先週は5本、「あまろっく」「ジャンゴ」「オペレーション フォーチュン」「ブルックリンでオペラを」「こちらあみ子」先週は5本、「死刑台のメロディ」「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」「ロストフライト」「ゴジラ×コング」「群山」

2024年04月30日

先週は4本、「貴公子」「パトリオット」「レジェンド オブ フォール」「ペンタゴンペーパーズ」

〇(スクリーンで鑑賞)「貴公子」
(★★★!☆)(2023年韓国)(原題:The Childe)
圧倒的なテクニックで敵を倒していく謎の貴公子?ノンストップアクションムービー

04貴公子

フィリピンで暮らすマルコは母親の手術代を稼ぐために闇のボクシングで金を稼いでいる、父親は韓国人だが顔を見たこともない、金の工面に困ったマルコは知人に頼んで父親を捜してもらうと、すぐに父親が判明、父親は大金持ちの財閥オーナー、すぐに韓国から弁護士が来てマルコを韓国に連れ帰ることになる、その帰国途中の機内でチング(友達)と名乗る謎の男から声を掛けられる、韓国に到着すると、マルコ一行はその男の襲撃を受け、マルコは必死の逃亡を試みることになる、



マルコが帰国してからは1日の間に起こる出来事をノンストップで描いていきます、次々と現れる登場人物、めまぐるしく変わるマルコの立場、なぜマルコは韓国に連れてこられたのか?闇社会の人間ばかりがマルコにまとわりつきますが、だれが味方なのか?敵なのか?徐々にこの事件の裏側にある韓国財閥の跡目相続を巡る争いが露わになってきますが、もちろんそこは韓国映画です、その裏にもまた別の企みが潜んでいます、そしてそのまた裏にも・・・

自らをプロと名乗る謎の男は無敵の殺人マシーン、財閥のボディガードや敵対する工作員を次々となぎ倒し、執拗にマルコを追い続けます、高価なスーツを汚さず、汗もかかず、不敵な笑みを浮かべながら目的のためには人の命も顧みない貴公子!キャラとしてはどうもしっくりこない面もありますが、とにかくこういう男を相手にすると勝てそうな気がしない、ラストの絶体絶命のピンチも、ま、安心して観ていられます、

マルコは“コピノ”と呼ばれる韓国人男性とフィリピン女性の間に生まれた子供、その父親が・・・もうお分かりですよね、



◆(自宅で鑑賞)「パトリオット」
(★★★★☆)(2000年米国)(原題:The Patriot)
アメリカ独立戦争を舞台に描く家族愛の物語

04パトリオット

1763年、フランスとインディアンの闘いで活躍したベンジャミンは7人の子供と平穏な暮らしを楽しんでいる、やがてアメリカ独立戦争がはじまるがベンジャミンは戦争を嫌う、しかし独立派の長男が植民地軍に志願、さらに進撃してきた英将校に次男を殺害されるに至り、ベンジャミンは怒りに燃え、再び戦場に身を投じ民兵を率い英軍に打撃を与えるが、残虐な英軍将校の反撃に遭う、ベンジャミンら民兵と植民地軍は最後の決戦場で英軍と対峙することになる、



あまり知らないアメリカ独立戦争、1775年から1783年の8年間も領主英国とアメリカ13植民地が戦っています、

この頃の武器は小銃と大砲、騎馬兵といった感じでしたが、小銃は1発撃つたびに銃身を棒で掃除しなければならない代物、このせいか、まだまだ騎士道的闘いの色合いが濃く、両軍が整列して50m程まで近づいて、立ったままの姿勢で一斉射撃をするというなんとも残酷な戦闘、両軍兵士は微動だにせずバタバタと倒れていく様は悲しすぎます、そんな中、ベンジャミンは民兵を率いてゲリラ戦で対抗、英軍からゴーストと呼ばれ恐れられる存在、多くの犠牲を払いながらアメリカ独立を勝ち取ることに成功します、

歴史ドラマとしても楽しめます、英国とアメリカがここまで執拗に戦ったという歴史を再認識、

“パトリオット”は愛国者のこと、もしくは今の世界では迎撃ミサイルの名前(残念)

(★★★★☆)(1994年米国)(原題:Legend of the Fall)
第1次世界大戦時のモンタナで暮らす父親と3人兄弟の家族大河ドラマ

04レジェンドフォール

1915年頃の米国モンタナ、騎兵隊を率いて先住民と戦ったウイリアムだが、その戦いの意味に疑問を感じる、妻が出ていき、今は息子3人と先住民の家族と一緒に暮らしている、大学へ進学した三男サミュエルは婚約者のスザンナと共に帰郷、おりしも欧州大陸では第1次世界大戦が激化、正義感に燃える長男アルフレッドと血気盛んな三男サミュエルが志願を決意、次男のトリスタンは幼い頃にクマと対峙したこともある野生児、戦争に興味はなかったがサミュエルを守るために自らも志願、3人は前線で戦うことになり、アルフレッドは負傷、そしてサミュエルは戦死、サミュエルを守り切れなかったトリスタンは憔悴してわが家へ帰ってくる・・・



20世紀初頭の米国家族の大河ドラマともいうべき物語です、息子たちを失いたくない父親は戦争の残酷さを知っている、それでも志願する息子たち、三男の戦死、残されたスザンナと野生児トリスタンは結ばれ、同じく彼女に想いを寄せていた長男アルフレッドは家を出ていく、時が過ぎトリスタンもまた家を出ることになり世界を放浪、父親と婚約者だけがとり残されることになります、

同居している先住民の家族が重要な役回りを演じています、先住民の生き方を学ぶトリスタンは先住民の娘と結婚、スザンナも結局長男と結婚、アルフレッドは事業で成功、議員となり・・・と家族の歴史が紡がれていくのですが、最後には悲劇が訪れます、

「パトリオット」と合わせて、良心的な米国時代劇を楽しんでください、

(★★★!☆)(2017年米国)(原題:The Post)
政府の不正を暴く新聞社の矜持、スピルバーグ、トム・ハンクス、メリル・ストリープ

04ペンタゴンペーパー

地方紙ワシントンポストの社主は夫の後を継いだキャサリン、長年ワシントンの政治家と良い関係を維持している、おりしもベトナム戦争が泥沼化していた米国、NYタイムズ紙はニクソン大統領がひた隠しにしてきたベトナム戦争の実情を示す機密文書の一部を記事にする、政府は今後の記事の差し止めを請求、請求が認められると今後記事を掲載すると罪に問われることになる、一方、ワシントンポスト紙も機密文書の入手に成功、編集長は記事掲載に動くが、経営陣や銀行からは慎重論が噴出、しかし社主のキャサリンは記事掲載に踏み切り、裁判となるが・・・



ワシントンポスト紙は経営状態はあまり良くない、上場して資金を獲得することを決断した社主キャサリンですが、そんな時に沸き起こった機密文書漏洩事件、記事にすれば罪に問われ銀行が上場から手を引くことが予想されます、弁護士や取締役は記事掲載に反対、しかしキャサリンは報道機関としての新聞社の役割を守り抜くために記事掲載に踏み切り、裁判をすることを選びます、報道機関の経営者の矜持です、

民主国家の基本である“報道の自由”、権力側はいつの時代もマスコミと仲たがいをする構造になっています、そして報道の自由が無くなれば民主国家ではなくなる、このことは世界で未だ戦争行っている国の状況を見れば一目瞭然です、

日本でも一時、首相が報道の在り方に口を挟もうとしたことがありました、危ない危ない、どんなに劣化しようともマスコミは必要、ある意味、政府もマスコミも必要悪なのかもしれません、





syougai1pon at 05:30│Comments(0)映画 

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