2025年01月14日

2025年正月は秀作5本、「ドリームホース」「6888郵便大隊」「孤独のグルメ」「セキュリティチェック」「白頭山大噴火」

◆(自宅で鑑賞)「ドリーム・ホース」
(★★★★☆)(2020年英国)(原題:Dream Horse)
素人の農園主が夢を見て育て上げた競走馬ドリームアライアンス号の活躍

01ドリームホース

英国ウエールズの田舎町、動物好きで鳩レースでも優勝したことがあるジャンだが、パートの仕事と親の介護で疲れ切っていた、そんな時、競走馬を育てることに夢を見出す、未勝利の安価な牝馬を買い付け、町で共同馬主会を立ち上げる、意外にもメンバーが集まりオーナークラブが発足、仔馬も生まれて夢の1勝に向けての素人チャレンジが始まる、、、



実話ベースだそうです、ジャンの夫はTVに釘付け、ストレスいっぱいのジャンが競走馬を育てると言っても取り合わいません、しかし、生まれた仔馬ドリームは見事なファイターでした、調教師も最初は期待していませんでしたが、その才能を見抜き初の1勝をあげます、驚喜するオーナーたち、文字通り町民に夢を与え続けるドリームは連戦連勝、

しかし、賞金を稼ぐようになるとオーナークラブ内ではお金を巡っての不協和音が生まれ、さらに競走馬には避けて通れない事故と故障、再起不能と思われたドリームですが、最後にそのファイター魂を見せつけてくれます、ドリームの活躍でオーナーたちの人生も良い方向に変わっていきます、

悪役がいない物語、観後感も良し、家族で楽しめる作品です、


◆(自宅で鑑賞)「6888郵便大隊」
(★★★★☆)(2024年米国)(原題:The Six Triple Eight)
有色人種だけで編成された部隊が欧州戦線の郵便物の配送仕分けを担当することに

01郵便大隊

欧州戦線へ出征した夫へ手紙を書き続けるレナ、夫からの手紙を待ちわびるが、一向に手紙は来ない、戦争激化に伴いレナも入隊、有色人種だけの6888大隊に入隊、看護師として勤務する、ひとりの母親が戦地の息子からの手紙が届かないことを大統領夫人に直訴、大統領は戦意高揚のために郵便配送の正常化を将軍に命じる、郵便配送に消極的な将軍は6888大隊を欧州に派遣、2年以上溜まっていた郵便物の整理を命じる、



これも実話ベース、祖国のために入隊した有色人種の女性たちですが、米国でもまだ女性差別・人種差別がまかり通る当時の軍隊、有色人種女性への露骨な嫌がらせぶりはホントに厳しい、部隊を率いるチャリティはそんな軍の偏見を見返そうと、厳しい訓練と厳格な統率のもと、悪条件の中で郵便物の整理に着手しますが、2年以上放置されていた郵便物です、そう簡単には進みません、将軍はチャリティを無能呼ばわりし解任しようとします、それに激しく胸を張って反発するチャリティの姿を見て女性隊員たちが奮起します、

戦時中の物語ですが、戦闘シーンはわずか、郵便配達という後方支援でも必死に祖国のために戦った女性たちの素晴らしい物語です、指揮官のプライドと、それに応える隊員たちの信念に涙がこぼれます、必見の1作、


〇(スクリーンで鑑賞)劇映画「孤独のグルメ」
(★★★!☆)(2025年日本)
幻のスープを求めてさまよう井之頭五郎が、スープ作りを通じて人の絆を紡ぎます

01孤独のグルメ

パリ在住の松尾から子供の頃に飲んだスープをもう一度飲みたいと懇願された五郎、松尾の故郷五島列島に向かう、スープの素材を求めて島に渡ろうとして遭難、韓国の島へ漂着とスープの素材探しの旅は苦難の旅となるが、そこには人の心を温かくする料理があった、



ご存じ、人気TV番組の映画化ですが、内容は副題にある通り、食を通じた人情物語です、幻のスープの素材は案外簡単に見つかりますが、韓国まで漂流するわ、野宿で貝とキノコを食べて中毒になるわと、まあマンガのような展開(あ、マンガか^^)、後半は幻のラーメンスープも掛け合わさって、なかなか面白い展開になりました、

パリで食べるオニオンスープはたしかに美味しそう、島での食事も、韓国のランチも食べてみたい、エンケン演じる劇中番組『孤独のグルメ』のシークエンスも面白い、4人が無言で麺をすするシーンは伊丹十三監督作品以来の秀逸な食事シーンでした、

TV番組とは別物です、ま、気楽に鑑賞できる娯楽作品、お腹が減りました!!松重監督にエール!


(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Carry-On)
妻を人質に取られた空港手荷物検査係を襲う脅迫指令は、爆弾を見逃すこと

01セキュリティ

LAXロスアンジェルス国際空港のX線手荷物検査係のイーサン、担当ラインに着くなり謎のメッセージを受信、イヤホンからは脅迫者の声が、同じ空港で働く妻を人質に取ったので、もうすぐ検査ラインを通る爆弾を見逃せと言う、身動きできない中で、あの手この手で抵抗するイーサンだが脅迫者は先手先手を取ってイーサンを追い込んでいく、ついに爆弾が検査ラインを素通りしてしまう瞬間に、イーサンの反撃が始まる、果たしてテロを未然に防ぐことは出来るのか?



リアルタイムに近いタイムラインで進行するノンストップムービー、犯人グループはあらゆる監視カメラに侵入、イーサンが異常事態を仲間に告げたり、爆弾通過を阻止しようとするのを的確にとがめてきます、身動きが取れないイーサンですが、X線で爆弾を確認するとついに暴発、犯人グループとの一か八かの対決に挑みます、仲間や妻がピンチに陥りますが、なんとか救出、しかし、犯人グループも最後のトラップを仕掛けていたことから、絶体絶命に!!

とまあ、「ダイハード2」のような大空港内だけで展開するシチュエーション・アクションサスペンス、ハラハラドキドキ、休日のお気楽鑑賞にピッタリです、


◆(自宅で鑑賞)「白頭山大噴火」
(★★★!☆)(2019年韓国)(原題:Ashfall)
融和ムードの朝鮮半島で北の火山白頭山が大噴火、半島全体が壊滅の危機に

01白頭山

北朝鮮が核解除、米軍が核弾頭を回収予定のその日、北の白頭山が突然噴火、南北両国に大被害をもたらす、さらに大きな噴火が予想され、それが起こると半島全体が壊滅することになる、最後の噴火を防ぐには白頭山地下深くで核爆発を起こして、マグマの圧力を下げるしかない、韓国政府は北の核弾頭を使う作戦を立案、戦闘部隊と技術部隊を北に送り込むが、、、



タイトルはパニック映画ですが、物語は北に侵入した技術部隊の奮戦記です、核弾頭を北のミサイルから外す技術部隊と、それを白頭山近くの地下坑道に仕掛ける戦闘部隊が空路で派遣されますが、火山活動で予定地点に辿り着けず、戦闘部隊は全滅、戦闘に不慣れな技術部隊が敵地を突破して任務を遂行します、まずは核弾頭奪取に必要な基地侵入コードを所持している北のスパイを何とか確保しますが、中国工作部隊や米軍も絡んで来て難問続出、はたして最後の噴火までにミッションを完了することが出来るのか?

技術部隊長と北のスパイとの友情物語が裏線、韓国映画らしく何度も危機を乗り越えながら、徐々に2人の距離は縮まっていきます、

これまた休日のお気楽鑑賞にピッタリの娯楽作品です、




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2024年12月30日

2024年最終週は4本、「型破りな教室」「銭天堂」「ひまわり」「自由を愛した男」

〇(スクリーンで鑑賞)「型破りな教室」
(★★★★!)(2023年メキシコ)(原題:Radical)
荒れる教室に現れた一人の教師、子どもたちの可能性を育むことに挑戦する

12型破りな教室

治安が悪いメキシコ北部、メキシコの小学校6年生のクラスに新任の担任教師ファレスが赴任、いきなり並んでいた机をひっくり返し、椅子も自分のデスクもなくして授業を始める、あっけにとられる生徒たちだが、徐々にファレスが投げ掛ける質問に興味を持つようになり、自主的に答えを模索するようになる、校長はファレスに全国学力テストで良い点を取るよう指示する、ファレスはこれを一蹴、生徒たちの中に特別な能力を持つ生徒を見つけ出し、独自のメソッドで可能性を広げようとするが、ついに教育委員会から目をつけられ停職処分になってしまう、、、



年末最終週に2024年最高の作品に出くわすとは思いませんでした、それもメキシコ映画、メキシコ版『金八先生』的な、でも実話に基づく物語です、

最初は戸惑っていた生徒たちも、徐々にファレスの質問に真剣に向き合うようになります、その過程で圧倒的にIQの高い生徒、哲学的思考が優れている生徒、コミュニケーション能力の高い生徒などがどんどん現れて来ますが、小学校を取り巻く環境は劣悪です、貧困、生徒をむしばむ麻薬組織、多くの弟妹の面倒を見るために学べない生徒など、理想はそう簡単には実現できないのが現実、ついには悲しい事件も起こります、ファレスも挫折、すべてを投げ出してしまいますが、生徒たちは最後に一致団結、素晴らしい結末を迎えることになります、

本編後の字幕で実際の全国学力テストの結果や、その後の生徒たちの行く末が報告されます、なにやら鑑賞者も誇らしい気持ちになれるひとときです、

最後に引用されたアインシュタインの名言が心に響きます、
『私の学習をさまたげた唯一のものは、教育である』
ぜひの鑑賞をオススメします、


〇(スクリーンで鑑賞)「ふしぎ駄菓子 屋銭天堂」
(★★★!☆)(2024年日本)
願いが叶う駄菓子を売る「銭天堂」、しかし使い方を誤ると恐ろしいことが起こります

12銭天堂

新米教師の等々力、生徒たちに寄り添う努力をしている、テストの点が悪く母親から塾を強制された雄太は偶然「銭天堂」を見つけ、そこで買った駄菓子「ヤマカン詰め」でテストの成績が急上昇、不思議に思った等々力も「銭天堂」の噂を耳にする、等々力の恋人陽子はファッション雑誌の編集部に就職、ファッションセンスが良くなる駄菓子を買うが、それは果てしない欲望の始まり、等々力の妹まどかが美大受験に向けて画が上手くなりたいと立ち寄ったのが「たたりめ堂」という謎の駄菓子屋、陽子も「たたりめ堂」で駄菓子を買うと、どす黒い欲望が陽子の身体を支配してしまう・・・



原作は児童小説だそうです、なんでも願いをかなえてくれる駄菓子屋主人と、登場する奇想天外な駄菓子の数々が楽しいです、が、そんな駄菓子も使い方を一歩誤ると、身を亡ぼす強烈なしっぺ返しが飛んでくる、という教育的指導がテーマのようです、

恋人陽子は駄菓子でセンスアップ、周囲を驚かせますが、モノに対する欲望は果てし無くひろがり、ついにはファッション怪物となってしまいます、なるほど、たしかにいるよね、こういう人、という感じです、

天海祐希がぷっくり太った「銭天堂」女主人を貫禄で演じます、対する人の欲望に付け込む悪役「たたりめ堂」の怪人よどみ、てっきり二階堂ふみかと思いきや上白石萌音でした、その怪演ぶりはお見事、

子どもならずとも、この教訓は受け止めておかないと行けません、
甘い言葉と駄菓子にはご用心、


◆(自宅で鑑賞)「ひまわり」
(★★★!☆)(1970年イタリア)(原題:I girasoli)
ロシア戦線で行方不明になった夫を探し出す妻、彼女が見つけた真実は

12ひまわり

ナポリで働くジョヴァンナ、アフリカ戦線へ出征する予定のアントニオと出会い恋におちる、結婚すると12日間の休暇を与えられるので2人は結婚、休暇を楽しむが、離れなくなった2人、アントニオは錯乱状態を装い兵役を逃れようとするが、病院で偽装を見破られ、より過酷なロシア戦線へ送られてしまう、そして、、、戦争が終わってもアントニオの消息はようとして知れなかった、ジョヴァンナは独りロシアへと向かう・・・



ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ共演の名作と誉れ高い作品、

明朗快活で勝気なジョヴァンナはアントニオが生きていると信じ、ロシアまでアントニオを探しに出かけます、そこでアントニオを見つけるのですが、、、アントニオは瀕死の傷を負い雪原で死を迎える寸前にロシア娘に救われていました、一時記憶もなくしたアントニオはそのままロシアで暮らし子供までもうけていたのです、絶望するジョヴァンナは帰郷、それを追ってアントニオもナポリへ向かいますが・・・

悲恋の物語という事になりますが、今観ると2人の心の動きがどうもピンと来ないところもあります、ナポリでの再開の件はちょっと??公開当時は世界的にヒットした作品なのですが、半世紀を経て少し見え方が変わってしまったかもしれません、みなさんで確認してください、

一面ひまわりが咲き乱れるシーンが象徴的です、これは現在のウクライナのひまわり畑、今また戦火にさらされているのがホントに悲しい現実です、


◆(自宅で鑑賞)「自由を愛した男」
(★★★☆☆)(2024年フランス)(原題:Libre)
連続強盗犯と恋人と仲間、それを追いつめる刑事、フランス流友情物語

12自由を愛した男

ブルーノは恋人と相棒の3人で次々とスーパーマーケットを襲い、現金を強奪、しかし、決して人を傷つけず、優雅にふるまういで立ちで、現場の被害者たちをも魅了していた、刑事のジョルジュはそんなブルーノ一味を執拗に追及、一度は一味を逮捕、ブルーノは刑務所送りとなるが、見事に脱獄、ふたたび犯行を重ねていくが・・・



ブルーノは実在の人物のようです、人を傷つけない連続強盗で名を馳せ、自由を謳歌する義賊的キャラクターが大衆からの支持も得ていたようです、ま、ルパン3世とか「明日に向かって撃て」のブッチ&サンダンスのような強盗だったようです、

で、フランス映画らしく、ブルーノを追う刑事さえもが友情のような不思議な感覚で結ばれていきます、1970年頃まで流行ったフレンチ フィルムノワールの系譜のような物語になっています、

随所にフランス流情緒カットが挿入されます、これ好きならOK、ダメならダメ、という感じかな、ワタシは・・・微妙なラインで鑑賞しました、興味があれば鑑賞を、




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2024年12月23日

年末は忙しい!先週は3本、「はたらく細胞」「ターミネーター ニュー・フェイト」「うちの弟どもがすみません」

〇(スクリーンで鑑賞)「はたらく細胞」
(★★★!☆)(2024年日本)
身体の中で働き続ける細胞、次から次へと襲い来る危機に立ち向かう!

12はたらく細胞

父とふたり暮らしの日胡、父の健康を気遣い、自らは先輩との恋愛に心弾ませている、と、その2人の身体の中には37兆個もの細胞が健康な身体を維持するために、日々休むことなく働いている、くしゃみや感染症、擦り傷など次から次へと襲い来る危機に立ち向かう細胞たち、父親の不摂生による体調不良は日胡の努力で改善されたが、日胡の身体に異常が発生、働く細胞たちにも絶滅の危機が訪れる、



「翔んで埼玉」監督作品、物語は父娘の現実パートと、2人の体内のはたらく細胞パートがパラレルで進行します、感染症や外傷などに対応する細胞、赤血球・白血球や血小板、キラーT細胞、NK細胞など様々な細胞に扮する豪華キャストのキャラ設定が笑えます、まあ、とんでもない映画だなあ、と思って観ているうちに、徐々に赤血球や白血球に感情移入している自分がいるのは監督の手腕ですな、

キラーT細胞やマクロファージなどの名前は聞いたことはあるけども、どういう働きをしているのか?知らないことが多いですが、それもなんとなく頭に入ってくるのだから、良く出来た映画という事で良いのだと思います、

クライマックスは日胡の難病、善き細胞たちもどんどんやられていきます、治療薬や放射線治療も怖かった、そして(ほぼ)全滅してしまう細胞たち、うん、なんか応援してしまいました、

家族連れでも楽しめる1本、冬休みに観にいきますか!


(★★★!☆)(2019年米国)(原題:Terminator: Dark Fate)
サラ・コナーが人類滅亡を救った後の世界、しかし変わった世界でも機械が人類を支配していた

12ニューフェイト

ターミネーターを倒し人類の未来を救ったサラは、息子のジョンと身を潜めていたが、ついに見つかりジョンは殺されてしまう、そんな時、強化型戦闘員と進化型ターミネーターが次々に現在にやって来る、狙いは自動車工場で働く普通の女性ダニー、ターミネーターに追い詰められるダニーを強化戦闘員グレースが救出、逃走するが新型ターミネーターは不死身、グレースもまたピンチに陥るが、そこにサラが現れる・・・



シュワちゃんが大ブレイクした「ターミネーター」シリーズの新展開です、サラにより救われたはずの人類の未来ですが、次に現れた未来もやはりAIによる人類への攻撃が始まり、人類は絶滅の危機に瀕しています、そこに現れた人類の救世主、その人物とダニーが関係している、という筋立てです、ダニー抹殺のためにAI側が現代に送り込んだ最新型ターミネーターは完全無欠の不死身型、これを倒すためにサラ・グレース・ダニーは力を合わせますが歯が立ちません、そして、ついにアイツも参戦することになります^^)

個人的にはシュワちゃんとサラが揃って登場が嬉しいです、


〇(スクリーンで鑑賞)「うちの弟どもがすみません」
(★★★☆☆)(2024年日本)
両親の再婚で一つ屋根の下に住むことになった姉と弟4人の新生活コメディ

12うちの弟

両親が再婚、糸は母親と主に新しい家へ行くと、そこには同い年の長男を筆頭に4人の弟が待っていた、と、いきなり両親が転勤で札幌へ、糸と4人の弟だけの生活が始まる、糸は年上の責任感から弟たちの世話を焼くが長男源の反発を招くこと、また引きこもりの3男柊の心を開くことも出来ない糸、空回りする糸の気持、そして、以外にも長男源もまた自分を押し殺して弟たちの面倒をみる兄だった、、、



高校生以下だけの5人家族って、そりゃあり得ないでしょう、という設定ですが、もちろん原作はコミックなので、そこに目くじらをたててはイケマセン、糸がっせっせと家事をこなし弟たちの面倒を見るシークエンスはそれなりに楽しいです、このまま、5人姉弟のドタバタコメディ+少しの恋愛スパイスという筋立てならもっと面白かったかな?という感じ、中盤以降は恋愛ものになっていったのが、ちょっともったいなかった、タイトルの台詞が活かされなかったのも残念~~、若い人が観ると結構楽しめるのかな、

洗濯は糸担当、家族の朝食シーンでご飯の代わりも糸が担当するのは相当違和感ありました、ご飯は自分でよそいましょう^^)




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2024年12月16日

先週も5本、「正体」「アット ザ ベンチ」「真夏のオリオン」「工作(ブラックビーナス)」「群青戦記」

〇(スクリーンで鑑賞)「正体」
(★★★★☆)(2024年日本)
脱走した死刑囚と追う刑事の人間ドラマ、そして事件の真相は?

12正体

一家3人を惨殺した死刑囚の鏑木が脱走した、警察の捜査網を潜り抜けた鏑木は姿かたちを変えて各地に潜伏、追うのは捜査1課の又貫、大阪~東京~長野と鏑木の足取を追う、鏑木はなぜ脱走したのか?逮捕時、かたくなに犯行を否認、無罪を主張していた鏑木の態度に、捜査に不備があったのではないか?と不安を覚える又貫、一方、鏑木の足取りは事件の鍵を握る人物に迫っていく、そしてついに・・・



「逃亡者」ストーリーです、脱走も長期の逃走、何度も起こる警察の失態、これらは現実的ではありませんが、物語の核心は人間ドラマです、鏑木は真犯人なのか?冤罪なのか?終着点に至る流れがしっかり描かれているので、細部の都合の良さもあまり気になりません、監督の手腕、

逃走中の鏑木は工事現場のアルバイト、雑誌の記事ライター、施設の介護士と姿を変えます、そのたびに鏑木と関わる人たちは、鏑木の実直で清廉な性格に惹かれていきます、そして鏑木の無罪を信じて行動に出ます、それはまた又貫も同じ、冤罪を産もうとする上層部からの圧力に屈したかに見えた又貫ですが・・・

正直、期待以上の出来でした、横浜流星好演、山田孝之良い役でしたね、敢闘賞で★4つです、観て損は無し、


〇(スクリーンで鑑賞)「アット ザ ベンチ」
(★★★★☆)(2024年日本)
公園の脇にたった一つ取り残されたベンチで巻き起こる悲喜こもごも、オムニバス映画

12アットザベンチ

(1話・5話) 幼馴染の2人がベンチや近所の思い出を語りながら、心の隙間を埋めていく
(2話) 女が別れ話を切り出すカップルと、それを聴いていた男
(3話) 男を追って東京へ出て来た姉と、それを探しに来た妹の喧嘩
(4話) ベンチをモチーフに意図不明の映画を撮る監督



第2話がとっても面白かったです、岸井ゆきの、名優ですね、荒川良々も好演、結構笑いました、

1話と2話が短編として制作され、別々に公開されたようです、なるほど、1話と2話の出来栄えは相当良いのもそのためか、今回は3~5話を追加しての劇場公開、86分と短いし気軽に楽しめます、キャストが豪華、広瀬すず、仲野太賀、岸井ゆきの、岡山天音、荒川良々、今田美桜、森七菜、草彅剛、吉岡里帆、神木隆之介という蒼々たる顔ぶれ、ま、それぞれの推しを楽しみに観るのもOKですね、

4話は企画が先行し過ぎて映画全体の雰囲気が壊れてしまいました、残念、でも、これまた努力賞で★4つに!


◆(自宅で鑑賞)「真夏のオリオン」
(★★★!☆)(2009年日本)
太平洋戦争末期、日本の潜水艦と米国駆逐艦の戦闘を描くヒューマンドラマ

12真夏のオリオン

日本海軍のイー17他3隻は米国の補給船団を叩くべく出撃、しかし3隻はことごとく米国駆逐艦の攻撃で沈没、残ったイ-17は米国駆逐艦パーシバルに決死の戦いを挑む、互いに知略に富んだ艦長同士、ウラのウラを読み合いながら戦闘は一進一退、イ-17は最後の反撃に出る、残された魚雷は1本だけ、果たしてこの戦いの決着は・・・



『潜水艦vs駆逐艦』の名作「眼下の敵」(1957年米国)からつづく王道の海戦映画ジャンル、装備的に不利な当時の日本海軍の潜水艦ですが、艦長の倉本は歴戦、知略を尽くして戦います、駆逐艦艦長も経験豊富、イ-17を確実に追い詰めていきます、

この物語の真骨頂はその終わり方、戦争に勝者も敗者もないことを示した2人の艦長の軍人の意気が良き結末を生み出してくれます、タイトルのオリオンはもちろん星座、航海に吉兆をもたらすと言われているオリオン座の事、倉本を戦地に送り出した恋人が書いた「真夏のオリオン」という小さな曲の楽譜が2人の艦長の心を繋ぎました、


(★★★!☆)(2018年韓国)(英題:The Spy Gone North)
ビジネスマンを装い北朝鮮要人に食い込む韓国スパイの苦悩

12ブラックビーナス

1990年代、核開発を進める北朝鮮の脅威に怯える韓国は、元軍人で広告会社社員のパクをスパイに仕立て上げる、ビジネスで外貨を獲得したい北朝鮮の思惑を利用しながら、パクは徐々に北朝鮮との関係を気付き上げていき、金正日主席とも既知の仲になる、おりしも韓国大統領選挙が近づき、南北融和派の対立候補を陥れるために韓国政府は北朝鮮との裏取引を画策、パクがこれまで築き上げてきた北とのパイプが崩壊寸前になる・・・



アクションスパイ映画ではありません、実際の諜報活動はこんな感じで進んでいくんだろうな、という感じのシリアスな展開、スパイであることが発覚すると即、死につながる任務の厳しさが伝わってくる重苦しい展開、

しかし、先日の非常戒厳もそうですが、韓国の政治は分かりにくいですね、劇中では現政権は右派、対立候補は北朝鮮との融和政策を推し進める左派、現政権は北朝鮮との裏取引で対立候補に不利な状況を生み出そうとする、北もこれを受け入れる?というちょっと分かりにくい構図です、これ史実に近いようです、

最後はパクが独り意気を発揮するのが観どころです、タイトルはパクのコードネーム『黒金星』から、


(★★★!☆)(2021年日本)
学校全体が戦国時代にタイムスリップ!?織田の軍勢と闘う事にハメになった高校生たち

12ブレイブ

突然、学校全体に異変が起こる、と、突然武士が学校に乱入、生徒たちを惨殺する、そこに別の軍勢が現れ、なんとか少数の生徒たちが生き残る、先に現れたのは織田方の軍勢、後から現れたのは若き日の徳川家康、どうやら学校ごと戦国時代にタイムスリップしたようだ、弓道部の蒼は歴史の知識を生かして家康に策を授ける、生徒の命は守られたが、人質に取られた生徒救出のために、蒼以下の生徒が織田方の砦に攻め込むことになる、



学校ごとタイムスリップ、そして体育会系の野球・アメフト・剣道・フェンシング・ボクシング・空手部らと科学部・特進クラスの生徒が力を合わせて文武両道で合戦に挑み、そして現代に戻る仕掛けを作る!?という奇想天外な物語です、

まあ、現代の高校性が戦場でここまで戦えるとは思えませんが、それぞれのスポーツ合戦ネタがそれなりに面白いし、高校生版「七人の侍」のような友情物語も悪くはありません。信長・家康・秀吉の絡みと史実捻じ曲げアイデアも楽しめます、

スクリーンで鑑賞していますが、アマプラが勧めて来て、冒頭の野武士乱入シーンを観ていたら、ついうっかり最後まで完観してしまいました^^)休日のお気楽鑑賞に、




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2024年12月09日

先週も5本、「ふたりで終わらせる」「ピアノレッスン(1993)」「ピアノレッスン(2024)」「ザ・バイクライダーズ」「ゴールドフィンガー」

〇(スクリーンで鑑賞)「ふたりで終わらせる」
(★★★★☆)(2024年米国)(原題:It Ends with Us)
幸せな出会いを果たした2人はそれぞれ抱えている原体験と向き合う事になる

12ふたりで終わらせる

理想の花屋を開店させるためボストンに出てきたリリー、いきなり優秀な脳外科医のライルと出会う、花屋は無事開店、偶然ライルとも再開し2人は恋におちる、2人が食事に行ったレストランはリリーの高校時代のボーイフレンド アトラスが経営していた、再開した2人、ちょっとしたことがきっかけでライルは嫉妬の炎を燃やし始める、、、



物語は現在のボストンとリリーとアトラスが高校生だった頃とを行き来しながら進行します、リリーとライルの出会いのシーン、ここだけ観ると洒落た都会派ラブストーリー、かと思いきや、アトラスの登場で状況は一変、物語は意外な方向へ転がり始めます、

アトラスの若き日の厳しい境遇、心優しいリリーも家族の問題を抱えています、優秀な脳外科医だが過去に犯した過失のトラウマから抜けきれないライル、三人三様の心模様がついに衝突することになります、悪人はいないけれども悲しい物語、

意味深なタイトル、原題も「It Ends with Us」、負の連鎖ともいえるこの物語を終わらせる“us=我々”は?リリーと誰なのか?ライルか?アトラスか?それとも・・・それは観てのお楽しみ、ワタシはとても気に入りました、

悲しい物語ですが観後感良し!ぜひの鑑賞をオススメします、


◆(自宅で鑑賞) 「ピアノレッスン」
(★★★★☆)(1993年米国)(原題:The Piano)
開拓中のニュージーランドへ娘連れで嫁いだ女性の波乱の人生

12ピアノレッスン

19世紀半ば、ある出来事で話すことが出来なくなったエイダ、娘を連れてニュージーランド開拓中のスチュアートのもとへ嫁ぐ、話すことが出来ないエイダにとって最も大切な表現道具ピアノも持って来たが、開拓中のジャングルには運べないとスチュアートは海岸にピアノを放置する、原住民の地主べインズは自らの土地とピアノの交換を申し出、ジャングルの中の自宅にピアノを運び込み、エイダにピアノを弾くように懇願、べインズはエイダが奏でるピアノの音色と共にエイダを深く愛するようになる・・・



これまた、悪人はいないけど、切ない物語です、スチュアートは懸命に開拓に取り組んでいます、話さないエイダにも愛情を注ぎ、なんとかエイダからも愛されたいと願っています、しかし、大きなグランドピアノには価値を見出せず、べインズの土地と交換してしまいます、この交換はべインズとエイダの距離を縮めることになってしまいます、話せませんが鋭い感覚と激しい感情の持ち主のエイダは大胆な行動に出ます、

原題は「The Piano」、邦題「ピアノレッスン」は良く出来たタイトルです、ある意味、この物語の真髄を突いているような気がします、一言も台詞が無い主人公は好演、ぜひの鑑賞を!


◆(自宅で鑑賞)「ピアノ・レッスン」
(★★★!☆)(2024年米国)(原題:The Piano Lesson)
祖母の時代から受け継いできたピアノには家族と迫害の歴史が刻まれていた

11舞台ピアノレッスン

黒人のチャールズ一家、一家の家宝は祖母の代から受け継がれてきたピアノ、それには家族の悲しい歴史を描いた見事な彫像が彫り込まれている、今は女主のバーニーズが大切に保管している、ある日、弟のウイリーが現れ、一旗揚げるための資金を作るためにこのピアノを売り払うと言い出す、断固反対するバーニーズ、叔父や友人たちはそれぞれの立場でこの家族争議を見守る、ついにウイリーが無理やりピアノを運び出そうとすると、思いもよらないことが起こり始める・・・



NETFLIXでおススメされたので、てっきり1993年制作「ピアノレッスン」のリメイクかと思いきや、全く別物の作品でした、でも、これはこれで見ごたえのある良作です、

こちらはピュリッツァー賞受賞作の同名戯曲をNetflixが映像化したもので、デンゼル・ワシントンはプロデュース、サミュエル・L・ジャクソン出演、デンゼル・ワシントンの三男が監督という蒼々たるネームバリューが揃った作品です、

物語は黒人一家が受けて来た迫害の悲しい歴史が彫り込まれたピアノを巡る舞台劇のような構成、ピアノを売りたい弟と、家族の歴史を守りたい姉の対立を軸に進んでいきます、そしてラストは・・・ここはネタバレになるので、ちょっ書けないなあ^^)

でもご心配なく、しっかり作られているし、観後感も良い作品です、サブスクでゆっくりご鑑賞ください、


〇(スクリーンで鑑賞) 「ザ・バイクライダーズ」
(★★★!☆)(2023年米国)(原題:The Bikeriders)
バイクを愛するメンバーが作ったバイククラブの栄光と繁栄、そして終焉

12バイクライダーズ

1965年シカゴ、夜遊びなど無縁だったキャシーは女友達に呼び出されてバーにお金を届けに行く、そこはバイククラブ「ヴァンダルズ」のライダーたちがたむろする店だった、そこでベニーと出会い、5週間で結婚する、ベニーは喧嘩っ早くすぐにトラブルを起こすのだが、キャシーは我慢強くベニーを見守る、「ヴァンダルズ」はバイク乗り達の羨望の的となり、各地に支部も出来てその勢力を拡大していくが、メンバー内の結束も乱れていく・・・



実際にシカゴに存在したバイククラブの写真集から着想を得た作品だそうです、物語はクラブの写真を撮る若者がキャッシーを取材、キャシーの回顧というカタチで進みます、

ベニーは寡黙で気が短く、すぐにトラブルを起こしますが、バイクへの愛情は純粋で迷いはありません、クラブのリーダーから次期リーダーになるよう求められるほど人望もあります、入会希望者が押し寄せ、クラブはどんどん大きくなりますが、大きくなるとともに純粋なバイク好き集団からカタチを変えていく事になります、組織にはよくある事です、新しいメンバーは古いメンバーに不満を抱き、一触即発の危機が訪れます、

劇中でも語られていますが、『バイク乗り=不良』というステレオタイプなイメージ形成はこの頃からあったようですが、初期の「ヴァンダルズ」メンバーは純粋にバイクが好きなだけ、そこからどんどんクラブが濁っていくのが哀しいです、ベニーの心の動きも良く分かります、

しかし、バリバリと騒音をまき散らすだけの現代の暴走族ライダーたちはいただけません、大嫌い、ワタシも長年バイクに乗っていたバイク好きです、バイクは楽しんで正しく乗りましょう^^)


(★★★!☆)(1964年米国)(原題:Goldfinger)
世界の金市場を手中に収めようとする計画を防ぐ007の活躍

12ゴールドフィンガー

金の密輸疑惑を追う事になった007ジェイムス・ボンド、米国CIAと協働で富豪ゴールドフィンガーに接近するが捉えられてしまう、そこでボンドが知った計画とは米国最大の金保管庫襲撃計画だった・・・



007シリーズ3作目、ボンド役はショーン・コネリー、世界を飛び回り、秘密兵器を駆使、ボンドガールと浮名を流す、という007シリーズの原型が出来上がった作品、しかし、ボンドガールは次々殺害されるし、ボンドも案外抜けているとこがあったりと、もうちょっと頑張って欲しいボンド君^^)

007シリーズで初めて原題を尊重した邦題が付いた作品でもあります、1作目「ドクターノー」⇒「007は殺しの番号」、2作目「ロシアより愛をこめて」⇒「007危機一発」として公開されました(現在は原題尊重表記)、“007”も“ゼロゼロセブン”と読んでいた時代、懐かしいです、「0011ナポレオンソロ」や「サイボーグ009」など“ゼロゼロ”ブームにもなりました、

たまにはノスタルジックな名作も鑑賞しましょうか、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)映画 

2024年12月02日

先週は5本、「アングリースクワッド」「グラディエーター」「ボディガード」「ルート29」「エージェント アンヌ」

(★★★★☆)(2024年日本)
コンゲームムービー、真面目な税務署員が詐欺で税金を取り立てる!?

11アングリースクワッド

真面目な税務署員の熊沢、悪徳脱税者の橘との話し合いの場で部下の望月が暴走、橘は熊沢を傷害で訴える、税務署長の仲介で熊沢と橘は和解することになるが、熊沢は屈辱的な扱いを受ける、さらに過去の橘との許せない因縁も発覚、怒りが収まらない熊沢に詐欺師の氷室が接近、熊沢に詐欺で橘から金を奪い取ろうと持ち掛ける・・・



面白かった!コンゲームムービーなので、どんでん返しは想定内、それよりも上手な編集、思わせぶりなカット、細かな伏線、洒落た台詞など、しっかりと観客を騙さない映画作りのクオリティが高いです、さらに他のコンゲームムービーとの大きな違いは人物キャラが良く練り込まれていること、内野聖陽が見事、税務署員が詐欺チームに入るという設定にリアリティを与える熱演です、この人は役者やなあ、今作成功の立役者です、岡田将生もとても良い、強い想いを持つ氷室をクールに好演、悪役小澤征悦は徹底的にワルを演じ切りました、

「カメラを止めるな!」の上田監督作品、最大の映画的レトリックは副題、『公務員と7人の詐欺師』となっています、が結成された詐欺チームは熊沢を入れて7人、ふむふむ、騙す方と騙される方以外の登場人物も物語に噛み込んできます、この辺りも良く出来ているのですが、後輩の望月、税務署長、熊沢の友人刑事、はてさて、もう1人の詐欺師は誰なのか?それは観てのお楽しみです、ワタシは・・・分かりました^^)自慢!

必見の映画です、


◆(自宅で鑑賞) 「グラディエーター」
(★★★★☆)(2000年米国)(原題:Gladiator)
ローマ帝国皇帝の後継を巡る政争から追放され、家族を惨殺された将軍の復讐劇

11グラディエーター

ローマ帝国軍を率いる将軍マキシマス、ゲルマニアを打ち破りローマ帝国の基盤を安定させる、この戦を終えて故郷に帰ることを望むマキシマスだったが、皇帝からローマ帝国皇帝を継ぐよう懇願される、一方、皇帝の息子コモドゥスは皇帝継承を父に迫る、皇帝継承を拒否されたコモドゥスは父親を殺害、病死と偽って皇帝に就任する、コモドゥスの陰謀を見破ったマキシマスは囚われの身に、マキシマスの家族は惨殺される、辛うじて生き延びたマキシマスだが奴隷として買われ、剣闘士(グラディエーター)として生死を掛ける見世物剣闘に出ることになる、そこでも無敵のマキシマスは頭角を現し、再びローマに戻ってくる・・・



新作「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」が公開されるので、1作目を復習鑑賞、やはり面白かったです、無能な若きローマ皇帝、家族を惨殺され奴隷の身に落ちた有能な将軍の復讐劇、そりゃ感情移入してしまいます、

剣闘士としてローマに現れたマキシマス、仮面をつけて闘いますが正体がバレると、ローマ市民は熱狂、マキシマス人気が沸騰したため、皇帝は彼を抹殺することが出来ません、どんな条件の悪い闘いも勝ち続けるマキシマス、苦悩する皇帝、事態は緊張の極みに昇り詰め最後の闘いが始まります、

2作目は未鑑賞、復讐もしたのでソロソロ観るかな、


◆(自宅で鑑賞)「ボディガード」
(★★★!☆)(1992年米国)(原題:The Bodyguard)
人気絶頂のボーカリストと、彼女を警護することになったボディガード

11ボディガード

人気歌手のレイチェル、彼女の周辺で不審な出来事が頻発、ついに殺害予告までが届く事態に、大統領警護をしていたフランクに身辺警護の白羽の矢が立つがフランクは気が進まない、とりあえず面談に応じたフランクだが、レイチェルや周りのスタッフがフランクを邪魔者扱いに、フランクは即日辞退するも付き人に遺留される、後日、ライブハウスでのステージの控室にも脅迫状が、さらに観客がヒートアップして大混乱に、フランクがなんとかレイチェルを助け出し2人の間に信頼と愛情は生まれる・・・



ボディガードという存在をあらためて認識した映画、そういうと日本にも「ザ・ガードマン」という人気群像ドラマがありました、フランクはプロ中のプロ、的確な警備体制を指示しますが、、、案外、脆いところもあります、大統領と人気歌手の違いかな、考えてみたら人気歌手の方が明らかに危険度・リスクが高い中でエンターテイメントしているんですね、いつもそこにある危機、

レイチェルをホイットニー・ヒューストンが、フランクをケビン・コスナーが演じます、当時人気絶頂の2人の共演は話題になりました、もちろん劇場で鑑賞しましたが、今回鑑賞するとやはり時の流れを感じます、もっとハラハラしたような記憶がある別荘のシーンもそうでもなかった、彼女の伝記映画「ホイットニー・ヒューストン」でもこの映画については触れられていました、ホイットニー自身も人気絶頂ながら悩んでいた時期、人気者もつらいもんです、


〇(スクリーンで鑑賞) 「ルート29」
(★★!☆☆)(2024年日本)
他人に頼まれ、ひとりの娘を姫路から鳥取まで連れていく事になった女性の物語

11ルート29

鳥取の清掃会社で働くのり子、ある日、病院を清掃していると入院患者から娘ハルをここに連れて来てほしいと頼まれる、患者は死期が近いようだ、他人との関りを好まないのり子だが、なぜか会社の車を盗み姫路へ向かう、姫路でハルを見つけたのり子は2人で鳥取を目指して走り始める、ほんの1日ほどの旅の予定だったが・・・



原作は詩集、監督は「こちらあみ子」デビューからの2作目、難しい企画に取り組んだものです、摩訶不思議な物語、になればよかったのですが、心象シーン、印象的なアートカット、夢かうつつか的シークエンス、謎の登場人物、かみ合わない台詞・・・ゴメンナサイ、さっぱり響きませんでした、

綾瀬はるか、大沢一菜、市川実日子、高良健吾、伊佐山ひろ子、渡辺美佐子と若手からベテランまでの強力キャストなのに、、、無駄遣いとは言いませんが、綾瀬はるかはこんな観念的な物語には似合わない女優です、彼女を一度も笑わせなかったのも間違いかな、、、モッタイナイ、まあ、個人的に元々苦手なタイプの映画なので辛い評価です、お許しを、

いつかサブスクでどうぞ、


(★★☆☆☆)(2023年フランス・スイス合作)(原題:Seule: les dossiers Silvercloud)
引退し静かに暮らしていた諜報部員に迫る危機

11アンヌ

雪山の小屋でひとり静かに暮らすエリザベス、しかし彼女は元ロシアスパイのアンヌ、ある日、彼女の元に過去の事件に関する証拠を提供するように求める連絡が、当時の同僚からは証拠隠滅を迫られる、命を危険を感じたアンヌは脱出を試みるが・・・



スパイ活劇かな?と思って観たら、登場人物はほとんどアンヌだけ、あとは電話やメールでのやり取りを追う会話劇、設定が曖昧なので、と言うか、曖昧な怖さが狙いのような気もしますが、切迫するサスペンスが生まれませんでした、後半のアクションも稚拙、観どころにはなりませんでした、

これまた、いつかサブスクで、いや、今サブスクで観れます、でも観なくても大丈夫、




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2024年11月25日

先週も4本、「帰れない山」「ぼくとパパ、週末の約束」「レッドワン」「室井慎次 生き続ける者」

◆(自宅で鑑賞)「帰れない山」
(★★★★☆)(2022年イタリア・ベルギー・フランス合作)
(原題:Le otto montagne)
北イタリア、アルプスの麓でひと夏を過ごした少年2人の人生を描く

11帰れない山

都会育ちのピエトロは母親と二人で夏休みをアルプスの麓の山村で過ごすことになる、そこで村でただ一人の少年ブルーノと知り合う、1日中叔父の仕事を手伝うブルーノ、対照的な2人だがすぐに意気投合、山野を駆け巡り一夏が終わる、それからふたりは夏毎に会い友情を深めていく、そして、もちろん別れの季節もやってくる・・・



2022年カンヌ映画祭審査員賞受賞作品、

アルプスの麓を舞台に繰り広げられる少年2人の瑞々しい一夏は美しいの一言、青年になり、大人になっても二人の交流は続きます、ブルーノは山での仕事に打ち込みますが、ピエトロはいろんな仕事を転々とします、仕事がうまく行かなかったり、放浪に出たり、恋人が出来たりと、大きな事件は起こりませんが、淡々と・・・ではなく、人生の節目節目を簡潔に端的に描きながら、ふたりの関係を追っていきます、

原題は『8つの山』という意味、劇中で語られるネパールの言い伝えです、世界で一番高い山が中心にあり、その周りに8つの様々な山がある、“中心のもっとも高い山に登ったもの”と“周りの様々な8つの山を登ったもの”のどちらが多くの事を学んだか?という教訓のようです、山の仕事に打ち込み頂を極めた人ブルーノと、良くも悪くも様々な経験をしてきたピエトロ、どちらが良い人生だったか?という比較ではありません、それぞれの人生の重さと愛しさを噛みしめるような良作です、ぜひの鑑賞を、


〇(スクリーンで鑑賞) 「ぼくとパパ、週末の約束」
(★★★!☆)(2023年ドイツ)(原題:Wochenendrebellen)
自閉症の少年が推しのサッカーチームを見つけるためにドイツの全スタジアムを巡ることに

11僕パパ約束

アスペルガー症候群のジェイソン、独自のルーティーンにこだわり、それが破られると我慢できないので、周りの人を困らせてしまう事になる、学校でも騒ぎを起こし支援学校への転校を勧められる、さらに父親が約束を破ったため親子関係は最悪に、そんな時、学校で推しのサッカーチームを訊かれたジェイソンはドイツの1~3部リーグまでの全チームのホームゲームを観戦して推しチームを決めることにする、父親は仕事を犠牲にしてもジェイソンと付き合う事にする、



ジェイソンは大きな音や動きに敏感で、ルーティーンが破られたときの反応は相当過激です、他人との付き合いが下手に見えるアスペルガー症候群に理解が無かった頃は生きていくのが大変だったろうなと思わずにはいられません、両親も最大の愛情をもってジェイソンと向き合いますが、時に限界を超えることもあります、旅先での度重なるトラブル、いたたまれない気分になります、

ジェイソンの推しチームは?意外なチームで決まるかにみえたのですが、そこはジェイソン、一切の妥協を許しません^^)

事実を下敷きにした物語で、2人の推しチーム探しは今も続いているそうです、楽しきかな、妥協しない終わりなきジェイソンの旅^^)


〇(スクリーンで鑑賞)「レッド・ワン」
(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Red One)
サンタクロースは実在していた!?そのサンタクロースが誘拐されるというアクションコメディ

11レッドワン

クリスマスイブの日、サンタイベントに参加していたレッド、実は本物のサンタクロース!?彼の存在が確認されてからは、各国共同の秘密組織がレッドを護り、クリスマスのプレゼントを世界中の子どもに届けていた、が、ある日レッドが秘密基地から誘拐されてしまう、クリスマスまであと1日、警護官のカラムはレッド救出のために世界を駆け巡ることになる、



恒例クリスマスシーズンムービーですが、これはちょっと毛色の変わったアクションコメディ、カラムは秘密基地の位置情報をハッキングした賞金稼ぎと手を組み、誘拐犯を追跡します、レッドを誘拐したのは古来よりサンタと張り合っている魔女、いろんな魔法で2人の前に立ちはだかります、カラムも『数百年レッドの警護を担当している』というので、どうもヒトではなさそうですが、戦い方はいつものドウェイン・ジョンソンです^^)

魔法で現れた雪だるま怪人が面白いです、熱で溶かしても復活するのでなかなか手強いですが、その弱点が面白かったです、大人が観るクリスマス映画、というところかな、


〇(スクリーンで鑑賞) 「室井慎次 生き続ける者」
(★★★☆☆)(2024年日本)
2部作完結編、室井の周りで起こった様々な出来事が一点に収束した時・・・

11室井2

元警視庁幹部の室井慎次の周りで相次ぐ不穏な出来事、養子の父親は出所し、殺人鬼の娘の挙動も不審、地中から見つかった他殺死体の犯人も追い詰められ、村の住人との軋轢も絶えない、村の若者との争いもエスカレートしていく、そしてついに事件が暴発、意外な結末が訪れる、、、



2部作の完結編、1部「敗れざる者」で撒かれまくった“不安定”な伏線がどう回収されるのか?が焦点だったでしょう、そういう意味ではちょっと肩透かしを食らったような印象があるかもしれません、もっとアクションを期待した向きもあると思います
(ワタシの感想)、が、期待したような派手な展開は無く、なにやら小さくまとまってしまった感もあります、

でも、最後のいくつかのエピソードは泣けました、とくに村民との軋轢・抗争の落としどころと映画的レトリックが上手でした、ここだけを観せるために撒きまくった不安定感満載の伏線だったのかもしれません、

ま、1部を観たなら2部も鑑賞しましょう、そして、エンドタイトル終わりまでしっかり鑑賞してください、アイツが待っています、




syougai1pon at 06:00|PermalinkComments(0)映画 

2024年11月18日

先週は4本、「十一人の賊軍」「ノーヴィス」「猿の惑星 新世紀」「猿の惑星聖戦記」

〇(スクリーンで鑑賞)「十一人の賊軍」
(★★★★☆)(2024年日本)
官軍と旧幕府軍との狭間で生き残りを図る小藩の策略に乗る10人の罪人たち

11十一人の賊軍

1868年、薩長を中心とする官軍が新発田藩に迫る、劣勢の旧幕府軍の奥羽越列藩同盟は新発田藩に出兵を迫るが、大老溝口は態度を決めかねている、と、官軍と旧幕府軍が新発田城下で鉢合わせする危機に、溝口は一計を案じ鷲尾ら4人の武士と罪人10人に国境(くにざかい)の砦に向かわせ、官軍を一両日足止めすることにする、無事任務を終えた暁には無罪放免にする、というのが罪人たちへの褒美であったが・・・



東映が久しぶりに送り出した本格時代劇、アイデアの源泉は黒澤明の「七人の侍」
(東宝作品)のような気がしました、タイトルに人数が入っているのもそういう意図かと思います、ま、東映作品なので表立っては謳ってはいませんが、

藩のために官軍と闘う覚悟の若い侍4人と、藩に恩義も何もない罪人10人、しかし無罪放免を条件にひと暴れしてやるぜ!という事になります、この辺りの心の動きは「七人の侍」、罪人のキャラクターはまずまずかな?それぞれの罪状は全部違います、この個性豊かな面々が漫然と攻めてくる官軍の裏をかいて大いに苦しめ善戦しますが、罪人にも一人また一人と死者が出ていきます、まったく「七人の侍」のサスペンス手法、罪人の剣の達人・本山力は宮口精二さんを彷彿とさせる熱演、

工夫されているのは血気盛んな若侍の内輪揉めと、家老溝口の巡らした策略の裏の裏、溝口は策略遂行に最後まで粘り切ります、が、無実の農民を斬首するシーンはいただけません、とくにインパクトがある訳でもなく、もっと溝口の狡猾さを揶揄的に表現した方が効いたかも、

罪人が10人でタイトルは「十一人の賊軍」、この映画的レトリックは観てのお楽しみですが、そんなに上手には機能するわけでありません、想定の範囲内、155分と長いのも??カットできるシークエンスはありそうに思えます、

アクション時代劇としてはまずまず楽しめます、観て損は無し、


〇(スクリーンで鑑賞)「ノーヴィス」
(★★★!☆)(2024年米国)(原題:The Novice)
狂気にも似た情熱でボート競技に打ち込む大学生の物語

11ノーヴィス

成績優秀なアレックスは常に挑戦し続けることに価値を見出している、大学に入るとボート部に入部、人の何倍も努力してレギュラーの座を勝ち取ろうとする、同じ新入生のジェイミーは新入生の中では唯一心が許せる友人、しかし、先輩の故障により空いたレギュラーの座を巡って、アレックスとジェイミーは激しく競う事になる・・・



大学ボート部ってこんなにストイックで厳しのかしら?と思わせる練習風景、それだけでもかなり違和感があるのですが、さらに輪をかけてアレックスのボートへの情熱と、レギュラーの座への執着は常軌を逸しています、昼夜を問わず練習に没頭し、同級生や先輩から疎まれ、友を失ってもひたすらボートをこぎ続けます、元々“困難なことに挑戦する”ことがアレックスの信条ですが、狂気を帯びていく彼女の心の壊れ方が怖いです、

そして、彼女がついに枠からはみ出してしまい、危険な行動に出てしまった時、、、彼女の心に残るものは・・・ラストシーンをどう理解するのか?ちょっと難解です、

小気味良いカット割りと心象シーン、音楽的演出はある程度成功しています、音響制作者の初監督作品だそうです、なるほど、


(★★★!☆)(2014年米国)(原題:Dawn of the Planet of the Apes)
ウイルスまん延で世界は滅び、わずかな人類とエイプ(猿)だけが残った世界

11新世紀

知能を持ったリーダ・シーザーが率いるエイプ(猿)達は森の奥深くで平和に暮らしていた、そこに突然人間が現れエイプの社会は騒然となる、急進派のエイプ・コバは人間の住む街を偵察、人間が武器を用意しているのを目撃、シーザーに戦いに備えるように進言するが、シーザーはあくまで平和的な交渉にこだわる、コバは人間から銃を奪い、シーザーの息子を篭絡しクーデターを起こしシーザーを銃撃、そのままヒトとの戦いに突入してしまう・・・



新シリーズの2作目、シーザーは高い知能を持ちエイプを統治しています、ヒトに危害を加えられた記憶が残っているコバはシーザーを倒し、ヒトとの戦いを選択、しかしシーザーは九死に一生を得、友好的な人間マルコムに助けられ、傷が癒えるまで潜伏、その間にコバは大きな犠牲を出しながらも、人間との戦いに勝利しますが、復活したシーザーは少数の仲間たちとコバの牙城に攻め込むという展開、

エイプと人間の戦い、人間同士の争い、エイプ同志の争いと、知能を持った人間と猿だけが戦を起こし、殺害を繰り返すという皮肉が物語のベースに流れています、

休日ののんびり鑑賞でOK、でも、アクションやCGの出来具合よりも、人間の愚かさや悲哀を強く感じることになります、猿の方がシンプルで賢明かも、人間ってやつは、、、


(★★★☆☆)(2017年米国)(原題:War for the Planet of the Apes)
シリーズ3作目、エイプの村が戦いがあり、人間に急襲されシーザーは息子を失ってしまう

11聖戦記

人間と全面戦争になり2年、シーザーたちは森の奥深くに潜伏、さらなる新天地を見つけようと旅に出る計画を立てていた、そんな時、人間の特殊部隊の襲撃を受け、“大佐”によってシーザーの息子が殺害される、人間との共存を求めていたシーザーだが復讐の鬼と化し、数人の仲間たちと“大佐”の後を追い、特殊部隊の野営地を発見するが、そこには多数のエイプが捕虜として強制労働を強いられていた・・・



シリーズ3作目は人間とエイプの団体戦、シーザーも捕らわれの身になりますが、仲間の奇策で脱出、いよいよ最終決戦に・・・という段になります、いつまでも愚かな人間、またもや人間同士の争いがあり、そこにエイプの氾濫と逆襲と、アクションが派手になった分、エイプのエイプらしい心の動きは弱くなってしまいました、これもまたシリーズの宿命、

なんとか鑑賞完了、人間とエイプの物語はこれにて終り、なのかな?







syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)映画 

2024年11月14日

独酌酔言:大人になると時間が早く流れるのはなぜ?+脳の記憶容量問題

このテーマ、どこかで書いたような気がしますが、また書いてみます、

というのも、別もテーマとの合体による新しい解釈が出来るような気がしているからです、

では、まず1つ目のテーマ、

『大人になると時間が早く流れるのはなぜ?』

これはまあ有名というか、大人はみんな実感していることなので、

基本的なところだけ押さえておきましょう、

『時間が早くなる』という事はないので、

『大人になると「時間が早く流れる」ように感じる』という事ですね、

この現象を説明しているのが『ジャネーの法則』

こちらのページが詳しいです ⇒

『生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例する』

この法則に基づくと、

5歳の1日は50歳の10日間にあたる長さ、ということになるそうです、

大人は子供の10倍のスピードで時が流れて行っている、という事ですね、

では、なぜ時が早く流れていると感じるのか?

先のページでは「人生に占める割合が変わるから」
という説が紹介されています、


つまり、大人になって長い時間を経験していくと、

相対的に今の一瞬の割合が少ないので、短く感じる、というような理屈です、

なるほど!と思いますが、どうもそんなに強い説得力を持ちません
(個人的見解^^)

それよりも、2つ目の説の方が説得力があります、

「物事になれて生活が単調になるから」

子供の頃は新しいモノに触れる毎日が続き、
好奇心が満ち溢れていますが、


大人になると単調な繰り返しの毎日になり、時間が早く流れる、

という考え方です、

うん、この方がしっくりきます、
(個人的高揚^^)


これに対応する解決策ですが、興味深いのを一つ紹介しておきます、

楽しい出来事を作って待ち時間を楽しむ

待ち時間と言いうのは長く感じますよね、
(おお!たしかに!!せっかちなワタシも待ち時間は長く感じますぞ)
(ひげじいか!?^^)


なので、楽しい出来事の予定をバンバン入れて、

その待ち時間をゆっくり楽しむ、という方法です、

先を急ぐので、詳しくは先のページをお読みくださいませ、

NHK「チコちゃんに叱られる」でもこのテーマの答えを出しています、

答えは・・・
『人生にトキメキがなくなったから』
先の説と同じですね、


子供の頃は毎日がトキメキの連続

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ところが、大人になるとトキメキがなくなる

心が動かなくなるので、時間の流れを早く感じる、という事です、

食事の時間の例が書かれています、これが分かりやすい、

子どもは・・・

今日のおかずはなんだろう?
人参が星形に切ってある!
好物のポテサラが付いている!!

と、ワクワクドキドキの時間を過ごしていますが、

大人は・・・ただ、食べるだけといった要領です、

つまり『ワクワクドキドキをたくさん詰め込んだ生活』をすれば、

少しは時間が長く感じられる、という事です、

さて、ここまでは周知の情報、目新しくはないですが、

独酌酔言的には、独自の視点でもう一つの事象に注目

これは大発見ではないかと思っていたので、ここで書きます、
(アンタが大発見なんか出来るわけないじゃろ!)

こちらも「チコちゃんに叱られる」からの情報ですが、
(こちらのHP⇒を参考に書いています)

『家の鍵を掛けたかどうか、忘れるのはなぜ?』という命題への答えです、


答えは・・・
ヒトは『ルーティーンワークになっている行動は記憶に残さない』から~、
(チコちゃん風^^)


ヒトの脳の記憶容量はおよそ17.5TBと言われているそうです、

(あくまで一説)


17.5TBというと結構な容量と感じますが、
長い人生、すべてを記憶するわけにはいきません、

で、ヒトの脳は「自宅の鍵を掛ける」といった、

刺激が少ない・毎日やっている・ルーティーン作業は記憶に残さない

という安全回路を使って容量オーバーにならないように、

物事を記憶すべきかどうかを選択しているようです、

そう、大人になってからの、
毎日同じようなルーティーンな生活は記憶に残らないのです、


昔の事はよく憶えている
けれども、昨日のランチメニューは憶えていない

という大人アルアルがありますが、


これは、脳がそのランチメニューに刺激を感じておあらず、

記憶する必要なし!と判断しているからかもしれません、

で、1つ目のテーマへの対応策、

『ワクワクドキドキをたくさん詰め込んだ生活』と、ここで繋がります、

刺激があれば、少しでも記憶に残る可能性があります、

先週1週間、あなたはどんな毎日を送ったか?憶えていますか

先週1週間にあった出来事を、いくつ書き出すことが出来ますか


実はワタシも白紙の先月のカレンダーを渡されて、

アナタの先月の行動を書き込めと言われたら、

正確にはほとんど書けないと思います、怖い・・・

で、少しでも時間を長く感じて、記憶もたくさん残す方法の提案です、

ワタシは未来の予定はほぼすべてスマホに入れていますが、

手帳の1か月見開きカレンダーにも書き込みます、


で、実際に起こったこと、

行った酒場や(酒呑みです^^)、観た映画など、行った場所など、

実際に起こったことを、追加で手帳に書き込んでいます、


未来の予定より、実際に起こった出来事の方が圧倒的に多い訳ですから、

手帳への書き込みは相当量になります、

これが、先週自分がどんな生活をしていたのか?を確認する有効なツールになっています、

先週、何をしていたかが分かると時間が長く感じます、


先週の出来事の記憶が無い
と、
その1週間は無かったも同然なのですから、

記憶が無いと、より早く時間が流れていると感じるのです、

で、大人になっても少しでも時間を長くする方法、

『ワクワクドキドキする予定をたくさん作る』

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これに足すことの、日記でもメモでも良い、
『起こった出来事を書き留める』ことで、

少しでも時間を長く感じるではないか!?という事を発見したのです、


これは発見じゃないかな?

(うむ、大した発見ではなさそうじゃが)

『テリーの法則』

ワクワクドキドキする予定を入れて
終わってからそれを書き留めると時間はゆっくり流れる


如何でしょうか?

『ジャネーの法則』には勝てないか、、、

いや、勝てるか!?^^)

ではまた来週、

『ジャネーの法則』だけに、じゃあね~~、なんちゃって、
(ヒゲじいやねんな、今週は^^)



syougai1pon at 09:50|PermalinkComments(0)独酌酔言 

2024年11月11日

先週も5本、「DOGDAYS」「おいしい給食 ROAD to いかめし」「猿の惑星 創世記」「北北西に進路を取れ」「トランスフォーマー最後の騎士王」

〇(スクリーンで鑑賞)「DOG DAYS 君といつまでも」
(★★★★☆)(2024年韓国)(英題:Dog Days)
さまざまな人と犬が巻き起こす、騒動と人間模様を描くヒューマンコメディ

11DOGDAYS

不動産会社に勤めるミンサン、自宅ビルの1階を動物病院「DOG DAYS」に貸しているが、犬嫌いのミンサン、院長の女医ジニョンと言い争いが絶えない、「DOG DAYS」には様々な犬たちが持ち込まれる、有名建築家のミンソも客のひとり、彼女はある日散歩の途中で体調を崩し昏倒、愛犬のワンダが行方不明になってしまう、仕事でミンソの協力を仰ぎたい一心で、ミンサンは犬好きを装いワンダ探しに協力することにするが・・・



はい、可愛い犬たちがたくさん出演する“動物映画”です、まあ、スクリーンに愛くるしい動物が出て来るだけでOK!な訳ですが、本作は安直な動物映画ではありません、

多くの人が関わる群像劇です、犬嫌いのミンサンは新規事業立ち上げのプレゼンで四苦八苦、院長のジニョンは苦しい経営を強いられながら病の犬を救うことに専念、一流建築家のミンソも愛犬の前では普通のオバサン、逃げたワンダを拾った若夫婦と養子の少女、病の愛犬の快復を願う女性、恋人の大型犬を預かる配達員の青年、そしてその大型犬の育ての親、悪人はいないですがこんがらがった人間関係、そんな人間の煩悩を犬と犬を愛する心が見事スッキリ整理してくれます、観後感良し、気に入りました、観て損は無し、

副題はお門違い、人間の物語です、


(★★★!☆)(2024年日本)
劇場版シリーズ3作目、ますます過熱する甘利田先生の給食愛

11いかめし

函館の中学に赴任した甘利田先生の給食への情熱は止むことは無い、ライバルであるクラスの生徒ケンと如何に給食を楽しむかを競い合っている、ある日町長の等々力が学校給食の残食問題解消のために“正しい給食の食べ方流儀”を提案、それは甘利田の給食への信念とは相入れないものであった、そんな時、いよいよご当地給食メニューのトップスター「いかめし」が登場することになるが、、、



シリーズ3作目、甘利田先生はますます情熱的というか、エキセントリックに給食に向き合っています、彼の給食愛はほとんど異常^^)なのですが、これが観ていて面白いのだから仕方ない、なにが映画になるかなんてホント分からないものです、

ライバルのケンは相当の給食マニア、女先生(これってNGワードか?汗)、元へ、新米教師の比留川、校長の坂爪、給食調理員の牧野など、周りを固めるキャラも安定感あります、

町長が進める古めかしいステレオタイプの給食の流儀に対して、甘利田先生は文化祭の舞台劇で応えます、妙に説得力のある主役ケンのアドリブ、なんか面白かったです、いかめし給食も美味しそうでした、脱脂粉乳はイケマセン^^汗)

お気楽鑑賞で良し、やはり観て損は無し、


◆(自宅で鑑賞)「猿の惑星 創世記」
(★★★!☆)(2011年米国)(原題:Rise of the Planet of the Apes)
新シリーズの1作目、チンパンジーのシーザーがヒト知能を持つまでの物語

11猿の惑星創世記

製薬会社に勤めるウィルはアルツハイマー病の治療薬研究に挑んでいる、チンパンジーに試験投与し成果を得るが、我が子を守ろうとしてそのチンパンジーが暴れまわり射殺される、この騒ぎで研究は中止に、ウィルは残った赤ちゃんチンパンジーを引き取り、自宅で研究を続ける、認知症の父親は近所を徘徊し騒ぎとなり、それを助けようとしたシーザーも捕獲され、猿専用の保護施設に送られてしまう、ここで人間から虐待を受けたシーザーは並の猿以上の能力を発揮しだす、猿のレジスタンスの始まりである、、、



「猿の惑星」新シリーズの1作目、猿のリーダー・シーザーがヒトの知能を獲得する経緯が描かれています、シーザーを覚醒させるのはヒトのアルツハイマー病用治療薬、脳の働きを活性化する特効薬という設定です、これがシーザーにヒト知能を与えることになります、

特殊メイクでビックリ仰天の猿世界を描き出した1作目「猿の惑星」(1968年)から半世紀以上、CGで描かれるチンパンジーがリアルです、話すことが出来ないシーザーの感情が微妙な表情で演出されます、まるで動物映画のような愛らしさ、人間に虐待されるシーンではシーザーに思い切り感情移入してしまいます、観ていて可哀そう・・・そんなシーザーのレジスタンス、人間との戦闘シーンも見ごたえがあります、

2作目・3作目もサブスクで観れるようです、続けて観ると思います、


(★★★!☆)(1959年米国)(原題:North by Northwest)
スパイの諜報戦に偶然巻き込まれた男が真相を追い求めて飛び回るスパイアクション

11北北西に

広告マンのソーンヒル、ホテルのロビーで商談をしている最中に突然2人の男に拉致される、連れていかれた大きな屋敷にはタウンゼントと名乗る男がおり、ソーンヒルの事をキャプランと呼び、持っている情報を話せと言う、ソーンヒルは自分はキャプランではないと説明するが聞き入れられず、大量の酒を飲まされ、車の事故に見せかけて殺されかけるがなんとか脱出、身の潔白を証明するために警察と共にその屋敷に戻ると、タウンゼントという男はおらず、屋敷の主はソーンヒルをキャプランと呼び、彼が昨晩屋敷で大酒を飲んでいたと証言、ソーンヒルは警察からも追われる羽目になる・・・



ヒッチコック監督のスパイアクション、出だしからスピーディな展開、姿を見せない謎のキャプラン、キャプランを巡るスパイたちの暗躍、謎の美女の登場と流石ヒッチコックと思わわせる導入はお見事、逃避行中の列車で謎の女イヴと知り合い窮地を逃れるシークエンスは、なにやら「007 ロシアより愛をこめて」を連想させます、本作の方が先の制作、

ヒッチコックにしては長尺の137分、アクションを取り入れた後半は少し長すぎるか?ヒッチコックは高所好きなのか、ラストのシーンは怖くて観ていられませんでした^^)

タイトルの「北北西に進路を取れ」は良く出来た邦題かも、原題にもあまり意味は無いらしいです、


(★★!☆☆)(2017年米国)(原題:Transformers: The Last Knight)
シリーズ5作目、地球を守っていたオートボットに、宇宙からの新たな脅威が

11トランスフォーマー5

地球侵略を狙う“創造主”を阻止するため、オプティマスが宇宙に飛び、立ち向かうが逆に洗脳されてしまう、地球でメガトロンなどと闘っていたバンブルビーらは想像主とオプティマスを迎え撃つことになる、



シリーズ5作目、、、って、このシリーズ、初めて観るので物語は良く分かりませんでした、トランスフォーマーっていろんなのがいるんですね、それが実在のクルマなどの乗り物から変身する、というところだけは印象的で残りましたが、物語はさっぱりアタマに入りませんでした、結構壮大な出だしでしたが、結局“想像主”は大したことが無かったです、

休日のお気楽鑑賞にどうぞ、




syougai1pon at 05:30|PermalinkComments(0)映画