リトルミスサンシャイン
2022年02月28日
先週の5本、微妙な作品も、オススメは「ラスト ディール」「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」、微妙な「ちょっと想い出しただけ」ほか。
◆(自宅で鑑賞)「ラスト ディール 美術商と名前を失くした肖像」
(★★★★☆)(2018年フィンランド)(原題:Tumma Kristus)
老画商が手に入れた一架の肖像画、美術映画と言うよりも家族の物語
引退間近の画商オラヴィ、オークションハウスの壁に掛かった1枚の肖像画に心を惹かれる、作者不詳のこの作品、密かに調査を進めるが作者の確たる証拠が見つからない、疎遠な孫のオットーが職業体験でオラヴィの元へ、意外にも美術への興味を持ったオットーはITと行動力を駆使して作者の正体へと迫っていくが、、、
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埋もれた名画の謎に迫る!という物語ではありますが、それがメインテーマではありません、画廊の運営資金も亡くなりつつある老爺、シングルマザーの母親、そして、もちろん母親の言いつけを守らない孫、そんなギクシャクした家族に謎の名画が飛び込んでくる、最後の仕事としてやり遂げたい老爺、でも買い付ける資金もない、当然、家族の関係はより一層ギクシャクする家族、
埋もれた名画の謎に迫る!という物語ではありますが、それがメインテーマではありません、画廊の運営資金も亡くなりつつある老爺、シングルマザーの母親、そして、もちろん母親の言いつけを守らない孫、そんなギクシャクした家族に謎の名画が飛び込んでくる、最後の仕事としてやり遂げたい老爺、でも買い付ける資金もない、当然、家族の関係はより一層ギクシャクする家族、
でも、この映画が成功しているのはしっかりと家族再生への光が見えたこと、遅きに失したかもしれませんが、、、観後感は良し、オススメです、
悪徳画商が名画を奪いに来ます、欺しの手口、あいつは許せない!!^^)
悪徳画商が名画を奪いに来ます、欺しの手口、あいつは許せない!!^^)
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◆(自宅で鑑賞)「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」
(★★★★☆)(2018年ロシア)(原題:T-34)
捕虜となったロシア戦車兵たちの大胆な脱走計画
第2次世界大戦の東部戦線、初めて前線に出た士官イヴシュキンはナチスとの戦車戦で奮闘するも捕虜になってしまう、収容所で行なわれる戦車戦模擬訓練の標的として無弾のソ連戦車T-34に乗ることに、彼らは独軍戦車の演習の餌食になるはずだったが、ほんの僅かな幸運がイヴシュキン達に訪れる、、、
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スピーディな展開と迫力あるカメラワーク、CGの効果も相まって緊迫した戦車戦を見ることが出来ます、戦車というのは大きな車体に強力な火力と防御性能を持っていますが、接近戦となると小回りが効かないのですね、そして毎回弾込めもしなければならない、シンプルですが結構手に汗握るサスペンス溢れる戦闘シーンでした、
スピーディな展開と迫力あるカメラワーク、CGの効果も相まって緊迫した戦車戦を見ることが出来ます、戦車というのは大きな車体に強力な火力と防御性能を持っていますが、接近戦となると小回りが効かないのですね、そして毎回弾込めもしなければならない、シンプルですが結構手に汗握るサスペンス溢れる戦闘シーンでした、
戦車戦映画というと、「フューリー」が初めてCGを駆使した戦車戦を描いたような気がします、とても面白かった、それに劣らない戦車戦映画でした、ちなみにT-34は当時のソ連主力戦車、独軍の強力な戦車陣ティガーやパンツアーと渡り合った、こちらも名戦車です、
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〇(スクリーンで鑑賞)「ちょっと想い出しただけ」
(★★★?☆)(2022年日本)
女性タクシードライバーの恋物語、洒落た映画でしたが、、、
タクシードライバーの葉、目標は整備工になること、そして目的地までお客を運ぶことが好きで淡々とタクシードライバーを続けている、舞台照明の仕事をしている照生、彼もまた大きな目標を失い、日々の生活を淡々とこなしている、この2人の間にあるのは?徐々に2人の過去が浮かび上がってきます、、、
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タイトルがこの映画の最大の映画的レトリックでした、物語は現在から少しづつ過去に戻っていき、そしてまた現在に戻って来る時間軸の中で葉と照生の恋物語が少しづつ解きほぐされていきますが、、、
タイトルがこの映画の最大の映画的レトリックでした、物語は現在から少しづつ過去に戻っていき、そしてまた現在に戻って来る時間軸の中で葉と照生の恋物語が少しづつ解きほぐされていきますが、、、
伊藤沙莉が光っていますね、池松壮亮も良いのだけれど、、、エピソードの積み重ねなのでどうも2人のキャラクターの輪郭が浮かび上がってこない、台詞回しが自然すぎてどうも刺さってこない、タクシー客のエピソードも紋切り型、照生のエピソードもステレオタイプ、充実の脇役陣も本筋には絡めていないし、
ということで、洒落た映画で、観てると楽しいのだが観終わったときに何が残るのか?あ、葉はそういうことになったんだ、くらいな感じで、、、
みなさんの評価が高いのでワタシの見損じがあるのかもしれません、、、
みなさんの評価が高いのでワタシの見損じがあるのかもしれません、、、
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◆(自宅で鑑賞)「リトル ミス サンシャイン」
◆(自宅で鑑賞)「リトル ミス サンシャイン」
(★★★?☆)(2008年米国)(原題:Little Miss Sunshine)
親子3代家族5人と1人の風変わりなロードムービー
娘のオリーブが繰り上げ当選で子ども美人コンテスト決勝に出場することに、それぞれに問題を抱えた家族5人と伯父の6人でカリフォルニアまでのクルマ旅、クルマは不調、父親は期待していた契約を失い、空軍パイロットを目指して無言行をしていた息子にも悲劇が、酒と女と麻薬を楽しむ祖父も途中で倒れてしまう、そんなこんなでコンテスト会場へはたどり着けそうにない6人だが、、、
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サンダンス映画祭で賞賛を浴び、第19回東京国際映画祭で最多3部門受賞作品、映画サイトの評価も凄く高い作品、でも、、、これまた微妙な感じ、たしかにてんでバラバラ、奇天烈な家族なんだけど、最後はしっかり絆を確認するというところは見所ありました、けど、結局この家族はこれでヨカッタのか?目の前の結束は掴んだけれども、その後はどうするんだ?みたいな消化不良感が残るエンディング、これまた?印が付く映画でした、
子ども美人コンテストの異様さが恐かったです、
サンダンス映画祭で賞賛を浴び、第19回東京国際映画祭で最多3部門受賞作品、映画サイトの評価も凄く高い作品、でも、、、これまた微妙な感じ、たしかにてんでバラバラ、奇天烈な家族なんだけど、最後はしっかり絆を確認するというところは見所ありました、けど、結局この家族はこれでヨカッタのか?目の前の結束は掴んだけれども、その後はどうするんだ?みたいな消化不良感が残るエンディング、これまた?印が付く映画でした、
子ども美人コンテストの異様さが恐かったです、
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〇(スクリーンで鑑賞)「オペレーション ミンスミート」
(★★★☆☆)(2022年英国)(原題:Operation Mincemeat)
ヒトラーを罠に嵌めようと練られた英国諜報機関の綿密な計画は?
1943年、対ナチス戦で挽回を狙う英国、シチリアへの上陸作戦の陽動作戦として偽情報をヒトラーに掴ます『ミントミース作戦』を立案、突飛押しもないこの作戦をチャーチルも承認、かくして偽情報を持った英国兵士の死体を海に投じ、スペインへ漂着させる事になる、、、
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シリアスな諜報戦映画です、第2次世界大戦の物語ですが戦闘シーンはほとんどありません、前半は英国情報部での会話劇、綿密に練られていく計画の描写が少々退屈、作戦が実行されてからは流石に少しサスペンスが出てきますが、それでもやはり映画的には重厚、もうちょっとテンポが欲しかった、期待して観ただけに残念、
シリアスな諜報戦映画です、第2次世界大戦の物語ですが戦闘シーンはほとんどありません、前半は英国情報部での会話劇、綿密に練られていく計画の描写が少々退屈、作戦が実行されてからは流石に少しサスペンスが出てきますが、それでもやはり映画的には重厚、もうちょっとテンポが欲しかった、期待して観ただけに残念、
戦時中のロンドンでの生活ぶりが凄いです、食事、お酒、ダンス、観劇、欧州では基本戦争は軍と軍との闘い、市民の生活は守るのがルール(2次大戦ではこのルールも破られましたが)、日本の戦時中との違いまざまざ、
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2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻、市民生活も攻撃されているようです、
世界は早期の終息を目指すべきですね、
2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻、市民生活も攻撃されているようです、
世界は早期の終息を目指すべきですね、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)