2025年06月02日
今週は5本、「ミッションインポッシブル2025」「父と僕の終わらない歌」「ベッキー、キレる」「スンブ」「無法松の一生」
〇(スクリーンで鑑賞)「ミッションインポッシブル ファイナルレコニング」
(★★★!☆)(2025年米国)(原題:Mission: Impossible - The Final Reckoning)
お馴染みシリーズ最新作、地球上の核兵器を支配しようとするAIに立ち向かうイーサン

世界はAIの独自進化で破滅の危機を迎えていた、イーサンは米国大統領に直訴、世界を救えるのは自分だけだと断言、米海軍の協力を得て、暴走AIを食い止める“鍵”が眠る北極海に沈むロシア潜水艦に乗り込む、AIを支配しようと企む宿敵や、イーサンに批判的な官僚、CIAなどが入り乱れての“鍵”争奪戦になり、イーサンの計画も破綻寸前、世界の滅亡まであと数分、大統領は核ミサイル発射の決断を迫られるが…
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お馴染み、トム・クルーズのスタントが話題の作品、たしかに今回もアナログ飛行機でのアクションシーンは観ていてハラハラドキドキ、どのように撮影しているのか?ホントに良く出来たアクションシーンです、
お馴染み、トム・クルーズのスタントが話題の作品、たしかに今回もアナログ飛行機でのアクションシーンは観ていてハラハラドキドキ、どのように撮影しているのか?ホントに良く出来たアクションシーンです、
今回が最終作、という訳でもなさそうですが、一応、これまでのシリーズの名シーンが再登場、過去の登場人物もそろい踏みで、集大成的な物語になっています、が、物語自体は最近たくさん作られているAIの暴走による世界破滅の危機という新味のない物語、やはりこの作品はトム・クルーズの体当たりアクションシーンがお値打ちということになりそうです、
169分は少々長すぎました、ま、サブスクで自宅でゆっくり鑑賞でも問題ないと思います、
169分は少々長すぎました、ま、サブスクで自宅でゆっくり鑑賞でも問題ないと思います、
〇(スクリーンで鑑賞)「父と僕と終わらない歌」
(★★★!☆)(2025年日本)
歌手への夢を捨てきれない父親が認知症に、妻や息子、仲間たちが必死に支えようとします

横須賀で楽器店を営む間宮、洒落たファッションでアメ車を乗り回すイケてるオヤジ、が、ある日自分の家の場所が分からなくなる、初期の認知症と診断された間宮だが妻と2人で協力しながら楽しく生きていくと、いたって呑気に構える、息子の雄太はそんな前向きな両親を観てあっけにとられる、しかし、間宮の病状は一気に悪化、そんな時、昔に録音した間宮の歌のカセットテープが出て来る、歌を歌っている時の間宮を観て雄太はあることを思いつく…
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実話をもとにして英国映画のリメイク作品だそうです、イケてるオヤジを寺尾聡が好演、彼の歌声無しには、この映画は完成しなかっただろう、と思わせます、劇中での寺尾の歌唱シーンはなかなか観応え聴き応えがありました、
実話をもとにして英国映画のリメイク作品だそうです、イケてるオヤジを寺尾聡が好演、彼の歌声無しには、この映画は完成しなかっただろう、と思わせます、劇中での寺尾の歌唱シーンはなかなか観応え聴き応えがありました、
息子の雄太が撮った間宮の歌唱動画がSNSでバズりますが、思わぬ落とし穴もあります、それでも間宮の最後のステージを設えた雄太、間宮の病状は進行しており、すでにステージに立つ力は残っていないのですが…
横須賀の街も、間宮のファッションも、唄も良いのに、どうもフィナーレが中途半端な印象でした、もっと寺尾聡の歌が聴きたかったかな、でもまあ良作、観て損はなし、
◆(自宅で鑑賞)「ベッキー、キレる」
(★★★!☆)(2023年米国)(原題:The Wrath of Becky)
天涯孤独の少女ベッキー、世話になっている女性が殺されたことからベッキー復讐が始まる

事件により両親を失ったベッキー、唯一の理解者エレーナと静かに暮らしていたが、ある日、極右集団の3人組がエレーナの家に押し入り、はずみでエレーナは殺されてしまい、愛犬も奪われてしまう、愛犬奪還と復讐を誓ったベッキーは持っている戦闘能力全開で極右集団のアジトに向かう…
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よくある米国田舎町に潜む狂気みたいなものがベースです、里親から逃げ回ってやっと見つけたエレーナとの生活、慕っていたエレーナを殺され、愛犬も奪われたことで、ベッキーはブチ切れます、極右集団のアジトで武器を入手、周到な計画でひとり、またひとりと倒していきます、
よくある米国田舎町に潜む狂気みたいなものがベースです、里親から逃げ回ってやっと見つけたエレーナとの生活、慕っていたエレーナを殺され、愛犬も奪われたことで、ベッキーはブチ切れます、極右集団のアジトで武器を入手、周到な計画でひとり、またひとりと倒していきます、
シリーズ2作目のようですが、1作目は鑑賞していません、それでも充分楽しめます、B級ですが筋立てがシンプルでテンポが良い、それに84分と小品、休日ののんびり鑑賞にはピッタリ、案外楽しめますよ、
◆(自宅で鑑賞)「スンブ 二人の棋士」
(★★★!☆)(2025年韓国)(英題:The Match)
韓国囲碁界最強棋士と、彼が見込んで弟子に取った天才少年との戦い

韓国のトップ棋士チョ、世界囲碁選手権で優勝し国民的英雄になる、ある日の公開対戦で10歳の少年イと出会う、イに無限の可能性を感じたチョはイを弟子にし、自宅に住まわせ2人で囲碁の真髄に迫ろうとする、メキメキ上達したイはついにタイトル戦決勝で師匠のチョと対戦するまでに成長するが…
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囲碁映画です、タイトルを総なめにして絶頂期を迎えるチョ、周囲の反発も相当なものがあります、しかし弟子のイの成長は想像以上、いつしか師弟間の溝も深まって行きます、そしてついにイが師匠を破ってタイトルを獲得すると、チョの凋落を書き立てるマスコミ、2人の関係は壊れてしまったように見えますが、ラストは碁への敬意をはらう2人の高潔な気持ちが勝ります、
囲碁映画です、タイトルを総なめにして絶頂期を迎えるチョ、周囲の反発も相当なものがあります、しかし弟子のイの成長は想像以上、いつしか師弟間の溝も深まって行きます、そしてついにイが師匠を破ってタイトルを獲得すると、チョの凋落を書き立てるマスコミ、2人の関係は壊れてしまったように見えますが、ラストは碁への敬意をはらう2人の高潔な気持ちが勝ります、
チョは攻撃的、イは守備的な碁を打ちます、師匠は弟子に攻撃を勧め、弟子はそれを受け入れない、この辺りのお互いの意地のぶつかり合いも(碁を知っていると)面白いです、
こういう専門性の高いジャンルの映画は、その忠実な碁盤上の再現性が求められると思うのですが、どうしても完璧には行かないようです、碁を知っている者からすると不自然な石の運びや、カット繋がりでの間違いなどがありました、でも囲碁好きなら観ては如何でしょうか?
こういう専門性の高いジャンルの映画は、その忠実な碁盤上の再現性が求められると思うのですが、どうしても完璧には行かないようです、碁を知っている者からすると不自然な石の運びや、カット繋がりでの間違いなどがありました、でも囲碁好きなら観ては如何でしょうか?
(★★★★☆)(1958年日本)
北九州の人力車夫、松五郎の一本気な生涯を描く人情物語

明治30年(1897年)の北九州小倉、人力車夫の松五郎は一本気であらっぽい型破りな性格、あれこれと騒ぎを起こすが、根はまっとうで優しい男、ある日、足を怪我した少年を家まで送り届ける、母良子からの礼金も受け取らず姿を消す松五郎、父の陸軍大尉吉岡はその話に感心し、松五郎を探し出し家に招く、意気投合する2人、それをきっかけに松五郎は吉岡家に「出入りするようになるが…
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明治30年、日露戦争に勝利し湧きかえっている時代、あらっぽい性格の松五郎だが少年にはとても優しい、吉岡大尉が急死したことから、良子に頼られ、松五郎はあれこれと吉岡家を陰で支えることになる、いつしか松五郎は良子に淡い恋心を抱くようになるが、そんな邪な気持ちを持つ自分が許せない松五郎の心の動きが切ないです、まっすぐに生きて来た男の生涯を見届ける物語です、
明治30年、日露戦争に勝利し湧きかえっている時代、あらっぽい性格の松五郎だが少年にはとても優しい、吉岡大尉が急死したことから、良子に頼られ、松五郎はあれこれと吉岡家を陰で支えることになる、いつしか松五郎は良子に淡い恋心を抱くようになるが、そんな邪な気持ちを持つ自分が許せない松五郎の心の動きが切ないです、まっすぐに生きて来た男の生涯を見届ける物語です、
「無法松の一生」は1943年(昭和18年)にオリジナル1作目が制作されましたが、第2次世界大戦中のため軍の検閲などで完全な形での上映が出来なかったようです、本作はその無念を晴らすために作られた2作目リメイクです、ここでも一本気な映画屋の心意気が見えます、三船敏郎と高峰峰子は必見、ぜひ鑑賞してください、
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syougai1pon at 05:30│Comments(0)│映画