2026年01月13日

先週は2本だけ、「緊急取調室 THE FINAL」「教場 Reunion」

〇(スクリーンで鑑賞)「緊急取調室 THE FINAL」


(★★★!☆)(2025年日本)

TVドラマシリーズの完結編?総理大臣の過去の秘密を暴く緊急取り調べ班

 01緊急取調室

超大型の台風が2つ続けて襲来、大規模災害が予想される事態に政府は緊急会議を招集、が、その会議に招集者の長内総理が10分遅れて出席、物議を醸す、災害対応現場を視察中の長内総理を森下と名乗る男が襲撃、その場で逮捕される、緊急取り調べ班:キントリが聴取することになるが、森下は襲撃動機を語らない、そして森下は1つの要求は突き付ける、『長内総理をここに連れてきたら動機を話す』・・・

 、

TVドラマシリーズの完結編、というふれ込みですが、さてホントに完結するのかな?


森下は襲撃の際に『なぜ、会議に10分遅れたのか!?』『長内、説明しろ』と叫びます、なぜ総理が会議の遅れたのか?そこに事件の核心があると睨んだキントリは総理の事情聴取を求めますが、警察上層部が認めるはずもなく、さらに長内総理からはこの事案は穏便に済ませるように指示が出ます、なにかが隠されている、あの10分間に何が起こっていたのか?キントリは覚悟を決めて総理大臣の事情聴取に挑みます、


昨年の傑作映画「爆弾」に続いて取調室が主戦場になる映画です、展開にはそれなりに緊張感がありますが、物語の核心はなんとなく中盤でネタバレしてしまいます、あとはお馴染みキントリ班のチームワークを観て楽しむしかないかな、災害と総理の犯罪、ちょっと食い合わせが悪かったかもしれませんが、ま、正月気分で楽しむのも悪くないかな^^)


 ◆(自宅で鑑賞)「教場 Reunion」

(★★★!☆)(2026年日本)

2026年新作前後編作の前編(本作)は配信で公開、後編は劇場公開という仕組み


01教場
警察学校の風間、入校してきた警察官志望の若者たちの適性を見極め、容赦なく退校させる鬼教官、些細な嘘や挙動から生徒たちが隠している秘密を次々と見破っていく、風間の眼鏡にかなう者だけが警察官になれるのだ、そんな風間の周辺で不穏な動きが沸き起こって来る・・・

これまたTVドラマシリーズの映画化、ドラマは全く見たことがありませんが、まずはこの一編からスタートしてもおおよその事は推測がつきます、風間教官はたしかに観察眼が優れており、生徒たちに警察官の適性があるかどうかをとことん突き詰めていきます、


なかなか良く出来たエピソードがいくつかありますが、まあちょっと行き過ぎ感もある滑稽なまでの軍隊式教育、ま、逆にこれくらい厳しくないと良き警察官は生まれない、というプロパガンダなのか?

 
風間は事件捜査中に片目を失明しているという設定なので、ずっと薄いサングラスを掛けています、だからか?キムタク主演映画の中では、もっともキムタクらしくないキャラクターが出来上がっており、最後まで観ることが出来ました、良い意味で役作りが出来ていた、ということであります、


さて、
後編「教場 Requiem」は来る2月20日公開予定です、本作はこの後編への中継ぎ、本作終盤にはなにやら不穏な動きがあり、警察学校OB達も登場します、劇場で観るかな?どうだろう・・・



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2026年01月05日

年末年始は3本、「シャドウズ エッジ」「サムシングエクストラ!」「ベノム ラストダンス」

あけましておめでとうございます、今年もご愛読をお願いいたします

〇(スクリーンで鑑賞)「シャドウズ・エッジ」
(★★★★☆)(2025年香港・中国合作)
(原題:捕風追影、英題: The Shadow's Edge)
マカオで発生したハイテク強奪事件、それを追うのは引退したベテランアナログ刑事

01シャドウズ

謎の集団による強奪事件が発生、ハイテク情報システムとAIを駆使して、いち早く対応したマカオ警察のエリート部隊だったが、周到な準備をしていた犯人たちに見事に逃げ切られてしまう、警察のハイテク情報システムを上回る犯行グループのデジタルスキルと高い身体能力、面目を失った警察上層部がこの窮地を乗り越えるために指名したのは、すでに引退したひとりのアナログ刑事だった・・・



ジャッキー・チェン主演、香港・中国合作のクライムアクションムービー、展開もアイデアも格闘アクションもスピーディでキレッキレ、70歳を越えたジャッキーですが心配ご無用!映画も楽しさを存分に味わえます、

強奪グループはファミリー、姿を消していた伝説の悪党とその息子たち、一糸乱れぬチームワークで警察を出し抜きます、監視カメラを潜り抜けるハイテクと小気味よい変装マジックというローテクが新鮮、最初の20分ほどの強奪逃走シーンだけでも充分に元が取れます、

それに対抗するのがジャッキー演じる引退した名刑事ホワン、ホワンが監視カメラの映像から素早く犯行グループのメンバーを特定したことで、現役刑事たちもホワンを信頼、一緒に動くことになり、昔ながらの張り込み追跡捜査が始まります、チームにはかつてホワンのミスで殉職した刑事の娘ホーもいます、男社会の中で奮闘するホーはホワンに反抗しますが・・・

新着想の強奪~変装逃走シーン、緻密な追跡捜査、派手な銃撃戦と果てしない格闘戦、そしてジャッキー面目躍如のカンフーアクションと観どころてんこ盛り、少し??な中盤の強引な展開(犯人グループの家族騒動^^)もありますが、韓国映画ばりの執拗な展開にスクリーンに釘付けの141分です、観て損はなし、


(★★★!☆)(2024年フランス)(原題:Un p'tit truc en plus)
間抜けな宝石泥棒が逃走中に紛れ込んだのは、障がい者施設のサマーキャンプバス

01サムシング

宝石強奪に成功したパウロとその父親だったが、逃走用の車が駐車違反でレッカー移動、その隣に泊まっていたのは障がい者施設のバス、まさにサマーキャンプへ出発しようとしていた、追い詰められた泥棒親子はそのバスに強引に乗り込む、パウロは障がい者のふりをし、支援ボランティを欺き、奇妙なサマーキャンプが始まるが・・・



2024年フランスで大ヒットしたハートフルコメディです、間抜けな泥棒親子は成り行きで障がい者たちとサマーキャンプに参加することになりますが、機を見て逃走するつもり、ところが人の良い支援ボランティアのアリスはパウロを障がい者と勘違い、2人は障がい者と同じキャンプ生活を送る事になります、一刻も早く姿を消したい父親、キャンプ参加者たちとまともに向き合いませんが、共同生活をしているうちに泥棒親子の心にも変化の兆しが・・・

フランスの有名人気コメディアンが監督・脚本・主演、実際に障がいのある11人がアマチュア俳優として出演しています、いろんなトラブルを抱えている健常者よりも、障がい者たちの心根の方がまっすぐ、知らず知らずに障がい者たちに救われていく泥棒親子、

これまでも実際の障がい者をキャストした映画が他にもあります、「だれもが愛しいチャンピオン」(2018年スペイン)も良作、邦画ではこのレベルの映画はまだ作られていないかもしれません(観てないだけかも、あったら教えてくださいませ)

原題は“少し足されたもの”みたいなニュアンスかな、「サムシング・エクストラ」=“特別ななにか”はなかなか上手な邦題です、ぜひの鑑賞を、


(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Venom: The Last Dance)
シリーズ最新作、宇宙を支配しようとする邪神に狙われたエディとヴェノム

01ベノムラストダンス

地球外生命体シンビオートのヴェノムに寄生されたエディ、悪人を食べてしまうヴェノムだが、エディとは奇妙な友情で結ばれている、宇宙の果てに幽閉されている邪神ヌルはヴェノムが持っている“開放の鍵”を奪うために配下のエイリアンを地球に送り込む、米国政府からも追われているエディとヴェノムだが、そこにエイリアンが現れ三つ巴の戦いが始まる・・・



シリーズ3作目の最新作です、凶悪なエイリアン ヴェノムですが善人には危害を加えない、食べるのは悪人だけ!?という設定、政府は侵略者としてヴェノムを抹殺しようとしていますが、テディ博士はシンビオートは友好的な種族ではないかと研究中、

前半は必死に逃げるエディとヴェノムがコメディタッチで描かれます、そこにシンビオートハンターのエイリアンが現れたことでシリアスな対決モードに、研究施設には捕らえられた多数のシンビオートがいるのですが、研究所が破壊されたことから彼らも解放され、闘いに参戦します、邪神ヌルの復活は防げるのか?

マーベルコミックから生まれたスパイダーマンの宿敵が主役のアクションコメディ、見た目は奇怪ですは心根が優しい、と言うところは新味があって楽しめます、休日のお気楽鑑賞にピッタリ、オマケで★3つ半^^)




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2025年12月29日

先週も4本、「佐藤さんと佐藤さん」「星と月は天の穴」「悪魔祓い株式会社」「新解釈・幕末伝」

〇(スクリーンで鑑賞)「佐藤さんと佐藤さん」
(★★★★☆)(2025年日本)
相思相愛の佐藤姓のふたり、交際し、結婚し、そして出産、しかし、ちょっとした運命のいたずらが・・・

12佐藤さんと

大学の同級生の佐藤サチと佐藤タモツ、活発なサチ、真面目なタモツ、社会人になり同棲しながらタモツは司法試験合格を目指しているが5年連続失敗、そんなタモツを励まそうとサチも司法試験の勉強を一緒にすることに、そして2人で受験した司法試験、なんとサチだけが合格してしまう、出産を経てサチは弁護士になり、タモツは家事をこなし、子どもの世話をしながら司法試験合格を目指すが・・・



サチとタモツ、2人ともとても良き人間、互いを尊重しながら暮らす姿は理想的に観えます、
が、サチが司法試験に合格したことで2人の関係に微妙なひずみが生まれます、法律事務所で活躍するサチを横目に、タモツは次第に自信を無くし、自分のアイデンティティを失っていきます、ちょっとしたことで衝突するようになり、離れていく2人の心・・・

皮肉な物語です、女性が活躍することでこじれてしまう夫婦関係、サチが快活で明るい性格だけに、真面目なタモツは苦しかったのかもしれません、それでもタモツはついに司法試験に合格、晴れて順風満帆の生活が始まる事になるのですが・・・

主演の2人、共に素晴らしいです、とくに岸井ゆきのはアタリ役、大きな事件は起こりませんが、揺れ動く心の機微に集中できるとても上質な映画、ぜひ鑑賞を、


〇(スクリーンで鑑賞)「星と月は天の穴」
(★★★★☆)(2025年日本)
吉行淳之介の同名小説を映画化、女性を愛することに臆病な小説家の切なく滑稽な情事

12星と月は02

1969年、妻と離婚、独り身で40代を迎えた小説家の矢添、離婚とあるコンプレックスから女性と関係を持つことに臆病になり、一人で暮らしている、そんな自分の生き様を小説にしてみようとする矢添、娼館の千枝子のもとに定期的に通いながら、それ以上深い関係になることを躊躇している、ある日、偶然知り合った大学生の紀子と関係を持つ、紀子は矢添の心の内を見透かすように、執拗に関係を迫って来るが・・・



この映画には3人の小説家がいます、原作者の吉行淳之介、映画の主人公である矢添、そして劇中で書かれる小説の登場人物A氏、もちろんこの3人とも同一人物であることが前提の私小説の映画化です、

劇中で矢添が書く小説で、A氏はバーの女B子と精神だけの関係性が成立するかどうか試してみます、『男女の間に友情は存在するのか?』、今では明白なこの命題も、昭和の文豪(吉行)にとっては厄介な問題だったようです、半世紀前の難題、昭和の空気感の中で苦悩する作家を観てみるのも良いのではないでしょうか、

50年前に乱読した吉行淳之介、とくに彼のエッセイには大きな影響を受けました、今読むと滑稽に感じる事も多いと思いますが、ぜひ読んでみてください、人生や男と女の機微がたくさん書かれています、

紀子役の咲耶の体当たり演技がスクリーンを引き締めています、映画の方も鑑賞してみては?56年前の男の物語ですが・・・


〇(スクリーンで鑑賞)「悪魔祓い株式会社」
(★★★☆☆)(2025年韓国)(原題:Holy Night: Demon Hunters)
マ・ドンソクが拳で悪魔を叩きのめす!?拳+エクソシストのアクション活劇

12悪魔払い

ソウル市内で不可解な事件が連続して発生、悪魔崇拝組織の影がちらつく中、悪魔祓いを専門にしているバウに、悪魔が乗り移った娘を救ってほしいとの依頼が舞い込む、エクソシストのシャロンと共に娘が入院中の病院に乗り込むが、この悪魔は予想以上の大物でバウもシャロンも苦戦、母子の住む豪邸に秘密があると睨んだバウは娘を家に連れて行く・・・



鉄拳がウリのマ・ドンソクが悪魔と闘う?ま、それはそれなりに理屈が用意されているのですが、基本はいつもの彼と同じ、拳で次々と悪魔の手下(まるでショッカー^^)を倒していきます、しかし、ラスボスとの闘いはシャロンがメイン、このパートがどうしても旧来の悪魔祓い映画と変らないので新味無し、

92分と短いので、休日ののんびり鑑賞で楽しむのが良いと思います、


〇(スクリーンで鑑賞)「新解釈・幕末伝」
(★!☆☆☆)(2025年日本)
龍馬、隆盛はホントはこんな人物だったんじゃないかな~、の思いつきだけの映画

12新解釈幕末

ある歴史学者が、坂本龍馬、西郷隆盛、桂小五郎など幕末に活躍した歴史上の人物の真の姿は「ホントはこうだったんじゃないか?」という体裁で、いくつかの歴史の転換点を描いていく、



まず、全体を流れる物語はありません、坂本龍馬を軸に黒船来航、京都新選組、薩長同盟、船中八策など、誰もが知っている史実をコント仕立てで笑い飛ばすという内容、

サブスクでの視聴さえ推奨できない陳腐な映画でした、ムロツヨシ、佐藤二朗という名優を迎えながらこの出来栄え、涙さえ出ません、シリーズ前作「新解釈・三国志」も嫌な予感がしたので観ませんでした、が、今回はうっかり鑑賞、残念、

観なくて大丈夫です、怖いもの観たさなら、どうぞ・・・





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2025年12月22日

先週も4本、「プラハの春」「ライド ライク ア ガール」「ミケランジェロプロジェクト」「ザ・エクスチェンジ」

(★★★★☆)(2024年チェコ・スロバキア合作)(原題:Vlny)
プラハの春前夜、報道弾圧に抵抗したチェコスロバキアのラジオ局員たちの奮戦記

12プラハの春

1967年のチェコスロバキア、政府による言論弾圧は日に日に強くなり、自由なラジオ放送が出来なくなりつつあった、国営ラジオ局の国際報道局長ヴァイナーはそれに抵抗、自らラジオで意見表明を繰り返し、当局から目を付けられる、そんな時、あらたに技術局員としてトマーシュが採用される、叔父の紹介で国営放送に就職したトマーシュだったが、叔父からは局内の情勢を探るよう指示される・・・



『プラハの春』以前の国営放送は、政府の検閲を受け、指定された原稿しか読めない状況、危機感を募らせるヴァイナー以下の局員は、日々の放送で出来るだけの抵抗をしています、しかし、共産党幹部ドゥプチェクが突如民主化推進を表明、さらに、ヴァイナーは大統領の不正の証拠を掴み、その報道により見事に大統領を退陣に追い込み、民主化運動を守ることに成功します、これが『プラハの春』です、

が・・・翌1968年8月に、ソ連軍指揮下のワルシャワ条約機構軍がチェコスロバキアになだれ込み占領、民主化運動弾圧を開始します、『不屈の報道』はこの時の放送を指しています、ソ連軍が放送局内に入ってくるまで、ラジオを通じて国民に冷静な対応と不屈の戦いを呼びかけ続けますが、チェコスロバキアは再び暗黒の時代を迎えることになります、、、

先達たちが勝ち取って来た『報道の自由』『言論の自由』が如何に脆いものであるかを痛感、『報道の自由』『言論の自由』の尊さを身近に感じることが出来る1作、ぜひ鑑賞してください、


(★★★!☆)(2019年オーストラリア)(原題:Ride Like a Girl)
オーストラリア最高峰のレースを制した実在の女性騎手の物語

12ライドライク

ペイン家の10人兄弟姉妹の末っ子として生まれたミシェル、幼い頃に母親を亡くし、競馬馬調教師の父親に育てられた、小さい頃から騎手になるのが夢だったミシェル、父親の元で学びながら成長、一刻も早くレースで乗りたいミッシェルに、父親はもう少し我慢して学ぶように説得する、が、ミシェルは家を飛び出し、馬主や調教師に自らを売り込む、しかし騎乗チャンスはなかなか訪れない、、、



オーストラリア最高峰のレース「メルボルンカップ」を女性騎手として初めて制したミシェル・ペインの半生記です、10人兄弟姉妹のうち8人が競馬騎手になったという一家、末っ子のミシェルは快活で勝気、家を出て単身騎手の道をまっしぐらに走りますが、新人女性騎手に騎乗のチャンスはなかなか巡ってきません、

すぐ上の兄は自閉症、でも彼は馬の気持ちが良く分かるという特殊な能力を持っており、調教師の元で働くことになります、この兄との2人3脚でミシェルも少しずつ騎手としての実績を積み上げていきますが、強気の騎乗が問題になり、さらにギリギリの競り合いの中、ミシェルは落馬、生死の狭間を彷徨よう事になります・・・

父と娘、兄と妹、10人の兄弟姉妹、競馬映画というより家族の物語の色合いが強いですが、実際のレース動画が上手くはめ込まれているレースシーンは迫力があり楽しめます、最後のレースは手に汗を握りますよ、がんばれ!ミシェル!


(★★★!☆)(2025年ノルウェイ)(原題:The Monuments Men)
WWⅡ末期、ナチスによる一級美術品略奪を防ぐために美術専門家が前線へ赴く

12ミケランジェロ

第2次世界大戦末期のヨーロッパ西部戦線、ナチスはヒトラーの命によりヨーロッパ各国から高価な美術品を略奪していた、もしこれらが失われれば美術的・歴史的価値の損失は計り知れない、事の重大さを大統領に訴えた美術館館長のフランクは、7人の美術専門家による「美術品救出チーム」を編成、戦いの最前線に赴きナチスの美術品略奪と破壊を食い止めるべく奮闘するが・・・



ヒトラーは美術的素養に恵まれていたようですが、美術大学入試に失敗、その反動か?『総統美術館』なる施設を建設、そこに所蔵する一級美術品を各国から略奪・収集していました、さらに戦況が悪化すると次々に貴重な美術品を破壊して撤退、失われた美術品は膨大な量に及んでいます、

この「一級美術品の絶滅危機」ともいうべき事態に対応するために選ばれた7人の美術専門家、ひたすら美術品を救うために危険を顧みず戦場を駆け巡ります、80年前にこういう価値観を持っていた米国、やはり偉大な国だったと感銘を受けます、

製作・監督・脚本を主演のジョージ・クルーニーが担当、民主党支持者としても有名な彼ですが、映画制作でもその良心的な意気込みを存分に発揮しています、評価は決して高くない地味な作品ですが、ワタシは好きです、ぜひ観て下さい、キャストも豪華ですよ、


(★★★!☆)(2022年ウクライナ)(原題:Obmin)
捕虜になった息子を救出するために敵地へ乗り込む父親の物語、ウクライナ制作の映画

12エクスチェンジ

2014年、ロシアによるウクライナ侵攻時、ウクライナでは分離推進派とウクライナ政府の戦いが勃発、コスチャは政府軍志願兵として戦闘に参加していたが捕虜になってしまう、分離推進派の親子はコスチャの父親が外科医と知り、身代金を要求、外科医オレクサンドルは軍の支援を受け身代金受け渡しに臨むが、手違いにより銃撃戦が発生、分離推進派の息子が瀕死の重傷を負う、オレクサンドラは敵兵とはいえ瀕死の若者を見捨てられず、緊急手術を施すのだが・・・



まず、この戦争の背景を簡単に理解する必要があります、直前にロシアがクリミア半島を一方的に併合、さらにウクライナ東部の親ロシア派が多く住む地域の分離独立を図り、これにウクライナ政府が対抗して起こったのがドンバス戦争です、ロシアの後ろ盾があるとはいえ、戦っているのは両軍ともウクライナ国民、いわば内戦状態だった訳です、劇中でもロシア語とウクライナ語が交錯、微妙な当時の関係が表現されています、

で、物語は政府軍と分離推進派の2組の親子の物語として転がっていきます、瀕死の息子を助けるには医薬品が必要になり、2人の父親はお互いの立場を乗り越え、2人の若者を危機から救う事で合意、分離推進派の拠点に忍び込み薬を盗み、コスチャを救い出しますが、、、

敵対する2人の父親が協力するというレトリックが良く出来ていると思いました、評価は高くないですが、この状況でのウクライナ映画、観る価値はあると思います、

今も続くロシアのウクライナ侵攻、クリミア半島併合から数えるともう10年以上、両国の関係は一時鎮静化していたのに、2022年2月のロシアの首都キーウ奇襲作戦が失敗、戦闘は長期化しています、どんな理由・利益があるにせよ、戦争になれば苦しむのは国民、一刻も早い終結を望みます、




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2025年12月15日

先週は4本、「Ryuichi Sakamoto: Diaries」「ズートピア2」「トロール2」「Be Cool」

〇(スクリーンで鑑賞)「Ryuichi Sakamoto: Diaries」
(★★★★☆)(2025年日本)
2023年3月に他界した坂本龍一の、最期の3年余りを映し出したドキュメンタリー

12坂本龍一

2020年に肝臓癌を発症、翌年には肺に転移、それでも積極的に音楽活動を継続し、最期を迎えた坂本龍一を撮り続けたドキュメンタリー映画、徐々に弱り、衰弱していく姿は壮絶、他界する3日前までカメラに向かっている姿に圧倒されます、



坂本自身が書き残した短いメモ
(日記)を軸に、彼の心の動きを追って行きます、2011年の東日本大震災以降続けて来た「東北ユースオーケストラ」の活動や、ロシアのウクライナ侵攻を嘆くメッセージ、アーティストとしても“人”としても大きな心を持った方だったのだと再確認、それでも死に対する恐怖や現実感の喪失など、弱音も吐く教授もまたいたことも事実、

死に向かっていくのが人生、自分自身の死に関しても考えるきっかけになると思います、ぜひ観てください、


〇(スクリーンで鑑賞)「ズートピア2」
(★★★!☆)(2025年日本)( 原題:Zootopia 2)
警察官になったウサギのジュディと、キツネのニックがズートピアを救う大活躍

12ズートピア2

あらゆる動物が平和に暮らすズートピア、前作の活躍で晴れて警察官になったジュディとニック、捜査中にズートピアにはいないはずの爬虫類の“蛇”を見かけたジュディは勝手に動き署長からお目玉を食らう、しかし、蛇のゲイリーはガラ会場に現れ、ズートピア創設者のリンクスリーからある手帳を盗んで逃走、追うジュディとニックだが、追跡中にジュディはズートピア創設時の陰謀と蛇の秘密を知る・・・



シリーズ2作目、理想の街ズートピアですが、爬虫類はいません、そしてやはり・・・ワルモノはいます、いないはずの爬虫類の蛇・ゲイリーはズートピア創設時の不正と、それが原因で虐げられている爬虫類の名誉を回復しようと奮闘しています、ジュディとニックも真実に気付きますが、リンクスリーの指令を受けた警察から追われることになります、

1作目はアカデミー長編アニメーション映画賞を受賞、“すべての動物が平和に暮らす”という物語は、そのまま、現在の人間社会への警鐘でもあります、ディズニーの良心、

字幕版で鑑賞しましたが、洒落た会話が飛び交う映画なので、吹き替え版のほうが分かりやすくて楽しいかもしれません、ちなみに日本語版はジュディ=上戸彩、ニック=森川智之、ゲイリー=下野紘、結構大人向きのディズニー作品です、


◆(自宅で鑑賞)「トロール2」
(★★★!☆)(2025年ノルウェイ)(原題:Troll2)
伝説の巨人トロールが対策チームを打ち破って街に迫る、ノルウェイ発の特撮怪獣映画

12トロール2

3年前、突如現れた伝説の巨人トロールを退治した科学者ノラ、盟友アンドレアスから呼び出され山中の秘密施設に行くと、そこには巨大なトロールが眠っていた、しかしノラが近づくとトロールは覚醒、施設を破壊して街へ向かう、トロール対策チームは新兵器で迎え撃とうとするが失敗、ノラはトロールが向かう街で撃退の秘策を練るが・・・



ノルウェイの神話をもとにした特撮怪獣映画です、トロールは岩で出来た子守歌にも出て来るようなノルウェイでは有名な伝説の巨人のようです、物語後半ではトロールが暴れ回る原因として、ノルウェイのキリスト教化
(8世紀~12世紀)が挙げられています、キリスト教の勢力拡大により生まれた伝説の巨人なのかもしれません、

歴史の中で葬られていった伝説の巨人、この設定は日本の特撮怪獣映画へのオマージュのように見えます、雪の山中を歩くトロールは初期のゴジラ映画のショットとそっくり、劇中ではトロール同士の対決もありますが、これは「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」(東宝:1966年)を強く意識していると感じました、

一般の評価は低いようですが、ワタシは結構楽しめました、特撮怪獣映画ファンならきっと楽しめます^^)


◆(自宅で鑑賞)「Be Cool」
(★★★!☆)(2005年米国)(原題:Be Cool)
ハリウッド音楽業界に渦巻く欲望と陰謀、その中を泳ぎ切る男の物語

12ビクール02

元闇金業者のチリはハリウッドで映画製作に成功、音楽プロデューサーとカフェで打合せをしていると、いきなり現れたロシアンマフィアに銃撃される、そのプロデューサーが推していた歌手リンダの才能を見抜いたチリは、彼女を売り出すことにするが、元の所属事務所の社長、金にまみれた音楽プロデューサー、ロシアンマフィアなどが入り乱れる利権争うに巻き込まれていく・・・



「パルプフィクション」(1994年)のJ・トラボルタ、ユマ・サーマンが再び共演したのですが、公開当時はあまり評判は良くなかったようです、が、これまたワタシは結構楽しめました、複雑に絡み合う利害関係と抗争を上手に転がして、はい!一丁上がり!!と、まとめ上げた感じの1作です、

チリはやり手の映画プロデューサー、元闇金という経歴、海千山千のハリウッド芸能界を達者な話術と機転で切り抜けていきます、周りには利益のためなら殺人も厭わない物騒なメンバーが揃っていますが、チリはまったく意に介せず、リンダの売り出しに奔走します、そこに絡む業界人たち、様々な思惑と策略が飛び交いますが、チリの明晰な機転が一歩リード、

冒頭に殺人があり、その後もタイトロープな場面が続きますが、死人は最小限、ハッピーエンド?らしい結末も納得、“エアロ・スミス”も本人役で出演と豪華な企画です、サブスクで鑑賞できます、休日ののんびり鑑賞にどうぞ、





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2025年12月08日

先週は3本、「ナイトフラワー」「TOKYOタクシー」「WEAPONS」

〇(スクリーンで鑑賞)「ナイトフラワー」
(★★★★☆)(2025年日本)
2人の子どもを育てるために堕ちていく母親と親友の友情と闘いの物語

11ナイトフラワー

男に逃げられ借金を抱えながら2人の娘を育てている夏希、パートとアルバイトを掛け持ちしながら懸命に働くが追い付かない、ある日、合成麻薬密売の現場を目撃、トラブルから
偶然手元に転がり込んできた合成麻薬を売って稼ぐ夏希、しかし、密売組織の目に留まり痛めつけられる、路上に転がっていた夏希を助けたのは、格闘技で必死にのし上がろうとしている多摩恵だった、2人は力を合わせて生きていく約束をする・・・



「ミッドナイトスワン」に続く内田監督の“夜シリーズ第2弾”、全編緊張感に溢れた作品は観応えがあります、

生活費が足りない夏希、それでも娘には無料のバイオリン教室に通わせています、なんとか娘たちを立派に育て上げたい一心、組織に痛めつけられた夏希を助けた多摩恵も、売春で生計を立てながら、格闘技で世に出たいと必死です、しかし、後が無くなった2人は売人になることを決意、麻薬密売組織に乗り込み、売り子にしてほしいと懇願します、母親の気迫に押されたボスがこれを容認、2人の麻薬密売生活が始まります、順調に動き始めたかのようにみえた2人の生活ですが、常連客の女子学生が死亡したことから、警察の捜査が始まります、そして死亡した女子学生の母親も復讐を企て・・・

北川景子が関西弁でまくしたて、怒鳴り、わめき、泣きじゃくります、まさに熱演、観たことが無い新しい一面を見せて来れました、ダブル主演の森田望智も素晴らしいです、リングでの格闘戦も迫力十分、これまた俳優としてのスケールの大きさを感じさせる熱演、

ぜひスクリーンで観てください、お勧めです、


〇(スクリーンで鑑賞)「TOKYOタクシー」
(★★★!☆)(2025年日本)
乗客の老婦人とタクシー運転手の心温まるヒューマンドラマ、山田洋二監督作品

11tokyoタクシー

個人タクシーの運転手浩二、一人娘が私立高校に進むことになり金策に頭を痛めている、知り合いから長距離の予約紹介が入る、予約したのは85歳のすみれ、家を処分し葉山の高級介護施設に入居するための引越しだった、葉山に向かおうとすると、すみれは思い出の場所を巡って行きたいと言い出す、気乗りしない浩二だったが、すみれの要望とおり、思い出の場所巡りに付き合う事にする、その道中、すみれは自身の数奇な人生を語り始める・・・



良作「パリタクシー」
(2022年フランス)のリメイク作品ですが、それと共に、山田洋二監督から倍賞千恵子さんへオマージュを贈った作品です、

金策に困っていた浩二、85歳のすみれとの会話を楽しむ余裕はありません、しかし、すみれが生まれ育った街を巡り、戦争体験や恋人との想い出を聞くうちに徐々に心がほぐれていきます、一緒にランチを摂り2人の距離が縮まると、すみれはポツポツと自身の人生の暗部を語り始めます、それは驚きの人生でした、刑務所に服役もしていたことがあるすみれの悲壮な人生に涙する浩二、しかし、葉山の施設に到着すれば2人の物語もそこまで、悲しむすみれに浩二は『もう一度会いに来る』と約束しますが、それは叶いませんでした・・・

若き日のすみれを蒼井優が演じます、他にも山田組の俳優が多数出演、山田監督にとっても節目の1作なのかもしれません、ただ、浩二役のキムタクが、やはり浩二ではなくキムタクにしか見えないのが残念、それでもしっかりとエンディングまでまとめ上げたのは立派、しっかり最後まで鑑賞しました、


〇(スクリーンで鑑賞)「WEAPONS ウェポンズ」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Weapons)
ある夜、同じクラスの生徒17人が同時に姿を消した!真相を追う教師と父親に襲いかかる恐怖

11ウェポンズ

静かな郊外の高級住宅地、ある夜中の同時刻に同じクラスの17人の小学生が家から飛び出し姿を消す、クラスではたった一人アレックスだけが登校してきた、雲をつかむような事件に警察の捜査は進まない、学校の保護者会では担任教師のジャスティンに疑惑の目が向けられ、ジャスティンは嫌がらせを受け酒浸りの日々を送る、行方不明になった生徒の父親アーチャーはジャスティンの周辺を探り始めるが、事件は意外な方向に展開、ジャスティンは命を狙われ、アーチャーに助けられる・・・



超常現象を描くサスペンス・スリラーというところでしょうか、ホラー要素も少しありますが、本筋は事件解決に向かって行く教師と父親のリアルなサスペンスです、しかし、やはり17人が同時に姿を消した理由となると、それはもうリアルなお話では解決できません、中盤までのジャスティンの周辺で起こる騒動がシリアスでリアルだっただけに、ネタバレしてからはちょっと緩んだ感じです、核心を書いてしまうと面白くないので、これくらいでご勘弁を、

タランティーノ作品を連想させる、序盤の『何人かの視点で事件の全容を描く』手法は、割りと効果を上げていたように感じます、それだけに核心が・・・惜しい!ラストは滑稽で怖くて悲しいです、


(おまけ)
「TOKYOタクシー」の原作「パリタクシー」の記事を掲載しておきます、★5つを付けていますね、自分でもビックリ^^)

【2023年4月の記事】
〇(スクリーンで鑑賞)「パリタクシー」
(★★★★★)(2022年フランス)(原題:Une belle course)
たまたま乗せた92歳女性とさえないタクシー運転手の一期一会のお話

12パリタクシー

激務だが儲けが上がらないパリのタクシー運転手シャルル、交通違反で免停まであと2点、兄とも反りが合わずストレスが溜まる毎日、この日乗せたのは92歳の女性マドレーヌ、彼女は目的地へ行く途中であれこれ我が儘な要求を突きつける、長距離客なので渋々付き合うシャルル、話好きのマドレーヌが自分の生涯を語り始めると、、、数奇で波瀾万丈の彼女の人生がシャルルの心を動かす、、、



久しぶりに劇場で観てヨカッタ!!と思える良心的な秀作です、

パリの反対側までタクシーで行く92歳のマドレーヌ、彼女自身の回想の形でファーストキスから始まり、出産、家庭内暴力、夫への反撃と、これまでの彼女の人生が語られます、渋々付き合っていたシャルルも徐々に彼女の話にのめり込んでいきます、お互いに敬意を払いながら楽しむタクシーでの小さな旅という感じ、悲惨な回想もありますが観ていて微笑ましい善人の2人、

ラストは想定内、それでも涙がこぼれてきます、あ~、2人の出会いがあってヨカッタ、原題は「素晴らしい旅」とか「素晴らしい軌跡」という感じでしょうか、

ぜひ劇場で鑑賞してください、




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2025年12月01日

先週は5本、「平場の月」「ひとつの机、ふたつの制服」「プレイ・ダーディー」「同窓生」「そして恋にはシャンパンを」

〇(スクリーンで鑑賞)「平場の月」
(★★★★☆)(2025年日本)
中学の同級生と再会した男と女の清廉でせつない恋物語

11平場の月

離婚して地元に戻り父親の印刷会社を継いだ青砥、検査で来た病院の売店で働いている中学の同級生須藤と偶然再会する、また会いたいと言う青砥に、須藤はお互いの近況を報告し合う『励まし合う会』をしようと提案、仕事終わりに居酒屋で昔話や世間話をする間柄になる、実は青砥は中学の時に須藤の事が好きだったのだ、徐々に親密になっていく2人の関係、しかし須藤がけっして心を開いたわけではなかった・・・



50歳になって再開した2人のリアルな大人のラブストーリーです、物語は現在と中学時代とを行き来しながら展開します、中学時代も須藤はけっして他人に心を開かない子供でした、それには理由があります、一人で生きていくと決めていた須藤ですが、結婚も離婚も経験しています、その須藤の心の硬い結び目を『励まし合い会』でゆっくりとほどいていく青砥、しかし今度は須藤ががん検査で入院することになります・・・

2人の会話が自然でリアリティがあり、スクリーンに大人の恋が滲み出ています、お互いを須藤・青砥と呼び合い、家で缶ビールを飲みながら語り合う、そんな2人の言葉の端々に人生を背負っている覚悟が見え隠れします、とくに須藤は子供時代から重いモノを背負って“太く”生きており、現在の青砥にも心を開いてはいません、お互いを思いやる気持ちはあるものの、もう若い頃のような恋に落ちることもない2人、せつないです、

主演の2人が素晴しいです、とくに須藤役の井川遥のドライな口の利きようが魅力的でした、その時代の流行歌や商品名が実名で登場するのも面白い、居酒屋の大将もエエ役回り、ハッピーエンドで終わって欲しいと願う観客が多かったのではないでしょうか、しかし結末は・・・

ぜひスクリーンで観届けてください、


〇(スクリーンで鑑賞)「ひとつの机、ふたつの制服」
(★★★!☆)(2024年台湾)(原題・英題:夜校女生 The Uniform)
厳しい受験制度の中、進学高校に通う全日制と夜間部の生徒の友情と恋、

11ひとつの机

1990年代の台湾では、全国統一入試で良い成績をとることが有名大学に入る唯一の道だった、小愛(シャオアイ)は高校受験に失敗、進学校の夜間部に入学する、全日制と同じ教室を使用するこの学校では、同じ机を使う「机友(きゆう)」という間柄が生まれる、小愛の机友は敏敏(ミンミン)、入れ替わり時間にすれ違うだけの2人だが、手紙を通して交流を続け意気投合し親友となる、敏敏は自分の制服を1着小愛に分け与え、小愛は全日制の生徒としても振る舞うようになる、ある日小愛は、敏敏が恋心を抱く学生の路克(ルーク)を紹介される、が、小愛と路克はかねてからの顔見知りだった・・・



こちらは高校3年間を「机友」として過ごすことになった2人の瑞々しい友情物語、路克は徐々に小愛と接近、自分が夜間部であることを恥じていた小愛は全日制と偽り、路克と付き合い始めます、それに気づく敏敏、気まずくなる机友の2人、さらに小愛は父親を亡くしており貧しい生活、夜間部であることがバレてしまうと、路克や敏敏のエリート階級とのギャップに耐え切れず2人と距離を置くようになってしまいます、

物語は高校3年の冬、全国統一入試の結果が出るまで続きます、一時は自暴自棄になった小愛ですが、最後まであきらめず入試に挑戦、敏敏も路克もそれぞれの目標に向かって試験に挑みます、そして試験結果発表に日、3人にはどんな人生が待っているのか・・・

人生を決める台湾の全国統一入試制度、現在では改善・変革されているようです、机友という関係も面白い、キラキラした台湾の青春物語、ぜひスクリーンで観てください、


(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Play Dirty)
盗めない獲物は無い!プロの窃盗集団を出し抜いた女の次の計画とは・・・

11プレイダーティー

プロの窃盗集団を率いるパーカー、親友の仲間を引き連れ強盗に入り大金をせしめる、アジトに戻り、仲間と金を分けようとすると、仲間の女性ゼンがいきなり銃を乱射、全員を撃ち殺し金を奪って逃走、なんとか一命をとりとめたパーカーは親友の妻に復讐を誓い、ゼンを追い詰めるが、ゼンは次の大きな計画があるとパーカーを誘う、パーカーはその話に乗り、大きな窃盗計画を練り始めるが・・・



小説「悪党パーカー」シリーズが原作だそうです
(探偵パーカーではない^^)、このパーカー、とにかく盗みが大好きで、無用な殺しはしない、という設定のようですが・・・今作のパーカーは殺します、いや、正確にはパーカーに絡んだ人間がどんどん殺されていく展開、それを気にも留めないパーカーは相当イカれているように観えます、

謎の女ゼンはある崇高な目的を持って大金獲得を目指していますが、そのためには人殺しも気に留めない、と、こちらもイカれているようにしか思えません、

ということで、イカれた2人の犯罪道中、ラストでパーカーが盗人本来の矜持を示すのですが、それでもやはり観後感は良くない、う~ん、どうなんだ?この作品は?真の評価はよく分かりません、ま、時間があれば鑑賞してみてください、


◆(自宅で鑑賞)「同窓生」
(★★★!☆)(2013年韓国)(原題:The Commitment)
北朝鮮から韓国に潜入したスパイの高校生生活と暗殺活動?

11同窓生

裏切り者の汚名を着せられ韓国国内で処刑された北朝鮮スパイ、その息子ミョンフンと娘ヘインが収容所に入れられていた、韓国国内では北朝鮮指導部の内部抗争で第8戦団側のスパイが次々と殺害される、第8戦団は対抗勢力である第35室側のスパイ排除のためにミョンフンをスパイに仕立て韓国内に潜入させる、韓国国内の高校に通う事になったミョンフンはいじめにあっている同級生ヘインを庇い騒動を起こしてしまい、第35室のスパイからも狙われることになる・・・



説明するとなるとややこしい物語ですが、観た感じはスパイ映画+学園モノという事で、ま、すんなり腑に落ちます、で、韓国TOPアイドルグループが主演と知り、なんとなくこのアンバランスな作品が出来上がった経緯も一人納得しました、

韓国内で暗躍する北朝鮮スパイ同士の抗争、同級生をいじめから救う高校生スパイ、抗争はエスカレートし全面戦争へ、妹のヘインを人質に取られたため、ミョンフンは最後まで独り奮闘、というようなお話です、

アクションシーンも楽しめますが、どちらかというといじめられている同級生ヘインを救うミョンフンの方がカッコイイです、アイドルによるスパイアクションと高校生物語、ま、イイんじゃないでしょうか^^)

暇があったら観てください、邦題は何かの間違いでしょう^^)


(★★★☆☆)(2025年米国)(原題:Champagne Problems)
シャンパーニュ地方のワイン農園が身売りを発表、そこに集まったメンバーは・・・

11恋にはシャンパン

投資会社で働くシドニー、シャンパーニュ地方の老舗ワイン農園の買収交渉を任され、勇躍パリに飛ぶ、到着した夜、本屋に立ち寄り青年アンリと出会い一夜を共にする、翌日ワイン農園へ乗り込んだシドニー、そこにはすでに3人の競争相手が待ち構えていた、有能なフランス人女性、合理的なドイツ人、そして酒好きの大金持ち、この数日で誰にワイン農園を売り渡すかを決めることになる、張り切るシドニー、そこに、ワイン農園の一人息子が現れまるが、、、それはなんと前夜を共にしたアンリだった・・・



と、筋立てを書いただけでもだいたい中身が分かってしまうラブコメディです^^)

農園のオーナーはこよなく農園とシャンパンを愛しています、息子のアンリはその農園を継ぐ気がありません、買い手はあの手この手でオーナーにすり寄ります、そんな中、農園で過ごす数日間の間にシドニーとアンリは接近したり、離れたりと、分かりやすい恋の駆け引きが続く中、買い手4人の中にも奇妙な仲間意識が生まれて来ますが・・・

とくにビックリするようなことは起こりません、ラブコメディとして分かりやすすぎてちょっと平板に感じるかも、が、ラストはちょっと巻き返します、ポンコツのフィアットや、ペットの子犬、ホテルのコンシェルジュなどなど、それまで張られた伏線がそれなりに回収されて少し持ち直しました、

休日のお気楽鑑賞にピッタリ、シャンパンでも飲みながら観てください、




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2025年11月25日

先週は5本、「爆弾」「プレデター バッドランド」「ゴーストキラー」「Mr.ノーバディ2」「顔だけじゃ好きになりません」

〇(スクリーンで鑑賞)「爆弾」
(★★★★!)(2025年日本)
連続爆破事件の容疑者と取調官の心理戦、巧妙なトリックを見破れるか?必見の1本

11爆発

軽犯罪で捕まった鈴木田吾作、本名も住所も何も話さない、が突然、自分には霊感があり、何処かで爆破事件が起こると予言する、相手にしない取調官だったが、田吾作の予言通りに秋葉原で爆発が起きる、さらにもう2件の爆発も言い当てた田吾作、警視庁から敏腕取調官の清宮と部下の類家が派遣され田吾作の取り調べを始めるが、田吾作を落とすことは出来ず、爆発は起こり続ける・・・



物語はほぼ取調室の中で進行します、もちろん爆発現場の様子は映し出されますが、メインストリームは犯人田吾作と取調官の丁々発止のやり取り、そこに所轄の刑事・警官の意地みたいな話も絡んできます、取調室のシーンは単調になるのかと思いきや、なんのなんの、取調場面がとっても面白い、狡猾な田吾作に優秀な取調官清宮も、所轄の刑事も落とされていきます、残った類家がもっとも有能、が、田吾作の真の狙いを引き出せないまま爆発は起こり続けます、

登場人物のキャラクターがしっかり立っています、清宮も類池も、所轄の刑事やパトカー勤務の巡査もよく描かれており、役者も力演、しかし・・・田吾作を演じた佐藤二朗の怪演に全員吹き飛ばされてしまいました^^)とにかく、田吾作が凄い!嵌りまくっています、エリート官僚に手玉に取る市井の怪人、各映画賞の主演男優賞を総なめにするのではないでしょうか?

スクリーンで上映中、必見の1作です、


〇(スクリーンで鑑賞)「プレデター バッドランド」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Predator: Badlands)
父親に見放され、手柄を立てるために最悪の星にやって来たプレデターの闘い

11プレデター

プレデターのデク、一族の長の父親との確執から最悪の星「ゲンナ」に追放される、デクはここで最強の生物“カリスク”を退治して、父親の元へ凱旋を果たす覚悟だ、しかしゲンナの生物・植物は例外なく不気味で危険、苦戦するデクの前に上半身だけのアンドロイド“ティア”が現れ、デクと共に闘う事になる、数々の敵を倒しながらラスボスのカリスクも倒すのだが、真の敵はカリスクではなかった・・・



これまでシュワちゃんやエイリアンと闘って来た、無慈悲な殺し屋・悪役プレデターが今作では主人公に、その容姿も、その容赦のない狩り方もとても善玉には思えないのですが・・・これがラストではなかなかの善玉に見えて来るのだから映画のチカラは凄い、これだけでもこの映画は成功していると言えるかもしれません、

デクの相棒となるティアもまた、カリスクを捕獲するため地球から送られてきましたが、闘いで下半身を失っています、さらに謎の生物バドがデクに懐きます、このバドもなかなかの闘い巧者、そしてカリスクとの決戦、これがクライマックスかと思いきや・・・本筋はこの後にやって来ます、真の敵とは?

終盤は逆転に次ぐ逆転、スターウォーズのラストを連想させるシーンで終わります、次回作もすでに用意されているのでしょう、気楽に楽しめる1本です、観て損はなし、


◆(自宅で鑑賞)「ゴーストキラー」
(★★★!☆)(2024年日本)
普通の女子大生に殺し屋の霊が乗り移った!?高石あかり、演技もアクションも上出来、

11ゴーストキラー

女子大生のふみか、ストレス満載の生活を送っている、ある日、路上に落ちていた拳銃の薬莢を拾って家に帰ると、拾った薬莢の銃弾で殺された殺し屋工藤の幽霊がいた!?工藤は裏切られた怨念で成仏できずにいる、なんとか除霊しようとするふみか、だが、ふみかがトラブルに巻き込まれると、工藤はふみかに乗り移りピンチを救ってくれる、徐々に理解し合う2人、ふみかは工藤の成仏のために復讐に協力することにする、、、



どうやら2人が手を握ると工藤がふみかの身体に入り込むようです、まるでウルトラマンのベータカプセルや仮面ライダーの変身ベルトのノリ、ピンチでなんとか手を握りおうとする2人が面白い、乗り移った時の格闘アクションは工藤・ふみかの両人が担当、工藤の復讐シーンとふみかの暴れっぷり、両方とも楽しめます、

朝ドラ「ばけばけ」の高石あかりの初単独主演映画、殺し屋の霊に乗り移られた女子大生を快活な演技と、キレッキレのアクションで演じます、「ばけばけ」観た後は「ゴーストキラー」!?なんていうのは如何でしょうか?^^)


〇(スクリーンで鑑賞)「Mr.ノーバディ2」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Nobody 2)
暗殺者が家族サービスでやって来た田舎町の遊園地、ここでもひと騒動が・・・

11ノーバディ2

凄腕の暗殺者ハッチ、前回の闘いで3000万ドルを灰にした、その借金返済のために、連日連夜、暗殺業に精を出している、妻のベッカは仕事一筋のハッチに不満爆発、たまには家族サービスをと懇願、休暇を取ったハッチは子供2人と父親の5人で思い出の地の遊園地へ出掛けるが、そこでもハッチ一家は地元マフィアとのトラブルに巻き込まれてしまう・・・



アクションコメディのシリーズ2作目、のんびりと遊園地で過ごすはずだったのに、なぜかハッチ一家にマフィアの手が伸びて来ます、遊園地は今や地元マフィアの資金洗浄と麻薬供給基地になっていたのです、争いを避けたいハッチでしたが、地元警察もマフィアと結託していたことから事態は混乱、ハッチと父親、ハッチの相棒と寝返った遊園地支配人のたった4人でマフィア戦闘集団を迎え撃つことになります、

遊園地でのあの手この手の待ち伏せ作戦は「七人の侍」系、さらにハッチの父親と妻、この2人も一筋縄ではいきません、90分間でしっかり収束、個人的にはこういう短い作品も好きです、時間があれば鑑賞を、


(★★!☆☆)(2024年日本)
学校一のイケメン男子を支えることになった“イケメンおたく”女子生徒・・・

11顔だけじゃ

整った顔が大好きな才南、ほとんど登校してこない学校一のイケメン奏人のことが気になっている、とある日、突然奏人が才南の目の前に現れる、やっとイケメン奏人に会えて狂喜する才南、そんな才南に奏人はある願いをする、不登校で退学寸前の奏人、学校からSNSでフォロワー10万人を獲得すれば退学を逃れられるという、才南は奏人の“裏アカ”となり奏人を助けることにする、



コミック原作の学園青春コメディ、ついうっかりサブスクで観てしまいました^^)

ま、特段ビックリするようなことはありませんでした、『コミック原作の、人気グループのイケメン主演の青春コメディ映画』という事でほぼ説明が付きます、タイトルから連想した展開ははなく、イケメン好きそのまんまでラストまで行ってしまった感じです(違うかな、ぼんやり鑑賞していたので^^汗)、ま、他にも観るべき映画はたくさんあるのでスルーしてください、映画サイトでの評価が意外と高いのは、人気ボーカルグループ主演映画の常、推しポイントですね、




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2025年11月17日

先週は3本、「ボンフェッファー」「旅と日々」「スペシャルフォース」

(★★★!☆)(2024年米国・ベルギー・アイルランド合作)
(原題:Bonhoeffer: Pastor. Spy. Assassin.)
教会もナチスによって汚染されていく時代、反ナチス行動を貫いた牧師の物語

11ボンフェッファー

1940年代、ヒトラーを崇拝するナチスに台頭によりドイツの教会も汚染されつつあった、純粋な宗教心から牧師ボンフェッファーは権力にひれ伏さない姿勢を鮮明にするが、ナチスによる神への冒涜は止まない、ボンフェッファーは行動のみが教会を救うと信じ、自ら反ナチス運動に身を投じ、スパイとなりナチスに接近し、ヒトラー暗殺計画にも関与するが・・・



ナチスによる宗教迫害、日本人には遠いテーマかもしれません、ユダヤ人を迫害したヒトラーは聖書の内容まで修正、キリストをアーリア人として書き換えていたそうです、ちょっとビックリ、どう考えても宗教界の危機ですが、それに抗う力を持った者はいません、そこでボンフェッファーが立ち上がります、英国や米国内でナチスの暴挙を訴えますが、まだ英国・米国とも参戦前、思うように反ナチス運動は広がりません、そこで自らがスパイとなりナチス内部に潜入、暗殺計画も積極的に進めます、

副題だけみれば『ヒトラー暗殺計画』物語のサスペンス映画の印象ですが、『暗殺計画』描写はほんの1パートにすぎません、主題は当時の宗教界の危機と、宗教界を救おうとする牧師ボンフェッファーの行動と影響力、

あらゆるものを汚染したヒトラーとナチス、この記憶を留めておこうとする映画作り、たしかに21世紀の映画の役割のひとつです、原題は『ボンフェッファー:牧師・スパイ・暗殺者』、


〇(スクリーンで鑑賞)「旅と日々」
(★★★☆☆)(2025年日本)
2つの物語を観念的な映像で紡ぐ、つげ義春の漫画2題を映像化

11旅日々02
11旅日々01

韓国人脚本家の季の筆はなかなか進まない、“少年と少女の一夏の想い出”を書いた脚本は短編映画となるが、出来映えがどうも腑に落ちない、自分には脚本家の才能がないのではないか?悩みを抱えて李は雪の田舎町に旅に出る、温泉旅館に空き部屋は無く、やむなく山中の古びた1軒屋に泊まることにする・・・



この監督の前作はリアリティのある良作、今作は観念的な2つの物語、つげ義春の漫画2作を1本の映画にまとめているようで、前半は夏の海岸が舞台の瑞々しい若者の物語、後半は閉ざされた雪景色の静寂の中での物語、一応の流れは作られていますが、脈絡なく2本の映画を観せられた感もあります、

前半の河合優実はこれからの可能性を確信させる魅力にあふれています、後半の堤真一はさすがの演技、どう見ても田舎のオッサンにしか見えない^^)主演のシム・ウンギョン、日本映画界にしっかり根を下ろしている彼女ですが、今回はちょっと不完全燃焼かな?

映像的効果は狙い通りかもしれませんが、物語のうねりが起こらなかったのが惜しい、企画のハードルが高かったかな、ちょっと辛い評価になってしまいました、


(★★★!☆)(2011年フランス)(原題:Forces speciales)
自国ジャーナリスト救出のために6人の精鋭が敵地に送り込まれる

11スペシャルフォース

アフガニスタン、タリバン系武装組織の悪行を取材していた女性ジャーナリスト・エルサが組織に拉致される、フランス政府はエルサの救出を指示、大規模な作戦計画が練られるが、計画は突然変更され、6人の精鋭のみでの救出作戦となる、なんとか彼女の保護に成功したものの、救出ヘリ部隊との連絡手段を失い、徒歩での脱出を余儀なくされる・・・



6人は精鋭です、武装組織のアジトを急襲、次々と敵を倒してエルサの救出に成功しますが、無線機が破壊されて自力で脱出することに、という設定にちょっと無理がありますが、とにかく逃げる、武装組織のボスとエルサには確執があり、執拗な追跡劇が始まります、

物語後半でハタと気付きました、これは黒澤明監督の「七人の侍」へのオマージュです、6人の精鋭にエルサを加えた7人!なるほど、武装組織との戦闘で一人、また一人と倒れていく様を観て気付きました、さて、原作通りなら生き残るのは3人ですが・・・はたして・・・

サブスクで放送中、オマージュだと思って観たら、案外楽しめます、




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2025年11月10日

先週は4本、「ホールド オーバーズ」「もしも徳川家康が総理大臣になったら」「帰ってきた あぶない刑事」「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ」

(★★★★☆)(2023年米国)(原題:The Holdovers)
クリスマス休暇を寄宿学校で過ごすことになった3人のハートウォーム物語、秀作

11ホールドオーバーズ

1970年代のマサチューセッツ州、クリスマス休暇を迎える全寮制のバートン校、先生も生徒も学校を去り休暇を楽しむのだが、生徒のアンガスは母親が再婚相手と突然旅行に出掛けてしまい、やむなく学校に残ることになる、見守り役の当番教師は人付き合いが苦手で、堅苦しい歴史の授業が不人気なポール、そして、食堂主任のメアリー、この3人だけが広い学内で2週間共に過ごすことになる・・・



スクリーンで鑑賞済、サブスクで2回目の鑑賞です、2回目の方がずいぶんと良い感触、

アンガスは成績優良ですが、家族の愛情に飢えています、母親に捨てられたと悲観し反抗的です、教師のポールは過去のある出来事以来、人生に挫折、自信を失い卑屈な考えに憑りつかれ、孤独な世界に閉じこもっています、食堂主任のメアリーは一人息子をベトナム戦争で失ったショックから立ち直れていません、こんな3人が閉ざされた誰もいな学校で過ごす2週間、もちろん、いろんな出来事が起こり、様々な物語が紡がれていきます、

2週間の間にそれぞれが抱えるトラウマらしきものが徐々に見えてきます、暴れるアンガス、心を開かないポール、心の傷を吐露できないメアリー、でも、3人とも暖かい心を持っており、徐々に冷たい雪が解け始めます、シンプルなハッピーエンドではありませんが、三者三様の答えの出し方がスッと腑に落ちます、ポールのアンガスを思う気持ちと頑張りに拍手、

これからの寒い夜はこの映画で暖まってください、必見、

原題の『The Holdovers
』は、“居残り”というような意味、


(★★★!☆)(2024年日本)
コロナ禍、日本を救うために歴史上の偉人たちを蘇らせ組閣、しかし・・・

11家康が総理

2020年、コロナ禍の日本、内閣でクラスターが発生、総理大臣が急死、日本の窮地を救うためAIホログラムで歴史上の偉人たちを蘇らせ内閣を組閣、徳川家康総理のもと、偉人たちの大胆な政策でコロナ禍の経済活動停止をなんとか防ぎ切ったかに見えたが、経済産業大臣の織田信長が何者かに暗殺されてしまう・・・



歴史上の偉人たちがAIで復活、日本を救うために政(まつりごと)を行うという、奇想天外なコメディ!!・・・だけかと思いきや、織田信長暗殺からの展開は、偉人の性格や人物背景を上手に切り取った展開で楽しめます、ラストの徳川家康の演説は現代社会・現代日本・日本国民への痛烈な皮肉と警鐘、なるほど、これがやりたかったのか!!と腑に落ちました、

偉人内閣はそうそうたる顔ぶれ、家康・秀吉・信長・吉宗・龍馬・紫式部・義満・政子・聖徳太子・綱吉、キャストもオールスター、さらには三成や歳三も活躍、気楽に楽しめるエンターテイメントになっています、休日のお気楽鑑賞にピッタリです、

にしても、織田信長役のGACKTは何をやっても様になる、才能の塊やね、この人は、

(★★★!☆)(2024年日本)
あの名コンビが横浜に帰ったら、事件が続発、さらに隠し子!?が現れ・・・

11あぶない刑事

ニュージーランドで探偵事務所を開いていた鷹と裕次のコンビが横浜に舞い戻って来た、香港在住の弁護士が殺害される事件に巻き込まれ、横浜の闇組織の首領飛龍と接触、するとそこには過去の恋人らしき女が、さらに2人の前に生き別れた母親を探してほしいという彩夏が現れる、その母親とは2人にとっても大切な人だった・・・



ご存じ、舘ひろしと柴田恭兵の名コンビが帰ってきました、初演TVシリーズは1986年、前作の映画「さらば あぶない刑事」(2016年)で完結しましたが、8年ぶりのシリーズ復活、舘ひろし75歳、柴田恭兵74歳、まだまだセクシーでカッコ良い、たいしたもんです、見習いたい、

物語は横浜を支配しようとする新興マフィアとの闘いがメインストリーム、そして、彩夏の母親、夏子探しが絡みます、鷹と裕次は共に夏子と付き合っていた時期があります、彩夏の父親はどっち?というのがコメディライン、75歳と74歳が可愛くドキドキソワソワしているのがお茶目です、

お約束の鷹のバイク乗りながらのショットガン連射も脈絡なく登場!!OK^^)


(★★★!☆)(2024年日本)
大ヒットした映画「ベイビーわるきゅーれ」のTVシリーズ、「ばけばけ」の高石あかりが主演

11わるきゅーれエブリデイ

相変わらず殺し屋家業に精を出している「ちさと」と「まひろ」、その腕前は超一流、もう6年間も窮地を脱して生き延びている、が、普段は2人でダラダラぺちゃくちゃ、ゆる~い日常を送っている、いくつかの殺しをクリアした2人は、殺し屋組合の合宿に参加、大きな事件に巻き込まれるが2人だけ生き延びる、そして、組合のジョブローテーション!?で営業部へ配置転換!?^^)



2人のゆる~い会話と、本格的なアクションの落差が話題になった映画「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ、映画は3本制作されています(全部観たけど面白いです)、今作は2024年にTV東京系で放送されたドラマシリーズ、基本設定は変わらないのですが、TVドラマだからか、アクションは毎回はある訳ではありません、ゆる~い2人の会話と日常生活比率が高くなっています、

個人的にはゆるゆるパートもアクションも大好きです、とくにまひろ役の伊澤彩織のアクションはトップレベル、「キングダム」「るろうに剣心」「ジョン・ウィック」「シティハンター」などでのスタント出演多数のアクション俳優さんです、

もちろん、「ばけばけ」主演の高石あかりの違う一面も楽しめます、

興味ない人も騙されたと思って観てください^^)




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