先週も4本、「あの花が咲く丘で、君とまた会えたら。」「カラオケ行こ!」「レザボア・ドッグス」「真夜中の虹」先週も5本、「哀れなるものたち」「僕らの世界が交わるまで」「雪山の絆」「スターリングラード」「ネメシス 黄金螺旋の謎」

2024年01月29日

先週は5本、「グッドウィルハンティング」「アウトフィット」「ゴールデンカムイ」「リフト」「北の桜守」

(★★★★!)(1997年米国)(原題:Good Will Hunting)
清掃係が難解な数式を解いてしまったことから始まる物語

01グッドウィル

MIT(マサチューセッツ工科大学)でアルバイトの清掃係をしているウィル、高名な数学教授が学生に出題した難解な数式を見事に解いて見せる、教授はその解答を書いた学生探しに奔走、ウイルは少年時代から不遇な生活を送っており、不良仲間と遊び惚けている毎日、ついに暴行罪で保護観察処分になる、そんなウィルが解答者だと知った教授はウィルの保護観察官となって引き取り、数学の勉強をするように勧めるが、ウィルはいう相変わらず奔放な生活を続ける、、、



神は時にとんでもない天賦の才を与えるものです、ウィルの才能は半端なく、高名な教授など足元にも及ばない天才頭脳、しかし、少年時代のトラウマから人に心を開くことが出来ず、自分が何者かになるという発想もなく、ひたすら日々を無為に過ごします、何人ものカウンセラーがウィルの治療に匙を投げる中、最後のカウンセラーがウィルの心の闇に気付きなんとか心を開かせようとしますが、それは苦難の道、ついには彼もウィルと決別、最後にウィルの心を開かせるきっかけを作るのは意外にも・・・

海外では数学映画がとてもよく作られます、それだけ知的好奇心を刺激する題材なのでしょう、本作は天才学者の活躍エピソードではなく、過去のトラウマに悩む青年の物語、彼たまたまが天才だっただけ、ウィルは恋人にも心を開いたことが出来ず、生涯自分の殻に閉じこもって生きていくしかないと考えているようです、与えられた才能が花開くことなく消えていきそうになるのが歯がゆいです、

27年前のベン・アフレックとマット・デイモンが脚本を担当、天賦の才はここにもありました、傑作です、必見、



◆(自宅で鑑賞)「アウトフィット」
(★★★★☆)(2022年米国)(原題:The Outfit)
シカゴの洋服仕立て屋で起こるギャングにまつわる一夜の事件

01アウトフィット

1956年シカゴ、ロンドンからの移民レオナルド、受付のマーブルと2人で洋服の仕立屋を切り盛りしている、店にはギャングが出入りしている、恩義のあるボスの資金洗浄に一役を買っているのだ、ある夜、ボスの息子リッチーが用心棒のフランシスと共に転がり込んでくる、リッチーは銃で撃たれ負傷している、組織の内部情報が洩れスパイを突き止める証拠を巡っての争いだ、いったい誰がスパイなのか?疑心暗鬼の中、リッチーとフランシスの争いになり、フランシスはやむなくリッチーを射殺、組織のボスが店に来るまでに死体を処理しなければならない事態に陥る、



店の外観が少し映りますが、それ以外はカメラは店の外に出ません、舞台劇のように狭い空間で、ややこしい物語が進行します、死体が一つ、仕立屋、受付嬢、用心棒、ボスと手下、さらには敵組織の3人、緊張の連続、巧みな話術で危機を次々に切り抜けるレオナルドとフランシス、しかし、この事件の裏にはアッと驚くからくりが隠されていました、

面白かったです、あっという間の105分、逆転に次ぐ逆転、全員が一癖も二癖もある、レオナルドも受付嬢も、、、なんとか危機を切り抜けたと思われたレオナルドですが、最後にまだ、、、これも必見です、



〇(スクリーンで鑑賞)「ゴールデンカムイ」
(★★★!☆)(2024年日本)
明治時代の北海道、アイヌの黄金伝説を巡って悪党たちが群がる

01ゴールデンカムイ

日露戦争で活躍した不死身の杉本、旅の途中で聞いたアイヌの黄金伝説を信じてはいない、山中でクマに襲われたところをアイヌの少女アシリバに助けられる、黄金伝説の話をするとアシリバの父親もその黄金のせいで殺されたという、さらに帝国陸軍精鋭部隊も黄金を追っていることが判明、杉本とアシリバも争奪戦に参戦することに、黄金の在り処は網走刑務所から脱走した囚人の身体に掘られた入れ墨、情報を求めて小樽に入った2人は帝国陸軍との戦いに巻き込まれる、



黄金争奪戦という分かりやすい状況、コミック原作らしく、キャラが立っていてなかなか面白いし、それなりにしっかり作っている感じはしますが、3部作になるのかな?本作はまず状況説明+杉本vs帝国陸軍まで、で130分、途中少し間延びしました、

アクションも「キングダム」のほうが好きかな、2時間で物語の結末まで行くくらいのスピード感が欲しいところだが、興行的には難しいか、ま、観て損はないので覗いてみてはいかがでしょうか、


◆(自宅で鑑賞)「Lift リフト」
(★★★!☆)(2024年米国)(原題:Lift)
不可能を可能にする窃盗チームの新たなるミッションは金塊強奪

01リフト

サイラス率いるそれぞれ特技を持つ5人の窃盗チーム、宿敵のインターポール捜査官アビーの目の前で名画を盗み溜飲を下げる、サイラス検挙を目指すアビーに、上層部からサイラスを利用してより大きな悪の組織を壊滅させるよう指示が来る、やむなくアビーはサイラスと手を組み共同ミッションに参加する、奪うのは武器商人が利益を得るために用意した5億ドルの金塊、飛行機で運ばれるこの金塊をサイラスとアビーは強奪することができるのか、



たぶんシリーズ2作目、1作目で偶然出会ったサイラスとアビーは身分を隠したまま、一時恋仲になった、その2人が立場を超えてミッションに挑むというのがミソ、軽いタッチながらテンポよく世界を駆け回り、大掛かりなトリックで金塊強奪に挑む、タイトルの意味はラストを観ると分かります、

前作同様、ラストにはさらなるどんでん返しのトリックも用意されていますのでお楽しみに、



◆(自宅で鑑賞)「北の桜守」
(★★!☆☆)(2018年日本)
樺太からの引揚者が懸命に生き抜いた戦後

01北の桜守

ソ連軍の参戦により夫と樺太で生き別れ、2人の息子を連れて命からがら北海道に逃げ延びたテツ、今は一人老後の生活、夫の帰りを待ちわびている、ビジネスマンとして成功した次男の修二郎は札幌に外食店舗を開業、長年疎遠になっていたテツを訪ねる、テツはゆっくりと老いの世界に入っていた、、、



樺太からの引き揚げの惨状、戦後の苦しい生活、息子の出世、息子と嫁の葛藤とあれこれ詰め込み過ぎた感あり、樺太、戦後の国内、現代の札幌とシーンは行き来しながらテツが大切にしてきた桜にフォーカスが合っていく、という段取りなのですが、合間になぜか舞台劇が入りますが、これが良くない、物語がぶつ切りになるわ、物語への没入感がなくなるわで、いったいどんな効果を狙ったのか?まったく理解できませんでした、

現代パートの息子夫婦の物語も成功しているとは思えない、引き揚げと戦後の苦労にフォーカスしたほうが良かったかも、コスチュームもリアル感なく残念、

小百合さんが認知症役を演じたことは好感、こういう役をこなすのが俳優ですよね、





syougai1pon at 05:30│Comments(0)映画 

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先週も4本、「あの花が咲く丘で、君とまた会えたら。」「カラオケ行こ!」「レザボア・ドッグス」「真夜中の虹」先週も5本、「哀れなるものたち」「僕らの世界が交わるまで」「雪山の絆」「スターリングラード」「ネメシス 黄金螺旋の謎」