異端の鳥
2020年11月02日
先週、映画館・自宅で観た映画~おススメは、、、「異端の鳥」、一人の少年と多くの酷い大人たち、スクリーンにはサスペンスが溢れています。
先週、映画館・自宅で観た映画~
おススメは、、、「異端の鳥」、一人の少年と多くの酷い大人たち、スクリーンにはずっとサスペンスが溢れています、
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〇(スクリーンで鑑賞)「異端の鳥」
(★★★★☆)(2019年チェコ・スロバキア・ウクライナ合作)
第2次世界大戦下の東欧のどこか?少年は叔母の家から自身の家を目指して歩き出す、先々で出会う大人たちからありとあらゆる差別・迫害・暴力・性暴力を受けながらひたすら生き抜く少年の抵抗もエスカレート、少年の行く手にあるのは、、、
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いつものようにほとんど予備知識なし、予告編を観たくらい、3時間近いモノクロ画面、なにやら怖ろしげな物語か?ちょっと観るのを躊躇していましたが、映画友から勧められたのでスクリーンで鑑賞、
いつものようにほとんど予備知識なし、予告編を観たくらい、3時間近いモノクロ画面、なにやら怖ろしげな物語か?ちょっと観るのを躊躇していましたが、映画友から勧められたのでスクリーンで鑑賞、
予想より分かりやすいな物語、スクリーンに映し出される映像は常にサスペンスいっぱい!予想よりは短く感じました(長かったけど^^)
台詞が極端に少なく、序盤は短いシーンを繋いで物語が展開、ここらは上手で説明なしでもおおよその想像はつくが、ここは一体どこなのか?いつ頃の話なのか?テーマは何?この少年はユダヤ人か?etc、、、なんともふわふわした世界の中で物語はスタートします、
物語は、少年が逃避行を続ける中で大人たちから受ける酷い仕打ちの連続攻撃、全部で10章くらいの構成になっていて、その章毎に出てくる大人がまた全員すべて酷い奴ら、これでもかこれでもかと少年を痛めつけます、これはもう観てられない、、、のかというと、それがそうでもない、ここらは監督の技量なんでしょうね、不思議と少年とともに不屈の闘争心でスクリーンを見つめます、
徐々に時代背景や少年の出生が分かってきて、物語は現実の歴史世界にすり寄ってきます、ここがテーマか?察しのとおり、ユダヤ資本の映画のテーマということになるのですが、
この物語、原作小説があるそうです、なので通常の反ナチス、ホロコーストがテーマの映画とはひと味違います、なんというか観後感が違います、
一人の少年の物語というよりは、差別・迫害・暴力・貧困など、この映画の中の世界(一応仮想世界だそうです)の問題をさらけ出すことがテーマのような気がしました、主人公は弱者を差別迫害する大人たちだったのです、
怖いのは普通の大人たちの無知や欲望です、劇中で数少ない善人の一人が独軍兵士だったりするのが皮肉、ほんの80年ほど前の世界の過酷な現実でした、
怖いのは普通の大人たちの無知や欲望です、劇中で数少ない善人の一人が独軍兵士だったりするのが皮肉、ほんの80年ほど前の世界の過酷な現実でした、
まあ、好みに寄りますが、思ったよりは普通に鑑賞出来る映画です、はい、
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〇(スクリーンで鑑賞)「82年生まれ、キム ジヨン」
〇(スクリーンで鑑賞)「82年生まれ、キム ジヨン」
(★★★☆☆)(2019年韓国)
出産を機に仕事を辞めて家事子育てに励むジヨンだが、家事と育児に忙殺され疲れ果てている、さらに周囲の言動に惑わされ心のコントロールが上手に出来ない、そして奇妙な言動が無意識に突発的に出るようになる、夫は対応に苦慮しながらも妻を見守っていくが、、、
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韓国の子育て事情、日本と似ているところがたくさんあるような感じですね、限られた子育て環境、夫の理解不足、嫁姑問題、職場や社会の理解の無さ、一つひとつは何でもないように(当たり前に)見えることが積み重なって女性に重くのしかかっている現代社会、日本も同じような気がします、
韓国の子育て事情、日本と似ているところがたくさんあるような感じですね、限られた子育て環境、夫の理解不足、嫁姑問題、職場や社会の理解の無さ、一つひとつは何でもないように(当たり前に)見えることが積み重なって女性に重くのしかかっている現代社会、日本も同じような気がします、
煮詰まっていく課程が少しのんびりしているので、中盤は眠たくなりましたが、観後感は良いです、
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◆(自宅で鑑賞)「西部戦線異常なし」(★★★☆☆)(1930年米国)
◆(自宅で鑑賞)「西部戦線異常なし」(★★★☆☆)(1930年米国)
第1次世界大戦最中のドイツ帝国、祖国のために戦うことに熱狂した少年たちはこぞって志願、連合軍と戦う西部戦線の前線前線へ配属されるが、現実の戦場は地獄の様相、次々と死んでいく志願兵たち、戦場で彼らが得たものは、、、
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この作品、観たことがなかったので自宅で鑑賞、戦記映画ではなく、戦争の無意味さ、悲惨さをクールに描いた反戦映画でした、
この作品、観たことがなかったので自宅で鑑賞、戦記映画ではなく、戦争の無意味さ、悲惨さをクールに描いた反戦映画でした、
現在、頻繁に使われている戦争の真実を伝えるためのシークエンスやカット、エピソードがたくさん出てきます、反戦映画の原点みたいな作品、90年前にこんな映画が作られていたのに驚きます、さすが底力があった頃の米国、
★は現在の映画との比較が出来ないので悩みました、が、観て損はない作品です、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)