先週も5本、「偉国日記」「海難1890」「世界の終わりから」「ホールドオーバーズ」「トリガー ウォーニング」先週も5本、「バッドボーイズ RIDE OR DIE」「クワイエット・プレイス DAY1」「タイラー レイク2」「キューティー・ブロンド」「キューティー・ブロンド2」

2024年07月08日

先週も5本、「ディア・ファミリー」「90歳。何がめでたい」「十二人の怒れる男」「あなたが寝ている間に」「ビバリーヒルズコップ アクセル・フォーリー」

〇(スクリーンで鑑賞)「ディア・ファミリー」
(★★★★☆)(2024年日本)
心臓の難病で余命宣告を受けた娘のために人工心臓開発に乗り出す家族の物語

07ディアファミリー

町工場を営む坪井、次女の佳美は心臓の難病を患っている、国内はもちろん海外でも手術は不可能、余命10年の宣告を受ける、坪井は自分で人工心臓を作ることを決意、強引に医科大学の研究室と共同での開発にこぎつける、独学で人工心臓について学び、次々と難関をクリアして開発を進める坪井に、周囲も理解を示すようになるが・・・



実話をベースにした物語、10年では到底できそうにない人工心臓開発に挑む坪井と妻、娘の命を長らえるためなら、お金も労力も厭わない2人、ユニークな発想とたゆみない努力でどんどん進む開発に、大学教授も研究室のメンバーも坪井にエールを送ります、しかし、実用前の臨床実験に入るところで研究は中止に、佳美の余命も少なくなってしまいます、

大学の研究と家族を救う気持ちには大きな隔たりがあり、坪井家族は絶望の淵に立たされます、大学教授の保身的な態度も悲しい、坪井を応援していた研究員も去っていきます、佳美の命も救えない、それでも坪井は佳美の想いに応えて医学界に大きな功績を残すことになります・・・

ラストのクレジットに『永年型の人工心臓は現在も開発されていない』と出ます、不可能に挑戦した主人公の家族への想いの強さにあらためて感銘を受けます、ラストの映画的レトリックは少しあざといですが泣かされました、ぜひ鑑賞を、



〇(スクリーンで鑑賞)「90歳。何がめでたい」
(★★★★☆)(2024年日本)
作家・佐藤愛子は元気ハツラツな90歳!観客もとっても元気になるコメディ

0790歳

人気作家の愛子、90歳になり断筆、娘と孫との3人暮らしは悶々とする毎日、一方、ベテラン編集者の吉川、昭和の流儀の仕事は部下からパワハラの指摘を受け、なにもしない部署に配置転換、こちらも悶々とする日々、吉川は愛子に連載エッセイの企画を持ち込む、気乗りしない愛子だが、あることがきっかけで愛子の筆が動き出す、と、次から次へと面白おかしい90歳のエッセイが湧きだしてくる・・・



断筆した途端に体も心も不調をきたした作家、まるでゴミのように扱われる昭和の編集者、それぞれに家族との問題を抱えながら、それでも必死に元気に生きながらえようとしています、まさしく高齢化社会の縮図、

愛子は再び文章を書きはじめ、吉川は連載企画を成功させることによって輝きを取り戻していきます、生きがいとはなにか?幸せな老後とはなにか?ひとつの答えではありますね、

とにかく愛子が元気で面白い、吉川が『ボクは良いジジイになれますかね』と問うと、『良いジジイになんかならなくていい!面白いジジイになりなさい!』と一刀両断、まさしく、拍手、

草笛光子さん、ちょうど今90歳です、矍鑠(かくしゃく)というよりも若々しい演技が素晴らしいです、彼女がいたから成立した映画、唐沢寿明好演、若い人にも観て欲しい1本です、

ちなみに佐藤愛子さんも御年100歳でお元気です、



◆(自宅で鑑賞)「十二人の怒れる男」
(★★★★!)(1957年米国)(原題:12 Angry Men)
殺人事件の陪審員12人が一つの評決に至るまでの真実のドラマ

07十二人

暑い日の午後、父親殺しの少年の裁判、審理が終わり陪審員12人は部屋に入って評決を取る、有罪11人・無罪1人、多くの陪審員が有罪はあきらか、早く評決を出して家に帰ろうとするなか、8番の陪審員だけが無罪の確信は無いがもっと話をしたいと言い出す、あきれ返る11人に対して、8番が裁判で出された証拠や証言を一つ一つ吟味していくと、見落としていた意外な点が浮かび上がってくる・・・



映画はモノクロ、ほぼ全編、陪審員が有罪か無罪を検討する部屋の中だけで進行します、暑い日の午後、回る扇風機、じっとりと汗がまとわりつく中での、父親殺しの陪審、目撃者やアパートの住人の証言は完全に少年の犯行を指し示しているし、少年が語ったアリバイもあやふや、最初の評決が11:1で有罪、そこから始まる会話劇がサイコーに面白いです、2回目の評決では無罪票が増えます、果たして正しい陪審に至るのか?サスペンス満載の96分です、

70年以上前の作品ですが一観の価値あり、

(★★★!☆)(1995年米国)(原題:While you were sleeping)
ときめいていた男性を事故から救ったことから始まる恋の行方は?軽妙なラブコメディ

07あなたが寝ている間に

地下鉄の改札で働くルーシー、毎朝挨拶してくれるビジネスマンのピーターにときめいている、ある朝、トラブルに巻き込まれたピーターが線路に転落、間一髪のところでルーシーが救助、ピーターは意識不明になり病院のベッドで寝ている、看護師がルーシーを婚約者と勘違いしたことから、ピーターの親族から感謝され、家族として迎えると言われるルーシー、ホントの事を言い出すきっかけを失ったルーシーは婚約者として立ち振る舞っていくが・・・



公開前年の1994年に「スピード」が大ヒットしたサンドラ・ブロックが軽妙なラブコメディに挑戦、勘違いから始まるコメディタッチの家族劇、登場人物に悪人がいないので安心して観ていられます、ピーターのホントの婚約者が現れ、ピーターの弟ジャックがルーシーの話に疑問を抱き、少々ややこしい事になりますが、でも大丈夫です、ある意味ハッピーエンドで終わります、

休日ののんびり鑑賞にピッタリ、



(★★★☆☆)(2024年米国)(原題:Beverly Hills Cop: Axel F)
30年ぶりのシリーズ最新作、エディ・マーフィーと懐かしい面々が頑張っています

07アクセル

デトロイト市警の刑事アクセル、相変わらず型破りな捜査で騒ぎを起こしている、LAでは疎遠になっているアクセルの娘ジェーンが麻薬に絡む警官殺しの弁護を引き受けると、謎の男たちから脅迫を受け危機に、私立探偵になったローズウッドはアクセルをLAに呼び寄せ、事件の手掛かりを掴むが組織に拉致される、ビバリーヒルズに来たアクセルはトラブルを起こし逮捕されるが、署長になっていたタガードとの再会を果たす、そして、ジェーンと和解できぬまま事件の捜査を進めるのだが・・・



なんと、オリジナルと同じメンバー3人が登場する30年ぶりのシリーズ4作目、30年ぶりとなるとさすがに月日を感じざるを得ない面々ですが、それは致し方なし、相変わらずのエディ・マーフィーの軽妙な無責任トークは楽しめます、

物語も1作目の構図をしっかり踏襲、ラストはやっぱりビバリーヒルズの豪邸での銃撃乱戦、ローズウッドの切れっぷりも健在ですが、、、さすがに老けたなあ^^)




syougai1pon at 05:30│Comments(0)映画 

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