沖縄決戦

2020年09月16日

先週、映画館・自宅で観た映画~おススメは「オフィシャル シークレット」(2019年英国米国合作)、正義が貫かれる快感。

先週、映画館・自宅で観た映画~

おススメは「オフィシャル シークレット」、正義が貫かれる快感、過去の首相をばっさり捌く凄さ、日本の司法制度が如何に厳しいかもよく分かります、



●(スクリーンで鑑賞)「オフィシャル シークレット」
 (★★★★☆)(2019年英国米国合作)

202009OC

2003年イラク進攻に踏み切る英国と米国、その裏で行われていた不正工作、嘘で始まる戦争、諜報機関勤務のキャサリンは事実を示す重要なメールを漏洩、逮捕されたキャサリンは「嘘で始めた戦争を国民に知らせる義務があった」との信念で裁判に挑むが、、、

生々しいイラク戦争の映像、フセインの失脚、そしてブッシュとブレアの会見映像などがストーリ中でそのまま使用されています、ブッシュもブレアも嘘をついている!そんなセリフも、、、凄いなあ、日本でもこういう実話をベースにした映画が作れるようになるだろうか?『もりかけの真相』みたいな映画が実名入りで制作できる日が来るだろうか?

英国の司法制度にもビックリ、逮捕されたキャサリンは数日で釈放、起訴されまでの1年間、彼女は自由の身、もちろんいろんな制約はあるのだろうが、、、長期間に渡って起訴前の容疑者を拘束する日本の司法制度の恐ろしさも再認識、



「国際市場で逢いましょう」(★★★★☆)(2014年韓国)

202009国際市場で逢いましょう

1950年の朝鮮動乱(韓国と北朝鮮民主主義人民共和国との戦争)の戦禍で父親、妹と離れ離れになってしまったドクスは父親との約束を守り釜山の国際市場の小さな店を守るために身を粉にして働き続けて来た、、、

朝鮮戦争からの混乱期、そして復興期から成長期へと生きた一人の韓国人の叙事詩、韓国で実際にあった、動乱で生き別れた家族を探すTV番組は涙なしでは観れません、



「激動の昭和史 沖縄決戦」(★★★★☆)(1971年日本)

202009沖縄決戦

1945年(昭和20年)3月~6月に唯一の国内戦闘が行われた沖縄戦の全容を描いた戦記映画、

日本軍の戦死者10万人、そして戦闘に巻き込まれ(もちろん志願者も多かった)死亡した市民15万人、多くの県民を巻き込んだ沖縄戦の一端を垣間見れます、



封切り時に映画館で観ましたが(ワタシ16歳です!!)、今回Amazonプライムで鑑賞してみて、映画の印象が大きく変わりました、

封切当時は戦争映画の印象が強かったですが、今回観直してみての印象は戦争の悲惨さ、惨さを強く感じました、とくに市民を巻き込んだ戦闘についての描写がとても濃密、それが多くの悲惨な結果を生み出したことを再確認しました、

立派な反戦映画であることを再認識しました、



2転3転する大本営の戦略、大本営発表の嘘とそれが招く悲劇、陸軍と海軍の非連携、大陸での勝利経験しかない非現実的な日本陸軍の戦闘戦術、命を捨てることを美徳とした一方的な皇国第1主義、現場戦闘員の命を顧みない本土司令部は早々に沖縄を捨て石に、、、とても悲しいシーンが続きます、

多くの沖縄県民は日本軍の勝利を信じて軍に協力したと思われます、しかし、それは嘘で固められた虚像であることを知ることになります、



急遽、17歳~40歳の県民男性が全員招集され陸軍2等兵になり、旧制中学生などの学生(14歳~16歳)を招集した鉄血勤皇隊、女子生徒も看護師として陸軍病院で勤務、参戦した学生は総勢2000人以上、すべてを投げ打って故郷の防衛に身をささげた若者たち、

県民の集団自決は数知れず、自らの保身のために県民を殺傷する軍人も多数、やがて陸軍病院の重症者にも毒薬が配られ、、、

学徒動員者の遺書・俳句の紹介などのドキュメンタリ的なシーンも多い、、、戦闘シーンが見どころではなく、県民目線の沖縄戦史でありました、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)