前田建設ファンタジー営業部
2020年02月14日
先週観た映画20-014~「前田建設ファンタジー営業部」(★★★★☆) (2020年・日本・115分)
先週観た映画20-014、
「前田建設ファンタジー営業部」(★★★★☆) (2020年・日本・115分)
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この営業部の事を知らなかったので、なんだこりゃ?な感じで観たら、
とっても楽しめるエンターテーメントでした、実在するんだね、この営業部、
2003年、バブル崩壊で建設受注が激減の前田建設(実在の会社!)、広報チームではあらたな需要を見込んで!?架空世界の構造物を作ったらどれくらいの予算と工期が必要になるのか?を真剣に検討することになる、最初の課題はなんと『マジンガーZの地下秘密基地』、社員は半信半疑で業務として取り組むが、掘削~開閉式プール~マジンガーZを押し上げる昇降機と次々と降りかかる難題と向き合ううちに建設業の意義に気付き、建設人のプライドと気概に触れ徐々にプロジェクトにのめり込んでいく、、、
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まず、この“前田建設ファンタジー営業部”は実在します、それを知らずに観たのですが劇中で『これは実話なのか』と思わせるシーンがあり、そこで胸が熱くなりました(涙もろい今日この頃^^)、
現在もHPがあり、それによると、この(現実の)プロジェクトの目的の一つ、
“建設業に全く興味のない方々に楽しくかつわかりやすく建設会社の仕事をわかっていただきたいという想い”
がこういうカタチで達成されているのがなにより素晴らしい、広報の大成功例ですね、
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物語は、気乗りしない社員がそれぞれの担当で建設現場と向き合います、例えば地下基地の“掘削”、本物の建設現場で掘削工法や使用される重機などが紹介されます、これがめちゃくちゃ迫力があります、我々が普段当たり前に通っているトンネルがどれほどの叡智工夫と労力で出来上がっているか、建設にまったく興味のなかったワタシは素直に驚嘆、感動しました、
ちょっとネタバレですが、こんな重機も登場、凄すぎます、エイリアンです、
マジンガーZ地下格納庫の上部にあるプール式開閉扉を作るために視察した、ダムの放水口開閉装置も凄かった、実物デカすぎます、迫力満点、
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こんなプロジェクト、誰も相手にしてくれないと思っていたら、意外に社内の技術者が協力してくれることに、ここらで結構エエ話の感じが沸々、社内の知見だけでは解決できない問題は全国の会社に協力を依頼、するとなんと3社から返事が!!この3社も劇中に登場しますが、これがまた実在の会社=日立造船、栗本鐵工所、前田製作所、なんと、現実世界でも映画のような建設人魂が炸裂していました、ここが一番感動しました、事実は映画より真なり!こういう意外性がこの映画のサスペンスのコア、
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とまあ、劇中の登場人物と同様、どこまで本気でやれば良いのか?どこまで本気で観たら良いのか?ちょっとバランスをとるのが難しい映画です、裕次郎さんの映画みたいな本格重厚ではない、やや軽薄、が、そこは絶妙のキャスティングで乗り切りました、とっても個性的な広報チームです、小木さんハマリ役を熱演、上地さん、岸井さんもエエ頃合い、どうも邦画は美男美女が多すぎる(そんなことない?)、この映画はキャスティングの醍醐味満載、バイレイヤーのみなさんが大活躍です、「チコちゃん」のパロディのパロディのようなあの人も、、、
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最終的には総工費積算が出ます、、、案外安い!と感じたのはワタシだけ?あれだけのものをつくるならもっと掛かるかと思いました、東京オリンピックなんか1兆円仕事ですから^^)
別の建設会社ですが「地図に残る仕事」という良いタグラインがあります、まさしくこの想いが溢れだす映画、気に入りました、
★は4つでお願いします、
(私的ざっくり鑑賞おススメ度★)
★★★★★=ぜひ観て欲しい
★★★★ =観て損はなし
★★★ =時間があれば観てみよう
★★ =観なくても良いです
★ =観たらがっかりするかも
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あ、制作プロダクションがADKクリエイティブワンでした、
働いていた会社の制作部門、最近は映画もちょくちょく作っているんですね、
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