消えない罪

2022年01月10日

年始は4本、オススメは「幸せの隠れ場所」「消えない罪」、サンドラ・ブロック主演の2作です、

◆(自宅で鑑賞)「幸せの隠れ場所」
(★★★★★)(2009年米国)(原題:The Blind Side)
スラムで生まれ育った黒人少年へ無償の愛を注いだ富裕層一家の実話

01幸せの隠れ場所

米南部ミシシッピー、スラムで生まれたマイケルは学校へも通えない、そんな彼の運動能力を見抜いた支援者が有名高校へのスポーツ入学の道を開くが、マイケルは学校に馴染めず、授業にもついて行けず、フットボールでもルールを知らないため活躍出来ず、独り悩みを抱える日々が続く、そんなマイケルに手を差し伸べる一家が、、、



画に描いたような夢物語だがこれが実話、アメリカの良き一面が描かれています、利発でスポーツの才能に恵まれ、人にも優しいマイケル、しかし生まれ育った環境のために道を踏み外しそうになります、そんなマイケルに手を差し伸べるのがこれまた画に描いたよう富裕層白人一家、これぞアメリカンドリームという物語です、

この映画が作られた2009年と現在2022年では、このステレオタイプな物語の受け止め方もずいぶん差があるように思えます、白人の富裕層が黒人の貧困層に手を差し伸べる、、、現在では、この物語を素直に美談として受け止められない複雑な世の中になっているような気もしますが、それでもこの白人一家の夫も妻も、娘も息子もマイケルの人としての本質を見極めているのがこの物語の清らかなところ、素直に感動しても良いかな、、、

アカデミー主演女優賞を取ったサンドラ・ブロックの金髪白人富裕層がピタリと嵌っています、次に観た「消えない罪」とのが対比が凄いです、

原題はアメリカンフットボールの「競技用語」と「光が当たらない人々」のダブルミーニング、邦題はどうなんだろう?ちょっと違うような気もします、、、



◆(自宅で鑑賞)「消えない罪」
(★★★★☆)(2021年米国)(原題:The Unforgivable)
刑期を終えて社会に復帰した女性を襲う現実

01消えない罪

保安官殺しの罪で20年の刑期を終えて出所したルース、事件以来消息が分らない妹を探すことが唯一の願い、過去の罪を隠し粛々と働くルースを20年前に殺された保安官の息子が復讐のため付け狙う、さらに思わぬことからルースの過去が暴露され職場でも不条理な仕打ちを受ける、それでも妹を探し続けるルースだったが、、、



罪は償えるのか?償えないのか?最近、このテーマの作品が邦画でも何作か作られたような気がします、しかし、本作を観ていてもその答えは明確にはなりません、とくに殺人となると二度と元には戻せない罪なわけですから、本当にその答えは出てこない、姉妹、親子、家族、それぞれの立場での解決の方法が提示され、そしてそれが本当の解決にはならないことだけが残ります、

ラストはもう一歩踏み込んで欲しかった、それでも★4つ、オススメします、

「幸せの隠れ場所」とは正反対の役をサンドラ・ブロックが熱演、見応えあります、原題は「許せない(罪)」というような意味でしょうか?



〇(スクリーンで鑑賞)「レイジング ファイヤー」
(★★★★☆)(2021年香港・中国合作)(原題:怒火・Raging Fire)
香港警察と極悪集団との駆け引きと壮絶な市街戦、ハリウッドアクションの香港版

01レイジングファイヤー

生真面目な刑事チョンは上司からの事件もみ消し要望を断わり、麻薬取引現場の捜査から外されてしまう、しかし取引現場へ謎の集団が乱入、取引両者と共に警察隊も殲滅され麻薬も持ち去られてしまう、同僚を失ったチョンは謎の集団の捜査に乗り出す、捜査線上に浮かんできたのは違法捜査で免職になったかつてのバディ、ンゴウだった、、、



銃撃戦からのカーアクション、警察の腐敗、違法捜査、警察官の苦悩、ハリウッドアクション映画の香港版というところ、主人公と敵役のキャラが立ちすぎて捜査チームのメンバーが霞んでしまい警察モノとしてはどうなんだろう?ま、そうだよね、ハリウッドの二番煎じという感じでそれ以上の思い入れも沸いてこなかったのですが、、、ラスト30分は結構楽しめたので★4つに格上げ^^)

主役のチョンを演じるのは「イップマン」のドニー・イェン、「イップマン」のイメージが強すぎて刑事に見えないなあ、とか思っていたら、ラストでしっかりそこんとこも回収していただきました、さすが、

(★★★☆☆)(2021年米国)(原題:Get Smart)
マーベルヒーローの一員、シャン・チーの誕生秘話

01シャンチー

サンフランシスコで働く平凡な市民シャン・チー、実は古代から闇の世界を支配してきた組織の末裔、父親の世界征服の野望に反発したシャンは同僚のケイティと共に中国へ渡り父親と決別、さらに伝説の秘境へ乗り込む、そこでは世界の平和を守るため生き続けている一族があるモノを封じ込めていた、、、



予告編がサンフランシスコでの乱闘シーンだったのでアメリカ国内での超能力者対決モノかと思いきや、古代からの闇一族や現代社会と隔絶された秘境、そして闇一族と正義の一団の対決、さらに、、、と盛り沢山、楽しんで鑑賞できますが、盛り沢山だけにテーマがぼやけてしまった感あり、ま、新ヒーローの誕生編なのでこれからいろいろと展開していくのでしょうが、

主人公のバディには東洋系女優のオークワフィナ、好演、「スターウォーズ」シリーズに出演していた女優さんかと思って観ていましたが違いました、「クレイジーリッチ!」に出ていた人でした、人の顔がよく分らないのです、はい、、、





syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)