漁港の肉子ちゃん

2022年12月12日

先週は多忙、劇場へ行けませんでした、なんとか自宅で4本、「漁港の肉子ちゃん」「ジェントルマン」「守護教師」「余命10年」

◆(自宅で鑑賞)「漁港の肉子ちゃん」
(★★★★☆)(2021年日本)
西加奈子原作小説のアニメ化、ほのぼのとした母と娘の物語

12漁港の

田舎の漁港で暮らす菊子と喜久子の母娘、菊子は食いしん坊でだらしなく、すぐに男に欺されるが、憎めない性格で“肉子ちゃん”と呼ばれ街のみんなから愛されている、娘の喜久子は11歳、学校の友だち関係で悩みもあるが肉子ちゃんの愛情をたっぷり受けて育っている、が、2人には大きな秘密があった、、、



食べて食べて太ってオナラして寝て、ブスで天真爛漫な肉子ちゃん、そんな主人公の物語がとってもハッピー、肉子ちゃんを欺した男達以外は悪人が出てこない田舎の漁港、肉子ちゃんと喜久子の秘密もなんとなく想像はつくし、その秘密がこぼれだしてもポジティブ思考で逞しく乗り切っていく喜久子とどこまでも優しい肉子ちゃん、市井に生きる生身の人達の物語、

珍しく原作を読んでいた小説のアニメ化、小説とはまた違う魅力的な映画になっています、明石家さんまプロデュース、肉子ちゃんを演じる大竹しのぶは流石の貫禄、素晴らしい演技です、娘喜久子はキムタクと工藤静香の長女Cocomi、他に吉岡里帆、マツコ・デラックス、山西惇、ゆりやんレトリヴァと豪華な声優陣、さらにそれを上回る豪華なアニメ制作陣、上質な秀作となっています、

ほんわかした休日の鑑賞が似合います、



◆(自宅で鑑賞)「ジェントルマン」
(★★★★☆)(2017年米国・英国合作)(原題:The Gentlemen)
麻薬ビジネスを巡っての悪党達の虚々実々の駆け引きとその顛末

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強大なマリファナビジネスを自らの才覚で築いたミッキー、そのビジネスを売却して引退することを決める、その利権を巡ってユダヤ人豪商が買収に乗り出す、そこに絡むチャイニーズマフィア、下町の不良、果ては偶じょうしつん発事故で死んだ青年の復讐にロシアンマフィアまで絡んでくる、それを追うゴシップ誌や私立探偵、事態は2転3転、予想不能な展開に、、、



ショッキングな冒頭、欲に駆られた私立探偵と組織のやり手参謀とのやりとりを追うカタチで物語が進行、2転3転する事態を効果的に切り取っていく手法が成功しています、面白い、

シナリオが巧妙すぎるし、登場人物が多いので、各勢力の動向を見失わないように集中して鑑賞する事が必要、というかなり疲れる映画でもあります、スクリーンでも鑑賞しましたが、2回目鑑賞でも混乱を避けるために物語に釘付けになる秀逸なサスペンスです、



◆(自宅で鑑賞)「守護教師」
(★★★★☆)(2018年韓国)(原題:The Villagers)
マ・ドンソク主演、地味な小品ながら快調な展開です

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ボクシングで名を馳せたギチョル、暴力事件を起こし田舎の高校で体育教師をすることに、
慣れない仕事の中で行方不明になっている同級生を独り探しているユジンと知り合う、学校は家出はよくある話と取り合わず、警察の捜査も一向に進まない、そんな中ユジンが何者かに襲われる、偶然ユジンを助けることになったギチョルは行方不明事件を追わない学校や警察の態度に疑念を抱く、、、



お馴染みマ・ドンソク、元ボクシングのチャンピオンだが他の映画ほど豪腕を振るえる訳ではない、冴えない体育教師の身分で少しずつ事件の真相に迫っていくのは観ていてももどかしい、そこはガツンと行け!!という場面でもストレスが掛かります、事件の真相自体には驚きは無い、でもいつもと違うマ・ドンソクの設定が妙にチャーミングで成功しています、



◆(自宅で鑑賞)「余命10年」
(★★★?☆)(2022年日本)
難病で余命10年と宣告された彼女の恋物語

12余命10年

茉莉は難病で余命10年と宣告されている、生きる事への執着を見せずに淡々と暮らしている茉莉、文章を書くのが好きで出版社でアルバイトも始める、少し病状が落ち着いたある日、気まぐれで高校の同窓会に出席、そこで同級生和人と再会する、上手く生きられない不器用な和人に惹かれ始める茉莉、決して恋はしないと誓っていた茉莉だが、、、



物語の終盤で茉莉が私小説を書き始めます、そしてそれが世の中に出る事にもなるのですが、、、この物語の原作者も難病ですでに他界していることを思うと万感迫るものがあります、哀悼、




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2021年07月05日

先週は4作、港みなとに物語があります、オススメは「海辺の家族たち」、「1秒先の彼女」。

先週は4作、港みなとに物語があります、
オススメは「海辺の家族たち」、「1秒先の彼女」、


〇(スクリーンで鑑賞)「海辺の家族たち」
(★★★★☆)(2016年フランス)
小さな入り江の村で巻き起こる騒動の数々、でも心穏やかな人たち、

202107海辺の家族たち

パリから電車で2時間、小さな入り江のリゾート地もかつての賑やかさはない、父親が倒れたことで兄弟妹の2人が久しぶりに実家に集まる、他の村人は1人ここに残った漁師と老夫婦だけ、そんな小さな世界でも恋もあれば事件も起きる、人生の後半をどう生きていくのか、さざ波のように広がる事件と不安、それでも穏やかな心持ちの兄弟妹、、、



小さな村の中なのに思ったより相当いろんな事が起こります、普通ならもっと大騒ぎになるようなことも、この村の住人にとっては一つひとつの事柄に意味がある、それを受け止めてくれる故郷でもある、この場所ならではの物語に是非はなし、

邦画によくある“なにも起こらない物語”かな?と思ったら、あれもこれも、大変な事件連発、それでも美味しい食事とワインと煙草で流してしまうのがフランス流?観後感由、オススメです、



〇(スクリーンで鑑賞)「1秒先の彼女」
(★★★★☆)(2020年台湾)
時間の長さがちょっと違う2人の不思議な恋の物語

2021061秒先の彼女

郵便局で働くシャオチー、突然現れたイケメンの客と恋に落ち、バレンタインデーのデートに出掛けるが、、、目が覚めると、それはバレンタインデーの翌日の朝、なぜか日焼けもしている?大切な1日が無くなってしまった理由を探すシャオチーは、街の写真屋で自分が写っている身に覚えのない海辺の写真を見つける、、、



夢想シーンや心象シーンが出てくる映画は苦手です、この映画もそんな感じの映画的レトリックが前半から頻出、さらに後半は非科学的な事件が起こります、こりゃどうかな~という感じだったのですが、、、

終盤に伏線が一つひとつ丁寧に回収され、なんとなく非科学的事件の事も納得できるように仕向ける脚本が上手、せっかちな彼女とおっとりした彼、これがこの映画のコアだったとは、ちと、やられた感じです、オススメします、



〇(スクリーンで鑑賞)「漁港の肉子ちゃん」
(★★★★☆)(2021年日本)
西加奈子さんの小説の映画化、結構笑えて泣かされます

202107漁港の肉子ちゃん

不遇な生い立ちの肉子ちゃん、惚れっぽくすぐに男に騙される、流れ流れて11歳の娘キクコと北の港町で暮らしている、底抜けに明るく食いしん坊、でも人一倍優しい肉子ちゃんは娘のキクコのことを心から愛している、そんなある日キクコが入院、そこから2人の秘密がこぼれだしてしまう、、、



原作を読んでいたし、今週のテーマ?港町物語繋がりでひょいと鑑賞、大体予想通りの出来映えかなと思っていたら、終盤、肉子ちゃんとキクコの掛け合い漫才(漫才ではないけど^^)のシーンでやられました、結構声を出して笑えるし、泣かされました、涙もろい、

明石家さんまプロデュース、大竹しのぶとキムタクの娘さんの共演となにかと話題作りが上手な製作陣ですが、出来映えもなかなかのもの、劇中歌の「イメージの詩」もヨカッタです、



◆(自宅で鑑賞)「シェルブールの雨傘」
(★★★☆☆)(1964年フランス)
苦手なミュージカル♫意外な物語より歌う登場人物の方が意外!?

202107シェルブールの雨傘

1950年代、フランスの港町シェルブール、傘屋の娘ジュリビエーブは自動車修理工ギイと恋に落ちる、ギイはアルジェリア戦争に召集されてしまうが、ジュリビエーブは彼の子供を身ごもっていた、しかし、ギイからの手紙は届かず、資産家の男からも求婚されてしまう、、、



今週は港物語を3作観たので、ついノリで鑑賞、名作の誉れ高い1本ですが、、、普通の台詞が一言もないミュージカルです、なんで歌うねん!?^^)「分ったわ」「もう寝るわ」も全部歌います^^)最後まで観通すのが辛かった、

でも、21歳のドヌーブはとっても素敵、現在も現役で出演作もある彼女の歴史を感じることが出来るだけで鑑賞の値打ちがあります、聞き慣れたテーマ曲も心地良い、




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