SHESAID

2023年02月06日

先週は5本、「SHE SAID」「THE BATMAN」「THE FIRST SLAM DUNK」「ドリームガールズ」「浅田家!」

(★★★★!)(2022年米国)(原題:She Said)
♯Metooの源流となった映画プロデューサーの性暴力を暴く女性記者2人

01SHESDID

ニューヨークタイムズ紙のミーガンとジョディは、ハリウッドに君臨する映画プロデューサー:ワインスタインの永年にわたる性的暴力について取材を始める、ワインスタインの性犯罪行為を示す証言をいくつも得るが、俳優などの被害者は実名での公表を望まない、さらにワインスタイン陣営は記事もみ消しのための妨害工作を弄する、それでも取材を進め真実の報道に一歩一歩近づいていく2人、、、



加害者も被害者も記者も実名で登場する、社会的問題を真っ正面から取り上げた、いかにもアメリカらしい社会派ドラマ、2人の記者の奮闘が世界的な♯Metoo運動に繋がったのも凄い、派手な演出はない、2人の書いた自伝を元に一歩ずつワインスタインを追い詰めていく過程が詳細に描かれていきますが、その取材中に出てくる被害者の証言が痛々しい、女性が観ていると憤懣やるかたない気持ちになるでしょう、きっと男性には分らないやり場のない気持ち、

いや、男性こそ観なければいけない映画であります、男優先社会の風潮が根強く残る日本の関連刑法もやっと改正されるようです、ぜひ観て考えるべき映画、



(★★★★☆)(2022年米国)(原題:The Batman)
自らの家系の秘密にもがき苦しみながら、悪と闘う若きバットマン

01ザバットマン

犯罪で両親を失ったブルースはバットマンとなり、夜の闇に潜む悪と闘っている、そんなある日、市長が惨殺されたのに続き、ゴッサムシティの要職に就く人物が次々と殺害される、犯人のリドラーはバットマンにメッセージを送り続け、ブルースの一家に纏わる忌まわしい過去を暴いていく、自らの存在に悩み苦しむブルースだが、リドラーの仕掛けた最後の計画を阻止すべく身を投げ出す、、、



バットマン映画の最新作、個人的にはバットマン映画は苦手なシリーズ、ほとんど雨の夜のなにやら狂っているゴッサムシティの世界観が今ひとつ好きになれない、が、新たなシリーズの発端になるかも知れない本作は一番しっくりくるかも、

バットマンがあのコスチュームで警官と一緒に事件現場に足を運ぶのがなんとも面白い、もちろん主人公が自分の出自で悩み苦しむのはアメリカンヒーローの定番物語、過去の事件もその苦悩も結構分りやすいので、ふんふん、という感じでバットマンを応援したくなる、とにかく生身過ぎる今回のバットマンくん、

バットマンスーツが強靱すぎるのはご愛敬、キャットウーマンの活躍もご愛敬、観て損は無し、



〇(スクリーンで鑑賞)「THE FIRST SLAM DUNK」
(★★★★☆)(2022年日本)
格上の相手に挑む湘北高校バスケ部の奮闘と、そこに至る5人の物語

01スラムダンク

インターハイで対戦するのは優勝候補の秋田:山王工業高校、湘北高校の5人はそれぞれの想いを胸に抱きながら山王に挑むが、後半早々の山王の仕掛けに圧倒され20点差を付けられてしまう、完全に負け試合かと諦めかけた時、監督から思わぬ激励の言葉と作戦が、、、



原作コミックは読んでいません、それでも白熱の試合展開を124分間集中して観れました、まず驚いたのが映画全編で試合が1試合なんです、バスケットボール1試合で2時間の物語を書き上げた脚本が素晴らしい、もちろん、そこに至るまでの5人のバックボーンがインサートされるわけですが、試合の描写がしっかりしているので、挿入されるエピソードが邪魔にならない、ラストは、ま、そうだろうなという事になりますが、それも素直に受け入れられます、

しかし、湘北の5人は全員不死身か!?とくに桜木!!あれはぜったいに無理!!^^)食わず嫌いにしなくてヨカッタ、



◆(自宅で鑑賞)「ドリームガールズ」
(★★★★☆)(2006年米国)(原題:Dreamgirls)
一躍スターダムにのし上がった3人組コーラスグループの栄光と現実

01ドリームガールズ

1962年のデトロイト、エフィ・ローレル・ディーナの3人はエンタテーメントの世界での成功を信じてオーディションを受けている、3人の才能を見抜いたカーティスは自動車販売業をやめて3人を売り出すことに専念、ついにメジャーデビューを果たすのだが、人気を得るにしたがって徐々に3人の間にも、カーティスとの間にも亀裂が入っていく、、、



R&Bグループ「ザ・スプリームス」をモデルにした物語、アーティストとプロデューサーとの確執はやっぱりこんな感じなんだろうな、飛び抜けたボーカル力を持つエフィがメインボーカルを外され、美貌のディーナがセンターに立つ、なんていう話はいつの時代でもあるんだろうな、そして男女の関係、あれもこれもさもありなん、でもラストのステージは爽快な気分に、偉大なグループの愛有る決断でしたね、

ディーナ役のビヨンセは迫力満点、小さなステージでのエフィのボーカルも出色、



◆(自宅で鑑賞)「浅田家!」
(★★★!☆)(2020年日本)
家族写真を撮り続けたカメラマンが想う家族の姿とは

01浅田家

幼い頃から父親に写真を撮ってもらっていた次男坊・政志もまた写真家になり、家族4人でコスプレをする変わった写真を撮り続けている、写真展を開くと出版社から声が掛かり写真集を出版するが、これがサッパリ売れない、と思いきやこの写真集が大きな賞を受賞、政志は他の家族の写真を撮り続けることにするが、、、そんな時、未曾有の災害が東北を襲う、、、



これまた、実在の写真家をモデルにした物語、変わった写真家である、コスプレの家族写真、ちょっとピンと来なかったのだが、実際に賞を受賞したのだから、そこにある政志の視点はワタシの想像を超えた次元にあるのでしょう、

物語の後半は東日本大震災被災後の東北へと舞台を移します、もちろん大変な状況の中での家族写真に纏わるエピソードには心を揺さぶられます、が、映画としては前編・後編みたいな感じで分断されてしまった感もあり、もう少し前後半をブリッジする仕掛けがあると良かったのかも、、、

被災地で実際にボランティア活動をされたという居酒屋の女将が魅力的、この人の物語も観てみたい、





syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)