2026年04月13日
先週は3本、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」「えんとつ町のプペル 約束の時計台」「ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ」
〇(スクリーンで鑑賞)「プロジェクト・ヘイル・メアリー」
(★★★★☆)(2026年米国)(原題:Project Hail Mary)
未知の生命体と一緒に地球を救うためにすべてをなげうつ中学の科学教師!?

中学の科学教師のグレース、宇宙船の中で長い眠りから覚める、同乗の2人は目覚めることなく死亡、なぜ自分はこの宇宙船に乗っているのか?それさえ分からないグレースだが、徐々に記憶が蘇ってくる、未知の微生物の影響で太陽の活動が弱まり地球滅亡の危機が訪れた時、グレースは偶然、その微生物に関する重大な事実を発見、地球の運命を託されて宇宙に飛び出したのだ、グレースはたった一人でミッション完了を目指すことにするが・・・
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壮大な「一か八か計画」、もしくは「神頼み計画」、この映画のタイトルの意味です^^)
物語はこの計画が地球で生まれた経緯説明パートと、グレースの宇宙船での奮闘パートが交互に描かれる形で進行します、
壮大な「一か八か計画」、もしくは「神頼み計画」、この映画のタイトルの意味です^^)
物語はこの計画が地球で生まれた経緯説明パートと、グレースの宇宙船での奮闘パートが交互に描かれる形で進行します、
太陽の動きを弱めているのは微生物、この微生物は宇宙全体に広がりつつあります、しかし、地球から11光年先のたった一つの恒星だけがこの微生物に侵されていないことが判明、地球滅亡から逃れるには、この恒星に行き何が原因かを探るしかない、未知の恒星への片道切符、計画詳細は無し、とにかく行くしかない、というプロジェクトに抜擢されたのがグレースでした、
とても達成できそうにないミッションですが、グレースは途中で未知の宇宙船と遭遇します、そこにはもちろん未知の生命体(ロッキー)が乗っていました、彼らの星もまた滅びつつあり、グレースと同じ目的で宇宙を旅していたのです、どうやら友好的な種族のようですが、言葉も通じない両者、はたしてミッションは完了できるのか?
これまでになく奇妙なロッキーがラストではとても愛おしくなります、156分と長いです、序盤は少々もたつきます、が、中盤以降はスクリーンに集中できました、面白かったです、ぜひの鑑賞を!!
〇(スクリーンで鑑賞)「えんとつ町のプペル 約束の時計台」
(★★★!☆)(2026年日本)
えんとつ町のルビッチが偶然迷い込んだのは“時”を支配する別の世界、そこで巻き起こる愛情物語

えんとつ町で奇跡が起こった夜、遠くへ去ってしまった親友のゴミ人間プペルを捜しているうちに、ルビッチは別の世界へ迷い込んでしまう、そこは“時を支配する”「千年砦」、町には時計が溢れかえっている、ひときわ大きい時計台の時計は11時59分で止まっている、この時計を動かせば元の世界へ戻れるかもしれないルビッチ、時計台を護っている男ガスと出会うが、ガスはずっとある女性を待ち続けていた・・・
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6年ぶりのシリーズ2作目はルビッチの冒険談、「千年砦」から脱出するために右往左往するルビッチが行きついた時計台、そこにいたガスはナギという女性と12時にこの時計台で会う約束をしていたのですが、ナギは来なかった、しかし約束を信じるガスは時計を11時59分で止めてナギを待ち続けています、ナギは「森の国」から来たと聞いたルビッチはナギを捜しに出掛けます、
6年ぶりのシリーズ2作目はルビッチの冒険談、「千年砦」から脱出するために右往左往するルビッチが行きついた時計台、そこにいたガスはナギという女性と12時にこの時計台で会う約束をしていたのですが、ナギは来なかった、しかし約束を信じるガスは時計を11時59分で止めてナギを待ち続けています、ナギは「森の国」から来たと聞いたルビッチはナギを捜しに出掛けます、
全てのキャラクターがオリジナリティ満載、多様性の共存みたいなことが裏にあるのかもしれませんが、そんな事とは関係なく、98分間、この奇妙で楽しい独特の世界観にどっぷりと浸かることが出来ます、豪華な声優陣、でもしっかりキャラクターに憑依しているのでほとんど気になりません(良い意味でね)、あ、藤森さんだけは直感的に顔が浮かびました^^)
完成度の高い独特の世界観を楽しんでください、プペルも出てますよ~、
◆(自宅で鑑賞)「ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ」
(★★★!☆)(2024年日本)
「ベイビーわるきゅーれ2」のアクションシーン撮影を追ったドキュメンタリー


ガンアクションと格闘アクションシーンで圧倒的な迫力とスピード感を見せつけた「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ、劇場版第2作のアクションシーンの撮影風景のていねいな記録です、俳優・スタッフの熱量が伝わってくる95分間、
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NHK朝ドラ「ばけばけ」主演の高石あかりと、数多くの映画で(ハリウッド映画にも!)スタントパフォーマーとして活躍している伊澤彩織、この2人が融合して出来た殺し屋稼業物語「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ、とにかくアクションシーンが物凄くシャープで良く出来ています、その撮影シーンのドキュメンタリーです、なるほど、あのシーンはこういう風に撮影しているのか!と楽しく鑑賞、2人の現場でのファイトと体力が凄い、俳優業も大変です、役者魂炸裂の池松壮太さんに感服、前田敦子さんも頑張っています、
NHK朝ドラ「ばけばけ」主演の高石あかりと、数多くの映画で(ハリウッド映画にも!)スタントパフォーマーとして活躍している伊澤彩織、この2人が融合して出来た殺し屋稼業物語「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ、とにかくアクションシーンが物凄くシャープで良く出来ています、その撮影シーンのドキュメンタリーです、なるほど、あのシーンはこういう風に撮影しているのか!と楽しく鑑賞、2人の現場でのファイトと体力が凄い、俳優業も大変です、役者魂炸裂の池松壮太さんに感服、前田敦子さんも頑張っています、
と言ってもこの映画だけを観ても面白くありません、まずは映画シリーズを鑑賞してみてくださいませ、シリーズはこの3作、
殺し屋稼業の物語、ちょっと人が死に過ぎるので鑑賞にはご注意を・・・
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2026年04月06日
先週も4本、「センチメンタル バリュー」「361 White and Black」「90メートル」「ヒックとドラゴン」
〇(スクリーンで鑑賞)「センチメンタル バリュー」
(★★★★☆)(2025年ノルウェー・フランス・デンマーク・ドイツ合作)
(原題:Affeksjonsverdi)
大物映画監督の父と2人の娘の長年にわたる愛憎劇とその行き着く先

往年の名映画監督グスタフ、おそらく最後になるであろう作品の脚本を書き上げる、15年ぶりに娘であり俳優のノーラの前に姿を現し、主演を打診するが、ノーラはこれを拒否、グスタフは過去に母と娘を捨て、家を出て行った経緯がある、ノーラは今もグスタフを許すことが出来ないのだ、それはグスタフも重々承知している、やむなくグスタフは人気女優を主演に据えて撮影準備に入るのだが・・・
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2025年カンヌ・グランプリ、アカデミー賞国際長編映画賞受賞作品、緊張感のあるショット、シーンが続く良作、家族の想い出、実家の様子、母親の運命などがフラッシュバックしながら、父と娘の葛藤が昇華されていきます、
2025年カンヌ・グランプリ、アカデミー賞国際長編映画賞受賞作品、緊張感のあるショット、シーンが続く良作、家族の想い出、実家の様子、母親の運命などがフラッシュバックしながら、父と娘の葛藤が昇華されていきます、
父に捨てられたノーラは妹のアグネスと2人で励まし合いながら生きて来ました、ノーラはグスタフの映画主演を断り、舞台演劇に出演していますが、グスタフの映画が母との想い出が詰まった実家で撮影される予定であることを知り、情緒不安定になります、一方グスタフは女優のレイチェルと撮影準備を進めていきますが、どうもしっくりこない様子、レイチェルもこの映画に自身が主演すべきかどうか自信が持てないでいます、
父と娘の気持ちは何度もすれ違います、積年の思いはそう簡単には氷解しません、ついに合理的な性格の妹のアグネスも父親と衝突、それがきっかけで親子3人の運命が動き始めます・・・ノルウェイ発の不器用な家族の愛情ドラマ、ぜひの鑑賞を!
〇(スクリーンで鑑賞)「361 White and Black」
(★★★!☆)(2061年日本)
こども時代から囲碁を通して心を通わせてきた3人、いや4人の成長物語

子どもの時に日本に住んでいた韓国棋界のスター パク、日本開催の大会に出場するために来日する、パクと一緒にこども囲碁教室で学んだ女流棋士の沙羅も日本棋界トップになっていた、そして、この2人と共に幼い頃に囲碁を学んだ兄弟がいた、兄は将来を嘱望されていたが病死、以来、弟の眞人は棋界から姿を消していたが、名前を隠しネット囲碁で実力を
発揮していた・・・
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めずらしい囲碁がテーマの映画、でも囲碁が分からなくても楽しめる青春エンタメ作品に仕立てられています、
めずらしい囲碁がテーマの映画、でも囲碁が分からなくても楽しめる青春エンタメ作品に仕立てられています、
眞人、実力はあるのですが、こどもの頃から人前で石を握るとパニックになって碁が打てなくなるという、なんとも気弱な青年、眞人を見つけ出した囲碁番組プロデューサーはある突飛な方法で眞人を大会に送り出します、ネットのハンドルネームで出場する謎の覆面棋士、眞人の周りは一転騒がしくなります、そして次々と敵を倒し、ついに日本代表の沙羅と対局することになるのですが・・・
囲碁という地味なテーマ、観客動員は難しいだろうなと思っていたら、結構観客は入っています、眞人役は日本の人気ダンスグループからキャスティング、パク役も韓国の人気歌手という事で、お目当ては主演の2人のようです、映画サイトの評価もご祝儀相場です、が、先に書いたように、ちょっと泣かされる青春エンタメ作品に仕上がっています、3人の成長を確かめてくださいませ、
ちなみにタイトルの「361」は碁盤の目の数、19×19=361、
〇(スクリーンで鑑賞)「90メートル」
(★★★!☆)(2026年日本)
難病になった母親を介護する高校3年生、運命を受け入れて黙々と生きていくのだが・・・

母親の美咲は難病を患い寝たきりの生活になってしまった、ヘルパーさんだけでは終日介護が出来ないので、高校3年生の一人息子 佑は昼夜を問わず母親の介護をしている、睡眠不足で勉強に身が入らず、部活のバスケ部仲間とも徐々に疎遠になっていく、バスケ部マネージャーの杏花は元気のない祐が気になり始めるが、佑は母親の事、家庭の事情を誰にも話そうとはしない・・・
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地味ですが良心的な1作です、とくにビックリするような事件は起こりません、介護に疲れ一人悩む佑、大学進学の第1志望は東京の大学、病の母を置いて実家を出て行くのがほんとうに正しいのか?杏花も家庭に問題を抱えながら、勉学に励み大学進学を目指しています、そして佑を励ます存在になっていきます、佑は杏花にだけ家庭の事情を話すようになり、2人の距離は縮まっていきます、が、これは恋愛物語ではありません、佑は人生の岐路に立って大事な決断をすることになります、
地味ですが良心的な1作です、とくにビックリするような事件は起こりません、介護に疲れ一人悩む佑、大学進学の第1志望は東京の大学、病の母を置いて実家を出て行くのがほんとうに正しいのか?杏花も家庭に問題を抱えながら、勉学に励み大学進学を目指しています、そして佑を励ます存在になっていきます、佑は杏花にだけ家庭の事情を話すようになり、2人の距離は縮まっていきます、が、これは恋愛物語ではありません、佑は人生の岐路に立って大事な決断をすることになります、
ちょっとした映画的レトリックが上手に機能してラストを迎えることになります、タイトルの「90メートル」の意味もやっと明かされます、平板ながらも良心的なアプローチが最後まで観応えのある作品を作りだしました、不自由な身体の母親を菅野美穂が熱演、観て損はなし、
◆(自宅で鑑賞)「ヒックとドラゴン」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:How to Train Your Dragon)
ある島に暮らすバイキングの一族は、長年にわたり宿敵のドラゴンと闘っていたのだが・・・

ドラゴンの襲撃を受けるバイキングの一族、族長の息子ヒックはひ弱な少年、ドラゴンと闘う事は許されていない、だがヒックは人一倍手先が器用でドラゴン退治の道具を考案し、ある日それを使って一匹のドラゴンを打ち落とすことに成功、だが、心優しいヒックは傷ついたドラゴンにとどめを刺せなかった・・・
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ヒックたち少年はドラゴン退治の戦士になるための訓練に参加しますが、ヒックはやはり戦闘は不得手、ある日、一人で森の中に迷い込んだヒックはいつか見逃してやったドラゴンが飛ぶことが出来ずにいるのを発見、尾ひれの一部が傷ついたことが原因です、ヒックは自作の尾ひれをドラゴンに取り付け、飛べるようにしてやろうとしますが、、、
ヒックたち少年はドラゴン退治の戦士になるための訓練に参加しますが、ヒックはやはり戦闘は不得手、ある日、一人で森の中に迷い込んだヒックはいつか見逃してやったドラゴンが飛ぶことが出来ずにいるのを発見、尾ひれの一部が傷ついたことが原因です、ヒックは自作の尾ひれをドラゴンに取り付け、飛べるようにしてやろうとしますが、、、
ドラゴンにも個性がありいろんな種類のドラゴンが登場します、それが物語後半の重要なファクターになります、ドラゴンはなぜ人を襲い、家畜を奪って行くのか?そして、ヒックはどのようにしてドラゴンの親玉を倒すのか?原題がこの物語の展開を的確に示しています、
安心して観られるファンタジーです、家族での鑑賞にピッタリ!
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2026年03月30日
先週も4本、「ゴールデンカムイ」「THE GUILTY」「セブンダイヤルズ」「東京逃避行」
〇(スクリーンで鑑賞)「ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編」
(★★★☆☆)(2026日本)
シリーズ3作目、映画第2弾、金塊に魅せられ網走監獄に引き寄せられる杉元たち

金塊を奪いそれを隠したといわれる“のっぺらぼう”が収監されている網走監獄、金塊の在り処を聞き出そうと杉本とアシリバは白石の手引きで網走監獄へ密かに入獄!?を計画、そこに土方歳三一派も合流、監獄内では襲撃に備えて看守たちが武装して待ち構えている、なんとか“のっぺらぼう”の独房に侵入した杉元だが、独房にいたのは囮、そこに鶴見中尉率いる第七師団軍が乱入、網走監獄はあっという間に戦場と化す・・・
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ドラマシリーズを間に挟んでのシリーズ3作目、ハイライトは網走監獄での大規模戦闘シーンなのですが、そこに至るまでの導入部分がモタモタしています、アイヌグルメのシークエンスは楽しみに一つなのですが、、、う~ん、今一つ、
ドラマシリーズを間に挟んでのシリーズ3作目、ハイライトは網走監獄での大規模戦闘シーンなのですが、そこに至るまでの導入部分がモタモタしています、アイヌグルメのシークエンスは楽しみに一つなのですが、、、う~ん、今一つ、
さらにハイライトの網走監獄での戦闘シーン、数百人の極悪犯が解放されたことで大暴動になるのですが、第七師団が機関銃や駆逐艦まで動員したことから、杉元が活躍する場もない大雑把な戦闘シーンとなってしまいました、杉元とのっぺらぼうの最期の語らいもダラダラ、
観どころは人物相関、皆の思惑が複雑に絡み合う中での、スパイ、裏切り、恋愛と親子愛、いろんな感情と利害が戦闘の最中に明らかになっていきます、そしてついに・・・不死身の杉元も頭部に銃弾をくらい死んでしまう!!??
シリーズはまだ続きます、中継ぎ2作目の宿命で少しダレてしまいましたが、次回作に期待、
◆(自宅で鑑賞)「THE GUILTY ギルティ」
(★★★!☆)(2021年米国)(原題:The Guilty)
LAの緊急通報センターの通信係が拉致された女性の救出に手を尽くすのだが・・・

警察官のジョー、捜査中に発砲し、その審理が終わるまで緊急通報センターの通信係を命じられている、次々と掛かって来る多様な通報を捌いていくジョー、そんな中、気になる通報を受けた、どうやら女性が拉致され車で移動している様子なのだ、情報は電話でのとぎれとぎれの会話だけ、パニックになっている女性、それでもジョーは巧みに捜査を続け、彼女の救出に執念を燃やす・・・
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ほぼ全編が通信センター内だけで進行していきます、拉致された女性の状況描写は電話の会話と音声だけ、それでもよく練られた会話から窮地に陥った女性の姿が目の浮かんでくるのは、良く出来た映画的レトリック、徐々に女性の立場や環境が明らかになっていきます、ジョーはハイウェイパトロールや市警と連携しながら、犯人を追い詰め、女性自宅からは子供の救出に成功、しかしそこには悲劇の証拠が・・・
ほぼ全編が通信センター内だけで進行していきます、拉致された女性の状況描写は電話の会話と音声だけ、それでもよく練られた会話から窮地に陥った女性の姿が目の浮かんでくるのは、良く出来た映画的レトリック、徐々に女性の立場や環境が明らかになっていきます、ジョーはハイウェイパトロールや市警と連携しながら、犯人を追い詰め、女性自宅からは子供の救出に成功、しかしそこには悲劇の証拠が・・・
2018年デンマーク制作の映画「THE GUILTY ギルティ」のハリウッド・リメイク作品、緊急通報の会話だけで事件の輪郭を明らかにしていくサスペンスは今作も健在、被害者をなかなか助けられないもどかしさに手に汗を握ります、ジョーの推理力と会話力だけが武器のクライムサスペンス、、、ですが、なんのなんの、結末は二転三転、アッと驚く真相が用意されています、
映画的レトリックを最大限に活用した1作、サブスクで鑑賞できます、
◆(自宅で鑑賞)「アガサ・クリスティーのセブンダイヤルズ」
(★★★!☆)(2026年英国)(原題:Agatha Christie’s Seven Dials)
英国貴族の豪邸で殺人事件が発生、婚約者の女性は独り捜査に乗り出すが・・・

カントリーハウスで盛大に催されたパーティの翌朝、ゲストの一人、将来有望な青年の死体が寝室で発見される、警察が捜査に乗り出すが殺人かどうかも判然としない、青年と恋におちていた館の主の娘アイリーンは、殺人に違いないと直感、青年の同僚らと犯人探しに乗り出すが、協力的だった同僚も殺害されてしまう・・・
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アガサ・クリスティー原作の小説をドラマ化、3話170分ほどの作品ですが、分かりやすい作りなので、退屈せずに鑑賞できます、
アガサ・クリスティー原作の小説をドラマ化、3話170分ほどの作品ですが、分かりやすい作りなので、退屈せずに鑑賞できます、
青年の寝室には7つの時計が置かれています、いつも朝寝坊をする青年へのちょっとしたいたずらだったのですが・・・これが思わぬ方向へ事件を発展させることになります、不可解な動きをする青年の同僚たちやパーティを主催したアイリーンの母親、捜査にあたる警視さえなにか秘密を隠しているようです、頭脳明晰なアイリーンは持ち前の行動力でついに犯人を追い詰めますが・・・その先にあった真相とは?
如何にもクリスティ作品という仕上がりです、個人的にクリスティ好きなのでオマケの★^^)
〇(スクリーンで鑑賞)「東京逃避行」
(★★★!☆)(2026年日本)
夜の新宿歌舞伎町に集まる少女たち、彼女たちはなにから逃げているのか?

自分の居場所を見つかられず新宿歌舞伎町に逃げて来た日和(ひより)、彼女がSNSで発信している「東京逃避行」が若者の共感を呼んでいた、歌舞伎町に逃げ込んで来た飛鳥は偶然日和と知り合い、居場所のない少女たちのために自費でシェルターを作るエドの世話になる、それを手伝うメリオ、だが、メリオは半グレ組織のクスリ密売を手伝うようになる、身の危険を感じた飛鳥は日和の手を引いて夜の新宿を逃げ回ることになる・・・
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歌舞伎町トー横は多くの少女が集まるエリア、今作でもトー横で暮らす少女たちの姿が描かれています、なぜ少女たちはトー横に集まるのか?それが今作の核心でした、
歌舞伎町トー横は多くの少女が集まるエリア、今作でもトー横で暮らす少女たちの姿が描かれています、なぜ少女たちはトー横に集まるのか?それが今作の核心でした、
が、前半はとにかく走って走って逃げまくる飛鳥と日和、このシークエンス、疾走感があるか?というと・・・無い^^)疾走はしているけども映画的疾走感は無し、残念、長い時間追っかけっこが続くのですが、そこに地理的・時間的整合性は無く、とにかく走る少女を追いかけるカメラと、不意に現れる半グレの追手、という感じ、なんとなく撮ってみました感がアリアリ、これを最後まで観せられるのか!?と絶望的な気分になるのですが・・・
後半、一転して物語の核心に迫っていく展開に、ああ、撮りたかったのはこっち側だったんですか、それならそうと早く言ってくれればヨカッタのに、という感じ、少女たちのためにシェルターを作ったエドにも災厄が降りかかり、少女たちを救えないことに途方に暮れる警察官、そして、日和や飛鳥はなぜ歌舞伎町に逃げ込んで来たのか?そこにある危機とは?
家庭にも学校にも居場所が無い、と感じるこどもたちが多くいる現実にスポットライトを当てたことに拍手、「逃避行」という言葉に引っ張られ過ぎた前半が惜しいですが、観るべき価値のある物語だと思いました、後半盛り返して★増量、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)
2026年03月23日
先週も4本、「ナースコール」「ウィキッド 永遠の約束」「宝島」「スウェーディッシュ コネクション」
〇(スクリーンで鑑賞)「ナースコール」
(★★★★!)(2025年スイス・ドイツ合作)(英題:Late Shift)
看護師不足・ベッド満床の病院で懸命に働く看護師を描く、サスペンス満載のヒューマンドラマ

プロ意識の高い看護師のフロリア、この日の遅番は看護師が病欠、忙しい夜を迎えていた、手術待ち、手術後の療養、ガン治療、検査待ち、終末期など、さまざまな患者の看護は休む暇もない、次々と的確に仕事をこなしていくフロリア、しかし、安定していた患者が急変、さらにカスハラ患者の罵声に耐えられえなくなり、ついに献身的意識が高いフロリアの忍耐も限界に・・・
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勤務が始まってすぐにサスペンスが始まります、10数人の入院患者に向き合い、凄まじいスピードで仕事をこなしていくフロリア、しかし、ルーティン作業だけでは済まないのが病院、痛み止めの要求、ドクターの説明の要求、姿を消す患者、酸素吸入をしながら煙草を吸う患者、忘れ物を捜せと言う患者、それらの要求にひたすら我慢強く対応するフロリアの無駄のない動きを観ているだけの前半、ここがサスペンス満載、ホントにギリギリ、綱渡りのフロリアに代わって鑑賞者がとんでもなく強いストレスを感じることになります、
勤務が始まってすぐにサスペンスが始まります、10数人の入院患者に向き合い、凄まじいスピードで仕事をこなしていくフロリア、しかし、ルーティン作業だけでは済まないのが病院、痛み止めの要求、ドクターの説明の要求、姿を消す患者、酸素吸入をしながら煙草を吸う患者、忘れ物を捜せと言う患者、それらの要求にひたすら我慢強く対応するフロリアの無駄のない動きを観ているだけの前半、ここがサスペンス満載、ホントにギリギリ、綱渡りのフロリアに代わって鑑賞者がとんでもなく強いストレスを感じることになります、
後半はいろんな事件が起こります、あまりの仕事の多さにさすがのフロリアも限界に達します、ミスを犯し、悔いを残し、ついには患者に向かって暴言を吐いてしまいます、分かる!ワタシだったらもっと早くキレていました!
と、サスペンスとストレス満載の90分間ですが、ラストはあれこれあったエピソードが良い感じで上手に回収されていきます、少しホッとしますが・・・明日もフロリアは勤務する思うと・・・
スイス制作の上質ヒューマンドラマ、日本の病院モノとは一味違うドラマを楽しんでください、
スイス制作の上質ヒューマンドラマ、日本の病院モノとは一味違うドラマを楽しんでください、
スクリーンで鑑賞「ウィキッド 永遠の約束」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Wicked: For Good)
シリーズ2作目、引き裂かれた2人の魔女の友情と恋の行方は・・・

オズの国の陰謀で「悪い緑の魔女」になったエルファバ、森の中に潜みながら、動物の姿に変えられてしまった人達のためにオズの国と闘っていた、一方「善い魔女」になったグリンダは親衛隊長との結婚式を控えていた、2人の絆は大きく引き裂かれていく運命にあった、それでも、なんとかエルファバの無実を証明しようとするグリンダ、そこに地上から落ちて来た一人の少女が登場、2人の運命も大きく動き出す、
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前作で「善い魔女」と「悪い緑の魔女」になった2人の友情はついに壊れてしまうのか?
前作で「善い魔女」と「悪い緑の魔女」になった2人の友情はついに壊れてしまうのか?
どこまでも意地悪なオズの魔法使い、そして無邪気に「悪い魔女」を成敗しようとするオズの民と少女、2人のやり取りのミュージカルシーンは“ハリウッド映画”そのもの、大スクリーンで観る価値はありました、ただ前半はモタモタした感じもありちょっと退屈、
後半のビックリの展開からの悲しい?愛しい?結末までは結構楽しめます、本作も心優しい映画的トリックが仕掛けられていますのでご安心を、やっぱりこの2人の関係はこうでなくっちゃね、ぜひスクリーンで確認してくださいませ、
◆(自宅で鑑賞)「宝島」
(★★★☆☆)(2025年日本)
戦後の沖縄、数奇な運命が交錯する若者たちの運命を描く大河サスペンス

1952年(昭和37年)、米国占領下の沖縄、米軍基地に忍び込んで物資を盗む「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちがいた、基地に忍び込んだある夜、「予定外の戦果」があり、その日を最後にリーダーのオンが姿をくらませる、10数年後、オンを捜すために刑事になったグスク、教師のヤマコ、オンの弟レイ、基地問題や麻薬、米兵の暴行犯罪などの「戦争の亡霊」と闘いながら生きていく3人、1970年、基地の街コザで大規模な暴動が発生、それをきっかけにオンが見つけた「予定外の戦果」の正体が明らかになっていく・・・
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戦後、日本国で唯一米国の統治下にあった沖縄県、オンの行方を追いながら、県民が背負った重荷や屈辱を時系列で追っていきます、朝鮮動乱、米軍機墜落事故、ベトナム戦争、麻薬、米兵による暴行事件や飲酒運転による事故、すべてが米国によって仕切られ、県民が報われることはありませんでした、
戦後、日本国で唯一米国の統治下にあった沖縄県、オンの行方を追いながら、県民が背負った重荷や屈辱を時系列で追っていきます、朝鮮動乱、米軍機墜落事故、ベトナム戦争、麻薬、米兵による暴行事件や飲酒運転による事故、すべてが米国によって仕切られ、県民が報われることはありませんでした、
物語の焦点は「予定外の戦果」の正体なのですが、そこに行きつくのに3時間11分はいくら何でも長すぎます、ワタシはサブスクで2回に分けて観ました、沖縄戦後史には感銘を受けましたが、道のりが長すぎて映画的核心への盛り上がりが今一つ、とくにラスト前の米軍基地内での大団円?では説明台詞が長すぎてちょっと???「戦果アギヤー」らしい疾走感が欲しかったです、
観て損はないけれど・・・
自宅で鑑賞「スウェーディッシュ コネクション」
(★★★!☆)(2026年スウェーデン)(原題:The Swedish Connection)
第2次世界大戦末期、中立国スウェーデンでユダヤ人救済に活躍した外務省職員の実話

スウェーデン外務省法務局長のイェスタ、地下の薄暗い事務所で書類に埋もれながら仕事をしている、彼の元にはユダヤ人からのビザ申請書が多数寄せられているが、事実上ナチスドイツに屈服していたスウェーデン、ユダヤ人のビザ申請書は黙殺されていた、ある日配属されてきた女性秘書ルート、彼女は放置されているビザ申請書を見て憤慨、ビザを発行すべきだとイェスタに迫る、ルートの熱意に押されたイェスタはビザ発行に向けて動き出す・・・
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ナチスドイツからユダヤ人を救うために尽力した人物を描いた映画、米国版「シンドラーのリスト」、日本版「杉原千畝」と同じジャンルの映画です、
ナチスドイツからユダヤ人を救うために尽力した人物を描いた映画、米国版「シンドラーのリスト」、日本版「杉原千畝」と同じジャンルの映画です、
当時、スウェーデン以外の北欧各国はナチスドイツの支配下にあり、辛うじて中立を保っていたスウェーデンも、実質的にはナチスドイツのさまざまな要求を吞まざる得ない状況だったようです、そんな中、冴えない役人のイェスタやその仲間が「ペンと書類とちょっとしたアイデア(嘘^^)」でユダヤ人を救って行きます、
地味な映画ですが、登場人物の勇気と熱意に拍手を送りましょう、独特のテイストの演出だなと思ってみていたら、俳優さんはスウェーデンのコメディアンが多いそうです、なるほど、軽妙なタッチの大切な真実の物語、ぜひの鑑賞を!!
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2026年03月16日
先週も4本、「木挽町のあだ討ち」「僕と世界の方程式」「朽ちないサクラ」「ウォーマシーン」
〇(スクリーンで鑑賞)「木挽町のあだ討ち」
(★★★★☆)(2026年日本)
江戸木挽町の芝居小屋の前、公衆の面前で行われたあだ討ちは見事成就したのだが・・・

木挽町の芝居小屋「森田座」前、女装の若侍・菊之助は、父親の仇であるあらくれ者の博徒・作兵衛を倒し、見事あだ討ちを成し遂げる、このあだ討ちを見た芝居小屋の客たちはやんやの喝采を送る、そのあだ討ちから1年半後、菊之助と縁があるという浪人・総一郎が「森田座」に現れる、総一郎はあだ討ちの仔細を確かめたいと「森田座」の人間に接近、あだ討ちの詳しい様子を探り始める、総一郎はいったい何を探しているのか?
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面白かったです、『本格時代劇推理サスペンス』とも言うべき1作、緻密なトリックとよく撮れている時代劇映像が相まって、快心の時代劇サスペンスに仕上がりになっています、
面白かったです、『本格時代劇推理サスペンス』とも言うべき1作、緻密なトリックとよく撮れている時代劇映像が相まって、快心の時代劇サスペンスに仕上がりになっています、
映画冒頭、大勢の芝居客が見守る中でのあだ討ちは早々に成し遂げられます、誰がどう見ても正々堂々、見事なあだ討ちだったのですが・・・突然現れた浪人・総一郎は次から次へと「森田座」の幇間・殺陣師・衣装役・小道具役などにあだ討ちの顛末をしつこく聞き回ります、そしてついに立作者の篠田と相まみえます、そこで総一郎は「森田座」に来た真の目的を吐露、あだ討ちの原因となった事件の裏側を説明、あだ討ちの真相を話すように篠田に迫ります、そして篠田の口から洩れた驚くべきあだ討ちの真相とは・・・
探偵・総一郎とトリックを仕掛けた篠田のやり取りは本格推理モノの大団円そのもの、芝居小屋という状況設定が巧みに活かされたトリックを存分にお楽しみください、
柄本祐が飄々と好演、北村一輝の演技に騙されました、お江戸の蕎麦も美味しそうでした^^)
柄本祐が飄々と好演、北村一輝の演技に騙されました、お江戸の蕎麦も美味しそうでした^^)
◆(自宅で鑑賞)「僕と世界の方程式」
(★★★!☆)(2017年英国)(原題:A Brilliant Young Mind)
数学で才能を発揮する天才少年が数学オリンピックに挑む!少年の成長物語

自閉症スペクトラムのネイサン、数学でずば抜けた才能を発揮するが人付き合いは大の苦手、普通の学校ではネイサンの個性を伸ばせないと考えた母親は、元数学オリンピック選手のハンフリーズに個人指導を依頼、ネイサンはグングンと才能を開花させ、数学オリンピック英国代表に選ばれる、そして、いよいよオリンピック本番を迎えたネイサンはある決断をする・・・
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とってもたくさん作られている数学天才の物語、ワタシ自身は数学は出来ませんが、数学的思考は好き、こういう映画も大好きです^^)
とってもたくさん作られている数学天才の物語、ワタシ自身は数学は出来ませんが、数学的思考は好き、こういう映画も大好きです^^)
でもこの作品、数学オリンピックに勝つためにひたすら努力するネイサンのお話ではありません、数学以外の大切なことがたくさんあることに気付き、成長していくネイサンの物語です、
中国で行われた数学合宿に参加したネイサンは、中国代表の少女チャン・メイと知り合います、人付き合いの苦手なネイサンですが、チャン・メイには少しづつ心を開いていきます、そして数学以外の大切な事・大切な感情=恋心を抱くようになっていきます、が、大人の都合が2人の間に割り込んできて、ネイサンは辛い立場に追い込まれます、そして迎えた数学オリンピック当日・・・ネイサンはある行動に出ます、
数学映画ですが、物語は若い二人の恋の物語です、良質な1作、サブスクで鑑賞できます、
◆(自宅で鑑賞)「朽ちないサクラ」
(★★★!☆)(2024年日本)
警察の不祥事で起こった殺人事件は意外な展開を見せ、更なる犠牲者が出る・・・

ストーカー被害を届け出ていた女性がストーカーに殺害される、被害届受理が遅れたのが原因ではないかと叩かれる警察、さらに受理が遅れた原因が警察内部からリークされ、地元新聞がスクープする、警察職員の泉は親友の新聞記者千佳に情報をうっかり漏らしていた、千佳がスクープ記事を書いたのではないかと疑う泉、千佳は記事化を否定、自ら無実を証明すると言い放つ、が、その千佳が死体で発見される・・・
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警察の不祥事、内部告発、そして新聞記者の死と重苦しい展開の警察サスペンスです、親友の死を目の当たりにして、泉は上司の富樫に独自捜査を申し出ます、やんわりと泉をなだめる富樫、捜査1課は殺人事件として動き始め、同僚の磯川の協力を得て泉も動き出します、と、浮上した千佳殺害の容疑者が過激思想の新興宗教信徒だったことから、公安部も動き出し事態は一気に複雑化していきます、
警察の不祥事、内部告発、そして新聞記者の死と重苦しい展開の警察サスペンスです、親友の死を目の当たりにして、泉は上司の富樫に独自捜査を申し出ます、やんわりと泉をなだめる富樫、捜査1課は殺人事件として動き始め、同僚の磯川の協力を得て泉も動き出します、と、浮上した千佳殺害の容疑者が過激思想の新興宗教信徒だったことから、公安部も動き出し事態は一気に複雑化していきます、
一見単純に見えた警察の不祥事から始まった事件、しかし、泉はその裏に隠された真相に一歩ずつ近づいていきます、そして行きついた先には驚愕の事実が・・・
タイトルの“サクラ”とは警察の隠語で“公安”の事だそうで、観て損はなし、
◆(自宅で鑑賞)「ウォーマシーン 未知なる侵略者」
(★★★☆☆)(2026年米国)
米国陸軍最強のレンジャー部隊の訓練中に未知の敵が襲来!?

レンジャー部隊の選抜最終訓練は実戦形式、目的地に墜落した友軍機を破壊し時間内の戻ってくるというミッション、最終選抜に残った兵士たちが目的地点に到着すると、見たことがない物体があった、それでもそれを破壊してミッションを完遂しようとするが、その物体は高性能火薬でもびくともしない、それどころかその物体は動き出しレンジャー候補生に攻撃を仕掛けてくる、あっと言う間に多くの候補生が戦死、残ったメンバーは命からがら逃避行を始める・・・
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映画前半はレンジャー候補生たちの厳しい訓練の描写、数百人いた候補生が10数人に絞り込まれます、この残った10数人の候補生たちが訓練中に遭遇するのが宇宙からやって来た戦争兵器“ウォーマシーン”だった!というお話、
映画前半はレンジャー候補生たちの厳しい訓練の描写、数百人いた候補生が10数人に絞り込まれます、この残った10数人の候補生たちが訓練中に遭遇するのが宇宙からやって来た戦争兵器“ウォーマシーン”だった!というお話、
前半の訓練シーンから“ウォーマシーン”はこの訓練生たちの事かと思いきや、“ウォーマシーン”は宇宙からの戦争兵器でした、物語のメインは後半の『訓練生vsウォーマシーンの戦い』なのですが、訓練中のため実弾を所持していない訓練生は逃げの一手、でも、それなりに緊迫感のある逃走劇でした、
でも、前半の厳しいレンジャー訓練という世界観から、いきなり未知の敵との遭遇という展開に少し無理があったようです、しつこく追ってくるウォーマシーンの追跡劇は面白かっただけに、前半の訓練シーンをもっと軽く扱った方が良かったような気がします、休日のお気楽鑑賞に、
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syougai1pon at 05:30|Permalink│Comments(0)
2026年03月09日
先週は4本、「レンタルファミリー」「災」「フェラーリ」「夜勤事件」
〇(スクリーンで鑑賞)「レンタルファミリー」
(★★★★☆)(2025年米国)(英題:Rental Family)
売れない俳優が、偽の家族を演じる「レンタルファミリー」の会社で働くことになるが・・・

日本のCMで一躍有名になった米国人俳優のフィリップ、そのまま日本に居着いたが大きな俳優の仕事は無く、端役仕事ばかり、ある日、急に呼び出された仕事は他人の葬儀に参列するレンタルファミリーの仕事、気乗りしないフィリップだがレンタルファミリーを続けることにする、次の仕事は有私立中学の入学面接に「別居している父親」役として出席することだった・・・
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ホントにこういうニーズがあるのかどうか?知りませんが、劇中では結婚式や葬儀、吞み会やカラオケのサクラ、代理謝罪など、ありとあらゆる“なりすまし”の依頼が来ます、そして出会った私立中学入学を目指す少女美亜、彼女には小さい頃に生き分かれた実の父親であると思い込ませることが条件でした、本当の父親のように振る舞うフィリップ、美亜と何度も会ううちに彼の心に変化が現れます、
ホントにこういうニーズがあるのかどうか?知りませんが、劇中では結婚式や葬儀、吞み会やカラオケのサクラ、代理謝罪など、ありとあらゆる“なりすまし”の依頼が来ます、そして出会った私立中学入学を目指す少女美亜、彼女には小さい頃に生き分かれた実の父親であると思い込ませることが条件でした、本当の父親のように振る舞うフィリップ、美亜と何度も会ううちに彼の心に変化が現れます、
日本人女性HIKARI監督作品、彼女の先品は初めて観ましたが映像がシャープで綺麗です、東京オールロケの風景がとてもよく撮れています、こういう画を撮る監督は何人もいますが、ともすると映像美に溺れる傾向もあります、が、この監督は風景と同じくらい、物語や人物像をシャープにリアルに描き出す才能に恵まれているようです、
ある意味、人をだますレンタルファミリーなのに、物語はほんわかと温かい空気感に包まれてエンディングを迎えます、レンタルファミリーの社長や、老いた俳優のエピソードも泣けます、上品な映画的レトリック、
とてもヨカッタ!ぜひの鑑賞をお勧めします、
〇(スクリーンで鑑賞)「災 劇場版」
(★★★!☆)(2026年日本)
次々に起こる不審な事故死、その死の周辺にはいつも同じ男がいる??

日本各地で起こる不審死、しかし犯罪を示す証拠はなく事故死として処理されていく、刑事の堂本はわずかな手掛かりから、これが連続殺人ではないかと疑うが、誰も聞く耳を持たない、証拠もない、そんなある日、一緒に捜査をしていた先輩刑事も突然自殺死してしまう、残されたメモから堂本は連続殺人犯の存在を確信するのだが・・・
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2025年にWOWOWで全6話放送された同タイトルドラマを劇場版128分に再編集、時も場所も違う不審死が6件、そこに至る経緯をフラッシュバックのように追いながら、突然の「災」の恐怖を描きます、堂本は徐々に連続殺人犯の正体に迫っていきますが・・・ドラマ版は観ていませんが、再編集とは思えない巧妙な編集で緊張感のある1本に仕上がっています、
2025年にWOWOWで全6話放送された同タイトルドラマを劇場版128分に再編集、時も場所も違う不審死が6件、そこに至る経緯をフラッシュバックのように追いながら、突然の「災」の恐怖を描きます、堂本は徐々に連続殺人犯の正体に迫っていきますが・・・ドラマ版は観ていませんが、再編集とは思えない巧妙な編集で緊張感のある1本に仕上がっています、
いろんな問題を抱えているとはいえ、そこに死の匂いはしない普通の人たち、その彼らが一瞬にしてこの世からいなくなってしまう!?怖いです、そして、その周辺に幽霊のように姿を現す謎の男、そこに動機はありそうにありません、死は天災のようなものなのか?「災」というタイトルがぴったりと嵌っています、
しかし、日本の警察の眼をかいくぐって、こんな連続殺人が可能なのだろうか?刑事堂本は相当核心に近づいているようにも見えますが、その結末は・・・香川照之怪演!観て損はなし、
◆(自宅で鑑賞)「フェラーリ」
(★★★!☆)(2023年米国・英国・イタリア・サウジアラビア合作)
(原題:Ferrari)
最速のレースカー作りに情熱を傾けた男・フェラーリの実像

1957年、業績不振の自動車メーカー・フェラーリの社長エンツォ・フェラーリ、こどもを病気で失い、妻との仲は冷え切っている、愛人との間に男の子がおり認知を迫られている、高価な車の売れ行きは芳しくない、破産寸前に追い込まれたエンツォはイタリア最大の過酷なロードレース“ミレッミリア”で優勝して経営を立て直そうとするが・・・
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誰もが知っている高級スポーツカー“フェラーリ”の創業10年後の物語、もちろんレースシーン満載ですが、これは自動車レースの物語ではなく、公私にわたって苦悩する社長エンツォの物語です、他社が『レースで勝って車を売る』のに対して、エンツォは堂々とこう言い放ちます、『レースに出場する資金を稼ぐために車を売っている』、レースへの情熱は凄いのですが、会社経営は苦手だったようです、
誰もが知っている高級スポーツカー“フェラーリ”の創業10年後の物語、もちろんレースシーン満載ですが、これは自動車レースの物語ではなく、公私にわたって苦悩する社長エンツォの物語です、他社が『レースで勝って車を売る』のに対して、エンツォは堂々とこう言い放ちます、『レースに出場する資金を稼ぐために車を売っている』、レースへの情熱は凄いのですが、会社経営は苦手だったようです、
レースはサーキット場ではなく、1000マイル(約1600km)にも及ぶ公道で行われます、そこで待っていた運命とは・・・レプリカのフェラーリで撮影されたレースシーンは迫力満点ですが、事故がつきものの自動車レース、今とは比べものにならないくらい危険なレースだったようです、優秀なドライバーが散っていくのはとても悲しい・・・
〇(スクリーンで鑑賞)「夜勤事件 The Convenience Store」
(★★!☆☆)(2063年日本)
深夜のコンビニで起こる奇怪な現象の数々、そしてついに死者まで出ることに・・・

深夜のコンビニで勤務する結貴乃、ある日そのコンビニで不気味な怪奇現象が起こり始める、店長の死体が地下室から見つかる、警察の事情聴取を受ける結貴乃、そこで結貴乃は事件の夜の4日前から謎のSDカードが4枚送り付けられてきていたことを話し始める、そして刑事にその画像を見るように強く迫る、その訳は・・・
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83分と短く、余った時間にちょうど嵌ったので鑑賞、めったに観ないホラーでした^^汗)
83分と短く、余った時間にちょうど嵌ったので鑑賞、めったに観ないホラーでした^^汗)
怪奇現象の原因となる事件が一応はありますが、とにかく怪奇現象アリのホラーなので筋道は通っていません、で、怖いかと言うとそうでもない、主演が俳優ではないようなので、迫真の演技もない、4枚のSDカードに映っている映像が物語の軸ですが、、、これもひょんな展開から刑事が窮地に、あれあれ?という感じ、
でも客席はそれなりに埋まっていました、主人公はアイドルグループから、先輩店員は人気ダンスグループからのキャスティングという事で若者の姿が目立ちました、映画を観てくれるのは嬉しいですが、どうせならもっと良い作品を観て欲しいかな、
サブスクで充分かな、あ、ファンの方がいたらゴメンナサイ、
サブスクで充分かな、あ、ファンの方がいたらゴメンナサイ、
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2026年03月01日
オリンピックも終わっちゃった・・・先週は3本、「ほどなくお別れです」「第10客室の女」「プロメテウス」
〇(スクリーンで鑑賞)「ほどなく、お別れです」
(★★★!☆)(2026年日本)
不思議な能力が縁で葬儀会社に就職、さまざまな葬儀を通して成長していく主人公

なかなか就職が決まらない美空、ある葬儀に参列したところ不思議な体験をする、実は美空には人には言ってない特殊な能力があった、その能力を見破った葬祭プランナーの漆原は美空をスカウト、美空は葬儀会社に就職、2人はタッグを組んでさまざまな葬儀を司り、遺族の心の痛みを鎮めていく事になる、
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ベストセラー小説の映画化、キワモノではなく、しっかりした物語に仕上がっています、
ベストセラー小説の映画化、キワモノではなく、しっかりした物語に仕上がっています、
『亡くなった方』が見えてしまう美空、誰にも話せずにいたその能力を漆原に見抜かれてしまいます、漆原は優秀な葬祭プランナー、遺族に寄り添ってていねいに葬儀をプランニングしていきます、が、彼もまた過去に悲しい思い出を抱えています、美空はその能力で悲しみと向き合う遺族や死者の願いを叶えていきますが・・・
いくつものエピソードが紹介されます、いずれもなかなか受け入れられない死、遺族の気持ちが伝わって来て泣かされました、テーマ自体が悲しいのですから、ちょっと反則技にも思えますが、それでもやはり泣けてしまいます、
美空の能力もカルト的な表現ではなく、あたたかいぬくもりの中で描かれます、ここらが成功の要因かな、ラストのエピソードは期待通りというか、予想通り、それでも観後感はまずまず、思い切り泣きたい時に鑑賞してみては、
◆(自宅で鑑賞)「第10客室の女」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:The Woman in Cabin 10)
豪華客船から誰かが転落するのを目撃するが、乗客乗員は全員無事に揃っている!?

ハードワークが続いているジャーナリストのローラ、そんな時、大富豪のチャリティパーティ取材の話が舞い込む、パーティ会場は外洋に出る自家用豪華客船、息抜きがてらの楽な取材になるとローラは参加、しかし最初の夜、ローラは誰かが海に転落するのを目撃、すぐに船長に報告するが、調べてみてもいなくなった客や乗務員はいない・・・
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豪華客船という密室設定、「・・・の女」というタイトル、如何にも本格ミステリーの予感がして鑑賞、個人的には面白かったです、終盤のドタバタはちょっと???ですが、
豪華客船という密室設定、「・・・の女」というタイトル、如何にも本格ミステリーの予感がして鑑賞、個人的には面白かったです、終盤のドタバタはちょっと???ですが、
調査の結果、行方不明者がいなかったことからローラは主催者の大富豪や招待客から奇異の眼を向けられます、しかしローラは真実の探求をあきらめません、すると彼女の身辺で不穏な出来事が続発、謎の人物も出現、ついにローラの身にも危険が及びますが・・・
本格ミステリーなら最後は探偵役の謎解き解説大団円となるところですが、今作はアクションシークエンスに入っていきます、ここらがちょっと残念だったかな、それでも前半のミステリアスな空気感は悪くなかった、休日のお気楽鑑賞に如何でしょうか?
◆(自宅で鑑賞)「プロメテウス」
(★★★!☆)(2012年米国)(原題:Prometheus)
人類に起源に謎を解き明かすため、遥か彼方の惑星に辿り着いた調査隊を待ち受けていたのは・・・

古代遺跡で人類の起源についてのヒントを見つけた考古学者夫婦、巨大財閥の支援を受けて宇宙船「プロメテウス」号である惑星に到達する、ここに人類誕生の秘密が隠されているというのだ、半信半疑だった隊員たちだったが、地表で遺跡を発見、遺跡内には高度な文明が存在したことを示す施設が残っていた、彼らはなぜ滅びたのか?調査を進める隊員たち、しかしそこには恐るべき恐怖が待ち構えていた・・・
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予備知識なしに鑑賞、過去の文明遺跡のデザインテイスト、隊員をアシストする人型アンドロイド、裏に潜む大企業の思惑、なんか既視感あるなあ、と思いながら鑑賞していましたが、終盤でやっと気づきました、これってあのシリーズの1作目、最初に出て来たあの遺跡なんですね、なるほど~~、
予備知識なしに鑑賞、過去の文明遺跡のデザインテイスト、隊員をアシストする人型アンドロイド、裏に潜む大企業の思惑、なんか既視感あるなあ、と思いながら鑑賞していましたが、終盤でやっと気づきました、これってあのシリーズの1作目、最初に出て来たあの遺跡なんですね、なるほど~~、
ということで、ここはネタバレを書かなければなりません、本作はリドリー・スコット監督作品、あの「エイリアン」1作目の前日譚に位置づけられる物語です、本作でエイリアンに滅ぼされた種族の謎が解き明かされることになります、彼らはなぜ地球にメッセージを送って来ていたのか?エイリアンとの関係は?というのが物語のコアですが・・・
あの無敵の巨大エイリアンは出て来ません、そう、出て来ないのです、なので圧倒的な恐怖感・絶望感はありません、ちょっと空振りした感じかな、これまた休日のお気楽鑑賞で・・・
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2026年02月24日
オリンピック観ながら・・・先週は4本、「クライム101」「ブゴニア」「たしかにあった幻」「おーい、応為」
〇(スクリーンで鑑賞)「クライム101」
(★★★★☆)(2026年米国・英国合作)(原題:Crime 101)
盗人、刑事、保険会社営業ウーマン、そしてホントの悪党、LAで交錯する運命の行きつく先は・・・

LAの101号線沿線で続発する宝石強盗、しかし、犯人のデーヴィスは消して人を傷つけず、証拠はおろか、自らの痕跡を一切残さない完璧な手口、刑事ルーは犯人のパターンに気付き、101号線沿線で粘りの捜査を続ける、宝石を売りさばく故買屋と揉めたことから、デーヴィスの代役悪党が絡んでくると事態は複雑化、デーヴィスはさらに保険会社営業のシャロンに接近、宝石運搬の情報を引き出そうとするが・・・
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乾いた街LAで交錯する人間模様、クライムサスペンスですが、人物描写が凄い、息をするのも忘れそうなヒリヒリする140分間でした、
乾いた街LAで交錯する人間模様、クライムサスペンスですが、人物描写が凄い、息をするのも忘れそうなヒリヒリする140分間でした、
完璧な手口で宝石強盗を続けるデーヴィス、だが人を愛することが怖くて出来ない、恋人にも去られてしまいます、ルーは刑事魂の塊ですが警察組織の中では浮いた存在、シャロンは優秀なのですが上司とそりが合わず昇進できない鬱々とした日々、デーヴィスの後釜に座ろうとするオーモンはキレッキレの悪党、交錯する4人の運命、
ついにデーヴィスの痕跡を見つけたルーが迫ってくる中、デーヴィスは最後の大きなヤマを踏みます、会社を裏切って情報を流したシャロン、その情報を掴んだ悪党オーモンも宝石めがけて乱入して来る・・・
ついにデーヴィスの痕跡を見つけたルーが迫ってくる中、デーヴィスは最後の大きなヤマを踏みます、会社を裏切って情報を流したシャロン、その情報を掴んだ悪党オーモンも宝石めがけて乱入して来る・・・
ワタシ好みの快作です!ラストの息を呑む対決、そしてその結末は・・・ぜひスクリーンで観とどけてください、
〇(スクリーンで鑑賞)「ブゴニア」
(★★★★☆)(2025年アイルランド・イギリス・カナダ・韓国・米国合作)
(原題:Bugonia)
狂信的陰謀論者に誘拐されたカリスマ経営者、誘拐犯との丁々発止の数日間と驚きの結末

世界的製薬会社のトップ・ミシェルはその才覚で大企業を切り回している、が、ある日2人組の男に誘拐される、犯人のテディとドンは『アンドロメダ星人がひそかに地球人を支配しようとしている』と信じている、ミシェルがその手先であることを確信するテディ、髪の毛で母船と交信するのを防ぐために誘拐直後に髪の毛を剃ってしまう、そして、月食の夜にミシェルと共に母船へ行き、皇帝に地球から手を引くように訴えたい、というのがテディの要求だった・・・
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ミシェルは画に描いたようなカリスマ経営者、それがいきなり誘拐され髪の毛を剃られ、エイリアン呼ばわりされます、自分は人間だと必死に主張するミシェルですが、テディは耳を貸しません、数日後の月食の夜に母船に連れて行くよう、なんども要求、最後には拷問まがいのことまで行います、
ミシェルは画に描いたようなカリスマ経営者、それがいきなり誘拐され髪の毛を剃られ、エイリアン呼ばわりされます、自分は人間だと必死に主張するミシェルですが、テディは耳を貸しません、数日後の月食の夜に母船に連れて行くよう、なんども要求、最後には拷問まがいのことまで行います、
ミシェルは論理的に、高圧的に、ときに優しく自分を解放するようテディを説得しますが、テディの信念は変わりません、どんどん事態は悪化し、ついに暴発、ミシェルは自分がエイリアンであることを認め、テディと一緒に母船へ行くことに同意!?2人は製薬会社ビルへと向かいます・・・
狂気と正気、この対決シーンが観どころです、丸坊主になったエマ・ストーンの鬼気迫る演技はさすがです、もちろんテディが母船へ行くことはない訳ですが・・・その後にやって来る真のラスト・・・このシークエンスが無くてもこの映画は成立しています、いや、無い方がヨカッタかもしれません、が、こういう映画にしたかったのでしょうね、
タイトルの『ブゴニア』は古代ギリシャ・ローマで信じられていた『死から生まれる転生』という意味だそうです、なるほど、このタイトルだとラストシークエンスは必要かもしれません・・・これまた観てのお楽しみ、
〇(スクリーンで鑑賞)「たしかにあった幻」
(★★★!☆)(2025年日本)
日本で臓器移植に向き合うフランス人医師、死生観・倫理観の違いに立ち向かうが・・・

神戸の病院で働くコリー、臓器移植促進に取り組んでいるが、日本の法制度と倫理観の壁は厚く、同僚の日本人医師からも敬遠されるようになる、ドナーもなかなか現れない、そんな時、旅に出た屋久島で謎の青年・迅と出会う、意気投合した2人、迅は神戸のコリーのアパートに転がり込むが、日夜病院で苦闘するコリーはつい迅に不満をぶつけてしまう、そしてドナー待ちのこどもの容態が急変・・・
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河瀨直美監督作品、正直苦手な監督なのですが、本作は面白かったです、ドキュメンタリータッチの医師たちのセミナーシーン、臓器移植シーン、それなりに観応えというか、引き込まれるものがありました、屋久島の素晴らしい自然を切り取った映像も素晴らしかったです、この辺りは監督の真骨頂、
河瀨直美監督作品、正直苦手な監督なのですが、本作は面白かったです、ドキュメンタリータッチの医師たちのセミナーシーン、臓器移植シーン、それなりに観応えというか、引き込まれるものがありました、屋久島の素晴らしい自然を切り取った映像も素晴らしかったです、この辺りは監督の真骨頂、
が、臓器移植促進に傾倒するコリーと、迅と暮らすコリーの対比に監督の意図があるのでしょうが、それが良く分かりませんでした、迅の実家まで行くエピソードも失踪説明にしか見えませんでした、監督からのメッセージがそこかしこに隠されているのでしょうが、観念的過ぎてワタシには理解不能、
日本の臓器移植件数の少なさ(先進国では極端に少ない)、日本の失踪者数の多さ(年間9万人)、この辺りのファクトがテーマを生み出し、日本人の死生観とか倫理観をフランス人のお目を通して描く・・・とかなんでしょうか?難しいなあ・・・でも、最後までしっかり観れました、はい、
◆(自宅で鑑賞)「おーい、応為」
(★★★☆☆)(2025年日本)
浮世絵師・葛飾北斎とその娘・葛飾応為の父娘の物語、長澤まさみ嵌り役

文政3年(1820年)、鉄蔵(葛飾北斎)の娘・お栄(葛飾応為)が嫁ぎ先から突然帰って来た、夫の画がへたくそだと喧嘩をしての離縁、ここから父と娘の奇妙なふたり暮らしが始まる、男勝りで気が強いお栄、よく食べ、酒を飲み、煙草もたしなむ、火事があると朝まで見物するという自由奔放なお栄、そして、なにより北斎に負けぬ画の才能を持ち合わせていた・・・
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北斎には5人か6人の子どもがいたようですが、その中で画の才能を引き継いだ娘・応為にスポットを当てた物語です、が、画への情熱に関する描写は余りありません、もちろん、劇中で北斎はずっと画を描いているのですが、それは北斎が生きている証、応為もまた画を描きますが、画そのものに焦点が合う事はありません、どちらかというと父と娘の物語、娘の半生記という感じ、お話は淡々と進みます、映像自体はしっかり作られていますが、物語にはちょっと物足りなさを感じるかも、
北斎には5人か6人の子どもがいたようですが、その中で画の才能を引き継いだ娘・応為にスポットを当てた物語です、が、画への情熱に関する描写は余りありません、もちろん、劇中で北斎はずっと画を描いているのですが、それは北斎が生きている証、応為もまた画を描きますが、画そのものに焦点が合う事はありません、どちらかというと父と娘の物語、娘の半生記という感じ、お話は淡々と進みます、映像自体はしっかり作られていますが、物語にはちょっと物足りなさを感じるかも、
が、長澤まさみが嵌っています、任侠風の着物の着こなし、いなせな歩き方、一人称は“オレ”、時代劇なのでスッピン(風^^)、彼女の“応為”を観ているだけで結構楽しめます、「海街diary」も「キングダム」も良いですが、本作の彼女は切れ味がある、役作りで減量したのかな?
ということで、長澤まさみ観たさでの鑑賞もOK!!サブスクで観れます、
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2026年02月16日
オリンピックも観ながら・・・先週は4本、「Rip」「ランニングマン」「恋愛裁判」「パンダのすごい世界」
◆(自宅で鑑賞)「Rip リップ」
(★★★★☆)(2026年米国)(原題:The Rip)
麻薬組織のアジトで発見された巨額の現金、腐敗した警察組織が壊れていく

マイアミの麻薬取締班の警部が暗殺される、捜査班のデーンは警部が残したメッセージをもとに捜査員5人で麻薬組織のアジトを急襲、そこには数千万ドルの現金が眠っていた、多額の現金に色めき立つ捜査班、警察内部に内通者がいる可能性があり、デーンは本部への報告を先延ばしにする、と、謎の集団からの襲撃が始まり、捜査員も互いに疑心暗鬼に、捜査班は絶体絶命のピンチを迎える・・・
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クライムアクションというよりはクライムサスペンスという感じ、警察内部の勢力争いやFBIとの軋轢だけではなく、麻薬組織と繋がっている警官がいるのでは?という不安定な状況設定、デーンも現金八件を上司へ上告しない、部下に偽の情報を流すなど不審な挙動もある、多額の現金を目の当たりにして相棒とも仲たがい、捜査班の結束も壊れて行くようにも見えます、そこに外部からの攻撃で負傷者も出てしまう、さらには地元警察や強行作戦部隊、FBIも各々の思惑で動きだし・・・
クライムアクションというよりはクライムサスペンスという感じ、警察内部の勢力争いやFBIとの軋轢だけではなく、麻薬組織と繋がっている警官がいるのでは?という不安定な状況設定、デーンも現金八件を上司へ上告しない、部下に偽の情報を流すなど不審な挙動もある、多額の現金を目の当たりにして相棒とも仲たがい、捜査班の結束も壊れて行くようにも見えます、そこに外部からの攻撃で負傷者も出てしまう、さらには地元警察や強行作戦部隊、FBIも各々の思惑で動きだし・・・
お金は人を狂わせます、善良な捜査員までが現金をくすねる相談をし、内通者もいる、応援に駆け付けた強行作戦部隊も何か企んでいる?と、先が見えない展開が続くのですが・・・
ここまでが伏線でした!!うん?なに?と思っていたことが全部伏線でした、それがラストでしっかり回収されるという見事な構成、なるほどそれであのセリフが・・・まさに映画的レトリックにまんまとやられました、ちょっと暗い世界観ですが観て損はなし!
〇(スクリーンで鑑賞)「ランニングマン」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:The Running Man)
30日間逃げ切れば億万長者に、でも成功者無し、そんなTV番組に応募した男の運命

正義感は強いがすぐカッとなるベン、職場で何度も失敗、こどもの薬代も稼げない毎日、やむなくTVのクイズ番組のオーディションを受けることにする、が、ベンの経歴を観た番組プロデューサーはもっとも過酷なデスゲーム『ランニングマン』への出演を持ち掛ける、30日間逃げ延びれば億万長者、しかし成功者は無し、見つかれば即殺されるデスゲームだ、しかしベンは出場することにする・・・
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格差社会が広がった近未来の設定、労働者階級の不満のはけ口として、支配階級が考え出した『ランニングマン』、あらゆる情報を駆使して追跡、見つかれば即殺害という非道な番組なのですが、労働者たちは狂喜して視聴しています、
格差社会が広がった近未来の設定、労働者階級の不満のはけ口として、支配階級が考え出した『ランニングマン』、あらゆる情報を駆使して追跡、見つかれば即殺害という非道な番組なのですが、労働者たちは狂喜して視聴しています、
近未来の設定なので、番組が始まるまではちょっと現実感が無いです、サバイバル能力が高いベンですが、あっという間に見つかってしまい、そこからはノンストップで逃げて逃げて逃げまくります、ここら辺りから疾走感が出て来て面白くなります、
協力者も出て来てなんとか生き延びるベン、徐々に支配階級の思惑が露呈、番組のメッキが剝がれていきます、生放送という番組特性を逆手にとって反撃に出るベン、はたしてベンは生き延びることができるのか???ワタシはとっても楽しめました、おススメ!
〇(スクリーンで鑑賞)「恋愛裁判」
(★★★!☆)(2025年日本)
アイドルグループのメンバーが仕事を放り出して逃避行、損害賠償を求められる

アイドルグループセンターの真衣、武道館コンサート開催を夢見てステージを務めているが、先はまだ長そうだ、アイドルには厳しい掟がいくつもある、もちろん恋愛はご法度、そんな中、メンバーの一人と彼氏の写真がSNSに晒される、謝罪動画を流して収束を図るが、ある日の握手会イベントで逆恨みしたファンがメンバーに襲いかかる、命の危険と虚しさを感じた真衣は職場を放棄、同級生と逃避行にでる・・・
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タイトルやポスタービジュアルから“法廷劇”か?という印象もありましたが、法廷シーンはそう多くありません、
タイトルやポスタービジュアルから“法廷劇”か?という印象もありましたが、法廷シーンはそう多くありません、
虚像としてのアイドル、恋愛禁止・交際禁止・SNSでの発信強要・ファンサービスなどなど、様々な制約の中で、それでもスターダムにのし上がりたい彼女たち、それをプロデュースする大人たち、どこか、なにかがきしんでいるような関係が、ちょっとしたきっかけではじけてしまいました、
会社との契約書には「異性との恋愛禁止」が記されており、裁判も真衣に不利な展開、でも真衣は問題の本質を社会に突き付けます、おお、そういう展開ですか、なるほど、言われてみればそこが問題の本質でしたね、という終盤、清々しいラストです、
ワタシも無意識にアイドルを定型化していたことに気付かされました、アイドルも生身の人間、でも虚像を売るのが芸能界、タイトルがあまり良くないかも、もっと別の視点でのタイトルもあったような気がします、なかなか気骨のある物語です、
〇(スクリーンで鑑賞)「パンダのすごい世界」
(★★★☆☆)(2025年中国)(原題:The Panda Adventure)
中国四川省や北京、香港に暮らすパンダと、飼育員にスポットを当てたドキュメンタリー

その愛くるしい見た目と仕草で、世界中の人々を魅了してやまないジャイアントパンダ、中国四川省の保護区や、北京・香港のパンダの暮らしぶりと、そのパンダに最大限の愛情を注ぎ続ける飼育員たちの日々を追っていきます、
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愛くるしいパンダの姿を追うというよりは、飼育員とパンダの交流、パンダの希少性と保護の実態から外交的側面まで、という硬派なドキュメンタリーです、それでもやはり可愛いパンダ、上映中に何度も笑みがこぼれ、小さな声を上げてしまいました、パンダ好きなら観てみては如何でしょうか?
愛くるしいパンダの姿を追うというよりは、飼育員とパンダの交流、パンダの希少性と保護の実態から外交的側面まで、という硬派なドキュメンタリーです、それでもやはり可愛いパンダ、上映中に何度も笑みがこぼれ、小さな声を上げてしまいました、パンダ好きなら観てみては如何でしょうか?
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2026年02月09日
先週は5本、「小屋番」「HELP 復讐島」「役者になったスパイ」「グッバイ、ジューン」「バレリーナ」(韓国版)
〇(スクリーンで鑑賞)「小屋番 八ヶ岳に生きる」
(★★★★☆)(2026年日本)
多くの山小屋が点在する八ヶ岳で働く人々の姿と、山が抱える課題をあぶりだすドキュメンタリー

別名“コヤガタケ”と呼ばれるほど八ヶ岳連峰には多くの山小屋がある、過酷な環境の山小屋で働く人たちは“小屋番”と呼ばれている、なぜ山小屋で働くのか?山小屋の魅力とは?さらには今の山が抱える問題、食害や遭難、後継者問題、広い視点で山小屋を捉えた秀逸のドキュメンタリー、
タイトルから山小屋で働く人にフォーカスした映画かな?と思って鑑賞、出だしはやはり山小屋で働く人にフォーカスされます、不便で過酷な(とくに冬期の山小屋はとっても過酷)山小屋を職場に選んだ人たち、『下界の生活に疲れた』『山には都会にない魅力にあふれている』という言葉が湧いてきます、きっとそうなんだろうなあ、不便で過酷だけど満天の星を見上げる生活、ちょっとだけやってみたい気になります、
映画はそんな人々や山の魅力の紹介だけにとどまらず、鹿の食害による林野の崩壊、子どもたちの自然科学への興味喚起教室、登山道の整備、小屋番経営や後継者の育成という経済問題まで、小屋番周辺の現状を冷静に伝えてくれます、
山を登る人はもちろん、登らない人も素晴らしい景色と過酷な自然を体感することが出来る自然ドキュメンタリー、せひ鑑賞してください、
〇(スクリーンで鑑賞)「HELP 復讐島」
(★★★!☆)(2026年米国)(原題:Send Help)
自家用ジェットが墜落、最悪パワハラ上司と2人きりで無人島に漂着した女性の復讐劇

一流企業の部長職として働くリンダはめっぽう数字に強い優秀な社員、昇進も約束されていたが社長が急逝、社長職を引き継いだ息子ブラッドリーは最低最悪のボンボン、イエスマンだけを周りに集めリンダの昇進は反故にする、抗議するリンダ、最後のチャンスだとタイ出張に同行させるが、自家用ジェットが墜落、リンダとブラッドリーだけが生き残り、無人島に漂着する・・・
よくある無人島漂着モノ!?かと思いきや、いやはや凄い展開でラストを迎えます、
リンダは数字にめっぽう強いのですが、どうも垢抜けていません、若社長のブラッドリーはリンダを嫌がらせに左遷しようとします、ま、よくある展開、が、この2人が無人島に漂着すると立場は逆転、サバイバーなリンダ、なにも出来ないブラッドリー、日に日にリンダの立場が強くなっていきます、ブラッドリーの反撃や逃亡もありますが、ことごとく失敗、完全にリンダが支配者となりますが・・・
出だしはしっかりビジネス映画、墜落シーンはアクション映画、無人島への生活では2人の距離も縮まったようにも見えるし、ホラーシーンも出て来るし、、なんだなんだ??の展開、この辺りは監督のお手の物なのでしょう、そして、この無人島の秘密が明かされる終盤、観客は一気に狂気の世界へと引きずり込まれます、このポスターのような・・・

なるほど、こういう映画でしたか、と予備知識なしのワタシはビックリ、でも、全体の完成度はしっかり担保されています、怖いもの観たさでの鑑賞OK!
〇(スクリーンで鑑賞)「役者になったスパイ」
(★★★!☆)(2022年スイス)(原題:Moskau Einfach!)
冷戦下のスイス、共産思想捜査のために劇団に潜入した警察官と舞台女優の淡い恋

1989年冷戦下のスイス、ソ連の共産思想拡大を恐れたスイス政府は多くの国民を監視対象にしていた、過激な演劇上演をしていた劇団の監視のために、警察官のヴィクトールは潜入捜査を命じられ、エキストラとして舞台に参加することになるが・・・
米国とソ連が核兵器を擁して対立していた冷戦時代、スイス政府は不穏な思想分子の私生活を監視していたようです、そんな時代背景で描かれるコメディタッチのラブロマンスです、
台詞の無いエキストラのはずだったヴィクトール、舞台練習に参加しながら言動が怪しい監督や役者の思想信条を調査しますが、一向に共産思想に繋がる事実は出て来ません、ひょんなことからヴィクトールに台詞が付けられてしまい、主演女優のオディールとの距離が縮まります、いつの間にか役者としての自覚に目覚めるヴィクトール、しかし、舞台本番当日に潜入踏査は中止に、さらにヴィクトールの正体も発覚、窮地に追い込まれるヴィクトール、
女優オディールは共産主義者ではありませんが、軍人の父親への反発から奇妙な行動に出ます、時代背景を理解しないとちょっと分かりにくいです、でも、微笑ましい警察官と舞台女優の恋、果たしてその恋の結末は?エンディングを楽しみに鑑賞してください、
◆(自宅で鑑賞)「グッバイ、ジューン 幸せな人生の終い方」
(★★★!☆)(2025年英国・米国合作)(原題:Goodbye June)
母親の入院をきっかけに、それぞれの生き方を見出す家族のヒューマンドラマ

母ジューンが末期がんで入院、クリスマスまで持つかどうか、普段はバラバラに暮らす3人姉妹と末っ子の長男が病院に集まる、わがままな父、変わり者の長女、次女と三女は喧嘩ばかり、優しい性格の長男が姉たちや父親を気遣ってはいるが、それぞれが抱える問題と上手に向き合えていない、そんな子供たちを観ながらジューンは自分らしい最期を迎えたいと願う一方、子どもたちのこれからにも気を配る・・・
母親の死を目前にしても、妻に優しい言葉を掛けられない夫、子供の頃から姉に憧れて育ってきたが、それを素直に言い出せない三女、生真面目で周りに献身的な次女もストレスを抱えている、スピリチュアルに生きている長女は予想外の妊娠、オロオロしながらも怒りをため込む長男、と一見バラバラに見える家族ですが、すべてを包み込むジューンの想いに少しずつ素直になっていきます、
ジューンは幸せなクリスマスを迎えることが出来ます、彼女へのクリスマスプレゼントは家族の笑顔、知らず知らずのうちに一番大切なものを見つけていた家族でした、
◆(自宅で鑑賞)「バレリーナ」
(★★★☆☆)(2023年韓国)(原題:Ballerina)
親友を死に追いやった最低男を追い詰めていく、バイオレンスアクション

要人警護の仕事に就いているオクジュ、疎遠になっていた親友のバレリーナのミニから連絡が入り、部屋に行ってみるとミニは自らの命を絶っており、チョイへの復讐を願うメッセージが残されていた、オクジュはチョイの自宅に忍び込む、そこでチョイが女性を食い物にした卑劣な組織ビジネスに手を染めていることを知る、オクジュはチョイへの復讐を実行に移す、
先週鑑賞した「バレリーナ:The World of John Wick」(2025)と同名タイトルなので鑑賞、こちらの韓国版が2023年公開、オクジュのアクションは近接戦闘とガンアクションが融合したジョン・ウィックの“ガンフー”スタイル、ジョン・ウィックへのリスペクトで作られた本作が「バレリーナ:The World of John Wick」へと還元されたのかな?と勝手に思い込んでいます、
悪役のチョイはホントにひどい奴ですが、なかなかしぶといです、それを退治するオクジュも容赦なし、アクションはそれなりに楽しめますが、どうだろ?ダークでバイオレンスな世界観にちょっと引くかもしれません、興味があれば鑑賞を・・・
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