2025年04月28日

先週も4本、「ブリジッド ジョーンズの日記2025」「プロフェッショナル」「ゴールデンカムイ続編ドラマ」「サイレント トーキョー」

(★★★!☆)(2025年英国)(原題:Bridget Jones: Mad About the Boy)
シリーズ最新作、2児の母になったブリジッドは育児に恋に大忙し

04ブリジッドJ2025

マークと2児をもうけたブリジッド、夫マークは4年前にテロに巻き込まれ他界、仕事も休んで育ち盛の2人の子どものために必死に生きているブリジッドだが、どんどん劣化していく自分に嫌気がさし一念発起、シッターを雇って職場復帰を決意、そして年下の恋人との出会い、学校行事への参加、親友たちとのパーティーとブリジッドらしさを取り戻していくが、年下との恋人がある日、突然音信不通に・・・



9年ぶりのシリーズ最新作、マークが残した息子と娘、息子はマークそっくりの慎重派、娘はブリジッド似の暴れん坊、年下の青年との恋に有頂天になるブリジッドですが、やはり別れが、でも、ふと気がつくと目の前に幸せが・・・

腐れ縁の恋人ダニエル、キュートでスマートなシッター、心根が優しく筋肉ムキムキの青年、几帳面な学校教師、いつものニュースキャスターに親友たちと賑やかなキャラクター達は、みんなブリジッドが大好き、いつもの如く失敗を繰り返し、ひとり悩み続けるブリジッドを最後まで応援、そしてついにハッピーエンドが!??

本シリーズもこれが最終章のようです、恋多き女ブリジッドのハッピーエンドを見届けてください、


〇(スクリーンで鑑賞)「プロフェッショナル」
(★★★!☆)(2024年アイルランド)(原題:In the Land of Saints and Sinners)
辺境の村にテロリストが潜伏、裏稼業の正義漢が少女を守るために立ち上がる

04プロフェッショナル

1970年代、アイルランドの辺境の村に住む本屋のフィンバー、実は裏の仕事は仕掛け人、殺人依頼を受けて確実に実行する腕利きの暗殺者だった、その村に手配中のIRAテロリスト4人が逃げ込んでくる、ひとりは村人の母娘の親戚、どうやら娘に暴力をふるっているようだ、それを知ったフィンバーはそのテロリストに警告するが、暴行が続き、ついにフィンバーはその男を殺害、残った3人は仲間を殺した犯人探しに乗り出す、、、



まず邦題について書かなければなりません、邦題は「プロフェッショナル」、原題を直訳すると「聖者と罪人の土地」というところでしょうか、映画会社の宣伝マンは主演リーアム・ニーソンのいつものアクション映画のようなイメージを押し出したかったのでしょうが、とってもとっても酷い邦題です、ほぼ詐欺です^^)映画ファンを舐め切っています、本作の見どころはアクションではなく、フィンバーの心根とアイルランドの僻地の人間模様、風俗・風景です、

舞台は1970年代のアイルランド最果ての村、この時点で「プロフェッショナル」はあり得ません、主人公のフィンバーは金で殺人を請け負う罪人ですが、この稼業に嫌気がさし引退を考えていました、そこにやって来た4人のテロリスト、如何にも何かが起こるシチュエーションです、

村にたった一人の警官、隣人の女性、バーのマスター、雑貨屋の店主、そして聖者であり罪人である主人公、スマホが無い時代、アイルランドの最果て、「刑事ジョンブック目撃者」や「ファーゴ」のようなちょっとのんびり、で結構ハード、で暴発!という物語です、アクション期待ではなく、50年前のアイルランドの田舎の風景を楽しむつもりで鑑賞してください、


(★★★☆☆)(2020年日本)
都心のSCで爆破予告があり模擬爆弾が爆発、犯人の要求は総理大臣との対話だった

04サイレントT

爆破予告のあったSCへ向かったTV局スタッフが爆弾のトラップにかかる、犯人の指示を持っているという女性とアシスタントは次の爆破予告動画を撮影しネットに流す、次の標的は渋谷ハチ公広場、爆発まで数時間、その間に総理大臣が犯人との対話に応じなければ爆発させるという、強硬派の総理大臣は対話を拒否、テロリストを追う刑事はある青年が事件の鍵を握っていると考え肉迫するが時間切れ、渋谷で爆発が起こってしまう・・・



謎の爆弾魔は一体誰なのか?思わせぶりなカットや途中で途切れる台詞、序盤は爆弾魔探しのサスペンスはそれなりに成功しているようにも観えます、が、どうも犯人の動機が薄いというか、実際に爆弾を爆発させる犯人像にどうもリアリティがなかったような気がします、定石通り、犯人は早い段階で登場するのは好感しますが、、、

物語に深みを持たせようとしたために、終盤はどうも理屈先行になってしまい、カタルシスは無いままにエンディングを迎えた感じです、おそらく原作は狙いが違う物語なんでしょう、なんせジョン・レノンとオノ・ヨーコの楽曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされて出来た小説が原作だそうです、違う味の映画になってしまったのかな?

そうそう、劇中のハイライト、渋谷の“ハチ公公園とスクランブル交差点”、なんと屋外セットで作ったようです、これは凄いです!てっきりロケ撮影かと思って観ていました、


(★★★!☆)(2024年日本)
シリーズ1作目の後日談、アイヌの金塊のありかを示す“囚人の入れ墨”を巡っての三つ巴の争奪戦

04ゴールデンカムイドラマ9

不死身の杉本とアイヌの少女アシリパ、そして脱獄王の白石の3人は、アイヌの金塊の在り処を示す24枚の入れ墨“刺青人皮”を探す旅に出る、一癖も二癖もある囚人たちとの戦いに苦戦する3人、同じく金塊を狙う第七師団の離脱兵、さらに土方歳三一派も絡んで来て事態は混迷、杉本とアシリパは無事に生き残ることが出来るのか?



2024年公開の「ゴールデンカムイ」の続編にあたるドラマシリーズ、9話のエピソードで出来ています、この後に劇場版「ゴールデンカムイ2」が制作・公開されるようです、

今回のドラマ9話は“刺青人皮”を身体にもつ囚人一人ひとりを追い求めていくシークエンス、毎回出て来るこの囚人たちがちょっと変わり者というか、結構エグい囚人ばかリ、原作に忠実のような気がするので、なんとなく原作のテイストも分かったような気がします、このシークエンスは劇場公開が難しいとの判断でサブスクドラマという形での公開になったのでしょう、

こちらも原作譲りだと思いますが、劇中ではアイヌの風俗や宗教感、北海道開拓の歴史やエピソードなども随所にちりばめられています、この辺りは嫌いではないので、観ていて楽しいし勉強になります、原作者の北海道愛の賜物でしょうね、

さて、“刺青人皮”争奪戦は網走監獄へと向かうようです、劇場版2作目がどんな内容になるのか?まだ詳細は不明のようですが、一部メインキャストが交代するとの情報もあります、
え!!??という感じ、さて、どうなるのか楽しみです、




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2025年04月21日

先週は4本、「アマチュア」「ベテラン」「ブリジット・ジョーンズの日記3」「海の沈黙」

〇(スクリーンで鑑賞)「アマチュア」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:The Amateur)
妻を殺されたCIA分析官が犯人のテロリスト4人を追い詰めていく

04アマチュア

CIAで働くチャーリーとサラ夫婦、サラが出張先でテロに巻き込まれ死亡、チャーリーは復讐を誓い特殊工作員への転属を申し出るが上司は認めない、チャーリーは上司の不正の証拠を掴んでおり、それを取引材料に特殊工作員の訓練を受けることになるが、分析官のチャーリー、銃の扱いや格闘戦はからっきしダメ、爆弾造りだけは合格点を取る、上司はチャーリーが掴んでいる不正の証拠を捜索、チャーリーも事故を偽装して葬り去ろうとするが・・・・



インテリ系分析官が工作員としてテロリストを追い詰めるという“アマチュア”スパイの物語、プロの特殊工作員のようなフィジカルな活躍は出来ませんが、チャーリーなりの気迫でテロリストを追い詰めていくシリアスな物語、チャーリーの奮闘を応援したくなります、

CIAの暗部が物語の鍵になります、不正の証拠を安全弁に訓練所を脱出、独りテロリストを追い始めます、1人目のテロリストと対峙したチャーリーは非情に徹することが出来ず取り逃がすミス、一方CIAもチャーリーを裏切り者として追い始め、訓練所の最強教官が執拗に追跡してきます、教官に勝てるはずもない“アマチュア”チャーリーは絶体絶命の危機の連続、、、

と、一味違ったスパイアクション、なかなか面白かったです、


〇(スクリーンで鑑賞)「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」
(★★★!☆)(2024年韓国)(原題:I, the Executioner)
法では裁けない悪人を処刑する連続殺人が発生、凶悪犯罪捜査犯が犯人を追う

04ベテラン

悪事を働きながら法では裁かれない悪人たちが次々と処刑される事件が発生、SNSでは犯人を“ヘチ”と呼び称賛するが、警察はベテラン刑事ソ他の凶悪犯罪捜査班5人を投入、さらに優秀な現場警察官パクも捜査に加わる、そんな中、軽い刑で出所した犯人に対する“ヘチ”の処刑を望む声が高まる、ソらは警護に失敗、警護対象はまたしても“ヘチ”によって処刑されてしまう、、、



9年ぶりのシリーズ2作目、捜査班5人チームの物語ですが、活躍するのはベテラン刑事ソと班長の2人、あとの3人は今回もあまり頼りになっていません^^)

悪を捌く“ヘチ”を称賛し民衆を煽るSNSに手を焼きますが、そこはソがしっかり対応、新任警官のパクも活躍、“ヘチ”を追い詰めますが、それは“ヘチ”が仕組んだダミー、裏をかかれた捜査班は人質2人の処刑を目前にソが最後の対決に挑みます、

韓国映画らしく最後の決闘は執拗に続きます、ここらが観どころか、“ヘチ”の正体はすぐに察しがつきますが、上手な語り口で中盤までサスペンスを維持、ラストへとなだれ込みます、観て損はなし、


(★★★!☆)(2016年英国)(原題:Bridget Jones's Baby)
シリーズ3作目、なんとブリジットが妊娠!でも、父親候補が2人・・・

04ブリジット3

ブリジッドのかつての恋人マークは結婚、浮気者のダニエルは事故で死亡、葬儀でマークと再会したブリジッドは、マークが離婚することを知るが、パッとしない生活から逃げ出して行った音楽祭イベントでIT企業社長のジャックと知り合い一夜を共にする、一方マークとも寄りを戻す気配になり、ハッピーエンドかと思いきや、ブリジッドの妊娠が発覚、果たして父親はジャックなのか?マークなのか?



11年ぶりの3作目、ブリジッドは放送局のディレクターとしてバリバリ活躍中、そして“太っちょブリジッド”からすっきりスリムなブリジッドに変身しています、もともと体重を増やしてこの役に挑んでいたレニー・ゼルウィガーが本来の姿で登場です、これだけで11年の経過が説明できちゃうという簡明な展開、

物語は妊娠が発覚してからのドタバタ劇、2人に言い出せず、2人とも自分が父親だと思い込んでしまいます、ついに真実を告白したブリジッドに2人とも父親としても役割を果たすことを宣言、母親1人と父親2人の展開が微笑ましいです、

そして、ついにブリジッドは出産、DNA検査で父親を特定することになります、果たして父親は・・・最新作が劇場公開中なので、予習で観るのも良いかと思います、


◆(自宅で鑑賞)「海の沈黙」
(★★★☆☆)(2004年日本)
著名画家の過去作品が贋作であることが判明したことから蘇る過去

04海の沈黙

展覧会の目玉は画家・田村の過去作品、が、この作品を観た田村自身が『これは私の作品ではない』と告発、主催者は右往左往、北海道小樽では全身刺青の入った女性の溺死体が上がる、田村の妻安奈は若い頃、夫の田村以上の才能を持った天才画家津山がこの事件に関わっていることを知り、小樽に向かい、数十年ぶりに津山と再会するが・・・



倉本聰脚本、本木雅弘、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、佐野史郎などの名優を迎えての鳴り物入り作品、
贋作騒ぎから展開する序盤は重厚な展開で観入ってしまいますが、後半はテーマが入り乱れてちょっと散漫になってしまいました、

詳細不明の天才画家、謎めいた執事(本人は番頭と名乗る)、入れ墨のエピソード、魅力的な入れ墨志願者など、それなりに魅かれるギミックが多すぎて、主題?の津山と安奈と田村の絵画を巡る因縁物語の影が薄れてしまい、観終わった後に残るのが混乱のみ、という感じ、倉本さん、珍しく欲張り過ぎましたか、

石坂浩二、中井貴一は貫禄の好演、本木雅弘と小泉今日子は活かしきれなかったかも、




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2025年04月14日

先週も5本、「おいしくて泣くとき」「ミッキー17」「ブリジット・ジョーンズの日記」「ブリジット・ジョーンズの日記2」「SWATアンダーシージ」

〇(スクリーンで鑑賞)「おいしくて泣くとき」
(★★★★☆)(2025年日本)
淡い初恋の想い出と共に、30年間行方不明の女性を探す

04おいしくて

父親と2人暮らしの心也、心也の父親は食堂で『こどもごはん』を提供している、弟を連れて『こどもごはん』を食べにくる夕花は酒に溺れる義父の顔色を見る生活、2人は学級新聞の係になり互いの心の隙間を埋め合う関係になる、ある日、夕花は義父から手荒い仕打ちを受ける、心也は思わず夕花を庇う、夕花を救い出すことを決意した心也は2人で遠くへ行くことにするが・・・



およその筋立ては分かっていながら、終盤はおおいに泣かされました^^)

物語は30年前の2人の高校生時代と、心也がカフェを営む現在を行き来しながら進みます、心也は父親の遺志を継ぎ、今も『子ども食堂』を運営しているようです、そこで出されるのが、30年前と同じ「醤油バター味うどん」、食事に困っている子供に提供され続けているメニューです、なんらかの事情で30年間行方が知れない夕花ですが、心也のカフェを襲った災難が思わぬ人を呼び寄せます、

高校生夕花役の當真あみには瑞々しい才能を感じます、俳優としてはほぼ新人のようです、
尾野真千子は流石の名演、たくさん涙を流してスッキリしてください、


〇(スクリーンで鑑賞)「ミッキー17」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Mickey 17)
借金地獄から逃げるために選んだのは、何度も死んでは再生される過酷な仕事!?

04ミッキー17

ミッキーは事業に失敗、借金の取り立てから逃れるために宇宙での“夢の仕事”に応募する、無事に地球外に逃げることが出来たミッキーだが、その仕事は危険な任務に就き死ぬこと!?何度死んでも人体をコピー再生できる最新技術で生き返り、また危険な任務に就くという最悪の使い捨て無限サイクル、17番目の再生ミッキーもエイリアンに襲われて死亡、したかと思われたが・・・



倫理的理由で人体再生コピー技術は地球での運用が禁止されていますが、企業が行う地球外の植民地開発で限定的に運用可能という設定、ミッキーはただ一人の“エクスペンダブル”=使い捨て人間、エイリアンに襲われたミッキー17は命からがら?基地に戻ってきますが、そこにはミッキー18がすでにコピー再生されています、ミッキーが2人!!そこから始まるドタバタ、

再生コピーとはいえ17と18は微妙に性格が違います、臆病な17と攻撃的な18、そして基地を襲うエイリアンと迎え撃つ植民地開発企業、最後の収束へはそれぞれのイメージが逆転しながらなかなか上手に展開します、お気楽映画なので何も考えずに楽しみましょう、


(★★★★☆)(2001年米・英合作)(原題:Bridget Jones's Diary)
シリーズ1作目、30代独身のブリジッドが理想の自分に向かって邁進、ラブコメディ

04ブリジッド01

ロンドンの出版社に勤めるブリジッド、仕事・恋愛・ダイエットと忙しく動き回るが、なに一つうまく行かない毎日、一念発起日記をつけ始める、目標は「痩せる」「酒とタバコをやめる」「理想のボーイフレンドを見つける」、幼馴染の堅実で真面目なマークや、イケメン上司でプレイボーイのダニエルとの出会いがある、ブリジッドの気持ちは正反対の2人の間を行き来する・・・



前向き、でもすぐにクヨクヨする、最良のパートナーを求めているが、ちょっとした行き違いにすぐにブチ切れて別れてしまう、仲間からのアドバイスであれこれ策を弄するがヘマをしてばかり、そんなチャーミングなブリジッドの恋と仕事の物語、これでもかというくらい揺れ動くブリジッドですが、最後にはハッピーエンドが待っている・・・のか???それは観てのお楽しみ、

主演のレネー・ゼルウィガーがとにかくチャーミング、上手な俳優さんです、相当体重を増やしてブリジッド役に挑んだそうです、さすが、3作目を見ればホントの彼女が観れますよ、


(★★★☆☆)(2004年米国)(原題:Bridget Jones: The Edge of Reason)
シリーズ2作目、相変わらず2人のボーイフレンドの間で揺れ動くブリジッド

04ブリジッド02

TVレポーターに転職したブリジッド、幼馴染のマークとうまく行っている、と思っていたら美人秘書とマークの関係が気になり始める、元上司のダニエルもTVレポーターに転身、タイでの取材旅行に同行することになったブリジッド、またもやダニエルの甘い言葉に騙されそうになる、なんとか無事帰国の途に着いたかと思いきや、身に覚えのない麻薬密輸の罪で投獄されることに、、、



1作目が大ヒットしたことからの典型的な“2匹目のドジョウ”作品、今回もブリジッドが2人の間を何度も揺れ動きます、そしてタイへの出張取材、異国でのロマンスというのもよくあるお話、でも、シリーズは3作あり、最新作が近日公開、ここはぐっと堪えての鑑賞をお願いします、

主演のレネーは今作でさらに体重を増やしています、役づくりが凄い、でも3作目を観ればもっと楽しくなりますよ、

(★★!☆☆)(2017年米国)(原題:S.W.A.T.: Under Siege)
重要な証拠を握った人物を逮捕したSWATが連行した拘置所が組織に襲われる

04SWATアンダーシージ

銃撃戦の末に重要なブツが入ったコンテナを押収したSWAT、中には一人の男がいた、この男を拘置所に連行したところ、組織から男を引き渡すよう脅迫が来る、もちろん引き渡しなどしないSWAT、本部に応援を頼むが、通信や電力がすべてダウン、組織の戦闘部隊が大挙攻め入ってくる、限られた戦力で戦う事になったSWATは窮地に・・・



コンテナ押収の銃撃戦と拘置所での攻防戦、この2つのシークエンスだけのシンプルな物語、コンテナで発見された男は組織にとって致命的な情報を握っている敏腕元工作員でやっかいな存在、さらにSWATの中にも組織と繋がっている内通者がいる模様、多勢に無勢、とそれなりに工夫されてはいますが、物語としてはとってもシンプルな進行です、

休日のお気楽鑑賞なら大丈夫、




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2025年04月07日

先週も5本、「教皇選挙」「エミリアペレス」「リトルシベリア」「ジェリーの悲劇」「ゴンドラ」

〇(スクリーンで鑑賞)「教皇選挙」
(★★★★☆)(2024年米国・英国合作)(原題:Conclave)
次の教皇を選ぶ選挙コンクラーベの裏側を描くサスペンス、驚愕の結末

04教皇選挙

カソリック教会のローマ教皇が亡くなった、次の教皇を選ぶために世界中から投票権のある司祭が集められ、主任司祭のローレンスが選挙を仕切ることになる、次代教皇に意欲を示す保守派、強硬派、良心的司祭、アフリカ人司祭などが票の獲得を目指す、保守派司祭のスキャンダルのうわさが流れ、アフリカ人司祭の過去が暴かれるなど選挙は混迷、さらに亡くなった教皇が密かに司祭に任命した無名司祭が現れる・・・



教皇を選ぶ選挙・コンクラーベ、初めて聞いた時に音が日本語の『根競べ』に似ている!と思った方も多いと思います、そのコンクラーベの数日間をサスペンス仕立てで描く作品、カソリック教会のトップに立つ司祭たちが、実は俗物の集まりという強烈な皮肉がベースのサスペンス、こんな映画を作ってしまう、上映する、という文化が素晴しいです、

さて物語は、票が5人の司祭に割れたことから、当選を目指しての裏工作や駆け引き、仲間割れなどが渦巻き混迷を極めます、アフリカ人司祭が過去のスキャンダルで身を引き、保守派司祭もハラスメント疑惑で脱落、強硬派司祭が有力になった時、事件が起こります、権力闘争に明け暮れるカソリック教会に愛想をつかす司祭が現れ、事態は急変、果たして次代教皇に選ばれるのは?

そして、その選挙結果の果てにはもう一つの驚きの物語が隠されていました、なるほど、これまた如何にも21世紀の宗教映画です、必見!


〇(スクリーンで鑑賞)「エミリア ペレス」
(★★★★☆)(2024年フランス)(原題:Emilia Perez)
メキシコの麻薬王が性別適合手術をうけて人生をやり直そうとするが・・・

04エミリア

メキシコシティの弁護士リタ、本意でない事件の弁護に追われ疲れ果てている、そんなある日、誘拐され連れていかれた先は麻薬王マニタスの元、そこでリタはマニタスから驚きのリクエストを受ける、マニタスはトランスジェンダーで性別適合手術を受けて生まれ変わりたいと告白、その準備をリタに命じる、この秘密を知った以上、断れば生きて帰れない、そして多額の報酬と無制限の必要経費、リタはマニタスを生まれ変わらせることにする・・・



組織を牛耳る麻薬王が本来の気持ちに沿って女性に生まれ変わるというシチュエーションだけで相当インパクトがあるのですが、物語は生まれ変わってからがメインです、

エミリアとして生まれ変わった麻薬王は、過去に引き起こした麻薬にまつわる悲劇を目の当たりにし、慈善心に目覚めます、また妻と息子を伯母として引き取り養育しようとします、しかし・・・あまりに強い信念と愛情が徐々に歯車を狂わせていくことになります、

シリアスな物語ですが、なぜか何度もミュージカル風に歌いだすシーンがあります、最初は違和感ありますが、、、なんか慣れて来ます^^)麻薬王とミュージカル仕立て、これこそフランスのエスプリ?

観応えのある1作、想定外のラストもカタルシスがあります、なるほど!!という感じ、さて生き残るのは誰か?ぜひの鑑賞を、


◆(自宅で鑑賞)「リトル シベリア」
(★★★!☆)(2025年フィンランド)(原題:Little Siberia)
田舎町に隕石が落ちたことから巻き起こる奇妙な出来事、コメディサスペンス

04リトルシベリア

フィンランドの冬の田舎町に隕石が落下、なにもなかった町がこの隕石で色めき立つ、町興しに使おうと公民館に展示するが、隕石の権利を主張する者、土地の所有者、さらには隕石を盗もうとする男たちなどが動き出す、牧師のヨエルは隕石警護の寝ずの番を引き受けるが、ある晩不審者が侵入、そこからヨエルは殺人事件に巻き込まれてしまう・・・



何とも不思議なタッチとテンポの映画です、フィンランドのコメディセンス?なのか、監督の狙いなのか?とにかく、平凡な日常に隕石が落ちたことで起こる非日常、もしくは奇跡?みたいなことが独特テンポで進行、ついには何人もの死人が出ることになるのですが、それがあまり血なまぐさくない、ヨエルは妻との問題も抱えていたのですが、そちらの方が大きな関心事、という具合、おいおい、人が死んでるよ!と言いたくなります、

閉じられた雪の町というシチュエーションも似ているので、名作「ファーゴ」の雰囲気とちょっと似ていると思いました、乾いた感じのブラックコメディ、そんな感じの作品です、興味があれば観てみましょう、


〇(スクリーンで鑑賞)「ジェリーの悲劇」
(★★★☆☆)(2023年米国)(原題:Starring Jerry as Himself)
ジェリーに掛かって来た1本の電話から始まった巧妙な電話詐欺

04ジェリーの災難

台湾から渡米し40年以上コツコツと働いてきたジェリー、妻とは離婚、3人の息子がいる、ある日、携帯電話会社から電話が入る、不正取引の嫌疑がジェリーに掛かっているので携帯電話を止めるという、それを避けるには中国の国家警察に電話するように指示される、その番号に電話すると、刑事や上役が出て来て、ジェリーの嫌疑を晴らすために捜査に協力して欲しいと頼まれる、協力しないと逮捕されるかも・・・



原題は『Starring Jerry as Himself』、主役はジェリー本人出演、という意味、そう、この物語、電話詐欺で全財産を失ったジェリー自身の実話をジェリー自身主役で映画化したものです、映画作りに興味のあったジェリーは全財産をだまし取られた顛末を映画にして、その収入でいくらかでも回収しようと思いたったそうです、へこたれない人です、ドキュメント部分に映っているジェリーはとっても明るく見えるのが幸い、

物語はジェリーの他に家族がそのまま本人役で出演、詐欺集団などは俳優が演じています、ドキュメンタリーとフィクションが入り混じる展開ですが、物語は巧妙にジェリーにウソの不正取引事件捜査を装い、ジェリーを意のままに動かし、ついには預金財産を全部送金させてしまう、という怖いお話、

映画としての出来栄えはパッとしませんが、日本でも電話だけで数千万円を振り込ませる詐欺が横行、そんな詐欺に引っ掛からないためにも、観ておいた方が良いかも?


◆(自宅で鑑賞)「ゴンドラ」
(★★★☆☆)(1987年日本)
偶然知り合った窓拭き青年と孤独な少女が故郷を目指す

04ゴンドラ

ゴンドラに乗ってビルの窓ふきをする良、孤独な都会生活を送っている、高層マンションに母親と住む少女かがりは母親の愛情が薄く、イジメにもあっている、清掃中に窓越しにかがりを見る良、街中で偶然出会った2人、良はかがりが薄幸であることを知り、保護者の視点で愛情を注ぐようになる・・・



1987年製作作品、当時の若手クリエーターが結集して作った意欲作らしいです、知らなかったのでサブスクで鑑賞、

若手による作品らしく映画的ギミックが多数詰め込まれています、映像的、色彩的、音楽的挑戦多数、幻想シーンや心情カットも、正直簡明な映画が好きなので、こういう観念的な映画はあまり好みません、最近だと綾瀬はるか無駄遣いの「ルート29」とかも、、、

でも、リアルな物語部分もよく撮れていて、後半のロードムービーシークエンスは観どころ、ラストカットの映像も綺麗です、

たぶん、いろんな意見や提案を全部飲み込んで作ってやろう!という意気込みだったのかな?と推察します、若手の挑戦ですからね、それでよいと思いますが、リアルな物語パートだけを再編集して90分くらいにしたら、それもまた心に引っ掛かる作品になるかも、とか思いながら観ました、




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2025年03月31日

先週も5本、「悪い夏」「ネムルバカ」「侍タイムスリッパー」「エレクトリック ステイツ」「ニューオリンズ トライアル」

〇(スクリーンで鑑賞)「悪い夏」
(★★★★☆)(2025年日本)
生活保護受給者のトラブルに巻き込まれる市役所職員の行き着く先は

03悪い夏

生活福祉課で生活保護受給者の更生を促している佐々木、同僚の宮田から先輩高野が受給者女性愛美の弱みに付け込んで肉体関係を持っている、との噂を聞く、愛美の家を訪れた佐々木は事の真相を問いただすが愛美は答えない、この噂は裏社会の金本の耳にも入る、金本は高野を脅し、生活保護不正受給の仕組みに高野を引きずり込む、一方、何度も愛美の家を訪れるうちに佐々木は愛美に好意を抱くようになるが、その先には甘い罠が・・・



うだるような暑い夏、生活保護受給者の家を訪問し、再就職を促す佐々木は真面目な青年であります、一方、愛美も娘を抱えてひとりで生きていく辛さを嫌というほど味わっています、そんな弱者を利用して金儲けを企む金本やその仲間、愛美もやむなくその片棒を担いで、佐々木を美人局のターゲットにしますが、愛美にも佐々木を思う心が芽生えて来ます、

ラスト近くでの大団円、高野の不正を執拗に追及する同僚宮田の真の狙い、チンピラの山田の浅知恵、金本の圧倒的な暴力、闇におちた高野、同じく闇におちた佐々木が愛美の部屋で鉢合わせします、突発事故で事態は急展開か?と思いきや、結局高野の暴力に屈する佐々木たち、この泥沼状態を打開するのは誰か?

保身だけの役人と矛盾だらけの生活保護制度、それを食い物にする闇社会、こういうお役所物語は救われません、すべてがハッピーエンドでは終われません、が、小さな幸せが生まれることもあるかもしれません、というお話、観後感は良くないですが、上手に作られた作品です、


〇(スクリーンで鑑賞)「ネムルバカ」
(★★★!☆)(2025年日本)
2人暮らしの大学の先輩後輩、ゆる~く楽しく毎日を過ごしていたのだが・・・

03ネムルバカ

先輩のルカはインディーズバンドのボーカル、いつかデビューすることを目指している、後輩のイリスはレンタルビデオ店でバイトをしている、日々の食費にも困る生活だが、2人はいつもゆるくのんびり毎日を楽しんでいた、が、ある日ルカの元へレコード会社からメジャーデビューの話が舞い込んでくる、バンドメンバーやイリスと過ごしていた生活を捨ててルカはデビューを目指すことにするが、、、



「べいびーわるきゅーれ」シリーズの阪元監督作品、物語の大半はルカとイリスの何でもない日常生活と会話で成り立っています、これが阪元監督の真骨頂、途中からルカとイリスが「べいびーわるきゅーれ」の2人に見えてくるという錯覚に陥りました^^)とにかく何でもない事柄をネタにしてしまう才能っていうのがあるのにビックリします、

いつまでも続きそうな2人のゆる~い生活も、ルカがメジャーデビューを目指すところから大きく動きます、今までの他愛もない、なんの罪もない2人の生活は一瞬で消し飛びます、イリスも残されたバンドメンバーも生きる道筋を失います、そして、見事スターダムにのし上がったルカが手に入れたものは・・・

最初の台詞の意味がラストシーンで紐解かれます、タイトルになっている曲名の意味も紐解かれます、なるほど、映画的レトリックの見本ですね、個人的にはこういう会話劇、好きなので大いに楽しめました、


(★★★★!)(2024年日本)
とにかく面白い!幕末から現代の時代劇撮影所にタイムスリップした侍が自らの信念を貫く

03侍

※2024年10月にスクリーンで鑑賞、すでに記事も書いていますが、
 2025年3月の日本アカデミー賞で最優秀作品賞他を獲得、
 サブスクで配信中なので再鑑賞、記事も加筆・修正して再掲載します

幕末の京都、会津藩士2人と長州藩士が対峙、まさに剣を交える瞬間に落雷があり、会津藩士の新左衛門は現代の時代劇撮影所にタイムスリップする、その風体からエキストラと間違えられる新左衛門、見るものすべてが理解できず生きる希望を失いかけた時、助監督の優子に助けられ、撮影所近くの寺に住み込み、エキストラとして働くことになる、徐々に現代での生活にも慣れていく新左衛門、迫真の斬られ役演技が認められ時代劇スターの敵役に抜擢されるのだが・・・



超低予算自主制作映画、単館公開からスタートし、その面白さが話題を呼び全国公開にこぎつけた話題作、そして、ついに2025年日本アカデミー賞最優秀作品賞まで受賞しました!

いや~面白かったです、侍が時代劇撮影の現場にタイムスリップするというアイデアは、この物語のきっかけにすぎません、前半は新左衛門が21世紀の世界で戸惑う姿を描くコメディ、これはこれでお面白い、ま、そうなんだろうなと思って観ていると、中盤から新左衛門のキャラがどんどん際立っていきます、侍の魂を失わず、必死に斬られては倒れる新左衛門、自らが生きていた時代の物語を後世に残すことに生きる意味を見出していきます、そして大抜擢された大型時代劇の相手役はなんと・・・それは観てのお楽しみ、

監督の時代劇愛が新左衛門にも乗り移って、とても良い“時代劇Love”な映画に仕上がっています、東映京都撮影所も全面協力、最後の殺陣は観ていても息が詰まりました、ラストカットも洒落ています、

低予算でも良い映画が出来るという見本、必見です、自主制作映画と時代劇への応援の意味も込めてぜひ鑑賞してください、サブスクで配信中です(2025年3月現在)


(★★★!☆)(2025年米国)(原題:The Electric State)
人間とロボットとの戦争が終わった世界、人はバーチャルな世界で暮らすようになっていた

03エレクトリック

自動車事故で両親と弟を亡くしたミシェル、里親の元で暮らしている、ロボットとの戦争で勝利した人類はロボットを“制限区域”に閉じ込めていたが、ある日奇妙なロボットがミシェルの家に現れる、なんとそのロボットには死んだはずの最愛の弟クリストファーの精神が乗り移っていた、そして2人で“制限区域”の中にいるドクターを探す旅に出ることを要求してきた、ミシェルは半信半疑でそのロボットとの逃避行を始める、



近未来の話ではなく1990年頃の設定になっています、携帯電話もスマホもない世界、でもなぜかロボットだけ発達、人間の嫌がる労働を肩代わりしていたのですが、自我を持ち始めたロボットたちが反乱を起こします、劣勢だった人類ですが、「ニューロキャスター」と呼ばれる精神をコントロールしてドローン兵士を動かせる装置の発明で、人類は戦いに勝利します、この「ニューロキャスター」発明の核となっていたので天才少年クリストファーの脳だった、という設定です、

さまざまなロボットが登場しますが、これが皆とってもレトロでキュート、これまでのロボット観とは異なるアナログで優秀なロボットたちなのです、弟が組織に利用された事を知ったミシェルはロボットたちの協力を得て、人類社会を牛耳っている「ニューロキャスター」組織へ弟救出に向かうのですが、、、

先日もこういう世界観・ロボット観の映画がありましたね(「ボーダーランズ」)、近未来のシュッとしたロボットやAIではない、20世紀の姿をしたアナログロボットたちが可愛い、観ているうちに親近感が湧いてくるロボットデザインが良く出来ていると思います、

ちょっと違和感あるかもしれませんが、この映画“まずは観る”かな、


(★★★!☆)(2003年米国)(原題:Runaway Jury)
銃乱射事件の裁判、弁護士と検察側の陪審員コンサルタントの虚々実々の駆け引き

03ニューオリンズ

銃乱射事件で犠牲になった夫への損害賠償を訴え出た妻、銃を作ること自体が乱射事件の原因であると訴えた相手は銃器メーカー、良識派の弁護士ローアは切々と乱射事件の被害の大きさと銃器メーカーの責任を訴える、銃器メーカーは弁護士に加えて陪審員コンサルタントのフィッチを雇う、フィッチはすべての陪審員のプロフィールを分析、裁判に勝つための分析や裏工作、犯罪まがいのことまで平気でやる裁判のプロ、裁判は銃器メーカー有利で進むと思われたが、、、



まず、陪審員コンサルタントという職業があるのに驚きました
(米国では実際にあるそうです)、裁判を有利に運ぶために、陪審員を選ぶ段階から関与、不利になる可能性のある陪審員は拒否できる権利があるようです、陪審員を選ぶだけでひと騒動、

物語は弁護士vs陪審員コンサルタントという構図から、さらに複雑になります、陪審員の中に1人、不可解な行動をするニコラスがいるのです、彼は陪審員をコントロール、弁護・コンサル両陣営に裁判の結果を買うように働きかけます、混乱する弁護士、対立するコンサル、その判断が明暗を分ける結果となり、最後にニコラスの正体も明かされます、

弁護士をダスティン・ホフマン、コンサルをジーン・ハックマンと、両名優が法廷で激突します、ジーン・ハックマンは今年2025年2月に逝去、地味ながら本作も彼の名作の1つかなと思って鑑賞しました、




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2025年03月24日

先週は秀作ばかり5本、「Flow」「ノーアザーランド」「私にふさわしいホテル」「ビーキーパー」「密輸1970」

〇(スクリーンで鑑賞)「Flow」
(★★★★!)(2024年ラトビア・フランス・ベルギー合作)(原題:Straume)
ラトビア発、台詞一言もなし!ハラハラドキドキの猫と動物たちの冒険アニメ

03Flow

森で暮らす黒猫、突然圧倒的な洪水が襲って来る、逃げ惑う動物たち、流れ着いた1艘のボートに黒猫が乗り込むと、そこにはカピバラの先客が、さらに犬、ワオキツネザル、そして不思議な力を持つ白くて大きな鳥が乗り込んでくる、彼らは果てしない水の世界を漂っていく・・・



参りました!!一言も台詞ないし、人間は出て来ないし、動物はほぼ野生のままだし、それなのに、ハラハラドキドキ、映画的サスペンスに満ち溢れた極上のアニメーションでした、ラトビア人監督が作り上げたワンダーワールドです、今年度アカデミー長編アニメーション映画賞受賞作品です、

どこの世界なのか分かりません、人間は滅んだようです、なぜ洪水が起こったのかも分かりませんが、その水量は圧倒的で世界はどんどん水の底に沈んでいきます、黒猫がねぐらにしていた人間の家も水没、ボートに乗り込めたのは幸運でしたが、そこから何度も苦難が押し寄せます、危機が迫っても黒猫はタダの猫、ミャウミャウと泣き叫ぶばかり、切なくてドキドキが止まりませんでした、アニメーションでこんなに胸が締め付けられたのは初めてです、

物語の後半、動物たちは少しずつキャラクターを持ち始めます、それなりに互いを理解し、知恵も発揮して困難を乗り越えます、5匹の動物には意図的な比喩や暗喩がたくさん含まれていると思いますが、それを考えなくても大丈夫な出来栄え、シンプルに楽しめる物語です、

原題「Straume」は嵐の事かな、邦題の「Flow」=漂う、もエエ感じです、
ぜひの鑑賞をオススメします、


(★★★★☆)(2024年ノルウェー・パレスチナ合作)
パレスチナ人居住区を侵略していくイスラエルの実態を映し撮ったドキュメンタリー

03ノーアザーランド

ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住区、イスラエル最高裁が住民たちの住居の取り壊しを認めたため、次々と家が取り壊されていく、ここで生まれたバーセルはカメラを持ち、イスラエルの暴挙を克明に映す、イスラエル人ジャーナリストのユバルもこの暴挙の実態を世界に発信しようとバーセルに協力する、敵対する国の2人が友情を深めながら、着々と進むパレスチナ人迫害を映し出すドキュメンタリー、



今年度アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作品です、

今も現実に戦争を行っているイスラエルとパレスチナ、今作は2020年頃からの4年間、パレスチナ人排斥のために、意図的に制定された法律にのっとって軍事演習場を作るという名目で、生まれ故郷を破壊していくイスラエル軍やイスラエル人入植者をカメラがとらえています、

撮影がとても上手で(カメラマンが2人いるようです)、まるで映画のワンシーンを観ているように感じるショットもあります、が、取り壊し現場での映像は身震いするような冷徹な現実、結局、人は学ばず同じことを繰り返す生き物、互いに殺し合う事しかできないのか・・・というような悲しい思いしか湧いてきません、

それでも現実のかけらを少しでも観ていく事の大切さに変わりはない、そう信じての鑑賞を推奨します、


◆(自宅で鑑賞)「ビーキーパー」
(★★★!☆)(2024年米国・英国合作)(原題:The Beekeeper)
引退した諜報員が正義を貫くために、ひとりで大暴れ

03ビーキーパー

ミツバチ養蜂家のアダム、大家の納屋のスズメバチの巣を駆除し、お礼に夕食をごちそうになる約束だったが、その夜、大家の女性は自殺、発見者のアダムは逮捕されるがすぐに自殺と判明、大家の娘ヴェローナはFBI捜査官、母親の自殺の原因を探ろうとするが、アダムはあっという間に自殺の原因となった詐欺集団を突き止め、復讐を図る、アダムは引退した最強秘密工作員だったのだ・・・



ジェイソン・ステイサムの当たり役、引退した無敵の工作員、あっという間に詐欺集団の本社ビルに乗り込みビルを破壊してしまいます、死者も数名出ますが、そんなことはお構いなし、唯一アダムに優しかった大家の女性、年寄りから金を巻き上げる詐欺集団には容赦がありません、

と、物語は最初の30分で解決かと思いきや、詐欺集団の親玉デレクがアダム抹殺に躍起になります、顧問を務める政府機関OBはアダムの怖さを知っていますが、やむなく参戦、しかし刺客は次々とアダムの返り討ちにあいます、デレクは追い詰められ、最後に母親を頼ることにします、その母親とはなんと米国の最高権力者・・・

105分のノンストップアクション、絶体絶命でも死なないアダム、ハラハラ無し、安心して観ていられます、絶対に死ぬわけがないから^^)休日のお気楽鑑賞にはピッタリです、


(★★★!☆)(2024年日本)
売れない作家が這い上がろうと、なりふり構わずあの手この手で暴れまくるコメディ

03私にふさわしい

新人賞を受賞した加代子だが、その小説を文壇トップの東十条に酷評されたことから鳴かず飛ばずの小説家生活、山の上ホテルに泊まって小説家を気取っていると、真上の階の部屋で東十条がカンヅメで原稿を書いていることを知る、東十条が原稿を落とせば、自分に出番が回ってくると、加代子はメイドに変装してシャンパンを差し入れ、書きかけの原稿にシャンパンをこぼしたり、身の上話を長々と話したりと、朝まで東十条を振り回す、結局、東十条は原稿を落とし、開いた穴に加代子の短編を差し込むことに成功する、が東十条はこの策略に気付き、2人の長いバトルが始まることになる、



加代子はその後、編集者のアイデアで別ペンネームで小説を発表、これが賞を受賞します、そして最高文学賞の最終選考に残ると、別人になりすまし審査委員長である東十条の家族に取り入るという徹底したブラック作家ぶりを披露、編集者も良い作品さえできれば良いという無節操対応で2人を煽ります、ところが・・・東十条にも変化が、加代子への怒りが逆に創作意欲を沸き立たせるという思わぬ副作用があり、、、

と、文壇を皮肉りながらの洒落たドタバタコメディ、堤幸彦監督、主演のんは嵌り役の怪演、なかなか面白い1作です、ちなみに登場するのは実在の山の上ホテル(東京お茶の水)です、蒼々たる文壇メンバーが実際に利用していたそうです、今度、お茶でも飲みに行くかな^^)


◆(自宅で鑑賞)「密輸1970」
(★★★!☆)(2023年韓国)(原題:Smugglers)
公害でアワビ漁が不良になった海女たちに持ち掛けられたのは密輸の儲け話

03密輸1970

1970年頃の韓国の漁村、近くに出来た工場からの排水の影響で海女のジンスクたちのアワビ漁は不作に、そこに持ち掛けられたのが密輸の手伝い、海に投棄された密輸品を引き上げる仕事だ、生活のために悪事に手を染めた海女たちだったが、密告により一人を除き全員が逮捕され、投獄される、数年後、出所した海女たちは平穏に暮らしていたが、1人逮捕を逃れた海女チュンジャがソウルから戻ってくる、大きな密輸の仕事を持って・・・



後半の物語が本題です、チュンジャがソウルの密輸ビジネスで派手に荒稼ぎしたのが発端、腹を立てた密輸を仕切る元軍人クゥオンに脅されたチュンジャは、海女たちを使った密輸方法と引き換えに命からがら故郷に戻ってきます、そこで海女たち、チュンジャ、クゥオン、密輸を仕切る地元の暴力団、税関当局の役人などの思惑が入り乱れ事態は複雑化、ついに大きな密輸作戦が実行されます、が、そこには裏のウラをかく策略が・・・

この頃の韓国は朝鮮戦争~ベトナム戦争派兵で疲弊しており、庶民は貧しい生活を余儀なくされていた時代、日本の電化製品やファッションなどが盛んに海上密輸されていたようです、ちなみに日本と韓国の正常化条約が締結され、国交が回復されたのは1965年(昭和40年)、2025年で国交回復60年となりました、互いに仲良くやりましょう、ね、




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2025年03月17日

先週も5本、「ウィキッド」「知らないカノジョ」「コーヒーが冷めないうちに」「スペンサーコンフィデンシャル」「カウンターアタック」

〇(スクリーンで鑑賞)「ウィキッド ふたりの魔女」
(★★★★☆)(2024年米国)(原題:Wicked)
悪い魔女と善い魔女、2人の出会いと真実の物語

03ウィキッド

人間と動物が共存する魔法の国オズ、シズ大学の入学式にやって来た2人、ひとりは実力者の娘グリンダ、陽気で人気者だが魔力は弱い、もうひとりのエルファバ、全身緑色の異形、妹の入学式に付き添いとしてやって来たのだが、強力な魔力を持っていた、その力を見抜いたモリブル教授はエルファバの入学を認める、2人は寄宿舎の同室になるが反目するばかり、そんな時、動物教授たちが人間によって拘束される事態が相次ぐ、不審に思うエルファバ、しかしモリブル教授はエルファバを支配者オズの元に送ることにする、、、



ブロードウェイミュージカル「ウィキッド」の映画化、原作は「オズの魔法使い」に登場する2人の魔女、善い魔女グリンダと西の悪い魔女エルファバ、物語はその西の悪い魔女エルファバが死んだことをグリンダが報告するシーンから始まります、2人に何が有ったのか?

エルファバは全身が緑色の人間、子供の頃からいじめられてきました、大学でも異形の存在として気味悪がられます、グリンダは苦労を知らない大富豪の娘、あっという間に大学の人気者になりますが魔法の方はさっぱり、喧嘩ばかりをしている2人ですが、グリンダが思わぬ優しさを示して2人は友情で結ばれます、

動物教授迫害に抵抗するエルファバ、時を同じくしてモリブル教授に見込まれ支配者オズの元へ送られることになりますが、グリンダを誘い2人で行くことになります、支配者と対面する2人、そこで2人はオズの国の暗部に遭遇することになります、

と、本作はここまで、前後編2部作ですので、前編は状況説明シークエンス プラス 2人の戦いの発端まで、ま、後編も観ない訳にはいきませんよね、

安心して観られる王道のファンタジーです、家族で楽しんでください、


〇(スクリーンで鑑賞)「知らないカノジョ」
(★★★!☆)(2025年日本)
ある日まったく違う世界へ放り込まれた彼、タイムスリップラブストーリー

03知らないカノジョ

ファンタジー小説を書いている大学生のリク、ある日学内で弾き語りをしているミナミと知り合い付き合う事になる、その後リクの小説は売れ、歌をあきらめたミナミと幸せな結婚生活を送っているように思えたある朝、リクが目を覚ますと世界は一変、リクは出版社の下っ端社員、ミナミはトップミュージシャンとして活躍する世界に放り出される、ミナミはリクの事を憶えてさえいない世界、なんとか元の世界へ戻ろうと苦悩するリクだが・・・



原作はベルギー・フランス合作映画のようです、タイムスリップものですがそれなりに良く出来たラブストーリーになっています、

大学時代から書き込んでいた小説がヒットし売れっ子作家になったリク、忙しさにかまけてミナミへの優しさを忘れてしまいます、そこで起こったタイムスリップ、リクとミナミの立場は逆転、半狂乱になるリク、仕事にかこつけてミナミに接近し、もう一つの世界のヒントを投げかけるリクを、ミナミは不審に思いながらどこか愛おしく思い始めますが、、、

なぜタイムスリップが起こったのか?その原因がリクの書いていた小説にあったのではないか?という辺りのレトリックがなかなか面白いです、小説を書き直すことで果たしてリクは再びタイムスリップを起こして元の世界に戻れるのか?それとも・・・最後の一ひねりが物語をハッピーにしています、

主演のミナミを演じるのは映画初出演のミュージシャンMilet、演技も達者です、観て損はなし、


(★★★!☆)(2018年日本)
その席に座ると過去へ行けるという不思議な喫茶店のハートフルストーリー

03コーヒーが

とある街角の喫茶店、その席にはずっと同じ女性が座っている、彼女は幽霊?のような存在である、一度過去へ行って戻れなくなった彼女はずっとそこに座っているというのだ、そんな噂を聞いて何人かの客が過去へ戻るために、彼女が席を立つのを待っている、その人たちにはどうしても過去へ戻って果たしたいことがある、そして過去へ戻った結果は、、、



どうしても矛盾が生じてしまうタイムスリップ物語、本作ではいろいろなルールを設けてその矛盾を巧みに回避しようとしています、一番有効なルールが『過去で何をしても現在は変わらない』、なるほど、タイムスリップの矛盾を生む最大の課題をクリアしていますね、

何も変わらないなら、過去に行く値打ちがあるのか? 現在が変わらないのに過去に戻って果たしたいこととは何なのか?そこに焦点を当てたハートフルな物語が3つ、3人がそれぞれの想いを抱えて過去へ行きます、そして、最後にその椅子にずっと座っている彼女の正体が明かされ、最後にして最も困難なタイムスリップが行われます、

タイトルにあるのはタイムスリップの時間制限、制限時間を越えると一生帰って来れません、帰るの?帰らないの?心の動きに少し切ないサスペンスを感じることもできます、休日のまったり鑑賞にぜひ、


(★★★!☆)(2019年米国)(原題:Spenser Confidential)
ボストン市警の闇を暴く元警官スペンサーとその相棒ホーク

03スペンサーCFD

悪徳上司を殴った罪で服役していた元警官スペンサーが出所すると、その上司が殺害される、警察からマークされるスペンサー、が、別の警官が自殺、上司殺しの犯人とされる、不審に思ったスペンサーは独自に調査を開始する、背後にある麻薬取引とそれを食い物にしている悪徳警官が浮かび上がってくるが、、、



ボストン、スペンサー、ホークとくれば超人気探偵小説「スペンサー」シリーズという事になります、実際に映画の原作としてこの小説が挙げられていますが、映画の物語はまったくの別物、小説の世界観のかけらもないので、そこは期待しないようにお願いします^^)

物語は一応、クールに進んでいきます、とにかく正義を貫きたいスペンサー、ここは小説との接点かもしれません、ホークはマッチョな黒人、最初はスペンサーの正義感にあきれ返るだけですが、最後は武器を持ってスペンサーと共に闘います、

ぎりぎり楽しめるかな?「スペンサー」シリーズと切り離しての視聴をお願いします、

ところで、原作者の急死で完結しなかった「スペンサー」シリーズ、でも、あれだけの小説、とうてい完結出来なかったのかもしれませんね、それもまた良し、


(★★★☆☆)(2025年メキシコ)(原題:Contraataque)
メキシコの特殊部隊が麻薬組織の恨みを買い奇襲を受ける

03カウンターアタック

『コウモリ』と呼ばれる敏腕特殊部隊の5人、麻薬組織をアジトを急襲する任務を完了し休暇に入る、が、5人が丸腰で移動するとの情報が洩れていた、麻薬組織の兄弟からの奇襲を受けた5人だが難なくこれを撃退、組織の弟は死んでしまう、5人は武器を持って仲間のいる基地へ急ぐことにするが、復讐に燃える兄は組織兵総動員で『コウモリ』を追う、



珍しいメキシコのアクション映画です、アクションシーンもそれなりなのですが、人物描写がアッサリし過ぎていて、どうも登場人物に思い入れが湧きませんでした、それでも「七人の侍」張りに戦死していく仲間はちょっと可哀そう、成り行きで戦闘に加わった女性2人も頑張りました、

ま、時間があれば観ても良いかな?





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2025年03月10日

先週も5本、「名もなき者」「アノーラ」「この荒漠たる荒野で」「12人の優しい日本人」「断捨離パラダイス」

〇(スクリーンで鑑賞)「名もなき者」
(★★★★★)(2024年米国)(原題:A Complete Unknown)
若き日のボブ・ディラン、そしてジョーン・バエズ他のミュージシャンたち

02名も無き者

1961年の冬、NYへやって来たボビーはウディガ・スリーが入院している病院へ見舞に行く、初見だったがそこで弾いたボビーの曲に才能を見出したピート・シガーは彼をライブハウスに紹介、そこですでに人気を博していたジョーン・バエズと出会う、プロデューサーの目に留まったボビーはすぐにカバーアルバムを出すが鳴かず飛ばず、しかし、ついにオリジナル曲アルバムを発売、これが大ヒットとなり、ボブ・ディランの伝説が始まることになる・・・



若き日のボブ・ディランを描く音楽映画、弾き語りシーンが満載なのですが、これが映画的に完璧なのです、もちろんボブ・ディランやジョーン・バエズ本人に少し似せている、という意味もあるのですが、それよりも役者の演奏と歌唱が素晴しいのです、音楽映画によくある手元隠しがありません、ギター指板上を動く左手の動きは完璧です、本当に弾いているのではないかという錯覚に陥ります、映画ですから、いろんな細工がされていると思いますが、
それでもホントにリアルな弾き語りシーンの連続、最初の弾き語りでビックリ仰天、2曲目で泣きそうになってしまいました、

洋楽音痴のワタシ、年代的にも少し若いので、リアルタイムでのディランはほとんど知りません、それでもジョーン・バエズ、ウッディ・ガスリー、ピート・シガー、ジョニー・キャッシュなど当時のフォーク界のスターの相関図などがよく理解できました、

ラストは、これまた伝説の『ニューポート・フォークフェスティバル』のディランのステージ、風の噂にはこの騒ぎは聞いたことがありますが、実際はこの映画のような事だったのでしょうか?常に新しいモノを追い続けるディラン、デビュー数年で、すでにヒット曲の名曲「風に吹かれて」を歌う事を拒否していたんですね、流石です、

リアルなディランのステージは都合3回観ていますが、毎度MCは一言もなし^^)「風に吹かれて」も全く違う曲に聞こえる編曲でした、後は振り返らない人なんでしょうね、


〇(スクリーンで鑑賞)「ANORA アノーラ」
(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Anora)
ロシア富豪の御曹司と恋におち結婚したストリップダンサーの顛末

03アノーラ

ストリップバーで働くロシア系アメリカ人のアニー、際どいサービスで男たちを魅了している、そこにやって来たイヴァンはロシア富豪のわがまま息子、金に糸目をつけず短いアメリカ滞在を楽しんでいる、少しロシア語が理解できるアニーを気に入り、1週間の専属契約を結び2人でラスベガスへ、しかし、この旅行が終わればロシアへ帰らなければならないイヴァンは、米国永住権を得るためにアニーに結婚を提案、アニーもこれを受け入れて結婚してしまう・・・



2024年度アカデミー賞作品賞他計5部門受賞作品、いかにもアカデミー好きの作品です、

前半はアニーとイヴァンがいちゃつきまくるシークエンス、アニーに邪心はありません、イヴァンの提案を受けて幸せな結婚生活を夢見たのかもしれませんが、この結婚の噂はすぐにイヴァンの両親に伝わり、ロシアから両親が飛んでくることになります、米国での見守り役のトロスはイヴァンの屋敷に2人組を送り込んでイヴァンを確保する計画でしたが、イヴァンは着の身着のままで屋敷から逃げ出し、残されたアニーの抵抗に2人組はたじたじ、

ここからはイヴァン探しのドタバタ劇、けして悪の組織の人間ではないトロスたちがファニーです、やっとのことでイヴァンを見つけ、両親も到着、空港で全メンバーでの大団円となりますが、ここでもアニーが大活躍、ストリップダンサーの矜持を見せつけてくれます、

ドタバタ劇になってからはアニーが叫びまくる、最多『ファッ〇!台詞』の映画、それでもラストは少しほんわかと寂しい気持ちになります、ま、気楽に鑑賞して問題なしですがR+18指定なのでご注意を、


(★★★★☆)(2020年米国)(原題:News of the World)
元南軍兵士が偶然見つけた少女を親戚の家まで送り届ける、ハートフル西部劇

03荒漠たる荒野で

南北戦争終結後の1870年頃、町々で新聞のニュースを読み歩いている“ニュース屋”のジェファソン、ある日、荒野で襲撃された馬車と生き延びた少女ジョハンナを見つける、役所にジョハンナを送り届けるが、人手不足でまともにとりあってくれない、ジョハンナの両親は死亡、親戚が遠く離れた町にいる、やむなくジェファソンはジョハンナを自ら送り届けることにする、



ジョハンナはドイツ系移民のようですが、両親を失ってからはインディアンに育てられました、なかなか心を開こうとしないジョハンナですが、ジェファソンは我慢強く彼女に接します、2人の旅は困難の連続です、ジョハンナを狙うならず者に襲われ、馬車も馬も失いますが、ジョハンナも勇敢に戦い2人の絆は深まっていきます、やっとジョハンナを親戚の家に送り届けたジェファソンですが、なにかぽっかり心に穴が開いたような感覚に襲われます、

ラストは“ニュース屋”に戻ったジェファソンのシーンです、このシーン、観たいなあと思っていたシーンになっていました、この辺りはまっすぐでど真ん中、王道のアメリカ映画という感じです、観後感良し、ぜひ、自宅で鑑賞を、


(★★★★☆)(1991年日本)
殺人事件の陪審員に選ばれた12人、あっという間に全員一致に辿り着いたかと思いきや・・・

0312人の優しい日本人

殺人事件の陪審員室、審理が終了した陪審員12人が入って来る、まずは評決を取ることにすると、全員無罪で一致、あっという間に陪審は終わりかと思いきや、1人が有罪に転じるという、唖然とする11人、それでも全員一致が原則、話し合いを始める、ここから12人は無罪と有罪の間を揺れ動く、、、



もちろん、名作「12人の怒れる男たち」(1957年米国)のパロディです、脚本:三谷幸喜さん、全編センスあふれる笑いとレトリック満載で楽しめる1作です、ちなみに日本の裁判員制度が始まったのが2009年です、

元ネタの物語は有罪評決優勢から無罪に転じるシリアスな内容ですが、本作は全員無罪から有罪へ傾いていくというブラックな展開、次々に示される事実や推理で11人が有罪支持までに傾きますが、一番頼りなさそうな陪審員が頑として迎合を拒み無罪を主張、事態は混迷します、そして、そこから・・・元ネタの2倍ほどの振れ幅に感心しきり、良く出来た脚本です、

練り込まれた12人のキャラクター、若き日の豊川悦司も終盤でその正体を明かして大活躍、と思いきや、これもまたトリックでした、やられた!休日のお気楽鑑賞にぜひ!!


◆(自宅で鑑賞)「断捨離パラダイス」
(★★★!☆)(2022年日本)
ゴミ屋敷の清掃を請け負う仕事人たちと、ゴミを出す側の人間事情

03断捨離

ピアニストを目指していた白高だが指が動かなくなる難病に、偶然チラシで見かけたゴミ屋敷専門清掃会社「断捨離パラダイス」に就職する、ゴミ屋敷の現実に戸惑いながらも、子も仕事にやりがいを感じるようになっていく、、、



いくつかのゴミ屋敷やゴミ部屋の住人の生き様や事情、そしてそこからの脱出を描くオムニバス形式になっています、ワタシも掃除が苦手、それに捨てるのが苦手というか、迷うととりあえず捨てずに置いておくを選択してしまうヒトなので、他人ごとではありません^^汗)

出て来るゴミ屋敷・ゴミ部屋の住人の事情もさまざま、それを受け止めながら黙々とゴミを捨てていく清掃員、時には人生のヒントや生き様の見本を差し出す清掃員を観ていると、ゴミを捨てるという行為がとても神々しく見えてきます、ゴミを捨てるという行為は心にも身体にもエエのかもしれませんね、ゴミを捨ておくなかれ!

泉谷しげるがゴミ屋敷の主人で登場、はまり役、




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2025年03月03日

先週も5本、「野生の島のロズ」「ドライブ イン マンハッタン」「博士と彼女のセオリー」「ラストオーダー」「ラストレクイエム」

〇(スクリーンで鑑賞)「野生の島のロズ」
(★★★★!)(2024年米国)(原題:The Wild Robot)
最新型アシストロボットが事故で漂着したのは無人島、ヒトはいない

02野生の島のロズ

配送中の事故で無人島に漂着した最新型アシストロボットのロズは、あらゆる仕事に完璧に応えるようプログラムされているが、、、島にヒトはいない、依頼主と仕事を求めて島を彷徨うロズ、島の動物たちは突然現れたロズに大騒ぎ、ロズは学習能力モードで動物たちとコミュニケーションできるようになるが、アクシデントで雁の巣を壊してしまう、ロズはその巣にあった卵から生まれた小雁を育てることを仕事とする・・・



とっても面白いアニメ映画でした!ロズは人との関りを前提にプログラムされています、そして、依頼された仕事は必ずやり遂げる完璧なロボット、そんなロズが人がいない動物だけの無人島に放り込まれたら・・・前半は無人島で仕事を探し回るロズのドタバタ、スピーディですぐにこの映画の世界観にひき込まれます、嫌われ者のキツネと友達になり、子雁を育てるシークエンスでロズも成長していく事になり、プログラムのコアには無い感情に目覚めたロズの行きつく先は?

「ジャングル大帝」とか「ライオンキング」にロボットが加わった?ような物語、昨年のアニー賞で長編作品賞、監督賞など同年度最多の9部門を受賞、アカデミー賞では長編アニメーション賞、作曲賞、音響賞の3部門にノミネートされています、家族での鑑賞にもピッタリですよ、


(★★★!☆)(2023年米国)(原題:Daddio)
空港からNYの自宅まで、タクシーの中で繰り広げられる人間模様

02ドライブインマンハッタン

一人の女性がNYのジョン・F・ケネディ空港からタクシーに乗り込む、マンハッタンの自宅に向かう間に運転手との何気ない会話が始まる、ベテラン運転手は客との会話を楽しむ術を心得ている、何処から帰って来たのか?仕事は何をしている?恋人は?運転手の話術に彼女も心を許して会話を楽しむ、しかし、彼女のスマホには気になるメッセージがあるようだ、ふとしたことから、運転手は彼女の秘密の一端を見つけてしまう、彼女は徐々にその秘密を語り始める、、、



物語の95%はタクシーの中での会話劇、序盤は少々単調に感じるかもしれません、客のアップ、運転手の横顔のカットバック、何気ない世間話から、少しずつ2人のキャラクターの輪郭が浮かび上がってきます、立派なキャリアを持つ彼女、観察眼が鋭い運転手、運転手は彼女の恋人の存在、そしてそこにある事情を見抜いてしまいます、彼女はその利発さに驚きながら、心に底に溜まっていた重い塊を吐き出していきます、そして・・・

ハートフルで心に沁みる物語です、切ないラストですが、悲しみにくれることはありません、また明日に向かって生きていく2人です、主人公の彼女の容姿がとってもニューヨーカーらしい(個人的思い込み)のも、この映画のポイントなんでしょう、華やかなNYのキャリアウーマン、そして、そこで生きる苦しさ、観て損はなし、

原題は“父親”という意味かな?意味深、


(★★★★☆)(2014年英国)(原題:The Theory of Everything)
天才物理学者スティーブン・ホーキングと、彼を支えた妻ジェーンの物語

02博士と彼女のセオリー

1960年代、英国ケンブリッジ大学、宇宙物理学で特異な才能を発揮し始めたスティーブン・ホーキンスは、詩を研究している学生ジェーンと恋におちる、強い科学的探究心を持つ二人は意気投合、しかし・・・スティーブンは難病ALSを発病、徐々に筋肉が弱っていく病気で余命2年を宣告される、絶望し落ち込むスティーブンにジェーンは求婚、2人での短い新婚生活がはじまる、、、



ブラックホールなどの研究で顕著な業績を上げた天才の半生記、大学では教授が出す難問を易々と解き、物理学者としての前途は洋々としていましたが、難病に襲われてしまいます、歩くことも出来なくなります、妻のジェーンは介護者としてスティーブンを支えます、さらに言葉も発せられなくなると、瞬きで文字を指定する道具や、人工音声で会話を可能にする装置など、スティーブンのために様々なツールが開発されていきます、

余命2年と宣告されたスティーブンですが、病状の進行がなぜか急激に弱まり、ジェーンと間に3人の子どもをもうけ、50年以上ジェーンと連れ添いました、が、晩年はジェーンと離婚、それでも2人は親しい科学者としての間柄だったそうです、

天才と難病、まるで映画のような物語ですが実話です、スティーブン役のエディ・レッドメインはアカデミー賞主演男優賞受賞の熱演、2度目の鑑賞ですが、最後まで目が離せない1作です、


〇(スクリーンで鑑賞)「ラストオーダー」
(★★★!☆)(2001年英国・ドイツ合作)(原題:Last Orders)
パブの飲み仲間4人組のひとりが亡くなる、仲間は彼を偲びながら過去と現在に向き合う

02ラストオーダー

初老を迎えた吞み仲間4人組のひとりジャックが死んだ、葬儀を終え、彼の遺灰を持って残った3人が馴染みのパブを訪れ、ビールを飲みながらジャックの事を偲ぶ、過去にあった過ち、戦地での体験、そして、別離したジャックの妻エイミーと娘のジューン、ジャックの息子ヴァンスの秘密など、次々とこぼれだす想い出とともに、遺灰を海に撒くための旅に出る、



如何にも英国映画という趣、いつもパブで集まって酒を飲むそれなりの絆で結ばれた仲良し4人組、こういう友達がいれば頼もしいのですが、妻のジューンはどうしてもジャックを許せない1件があります、親友レイの心に秘めた想いも、それでも絆を失うことなくジャックの遺灰は海に撒かれます、

う~ん、物語は少々ややこしい事情もあって、スッキリとはしないのですが、これが英国人・英国流といった感じの空気が画面にあふれています、24年前の作品ですが色褪せることはない秀作、


◆(自宅で鑑賞)「ラストレクイエム」
(★★★☆☆)(2023年英国)(原題:Trafficking)
偶然出会ってしまった誘拐現場、余命僅かな元殺し屋が最期のミッションに挑む

02ラストレクイエム

凄腕の元殺し屋レクリエム、病で余命僅かを宣告される、レクイエムは相棒と一緒にいつも通りの借金取り立てに訪れた家で、不審な3人組に出くわす、この家の主は多額の借金を抱えており、組織は娘を誘拐しようと押し入った直後だった、一旦引き下がったレクイエムだが、組織が人身売買をしていることを知り、娘を助け出すことを決意する、、、



世界的な問題になっている人身売買の闇に、余命僅かな殺し屋は挑む!という構図ですが、なにやら物語がフワフワしていて、緊迫感がありません、レクイエムが逃亡先に選んだ父親の家、ここでの過去のいきさつ紹介なども今ひとつピンと来ず、ラストの展開だけがちょっと意外でやられた感はありますが、、、

休日ののんびり鑑賞かな、、、








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2025年02月25日

先週も5本、「ステラ」「ヒプノシス」「キャプテン・アメリカ」「藤枝梅安」「藤枝梅安2」

(★★★!☆)(2023年ドイツ・オーストリア・スイス・イギリス合作)
(原題:Stella. Ein Leben.)
同胞のユダヤ人をナチスに密告することで生き残る道を選んだステラの人生

02ステラ

1940年のベルリン、ユダヤ人の18歳ステラはジャズシンガーを夢見てバンド活動をしていた、しかし、3年後にはナチスの支配下で兵器工場の強制労働に駆り出される、さらにユダヤ人への迫害は強まり、多くのユダヤ人が収容所へ送られていく、なんとか逃げのびたステラと母親は潜伏生活を送るが、ついにゲシュタポに捕まる、拷問を受けるステラはある取引を迫られる・・・



もちろん、背景にあるのはナチスのユダヤ人大量虐殺、迫害が始まった当初は命の心配はしていなかったステラたちでしたが、次第に収容所送りが死に繋がることを実感、そこから緊迫の潜伏生活が始まりますが、ステラは身分証明書を偽造し夜の街に繰り出し、ドイツ兵将校と付き合うなど行動的な女性です、身分証明書偽造グループを支援するなど抵抗運動にも参加しますが、ついにゲシュタポに捕まり、拷問を受けた末に同胞を売る密告者になってしまいます、

実話ベースの物語です、戦後、ステラは同胞を売った罪で訴えられ2度の裁判で裁かれることになります、『彼女は被害者であり、加害者でもある』、最後にクレジットされる一文です、戦争に勝者はいません、国民が苦しむだけ、それは今も昔も変わっていません、


(★★★★☆)(2023年英国)(原題:Squaring the Circle: The Story of Hipgnosis)
レコードのジャケットデザインでロックをアートに昇華させた2人の軌跡を追うドキュメンタリー

02ヒプノシス

1968年英国、2人の異才が出会う、デザイン集団「ヒプノシス」の創業者ストーム・トーガソンと、彼と出会った瞬間に、このままずっとストームと一緒にいるだろうと直感したオーブリー・パウエル、2人はピンク・フロイドのメンバーと出会い、独創的なレコードジャケットやポスターを制作、その後、数々の有名アーティストのレコードジャケットなどを手掛け、ロックをアートの世界に押し上げた、2人の活動を本人や、当時を知るアーティストらが語るドキュメンタリー、



洋楽に疎いワタシ、見覚えがある有名なジャケットが何枚かありましたが、それがどれほど偉大な音楽作品なのかを肌で感じることは出来ませんでした、それでも2人のアート作品がとても独創的なのは誰が観ても分かります、ピンク・フロイド、レッド・ツェッペリン、ジェネシス、ポール・マッカートニーなどなど、蒼々たる顔ぶれが2人の仕事を褒めたたえます、

そうだろうなと実感できたのは高額な制作費、映画の中でも語られていますが、とにかくお金に糸目をつけない2人とアーティストたち、そういう時代だったんですね、時代と共にレコードジャケットというプラットフォームの役割も変化し、彼らの時代も終わってしまいます、

曲は忘れても、ジャケットは未だによく憶えていますね、うんうん、という感じ、観て損はなし、


(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Captain America: Brave New World)
2代目キャプテンアメリカが陰謀による日米戦争勃発の危機を救う

02キャプテンアメリカ

インド洋で発見された未来物質が謎の集団に奪われるが、キャプテン・アメリカとファルコンがこれを奪還、大統領のロスはキャプテン・アメリカにアベンジャーズ再建を依頼、ロスは未来物質の各国共有に向けての条約締結を目指すが、謎の男による遠隔マインドコントロールにより、ホワイトハウスがテロ攻撃を受ける、フェイクニュースにより日本も米国の思惑に疑念を抱き始めインド洋に艦隊を派遣、マインドコントロールにより米軍機が日本艦隊を攻撃、日米開戦の危機が迫る・・・



謎の男は大統領に恨みがあり、米国を危機に陥れようとします、対立するのはなんと日本、日本の首相がフューチャーされた外国映画は久しぶりかな、インド洋では日米の艦隊と航空機が戦闘状態に入ります、米国から見ると「自衛隊」の現状はすでに軍隊なのかもしれません、
ラストはあっと驚く展開でロス大統領までが大暴れ^^)ま、肩の凝らない娯楽映画です、

このシリーズを劇場で初めて鑑賞、なので背景が良く分からないのですが、今回のキャプテン・アメリカは2代目、元ファルコン、有色人種がヒーローになるという民主党的映画、サブスク解放後の休日お気楽鑑賞にピッタリかと、


(★★★!☆)(2023年日本)
ご存じ!仕掛け人 藤枝梅安が苦悩の末に選んだ始末のつけ方

02藤枝梅安

※2023年にスクリーンで鑑賞しています、今回は見逃した「仕掛け人・藤枝梅安2」を自宅鑑賞するにあたり、1作目も再鑑賞しました、記事も加筆校正して再掲します

鍼医者の藤枝梅安の裏稼業は金で悪人殺しを請け負う仕掛け人、梅安の仕掛けは病死にしか見えない見事なモノ、次の仕掛けは大店料理屋の後妻女将、亭主をたらし込み料理屋を乗っ取り、給仕の娘達を悪大名に差し出すという商も始めている、この悪事を諫めるため梅安が動き出すが、思わぬ因縁が梅安を苦しめることになる、、、



東映本格時代劇!復活!!という感じの重厚な作りです、池波正太郎の原作小説を読んでいないのですが、なんとなく原作の空気感を醸し出しているような気がします、バットマンのような暗い闇のシーン、梅安が相棒の彦次郎と囲む湯豆腐や鳥鍋がとっても美味しそうで池波正太郎らしいシーンです、観ていて楽しいです、

物語は複雑に入り組んでいて、それなりに面白いのですが、、、女将と梅安の因縁が影を落とすといきなり窮屈な展開になりました、冒頭から説明的なところがあったのですが、梅安の口から知らされる女将の秘密もなんだか説明的、もう少し映画的に消化できなかったのか?最後までネタバレしなくても成立したような、、、

複雑な物語が“悪を裁く仕掛け人”というこの映画最大のカタルシスが弱くなってしまったのは残念、、、


(★★★!☆)(2023年日本)
梅安の生い立ちと因縁があらたな仕掛けと過去からの襲撃者を生み出す

02藤枝梅安2

重苦しい仕掛けを終えた梅安と彦次郎は京へ旅に出る、旅の途中、彦次郎は妻の仇の井坂を見かける、が、井坂は双子の兄で別人、悪行を働いているのは弟の峯山だった、峯山への仕掛けを請け負った京の元締めに接触した梅安は、安価で峯山への仕掛けを引き受ける、しかし、そこにもう一人の仕掛人・井上が現れる、井上は梅安に強い恨みを持って梅安をつけ狙っていた、



2連作です、1作目のクレジット後に井坂を見かけるシーンが挿入されていましたが、2作目は見逃してしまいました、今回自宅鑑賞出来てヨカッタです、

今回も梅安の過去の因縁・生い立ちにまつわる物語、1作目と変わらず本格時代劇の趣ですが、いかんせん、梅安の過去、彦次郎の悲劇、峯山の悪行、井上の恨みと、ダークサイドワールド全開で、観ていてちょっと苦しくなります、1作目同様、「弱きを助け悪をばっさり捌く!」という、仕掛け人のカタルシスはありません、梅安も過去を悔やみながらの仕掛けとなります、本格感を出すと娯楽性が薄まってしまう、この隘路を何とかすり抜けてはいますが、仕掛けシーンは案外淡泊、致し方なしか、でも観て損はなし、




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