映画

2022年09月26日

先週も6本、原作モノ2本「アキラとあきら」「沈黙のパレード」、悲しすぎる「Love Life」、異色の「探偵 ホン・ギルドン」、あとはアクション2本。

〇(スクリーンで鑑賞)「アキラとあきら」
(★★★★☆)(2022年日本)
同期入社の大手銀行マン2人、それぞれの信念のもと一流バンカーを目指す

09アキラとあきら

一流銀行にトップ入社した2人、瑛は倒産した父親の町工場を救おうとした銀行員に憧れ、彬は大企業の御曹司、一族経営を嫌い一流バンカーなるために入行、考え方がまったく合わない2人だが、、、左遷されながらもひたすら企業を助けることに奔走する瑛、エリート街道まっしぐらの彬、もう接点はないかと思われた2人だが、彬の父親の会社に危機が!!



池井戸潤の小説を映画化、何度も観ている企業戦士モノ、最後には努力と信念が報われる予定調和の結末、そんなに期待せずに観たのですが、、、やられました、悔しいけど泣かされました、物語はなんとなく想像していた通りの展開、ま、なんとかなるだろうと分っていても結構ハラハラさせられます、いくつかの映画的レトリックがピリッと利いていたのも好感、

竹内涼真が嵌り役、愚直なまでにどこまでも誠実な銀行マンに最後は泣かされます、ユースケサンタマリア好演、観て損はなし!



〇(スクリーンで鑑賞)「沈黙のパレード」
(★★★☆☆)(2022年日本)
野放しにされている殺人犯を追い詰めようとした矢先、事件は意外な展開をみせる

09沈黙のパレード

未来ある少女が行方不明に、3年後に死体で発見される、状況証拠から逮捕された蓮沼、過去にも同様の事件で逮捕されているが完全黙秘を貫き送検できなかった曰く付きの人物、犯人である事を確信した刑事草薙、物理学者湯川に協力を依頼する刑事薫、そんな中、今回も釈放された蓮沼は被害者家族の前に悠然と姿を現す、、、



東野圭吾原作のガリレオシリーズ3作目、オリジナルキャストが全員続投、安心して鑑賞できますが、今回のトリックでは湯川が関わる必然性が弱い感じ、「容疑者Xの献身」ほど心理的動機のレトリックも強くない、パレードの開催というモチーフもご都合、大方の物語は想定内、最後の逆転はそれを補うためのネタとしか見えない、

ということで安心して鑑賞できるシリーズもの、というところでの評価となりました、



〇(スクリーンで鑑賞)「Love Life」
(★★★?☆)(2022年日本)
夫婦を襲う突然の悲劇、ぽっかり空いた穴を埋められるのは、、、

09ラブライフ

息子の啓太を連れて二郎と再婚した妙子、3人は慎ましく静かな生活を送っていた、が、ある日突然3人を悲劇が襲う、ぽっかりと空いた穴に二郎と妙子は向き合おうとするが、妙子の元夫が現れさざ波が立ち、二郎は元カノと再会、揺れ動く2人に明日はあるのだろうか?



悲劇の度合いが強過ぎて、2人の心持ちはちょっと想像が付きません、物語が粛々と進んでいくことが救い、もっと激しく壊れる可能性もあっただろうに、、、

福祉の仕事に就く夫婦、韓国人の元夫、元カノへの恋慕、両親との葛藤、生活保護、ひょっとするといろんなモノを詰め込みすぎたのかもしれないか?とも思いましたが、この悲劇はこれくらいいろんな矛盾命題と同居させないと直視できないのかもしれない、そんな気持ちにもなりました、

観後感はそんなに悪くないですが微妙な仕上がり具合、なんとも中途半端な終わり方が『こうでしか終われないよね』と納得させられる重いテーマの物語でした、

モチーフは矢野顕子の同名曲、劇中でも流れてきます、彼女の透き通った声も救いといえば救い、

(★★★★☆)(2016年韓国)
独特の世界観で転がる探偵物語、キャラクターが立っていて楽しめます

09ホンギルドン

1980年代?最強の探偵ホンギルドンは20年間追い続けていた宿敵の左目が不自由な男キムを追い詰めるが、すんでのところで謎の集団に先を越されてしまう、残された男の孫娘2人を連れて追跡を続けるホン、そこには謎の集団の不穏な企みが隠されていた、



不思議な世界観の物語です、携帯電話がとっても大きいので1980年代後半か?その20年前にホンを襲った悲劇、その復讐のためにキムを追うホン、そこに幼い孫娘2人がくっついたことでコメディ要素も出てきます、妹の方が芸達者でこの映画のキーマンといっても良いほどの演技振りです、最後の対決とその意外性はあまりピンと来ず、やはり探偵と少女の珍道中が観どころかな、

個人的には気に入りました^^)

(★★★★☆)(2013年米国)(原題:Jack Ryan: Shadow Recruit)
愛国心に燃える経済アナリストがスパイ合戦の現場で活躍!

09エージェントライアン

負傷で軍人を退役、経済界へ、さらに裏の顔としてCIAの分析官に転身したジャック ライアン、その分析力を武器に諜報活動を支えている、東側のテロと経済テロの同時攻撃の可能性に気付いたジャックは商談を装ってモスクワへ、ジャックを追ってモスクワへやって来た恋人のキャサリンも事件に巻き込まれる、



トム クランシー原作の「ジャック ライアン」シリーズ、今作は若き日のライアンがCIAの諜報員になるきっかけのエピソード、経済アナリストがこんなに銃の扱いが上手で格闘に強いか!?とツッコミどころ満載、恋人まで巻き込んでの諜報活動は危機の連続、こんな危ない仕事を2人で引き受けたらいけません!的な展開ですが、楽しめました、

休日ののんびり鑑賞に、



◆(自宅で鑑賞)「イーグルアイ」
(★★★?☆)(2008年米国)(原題:Eagle Eye)
謎の人物に操られて国家犯罪に関わってしまう2人

09イーグルアイ

コーヒーショップで働くジェリーはテロリストに仕立て上げられ、法律事務所で働くレイチェルは娘を人質に取られ、次々と送られてくる謎の女アリアからの指令に従わざる得なくなる、FBIや軍特捜部に追われる2人だが、あらゆる電子機器を操るアリアの仕業で追っ手を振り切り、最終目標に迫っていくが、、、



電車・自動車・信号・携帯電話、あらゆる電子機器を操り、あらゆる監視映像を駆使する謎の女性アリア、この正体が物語のキモ、冒頭の米軍の誤爆シーンが重要なシークエンス、、、と、観ていると大体の想像はつきます、14年前の作品ですが、2022年には映画に近いような事が現実に行われているような気もします、

深刻に考えるとちょっと怖いけど、基本アクション映画、お気楽に鑑賞を、




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2022年09月20日

先週は6本、キャスティングの勝利「さかなのこ」、菅田将暉最新作より「糸」、う~ん?「ブレッドトレイン」、やっぱり凄かった「AKAI」他。

〇(スクリーンで鑑賞)「さかなのこ」
(★★★★★)(2022年日本)
最後は“のん”が“さかなクン”にしか見えなくなる!さかなクンの自叙伝を映画化、良作!

09さかなのこ

ミー坊は魚が大好き、1日中魚の事ばかり考えているちょっと変わった子ども、でもヤンキー達も惹き付ける不思議な能力も持っている、なんとか高校を卒業して社会人に、水族館や水槽コーディネイトなど魚に関わる仕事するがどれも上手く行かない、そんなミー坊を優しく見守り続ける母親、そして同級生のヤンキー達もミー坊にエールを送る、、、



キャスティングの勝利!!というか、“のん”がいなければこの映画は成立しなかったのではないかと思わせる“のん”の怪演が素晴らしい、ジェンダーを飛び越えたキャスト“のん”が学生服を着て演じるミー坊にまったく違和感を感じないという摩訶不思議な映画、考えてみたら“さかなクン”がすでにジェンダーを飛び越えた唯一無二のキャラクターなのかも、その生き様を演じる“のん”もまた唯一無二のキャラクター、ラストシーンの“のん”が怖いくらい“さかなクン”と一体化しているのが凄い、これぞ俳優!!という仕事ぶりでした、

プロデューサーも監督も俳優も、この異色作を“異色”にせず、清々しい青春~人間物語に仕立てたのが素晴らしい、“のん”というキャラクターを得て、“さかなクン”に正面から切り込んだ成果、難問には正面からぶつかれ!逃げるな!!という教訓の証明でもあります、

“のん”を囲む俳優陣も全て良く機能しています、井川遥初の?老け役好演、観て損は無い良作です、



◆(自宅で鑑賞)「糸」
(★★★★☆)(2020年日本)
すれ違う2人の18年間の人生を中島みゆきの名曲「糸」で紡ぎます

09糸

舞台は北海道、13歳の蓮と葵は恋に落ちるが、葵はDVを受けていた、蓮は葵を救い出そうとするが大人の手によって引き離されてしまう、8年後、友人の結婚式で再会する2人だが、その後2人の人生が交わることはなく、それぞれの幸せを求めて奮闘、しかし蓮にも葵にも過酷な運命が待ち受けている、、、



菅田将暉主演の最新作「百花」を観る前に、最近作では唯一見逃した「糸」を鑑賞、結果的には「糸」の方が楽しめました、

18年にも及ぶ物語なのでどうしてもオムニバス的な語り口になってしまうのは致し方なし、波瀾万丈の半生、ちょっと劇的過ぎますが、それでもなんとかギリギリのところで踏みとどまり、伏線の回収も含めラストシーンまでしっかり紡いでくれました、

主題歌「糸」も良いですが、劇中歌「ファイト」の方がズンと来た♪唄いたくなりました、主演の2人とも演技上手ですね、倍賞美津子好演、



〇(スクリーンで鑑賞)「ブレット トレイン」
(★★★?☆)(2022年日本)(原題:Bullet Train)
東京から京都へ向かう高速列車の中での謎のドタバタアクション

09ブレッドトレイン02

世界一運の悪い殺し屋レディバグ、代役で引き受けた仕事は東京発の超高速列車からブリーフケースを盗み、次の駅で降りれば完了!のはずだったが、次から次へと現れる謎の人物に命を狙われるハメに、さらに親娘の確執騒ぎからの親息子孫騒動だの事態は混乱を極め、途中下車どころか終着駅京都も突破して、、、



世界市場を見据えた日本製作映画、新幹線をベースにした超高速列車内で起こる物語、リアルな日本感はなく、カワイイ・キャラクター・オモテナシ・ヤクザ・カタナ・キズナと世界のどこかでだれかが日本を誤解釈するのに充分過ぎるエキゾチックな仕上がり、車内限定アクションにも限界があり、五重の塔に突っ込む超高速列車はもはやプラレール感覚、

伊坂幸太郎の原作を読んでいないのでなんとも云えませんが、このセンスは個人的にアカンやつでした、ブラッド ピットの存在感、レモンのキャラとエピソードは好感、ま、自宅鑑賞でも良いかな、



〇(スクリーンで鑑賞)「百花」
(★★?☆☆)(2022年日本)
認知症で記憶を失っていく母、その息子の記憶にある母と息子の葛藤

09百花

泉の母 百合子が認知症を発症、徐々に物事があやふやになっていく母を親身に見守る泉だが、子供の頃のある記憶がずっと心の棘となっている、「あの時母はどうしてボクを一人にしたのか?」目の前の認知症の母と過去の記憶の中の母の間で揺れ動く泉、そんな時百合子が突然『半分の花火が観たい』と云いだす、



菅田将暉と原田美枝子主演、これは期待してしまいますが、、、なにがしたかったのか?分からないまま物語は終わってしまいました、原作を読んでいないから?なら致し方なし、映画としてはそこまでの作品、阪神淡路大震災が絡んできますが必然性感じず、原作・脚本・監督を一人でやるとこうなります、という感じアリアリ、

菅田将暉独白の話法が多過ぎたか?長澤・永瀬がもったいない、25歳くらい?若い百合子を原田美枝子が演じ分けたのは凄いと思いましたが、別キャストの方が時の流れが感じられて効果的だったかも、

『半分の花火』のレトリックだけがなるほど!という感じ、ここだけを映像で見せたかった!のかな?



〇(スクリーンで鑑賞)「AKAI」
(★★★★☆)(2022年日本)
天才ボクサー赤井英和の現役時代を追うドキュメンタリー

09AKAI

赤井英和、高校のボクシング部に入部、21歳でプロデビュー、12連続KO、19勝を上げるが世界タイトルマッチで初の敗戦、さらに復帰戦では負傷、生死をさまようことになる、、、



現在は俳優として活躍する赤井英和の現役時代の活躍と引退までの経緯を追うドキュメンタリー、ボクシングファンではありませんが12連続KOの試合は圧巻、まさに喧嘩ボクシング、インタビューのコメントも赤井の素顔が垣間見れて面白い、そして世界戦でのダウン、謎の引退騒ぎ、そして復帰戦での悲劇は分かっていても怖い、

類稀な赤井の人生のかけらを観ることができます、こういう映画もあり、ドキュメント映像に心を揺さぶられます、



◆(自宅で鑑賞)「地球防衛軍」
(★★★☆☆)(1957年日本)
「ゴジラ」「ラドン」に次いで制作された東宝特撮映画

09地球防衛軍

突如富士山麓に現れた宇宙人ミステリアンは地球への移住を求めてくる、対応に苦慮する日本政府、徐々に本性を現すミステリアンは怪獣ロボット モゲラや謎の光線を使い支配範囲を広げようとする、日本政府も新兵器を次々に開発ミステリアンとの決戦に挑む、、、



1957年制作ということでスクリーンでの鑑賞なし、TVで一度鑑賞、今回はサブスクで鑑賞、便利な世の中です、

物語部分が結構面白かったです、エイリアンが地球移住を望み、徐々に侵略が始まる、という筋立ては21世紀の映画にも影響を与えているかも?怪獣ロボット モゲラは案外弱い^^)




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2022年09月12日

先週も5本、必見2作!世界初のレストランの物語「デリシュ!」は必見、みなぎるサスペンス「ドラゴンタトゥーの女」、心地よい風が吹く「ターシャ チューダー」も秀作。

〇(スクリーンで鑑賞)「デリシュ!」
(★★★★★)(2020年フランス・ベルギー合作)
(原題:Delicieux)
世界で初めてレストランを作った3人に、思わず喝采を送りたくなります

09デリシュ

フランス革命前夜の18世紀フランス、公爵お抱え料理人マンスロンはパーティ料理でちょっとした自己主張をしたことから解雇されてしまう、息子と2人で実家の旅籠に戻り細々と暮らし始めるが、謎の女性ルイーズが弟子入りを志願してくる、渋々弟子入りを認めたマンスロンは少しずつ料理の道に戻ろうとしていた、そんなある日、公爵邸への復帰のチャンスが巡ってくる、、、



今では当たり前のレストランでの外食、フランス革命以前はそのレストランそのものがなかった!?豪勢な料理は貴族のもの、庶民が外食で美味しい料理を味わう機会はなかったそうです、生粋の料理人は本当に美味しい料理を庶民に提供することに慶びと生き甲斐を見つけ出します、

レストランそのものが無い世の中で今の常識が次々と生み出されていく様が面白いです、テーブルと椅子を並べる、食器とナイフフォークをテーブルにセットする、メニューを書く、チラシを作る、パンを切って出す、フランスではあまり食べなかったジャガイモをスライスして揚げてみる(フライドポテトだ!)、そんな当たり前の事が徐々に編み出されていきます、

サスペンスの要素も少しあります、これが必要だったのか?ちょっと疑問ですが、フランス革命での貴族の没落と庶民が外食という楽しみを手に入れるという話法には必要だったのかもしれません、調理道具や食器、衣装も素晴らしく楽しめます、

もちろん、料理作りの描写もとても美しく観た後の空腹は間違いなし、必見です、



(★★★★★)(2011年米国)(原題:The Girl with the Dragon Tattoo)
40年前の少女失踪事件を追う雑誌記者と敏腕女性調査員

09ドラゴンタトゥー

雑誌記者のミカエル、大物実業家の不正を告発する記事を発表するが裁判で敗訴、全財産と名誉を失う、そんな時、別の実業家から過去の一族の事件調査を依頼される、それは40年前の少女行方不明事件、真相解明は難しいと思いながら調査を開始するミカエルは持ち前の粘り強さで真相に迫っていく、一族の秘密に事件のカギがあると睨んだミカエルが調査のパートナーに選んだのは、社会から阻害されているが、ハッキングと調査に特異な才能を発揮するドラゴンの入れ墨がある女リスベット、奇妙な関係の2人の鋭い調査の矛先には犯人の異常な素顔が、、、



原作はスウェーデンの推理小説、その独特の世界観はこの映画にも色濃く反映されていて、成功していると思います、記者ミカエルは裁判敗訴で苦悩を抱え、リスベットは過去の犯罪歴から後見人が必要な不自由な生活、武器商人実業家や変態後見人など最悪の人間たち、北欧ミステリー特有のどんよりした空気感で押しつぶされそうになります、

ミカエルは粘り強いが優柔不断、肝心なところでミスを犯してしまい拷問を受けることに、ここではダニエル・クレイグ=007ジェームズ・ボンドも形無しです、かたやリスベットが抜群の知性と判断力・行動力でどんどん真実に迫ってくのが爽快です、

犯人の異常性、少女行方不明のカラクリとその正体の映画的レトリックも面白い、ラストはもの悲しいですが、原作が3部作なのでこうなってしまいます、過激な表現もありますが、本格ミステリーとして楽しめる1作です、



(★★★★☆)(2017年日本)
絵本作家で、庭やスローライフを愛したターシャ・テューダーのドキュメンタリー

09ターシャチューダ

アメリカの絵本作家で、自然に囲まれたスローな生活スタイルが注目されたターシャ・テューダーのドキュメンタリー、
米国バーモント州の町外れの1軒屋に暮らすターシャ・チューダー、誰もが彼女の絵を一度は目にしている絵本作家である、自ら植え育てた植物で埋め尽くされた庭、相棒はコーギー犬、四季を愛で18世紀の農村の生活様式をこよなく愛する彼女、控えめに語られるこれまでの人生と哲学、聴き入るうちに『静かな水のように生きていきたい』という彼女の言葉がすっと腑に落ちます、



米国の有名作家のドキュメンタリーですが、これがなんと日本映画です、日本でも彼女の絵本は広く愛されており、そのスローライフをNHKが追い続けて4度も番組になっているそうです、この映画はこれまでの過去映像に加え未公開映像・最終収録映像を加えて映画化されたそうです、NHKも良い企画を実現しましたね、

2008年、彼女は92歳で他界、最後まで人生の楽しさを語ってくれた彼女に哀悼、



〇(スクリーンで鑑賞)「ぜんぶ、ボクのせい」
(★★★☆☆)(2020年日本)
施設を抜け出して母親に会いに行く少年の行き着く先は、、、惜しい!

09ぜんぶボクのせい

児童養護施設で暮らす優太、いつか母親が迎えに来てくれるのを心待ちにしていたが、偶然母親の居場所を知った優太は独り施設を抜け出し母親の住むアパートへたどり着く、ひととき親子の情を交わしたものの同居する男を選ぶ母親、優太はまた独り彷徨ううちに壊れたクルマで暮らすホームレスの坂本と出会い奇妙な2人の生活が始まる、坂本に惹かれる女子高生の詩織も加わり、優太は初めて家族の優しさのようなモノを感じとっていく、しかし、坂本には近隣から厳しい目が向けられていた、、、



惜しい!

終盤までそれなりの構成力で観客を惹き付けていく、子どもに愛情を注ぎきれない母親からの自立、不自由の無い暮らしに満たされない女子高生、奔放に生きる坂本、それぞれの欠けたパーツがしっくり嵌るかと思った終盤、思わぬ厄災が優太に襲いかかるのだが、ここから急に説得力が無くなりました、優太と詩織のシークエンスは成功しているだけに惜しい!!

とくにラストシーンの台詞回しが酷かった、あそこはまったく逆のレトリックが必要なシーン、そうでないとタイトルが活きてこない、刑事の陳腐な台詞がそれまでの成果をぶち壊してしまいました、惜しい!!



◆(自宅で鑑賞)「冤罪 無実の証明」
(★★☆☆☆)(2022年米国)
パートナーの車に乗ったばっかりに殺人容疑をかけられる恐怖

アニーは大事な会議に遅刻しそうになり、パートナーのオリバーの車で会社に向かう、会議を成功させた帰宅途中、警官に止められ車中から血の付いた包丁が出てきたことでアニーに殺人容疑がかけられる、無実を主張アニー、しかしオリバーとは連絡が取れなくなり、皿にオリバーなる人物の存在さえ確認出来ないことからアニーは窮地に、、、



期待して観ましたが今ひとつ、とくに終盤は2時間ドラマレベルのご都合主義的な結末、

ま、休みの日の暇つぶしなら、、、





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2022年09月05日

先週も5本、邦画の快作「SABAKAN」は必見、惜しい!「異動辞令は音楽隊!」、貫禄の「L.A.コンフィデンシャル」、「グリーンバレット」はちとやり過ぎた。

〇(スクリーンで鑑賞)「SABAKAN」
(★★★★★)(2022年日本)
2人の少年の一夏の冒険談と友情の物語、誰にでもこんな夏があった!必見!!

08サバカン

1986年夏の長崎、斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが好きな久ちゃんは両親と弟の4人暮らし、晩ご飯の食卓では夫婦喧嘩が絶えない賑やかな家族、そんなある日、同級生の竹ちゃんが突然家に現れる、沖合に浮かぶ島にイルカが現れたという噂を聞き、自転車2人乗りで観に行こうと誘われる、引っ込み思案の久ちゃんだが竹ちゃんの強引な誘いに負けて行く事になるが、、、



素晴らしい映画です、どの世代の人が観ても何もかもが懐かしく映るに違いない一夏の風景と子どもたちの笑顔、自転車に乗っての冒険旅行、アイドルのポスター、消しゴム、ヤンキー、綺麗なお姉さん、たくましいお兄さん、軽トラックの荷台、SCENEのTシャツ、酒と涙と男と女、ミカン泥棒、怖いおじい、またね~ またね~の挨拶、そして『さば缶』と友だち、

前半は誰にでも一度は憶えのある精一杯の子ども冒険談、ほろ苦い想い出、後半は母子家庭の竹ちゃんにイヤなことが起こる予感、すれ違う久ちゃんと竹ちゃんの幼心、起こらないで欲しいと願って観ていると起こってしまう事件、物語は上手に転がっていき、ラストの海辺の駅では涙腺崩壊、

無名の主役少年2人、大成功。金沢知樹(「半沢直樹」脚本)初監督作品、上出来!尾野真千子と竹原ピストルの夫婦喧嘩は心から笑える、そしてホントに優しい父と母、大人になった久ちゃんは草薙剛、似合っている、海辺の駅はインスタでもお馴染み、島原鉄道の「大三東」駅。

タイトルの意味も観てのお楽しみ、もし、どこかでこれに出会ったら泣いちゃうだろうな。



〇(スクリーンで鑑賞)「異動辞令は音楽隊!」
(★★★★☆)(2022年日本)
強面のはみだし刑事が警察音楽隊へ異動!?コメディかと思いきや、、、

09異動辞令は音楽隊

現場一筋の捜査1課刑事成瀬、犯人逮捕のためには手段を選ばない、高齢者を狙ったアポ電強盗が続発、過去事件で取り逃がした主犯格が関係していると睨んだ成瀬は単独捜査で暴走、内部告発がありついに捜査1課から外されてしまう、異動先はなんと“警察音楽隊”、渋々出向いた成瀬を待っていたのは、解散寸前の無気力音楽隊だった、、、



予告編を観てコメディかと思っていました、阿部寛はコメディの才能もアリアリですからね、ところが出だしはシリアス!成瀬のダーティー・ハリー振りはなかなか見応えがあります、上司への忖度など一切無し、ひたすら犯人逮捕のみに邁進する成瀬の家庭は崩壊、そして案の定パワハラで異動辞令、異動先の音楽隊メンバーは曲者揃い、楽器演奏に苦しむ成瀬、

とまあ、ここらまでは想定内ながら快調、音楽隊員に徐々に心を開く成瀬の変化もまあなんとかこなしましたが、肝心の収束点、音楽隊と捜査1課の2本の線が再び交わる時に感動のラストが!?と行きたかったのでしょうが、肝心のこのシークエンスが何故かいきなりコメディと化してしまいました、捜査1課はコメディアンの集まりか?惜しかったですね、制作費不足?前半のシリアスをそのまま引き継げば映画としてももっと成功していたと思います、

それでも観後感はまずまず、おまけで★4つ、清野菜名にはもっとアクションを!


(★★★★★)(1997年米国)
LA警察の腐敗と暗部を描いた貫禄の1作、3人の警察官が選ぶ道は?

08LAコンフィデンシャル

1953年LA、マフィアのボスが逮捕され裏社会は不安定な状態に、そんな時カフェで6人が惨殺される事件が発生、当初は非情な強盗事件とみられていたが、被害者の一人が元刑事だったことから事件は思わぬ展開をみせ始める、各々独自の視点で捜査にあたる3人の刑事が徐々に真相に迫っていくと、そこにはLA警察の深い闇が横たわっていた、、、



重厚な映画です、1953年の風俗、当時のLA警察の腐敗、そして個性的な3人の刑事、3人三様の正義の追求、そしてラスト前からのショッキングな展開、なかなか見応えがありました、そしてスター達の熱演、何度も観ても楽しめます、

ワタシはラストの銃撃戦でやっと既視感を持ちました、2回目鑑賞と云うことかな?^^)



〇(スクリーンで鑑賞)「グリーンバレット」
(★★?☆☆)(2022年日本)
殺し屋志望6人の訓練合宿は意味不明、終盤カタルシスはあります、

09グリーンバレット

殺し屋会社に応募してきた6人がプロの殺し屋を目指す訓練合宿に参加、まったくやる気の無い合宿が続き、結果、全員が不合格、6人による殺し合いを提案した殺し屋会社社長も殺害され事態は混沌、そこに凶悪殺人集団が乗り込んでくることになり、6人は正義のために闘う事になる、、、



う~ん、残念な出来上がりです、「ベイビーわるきゅ~れ」監督作品と云うことで鑑賞、B級映画とはいえ前半というか映画の大半を占める合宿風景に観るべきものなし、それでも終盤の凶悪集団との闘いにはカタルシスがあります、6人の殺し屋研修生の闘い振りに声援を送りたくなりました、ここが狙い目だったんでしょうが、如何せん合宿風景が残念すぎます、

訓練のために意味も無く人を殺すシーンがいただけません、映画の本質的レトリックぶち壊し、あれで★1つ減!!


◆(自宅で鑑賞)「PARKER パーカー」
(★★★☆☆)(2013年米国)
冷静沈着な悪党パーカーの復讐劇、パーカーは不死身です^^)

09pa-ka-

悪党パーカーは緻密な強盗計画で見事大金を手に入れるが仲間4人の裏切りに合い瀕死の重傷を負う、それでもすぐさま逆襲に転じ、あらゆる困難を乗り越えて復讐のために4人に迫っていく、組織の大物の後ろ盾を使ってパーカーを阻止しようとする4人、パーカー、そして組織から派遣された最強の殺し屋、金のためにパーカーに協力する美女が入り乱れての大金争奪戦が始まる、



『悪党パーカー』という原作小説がある様です、未読、パーカーは独自のルールを持った悪党、いわば義賊に近いのかも、頭脳明晰・用意周到・沈着冷静でほぼ不死身^^)ま、これだけ揃うと誰も敵いません、ジェニファー・ロペスのエピソードは必要だったのか?最後の老夫婦のエピソードはヨカッタけど、

休日のお気楽鑑賞に、




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2022年08月29日

先週は秀作5本、オススメは「今夜、世界からこの恋が消えても」「アフタースクール」、他にも「スノーデン」「宇宙でいちばんあかるい屋根」。

(★★★★☆)(2022年日本)
若者難病恋愛物語なれど、良く出来たプロットに泣かされます

08今夜、世界から

交通事故の後遺症で朝起きると前日の記憶が無くなっているという難病の真織、前日の行動を確認するために、明日の自分へ日記という形で自分の記憶を明日へ送り続けている、ある日同級生の透から悪戯で告白されるが、真織はそれを受け入れ恋人のフリをすることを提案する、1日で記憶が無くなることを隠しながら付き合っていくうちに透に心が傾いていくが、ある事がきっかけで真織の秘密を知られてしまう、それでも透は真織との交際を続けるのにはある理由があった、、、



良く出来た物語です、難病の少女を暖かく見守る同級生や家族、しかし物語はそんなステレオタイプな枠組を飛び出して意外な展開をみせます、出だしからの伏線がしっかり生きて、構図の逆転が映画的レトリックで上手に描かれています、恋愛物語+サスペンスがあります、

終盤は結構泣かされました、近くに座っていた女子高生は後半1時間泣きっぱなし、感受性豊かだなあと感心しきり、

1日で無くなる記憶、一体どういう生活になるのか?想像がつきません、実際にはあんなに明るくは振る舞えないだろうな、劇中でも病名が語られていますが“前向性健忘症”というのがこの症状に近いようです、怖いです、なりたくない、



◆(自宅で鑑賞)「アフタースクール」
(★★★★★)(2007年日本)
絶対に欺される事間違い無し!俳優3人が織りなすコメディサスペンス

08アフタースクール

一流企業に勤務する木村は妻の出産を控えたある日姿を消す、高校の同級生で学校教諭の神野は謎の探偵北沢から神野が女とホテルから出てくる写真を見せられ、神野探しにかり出される、その女はどうやら企業の不正に関わる証拠を掴んでおり、神野もそれに加担しているように見えるのだが、、、



これまた、出だしから映画的レトリックの連続、伏線だらけなんだけどそんなことは微塵も感じさせない自然な流れ、でも、なんとなく不安定、やっぱり探偵と神野の凸凹コンビの探偵物語かと思いきや、終盤で全部ひっくり返されてしまいます、いやはや、やられました、大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人が存分に役者冥利を発揮しています、のんびりしたタイトルさえ映画的レトリックの一環か、

2回目の鑑賞ですが、それでも十分楽しめました、トリックはほとんど忘れていました、やはり脚本が良いと映画は楽しいですね、



◆(自宅で鑑賞)「スノーデン」
(★★★★☆)(2016年米国・ドイツ・フランス合作)
米国国家安全保障局NSAの不正を暴いた職員スノーデンの実話

08スノーデン

特殊部隊に志願していたスノーデン、訓練中に傷病を負いやむなく退役、国家の役に立ちたいとNSA職員として勤務、情報収集業務にあたっていたが、NSAの監視システムの違法性に気付いたスノーデンはこの事実を暴露する決意、パートナーや仲間を危険にさらしながらスノーデンは機密情報を持ち出そうとする、、、



2013年に英国紙によりスクープされた米国の国家的監視プログラム、当時のオバマ大統領も存在を肯定する描写があります、のちに違法性が認められたそうですが、9年目にスノーデン事件として報道されましたがまったく憶えていません、今の世界、個人情報の収集など当たり前のように行なわれています、はたして現在はどうなっているのか?闇の中ですよね、

スノーデンはその後、米国パスポートを取り消されロシアへ入国、永住権を得て今もロシア国内に留まっているそうです、スノーデンがやったことは正しいと思いますが、結果米国から閉め出されたまま、2022年のロシアとウクライナの現状を考えると皮肉な感じがします、

(★★★?☆)(2020年日本)
不思議な感覚の家族の物語、ファンタジーなのか?現実なのか?

08宇宙でいちばんあかるい屋根

ツバメは父親と継母との3人暮らし、もうすぐ異母妹も生まれる、隣の亨に仄かな恋心を抱いているがなかなか言い出せないツバメ、そんなある日、小さなビルの屋上で謎の老婆“星バア”と知り合う、星バアは俗世に生きているようでもあり、解脱した世界にいるようでもある、ツバメの悩みに人生の先輩として有用なアドバイスをする星バアとツバメの郷里は徐々に縮まる、そんな時、亨が交通j帰庫で入院、ツバメと亨の関係も進展していく、、、



う~ん、なんとも不思議な感覚の物語です、ファンタジーのような、いや、これは現実に起こっている物語のような気がします、“星バア”の桃井かおりが嵌り役、彼女の存在がこの映画の屋台骨です、キャスティングの勝利、

演技派としても評価がある主演の清原果耶ですが、ワタシはどうも苦手で、、、演技派と云うより演技している様にしか見えない彼女の演技、それでもラストまで楽しめる上質な映画ではあります、



〇(スクリーンで鑑賞)「バイオレンスアクション」
(★★★☆☆)(2022年日本)
B級ながら健闘するかと思いきや、後半ロケシーン崩壊、予算不足か?

08バイオレンスアクション

ホテルに派遣された少女、風俗嬢かと思いきや腕利きの殺し屋、バッタバッタとヤクザを撃ち倒してピンチのアイドルを救出、ケイはプロの殺し屋、どんなに難しい任務もプロとしてやり遂げる、そんなケイに舞い込んだ次の仕事は身内抗争中のヤクザから奪われた現金を取り戻すというもの、サクサク仕事をこなしていくケイだが心を奪われた男がターゲットと分かり揺れる恋心、さらに強敵も現れ激戦となるが、、、



ま、コミック原作モノなのでシリアスな視点では語れません、それでも前半はテンポ良く転がります、ケイの活躍が小気味良い、このまま行けばひょっとすると成功するかな?と思わせますが、後半は失速、予算がなかったのか?倉庫街でのカーチェイス、廃屋ビル、鉄道操作場、ダムでのロケシーンがTV仮面ライダー的なアクションにしか見えなくなります、惜しいなあ、

橋本環奈奮闘、岡村隆史も奮闘しただけに惜しい、同様の趣向の「ベイビーわるきゅーれ」(2021)と対照的な仕上がりとなりました、




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2022年08月22日

お盆は映画館が激混み!!自宅で4本、オススメは「無垢なる証人」、「幸せのちから」、お気楽鑑賞は「チームバチスタの栄光」、あり得ない救出劇「フライトクルー」。

◆(自宅で鑑賞)「無垢なる証人」
(★★★★☆)(2019年韓国)(原題:Innocent Witness)
事故か殺人か?唯一の証人である発達障害の少女に迫る検察官と弁護士

08無垢なる証人

資産家の老人が自宅で変死体で発見される、疑いは同居している家政婦に向けられ、決定的な証拠のないまま強引に起訴される、国選弁護士として任に当たるスノは唯一の証人、隣家にいた自閉症で音に敏感なジウを裁判で証言させることで家政婦の無実を証明しようとするのだが、、、



裁判映画としての最後の逆転までの流れが淀みなく面白い、かつ、証人が自閉症の少女という設定から生まれる物語もサスペンスを産んでいます、夜中の隣家で起こった騒動を偶然目撃した(叫び声を聞いた)ジウの証言の信憑性を発達障害と絡めて揺さぶりを掛ける健常者たち、ジウを信じて真実を引き出そうとするスノには昇給や顧問契約などの甘い誘惑がまとわりついてくる、それでも真実を解き明かそうとするスノ、

ラストで明快な答えが出ます、それはやはりジウにしか出来ない証言、刑事裁判と発達障害者への目線がバランス良く成立した映画、邦題も良き響きで好感、



◆(自宅で鑑賞)「幸せのちから」
(★★★★☆)(2006年米国)(原題:The Pursuit of Happiness)
どん底生活からなんとか這い上がろうとする夫婦と息子の物語

08幸せのちから

医療機器のセールスマン クリス、思うように成績が上がらず家賃は滞納、妻のリンダは昼夜とも働いている、夫婦仲は険悪になりリンダは家を出て行く、さらに不運が重なりアパートを追い出されモーテル住まい、天性を活かした頑張りで証券会社の無給研修生になり週末にセールスをして食いつないでいくが、ついに寝る場所さえ失ったクリスは息子と夜の街を彷徨う、、、



実話を元にしたサクセスストーリー、でも物語は終盤まで不運なクリスの運命を描きます、何度も成功しかけては、その都度襲ってくる不運や失敗、電車や駅のトイレで寝るようになったところでまさに命運尽きそうになり泣き崩れるクリス、ホントに怖いです、

主演ウイル・スミス、息子役は実の息子ジェイデン・スミス、今やこの息子も俳優として活躍していますね、時の流れを感じます、

原題は『幸せの追求』、米国独立宣言の一節、劇中でも言及されています、

(★★★☆☆)(2008年日本)
難しい手術を成功させるエリート集団“チームバチスタ”を巡るサスペンス、

08チームバチスタ

成功率60%という難易度の高い“バチスタ手術”を26回連続で成功させてきたエリート集団“チームバチスタ”、しかし3回連続で失敗、患者を死なせてしまう、病院の内部調査担当に選ばれた心療内科医師田口は渋々調査を始めるが、手術は完璧に見える、過失も故意による手術妨害も見当たらず、事故との判断を下す、しかし厚生労働省の白鳥は殺人を疑う、、、



話題作ですね、でも観ていませんでした、2作目の「ジェネラルルージュの凱旋」を先に観てしまったので、1作目も鑑賞、小説の原作者は現役の医師だけあって細部にリアリティがあるのではないかと推察(未読ですが^^)、が映画になるとどうしても細部にアラが出やすいかな、阿部さんの持ち味がコメディアンだからかな?事件解明のプロセスもなんだかよく分らなかった、でも楽しめました、はい、

今作を観ても、竹内結子さん、まだ活躍できましたね、つくづく残念、、、哀悼、



◆(自宅で鑑賞)「フライト クルー」
(★★?☆☆)(2016年ロシア)(原題:Ekipazh)
ロシアでヒットした航空パニック映画、、、前半シリアス、後半???

08フライトクルー

信念を貫き軍紀に背いたパイロットのアレクセイ、民間航空会社になんとか就職するがベテラン機長ジェンチェンコとの相性は最悪、それでも何度か乗務重ねるうちに機長の信頼を得るようになる、そんな時、火山島で噴火があり島民救助の要請に応じ急遽火山島に着陸、しかし、予想以上の噴火の進行でアレクセイらも遭難の危機に陥る、、、



前半はいくつかの航空危機エピソードを積み重ねて、主人公と機長の葛藤を描くシリアスでちょっと面倒くさい展開、でもこの前半の方がリアリティがあって面白かった、後半の火山島でのパニック描写からの脱出劇になると途端にB級に転落、さらにはとんでもない方法での乗客救出方法に至って物語崩壊^^)

休日のお気楽鑑賞、、、でも、ツラいかも、、、

原題の“Ekipazh”は『クルー』、後半のパニック無しで航空クルーの葛藤に絞った方がヨカッタかも、




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2022年08月15日

先週は5本、たしかに意外なラスト「アプローズ、アプローズ!」、身につまされる「PLAN75」、お気楽に「ハッピーログイン」、「ジェネラルルージュの凱旋」、巨獣映画も。

(★★★?☆)(2020年フランス)(原題:Un triomphe)
囚人たちが戯曲「ゴドーを待ちながら」に挑戦、喝采を浴びるが

08アプローズ

役者としてのキャリアはあるが大舞台には立てないエチエンヌ、舞台の代わりに回って来た刑務所内での演技ワークショップの講師をしぶしぶ引き受ける、曲者揃いの囚人たちを演技指導していく中でエチエンヌは自らの夢を囚人に託すようになっていく、そして、ついに刑務所外での舞台公演を実現、この公演が評判を呼び再演、ついにはパリ・オデオン座からのオファーが舞い込む!



よくあるのも美談かと思いきや、スエーデンで実際にあった物語、映画のラストも事実に沿って、意外な結末を迎えます、2重の驚きも映画的にはスッキリしないかも、予定調和の結末の方が映画としては満足感が高かったかもしれません、良質の映画ですが、どうも映画的にはスッキリしませんでした、

刑務所が出てくる作品を観るといつも思うこと、西欧の刑務所の裁量度量の大きさに驚きます、囚人(それも重罪犯)が刑務所外で舞台公演を行なうなど、日本ではとても考えられない、裁判での長期拘留や入国管理事務所の非道な実態などと考え合わせると日本の収監機関は世界的にみてどうなんだろう?日本人の刑罰感が深すぎる、寛容な視点がないからかな、



〇(スクリーンで鑑賞)「PLAN75」
(★★★★☆)(2022年日本・フランス・フィリピン・カタール合作)
高齢化問題を解決するために導入された“PLAN75”を巡る悲しい物語

08PLAN75

日本の高齢化問題を解決するために「PLAN75」が導入された日本、78歳のミチはホテルの客室清掃の仕事を失う、もう少し働ける自信があるミチはハローワークに通い、新しいアパートを捜すが、希望する職は無く、新しいアパートを借りることも出来ない、親しい友人は先に逝ってしまう、「PLAN75」に応募する事を決めたミチは担当の瑶子と心を通わせやっと平穏な気持ちを取り戻すが、、、



なんともやるせない映画であります、人生100歳などと云われても、実際に幸せな人生を送ることが出来ない老人もたくさんいることでしょう、自分自身の死に方を考えて憂鬱な気分になりました、

監督・脚本の才気を感じます、冒頭では流石に「PLAN75」の概要説明がなされますが、それ以降、その制度の詳細が細かな映画的レトリックで徐々に明かされていく過程はとっても上手、パラレルで進むPLAN75職員や外国人労働者マリアのエピソードも上手にまとめ上げています、

カンヌで好評を得ただけはあります、鑑賞を推奨するには少々重いですが、、、オススメします、



(★★★★☆)(2016年韓国)(原題:Like for Likes)
なかなか正直になれない3組の男女が繰り広げる恋愛コメディ

08ハッピーログイン

詐欺に遭い家を無くしたCAは投資目的で買ったマンションの借主と強引に同居し、有名音楽家は恋愛下手、新米映画プロデューサーはベテラン脚本家に振り回され、主演俳優は過去に関係のあったベテラン脚本家への想いを断ち切れない、男女6人が織りなす恋愛物語、



こちらは予定調和の恋愛コメディ、なんだかんだ云いながら徐々に2人の親密度が高まっていくお決まりの展開ですが、、、安心して観ていられるのがなにより、予定調和過ぎるラストも気持ち良い、

休日の鑑賞にピッタリ、原題はSNS用語の「イイね!」、邦題は意味不明^^)

(★★★★☆)(2009年日本)
救急医療現場を舞台にしたサスペンス、「チーム・バチスタの栄光」シリーズ2作目

08ルージュの凱旋

大病院の倫理審査委員長に就任した公子の元に内部告発状が舞い込む、救命救急センター部長の速水が医療機器メーカーと癒着しているという内容、気乗りのしない公子だが内部調査を始める、そんな日、疑惑のメーカー社員が病院の屋上から飛び降り自殺で死亡、そこに厚生労働省白鳥が骨折で入院、公子と白鳥は速水の周辺を探り始める、



前作「チームバチスタの栄光」を観ていないのに、知らずに2作目を観てしまいました、

こちらもテッパンの配役と完全な予定調和によるラスト、どんなに善人が危うい立場に追い込まれても安心して観ていられます、休日ののんびり鑑賞に最適、

竹内結子さん、これからも活躍できたのに、という想いが湧いてきますね、哀悼、

(★★★?☆)(2018年米国)(原題:Rampage)
遺伝子操作による新物質が事故で流出、動物が次々と巨大化!?

08ランペイジ

宇宙での遺伝子操作研究中に事故が発生、地上に落下したカプセルに触れた狼、ゴリラ、ワニが徐々に巨大化、ゴリラを飼育していたデイビスはなんとかゴリアを救おうと奔走、秘密裡に遺伝子研究を行なっていたエナジン社の研究員ケイトも秘密を暴露しようとするが、エナジン社がコントロールする巨獣3頭はシカゴの街へ侵入、破壊の限りを尽くす、



こういう映画はあれこれ考えてはいけません、たとえばエナジン社の社長と副社長がアホ過ぎるとか、たとえば軍が弱すぎるのにデイビスは強すぎるとか、たとえばゴリラは人を食べないでしょうとか、考えてはいけません、何も考えずに鑑賞しましょう、そうすると、、、これはこれで楽しめます^^)




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2022年08月08日

先週は秀作6本、楽しいエンタメ「ジュラシックワールド 新たなる支配者」「グレイマン」「青天の霹靂」、戦争がへばりつく「戦争と女の顔」、登山ドキュメント「Maru」。

(スクリーンで鑑賞)「ジュラシックワールド 新たなる支配者」

(★★★☆)(2022年米国)(原題:Jurassic World: Dominion)

シリーズ最終章?恐竜と共存を始めていた人類に最期の危機が


08JW

「ジュラシック ワールド」から拡散した恐竜たちと人類が共存している世界、新たな秩序作りが進む中、巨大イナゴが発生、世界的な食料危機を引き起こす、ジュラシックパーク創設に関わったエリーは巨大バイオ企業の陰謀を疑う、一方、恐竜保護活動を続けるオーウェンの元から娘と恐竜の子どもが誘拐されそれを追跡する旅が始まる、ここにも巨大バイオ企業の影が、、、

 



お馴染み「ジュラシック」シリーズの最終章、CGによる恐竜の再現には息を呑みますが、、、もう、免疫は付いている、CGだけで感動する訳でもない、物語は“恐竜と共生する”という新たな世界観の中で進行、“ウイズコロナ”の世界だからこその発想?その結末は決着が付いていないような気がするのですが、、、

 

舞台が世界に拡がり、恐竜たちものびのび外界で活躍^^)でも、逆に映画の世界観は他のアクション映画の既視感で溢れてしまいました、闇恐竜市場は「SW」、巨大企業の本社は「007」、脱出劇は「インディジョーンズ」、閉鎖され恐竜島での恐怖も明るい陽の光の下にさらされると、、、

 

でも、147分退屈せずに楽しめます、記念碑的作品を素直に楽しみましょう、原題の「Dominion」は『支配力』というような意味、



 

(自宅で鑑賞)「グレイマン」

(★★★☆)(2022年米国)(原題:The Gray Man)

CIAの陰謀と、闇の仕事を請け負う工作員グレイマンの反乱

08グレイマン

 
殺人罪で服役していたコートは免罪と引き換えにCIAの闇の仕事を請け負う工作員グレイマンになる、完璧な仕事振りのコートだが、ある暗殺の標的から思わぬ告白を聞かされる、それはCIA内部の陰謀を示唆するものだった、その証拠となるデータを受け取ったコートは姿を消すが、CIAからの執拗な追跡を受けることになる、

 



だいたい想定内で物語は進みます、主人公コートは沈着冷静、次々襲いかかる危機をくぐり抜ける様はたしかに痛快、仇役も相当強力ですが難なくクリア、最後の脱出劇がどうなったのか?知りたいけど、ま、これも素直にアクションを楽しみましょう、

 

Netflix映画、スクリーンでも公開されていますが、封切りと同時期に自宅で無料鑑賞、こういう事が出来る世の中になったんですなあ、しかし、なんか大丈夫なのか?ちょっと心配になります、

 

(自宅で鑑賞)「青天の霹靂」

(★★★★☆)(2014年日本)

冴えない手品師が、ひょんな事から自分のルーツ探しをするハメに

 
08青天の霹靂

マジックBarで手品を披露、細々と食いつないでいる轟、永年音信不通だったダメダメな父親の死亡を知らされ、最期の場所を訪ねる、そこは橋脚下のバラック、そこで幼い自分と父親の写真を見つける、父親の愛情を感じながらも、轟は自分を産んですぐに家を出て行った母親のことが許せないでいた、その時雷鳴が轟き、、、

 



現在と過去を行き来する物語、そこに無理筋があるのは仕方ないか、それでも物語にリアリティがあるのは監督助演の劇団ひとり、主演大泉洋の力量、共に手品師の役、劇中の手品の腕前も上等、相当練習されたんでしょうね、

 

マルチに活躍する劇団ひとりの監督デビュー作品、さすがに上手にまとまっています、ラストの映画的レトリックも洒落ています、観て損は無し、

 



(スクリーンで鑑賞)「戦争と女の顔」

(★★★★☆)(2019年ロシア)(原題:Dylda)

終戦直後のレニングラード、普通の生活に戻りたい女たちには過酷な時代

 
08戦争と女の顔

1945
年、対独戦に勝利したロシア、女性兵士イーヤは戦傷を負い帰還、心の傷を抱えながら今は軍の病院で看護師として働いている、一緒に暮らしている少年は戦友マーシャの子ども、ある日、イーヤはその子を自らの過ちで死なせてしまう、そんな時、子どもの母親の戦友マーシャも戦場から帰還、子どもを死なせたことを告白したイーヤとマーシャの不安定な生活が始まる、

 


対ナチス戦に勝利したロシア、戦争に勝っても戦争で負った傷口がじくじくと痛み出す、とくに戦場を経験した女性兵士には生き抜くための試練が多すぎます、子どもを失ったマーシャは新たな命を欲っするが、異性恐怖症?のイーヤの心の傷は癒えない、上流階級との格差も悲しい、嘘をつき自らを破綻に追い込むマーシャに慄然、

 

登場人物も監督も粘着質?です、少ない台詞、長回しのカット、マーシャはやたら相手を見つめ続け、イーヤの心は震え続けます、その先で何かが暴発するのでは無いかというサスペンスが充満、う~ん、なんとも怖くて悲しい映画でした、

 

ぜひ鑑賞をお奨めします、原題の「Dylda」は『背の高い・のっぽ』、イーヤの愛称?

 



(自宅で鑑賞)Meru

(★★★★☆)(2015年米国)(原題:Meru)

難攻不落、世界一の壁ヒマラヤ・メルー峰に挑んだ3人の登山家のドキュメンタリー


08Maru
 

未踏の標高6500m級ヒマラヤ・メルー峰、20083人の登山家が挑戦するが登頂目前で撤退、その後も数々の苦難が襲うが、3年後に同じメンバーで再び悪魔の壁に挑戦することになる、、、

 



怖いです、高所恐怖症です、垂直の壁にぶら下がって寝るなんて!!??意味分りませんが、、、それでもその映像が撮影されていることに感動、カメラは登山者2人が自ら撮影したそうです、それが凄い、怖さも忘れる本物の映像に力があります、そして3人の友情物語も声高に描かれていないのに伝わってくる、良いドキュメンタリーでした、

 



(自宅で鑑賞)「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」

(★★★☆☆)(1966年日本)

東宝特撮怪獣映画、ここでもまた悲哀のラストシーン

 
08サンダガイラ

謎の海難事故が多発、調査からフランケンシュタインの細胞が見つかった、戦時中、ドイツから運び込まれた細胞から生まれたフランケンシュタインは地底怪獣との闘いで死亡したと考えられていたが、、、海から出現したフランケンシュタインの怪獣は人を喰らい街を蹂躙、自衛隊は「L作戦」を展開、怪獣を仕留めたかに思えた瞬間、もう1頭の怪獣が出現する!

 



懐かしの東宝特撮怪獣映画、この後、対怪獣自衛隊兵器の定番となる“メーサー殺獣光線車”、伊福部昭の“L作戦マーチ”とエポック的要素もあります、そしてなにより、この時期の東宝特撮怪獣映画に観られる悲哀に満ちた結末がなんとも味わい深いです、、

 

ま、休日のお気楽鑑賞に、

 

 



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2022年08月01日

先週は4本、シリーズ第2弾もまずまず「キングダム」、リメイクもまずまず「キャメラを止めるな」、思い出深い「キングコングの逆襲」、観なきゃヨカッタ「ソー ラブ&サンダー」

〇(スクリーンで鑑賞)「キングダム 遙かなる大地へ」
(★★★★☆)(2022年日本)
シリーズ第2弾、1作目ほどのインパクトはないものの中国ロケは成功

07キングダム

若き王の王座奪還に成功した信、魏が秦へ侵攻してきたため初の戦場 蛇甘平原へ歩兵として参戦、幼なじみや謎の戦士羌かいなどと伍(5人組)を組み懸命に戦うが魏の圧倒的な兵力の前に歩兵隊は壊滅寸前まで追い込まれる、しかし秦の大将軍ひょう公は泰然自若、主力部隊を動かそうとしない、信ら生き残った歩兵は敵本陣急襲を目論むが、、、



1作目は日本映画らしくない雄大なスケール感がとってもヨカッタ、ので2作目も鑑賞、が、2作目出だしのセット撮影シーンの美術や照明が薄っぺらく、おいおい、これで大丈夫か?と不安な出だし、敵味方の大将・将軍の人物描写も1作目ほどの魅力を感じない中、信の上官千人将 縛虎申=渋川清彦が躍動、伍長の濱津濱津隆之も好演、羌かいの清野菜名もアクション健闘、中国ロケの平原戦闘シーンはそれなりに楽しめます、

歩兵の戦闘単位=「伍」というのは初めて知りました、なるほど、今で云う小隊ということか?伍長の由来でもあるかな?

大きなスクリーンで観るのに最適の映画、3作目は2023年公開、



〇(スクリーンで鑑賞)「キャメラを止めるな」
(★★★?☆)(2022年フランス)
(原題:Coupez!)
ご存じ「カメラを止めるな!」(2017年日本)のフランス版リメイク、

07キャメラを止めるな

安い!早い!出来はそこそこ、、、そんな映像制作の仕事にうんざりしているレミー、そんな彼に日本で大ヒットした映画『カメラを止めるな!』のリメイクの話が舞い込む、30分間ワンカットへの挑戦、とんでもない話にレミーは気乗りでは無かったが、娘の気を惹くために監督を引き受ける、日本から来たプロデューサーの無茶振りもなんとか凌ぎながら撮影当日を迎えるが、主要キャストが交通事故で出演できない事態に、、、



ある意味不朽の名作である「カメラを止めるな!」のリメイク、如何にもフランスならやりそうな感じ、物語も日本からの依頼でリメイクするという、リメイクの物語としてリメイクするというややこしい話、幾重にも張られた伏線やギャグは日本版からもきっちり引用、新しいアイデアよりは引用ギャグや伏線が面白い!裏側のネタがバレているのにそれなりに楽しめました、

結構忘れている細かなレトリックもあるので、ま、気楽に鑑賞して問題なし、よく笑えます、

原題は『切る』=映画用語では『カット!』の意、



◆(自宅で鑑賞)「キングコングの逆襲」
(★★★☆☆)(1967年日本)
東宝怪獣映画の懐かしい思い出があるので鑑賞

07キングコングの逆襲

国連の調査団が上陸した南洋に島ではキングコングが暮らしていた、女性調査団員スーザンに惹かれるコング、一方北極ではドクター・フーがメカニコングを使って最強の放射性物質エレメントXを採掘しようとしていた、この陰謀に気付いた国連調査団だったが、ドクター・フーの罠にはまりスーザンもとらわれの身になり、コングも催眠術で採掘作業に加わるが、、、



メカニコングのデザインが秀逸、コングの着ぐるみは今ひとつ、この5年前に制作された「キングコング対ゴジラ」の方がずっと出来は良い、それでも公開当時、この映画が観たくて観たくて^^)通常の怪獣映画にありがちな日常生活シーンはほとんど無く、全編SF怪獣映画、主人公は宝田明(2022年3月逝去)と米国俳優2人、吹き替えが田口計と山東明子、うん豪華、この辺りはエエ感じです、ドクター・フーの天元英世怪演、

公開当時、父親が病気で入院しており、母親に連れられ弟と3人で鑑賞、その後病院へ見舞いに行った記憶があります、よほど観たいとゴネたんだろうな^^)この記憶と強く結びついている思い出深い映画です、



〇(スクリーンで鑑賞)「ソー ラブ&サンダー」
(★★☆☆☆)(2022年米国)(原題:Thor: Love and Thunder)
1作も観たことがないマーベルの「マイティ・ソー」シリーズ第4作だそうです

07ソー

宇宙の果てで闘いを避けていたソーだが、神殺しのゴアが出現、再び闘いに身を投じるが苦戦、そんなソーの前に元恋人ジェーンがマイティ・ソーとなって現れる、、、



ほとんど観ないコミック世界のアクション映画、無料鑑賞券消化のため鑑賞、CGであれこれ観せられてもなあ、、、ド派手な映画なのに途中で寝てしまいました、やはりこの世界の映画は観ないほうがヨカッタ、

ジェーン役のナタリー・ボートマン、かなりトレーニングしたかな?二の腕がコスチュームにピッタリ!




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2022年07月25日

先週の5本、全部面白い!おススメは痛快!な「レッドカーペット」、すごい実話「チア☆ダン」、不思議な彼女「わたしは最悪」、あとは「荒野のストレンジャー」「シルミド」

◆(自宅で鑑賞)「レッドカーペット」
(★★★★★)(2014年韓国)(原題:Red Carpet)
ピンク映画監督がホントに作りたかった映画作りを目指す痛快恋愛物語

07レッドカーペット

ピンク映画監督のジョンウは仲間たちと日々低予算ピンク映画を制作している、ある日、ジョンウの部屋に突然ウンスが転がり込んでくる、部屋貸詐欺で寝るところがないウンスを数日泊めることに、子役の経験があるウンスはジョンウの勧めでオーディションを受けてみると、、、あっという間に売れっ子になったウンスはちょっとしたすれ違いから部屋を出ていく、一方ジョンウは自ら書いた脚本の映画化を目論むが、、、



ステレオタイプなストーリーですが、やはりこういう物語は痛快で観ていて楽しい、ジョンウたちが作っている映画はアダルトビデオではなく、R指定の昔で云う『ピンク映画』、スタッフも役者もみんな映画が好きで懸命にピンク映画を作っているのが好感、しかし、ジョンウへの世間の目は所詮“ピンク映画監督”、そのジョンウが書いた脚本が認められるが、ピンク映画監督作品では売れないとの判断で他の有名監督作品として世に出ることに、これに反発するジョンウとスタッフたち、ここらから恋物語と映画物語が上手に交錯していきます、ワクワク、1

ラストが期待通りでタイトルの世界への道が開けます、観後観良し、ステレオタイプでも面白い映画はやはり面白い、ピンク映画でも面白いものは面白い、とも云えるかも、

鑑賞オススメします!


◆(自宅で鑑賞)「チア☆ダン」
(★★★★☆)(2017年日本)
チアダンスで全米制覇を成し遂げた福井商業高校の実話を映画化

07チアダン

希望に溢れた高校生生活が始まった、おおらかな性格のひかりは同級生の野球部孝介を応援するためにふらりとチアダンス部に入部、そこには鬼のような顧問早乙女が!早乙女はチアダンス部を全国優勝に導き、全米選手権でも優勝するという壮大なプランを持っていたが、スパルタ練習に辞める部員が続出、県大会でも惨敗、チアダンス部廃部の危機が訪れる、、、



なんとも凄い実話です、チアダンスの全米選手権を制覇する!という、とてつもなく無茶な目標のように思えますが、それを実現しているのですからホントに凄い、『夢はどれだけ大きくてもあきらめなければ実現する』という理想論を体現した彼女たちに賞賛の拍手、

広瀬すず他の部員役の役者も相当練習したのではないでしょうか?チアダンスのシーンもリアリティがあり安心して観れます、が、映画が成功している最大の要因は鬼顧問早乙女役の天海祐希のキャスティングかな、代役が効かないと思わせる当たり役でした、

広瀬すず主演のしっかり作られた映画です、観て損はなし、


〇(スクリーンで鑑賞)「わたしは最悪」
(★★★★☆)(2021年ノルウェー・フランス・スウェーデン・デンマーク合作)(原題:The Worst Person in the World)
ひたすら自分探しを続ける彼女を巡る物語、アカデミー賞ノミネート・カンヌ主演女優賞を受賞

07わたしは最悪

学業優秀、芸術や文才にも恵まれているユリヤだが、未だに本当にやりたいことが見つからない、パートナーのコミック作家と出産や家庭の在り方で衝突、モヤモヤした生活を送っている、ある夜、見知らぬパーティーに紛れ込んだユリヤはアイヴィンと朝まで語り明かす、そして偶然再会した2人は恋に落ちるのだが、それでもやはりユリヤの自分探しが決着することはない、、、



うん、アカデミーが好きそうな映画です、主人公のユリヤは利発で才能豊か、が、自分がやりたいことが見つからない、利発が故に見つからないのか?パートナーや恋人との蜜月もちょっとした意見のすれ違いから簡単に壊してしまうユリヤに振り回される周囲の人たち、故意も悪意もないのにいろんなものを失っていく現代人の宿命?

知的な恋愛関係はホント難しい、考えたらアキマセン^^)人はもっと思いのまま生きるべし!!、ということかな、それでも観後観良し、


(★★★★☆)(1972年米国)(原題:High Plains Drifter)
西部の町に現れた風来坊の正体は?C・イーストウッド監督作品

07荒野のストレンジャー

西部の町ラーゴに風来坊が現れる、抜群のガン捌きで町の荒くれ者をあっという間に射殺、それを見ていた保安官はなぜか風来坊に町の用心棒を依頼する、1年前、この街を牛耳っていたやくざ者3人を逮捕することに成功したが、その3人が刑期を終えて出所、復讐にこの町へ戻ってくるのではと町中が怯えていたのだ、興味を示さなかった風来坊だが、保安からの破格の提案に用心棒を引き受けることになるが、、、



クリント・イースドウッド2作目の監督作品、勧善懲悪の物語に観えますが、イーストウッドらしくそこは一筋縄ではいきません、ラーゴで起こった1年前の出来事が徐々に明らかになるにつれ、なにやらこの風来坊も関りがあるのではないか?という思わせぶりな演出が続きます、そして3人のやくざ者との対決の時、風来坊は奇怪な行動に出ます、さて、この風来坊は何者なのか?最後のセリフからある想像が湧きたちますが、それでは筋が通らない、、、

半世紀前の作品ですが西部開拓期が舞台なので(衣装や小道具は今と同じで)全然古びていません、観応えあります、鑑賞おススメします、

原題は『高い平原の放浪者』みたいな意味、


◆(自宅で鑑賞)「シルミド」
(★★★★☆)(2003年韓国)(原題:Silmido)
1968年韓国、金日成暗殺計画のために組織された特殊部隊の顛末

07シルミド

北朝鮮特殊部隊による韓国大統領府襲撃事件が発生、これに対抗するために韓国政府は死刑囚・重犯罪人を集めて特殊工作部隊を編制、金日成主席暗殺計画を立案する、恩赦や生きがいを求める死刑囚たちは厳しい訓練に耐え、精鋭部隊へと成長、いよいよ計画実行のため北朝鮮へ潜入するその夜に、、、



1968年に実際にあった襲撃事件と特殊工作部隊編成、当時の南北関係の緊張度が伝わって来ます、タイトルは死刑囚たちが集められた実在の島の名前、

特殊部隊育成のための訓練物語は他でもあり、既視感がありますが、こちらは史実を基にしたフィクションだけに重さが違う、政府の思惑に翻弄される運命の死刑囚たちにちょっと味方したくなるラストです、




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