映画
2024年03月25日
先週は5本、「沈黙の艦隊 東京湾大海戦」「デューン PART2」「アップグレイド」「ミケランジェロ プロジェクト」「銀座カンカン娘」
◆(自宅で鑑賞)「沈黙の艦隊 シーズン1東京湾大海戦」
(★★★★!)(2024年日本)
最新型原潜を乗っ取り、独立国「やまと」を名乗って米軍と対峙する海江田の真意は?
海上自衛隊の潜水艦が沈没、艦長の海江田以下全員が死亡と伝えられたが、この事故は日米の密約による偽装、最新型原潜「シーバット」に乗り換えた海江田らは演習の際に米軍から離反、独立国「やまと」を名乗る、海江田をテロリストと認定し、平和の番人の面子にかけて「シーバット」撃沈を命じる米大統領、米海軍は総力を挙げて「やまと」に挑むが、海江田の巧みな操船・戦術に翻弄され、ついに空母や原潜を失ってしまう、「やまと」は日本との条約締結のため東京湾に出現、再び米軍艦隊との海戦に突入する、
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全8話の形で配信中、2023年にスクリーンで公開された「沈黙の艦隊」の続編という事ではなく、1~2話辺りは映画版を再構成、それ以降は続編というかカタチ、てっきりスクリーンで続編を公開するかと思っていたのですが、配信での公開となりました、
全8話の形で配信中、2023年にスクリーンで公開された「沈黙の艦隊」の続編という事ではなく、1~2話辺りは映画版を再構成、それ以降は続編というかカタチ、てっきりスクリーンで続編を公開するかと思っていたのですが、配信での公開となりました、
原潜を乗っ取り、独立国を宣言、米軍相手に戦闘状態に入る、ついには米軍空母や原潜が沈む!?という荒唐無稽なお話、でも、絵空事なのにリアリティがある!というのはおかしな表現かもしれませんが、細部まで溢れるリアリティ、全編サスペンスの連続、俳優陣の演技も素晴らしく、全話で6時間以上の大作ですが、心配無用、最後まで画面に集中できます、
物語は潜水艦内と米艦隊の戦闘、そして日米首脳陣の政治的駆け引きの両面で描かれていきます、ある意味、実写部分は密室劇でもあるので製作費が膨らまない?からか、CGパートの出来栄えが素晴らしい、違和感なく物語に没入できます、
主演の大沢たかおが製作にも名を連ねています、思い入れの程が分かりますね、このままいけばシーズン2もありそうです、楽しみです、必見、
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◆(スクリーンで鑑賞)「デューン砂の惑星 PART2」
(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Dune: Part Two)
陰謀により父を失ったポールは、デューンの砂漠の民と共に反撃に転じる、SF超大作
抗老化作用のある香料の利権を巡って陰謀に巻き込まれ、一族が滅亡したポールと母親、ポールは砂漠の民フレメンと共に闘うため、厳しい儀式を乗り越え勇者へと成長し、宿敵ハルコンネン一族の攻撃を撃退する、皇帝をも欺いて野望を実現しようとするハルコンネン男爵は若き戦士と共にデューンに現れ反撃を開始、ポールに最終決戦を挑む、そこに皇帝も現れ事態は一気に緊張、全面戦争が始まる、
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2022年に公開された「ディーン砂の惑星」の続編、今回のエピソードはデューンの完全な掌握を目論むハルコンネン男爵とポールとの闘い、ポールの出自の秘密や、ハルコンネン次期男爵候補の若者の登場など、中盤は少々散漫な印象だが、ポールが覚醒した終盤は一気に物語が動きます、ちょっとあっけないくらいに事態は終結します、
2022年に公開された「ディーン砂の惑星」の続編、今回のエピソードはデューンの完全な掌握を目論むハルコンネン男爵とポールとの闘い、ポールの出自の秘密や、ハルコンネン次期男爵候補の若者の登場など、中盤は少々散漫な印象だが、ポールが覚醒した終盤は一気に物語が動きます、ちょっとあっけないくらいに事態は終結します、
映像のクオリティは高く、コスチュームや武器、宇宙船他のデザインの完成度も高く観て損は無し、3作目もありそうな展開ですが、製作費が間に合うのか?心配になるほどの作り込みようです、
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◆(自宅で鑑賞)「アップグレイド どん底女子の幸せ探し」
◆(自宅で鑑賞)「アップグレイド どん底女子の幸せ探し」
(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Upgraded)
一流オークション会社で頑張る普通の女子の成り上がり物語、洒落たコメディ
一流オークション会社のインターンのアナ、ある日ちょっとした機転で上司に認められアシスタントに抜擢される、パリへの出張に同行することになる、その機上で隣り合わせた財閥の息子ウイリアムと知り合う、ウイリアムの勘違いもあり、アナは自分がNY支社長だと嘘をついてしまう、パリに着いてからも偶然が重なり、アナは支社長に成りすましたままウイリアムとの恋を楽しむのだが、社の命運をかけたオークションの出品者がウイリアムの母親だったことから、アナの噓がほころび始める・・・
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NYとパリを舞台にした軽快でお洒落なラブコメディ、アナは少々調子に乗り過ぎたようで、嘘が嘘を呼んでしまうよくある展開、それでも根っこは真っ当な人間、絶体絶命のピンチも寛容な大人に囲まれてハッピーエンドで終わります、こういう逆転の物語は観ていて楽しい、観後感良し、
NYとパリを舞台にした軽快でお洒落なラブコメディ、アナは少々調子に乗り過ぎたようで、嘘が嘘を呼んでしまうよくある展開、それでも根っこは真っ当な人間、絶体絶命のピンチも寛容な大人に囲まれてハッピーエンドで終わります、こういう逆転の物語は観ていて楽しい、観後感良し、
教訓、でもやっぱり嘘はいけません、もし嘘をついてしまったなら、なるべく早く告白して謝りましょう^^)
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◆(自宅で鑑賞)「ミケランジェロ プロジェクト」
◆(自宅で鑑賞)「ミケランジェロ プロジェクト」
(★★★!☆)(2014年米国)(原題:The Monuments Men)
ナチスが略奪した美術品を救出するために前線に赴いた美術専門家たち、実話ベース
美術に魅入られていたヒトラーは欧州各地であらゆる美術品を略奪していた、連合軍の反撃が始まり後退するナチスドイツ、歴史的価値が高い美術品も次々と失われていく、そんな窮状を見かねた美術館長のフランクは軍に美術品救出の必要性を説く、そして自ら仲間と共に前線へ赴き、命を掛けながら美術品の救出に挑む・・・
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ヒトラーは美術学校受験に2度失敗しているそうです、強大な権力を得たヒトラーは欧州各地で歴史的・芸術的価値の高い絵画・彫刻などを略奪、総統美術館を作る計画だったようです、
ヒトラーは美術学校受験に2度失敗しているそうです、強大な権力を得たヒトラーは欧州各地で歴史的・芸術的価値の高い絵画・彫刻などを略奪、総統美術館を作る計画だったようです、
奪われた美術品を救い出すのは兵士ではなく学者や学芸員などの美術専門家、新兵訓練を受けて前線へ赴きますが、戦場で美術品の価値を説いても戦闘兵士たちは見向きもしない、それでも苦労しながら一つ一つ、貴重な美術品を回収していきます、
後退するナチスドイツが絵画を焼き払うシーンには胸が痛みます、樽一杯に集められた金歯にも、、、このプロジェクトで多くの美術品が救われたようですが、その代償も大きい、近年でも戦争により世界遺産が破壊されたりしています、そろそろ目覚めてもよさそうですが、人間はいつまでたっても戦争は止められないようです、
ビル・マーレイのおふざけシーンが無かったのにもビックリ!!^^)
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◆(自宅で鑑賞)「銀座カンカン娘」
◆(自宅で鑑賞)「銀座カンカン娘」
(★★★!☆)(1949年日本)
笠置シヅ子、高峰秀子主演、なんとミュージカルパートもあるクラシックコメディ
戦後間もない東京、2階に居候しているお秋、その友人のお春も転がり込んできた、なんとか生活費を稼がなければならない2人、ひょんなことから知り合ったミュージシャンの白井と共一緒に銀座のバーやキャバレーで歌を歌ってみることにする、
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朝ドラ「ブギウギ」のモデルとなった笠置シヅ子主演映画ということで初鑑賞、「銀座カンカン娘」の作曲は服部良一、劇伴も服部、劇中では「ラッパと娘」「ジャングルブギ」「東京ブギウギ」などを短いながらも笠置が歌います、
5代目古今亭志ん生も出演、最後が志ん生の落語で終わるという、なんとも平和な映画です、昭和24年、こういう映画が必要だった時代ですね、
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2024年03月18日
先週は5本、「52ヘルツのクジラたち」「ゼニガタ」「コットンテイル」「ウエストサイド ストーリー」「バイオハザードザ ファイナル」
〇(スクリーンで鑑賞)「52ヘルツのクジラたち」
(★★★!☆)(2024年日本)
ヤングケアラー、DV被害児、トランスジェンダー、必死に生きる彼らの行きつく先は?
海沿いの町に一人引っ越してきた貴瑚、ある日、港で口を利かない男の子を見つける、その風体から虐待を受けていると察した貴瑚は男の子の母親に迫るが、母親は子供をムシと呼びすて、ついにはムシを捨てて出奔してしまう、ムシを引き取る覚悟を決めた貴瑚、彼女にもつらい過去があった・・・
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貴瑚はヤングケアラー、高校卒業後は父親の介護に人生を費やしていた、そんな貴瑚を救い出したアンさんこと安吾との過去エピソードと、現在のムシとの関りが行き来しながら物語が進行します、貴瑚を想い懸命に支援するアンさんもまた重い宿命を抱えています、裕福な恋人が出来た貴瑚はやっと人生に光が見えたと感じますが、そこから騒動が起こり、アンさんの宿命までもが炙りだされてしまいます、
貴瑚はヤングケアラー、高校卒業後は父親の介護に人生を費やしていた、そんな貴瑚を救い出したアンさんこと安吾との過去エピソードと、現在のムシとの関りが行き来しながら物語が進行します、貴瑚を想い懸命に支援するアンさんもまた重い宿命を抱えています、裕福な恋人が出来た貴瑚はやっと人生に光が見えたと感じますが、そこから騒動が起こり、アンさんの宿命までもが炙りだされてしまいます、
直視すべき現代日本が抱える日常の闇を描くなんとも悲しい物語ですが、ラストには救いもあります、観後感は悪くない、
タイトルは“声が特別な周波数のため仲間と交信できない”クジラのことだそうです、
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◆(自宅で鑑賞)「ゼニガタ」
(★★★!☆)(2018年日本)
居酒屋「銭形」を営む銭形兄弟、実は街の高利貸し、容赦なく利子を取り立てるのだが・・・
小さな漁港の町の居酒屋「銭形」には金に困った人間と、金に目が眩んだ人間が集まってくる、法外な利子を取り立てる富男と静香の兄弟、取り立ててでやり合ったボクサー崩れの八雲も仲間に入る、浪費癖のある珠は水商売のアルバイトをしながら銭形からの借金を重ねる、そこに銭形の宿敵、ヤクザの磯ヶ谷が出所して街に戻ってくる、珠は磯ヶ谷の持っている現金を盗みとる計画を立てるが・・・
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銭形の利子は10日間で3割=トサンというべらぼうな額、それでも金を借りに来る人間が後を絶たない、銭形兄弟はアコギな金貸しではあるが、どうもそれだけではなさそうだ、トサンではあるが、必死に生き延びようともがいている人間にも金を貸し、どうやって生きていくべきかを問う富男、膨大な金を手元に置いても心が休まらない静香、その金の意味を見極めたい八雲、
銭形の利子は10日間で3割=トサンというべらぼうな額、それでも金を借りに来る人間が後を絶たない、銭形兄弟はアコギな金貸しではあるが、どうもそれだけではなさそうだ、トサンではあるが、必死に生き延びようともがいている人間にも金を貸し、どうやって生きていくべきかを問う富男、膨大な金を手元に置いても心が休まらない静香、その金の意味を見極めたい八雲、
お金に縛られないで生きていく事の難しさ、みたいなのが裏のテーマのようです、たしかに生きていくのに絶対に必要なお金、でも、金が絡むと人の心がどんどん劣化していく様がなんとも怖いです、
小品ながら佳作、観て損は無し、
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〇(スクリーンで鑑賞)「コットンテイル」
(★★★☆☆)(2023年英国・日本合作)(原題:Cottontail)
先立たれた妻の遺灰を英国の湖に散骨する夫と息子の物語
妻に先立たれた兼三郎は生きる希望を失ってしまい自暴自棄に、そんな醜態を息子から叱咤される、なんとか妻の葬儀を済ませるが、そこで住職から妻の遺言を受け取る、そこには思い出の地である英国の湖に自身の遺灰を巻いてほしいと書かれていた、驚いた兼三郎だが、息子夫婦と孫と共に英国へ渡る、そこでも息子と衝突した兼三郎は独り遺灰を持って湖を目指すことになるが・・・
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新進の英国人監督・脚本作品、合作となるとやはり独特の雰囲気が出ます、冒頭の東京のシーンは奇妙な緊張感がある出来栄えになっていますが、英国に渡ってからは少し退屈、兼三郎の性格が良く分からない、妻を失ったことで、息子との葛藤が顕在化しているのでしょうが、それにしても行動に脈絡が無い、成り行きで身を寄せた英国人農家でのエピソードも中途半端な感じ、
新進の英国人監督・脚本作品、合作となるとやはり独特の雰囲気が出ます、冒頭の東京のシーンは奇妙な緊張感がある出来栄えになっていますが、英国に渡ってからは少し退屈、兼三郎の性格が良く分からない、妻を失ったことで、息子との葛藤が顕在化しているのでしょうが、それにしても行動に脈絡が無い、成り行きで身を寄せた英国人農家でのエピソードも中途半端な感じ、
リリーフランキーは嵌っています、彼以外ではこういう作品にはならなかったのではないか、と思わせるのは流石、英国の田舎の風景も収穫、
東京の鮨屋のシーンがヨカッタ、タコの寿司が食べたくなりました^^)
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◆(自宅で鑑賞)「ウエスサイド ストーリ」
(★★★!☆)(2021年米国)(原題:West Side Story)
NYマンハッタン、ポーランド系とプエルトリコ系グループの対決と悲恋の物語
再開発により住む場所を奪われるプエルトリコ移民の若者グループ「シャークス」は白人グループの「ジェッツ」といがみ合っている、元ジェッツのリーダーで保護観察中のトニーはダンスパーティでシャークスのリーダーの妹マリアと恋に落ちる、もちろん周囲は2人に諦めるように諭すが2人を引き裂くことはできない、2人の関係が明るみに出てジェッツとシャークスは決闘することになり、そこで悲劇が起こる、
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1961年に映画化された名作ミュージカルのスピルバーグによるリメイク、王道のミュージカル映画で、とにかくいきなり歌いだします^^)恋人が死にかけているのに歌われてもなあ、と思ってしまうミュージカル苦手者です、
1961年に映画化された名作ミュージカルのスピルバーグによるリメイク、王道のミュージカル映画で、とにかくいきなり歌いだします^^)恋人が死にかけているのに歌われてもなあ、と思ってしまうミュージカル苦手者です、
キレッキレのダンスは素晴らしいし、「Tonight」「Cool」「Maria」など聞き覚えある名曲もたくさん流れます、これはこれで楽しいのですが、、、やはりミュージカルではない「ウエストサイド ストーリー」を観てみたいと思ってしまいました、
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◆(自宅で鑑賞)「バイオハザード ザ・ファイナル」
(★★★☆☆)(2016年米国)(原題:Resident Evil: The Final Chapter)
お馴染み「バイオハザード」シリーズ、ファイナルという事ですが、終わらない!?^^)
アンデッドの世界と化した地球、わずかに残った人類もあと2日で滅亡する危機、人類最後の希望アリスは、アンデッドを一気に壊滅させるワクチンを手に入れるために、この危機を招いた首謀社アンブレラ社に乗り込む、幾多の危機を乗り越えてアリスは人類を救うことが出来るのか?
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日本製ゲームソフトが2002年に映画化されたシリーズの最終章、1作目と2作目は観ましたが、今作は6作目(他にリブート作品が1作あり)、間の3作は観ていませんが、ま、だいたい物語の想像はつくので、今作だけ見ても楽しめます、
日本製ゲームソフトが2002年に映画化されたシリーズの最終章、1作目と2作目は観ましたが、今作は6作目(他にリブート作品が1作あり)、間の3作は観ていませんが、ま、だいたい物語の想像はつくので、今作だけ見ても楽しめます、
ゲーム原作という世界観は守られており、とにかく強い主演ミラのアクションシーン+ゲーム感覚のスリリングな脱出ステージの連続、1作目に出てきたレーザー通路?もしっかり出て来て楽しめます、アリス役もオリジナルのミラなのでしっくりきます、
ま、休日のお気楽鑑賞に、
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2024年03月11日
先週は4本、「続 夕陽のガンマン 」「FALL」「ネクスト ゴール ウインズ」「アバター ウェイ オブ ウォーター」
先週は4本、「続 夕陽のガンマン 」「FALL」「ネクスト ゴール ウインズ」「アバター ウェイ オブ ウォーター」
◆(自宅で鑑賞)「続 夕陽のガンマン 地獄の決斗」
(★★★★!)(1967年タリア・スペイン・西ドイツ合作)
(原題:I due magnifici straccioni)
(原題:I due magnifici straccioni)
イーストウッド主演、マカロニウエスタンの傑作、やっと観ました
アメリカ南北戦争末期、ブロンディとチェコは賞金が掛かった犯罪人をネタに詐欺まがいの手法で荒稼ぎをしているが、仲たがいをしてコンビを解消、荒野に取り残されたチェコはブロンディを追う、一方、エンジェルは一人の南軍兵士を探して次々と関係者を抹殺していく、目当ては隠された20万ドルの金貨、この3人が奇妙な偶然に導かれて金貨争奪戦に発展、3人の最後の決闘の行方は・・・
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1967年制作、C・イーストウッド主演のイタリア製西部劇=マカロニウエスタン、マカロニウエスタンというと、なにやらレプリカ西部劇のような印象もありますが、この作品はホントに面白い、3時間近い長尺ですが最後まで飽きずに鑑賞できました、
1967年制作、C・イーストウッド主演のイタリア製西部劇=マカロニウエスタン、マカロニウエスタンというと、なにやらレプリカ西部劇のような印象もありますが、この作品はホントに面白い、3時間近い長尺ですが最後まで飽きずに鑑賞できました、
イーストウッド主演となっていますが、3人対等で主演格、いや、相棒役のチェコの方が人間味豊かで出番も一番多いので、彼が影の主演と言えるかもしれません、
金貨争奪戦の派手なガンアクションもありますが、西部で生きる庶民の人間模様、無意味な南北戦争の悲惨さ、チェコの生い立ち物語など、アクション以外の要素もたっぷり盛り込んだ、いわば西部大河ドラマのような様相も呈しています、音楽・効果音も面白い、若かりしイーストウッドを存分に観られるのも嬉しいです、ぜひ観てほしい作品です、
ちなみに、米国では“スパゲッティ ウエスタン”と呼ばれたイタリア製西部劇、和名“マカロニ ウエスタン”は映画評論家の淀川長治氏の命名だそうです、
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◆(自宅で鑑賞)「FALL」
◆(自宅で鑑賞)「FALL」
(★★★!☆)(2022年英国・米国合作)(原題:Fall)
地上600mの電波塔の先端に取り残された2人の決死の脱出劇
同伴クライミング中の事故で夫を失ったベッキーは1年近くふさぎ込み酒におぼれる毎日、友人クライマーのハンターは現状から抜け出すために、再び挑戦すべきだと提案する、登るのは荒野にぽつんと立っている高さ600mの電波塔、ベッキーは渋々承諾、2人は無事先端まで到着、ベッキーはトラウマを克服できたかと思われた瞬間、登って来た梯子が崩れ落ち、2人は高さ600mの先端に取り残されてしまう!!
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電波塔の先端は直径1m程のスペース、直下の梯子が崩れ落ち、降りるのは不可能、手元にあるのは15mのロープ、スマホ、撮影用のドローン、双眼鏡、信号弾、そして2人の勇気と知恵だけ、はたしてこれでこの危機を脱することが出来るのか?という物語、
電波塔の先端は直径1m程のスペース、直下の梯子が崩れ落ち、降りるのは不可能、手元にあるのは15mのロープ、スマホ、撮影用のドローン、双眼鏡、信号弾、そして2人の勇気と知恵だけ、はたしてこれでこの危機を脱することが出来るのか?という物語、
スマホで救援を呼ぼうとするが高すぎて電波が入らない、信号弾やドローンを使ったあの手この手の奇策も不運に見舞われ、最後に遺された手段は無理!と叫びたくなるような危険すぎるチャレンジになります、
ワタシ、高所恐怖症です、とても正視できないシーンの連続なので、スクリーンでの鑑賞は回避しました、正解でした、自宅でも前半は画面から目をそらすシーン続出、地上600mは下を観るだけで怖い、それでも慣れてくるもので、後半は正視できるようになりました^^)
高所恐怖症の方は観ないほうが良いかも、
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〇(スクリーンで鑑賞)「ネクスト ゴール ウインズ」
〇(スクリーンで鑑賞)「ネクスト ゴール ウインズ」
(★★★☆☆)(2023年英国・米国合作)(原題:Next Goal Wins)
W杯サッカー予選史上、最弱の米領サモア代表チーム、初得点を目指して奮闘するが・・・
米領サモアの代表チーム、2001年W杯サッカー予選で史上最多失点0対31で歴史的敗北を期する、再起を誓う地元サッカー協会は米国本土に有能な監督の派遣を依頼、リーグ戦で成績を残せなかった監督トーマスに白羽の矢が立つ、嫌々サモアに赴いたトーマスを待っていたのは代表チームとは名ばかりのヤル気のない選手たちだった・・・
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実話ベース、31失点も実話のようです、代表チームといっても兼業選手ばかり、協会の会長も前監督も素人、ろくな練習メニューもなく負け続けるチームに、トーマスも音を上げ何度もチームを放り出してしまいます、この監督の性格もどうかなと思いますが、そこにも悲しい物語がありました、
実話ベース、31失点も実話のようです、代表チームといっても兼業選手ばかり、協会の会長も前監督も素人、ろくな練習メニューもなく負け続けるチームに、トーマスも音を上げ何度もチームを放り出してしまいます、この監督の性格もどうかなと思いますが、そこにも悲しい物語がありました、
でも、深刻なお話ではありません、南国サモアののんびりした環境の中、ユーモアたっぷりにチームの挑戦を描いています、いわば『がんばれ!ベアーズ』の大人サッカー版、こういう、どう見ても勝てなさそうなチームがひょっとしたら勝つのではないか?という物語はやはり面白い、最後は米領サモア代表を応援してしまいます、
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◆(自宅で鑑賞)「アバター ウェイ オブ ウォーター」
◆(自宅で鑑賞)「アバター ウェイ オブ ウォーター」
(★★★!☆)(2022年米国)(原題:Avatar: The Way of Water)
アバター2作目、逃げ延びた森の民が海の民と共に人間側アバターと戦います
神秘の星パンドラ、元海兵隊員のジェイク伍長は森の民となり妻と4人の子供と平和に暮らしている、しかし人類が再びパンドラ侵攻を開始、裏切り者とされたジェイク一家は海の民が住む辺境の島まで逃げ延び、そこで一時の平安な時を過ごす、人類は捕鯨会社の船を接収、ジェイク一家のいる島に迫る、ジェイクと海の民は人類との戦いに突入する、
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こちらも192分と長尺、全編ほぼCG、人類とは違う姿形のパンドラの民はどうして撮影したんだろう?と思える精密な動きと表情なのだが・・・結局はずっとCGを見せられると、どうしても慣れてしまいます、1作目のようなCG技術のすばらしさに息を飲む、という事が無いのが実際の感想、中盤の1時間程はCGの素晴らしさを見せつけるためのシーンの連続、ちょっと退屈、終盤の1時間でやっと物語が動き、アクションシーンになる頃にはパンドラの民の顔も見分けられるようになり楽しめましたが・・・
こちらも192分と長尺、全編ほぼCG、人類とは違う姿形のパンドラの民はどうして撮影したんだろう?と思える精密な動きと表情なのだが・・・結局はずっとCGを見せられると、どうしても慣れてしまいます、1作目のようなCG技術のすばらしさに息を飲む、という事が無いのが実際の感想、中盤の1時間程はCGの素晴らしさを見せつけるためのシーンの連続、ちょっと退屈、終盤の1時間でやっと物語が動き、アクションシーンになる頃にはパンドラの民の顔も見分けられるようになり楽しめましたが・・・
ここまでCGが多いと逆に実写部分が新鮮で魅力的に見えるという事実を確認、という皮肉な結果に、映画はやはり実写がメイン、そこにCGが加わる事での視覚効果を楽しむのが本道と再確認しました、
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2024年02月05日
先週も5本、「哀れなるものたち」「僕らの世界が交わるまで」「雪山の絆」「スターリングラード」「ネメシス 黄金螺旋の謎」
〇(スクリーンで鑑賞)「哀れなるものたち」
(★★★?☆)(2023年英国)(原題:Poor Things)
赤ん坊の脳を持つ女性の成長物語?なのだが、グロ・エロ満載、鑑賞注意^^)
天才外科医師ゴッドにより、母親の身体に赤ん坊の脳を移植され誕生したベラ、ゴッドの屋敷内で日々成長し、徐々に自我を持つようになる、外の世界を観たいという願望から遊び人ダンカンと大陸横断旅行へ飛び出す、現実を見て少しずつ世界を理解し始めるベラだが天真爛漫そのもので周りを振り回し、遊びのつもりだったダンカンさえ虜にしてしまう、しかし、成長し旅を終え帰ってくるベラを最も厳しい試練が待ち受けていた、、、
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継ぎ接ぎだらけの天才外科医、脳を移植された美しい女性、今の世界とは違うゴージャスでアーティスティックな別世界の物語だが、子供の目線で見ると疑問と矛盾だらけのこの世界、そして成長し理想を目指すベラ、、、と、ここまでならなんとかついていけるのですが、、、
継ぎ接ぎだらけの天才外科医、脳を移植された美しい女性、今の世界とは違うゴージャスでアーティスティックな別世界の物語だが、子供の目線で見ると疑問と矛盾だらけのこの世界、そして成長し理想を目指すベラ、、、と、ここまでならなんとかついていけるのですが、、、
原作小説があるそうですが(未読)、その小説の世界観なのか?とにかくえげつない映画です、前半グロ満載、中盤エロ満開、21世紀に観た映画では最多!ファックシーンの連続、エマ・ストーンもよくぞ出演引き受けましたね、という感じ、終盤にようやく人間らしい感情が溢れるシーンがありホッとしたのもつかの間、またもや不快感満載の展開に、ラストも個人的には不快、とにかく観後感・後味が悪いのでもう仕方ない、衣装やら美術やらメイクやら、エエとこ全部合わせても間に合いません、
稀代の名作か?クソ映画か?そんなメーターがあるとすれば、ややクソ映画にメーターは振れました、覚悟して鑑賞しましょう、
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〇(スクリーンで鑑賞)「僕らの世界が交わるまで」
(★★★★☆)(2022年米国)(原題:When You Finish Saving the World)
愛しているのに理解できない、母と息子の世界が交わるまでの物語
DV被害者を収容するシェルターの責任者エブリン、高潔な理想と志を持って施設を運営している、息子のジギーは自作曲のネット配信で小遣いを稼ぐのに夢中、お互いに相手のことが理解できずに、すれ違い、喧嘩に明け暮れる毎日、そんな時、ジギーは世界の政治に関心のある同級生ライラに魅かれる、彼女に取り入ろうとエブリンに政治的な話をするためのコツを聞くと、上面だけの薄っぺらな考えを一括され、またもや喧嘩に、一方、エブリンも施設に逃げてきた青年に好意を持ち、彼の大学進学に情熱を燃やすが、行き過ぎた思い入れは空回り、2人はやっと自分の大切なものを見失っていたことに気付く、
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驚くような大きな事件は起こりません、高潔で清らかな良心を持っていると自負している母親、自ら突き進む道が正しいと確信している息子、お互いに相手の欠点ばかりを見て、それ以上踏み込むことが出来ない2人、それぞれが想いを寄せる相手はお互いを投影したダミーのようにも見えます、
驚くような大きな事件は起こりません、高潔で清らかな良心を持っていると自負している母親、自ら突き進む道が正しいと確信している息子、お互いに相手の欠点ばかりを見て、それ以上踏み込むことが出来ない2人、それぞれが想いを寄せる相手はお互いを投影したダミーのようにも見えます、
88分という長さもちょうど良い、突然訪れるラストシーンも余韻があって良い、という意見もあると思いますが、ワタシ的にはもう1カット、あと10秒でいいから2人の次のアクションが観たかった、というのは欲張り過ぎなのか、監督の意図を尊重しましょう、
エマ・ストーンが製作に参加、製作者としての才能もあるんだ、
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◆(自宅で鑑賞)「雪山の絆」
◆(自宅で鑑賞)「雪山の絆」
(★★★★☆)(2023年スペイン・アメリカ・ウルグアイ・チリ合作)
(原題:La sociedad de la nieve)
アンデス山中に墜落した旅客機の乗客たちの壮絶なサバイバル劇、実話、
1972年、ラグビーチームの選手たちを乗せた旅客機が雪のアンデス山中に墜落、雪上を滑走したため墜落時45名中29名が生存、過酷な環境の中、救援を信じて待ち続けるが、一人また一人と命を落としていく、墜落現場は雪崩にも襲われ、食料も尽き果て、生き残った者は生存を掛けた究極の選択を迫られる、、、
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この航空機事故は“アンデスの奇跡”と呼ばれ、結果的には72日後に16人が生還しています、雪山で72日間生き延びるのは本当に難しい、乗客がラグビーチームだったことが団結と冷静な判断を生み出した一因、にしても食料が尽きてからの生存への究極の判断は重い、、、
この航空機事故は“アンデスの奇跡”と呼ばれ、結果的には72日後に16人が生還しています、雪山で72日間生き延びるのは本当に難しい、乗客がラグビーチームだったことが団結と冷静な判断を生み出した一因、にしても食料が尽きてからの生存への究極の判断は重い、、、
無線機やバッテリーの修理チャレンジ、寝袋の制作などなど、よくぞここまで頑張れたものだと感服、最後は救助を待つのをあきらめ、2人が徒歩で延々と続くアンデス山脈を越えて助けを求めることになりますが、、、
結果が分かっていてもサスペンスが続き集中して観れます、そして泣けます、
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◆(自宅で鑑賞)「スターリングラード(1993)」
◆(自宅で鑑賞)「スターリングラード(1993)」
(★★★!☆)(1993年米国・ドイツ合作)(原題:Stalingrad)
独ソ戦最大の市街戦スターリングラードでの悲惨な戦闘とその後
1942年、ナチス・ドイツは戦略上の要衝スターリングラード攻略のためアフリカ戦線で活躍した工兵大隊を投入、簡単に勝利すると思われたが、初日の戦闘で大隊の8割が戦死、ハンスの小隊は敵に包囲され、戦線からの脱出を試み司令部に応援を求めるが、逆に脱走兵として処罰され過酷な任務に回される、そこからハンスの小隊の悲劇が続く、
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俯瞰的な戦史映画ではなく、一個の小隊が辿る運命を追いながら戦争の悲惨さを訴える、反戦的な意味合いが強い物語でした、新任の小隊長ハンスは真面目な一市民、非人道的な捕虜の扱いへの抗議や敵兵との交流など、人間的な一面を見せましすが、ナチスはそんな彼を一刀両断、ハンスの小隊は次々と過酷な戦線に送られ隊員は次々と戦死、ついにはハンスも、、、
俯瞰的な戦史映画ではなく、一個の小隊が辿る運命を追いながら戦争の悲惨さを訴える、反戦的な意味合いが強い物語でした、新任の小隊長ハンスは真面目な一市民、非人道的な捕虜の扱いへの抗議や敵兵との交流など、人間的な一面を見せましすが、ナチスはそんな彼を一刀両断、ハンスの小隊は次々と過酷な戦線に送られ隊員は次々と戦死、ついにはハンスも、、、
どんな戦争でも、どこの国の軍隊でも、死んでいくのは無名の兵士と市民、スターリングラードの戦いではドイツ枢軸軍85万人、ソ連軍120万人、市民20万人が死傷、捕虜になったドイツ兵30万人のうち生きて母国に帰ることが出来たのは6000人程度と言われています、人の命が軽すぎます、ワインを飲みながら戦略を練るナチスの高級参謀・将軍たちの愚かさに憤りを感じます、ささやかな人間らしさも結局は散っていく、やはり戦争はしたらアキマセン、ラストシーンが哀しいです、
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◆(自宅で鑑賞)「ネメシス 黄金螺旋の謎」
(★★☆☆☆)(2023年日本)
TVドラマ「ネメシス」の映画化、複雑すぎて理解不能な物語
探偵事務所「ネメシス」の美神アンナは世界初の遺伝子操作ベイビー、その情報を狙う謎の組織が現れ、アンナは周辺の人物が次々に殺されていく悪夢に悩まされる、そんな時、アンナの前に「窓」と名乗る人物が現れ情報提供を求めるが、組織に殺害されてしまう、、、
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と、まあそんな話の様でしたが、夢と現実が何度も行き来する複雑な構成、の割に探偵モノでもないし、タイトルの謎は謎以前のレベルでサスペンスらしきものもない、妙に大掛かりな機械が出て来て他人の夢を操作するという、なにやら観たことがあるようなアイデアもピンと来ず、途中で理解するのをあきらめました、
と、まあそんな話の様でしたが、夢と現実が何度も行き来する複雑な構成、の割に探偵モノでもないし、タイトルの謎は謎以前のレベルでサスペンスらしきものもない、妙に大掛かりな機械が出て来て他人の夢を操作するという、なにやら観たことがあるようなアイデアもピンと来ず、途中で理解するのをあきらめました、
広瀬すずも華が無かったなあ、残念、観なくても大丈夫です、
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2024年01月29日
先週は5本、「グッドウィルハンティング」「アウトフィット」「ゴールデンカムイ」「リフト」「北の桜守」
◆(自宅で鑑賞)「グッド ウィル ハンティング」
(★★★★!)(1997年米国)(原題:Good Will Hunting)
清掃係が難解な数式を解いてしまったことから始まる物語
MIT(マサチューセッツ工科大学)でアルバイトの清掃係をしているウィル、高名な数学教授が学生に出題した難解な数式を見事に解いて見せる、教授はその解答を書いた学生探しに奔走、ウイルは少年時代から不遇な生活を送っており、不良仲間と遊び惚けている毎日、ついに暴行罪で保護観察処分になる、そんなウィルが解答者だと知った教授はウィルの保護観察官となって引き取り、数学の勉強をするように勧めるが、ウィルはいう相変わらず奔放な生活を続ける、、、
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神は時にとんでもない天賦の才を与えるものです、ウィルの才能は半端なく、高名な教授など足元にも及ばない天才頭脳、しかし、少年時代のトラウマから人に心を開くことが出来ず、自分が何者かになるという発想もなく、ひたすら日々を無為に過ごします、何人ものカウンセラーがウィルの治療に匙を投げる中、最後のカウンセラーがウィルの心の闇に気付きなんとか心を開かせようとしますが、それは苦難の道、ついには彼もウィルと決別、最後にウィルの心を開かせるきっかけを作るのは意外にも・・・
神は時にとんでもない天賦の才を与えるものです、ウィルの才能は半端なく、高名な教授など足元にも及ばない天才頭脳、しかし、少年時代のトラウマから人に心を開くことが出来ず、自分が何者かになるという発想もなく、ひたすら日々を無為に過ごします、何人ものカウンセラーがウィルの治療に匙を投げる中、最後のカウンセラーがウィルの心の闇に気付きなんとか心を開かせようとしますが、それは苦難の道、ついには彼もウィルと決別、最後にウィルの心を開かせるきっかけを作るのは意外にも・・・
海外では数学映画がとてもよく作られます、それだけ知的好奇心を刺激する題材なのでしょう、本作は天才学者の活躍エピソードではなく、過去のトラウマに悩む青年の物語、彼たまたまが天才だっただけ、ウィルは恋人にも心を開いたことが出来ず、生涯自分の殻に閉じこもって生きていくしかないと考えているようです、与えられた才能が花開くことなく消えていきそうになるのが歯がゆいです、
27年前のベン・アフレックとマット・デイモンが脚本を担当、天賦の才はここにもありました、傑作です、必見、
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◆(自宅で鑑賞)「アウトフィット」
◆(自宅で鑑賞)「アウトフィット」
(★★★★☆)(2022年米国)(原題:The Outfit)
シカゴの洋服仕立て屋で起こるギャングにまつわる一夜の事件
1956年シカゴ、ロンドンからの移民レオナルド、受付のマーブルと2人で洋服の仕立屋を切り盛りしている、店にはギャングが出入りしている、恩義のあるボスの資金洗浄に一役を買っているのだ、ある夜、ボスの息子リッチーが用心棒のフランシスと共に転がり込んでくる、リッチーは銃で撃たれ負傷している、組織の内部情報が洩れスパイを突き止める証拠を巡っての争いだ、いったい誰がスパイなのか?疑心暗鬼の中、リッチーとフランシスの争いになり、フランシスはやむなくリッチーを射殺、組織のボスが店に来るまでに死体を処理しなければならない事態に陥る、
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店の外観が少し映りますが、それ以外はカメラは店の外に出ません、舞台劇のように狭い空間で、ややこしい物語が進行します、死体が一つ、仕立屋、受付嬢、用心棒、ボスと手下、さらには敵組織の3人、緊張の連続、巧みな話術で危機を次々に切り抜けるレオナルドとフランシス、しかし、この事件の裏にはアッと驚くからくりが隠されていました、
店の外観が少し映りますが、それ以外はカメラは店の外に出ません、舞台劇のように狭い空間で、ややこしい物語が進行します、死体が一つ、仕立屋、受付嬢、用心棒、ボスと手下、さらには敵組織の3人、緊張の連続、巧みな話術で危機を次々に切り抜けるレオナルドとフランシス、しかし、この事件の裏にはアッと驚くからくりが隠されていました、
面白かったです、あっという間の105分、逆転に次ぐ逆転、全員が一癖も二癖もある、レオナルドも受付嬢も、、、なんとか危機を切り抜けたと思われたレオナルドですが、最後にまだ、、、これも必見です、
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〇(スクリーンで鑑賞)「ゴールデンカムイ」
〇(スクリーンで鑑賞)「ゴールデンカムイ」
(★★★!☆)(2024年日本)
明治時代の北海道、アイヌの黄金伝説を巡って悪党たちが群がる
日露戦争で活躍した不死身の杉本、旅の途中で聞いたアイヌの黄金伝説を信じてはいない、山中でクマに襲われたところをアイヌの少女アシリバに助けられる、黄金伝説の話をするとアシリバの父親もその黄金のせいで殺されたという、さらに帝国陸軍精鋭部隊も黄金を追っていることが判明、杉本とアシリバも争奪戦に参戦することに、黄金の在り処は網走刑務所から脱走した囚人の身体に掘られた入れ墨、情報を求めて小樽に入った2人は帝国陸軍との戦いに巻き込まれる、
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黄金争奪戦という分かりやすい状況、コミック原作らしく、キャラが立っていてなかなか面白いし、それなりにしっかり作っている感じはしますが、3部作になるのかな?本作はまず状況説明+杉本vs帝国陸軍まで、で130分、途中少し間延びしました、
黄金争奪戦という分かりやすい状況、コミック原作らしく、キャラが立っていてなかなか面白いし、それなりにしっかり作っている感じはしますが、3部作になるのかな?本作はまず状況説明+杉本vs帝国陸軍まで、で130分、途中少し間延びしました、
アクションも「キングダム」のほうが好きかな、2時間で物語の結末まで行くくらいのスピード感が欲しいところだが、興行的には難しいか、ま、観て損はないので覗いてみてはいかがでしょうか、
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◆(自宅で鑑賞)「Lift リフト」
(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Lift)
不可能を可能にする窃盗チームの新たなるミッションは金塊強奪
サイラス率いるそれぞれ特技を持つ5人の窃盗チーム、宿敵のインターポール捜査官アビーの目の前で名画を盗み溜飲を下げる、サイラス検挙を目指すアビーに、上層部からサイラスを利用してより大きな悪の組織を壊滅させるよう指示が来る、やむなくアビーはサイラスと手を組み共同ミッションに参加する、奪うのは武器商人が利益を得るために用意した5億ドルの金塊、飛行機で運ばれるこの金塊をサイラスとアビーは強奪することができるのか、
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たぶんシリーズ2作目、1作目で偶然出会ったサイラスとアビーは身分を隠したまま、一時恋仲になった、その2人が立場を超えてミッションに挑むというのがミソ、軽いタッチながらテンポよく世界を駆け回り、大掛かりなトリックで金塊強奪に挑む、タイトルの意味はラストを観ると分かります、
たぶんシリーズ2作目、1作目で偶然出会ったサイラスとアビーは身分を隠したまま、一時恋仲になった、その2人が立場を超えてミッションに挑むというのがミソ、軽いタッチながらテンポよく世界を駆け回り、大掛かりなトリックで金塊強奪に挑む、タイトルの意味はラストを観ると分かります、
前作同様、ラストにはさらなるどんでん返しのトリックも用意されていますのでお楽しみに、
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◆(自宅で鑑賞)「北の桜守」
(★★!☆☆)(2018年日本)
樺太からの引揚者が懸命に生き抜いた戦後
ソ連軍の参戦により夫と樺太で生き別れ、2人の息子を連れて命からがら北海道に逃げ延びたテツ、今は一人老後の生活、夫の帰りを待ちわびている、ビジネスマンとして成功した次男の修二郎は札幌に外食店舗を開業、長年疎遠になっていたテツを訪ねる、テツはゆっくりと老いの世界に入っていた、、、
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樺太からの引き揚げの惨状、戦後の苦しい生活、息子の出世、息子と嫁の葛藤とあれこれ詰め込み過ぎた感あり、樺太、戦後の国内、現代の札幌とシーンは行き来しながらテツが大切にしてきた桜にフォーカスが合っていく、という段取りなのですが、合間になぜか舞台劇が入りますが、これが良くない、物語がぶつ切りになるわ、物語への没入感がなくなるわで、いったいどんな効果を狙ったのか?まったく理解できませんでした、
樺太からの引き揚げの惨状、戦後の苦しい生活、息子の出世、息子と嫁の葛藤とあれこれ詰め込み過ぎた感あり、樺太、戦後の国内、現代の札幌とシーンは行き来しながらテツが大切にしてきた桜にフォーカスが合っていく、という段取りなのですが、合間になぜか舞台劇が入りますが、これが良くない、物語がぶつ切りになるわ、物語への没入感がなくなるわで、いったいどんな効果を狙ったのか?まったく理解できませんでした、
現代パートの息子夫婦の物語も成功しているとは思えない、引き揚げと戦後の苦労にフォーカスしたほうが良かったかも、コスチュームもリアル感なく残念、
小百合さんが認知症役を演じたことは好感、こういう役をこなすのが俳優ですよね、
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2024年01月22日
先週も4本、「あの花が咲く丘で、君とまた会えたら。」「カラオケ行こ!」「レザボア・ドッグス」「真夜中の虹」
〇(スクリーンで鑑賞)「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
(★★★★☆)(2023年日本)
女子高生が昭和20年6月の日本にタイムスリップ、特攻隊員と恋に落ちる
高校3年生の百合、進路をめぐって教師や母親とうまくいかず、家を飛び出し街はずれの防空壕跡に迷い込み眠り込んでしまう、眼が覚めるとそこは昭和20年6月の日本だった、訳の分からぬまま彷徨う百合を特攻隊員の彰が助け、陸軍御用達の食堂の女将ツルに預ける、戦況が刻々と悪化する中、懸命に生きる市井の人々を見て百合は戦争の虚しさと命の大切さを知る、そしてついに彰にも出撃命令が下る、、、
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タイトルやキャスティングから甘い恋物語かと思いきや、硬派な反戦メッセージ色が強い映画でした、戦闘シーンや航空機の表現にリアリティにかけるパーツもありますが、そもそも戦争映画ではないと考えると納得のいく範囲です、
タイトルやキャスティングから甘い恋物語かと思いきや、硬派な反戦メッセージ色が強い映画でした、戦闘シーンや航空機の表現にリアリティにかけるパーツもありますが、そもそも戦争映画ではないと考えると納得のいく範囲です、
百合が現代に戻ってきてからの映画的レトリックがよく効いています、エンドロールが終わってもすぐに立つ観客はほとんどいません、みんな泣いています、観客のほとんどが10~20代、彼ら若い世代に若い俳優のセリフで戦争の虚しさと命の大切さを伝える、この方法論が有効であることが証明されたような気がします、ぜひの鑑賞を!
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〇(スクリーンで鑑賞)「カラオケ行こ!」
(★★★★☆)(2024年日本)
合唱部の高校生とやくざとのカラオケ交流!?
中学合唱部長の聡美、聡美は変声期を迎えていてコンクールに出るかどうかで悩んでいる、ある日、見知らぬ男狂児にカラオケに連れ込まれる、狂児は地元のしがないやくざで聡美が合唱部だと知りカラオケを教えてほしいと頼み込む、あっけにとられる聡美だが、どうも狂児を憎み切れない、徐々に2人の距離が近くなり奇妙な関係が続くが、ある日、狂児はやくざ仲間からの恨みを買い襲われる、、、
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中学生とやくざ、どう考えてもあり得ないシチュエーションですが、主演の2人がその不自然さを感じさせない好演、綾野剛がカラオケで唄いまくるのが、それだけでなんか面白い、中学合唱部内の悩みや揉め事も、みずみずしく微笑ましい、地元やくざの悲哀もある、上手に作られた物語、原作コミックと映画に相乗効果が生まれた好例かな、ラストの映画的レトリックは「パッチギ!」の熱唱を思い出させます、観て損は無し、
中学生とやくざ、どう考えてもあり得ないシチュエーションですが、主演の2人がその不自然さを感じさせない好演、綾野剛がカラオケで唄いまくるのが、それだけでなんか面白い、中学合唱部内の悩みや揉め事も、みずみずしく微笑ましい、地元やくざの悲哀もある、上手に作られた物語、原作コミックと映画に相乗効果が生まれた好例かな、ラストの映画的レトリックは「パッチギ!」の熱唱を思い出させます、観て損は無し、
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◆(自宅で鑑賞)「レザボア・ドッグス」
(★★★★☆)(1991年米国)(原題:Reservoir Dogs)
犯罪者8人のクライムサスペンス、タランティーノ第1回監督作品
大きなヤマのためにボスのもとに集められた7人の男たち、お互いの名前も素性も知らず、仕事が終われば二度と会わない予定だったが、宝石店襲撃現場には警察が待ち伏せており2人が死亡、瀕死の重傷のオレンジを連れてアジトに戻ったホワイトとピンク、内通者がいたと互いに疑心暗鬼になる、ボスと他のメンバーもアジトに現れる、ボスはオレンジが刑事だと告げるがホワイトは承服できない、現場は一触即発の緊迫した状態になる、、、
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タランティーノ監督が世に出た第1回監督作品、派手な襲撃シーンや銃撃戦描写は少なく、どちらかというと心理劇と男たちの友情劇、低予算でも面白い映画が作れるという見本、タランティーノも出演していますがあっけなく退場、
タランティーノ監督が世に出た第1回監督作品、派手な襲撃シーンや銃撃戦描写は少なく、どちらかというと心理劇と男たちの友情劇、低予算でも面白い映画が作れるという見本、タランティーノも出演していますがあっけなく退場、
冒頭15分ほどの無意味と思える8人の会話、あっけなく死んでしまう男たち、そしてラストは「椿三十郎」のような決闘劇、そしてすべてが失われるという東洋的世界観の結末、タランティーノ独特の語り口が100分間のサスペンスを支えています、デジタルリマスター版でサブスクとスクリーンでリバイバル公開中、
◆(自宅で鑑賞)「真夜中の虹」
(★★★!☆)(1988年フィンランド)(原題:Ariel)
新しい生活を目指す男の失敗と復活
鉱山の閉山で職を失ったカスリネンは友人からもらった車で温暖な南を目指す、が、いきなり暴漢に襲われ全財産を奪われる、港湾労働でなんとか喰い繋いでいる時、母子家庭の母親イルメリと知り合い同棲を始める、少しずつ生活が安定するかと思えた時、カスリネンを襲った暴漢と偶然出会い、揉み合いになり警察に誤認逮捕され服役することに、、、
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寒々しい風景と淡々とした語り口、なんか「過去のない男」と似たお話だな、と思って観ていたら同じ監督でした、フィンランドを代表する監督でカンヌグランプリ、ベルリン監督賞などを受賞、
寒々しい風景と淡々とした語り口、なんか「過去のない男」と似たお話だな、と思って観ていたら同じ監督でした、フィンランドを代表する監督でカンヌグランプリ、ベルリン監督賞などを受賞、
北欧映画というのは独特のテイストがあります、夏が短いとこういうカルチャーが生まれるのかな、とか思ってしまいます、ちと暗いけど不思議と観後感は悪くありません、
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2024年01月09日
年末年始は6本、「グランド ブダペスト ホテル」「バベットの晩餐会」「レベルムーン炎の子」「SPY×FAMILY CODE: White」「市子」「パイプライン」
◆(自宅で鑑賞)「グランド ブダペスト ホテル」
(★★★★☆)(2014年米国)(原題:The Grand Budapest Hotel)
欧州の高級ホテルベルボーイの奇想天外な冒険奇談、オスカー4部門受賞
アルプスの麓にある高級ホテル“グランド ブダペスト ホテル”、コンシェルジュのグスタフは常連客に最高のサービスを提供している、新人ベルボーイのゼロは不法就労者、ある日、常連の伯爵夫人がグスタフに家まで送ってほしいと懇願するが、グスタフは丁重に辞退する、その後、自宅で伯爵夫人が亡くなったことを聞き、送っていかなかったことを後悔したグスタフはゼロを供に従え葬儀に出席する、そこで夫人の遺言により傑作絵画「少年と林檎」がグスタフに遺されたことを知る、これに息子ドミトリーが激怒、引き渡しを拒否する、グスタフとゼロが深夜に「少年と林檎」を盗み出した事から2人の奇妙な逃避行が始まる、
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架空の高級ホテルから物語は始まります、完璧な仕事をするコンシェルジュと不法就労者のベルボーイの30年余りに渡る友情と冒険奇談、高価な絵画の争奪戦がテーマですが、色彩・衣装デザイン・人物造形とも独特で、奇想天外な空想物語・絵空事だと思いきや、その人物キャラクターが浮かび上がってくると、妙に友情物語にも気持ちが入ってしまいました、これは名作かも、
架空の高級ホテルから物語は始まります、完璧な仕事をするコンシェルジュと不法就労者のベルボーイの30年余りに渡る友情と冒険奇談、高価な絵画の争奪戦がテーマですが、色彩・衣装デザイン・人物造形とも独特で、奇想天外な空想物語・絵空事だと思いきや、その人物キャラクターが浮かび上がってくると、妙に友情物語にも気持ちが入ってしまいました、これは名作かも、
米国アカデミー賞の美術・衣装デザイン・メイキャップ&スタイリング・作曲の4部門受賞作品、ぜひの鑑賞をお勧めします、
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◆(自宅で鑑賞)「バベットの晩餐会」
(★★★★☆)(1987年デンマーク)(原題:Babette's Feast)
質素に暮らす村人たちとパリから逃げ延びてきた女性の心温まる晩餐会、
デンマークの辺境の漁村、牧師の娘2人は村人に奉仕することを生きがいに質素につつましく暮らしている、そんな姉妹の家をフランスパリから女性バベットが訪ねてくる、パリコミューンにより資産階級だった夫と家族を殺害され、2人を頼ってきたのである、無給で家政婦として働くこと10数年、姉妹に奉仕し続けたバベットに幸運が舞い込む、宝くじに当たり大金を手に入れる、バベットはそのお金で村人を招いて晩餐会を開きたいという、、、
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貧しい漁村、姉妹も村人も全員善人、でも狭い村ではいさかいが無いわけではない、そんな村にやってきたバベットも何も望まず生きていきます、21世紀には無くなってしまった生活風景、これだけで心が癒されます、宝くじで大金を手に入れても予想に反してバベットは村を去ることはなく、大金を投じて村人を招いての晩餐会を開きます、フランス料理に懐疑的だった村人の凝り固まった心もバベットの美味しい料理で徐々にほぐれていき、、、
貧しい漁村、姉妹も村人も全員善人、でも狭い村ではいさかいが無いわけではない、そんな村にやってきたバベットも何も望まず生きていきます、21世紀には無くなってしまった生活風景、これだけで心が癒されます、宝くじで大金を手に入れても予想に反してバベットは村を去ることはなく、大金を投じて村人を招いての晩餐会を開きます、フランス料理に懐疑的だった村人の凝り固まった心もバベットの美味しい料理で徐々にほぐれていき、、、
姉妹の姉に恋心を抱きながら村を去った軍の士官がバベットを村に導きます、奇跡の晩餐会にも士官は出席、バベットの料理を絶賛、いさかいがあった村人たちも温かい気持ちに包まれていきます、ほとんど事件が起きない物語ですがバベットの良心が心にしみこんできます、良質なグルメ映画でもあります、ホントに美味しそうなバベットの晩餐でした、
ぜひ鑑賞してください、第60回米アカデミー賞外国映画賞受賞作品、
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◆(自宅で鑑賞)「REBEL MOON パート1 炎の子」
(★★★!☆)(2023年日本)(原題:Rebel Moon: Part One - A Child of Fire)
強大な帝国に戦いを挑む戦士たちを描くスペースオペラ
辺境の惑星の貧しい農村に帝国の宇宙戦艦が来襲、来季の収穫をすべて帝国に差し出すよう強要し去っていく、従うしかない農民、監視に残った兵士が村の娘を襲ったことから、帝国から追われ村に身を潜めていた若き女性戦士コラが兵士を倒してしまう、帝国と戦う決心をしたコラは伝説の将軍タイタスを味方につけるために宇宙への旅にでる、、、
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貧しい農村の収穫を略奪する帝国軍、立ち上がる農民、コラが旅先で出会う戦士たち、もう「七人の侍」へのオマージュ以外のナニモノでもないのは誰が観ても分かります、戦士の数も七人になるのかな?と思って数えていたら、どんどん増える味方の戦士、あれ?七人を超えますけど、あ、この戦士は死んじゃうんだ、とか、こいつは裏切るんだ、とか、あのロボットは戦士の数には入らないのか?とか、ま、あれこれ興味の種はあります、
貧しい農村の収穫を略奪する帝国軍、立ち上がる農民、コラが旅先で出会う戦士たち、もう「七人の侍」へのオマージュ以外のナニモノでもないのは誰が観ても分かります、戦士の数も七人になるのかな?と思って数えていたら、どんどん増える味方の戦士、あれ?七人を超えますけど、あ、この戦士は死んじゃうんだ、とか、こいつは裏切るんだ、とか、あのロボットは戦士の数には入らないのか?とか、ま、あれこれ興味の種はあります、
SWシリーズのオリジナリティにも敬意を払っているのも、クロサワの流れから考えると自然なこと、既視感があるビジュアルデザインが作品の評価を下げているようですが、ワタシはこういうなん好きです^^)パート2も観ます、
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〇(スクリーンで鑑賞)「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」
(★★★☆☆)(2023年日本)
普通の家族を演じるスパイと殺し屋の両親、超能力を持つ娘が陰謀に巻き込まれる
父は一流のスパイ、母は凄腕の殺し屋、娘は人の心が読める超能力者、3人は他人だが任務のためにお互いの正体を隠して家族を演じている、娘が学校の調理実習で優勝できるように、有名レストランのデザートを真似るために旅に出る、そこで娘が軍の機密を記録したマイクロフィルムを飲み込んでしまったことから、世界大戦勃発の危機に瀕する!
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もちろん原作コミック未読、わりと評判が良いので観ました、まずまずかな、どこかで見たことがあるような作られた家族、スパイと殺し屋は互いの素性を隠すことにアタフタ、家族のままでいたい娘は人の心が読めることを隠している、という設定が巻き起こす大人向けドタバタコメディ、というところ、たしかに映画としては一定のレベルをクリアしたかもしれません、
もちろん原作コミック未読、わりと評判が良いので観ました、まずまずかな、どこかで見たことがあるような作られた家族、スパイと殺し屋は互いの素性を隠すことにアタフタ、家族のままでいたい娘は人の心が読めることを隠している、という設定が巻き起こす大人向けドタバタコメディ、というところ、たしかに映画としては一定のレベルをクリアしたかもしれません、
途中、少しウトウトしてしまったのは、やはりちと退屈な時間があったかからか?大事なマイクロフィルムを飲み込むシーンを見逃してしまいました、失敗、
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〇(スクリーンで鑑賞)「市子」
(★★★!☆)(2023年日本)
結婚を決めた翌日に姿を消した市子の行方を追うと、意外な過去が浮かび上がる
市子は3年間共に暮らした長谷川からプロポーズを受け、心からの喜びを感じる、が翌日、長谷川が家に戻ると、市子の姿はなかった、消息を追う長谷川の前に市子を探す刑事が現れ、市子は存在しない人間だと告げる、わずかな手掛かりを元に市子の故郷を訪ね同級生らに話を聞くうちに、不可解な市子の過去が少しずつほぐれていく、、、
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市子の過去自体がこの映画のコア、なのでなかなか記事が書きにくい、刑事が市子を探しているということは、過去にあった事件に市子が関わっているのか?TVから流れてくる豪雨による土砂崩れで発見された白骨死体のニュース、市子ともう一人の少女、察しが付く親切な展開は映画作りとしてはまっとうな姿勢で好感、
市子の過去自体がこの映画のコア、なのでなかなか記事が書きにくい、刑事が市子を探しているということは、過去にあった事件に市子が関わっているのか?TVから流れてくる豪雨による土砂崩れで発見された白骨死体のニュース、市子ともう一人の少女、察しが付く親切な展開は映画作りとしてはまっとうな姿勢で好感、
唯一の市子の理解者の行く末がちょっと疑問、もう少し救いのある展開があったような気がします、しっかり作られているのに、観後感が良くないのがとても残念、
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◆(自宅で鑑賞)「パイプライン」
◆(自宅で鑑賞)「パイプライン」
(★★★☆☆)(2021年韓国)(原題:Pipeline)
パイプラインから石油を盗むプロ集団のドタバタ・コメディサスペンス
ドリルを扱うとピカ一のピンドリは石油を盗む“盗油”のプロ、大企業オーナーからの盗油計画を持ち掛けられ、溶接工・地下施設・掘削・ITのプロ達と地下パイプラインからの盗油計画を進めるが、様々なトラブルがピンドリたちを襲う、
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韓国ではこういう盗油という犯罪が実際にあるのでしょうか?パイプラインに穴をあけて石油を盗んでしまうという荒っぽい犯罪、一括千金を夢見る犯罪者たちだが、ことはそう簡単には進まない、盗油のためのトンネルを掘る5人に、ピンドリを追う警官、仲間たちの仲たがいと裏切り、依頼者の悪だくみとそれなりのサスペンスは仕込まれているのですが、、、
韓国ではこういう盗油という犯罪が実際にあるのでしょうか?パイプラインに穴をあけて石油を盗んでしまうという荒っぽい犯罪、一括千金を夢見る犯罪者たちだが、ことはそう簡単には進まない、盗油のためのトンネルを掘る5人に、ピンドリを追う警官、仲間たちの仲たがいと裏切り、依頼者の悪だくみとそれなりのサスペンスは仕込まれているのですが、、、
あれやこれやと詰め込みすぎたか、物語はサスペンスをリアリティと引き換えにしてしまい、後半はちょっとまとまりが無くなり、もはやコメディに、韓国映画らしく引っ張りに引っ張りますが、残念ながらサスペンスもなく終了、休日のお気楽鑑賞にでも、
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2023年12月25日
先週は4本、「窓ぎわのトットちゃん」「線は、僕を描く」「シティオブエンジェル」「終わらない週末」
〇(スクリーンで鑑賞)「窓ぎわのトットちゃん」
(★★★★☆)(2023年日本)
幼少期の黒柳徹子を描いた著書をアニメ映画化、自由奔放なトットちゃんの物語
なんにでも興味を示し、すぐに行動に移すトットちゃん、授業が進められないという理由で転校を強要される、転校先はユニークな教育方針で様々な子供を受け入れている「トモエ学園」、校長の小林先生はトットちゃんの行動に理解を示し、のびのびと育てていく、友だちとも上手に付き合っていけるようになったトットちゃん、しかし戦争の足音が忍び寄ってくる、、、
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ご存じ、日本初のTV俳優 黒柳徹子の6才から12才くらいまでの生活ぶりを描いた物語、今で云う多動症という感じでしょうか、とにかく落ち着きがなく、興味のあるモノをみつけると制御が利かないトットちゃんですが、心根はとってもまっすぐ、足に障害のある友だちとの交流を中心に、トットちゃんの成長と忍び寄る戦争の恐怖、家族と学校の先生の優しさを描いていきます、
ご存じ、日本初のTV俳優 黒柳徹子の6才から12才くらいまでの生活ぶりを描いた物語、今で云う多動症という感じでしょうか、とにかく落ち着きがなく、興味のあるモノをみつけると制御が利かないトットちゃんですが、心根はとってもまっすぐ、足に障害のある友だちとの交流を中心に、トットちゃんの成長と忍び寄る戦争の恐怖、家族と学校の先生の優しさを描いていきます、
原作未読、読まなきゃ行けませんね、おそらく生きていく上での大切な事柄がたくさん書かれていると思います、NHK-TV放送初日から出演し続けている黒柳さん、御年90才、凄いとしか言い様がありません、
エンドロールの歌にガツンとやられました、え!誰!と思ったら“あいみょん”でした、彼女もまた多才なアーティスト、素晴らしい、
ぜひの鑑賞をお奨めします、
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◆(自宅で鑑賞)「線は、僕を描く」
◆(自宅で鑑賞)「線は、僕を描く」
(★★★!☆)(2022年日本)
水墨画の世界と出会った青年が生きる希望を見つけて行く
事故で家族を失い深い喪失感に蝕まれていた青年霜介、アルバイト先で水墨画の大家篠田のパフォーマンスに触れ心を動かされる、篠田からの誘いで篠田に弟子入りした霜介は水墨画技法の習得に励む、そこには霜介がまだ見たことがない世界がひろがっていた、
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水墨画という馴染みのないテーマを馴染みやすい物語に変換、それなりに楽しく鑑賞出来ます、が、霜介の弟子入りの経緯や、霜介のライバルとなる篠田の孫娘とのエピソードの細部がどうも荒っぽく感じ、入り込めなかった面も、、、
水墨画という馴染みのないテーマを馴染みやすい物語に変換、それなりに楽しく鑑賞出来ます、が、霜介の弟子入りの経緯や、霜介のライバルとなる篠田の孫娘とのエピソードの細部がどうも荒っぽく感じ、入り込めなかった面も、、、
即興の水墨画パフォーマンスは迫力満点、三浦友和、江口洋介、富田靖子などのベテラン陣の存在感が目立ちます、演技派という評価のある清原果耶ですが、ここでもどうもピンと来ない、
エンドロールが気に入りました、
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◆(自宅で鑑賞)「シティ オブ エンジェル」
(★★★!☆)(2023年米国)(原題:City of Angels)
人を死に導く天使が人間との恋に落ちる
黒服の男セス、死期が近づく人の側に現れると、死を自覚する人にだけ彼が見える、そして穏やかな気持ちで天国へ向かう、そんな生業の天使セス、ある病院で患者を必死に救おうとしている心臓外科医のマギーの行動に心を震わされ、恋に落ちる、何度もマギーの周辺に現れるセスはついにマギーと直接言葉を交わし、天使を止めて人間になることを決心するが、、、
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ヴィム ヴェンダース監督の「ベルリン天使の詩」(1987年)のリメイク、舞台をLAに移し、天使と女性外科医の恋を描きます、、黒服の男達が天使という奇異な世界観は維持されていますが、オリジナルにあった天使の羽根はない、天使は永遠の生命を持っているのですが、その永遠の生命を捨てれば人間になれるよう、先に人間になった天使と出会ったセスは人間になりマギーと結ばれるのですが、、、
ヴィム ヴェンダース監督の「ベルリン天使の詩」(1987年)のリメイク、舞台をLAに移し、天使と女性外科医の恋を描きます、、黒服の男達が天使という奇異な世界観は維持されていますが、オリジナルにあった天使の羽根はない、天使は永遠の生命を持っているのですが、その永遠の生命を捨てれば人間になれるよう、先に人間になった天使と出会ったセスは人間になりマギーと結ばれるのですが、、、
マギー役はメグ ライアン、大好きなラブコメディの女王、笑顔がステキなメグですが、今作では患者の死に悩める外科医、劇中でほとんど笑わないのは新しい役柄への意図的な挑戦にみえます、
個人的には好きな作品です、
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◆(自宅で鑑賞)「終わらない週末」
◆(自宅で鑑賞)「終わらない週末」
(★★★☆☆)(2023年米国)(原題:Leave the World Behind)
豪邸を借りて優雅な週末を過ごすはずが、不可思議な現象が次々と起こるサスペンススリラー
仕事に忙殺される日々を送るアマンダとクレイ夫妻、思い立って海沿いの豪邸をレンタル、仕事を忘れ家族4人での週末を楽しむことにする、が、海辺でくつろいでいると大型タンカーが砂浜に乗り上げ大事故に、さらにインターネットが繋がらなくなり、4人は豪邸で不安な一夜を過ごすことになる、そこに謎の訪問者が現れる、親子とみえる2人はこの豪邸の持ち主だという、事情があり一晩泊めて欲しい懇願され困惑するアマンダとクレイ、さらに不可解な出来事が次々と起こり、、、
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とにかく、何が起こっているのか?良く分らないまま、どんどんと追い込まれていく主人公達、不安定なカメラと効果的な音楽がとても上手に使われています、が、恐怖の正体が分らないので、なんでもありの状態になってしまいます、なにやらそれらしい説明があったりもしますが、結局最後までよく分らない恐怖の源泉は??
とにかく、何が起こっているのか?良く分らないまま、どんどんと追い込まれていく主人公達、不安定なカメラと効果的な音楽がとても上手に使われています、が、恐怖の正体が分らないので、なんでもありの状態になってしまいます、なにやらそれらしい説明があったりもしますが、結局最後までよく分らない恐怖の源泉は??
こんな状態なのに、皆てんでバラバラに行動するのも、突っ込みを入れたくなります、みんなもっと協調性を持って行動しようよ^^)
ジュリア ロバーツ好演も報われず、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)
2023年12月18日
先週は3本、「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」「チャーリーとチョコレート工場」「ナポレオン」
〇(スクリーンで鑑賞)「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」
(★★★★!)(2023年米国)(原題:Wonka)
あのウォンカがチョコレート工場を始めるまでの物語、とても素敵なファンタジー
世界一のチョコレート店を始めるため「チョコレートの街」へやって来た若き魔法使いウォンカ、性悪な下宿屋に欺されて洗濯屋での強制労働をするハメに、それでも仲間のヌードルらと共にチョコレートを作ってたちまち街の評判になる、しかし街を牛耳る「チョコレート組合」は警察を買収してウォンカの評判を落とすため罠を仕掛ける、さらに謎の小さな紳士ウンパルンパもウォンカのチョコレートを狙っている、、、
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「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚、若きウォンカがチョコレート工場を作るまでのエピソードをミュージカル仕立てで綴っていきます、実はワタシ、ミュージカルが苦手なのですが、、、とても楽しく鑑賞出来ました、
「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚、若きウォンカがチョコレート工場を作るまでのエピソードをミュージカル仕立てで綴っていきます、実はワタシ、ミュージカルが苦手なのですが、、、とても楽しく鑑賞出来ました、
ウォンカは夢を見るような味わいのチョコレートを作ることが出来る魔法使い、なのですが、どうも要領が悪いというか純真すぎるというか、「チョコレート組合」の3悪人や、警察署長、悪徳下宿屋に振り回されます、でも魔法使いですから^^)仲間のヌードルと共にピンチを切り抜け「チョコレート工場」を見事完成させます、ウォンカのチョコレートを狙っている生真面目なウンパルンパの活躍も楽しい、
家族で楽しめる良質なミュージカルファンタジー、ぜひの鑑賞をお奨めします、
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◆(自宅で鑑賞)「チャーリーとチョコレート工場」
◆(自宅で鑑賞)「チャーリーとチョコレート工場」
(★★★!☆)(2005年米国)(原題:Charlie and the Chocolate Factory)
謎のチョコレート工場と少年チャーリーに舞い込んだ幸運の結末は?
両親と4人の祖父母とウォンカのチョコレート工場の街で暮らすチャーリー、父親は失職し毎日の食事にも汲々とする生活、ウォンカは突然5人の少年を工場に招待すると発表、招待券はチョコレートの中に隠されている、世界中の子どもたちがその招待券を求めてチョコレートを買い漁る、チャーリー一家にはチョコレートを買う余裕はないが、祖父のなけなしのへそくりで買った1枚のチョコレートの中になんと招待券が!!チャーリーは4人の少年と付き添いと共に工場に招待される、そこは奇想天外な世界が拡がっていた、
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児童小説が原作だそうです、なんとも奇想天外な物語が工場内部で起こります、チャーリー以外の4人の少年と付添の親は曲者ばかり、1人だけに与えられるプレゼントを獲得するために、ずる賢く立ち回ろうとするがそれが裏目に、なんともブラックな運命が彼らを待っています、ただひとり、優しくウォンカに接するチャーリーが手に入れたモノとは?そしてウォンカが手に入れるモノは?
児童小説が原作だそうです、なんとも奇想天外な物語が工場内部で起こります、チャーリー以外の4人の少年と付添の親は曲者ばかり、1人だけに与えられるプレゼントを獲得するために、ずる賢く立ち回ろうとするがそれが裏目に、なんともブラックな運命が彼らを待っています、ただひとり、優しくウォンカに接するチャーリーが手に入れたモノとは?そしてウォンカが手に入れるモノは?
独特の世界観とブラックユーモア、ちょっとワタシのセンスではついて行けないパートもあります、ジョニー デップは当り役かな?う~ん、どうなんだろう?前日譚の方がお勧めかな、
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〇(スクリーンで鑑賞)「ナポレオン」
〇(スクリーンで鑑賞)「ナポレオン」
(★★★☆☆)(2023年米国)(原題:Napoleon)
一軍人からフランス皇帝まで登り詰めたナポレオンの一生を綴る叙事詩
18世紀末、革命で混乱するフランス、砲術を得意とする陸軍中佐のナポレオンは対英国戦での手柄で少将に昇進、以降各地の戦いで連戦連勝、総司令官となる、が遠征中に妻ジョセフィーヌは浮気三昧、前線を放り投げ帰国したナポレオンを議会は糾弾するがナポレオンはクーデターを起こし、ついに皇帝の座に着く、英国との戦いのため欧州同盟作りを図るがオーストリアの裏切りでロシアと開戦、モスクワまで攻め込むが冬将軍が立ちはだかり撤退、ナポレオンの破竹の勢いにも陰りが見え始める、、、
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誰もが知っているナポレオン、でもその人柄はたしかに知らなかった、そのナポレオンの人となりも描く大河物語、戦術面での秀でた才能はこれまで知られていた通りですが、今作でのナポレオンは神経質で女性コンプレックスを抱える悩み多き男、連戦連勝の将軍と悩める小心者の対比が狙いだったのか?どうも居心地の悪い観後感、、、
誰もが知っているナポレオン、でもその人柄はたしかに知らなかった、そのナポレオンの人となりも描く大河物語、戦術面での秀でた才能はこれまで知られていた通りですが、今作でのナポレオンは神経質で女性コンプレックスを抱える悩み多き男、連戦連勝の将軍と悩める小心者の対比が狙いだったのか?どうも居心地の悪い観後感、、、
前半戦の戦いぶりは流石、氷原でロシア・オーストリア軍を打ち破る段は息を飲みます、最終戦ワーテルローは案外無策、英国軍の冷静さが際立ちます、と戦闘シーンも観所はあるのですが、、、
エンドロールに出たナポレオンの戦績に書かれたフランス軍兵士の死者数がこの映画の真の意図を示しているような気がします、もっとも多くの敵軍を破ったナポレオンですが、その戦いで死んだフランス軍兵士も膨大な数、結局、もっとも自国軍兵士を死なせた軍人ということでもあるようです、そうならば、この映画の観後感の居心地の悪さも納得できます、
監督の意図は如何に?
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)
2023年12月04日
先週も4本、「戦火の馬」「恋愛適齢期」「燃えよドラゴン」「首」
◆(自宅で鑑賞)「戦火の馬」
(★★★★★)(2012年米国)(原題:War Horse)
少年に育てられた1頭の馬が辿る数奇な運命と、それに関わる人間ドラマの傑作
第1次世界大戦直前の英国、一頭の仔馬に魅入られた父親は農耕馬の代わりにサラブレッドのジョーイを購入、息子のアルバートは一心にジョーイの世話をし素晴らしい馬に育て上げるが、戦争が勃発、ジョーイは軍用馬として英陸軍騎兵隊将校の愛馬となる、そこからジョーイの数奇な旅が始まる、ジョーイに愛情を抱くドイツ軍の若者、農家の少女、またもやドイツ軍の馬係兵、激しい戦火の中をジョーイは奇跡的に生き抜いていくが、ついに戦場で傷つき力尽きる、、、
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素晴らしい物語です、気難しい1頭のサラブレッドのジョーイは農家の少年アルバートと共に農耕生活を送るのか?と思いきや、一転、騎兵隊の軍用馬となります、そこからは主は二転三転、英陸軍騎兵隊将校は戦士、ジョーイを可愛がった独軍の少年兵は脱走、ジョーイがたどり着いた農場の少女もジョーイも愛しますが、またもや独軍に接収されてふたたび戦場へ、
素晴らしい物語です、気難しい1頭のサラブレッドのジョーイは農家の少年アルバートと共に農耕生活を送るのか?と思いきや、一転、騎兵隊の軍用馬となります、そこからは主は二転三転、英陸軍騎兵隊将校は戦士、ジョーイを可愛がった独軍の少年兵は脱走、ジョーイがたどり着いた農場の少女もジョーイも愛しますが、またもや独軍に接収されてふたたび戦場へ、
つぶらな瞳の1頭のサラブレッド、馬の命など二の次の戦争、いつジョーイが傷つき死んでしまうのか?ハラハラドキドキ、映画的サスペンスの連続です、同僚馬とジョーイのふれあいも涙を誘います、
第1次世界大戦は機関銃・手榴弾・毒ガス・戦車・飛行機などの近代兵器が登場したことで、それまでの騎士道的な1対1の闘いから大量の戦死者を出す壮絶な闘いへと変貌した最初の戦争、初戦の戦闘描写も、サーベルをかざして突撃する英陸軍騎兵隊が独軍の機関銃の前に全滅してしまいます、まるで長篠の戦い、多くの軍馬も主と共に戦死する様は悲惨の一言、他の新兵器も含めてこの辺りの描写は正確で丁寧、
スピルバーグの手腕が馬と人間のドラマを見事に描き出しました、結末は?鑑賞してのお楽しみです、
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◆(自宅で鑑賞)「恋愛適齢期」
(★★★★☆)(2007年米国)(原題:Something's Gotta Give)
恋愛下手の実業家が若い彼女の母親に惹かれていく?
独身実業家のハリーは若い娘との交際を続ける発展家、恋人マリンの母親の別荘で2人の時間を過ごそうとしていたら、突然母親エリカも現れ一騒動、帰ろうとするハリーだったが結局母親姉妹も一緒に夕食を摂ることに、そこでハリーは心臓発作を起こし病院へ担ぎ込まれる、安静が必要なのでそのまま別荘に留まることになったハリー、エリカは劇作家、新作の脚本を書き上げるため別荘に留まり、ハリーの世話をするハメになる、なにかにつけて対立する二人だが、、、
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ハリウッドお得意の大人の恋愛物語、結末が分っていながら楽しく観られるコメディです、ハリーは発展家ですが、実は恋愛下手、本当に人を愛するということがどういう事なのか理解できないでいる、娘の恋人として登場したハリーを母親のエリカは当然認めようとしない、そこにハリーの心臓発作を診断したイケメン主治医も絡んで期待通りの展開になります、
ハリウッドお得意の大人の恋愛物語、結末が分っていながら楽しく観られるコメディです、ハリーは発展家ですが、実は恋愛下手、本当に人を愛するということがどういう事なのか理解できないでいる、娘の恋人として登場したハリーを母親のエリカは当然認めようとしない、そこにハリーの心臓発作を診断したイケメン主治医も絡んで期待通りの展開になります、
ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートンとも嵌り役、若い主治医は「マトリクス」後のキアヌ・リーブスと豪華キャスト、
日本映画ではこういう“洒落た大人の恋愛”モノが少ないですねえ、様にならないのかもしれませんが、これからこういう物語を演じられる俳優さんがいっぱいいると思うので、大人の洒落た恋愛コメディ、ぜひ作って欲しいです、
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〇(スクリーンで鑑賞)「燃えよドラゴン」
(★★★☆☆)(1973年米国)(原題:Enter the Dragon)
伝説のカンフースター、ブルース・リーの出世作、4Kリマスターで上映中
少林寺の奥義を極めたリーは無敵の強さ、香港で開催される武術トーナメントに参加することになるが、トーナメント主催者は香港裏社会の首領ハン、リーは特命を携えて香港入る、そこには世界中から名うての武術家が集まっていた、トーナメントが始まるとリーはその強さを遺憾なく発揮するが、その裏でハンは組織拡大のための悪巧みを進めていた、、、
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初演1973年、彗星の如くハリウッド映画界に現れたブルース・リー、当時の日本でも一大旋風を巻き起こしました、当時の中高生男子は間違いなく『アチョ~~!!』という奇声と共に彼のモノ真似をしたものです、懐古鑑賞、
初演1973年、彗星の如くハリウッド映画界に現れたブルース・リー、当時の日本でも一大旋風を巻き起こしました、当時の中高生男子は間違いなく『アチョ~~!!』という奇声と共に彼のモノ真似をしたものです、懐古鑑賞、
久しぶりに鑑賞、物語の部分はほとんど憶えていなかったのには自分でビックリ、今観ると音楽や悪の巨大組織の感じは“007シリーズ”を強く意識しているのが分ります、ボンド+カンフーな狙い、
リー自身は1973年に急死、伝説の映画スターになってしまいました、この後、ジャッキー・チェンが現れカンフー映画は全盛期を迎えますが、そのジャッキー、本作ではリーに倒されるエキストラ(役名無し)として出演しています、探してみてください、
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〇(スクリーンで鑑賞)「首」
(★★★☆☆)(2023年日本)
北野武監督作品、新解釈で「本能寺の変」前後の戦国武将を描く
天下統一を目前にした織田信長、謀反を起こした荒木村重を追討するが村重は遁走、忍に捕えられた村重は明智光秀に差し出される、村重と交友のあった光秀は村重を密かに囲うことにする、信長の横暴は凄惨を極め、配下の武将の間に不安と不満がくすぶる、密かに天下を狙う秀吉、巧みに立ち回る家康、村重と光秀の仲を察知した秀吉は、それを利用して光秀に信長征伐をたきつける、
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合戦シーンの一コマや、信長の残虐な振る舞いなど、部分的には黒澤映画のような空気感をスクリーンに漂わす事には一応成功しているように見えますが、残念ながら大成功とは言えないようです、一番の原因はキャストかな、豪華なオールスターキャストが災いしたようです、台詞回しも影響して秀吉はたけしさんにしか見えず、光秀は西島さんにしか見えなかった、以下同様、唯一、織田信長だけが織田信長に見えたのは役者の力量か?監督の技か?
合戦シーンの一コマや、信長の残虐な振る舞いなど、部分的には黒澤映画のような空気感をスクリーンに漂わす事には一応成功しているように見えますが、残念ながら大成功とは言えないようです、一番の原因はキャストかな、豪華なオールスターキャストが災いしたようです、台詞回しも影響して秀吉はたけしさんにしか見えず、光秀は西島さんにしか見えなかった、以下同様、唯一、織田信長だけが織田信長に見えたのは役者の力量か?監督の技か?
武将の力関係に男色ばかりが作用しているのも、物語の本筋の魅力を削いだように感じる、過ぎたるは及ばざるが如しか、信長の首取りシーンは面白かったです、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)