先週は3本、「リー・ミラー」「花まんま」「駅Station」今週は5本、「ミッションインポッシブル2025」「父と僕の終わらない歌」「ベッキー、キレる」「スンブ」「無法松の一生」

2025年05月26日

今週はとても良い対照的な2本、「かくかくしかじか」「金子差入店」

〇(スクリーンで鑑賞)「かくかくしかじか」
(★★★★☆)(2025年日本)
漫画家を目指す少女が出会ったのはスパルタ式絵画教師!?上質のハートフルコメディ

05かくかくしかじか

宮崎で暮らす明子、画が得意で漫画家になるのが夢だが、何の努力もしていないグータラな面もある、美大進学を目指し画を習いに行くと、そこにいたのは竹刀片手の絵画教師日高、型破りな日高の指導方、“へたくそ!”と罵られた明子はすぐに辞めるつもりだったが、日高の意外な面も見せつけられ通い続けることに、明子と日高の長い師弟物語が始まる・・・



ちょっとお調子者の明子、画が上手いことを両親に褒められて浮かれる明子の鼻を日高が見事にへし折ります、上には上がある、延々とひたすら石膏デッサンを描かされ半泣きの明子、美大の筆記試験もなんとかクリアして美大生になると、画を描かずに大学生活を謳歌、するとスランプに陥り全く画が書けなくなりますが、ここでも日高が明子を画と向き合わせます、描け!描け!描け!ひたすら描くことを強要する日高、少しずつ2人の信頼関係は醸成されていきますが、ホントは漫画家になりたいと言い出せない明子、

『東京タラレバ娘』などの人気漫画家・東村アキコさんの自伝的漫画が原作、ほとんどホントの話ではないかと思える展開が楽しいし、宮崎の原風景的な映像も良い、適当に調子よく荒波を乗り越えていく逞しい明子、一途に画の道を突き詰めている日高、2人の師弟関係は明子が漫画家への夢を吐露したことで距離を置くことになりますが、それでも日高は明子へたっぷりの愛情を注ぎ続けます、

永野芽郁は上手ですね、大泉洋はアタリ役、これまでで一番の適役ではないでしょうか?原作者の東村さんが映画化するなら日高役は大泉さんでやりたいとおっしゃっていたそうです、劇中同様アキコの感性は間違いなかった!!とても良い映画です、ぜひ鑑賞してください、


〇(スクリーンで鑑賞)「金子差入店」
(★★★★☆)(2025年日本)
受刑者への差し入れを代行する“差入屋”が思わぬトラブルに巻き込まれる、ヒューマンドラマ、

05金子差入店

傷害事件で服役した過去がある金子、刑務所近くで受刑者への差し入れを代行する“差入屋”を営んでいる、妻と小学生の長男、ささやかな幸せがそこにあるのだが、長男の同級生の女の子が通り魔に襲われ死んでしまったことから、その商売柄から一家に厄災が降りて来る、妻はママ友からの嫌がらせを耐え忍んでいたが、長男が学校でイジメられていることを知り激怒した金子は、職員室で担任の先生に暴力をふるってしまう、そんな時、刑務所の面会申込に来ている女子高生・佐知と知り合う、佐知は自分の母親を殺した殺人犯への面会を望んでいた、、、



こちらはずっしり重いヒューマンドラマです、前科のある金子、金子を支える妻と叔父、皆善人なのですが、差入屋は周囲の眼には奇異に映るようです、通り魔の母親が差し入れ代行を依頼しますが、この母親も病んでおり、やっかいな状況に陥ります、学校で暴力をふるったことで自己嫌悪に陥る金子ですが、殺人犯との面会を望む佐知と向き合う事で、差入屋という自分の仕事の意味を悟ります、

金子一家がダークサイドに落ちそうな不安定な状況がずっと続き、観ていてハラハラ、それでも踏みとどまる事の意味を見出してくれた金子に拍手です、

差入屋ってホントにあるのでしょうか?ま、利用せずに済むのが一番ですが、、、監督の初監督作品・オリジナル脚本だそうです、素晴らしい才能が開花しましたね、タイトルからはイメージしにくい雰囲気の物語ですが、良いヒューマンドラマです、こちらも鑑賞お勧めします、


バタバタして、先週は2本しか観れなかった、今週は頑張ります!!^^)







syougai1pon at 05:30│Comments(0)映画 

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先週は3本、「リー・ミラー」「花まんま」「駅Station」今週は5本、「ミッションインポッシブル2025」「父と僕の終わらない歌」「ベッキー、キレる」「スンブ」「無法松の一生」