愛にイナズマ

2023年11月20日

先週は5本、「正欲」「愛にイナズマ」「駒田蒸留所へようこそ」「335」「七人の秘書」

〇(スクリーンで鑑賞)「正欲」
(★★★★☆)(2023年日本)
あるモノに性的衝動を感じる事をひた隠しにして生きる3人の物語

11正欲

地元のショッピングモールで働く夏月は友だちが一人もいない、優秀なダンサーの大也だが人に心を開くことはない、検事の寺井は不登校の息子のことが理解できない、学校に行くことはふつうのことなのに、なぜそれが出来ないのか?そんな時、夏月の同級生佐々木が横浜から地元に戻ってくる、佐々木と夏月は互いに自分たちが普通の人間ではないことを知っている唯一の間柄だった、、、



多様性、それも性欲の多様性がテーマです、性的フェティシズムを正面から捉えながら、物語は瑞々しく、そして苦しく切ない、普通に生きることが出来ない人の心の葛藤を真摯に描いています、エリート人生を歩む検事、“普通”であることが当たり前で、それを完遂することに生きる意味を見出しています、フェティシズムは彼の世界には存在しない、普通ではあり得ない!普通の人と普通ではない人、そういう構図を突きつけられた時に初めて“普通”の価値と“普通ではない”人の生きる意味を考えさせられます、

新垣結衣が違う顔を見せています、稲垣吾郎はしっかり役に没入、役者魂がぶつかり合うラスト10分の対峙シーンでは2人から期待した台詞は出てこない、夏月は自分の奇異な性癖をけっして吐露することはない、普通ではない事と向き合う覚悟に息を呑みます、希に見る寡黙でスリリングなシーンでした、監督の手腕、

とても良い映画だと思います、観る価値あり、


〇(スクリーンで鑑賞)「愛にイナズマ」
(★★★!☆)(2023年日本)
家族をテーマに映画を撮ろうとしたことで、家族の本当の姿が露わになってきます

11愛にイナズマ

念願の監督デビューのチャンスを得た花子、プロデューサーや助監督に揉まれながらも企画は進行、失踪して行方知れずの自らの母親がテーマの作品なのだが、ある日突然監督交代という憂き目に遭う、自暴自棄になる花子だが、偶然知り合った寡黙な青年正夫の不思議な励ましに支えられ、疎遠だった父親や2人の兄と再会、再び家族をテーマに映画を撮りはじめると、、、過去の家族の秘密がボロボロとこぼれだしてくる、



不思議なテイストの映画だったような気がします、物語のテーマがどんどん移行していくので、あれ?あれ?という感じの展開にちょっと戸惑いました、ワタシがよく分っていないだけか?でも、達者な役者が揃っているので物語が破綻することはありません、それなりにしっかり展開、ラスト前にやっと感じることが出来る家族感にホッとしたのが正直な感想、

個人的には少し長かった、ホッとした後の20分くらいは不要かな?ホッとしたあそこでエンドロールが流れたら、それはそれで心地ヨカッタかも、あくまで個人の感想、

観て損は無し、



〇(スクリーンで鑑賞)「駒田蒸留所へようこそ」
(★★★!☆)(2023年日本)
立ちゆかなくなったウイスキー蒸留所を立て直す女性の物語、アニメ先品

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美術学校に通っていた琉生、父親が逝去、地震被害などで立ちゆかなくなり廃業寸前の家業の駒田蒸留所を継ぐ決意をする、ウイスキー造りを一から学び、借金をし、残っていた原酒で新ブランドを発売、なんとか数年後の新しいウイスキー造りを目指している、家を出た兄は大手酒造メーカー勤務、生き残るために駒田蒸留所の買収を迫る、そんな時、またしても蒸留所を災難が襲う、、、



とっても分りやすい熱血中小企業再生物語、とはいえウイスキー造りの蘊蓄がしっかり活かされていて面白い、新米ライターの成長に、従業員の心意気、家族の再生と上手にエッセンスを織り込みました、ウイスキー造りに惚れ込んだ面々の頑張りが実を結ぶという既視感ある結末にも素直に拍手を送りましょう、

観後感良し、ウイスキー好き、お酒好きの方もぜひ、観る価値あり、



◆(自宅で鑑賞)「355」
(★★★☆☆)(2022年英国)(原題:The 355)
世界を支配できるデバイスを巡って各国の女性スパイが大活躍

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世界中のネットワークに侵入できる唯一無二のデバイスが闇市場に流出、世界中の裏組織がこれを狙って暗躍、CIAの女スパイ メイスも単身デバイスに迫るが、ドイツ情報局、コロンビアの諜報機関、そして英国MI6の女スパイも加わり争奪戦は混迷、あと一歩のところでデバイスは裏組織の手先に奪われてしまう、デバイス奪還のため4人は一旦休戦、チームを組んで裏組織追求とデバイスの追跡を再開する、、、


女性スパイ4人が力を合わせると相当破壊力のあるチームになりますが、最強というわけではなかった、一旦取り戻したデバイスは突然現れた中国人組織に奪われ、舞台は上海へ、今や映画資本社会でも中国は無視できない存在、そんな裏事情もありありな感じで女性タッグチームは5人になり^^)ラストへ向かって疾走します、

女性スパイばかりで、髪の毛の色もどんどん変わるし、衣装も変わるし、顔が見分けられないワタシは大混乱、最初の30分は誰が誰やら、敵か味方かサッパリ分らん状態、ま、4カ国のスパイが入り乱れるんだから仕方なし、後半戦は4人がチームを組み、バッタバッタと悪を撃ち倒しまくります、ここらはそれなりにストレス発散はできるかな、

休日のお気楽鑑賞に、



◆(自宅で鑑賞)「七人の秘書」
(★★!☆☆)(2022年日本)
リゾート開発に絡んだ悪事を知った七人の秘書が先入捜査を開始、悪を成敗する

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メンバーの一人望月がついに結婚することになる、お相手はリゾート開発会社の御曹司、しかし婚約発表の場に新郎は現れず、謎の火災で新郎は行方不明に、開発会社社長九十九道山は政治家と結託、巨額の利益を得るために従業員に過酷な工事を強いていた、この事実を知った七人の秘書は巧みに開発会社に潜入、道山の悪事を成敗する、



TVドラマ版は観ていないのですが、ま、だいたい想像はつきます、7人で戦うというのは黒澤以来のゴールデン面子、個性の組合せの妙とその戦い振りが観所なのですが、、、今作はそこまでの巧みさはありません、

休日のお気楽鑑賞、贔屓の女優さんの応援鑑賞、というところかな、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)