グリコ・森永事件」がベース、詳細に当時の現実の事件のあらすじを追いながら進む展開にグイグイ引き込まれる、そして、フィクションでは浮かび上がる犯人の姿、これだけでも結構サスペンスに溢れているのですが、

さらに、この犯罪に巻き込まれた人たちのその後の人生、犯人たちの数奇な運命をもあぶり出していく豪腕ぶりは流石でした、

主役・脇役・芸達者がそれぞれの旨味を十分に発揮、久し振りに本格的な邦画を観た満足感、これが映画だよね、と思える観後感、脚本も監督も素晴らしい、2020年の収穫の1作です、



◆(自宅で鑑賞)「これが私の人生設計」
(★★★★☆)(2014年イタリア)

202011これが私の人生設計

天性の才能を持って生まれたセレーナ、世界の建築現場でバリバリ働いているが、なにか寂しい思いもある、一念発起、生まれ故郷のイタリアに戻り再出発、アルバイトをしながら荒廃した公団住宅のリボーンプラン公募に応募する、しかし働く女性への偏見が激しいイタリア、自らを偽って男性設計者の助手としてプレゼンテーションをしてしまう、、、



溌剌としたイタリア女性の活躍振りが小気味良い、女性への偏見がイタリアでも強いことも初めて知りました、それでも立ち向かうセリーナ、これがイタリア人気質という感じ、

細かな心の動きには無頓着なのもイタリア映画だからか?、うん?なんで?と思うシーンがいくつかありますが、そんなことは気にせずハッピーエンドを楽しむのがイタリア流か、観後感がハッピー!!他になにが必要なのか?と問われているような映画でした、



◆(自宅で鑑賞)「ラストスタンド」
(★★★★☆)(2013年アメリカ)

202011ラストスタンド

メキシコの麻薬王が移送中に逃亡、FBIの必死の追跡も難なくかわしてメキシコへ向かう、一方、国境の町では農場主が災害される事件が発生、保安官と助手たちが捜査を始めるが不意に銃撃戦が発生、そこでは麻薬王をメキシコへ逃がすための計画が進んでいた、田舎町に近づく麻薬王とその軍隊、わずか4人の助手と共に保安官が立ち向かうが、、、



シュワちゃんの俳優への復帰作品、犯人強奪作戦、カーアクション、殺人捜査、FBIの傲慢さと失策の連続、そして田舎町での銃撃戦、最後の対決と107分の上映時間にみっちり詰め込まれた見所とサスペンス満載、テンポの良い展開で目が離せません、

とくに終盤の田舎町を舞台にした麻薬王の軍隊と保安官チームとの白昼の決闘が出色、多勢に無勢、重火器の嵐、一人、また一人と倒れていく保安官助手、これは「七人の侍」へのオマージュですね、何回繰り返されても面白い構図、そして「ハイヌーン 真昼の決闘」も思い出しました、

監督は韓国のキム ジウン、黒澤映画が好き!西部劇も好き!と見たが、どうだろう??^^)






syougai1pon at 07:09|PermalinkComments(0)