宇宙大怪獣ドゴラ
2022年04月25日
先週も5本、オススメは「親愛なる同士たちへ」今観るべきロシア映画、「ウイークエンドアウェイ」「オールドガード」「バーニングダウン 爆発都市」も楽しめます。
〇(スクリーンで鑑賞)「親愛なる同士たちへ」
(★★★★★)(2020年ロシア)(原題:Dorogie Tovarischi)
1962年、ストライキ、デモの参加者虐殺の事実を隠蔽するソビエト共産党
ソビエト共産主義を信奉し市政委員会に勤めるリューダ、食料品不足から工場で発生したストライキにも強く臨むべきと共産党幹部に進言する、一方、労働者の権利を護るため娘のスヴェッカはデモに参加、市役所にデモ隊が押し寄せたとき、突然謎の発砲があり死者が出る、共産党はこの事件を闇に葬ろうと躍起になるが、リューダは事件以来行方不明のスヴェッカの捜索に奔走する、、、
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なんとも皮肉な運命、共産主義を信奉しそれに反する労働者を厳しく取り締まるべきと出張していたリューダは、娘を失うことで初めて人の痛みを自らも感じることが出来るようになります、『共産主義以外の何を信じれば良いの?』彼女の言葉がむなしい、独裁による統治はいつか失敗することをハッキリと宣言している映画です、モノクロ映像と動かないカメラも新鮮、
なんとも皮肉な運命、共産主義を信奉しそれに反する労働者を厳しく取り締まるべきと出張していたリューダは、娘を失うことで初めて人の痛みを自らも感じることが出来るようになります、『共産主義以外の何を信じれば良いの?』彼女の言葉がむなしい、独裁による統治はいつか失敗することをハッキリと宣言している映画です、モノクロ映像と動かないカメラも新鮮、
そして今日、なんとも絶妙のタイミングでの日本上映となったものです、事実を元にして60年前のソビエト共産主義を痛烈に揶揄しているこの映画、現在のロシアの愚行そのままに、国民を自らの手で殺め、その事件そのものを隠蔽しようとするソビエト共産党、いつの時代の政治家も自身に都合の悪いことは闇の中に葬ろうとする、つい数年前の日本も同じ轍を踏んでいます、
もう2年制作が遅れていたらこの映画は完成していなかったかもしれません、とてもロシア国内で上映できそうにない内容です、今だからこそ観るべき映画、
原題は『物価高』みたいな意味のロシア語です、
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◆(自宅で鑑賞)「ウイークエンド アウェイ」
◆(自宅で鑑賞)「ウイークエンド アウェイ」
(★★★★☆)(2022年米国)(原題:The Weekend Away)
休暇で訪れた避暑地で起こる殺人、無実の主人公に迫る捜査
親友ケイトとの休暇を楽しむために避暑地を訪れたベス、ケイトと羽目を外し飲み明かした翌朝、ケイトは忽然と姿を消してしまう、夫ロブやケイトの恋人と連絡を取りながら警察にも相談、しかし、だれも真剣に取り合ってくれない、がケイトは水死体で発見される、重い腰を上げた警察の捜査が進むとケイトの秘密が次々と暴かれ、ベスに疑惑の目が向けられる、、、
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91分の小品、無駄なくテンポ良く物語が進みます、視聴者には主人公が無実であることは分っているのに、どんどん不利な状況証拠が出てきてついには逮捕されてしまうというストレス、映画的なサスペンスが上手に醸成されていきます、
91分の小品、無駄なくテンポ良く物語が進みます、視聴者には主人公が無実であることは分っているのに、どんどん不利な状況証拠が出てきてついには逮捕されてしまうというストレス、映画的なサスペンスが上手に醸成されていきます、
ケイトの恋人、ベスの夫、タクシー運転手、そして担当の刑事までが怪しい、事件は思わぬきっかけで解決したかにみえましたが、、、ラストまで席を立たないでください^^)
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◆(自宅で鑑賞)「オールドガード」
◆(自宅で鑑賞)「オールドガード」
(★★★★☆)(2020年米国)(原題:The Old Guard)
古代より人類の進歩を支え続けてきた超人たちの物語
アンディ率いる傭兵特殊部隊、CIAの依頼を受けて敵地へ乗り込むが、罠にはまり全員が戦死してしまう、、、が、なぜか彼女たちは生き返り反撃、この一部始終をモニターしていた黒幕は不老不死の秘密を解明、医薬の世界市場を独占するためにするために彼らを生け捕りにするよう命じる、、、
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事前情報無しで鑑賞、似たようなアイデアの映画を観たような気がしますが、歴史上の重要なポイントで正しい道へ人類を導いてきた不老不死のソルジャーという設定は面白い、そして、その不老不死も決して永遠ではないというのも少しは人間味がある、新しい仲間が加入しての続編もありそうな感じ、
休日のお気楽鑑賞におススメです、
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〇(スクリーンで鑑賞)「バーニング ダウン 爆発都市」
(★★★★☆)(2020年合作)(原題:拆弾専家2 Shock Wave 2)
香港壊滅を目論むテロリスト集団の前に立ちはだかる元爆弾処理班エースだが、、、
香港警察の爆弾処理班のエース フォンだが巧妙に仕掛けられた爆弾の処理に失敗、片足を失うことになる、それでも現場復帰を望むフォン、しかしデスクワークに転属を命じられフォンは警察を辞めてしまう、数年後、大規模なテロ事件の現場にテロ組織の一員としてのフォンの姿があったが、、、
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香港を舞台にした警察アクション映画、主人公は片足を失い、そしていつの間にかテロ組織の一員になっている?いや、実はそこには警察組織の暗躍があり、、、と、なかなか複雑な物語になっていますが、ラストのテロ集団と警察との激戦は見所、荒唐無稽なテロ計画も笑い飛ばせないのが今の世界、
香港を舞台にした警察アクション映画、主人公は片足を失い、そしていつの間にかテロ組織の一員になっている?いや、実はそこには警察組織の暗躍があり、、、と、なかなか複雑な物語になっていますが、ラストのテロ集団と警察との激戦は見所、荒唐無稽なテロ計画も笑い飛ばせないのが今の世界、
2018年に同監督同主演の「ショックウエイブ 爆弾処理班」という作品もあります、今作は続編ではなく物語はリセットされているようですが、前作も鑑賞してみます、
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◆(自宅で鑑賞)「宇宙大怪獣ドゴラ」
◆(自宅で鑑賞)「宇宙大怪獣ドゴラ」
(★★☆☆☆)(1964年日本)
東宝SF(怪獣)映画、炭素を食い荒らす宇宙細胞が襲来
日本上空の宇宙で通信衛星が次々と姿を消す、地上では宝石店からダイヤモンドが強奪される事件が連続、警視庁が犯人を追う中、宇宙から謎の細胞が出現、この細胞は炭素を主食に増殖、宇宙怪獣ドゴラに変身する!
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「ゴジラ」に代表される東宝の怪獣シリーズの中では異色の作品、怪獣映画と云うよりSF映画、この路線では「ガス人間第一号」「妖星ゴラス」「マタンゴ」などあり、宝石強盗団や謎のアメリカ人と刑事とのピストルの撃ち合いアクションが延々と続き(物語重視?)、ドゴラも形が定まらない設定(意欲的挑戦?)なので、どうにも中途半端な印象、結局、東宝もこの路線から撤退、着ぐるみ怪獣シリーズが全盛を迎えます、
「ゴジラ」に代表される東宝の怪獣シリーズの中では異色の作品、怪獣映画と云うよりSF映画、この路線では「ガス人間第一号」「妖星ゴラス」「マタンゴ」などあり、宝石強盗団や謎のアメリカ人と刑事とのピストルの撃ち合いアクションが延々と続き(物語重視?)、ドゴラも形が定まらない設定(意欲的挑戦?)なので、どうにも中途半端な印象、結局、東宝もこの路線から撤退、着ぐるみ怪獣シリーズが全盛を迎えます、
公開当時、この映画を映画館で観れなかったのが悔しかったなあ^^)今回の鑑賞でスッキリ!
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)