2026年01月13日
先週は2本だけ、「緊急取調室 THE FINAL」「教場 Reunion」
〇(スクリーンで鑑賞)「緊急取調室 THE FINAL」
(★★★!☆)(2025年日本)
TVドラマシリーズの完結編?総理大臣の過去の秘密を暴く緊急取り調べ班

超大型の台風が2つ続けて襲来、大規模災害が予想される事態に政府は緊急会議を招集、が、その会議に招集者の長内総理が10分遅れて出席、物議を醸す、災害対応現場を視察中の長内総理を森下と名乗る男が襲撃、その場で逮捕される、緊急取り調べ班:キントリが聴取することになるが、森下は襲撃動機を語らない、そして森下は1つの要求は突き付ける、『長内総理をここに連れてきたら動機を話す』・・・
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TVドラマシリーズの完結編、というふれ込みですが、さてホントに完結するのかな?
森下は襲撃の際に『なぜ、会議に10分遅れたのか!?』『長内、説明しろ』と叫びます、なぜ総理が会議の遅れたのか?そこに事件の核心があると睨んだキントリは総理の事情聴取を求めますが、警察上層部が認めるはずもなく、さらに長内総理からはこの事案は穏便に済ませるように指示が出ます、なにかが隠されている、あの10分間に何が起こっていたのか?キントリは覚悟を決めて総理大臣の事情聴取に挑みます、
昨年の傑作映画「爆弾」に続いて取調室が主戦場になる映画です、展開にはそれなりに緊張感がありますが、物語の核心はなんとなく中盤でネタバレしてしまいます、あとはお馴染みキントリ班のチームワークを観て楽しむしかないかな、災害と総理の犯罪、ちょっと食い合わせが悪かったかもしれませんが、ま、正月気分で楽しむのも悪くないかな^^)
◆(自宅で鑑賞)「教場 Reunion」
(★★★!☆)(2026年日本)
2026年新作前後編作の前編(本作)は配信で公開、後編は劇場公開という仕組み

警察学校の風間、入校してきた警察官志望の若者たちの適性を見極め、容赦なく退校させる鬼教官、些細な嘘や挙動から生徒たちが隠している秘密を次々と見破っていく、風間の眼鏡にかなう者だけが警察官になれるのだ、そんな風間の周辺で不穏な動きが沸き起こって来る・・・
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これまたTVドラマシリーズの映画化、ドラマは全く見たことがありませんが、まずはこの一編からスタートしてもおおよその事は推測がつきます、風間教官はたしかに観察眼が優れており、生徒たちに警察官の適性があるかどうかをとことん突き詰めていきます、
なかなか良く出来たエピソードがいくつかありますが、まあちょっと行き過ぎ感もある滑稽なまでの軍隊式教育、ま、逆にこれくらい厳しくないと良き警察官は生まれない、というプロパガンダなのか?
風間は事件捜査中に片目を失明しているという設定なので、ずっと薄いサングラスを掛けています、だからか?キムタク主演映画の中では、もっともキムタクらしくないキャラクターが出来上がっており、最後まで観ることが出来ました、良い意味で役作りが出来ていた、ということであります、
さて、後編「教場 Requiem」は来る2月20日公開予定です、本作はこの後編への中継ぎ、本作終盤にはなにやら不穏な動きがあり、警察学校OB達も登場します、劇場で観るかな?どうだろう・・・
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2026年01月05日
年末年始は3本、「シャドウズ エッジ」「サムシングエクストラ!」「ベノム ラストダンス」
(原題:捕風追影、英題: The Shadow's Edge)
ジャッキー・チェン主演、香港・中国合作のクライムアクションムービー、展開もアイデアも格闘アクションもスピーディでキレッキレ、70歳を越えたジャッキーですが心配ご無用!映画も楽しさを存分に味わえます、
2024年フランスで大ヒットしたハートフルコメディです、間抜けな泥棒親子は成り行きで障がい者たちとサマーキャンプに参加することになりますが、機を見て逃走するつもり、ところが人の良い支援ボランティアのアリスはパウロを障がい者と勘違い、2人は障がい者と同じキャンプ生活を送る事になります、一刻も早く姿を消したい父親、キャンプ参加者たちとまともに向き合いませんが、共同生活をしているうちに泥棒親子の心にも変化の兆しが・・・
シリーズ3作目の最新作です、凶悪なエイリアン ヴェノムですが善人には危害を加えない、食べるのは悪人だけ!?という設定、政府は侵略者としてヴェノムを抹殺しようとしていますが、テディ博士はシンビオートは友好的な種族ではないかと研究中、
前半は必死に逃げるエディとヴェノムがコメディタッチで描かれます、そこにシンビオートハンターのエイリアンが現れたことでシリアスな対決モードに、研究施設には捕らえられた多数のシンビオートがいるのですが、研究所が破壊されたことから彼らも解放され、闘いに参戦します、邪神ヌルの復活は防げるのか?
2025年12月29日
先週も4本、「佐藤さんと佐藤さん」「星と月は天の穴」「悪魔祓い株式会社」「新解釈・幕末伝」

サチとタモツ、2人ともとても良き人間、互いを尊重しながら暮らす姿は理想的に観えます、

この映画には3人の小説家がいます、原作者の吉行淳之介、映画の主人公である矢添、そして劇中で書かれる小説の登場人物A氏、もちろんこの3人とも同一人物であることが前提の私小説の映画化です、

鉄拳がウリのマ・ドンソクが悪魔と闘う?ま、それはそれなりに理屈が用意されているのですが、基本はいつもの彼と同じ、拳で次々と悪魔の手下(まるでショッカー^^)を倒していきます、しかし、ラスボスとの闘いはシャロンがメイン、このパートがどうしても旧来の悪魔祓い映画と変らないので新味無し、
〇(スクリーンで鑑賞)「新解釈・幕末伝」

まず、全体を流れる物語はありません、坂本龍馬を軸に黒船来航、京都新選組、薩長同盟、船中八策など、誰もが知っている史実をコント仕立てで笑い飛ばすという内容、
2025年12月22日
先週も4本、「プラハの春」「ライド ライク ア ガール」「ミケランジェロプロジェクト」「ザ・エクスチェンジ」

1967年のチェコスロバキア、政府による言論弾圧は日に日に強くなり、自由なラジオ放送が出来なくなりつつあった、国営ラジオ局の国際報道局長ヴァイナーはそれに抵抗、自らラジオで意見表明を繰り返し、当局から目を付けられる、そんな時、あらたに技術局員としてトマーシュが採用される、叔父の紹介で国営放送に就職したトマーシュだったが、叔父からは局内の情勢を探るよう指示される・・・
『プラハの春』以前の国営放送は、政府の検閲を受け、指定された原稿しか読めない状況、危機感を募らせるヴァイナー以下の局員は、日々の放送で出来るだけの抵抗をしています、しかし、共産党幹部ドゥプチェクが突如民主化推進を表明、さらに、ヴァイナーは大統領の不正の証拠を掴み、その報道により見事に大統領を退陣に追い込み、民主化運動を守ることに成功します、これが『プラハの春』です、

オーストラリア最高峰のレース「メルボルンカップ」を女性騎手として初めて制したミシェル・ペインの半生記です、10人兄弟姉妹のうち8人が競馬騎手になったという一家、末っ子のミシェルは快活で勝気、家を出て単身騎手の道をまっしぐらに走りますが、新人女性騎手に騎乗のチャンスはなかなか巡ってきません、

ヒトラーは美術的素養に恵まれていたようですが、美術大学入試に失敗、その反動か?『総統美術館』なる施設を建設、そこに所蔵する一級美術品を各国から略奪・収集していました、さらに戦況が悪化すると次々に貴重な美術品を破壊して撤退、失われた美術品は膨大な量に及んでいます、

まず、この戦争の背景を簡単に理解する必要があります、直前にロシアがクリミア半島を一方的に併合、さらにウクライナ東部の親ロシア派が多く住む地域の分離独立を図り、これにウクライナ政府が対抗して起こったのがドンバス戦争です、ロシアの後ろ盾があるとはいえ、戦っているのは両軍ともウクライナ国民、いわば内戦状態だった訳です、劇中でもロシア語とウクライナ語が交錯、微妙な当時の関係が表現されています、
敵対する2人の父親が協力するというレトリックが良く出来ていると思いました、評価は高くないですが、この状況でのウクライナ映画、観る価値はあると思います、
2025年12月15日
先週は4本、「Ryuichi Sakamoto: Diaries」「ズートピア2」「トロール2」「Be Cool」

坂本自身が書き残した短いメモ(日記)を軸に、彼の心の動きを追って行きます、2011年の東日本大震災以降続けて来た「東北ユースオーケストラ」の活動や、ロシアのウクライナ侵攻を嘆くメッセージ、アーティストとしても“人”としても大きな心を持った方だったのだと再確認、それでも死に対する恐怖や現実感の喪失など、弱音も吐く教授もまたいたことも事実、
〇(スクリーンで鑑賞)「ズートピア2」

シリーズ2作目、理想の街ズートピアですが、爬虫類はいません、そしてやはり・・・ワルモノはいます、いないはずの爬虫類の蛇・ゲイリーはズートピア創設時の不正と、それが原因で虐げられている爬虫類の名誉を回復しようと奮闘しています、ジュディとニックも真実に気付きますが、リンクスリーの指令を受けた警察から追われることになります、

ノルウェイの神話をもとにした特撮怪獣映画です、トロールは岩で出来た子守歌にも出て来るようなノルウェイでは有名な伝説の巨人のようです、物語後半ではトロールが暴れ回る原因として、ノルウェイのキリスト教化(8世紀~12世紀)が挙げられています、キリスト教の勢力拡大により生まれた伝説の巨人なのかもしれません、

「パルプフィクション」(1994年)のJ・トラボルタ、ユマ・サーマンが再び共演したのですが、公開当時はあまり評判は良くなかったようです、が、これまたワタシは結構楽しめました、複雑に絡み合う利害関係と抗争を上手に転がして、はい!一丁上がり!!と、まとめ上げた感じの1作です、
2025年12月08日
先週は3本、「ナイトフラワー」「TOKYOタクシー」「WEAPONS」

「ミッドナイトスワン」に続く内田監督の“夜シリーズ第2弾”、全編緊張感に溢れた作品は観応えがあります、

良作「パリタクシー」(2022年フランス)のリメイク作品ですが、それと共に、山田洋二監督から倍賞千恵子さんへオマージュを贈った作品です、

超常現象を描くサスペンス・スリラーというところでしょうか、ホラー要素も少しありますが、本筋は事件解決に向かって行く教師と父親のリアルなサスペンスです、しかし、やはり17人が同時に姿を消した理由となると、それはもうリアルなお話では解決できません、中盤までのジャスティンの周辺で起こる騒動がシリアスでリアルだっただけに、ネタバレしてからはちょっと緩んだ感じです、核心を書いてしまうと面白くないので、これくらいでご勘弁を、

2025年12月01日
先週は5本、「平場の月」「ひとつの机、ふたつの制服」「プレイ・ダーディー」「同窓生」「そして恋にはシャンパンを」

50歳になって再開した2人のリアルな大人のラブストーリーです、物語は現在と中学時代とを行き来しながら展開します、中学時代も須藤はけっして他人に心を開かない子供でした、それには理由があります、一人で生きていくと決めていた須藤ですが、結婚も離婚も経験しています、その須藤の心の硬い結び目を『励まし合い会』でゆっくりとほどいていく青砥、しかし今度は須藤ががん検査で入院することになります・・・
ぜひスクリーンで観届けてください、
〇(スクリーンで鑑賞)「ひとつの机、ふたつの制服」

こちらは高校3年間を「机友」として過ごすことになった2人の瑞々しい友情物語、路克は徐々に小愛と接近、自分が夜間部であることを恥じていた小愛は全日制と偽り、路克と付き合い始めます、それに気づく敏敏、気まずくなる机友の2人、さらに小愛は父親を亡くしており貧しい生活、夜間部であることがバレてしまうと、路克や敏敏のエリート階級とのギャップに耐え切れず2人と距離を置くようになってしまいます、

小説「悪党パーカー」シリーズが原作だそうです(探偵パーカーではない^^)、このパーカー、とにかく盗みが大好きで、無用な殺しはしない、という設定のようですが・・・今作のパーカーは殺します、いや、正確にはパーカーに絡んだ人間がどんどん殺されていく展開、それを気にも留めないパーカーは相当イカれているように観えます、
ということで、イカれた2人の犯罪道中、ラストでパーカーが盗人本来の矜持を示すのですが、それでもやはり観後感は良くない、う~ん、どうなんだ?この作品は?真の評価はよく分かりません、ま、時間があれば鑑賞してみてください、

説明するとなるとややこしい物語ですが、観た感じはスパイ映画+学園モノという事で、ま、すんなり腑に落ちます、で、韓国TOPアイドルグループが主演と知り、なんとなくこのアンバランスな作品が出来上がった経緯も一人納得しました、
暇があったら観てください、邦題は何かの間違いでしょう^^)

と、筋立てを書いただけでもだいたい中身が分かってしまうラブコメディです^^)
2025年11月25日
先週は5本、「爆弾」「プレデター バッドランド」「ゴーストキラー」「Mr.ノーバディ2」「顔だけじゃ好きになりません」

物語はほぼ取調室の中で進行します、もちろん爆発現場の様子は映し出されますが、メインストリームは犯人田吾作と取調官の丁々発止のやり取り、そこに所轄の刑事・警官の意地みたいな話も絡んできます、取調室のシーンは単調になるのかと思いきや、なんのなんの、取調場面がとっても面白い、狡猾な田吾作に優秀な取調官清宮も、所轄の刑事も落とされていきます、残った類家がもっとも有能、が、田吾作の真の狙いを引き出せないまま爆発は起こり続けます、

これまでシュワちゃんやエイリアンと闘って来た、無慈悲な殺し屋・悪役プレデターが今作では主人公に、その容姿も、その容赦のない狩り方もとても善玉には思えないのですが・・・これがラストではなかなかの善玉に見えて来るのだから映画のチカラは凄い、これだけでもこの映画は成功していると言えるかもしれません、

どうやら2人が手を握ると工藤がふみかの身体に入り込むようです、まるでウルトラマンのベータカプセルや仮面ライダーの変身ベルトのノリ、ピンチでなんとか手を握りおうとする2人が面白い、乗り移った時の格闘アクションは工藤・ふみかの両人が担当、工藤の復讐シーンとふみかの暴れっぷり、両方とも楽しめます、

アクションコメディのシリーズ2作目、のんびりと遊園地で過ごすはずだったのに、なぜかハッチ一家にマフィアの手が伸びて来ます、遊園地は今や地元マフィアの資金洗浄と麻薬供給基地になっていたのです、争いを避けたいハッチでしたが、地元警察もマフィアと結託していたことから事態は混乱、ハッチと父親、ハッチの相棒と寝返った遊園地支配人のたった4人でマフィア戦闘集団を迎え撃つことになります、

コミック原作の学園青春コメディ、ついうっかりサブスクで観てしまいました^^)
2025年11月17日
先週は3本、「ボンフェッファー」「旅と日々」「スペシャルフォース」

ナチスによる宗教迫害、日本人には遠いテーマかもしれません、ユダヤ人を迫害したヒトラーは聖書の内容まで修正、キリストをアーリア人として書き換えていたそうです、ちょっとビックリ、どう考えても宗教界の危機ですが、それに抗う力を持った者はいません、そこでボンフェッファーが立ち上がります、英国や米国内でナチスの暴挙を訴えますが、まだ英国・米国とも参戦前、思うように反ナチス運動は広がりません、そこで自らがスパイとなりナチス内部に潜入、暗殺計画も積極的に進めます、


この監督の前作はリアリティのある良作、今作は観念的な2つの物語、つげ義春の漫画2作を1本の映画にまとめているようで、前半は夏の海岸が舞台の瑞々しい若者の物語、後半は閉ざされた雪景色の静寂の中での物語、一応の流れは作られていますが、脈絡なく2本の映画を観せられた感もあります、

6人は精鋭です、武装組織のアジトを急襲、次々と敵を倒してエルサの救出に成功しますが、無線機が破壊されて自力で脱出することに、という設定にちょっと無理がありますが、とにかく逃げる、武装組織のボスとエルサには確執があり、執拗な追跡劇が始まります、
2025年11月10日
先週は4本、「ホールド オーバーズ」「もしも徳川家康が総理大臣になったら」「帰ってきた あぶない刑事」「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ」

スクリーンで鑑賞済、サブスクで2回目の鑑賞です、2回目の方がずいぶんと良い感触、
原題の『The Holdovers』は、“居残り”というような意味、

歴史上の偉人たちがAIで復活、日本を救うために政(まつりごと)を行うという、奇想天外なコメディ!!・・・だけかと思いきや、織田信長暗殺からの展開は、偉人の性格や人物背景を上手に切り取った展開で楽しめます、ラストの徳川家康の演説は現代社会・現代日本・日本国民への痛烈な皮肉と警鐘、なるほど、これがやりたかったのか!!と腑に落ちました、
◆(自宅で鑑賞)「帰ってきた あぶない刑事」

ご存じ、舘ひろしと柴田恭兵の名コンビが帰ってきました、初演TVシリーズは1986年、前作の映画「さらば あぶない刑事」(2016年)で完結しましたが、8年ぶりのシリーズ復活、舘ひろし75歳、柴田恭兵74歳、まだまだセクシーでカッコ良い、たいしたもんです、見習いたい、

2人のゆる~い会話と、本格的なアクションの落差が話題になった映画「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ、映画は3本制作されています(全部観たけど面白いです)、今作は2024年にTV東京系で放送されたドラマシリーズ、基本設定は変わらないのですが、TVドラマだからか、アクションは毎回はある訳ではありません、ゆる~い2人の会話と日常生活比率が高くなっています、
興味ない人も騙されたと思って観てください^^)


